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盾の勇者成りがり02, 盾の勇者の成り上がり2 Chapter 17

盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 17

十七 話 品種 改良 「 こんな もんか ? 」 「 はい 、 後 は 村 の 方 に 頼めば 良い か と 」 奇跡 の 種 …… も とい 元康 の 失敗 である バイオプラント を 討伐 した 俺 達 は 種子 を 集めて いた 。

拳 大 の 光る 種 を 集め 、 ついでに 枯れた 植物 を 盾 に 吸わ せて みた 。

バイオプラントシールド の 条件 が 解放 さ れました ! プラントリウェシールド の 条件 が 解放 さ れました ! マンドラゴラシールド の 条件 が 解放 さ れました ! バイオプラントシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 植物 改造

専用 効果 フック プラントリウェシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 中級 調合 レシピ 2

マンドラゴラシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 植物 解析

植物 系 の 盾 から 繋がる ツリー で 出て きた 。 他 に も 開く ようだ けど ツリー が 足りない 。

「 植物 改造 ? 」 俺 は バイオプラントシールド に 変えて 植物 改造 と は 何 な の か を 実験 して みる 。 視界 に 魔力 付与 を 行いたい 植物 の 種 に 使用 して ください と アイコン が 表れる 。 とりあえず 、 先ほど 拾った バイオプラント の 種 に 魔力 付与 を して みる 。

ふわり と 種 が 空中 に 浮かぶ 。

繁殖 力 9 生産 力 9 生命 力 9 免疫 力 4 知能 1 成長 力 9 変異 性 9 特殊 能力

何 だろう か 。 とりあえず 下げて みる 。

ピピピ と 音 を 立てて 数字 が 低下 する 。 う ー む …… わから ん 。

試しに 他の 項目 も 下げて 、 一 つ の 項目 だけ を 伸ばして みた 。

繁殖 力 1 生産 力 1 生命 力 1 免疫 力 1 知能 1 成長 力 43 変異 性 1 特殊 能力

ああ 、 成長 力 だけ 増やして みれば 良い か 。

あ 、 この 技能 を 使う と 魔力 が ごっそり 減る 。

「 ナオフミ 様 ? 」 成長 力 だけ に 特化 した バイオプラント の 種 を 枯れた 所 に 落として みた 。 「 おお ! 」 ぶ わっと 緑 が 地面 に 生い茂る 。 しかし ……。

「 あれ ? 」 三 メートル ほど 緑 が 生い茂った か と 思う と 一瞬 で 枯れた 。 「 何 を して いる んです か ? 」 「 ああ 、 なんか 植物 改造って 技能 が 出た から この 種 を 使って 実験 して みた 」 「 危ない 事 を し ないで ください ! 」 ラフタリア に 怒ら れた 。 まあ 、 他人 だったら 俺 も 怒る と 思う 。

しかし 、 これ は 面白 そうな 技能 だ 。 使い 方 を 考えれば 新たな 金 の 種 に なり そうだ 。

「 ナオフミ 様 、 なんか 凄く いやな 笑み を してます よ 」 おっと 、 顔 に 出て いた か 。

「 ともかく 、 村 に 戻る か 」

「 ええ 」

静まり返った 茶色 の 植物 地帯 から 、 俺 達 は キャンプ に 戻った 。

「 ありがとう ございます 、 勇者 様 ! 」 人間 と いう の は 現金な もの だ 。 俺 が 村 を 救った 途端 、 連中 は 快く 歓迎 して くれる 。

まあ 、 村 の 掃除 を し なきゃ 住め ない から 色々 と 大変だろう 。 その 日 は 枯れた 植物 の 片付け で 終わって しまった 。

なんか 本体 は 枯れて も 実 と 根 の 芋 は 残って いる らしく 、 しばらく 食料 は 問題 ない らしい 。

ただ …… 大地 が 枯れたり し ない の か 些 か 不安だ 。

「 飢饉 に 逆戻り な んじゃ ない か ? 」 「 まあ …… そう な んです けど ね 」 近い 未来 、 この 村 は 別の 所 へ 移動 する かも しれ ない な 。

そう 思い ながら 植物 改造 を 進めて いた 。 特殊 能力 が 何 な の か が まだ わから ない のだ 。

調べて も 植物 解析 が 必要 と アイコン が 出る 。

マンドラゴラシールド に それ が あった ので 、 解放 する の を 待つ 。

…… どちら か と いえば マンドラゴラシールド の 方 が 解放 が 早 そうな ので 、 その 日 は マンドラゴラシールド に 変化 さ せた まま 寝る 。 翌朝 に は 解放 さ れた ので 、 バイオプラントシールド に 変えて 改良 を 続行 した 。

繁殖 力 9 生産 力 9 生命 力 9 免疫 力 4 知能 1 成長 力 9 変異 性 9 特殊 能力

枯れた 時 種子 生産 、 変異 範囲 拡大

なるほど なぁ …… つまり これ が バイオプラント の 能力 だった わけ か 。

元々 は 食糧 生産 が 目的 だった のだ けど 変異 性 が 高くて 、 魔物 化 して しまう と いう 問題 を 抱えて いた と いう 事 な のだろう 。

あんな 碑 文 を 残して いた くらい だ し 、 大昔 の 錬金術 師 と やら も 、 根っから の 悪人 で は なかった の かも しれ ない 。

免疫 力 が 低い から 除草 剤 が 効く んだ な 。

特殊 能力 の アイコン を 調べる 。 する と 色々な 項目 が 現れた 。 同様に 特殊 指示 も 色々 と 項目 が 出現 する 。 どうも ステータス を 犠牲 に 能力 と 指示 を 選べる みたいだ 。

この 村 の 連中 も このまま じゃ 飢饉 の 再来 で 困る よ な 。

そんな わけ で 実験 的に 弄って みよう と 考えた 。

繁殖 力 ……4 これ は 単純に 増える 力 だ 。 些 か 多 過ぎる ので 下げて おこう 。

生産 力 ……15 そのまま 実 と か を 宿す 能力 だろう 。 飢饉 が 無くなる 程度 に は 欲しい 。

生命 力 ……6 どんな 大地 でも 芽吹く 力 か な 。 少し 落とそう 。

免疫 力 ……4 これ は 病 に 抵抗 する 力 。 これ は 除草 剤 の 効き目 が ある ので そのまま 。

知能 ……1 なんだ よ これ 。 魔物 の 知能 か ? 増やす 意味 が わから ない 。

成長 力 ……15 植えて すぐに 育つ 値 だ 。 ここ の 部分 は 多 めに しよう 。

変異 性 ……1 たぶん 、 これ が 魔物 化 の 原因 だ 。 特殊 能力 変異 範囲 拡大 を 解除 して 出た ポイント と 一緒に 作物 の 品質 向上 を 入れる 。 枯れた 時 種子 生産 、 品質 向上

「 完成 だ 」

「 どうした ん です か ? 」 眠 そうに 起きた ラフタリア が 俺 の 方 を 見 ながら 尋ねて くる 。 「 ああ 、 昨日 の 続き を ちょっと な 」

「 まだ やって いた んです か ……」

「 このまま じゃ いけないって わかって いる だ ろ ? 」 ここ は 、 いずれ 飢饉 が 訪れる 。 だから どうにか して 止め なくて は いけない 。 他の 地域 へ 買い出し に 行けば 良い と いう 考え も ある だろう が 、 人口 が 多い ので 量的に 無理だ 。 昔 から 住んで いる 人 が よそ へ 移り 住む 事 も 難しい と 思う 。

「 さて 」

徐に 馬車 から 降りて 枯れた 大地 に 種 を 落とす 。

ぶ わ ぁ …… と 、 種 から 植物 が 成長 し 、 枯れた 茶色 に 染まって いた 村 の 跡地 の 一角 を 覆って いく 。

「 な 、 何 が 起こって いる んだ ! 」 キャンプ で 休んで いた 連中 が 驚いて 駆け寄って くる 。 「 ああ 、 悪い 。 実験 を ちょっと な 」

「 何 を して いる んです か ? 」 植物 へ の 恐怖 か 、 村人 は 恐れ ながら 尋ねる 。 「 安全な 植物 に 変える 実験 …… か な 」

繁殖 力 が 低い ので 、 一定 の 範囲 まで 伸びた 植物 は それ 以上 の 成長 を し なく なる 。

そして ……。

ポンポン と 赤い トマト の ような 瑞々 しい 実 を 宿した 。 大 本 は トマトっぽい 植物 だった ようだ 。 「 一応 、 成功 だ と 思う 」

「 おお ……」

「 問題 は 一 種類って ところ か 。 使う か は お前 等 次第 だ けど な 。 もしも ダメだったら 今回 の ように なる 前 に 手 を 打てよ 」

変異 範囲 拡大 と 変異 性 は 、 様々な 植物 の 実 を 生産 する 代わり に 魔物 化 する 危険 性 を 持って いた と いう 事 か 。

除草 剤 を 撒いて 、 植物 を 枯らして 種 に 戻す 。 そして その 種 を そこ の 領主 らしき 男 に 渡した 。

「 と 言う わけで 俺 達 は 行く 、 じゃあ な 」

起き 出した フィーロ は 、 まだ 残って いる トマト みたいな 実 を 頬張って 馬車 を 引き出した 。

「 お 待ち ください ! 」 「 ん ? なんだ 」

「 まだ お礼 を 渡して いません 。 是非 ──」

「 あいつ 等 、 在庫 処理 に 困った から 俺 に 押し付けた んじゃ ない の か ? 」 「 ど 、 どう でしょう ……」 現在 、 俺 の 馬車 は 三 車両 に なって いた 。

先頭 の 馬車 の 後ろ に 二 台 の 荷車 が バイオプラント の 実ら せた 作物 を 積載 して いる 。

荷車 と 一緒に 俺 に 贈呈 さ れた 物 で 、 どうせ 廃棄 する ほど ある ので 、 また 来て ください と まで 言われて しまった 。 笑顔 で 渡さ れた ので 仕方なく 受け取った けれど 、 体 の いい 処分 だった ので は ない か と 疑い たく なる ぞ 。 ちなみに これ だけ 連結 して いる と いう のに 、 フィーロ は ご機嫌で 馬車 を 引いて いる 。

「 重くて 楽 す ぃい ー ! 」 フィロリアル と は 変わった 魔物 だ よ な 。 ゴトゴト と 馬車 は 揺れ ながら 旅 は 続いて いく 。

尚 、 除草 剤 が 武器 と して 使える ので トレント が 現れた 際 、 撒こう と したら 弾か れた 。

…… どうも 寄生 能力 を 持って いる 植物 に しか 使え ない らしい 。

基準 が わから ん 。

あるいは バイオプラント は 魔物 で は なく 、 ただ の 植物 だった の かも しれ ない 。

まあ 良い 。 もう ラフタリア と フィーロ が いる 今 、 無理に 俺 が 攻撃 する 必要 も なくなり つつ ある 。

とりあえず この 食い きれ ない 食料 を 処分 する こと だけ を 考えよう 。 と いう か フィーロ が ムシャムシャ と 馬鹿 食い して いる の を どうにか したい 。 「 次 は どこ へ 行く と する か な 」

なんて 話 を し ながら 次の 商売 先 を 考えて いる と 、 東 の 方 で 疫病 が 流行 して いる と いう 噂 を 聞いた 。

だ から 薬 を 作って 売り に 行く こと を 決める 。

「 じゃあ 東 へ 出発 だ 」

「 は ー い ! 」


盾 の 勇者 の 成り 上がり 2 Chapter 17 たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter Rise of the Shield Heroes 2 Kapitel 17. Rise of the Shield Heroes 2 Chapter 17

十七 話 品種 改良 じゅうしち|はなし|ひんしゅ|かいりょう 「 こんな もんか ? 」 「 はい 、 後 は 村 の 方 に 頼めば 良い か と 」 |あと||むら||かた||たのめば|よい|| 奇跡 の 種 …… も とい 元康 の 失敗 である バイオプラント を 討伐 した 俺 達 は 種子 を 集めて いた 。 きせき||しゅ|||もとやす||しっぱい||||とうばつ||おれ|さとる||しゅし||あつめて|

拳 大 の 光る 種 を 集め 、 ついでに 枯れた 植物 を 盾 に 吸わ せて みた 。 けん|だい||ひかる|しゅ||あつめ||かれた|しょくぶつ||たて||すわ||

バイオプラントシールド の 条件 が 解放 さ れました ! ||じょうけん||かいほう||れ ました プラントリウェシールド の 条件 が 解放 さ れました ! ||じょうけん||かいほう||れ ました マンドラゴラシールド の 条件 が 解放 さ れました ! ||じょうけん||かいほう||れ ました バイオプラントシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 植物 改造 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|しょくぶつ|かいぞう

専用 効果 フック せんよう|こうか| プラントリウェシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 中級 調合 レシピ 2 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|ちゅうきゅう|ちょうごう|れしぴ

マンドラゴラシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 植物 解析 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|しょくぶつ|かいせき

植物 系 の 盾 から 繋がる ツリー で 出て きた 。 しょくぶつ|けい||たて||つながる|つりー||でて| 他 に も 開く ようだ けど ツリー が 足りない 。 た|||あく|||つりー||たりない

「 植物 改造 ? しょくぶつ|かいぞう 」 俺 は バイオプラントシールド に 変えて 植物 改造 と は 何 な の か を 実験 して みる 。 おれ||||かえて|しょくぶつ|かいぞう|||なん|||||じっけん|| 視界 に 魔力 付与 を 行いたい 植物 の 種 に 使用 して ください と アイコン が 表れる 。 しかい||まりょく|ふよ||おこない たい|しょくぶつ||しゅ||しよう||||||あらわれる とりあえず 、 先ほど 拾った バイオプラント の 種 に 魔力 付与 を して みる 。 |さきほど|ひろった|||しゅ||まりょく|ふよ|||

ふわり と 種 が 空中 に 浮かぶ 。 ||しゅ||くうちゅう||うかぶ

繁殖 力 9 生産 力 9 生命 力 9 免疫 力 4 知能 1 成長 力 9 変異 性 9 はんしょく|ちから|せいさん|ちから|せいめい|ちから|めんえき|ちから|ちのう|せいちょう|ちから|へんい|せい 特殊 能力 とくしゅ|のうりょく

何 だろう か 。 なん|| とりあえず 下げて みる 。 |さげて|

ピピピ と 音 を 立てて 数字 が 低下 する 。 ||おと||たてて|すうじ||ていか| う ー む …… わから ん 。 |-|||

試しに 他の 項目 も 下げて 、 一 つ の 項目 だけ を 伸ばして みた 。 ためしに|たの|こうもく||さげて|ひと|||こうもく|||のばして|

繁殖 力 1 生産 力 1 生命 力 1 免疫 力 1 知能 1 成長 力 43 変異 性 1 はんしょく|ちから|せいさん|ちから|せいめい|ちから|めんえき|ちから|ちのう|せいちょう|ちから|へんい|せい 特殊 能力 とくしゅ|のうりょく

ああ 、 成長 力 だけ 増やして みれば 良い か 。 |せいちょう|ちから||ふやして||よい|

あ 、 この 技能 を 使う と 魔力 が ごっそり 減る 。 ||ぎのう||つかう||まりょく|||へる

「 ナオフミ 様 ? |さま 」 成長 力 だけ に 特化 した バイオプラント の 種 を 枯れた 所 に 落として みた 。 せいちょう|ちから|||とっか||||しゅ||かれた|しょ||おとして| 「 おお ! 」 ぶ わっと 緑 が 地面 に 生い茂る 。 |わ っと|みどり||じめん||おいしげる しかし ……。

「 あれ ? 」 三 メートル ほど 緑 が 生い茂った か と 思う と 一瞬 で 枯れた 。 みっ|めーとる||みどり||おいしげった|||おもう||いっしゅん||かれた 「 何 を して いる んです か ? なん||||| 」 「 ああ 、 なんか 植物 改造って 技能 が 出た から この 種 を 使って 実験 して みた 」 ||しょくぶつ|かいぞう って|ぎのう||でた|||しゅ||つかって|じっけん|| 「 危ない 事 を し ないで ください ! あぶない|こと|||| 」 ラフタリア に 怒ら れた 。 ||いから| まあ 、 他人 だったら 俺 も 怒る と 思う 。 |たにん||おれ||いかる||おもう

しかし 、 これ は 面白 そうな 技能 だ 。 |||おもしろ|そう な|ぎのう| 使い 方 を 考えれば 新たな 金 の 種 に なり そうだ 。 つかい|かた||かんがえれば|あらたな|きむ||しゅ|||そう だ

「 ナオフミ 様 、 なんか 凄く いやな 笑み を してます よ 」 |さま||すごく||えみ||して ます| おっと 、 顔 に 出て いた か 。 |かお||でて||

「 ともかく 、 村 に 戻る か 」 |むら||もどる|

「 ええ 」

静まり返った 茶色 の 植物 地帯 から 、 俺 達 は キャンプ に 戻った 。 しずまりかえった|ちゃいろ||しょくぶつ|ちたい||おれ|さとる||きゃんぷ||もどった

「 ありがとう ございます 、 勇者 様 ! ||ゆうしゃ|さま 」 人間 と いう の は 現金な もの だ 。 にんげん|||||げんきんな|| 俺 が 村 を 救った 途端 、 連中 は 快く 歓迎 して くれる 。 おれ||むら||すくった|とたん|れんちゅう||こころよく|かんげい||

まあ 、 村 の 掃除 を し なきゃ 住め ない から 色々 と 大変だろう 。 |むら||そうじ||||すめ|||いろいろ||たいへんだろう その 日 は 枯れた 植物 の 片付け で 終わって しまった 。 |ひ||かれた|しょくぶつ||かたづけ||おわって|

なんか 本体 は 枯れて も 実 と 根 の 芋 は 残って いる らしく 、 しばらく 食料 は 問題 ない らしい 。 |ほんたい||かれて||み||ね||いも||のこって||||しょくりょう||もんだい||

ただ …… 大地 が 枯れたり し ない の か 些 か 不安だ 。 |だいち||かれたり|||||さ||ふあんだ

「 飢饉 に 逆戻り な んじゃ ない か ? ききん||ぎゃくもどり|||| 」 「 まあ …… そう な んです けど ね 」 近い 未来 、 この 村 は 別の 所 へ 移動 する かも しれ ない な 。 ちかい|みらい||むら||べつの|しょ||いどう|||||

そう 思い ながら 植物 改造 を 進めて いた 。 |おもい||しょくぶつ|かいぞう||すすめて| 特殊 能力 が 何 な の か が まだ わから ない のだ 。 とくしゅ|のうりょく||なん||||||||

調べて も 植物 解析 が 必要 と アイコン が 出る 。 しらべて||しょくぶつ|かいせき||ひつよう||||でる

マンドラゴラシールド に それ が あった ので 、 解放 する の を 待つ 。 ||||||かいほう||||まつ

…… どちら か と いえば マンドラゴラシールド の 方 が 解放 が 早 そうな ので 、 その 日 は マンドラゴラシールド に 変化 さ せた まま 寝る 。 ||||||かた||かいほう||はや|そう な|||ひ||||へんか||||ねる 翌朝 に は 解放 さ れた ので 、 バイオプラントシールド に 変えて 改良 を 続行 した 。 よくあさ|||かいほう||||||かえて|かいりょう||ぞっこう|

繁殖 力 9 生産 力 9 生命 力 9 免疫 力 4 知能 1 成長 力 9 変異 性 9 はんしょく|ちから|せいさん|ちから|せいめい|ちから|めんえき|ちから|ちのう|せいちょう|ちから|へんい|せい 特殊 能力 とくしゅ|のうりょく

枯れた 時 種子 生産 、 変異 範囲 拡大 かれた|じ|しゅし|せいさん|へんい|はんい|かくだい

なるほど なぁ …… つまり これ が バイオプラント の 能力 だった わけ か 。 |||||||のうりょく|||

元々 は 食糧 生産 が 目的 だった のだ けど 変異 性 が 高くて 、 魔物 化 して しまう と いう 問題 を 抱えて いた と いう 事 な のだろう 。 もともと||しょくりょう|せいさん||もくてき||||へんい|せい||たかくて|まもの|か|||||もんだい||かかえて||||こと||

あんな 碑 文 を 残して いた くらい だ し 、 大昔 の 錬金術 師 と やら も 、 根っから の 悪人 で は なかった の かも しれ ない 。 |ひ|ぶん||のこして|||||おおむかし||れんきんじゅつ|し||||ねっから||あくにん|||||||

免疫 力 が 低い から 除草 剤 が 効く んだ な 。 めんえき|ちから||ひくい||じょそう|ざい||きく||

特殊 能力 の アイコン を 調べる 。 とくしゅ|のうりょく||||しらべる する と 色々な 項目 が 現れた 。 ||いろいろな|こうもく||あらわれた 同様に 特殊 指示 も 色々 と 項目 が 出現 する 。 どうように|とくしゅ|しじ||いろいろ||こうもく||しゅつげん| どうも ステータス を 犠牲 に 能力 と 指示 を 選べる みたいだ 。 |||ぎせい||のうりょく||しじ||えらべる|

この 村 の 連中 も このまま じゃ 飢饉 の 再来 で 困る よ な 。 |むら||れんちゅう||||ききん||さいらい||こまる||

そんな わけ で 実験 的に 弄って みよう と 考えた 。 |||じっけん|てきに|いじって|||かんがえた

繁殖 力 ……4 これ は 単純に 増える 力 だ 。 はんしょく|ちから|||たんじゅんに|ふえる|ちから| 些 か 多 過ぎる ので 下げて おこう 。 さ||おお|すぎる||さげて|

生産 力 ……15 そのまま 実 と か を 宿す 能力 だろう 。 せいさん|ちから||み||||やどす|のうりょく| 飢饉 が 無くなる 程度 に は 欲しい 。 ききん||なくなる|ていど|||ほしい

生命 力 ……6 どんな 大地 でも 芽吹く 力 か な 。 せいめい|ちから||だいち||めぶく|ちから|| 少し 落とそう 。 すこし|おとそう

免疫 力 ……4 これ は 病 に 抵抗 する 力 。 めんえき|ちから|||びょう||ていこう||ちから これ は 除草 剤 の 効き目 が ある ので そのまま 。 ||じょそう|ざい||ききめ||||

知能 ……1 なんだ よ これ 。 ちのう||| 魔物 の 知能 か ? まもの||ちのう| 増やす 意味 が わから ない 。 ふやす|いみ|||

成長 力 ……15 植えて すぐに 育つ 値 だ 。 せいちょう|ちから|うえて||そだつ|あたい| ここ の 部分 は 多 めに しよう 。 ||ぶぶん||おお||

変異 性 ……1 たぶん 、 これ が 魔物 化 の 原因 だ 。 へんい|せい||||まもの|か||げんいん| 特殊 能力 変異 範囲 拡大 を 解除 して 出た ポイント と 一緒に 作物 の 品質 向上 を 入れる 。 とくしゅ|のうりょく|へんい|はんい|かくだい||かいじょ||でた|ぽいんと||いっしょに|さくもつ||ひんしつ|こうじょう||いれる 枯れた 時 種子 生産 、 品質 向上 かれた|じ|しゅし|せいさん|ひんしつ|こうじょう

「 完成 だ 」 かんせい|

「 どうした ん です か ? 」 眠 そうに 起きた ラフタリア が 俺 の 方 を 見 ながら 尋ねて くる 。 ねむ|そう に|おきた|||おれ||かた||み||たずねて| 「 ああ 、 昨日 の 続き を ちょっと な 」 |きのう||つづき|||

「 まだ やって いた んです か ……」

「 このまま じゃ いけないって わかって いる だ ろ ? ||いけない って|||| 」 ここ は 、 いずれ 飢饉 が 訪れる 。 |||ききん||おとずれる だから どうにか して 止め なくて は いけない 。 |||とどめ||| 他の 地域 へ 買い出し に 行けば 良い と いう 考え も ある だろう が 、 人口 が 多い ので 量的に 無理だ 。 たの|ちいき||かいだし||いけば|よい|||かんがえ|||||じんこう||おおい||りょうてきに|むりだ 昔 から 住んで いる 人 が よそ へ 移り 住む 事 も 難しい と 思う 。 むかし||すんで||じん||||うつり|すむ|こと||むずかしい||おもう

「 さて 」

徐に 馬車 から 降りて 枯れた 大地 に 種 を 落とす 。 おもむろに|ばしゃ||おりて|かれた|だいち||しゅ||おとす

ぶ わ ぁ …… と 、 種 から 植物 が 成長 し 、 枯れた 茶色 に 染まって いた 村 の 跡地 の 一角 を 覆って いく 。 ||||しゅ||しょくぶつ||せいちょう||かれた|ちゃいろ||そまって||むら||あとち||いっかく||おおって|

「 な 、 何 が 起こって いる んだ ! |なん||おこって|| 」 キャンプ で 休んで いた 連中 が 驚いて 駆け寄って くる 。 きゃんぷ||やすんで||れんちゅう||おどろいて|かけよって| 「 ああ 、 悪い 。 |わるい 実験 を ちょっと な 」 じっけん|||

「 何 を して いる んです か ? なん||||| 」 植物 へ の 恐怖 か 、 村人 は 恐れ ながら 尋ねる 。 しょくぶつ|||きょうふ||むらびと||おそれ||たずねる 「 安全な 植物 に 変える 実験 …… か な 」 あんぜんな|しょくぶつ||かえる|じっけん||

繁殖 力 が 低い ので 、 一定 の 範囲 まで 伸びた 植物 は それ 以上 の 成長 を し なく なる 。 はんしょく|ちから||ひくい||いってい||はんい||のびた|しょくぶつ|||いじょう||せいちょう||||

そして ……。

ポンポン と 赤い トマト の ような 瑞々 しい 実 を 宿した 。 ぽんぽん||あかい|とまと|||ずい々||み||やどした 大 本 は トマトっぽい 植物 だった ようだ 。 だい|ほん||とまと っぽい|しょくぶつ|| 「 一応 、 成功 だ と 思う 」 いちおう|せいこう|||おもう

「 おお ……」

「 問題 は 一 種類って ところ か 。 もんだい||ひと|しゅるい って|| 使う か は お前 等 次第 だ けど な 。 つかう|||おまえ|とう|しだい||| もしも ダメだったら 今回 の ように なる 前 に 手 を 打てよ 」 |だめだったら|こんかい||||ぜん||て||うてよ

変異 範囲 拡大 と 変異 性 は 、 様々な 植物 の 実 を 生産 する 代わり に 魔物 化 する 危険 性 を 持って いた と いう 事 か 。 へんい|はんい|かくだい||へんい|せい||さまざまな|しょくぶつ||み||せいさん||かわり||まもの|か||きけん|せい||もって||||こと|

除草 剤 を 撒いて 、 植物 を 枯らして 種 に 戻す 。 じょそう|ざい||まいて|しょくぶつ||からして|しゅ||もどす そして その 種 を そこ の 領主 らしき 男 に 渡した 。 ||しゅ||||りょうしゅ||おとこ||わたした

「 と 言う わけで 俺 達 は 行く 、 じゃあ な 」 |いう||おれ|さとる||いく||

起き 出した フィーロ は 、 まだ 残って いる トマト みたいな 実 を 頬張って 馬車 を 引き出した 。 おき|だした||||のこって||とまと||み||ほおばって|ばしゃ||ひきだした

「 お 待ち ください ! |まち| 」 「 ん ? なんだ 」

「 まだ お礼 を 渡して いません 。 |お れい||わたして|いま せ ん 是非 ──」 ぜひ

「 あいつ 等 、 在庫 処理 に 困った から 俺 に 押し付けた んじゃ ない の か ? |とう|ざいこ|しょり||こまった||おれ||おしつけた|||| 」 「 ど 、 どう でしょう ……」 現在 、 俺 の 馬車 は 三 車両 に なって いた 。 げんざい|おれ||ばしゃ||みっ|しゃりょう|||

先頭 の 馬車 の 後ろ に 二 台 の 荷車 が バイオプラント の 実ら せた 作物 を 積載 して いる 。 せんとう||ばしゃ||うしろ||ふた|だい||にぐるま||||みのら||さくもつ||せきさい||

荷車 と 一緒に 俺 に 贈呈 さ れた 物 で 、 どうせ 廃棄 する ほど ある ので 、 また 来て ください と まで 言われて しまった 。 にぐるま||いっしょに|おれ||ぞうてい|||ぶつ|||はいき||||||きて||||いわ れて| 笑顔 で 渡さ れた ので 仕方なく 受け取った けれど 、 体 の いい 処分 だった ので は ない か と 疑い たく なる ぞ 。 えがお||わたさ|||しかたなく|うけとった||からだ|||しょぶん|||||||うたがい||| ちなみに これ だけ 連結 して いる と いう のに 、 フィーロ は ご機嫌で 馬車 を 引いて いる 。 |||れんけつ||||||||ごきげんで|ばしゃ||ひいて|

「 重くて 楽 す ぃい ー ! おもくて|がく|||- 」 フィロリアル と は 変わった 魔物 だ よ な 。 |||かわった|まもの||| ゴトゴト と 馬車 は 揺れ ながら 旅 は 続いて いく 。 ||ばしゃ||ゆれ||たび||つづいて|

尚 、 除草 剤 が 武器 と して 使える ので トレント が 現れた 際 、 撒こう と したら 弾か れた 。 しよう|じょそう|ざい||ぶき|||つかえる||||あらわれた|さい|まこう|||はじか|

…… どうも 寄生 能力 を 持って いる 植物 に しか 使え ない らしい 。 |きせい|のうりょく||もって||しょくぶつ|||つかえ||

基準 が わから ん 。 きじゅん|||

あるいは バイオプラント は 魔物 で は なく 、 ただ の 植物 だった の かも しれ ない 。 |||まもの||||||しょくぶつ|||||

まあ 良い 。 |よい もう ラフタリア と フィーロ が いる 今 、 無理に 俺 が 攻撃 する 必要 も なくなり つつ ある 。 ||||||いま|むりに|おれ||こうげき||ひつよう||||

とりあえず この 食い きれ ない 食料 を 処分 する こと だけ を 考えよう 。 ||くい|||しょくりょう||しょぶん|||||かんがえよう と いう か フィーロ が ムシャムシャ と 馬鹿 食い して いる の を どうにか したい 。 |||||||ばか|くい||||||し たい 「 次 は どこ へ 行く と する か な 」 つぎ||||いく||||

なんて 話 を し ながら 次の 商売 先 を 考えて いる と 、 東 の 方 で 疫病 が 流行 して いる と いう 噂 を 聞いた 。 |はなし||||つぎの|しょうばい|さき||かんがえて|||ひがし||かた||えきびょう||りゅうこう|||||うわさ||きいた

だ から 薬 を 作って 売り に 行く こと を 決める 。 ||くすり||つくって|うり||いく|||きめる

「 じゃあ 東 へ 出発 だ 」 |ひがし||しゅっぱつ|

「 は ー い ! 」 |-|