Sword Art Online II Episode 23 sword|art|online|ii|episode

だから さ これ じゃ ジャイロ が 敏感 過ぎる ん だ って ||||||びんかん|すぎる|||

視線 追随 性 を 優先 しよ う と 思ったら しせん|ついずい|せい||ゆうせん||||おもったら

ここ ん と この パラメーター に もう 少し 遊び が ない と |||||||すこし|あそび|||

でも それ じゃ 急 な 挙動 が あった 時 に ラグ る ん じゃ ない か |||きゅう||きょどう|||じ|||||||

その辺 は 最適 化 プログラム の 学習 効果 に 期待 する しか ねえ よ カズ そのへん||さいてき|か|ぷろぐらむ||がくしゅう|こうか||きたい|||||かず

ねえ まだ ？ 昼 休み 終わっちゃ う よ ||ひる|やすみ|おわっちゃ||

とりあえず 初期 設定 は これ で オッケー と し て おこ う |しょき|せってい|||||||||

えっ と ユウキ さん 聞こえ ます か ||||きこえ||

はい よく 聞こえ てる よ ||きこえ||

よし じゃあ これ から レンズ 周り を イニシャライズ し ます んで ||||れんず|まわり|||||

視界 が クリア に なった ところ で 声 を 出し て ください しかい||くりあ|||||こえ||だし||

おい 了解 |りょうかい

そこ

よし これ で 終わり だ |||おわり|

アスナ 一応 スタビライザー は 組み込 ん で ある けど |いちおう|||くみこ||||

急激 な 動き は 避け て くれよ きゅうげき||うごき||さけ||

了解 りょうかい

大きい 学校 な ん だ ね おおきい|がっこう||||

ごめん ね ユウキ 先 に 学校 の 中 案内 しよ う と 思った けど |||さき||がっこう||なか|あんない||||おもった|

昼 休み が もう 終わっちゃ う の ひる|やすみ|||おわっちゃ||

いい よ 授業 を 見学 する の も とても 楽しみ ||じゅぎょう||けんがく|||||たのしみ

オッケー じゃあ 次 の 授業 の 先生 に 挨拶 に 行 こ う ||つぎ||じゅぎょう||せんせい||あいさつ||ぎょう||

どう し た の

えっ と ボク 昔 から 苦手 だった ん だ よ ね 職員 室 ||ぼく|むかし||にがて||||||しょくいん|しつ

大丈夫 この 学校 は 先生 っぽく ない 先生 ばっかり だ から だいじょうぶ||がっこう||せんせい|||せんせい|||

失礼 し ます しつれい||

し … 失礼 し ます |しつれい||

先日 ご 相談 し て い た 件 な ん です が せんじつ||そうだん|||||けん||||

ああ 構わ ん よ |かまわ||

えっ と その 生徒 さん の 名前 は なんと 言った か ね |||せいと|||なまえ|||いった||

ああ はい 木綿 季 紺野 木綿 季 です ||もめん|き|こんの|もめん|き|

紺野 さん 良かったら これ から も 授業 を 受け に 来 た まえ こんの||よかったら||||じゅぎょう||うけ||らい||

今日 から 芥川 の 「 トロッコ 」 を やる んで ね きょう||あくたがわ||とろっこ||||

あれ は 最後 まで いかん と つまら ん から ||さいご||||||

は … はい ありがとう ござい ます

失礼 し まし た しつれい|||

結城 さん それ って ゆうき|||

なんで ボク の 名前 知って る の |ぼく||なまえ|しって||

違う って わたし の 苗 字 ちがう||||なえ|あざ

そ っか ごめん ごめん

こちら 紺野 木綿 季 さん |こんの|もめん|き|

ちょっと 今 入院 中 で 外 に 出 られ ない から |いま|にゅういん|なか||がい||だ|||

こう やって 一緒 に 授業 を 受ける こと に し た の ||いっしょ||じゅぎょう||うける|||||

木綿 季 です しばらく の 間 お 世話 に なり ます もめん|き||||あいだ||せわ|||

へえ

すげ え

よろしく ね

俺 孝 太 よろしく おれ|こう|ふと|

うん よろしく よろしく ね

起立 きりつ

礼 着席 れい|ちゃくせき ええ それでは 今日 から 教科 書 の 97 ページ ||きょう||きょうか|しょ||ぺーじ

芥川 龍 之介 の 「 トロッコ 」 を やり ます あくたがわ|りゅう|ゆきすけ||とろっこ|||

では 最初 から 読 ん で もらい ま しょ う |さいしょ||よ||||||

紺野 木綿 季 さん お 願い できる かな こんの|もめん|き|||ねがい||

は ぁ ？

はい ？

え … えっ と

無理 か ね むり||

よ … 読め ます |よめ|

ユウキ 読める ？ |よめる

もちろん これ でも ボク 読書 家 な ん だ よ |||ぼく|どくしょ|いえ||||

小田原 熱海 間 に 軽便 鉄道 敷設 の 工事 が 始まった の は 良平 の 八 つ の 年 だった おだわら|あたみ|あいだ||けいべん|てつどう|ふせつ||こうじ||はじまった|||りょうへい||やっ|||とし|

良平 は 毎日 村外れ へ その 工事 を 見物 に 行った りょうへい||まいにち|むらはずれ|||こうじ||けんぶつ||おこなった

工事 を と いった ところ が 唯 トロッコ で 土 を 運搬 する こうじ||||||ただ|とろっこ||つち||うんぱん|

それ が 面白 さ に 見 に 行った の で ある ||おもしろ|||み||おこなった|||

トロッコ の 上 に は 土 工 が 二 人 土 を 積 ん だ 後 に 佇 ん で いる とろっこ||うえ|||つち|こう||ふた|じん|つち||せき|||あと||たたず|||

トロッコ は 山 を 下る の だ から 人手 を 借り ず に 走って 来る とろっこ||やま||くだる||||ひとで||かり|||はしって|くる

煽る よう に 車 台 が 動 い たり 土 工 の 袢 天 の 裾 が ひ ら つい たり 細い 線路 が し なったり あおる|||くるま|だい||どう|||つち|こう||はん|てん||すそ||||||ほそい|せんろ|||

良平 は そんな けし き を 眺め ながら 土 工 に なり たい と 思う 事 が ある りょうへい||||||ながめ||つち|こう|||||おもう|こと||

せめて は 一 度 でも 土 工 と 一緒 に トロッコ へ 乗り たい と 思う 事 も ある ||ひと|たび||つち|こう||いっしょ||とろっこ||のり|||おもう|こと||

木綿 季 さん 朗読 上手 だ ね もめん|き||ろうどく|じょうず||

ねえ ねえ 学校 は もう 見 て 回った ？ ||がっこう|||み||まわった

うち ら 案内 し よ う よ ||あんない||||

ち ょ … ちょっと 待って よ |||まって|

な サッカー 興味 ある |さっかー|きょうみ|

ありがとう みんな

ああ 面白かった |おもしろかった

よかった

アスナ 今日 は 本当 に ありがとう |きょう||ほんとう||

すごく 楽しかった |たのしかった

ボク 今日 の 事 絶対 に 忘れ ない ぼく|きょう||こと|ぜったい||わすれ|

何 言って る の 先生 も 毎日 来 て も いい って 言った じゃ ない なん|いって|||せんせい||まいにち|らい|||||いった||

明日 の 現 国 は 3 時間 目 だ から ね あした||げん|くに||じかん|め|||

遅刻 し ちゃ ダメ だ よ ちこく|||だめ||

うん

それ より も さ もっと ほか に 見 たい もの と か ない ？ |||||||み|||||

えっ と あの ね 一 箇所 だけ 行って み たい ところ が ある ん だ けど ||||ひと|かしょ||おこなって||||||||

どこ

綺麗 な 町 だ ね ユウキ 空 が すごく 広い よ きれい||まち||||から|||ひろい|

うん ごめん ね アスナ

ボク の わがまま の せい で お家 の ほう は 大丈夫 ？ ぼく||||||おいえ||||だいじょうぶ

平気 平気 さっき メール 送って おい た し へいき|へいき||めーる|おくって|||

さあ ユウキ 行き たい ところ って どこ ||いき||||

えっ と ね

月見台 この あたり かな つきみだい|||

うん その先 を 曲がった ところ の 白い 家 の 前 で 止まって |そのさき||まがった|||しろい|いえ||ぜん||とまって

ここ が ユウキ の お家 な ん だ ね ||||おいえ||||

うん もう 一 度 見 られる と は 思って なかった よ ||ひと|たび|み||||おもって||

ありがとう アスナ ボク を ここ まで 連れ て き て くれ て ||ぼく||||つれ|||||

中 に 入って みる ？ なか||はいって|

う うん これ で 十 分 ||||じゅう|ぶん

さ 早く 帰ら ない と 遅く なっちゃ う よ |はやく|かえら|||おそく|||

まだ もう しばらく なら 大丈夫 だ よ ||||だいじょうぶ||

この 家 で 暮らし た の は ほんの 一 年 足らず だった ん だ けど ね |いえ||くらし|||||ひと|とし|たら ず|||||

でも あの 頃 の 一 日 一 日 は 凄く よく 覚え てる ||ころ||ひと|ひ|ひと|ひ||すごく||おぼえ|

あの 庭 で いつも 姉ちゃん と 走り回って 遊 ん で た |にわ|||ねえちゃん||はしりまわって|あそ|||

バーベキュー し たり パパ と 本棚 作ったり も し た よ ばーべきゅー|||ぱぱ||ほんだな|つくったり||||

楽しかった たのしかった

いい な

でも さ この 家 取り壊さ れ ちゃ う ん だ |||いえ|とりこわさ|||||

えっ なんで

おばさん は ここ を コンビニ に する か 売っちゃ い たい ん だ って ||||こんびに||||うっちゃ|||||

そんな

だから その 前 に もう 一 度 見 たい と 思って た ん だ ||ぜん|||ひと|たび|み|||おもって|||

じゃあ こう すれ ば いい よ

ユウキ 今 15 だ よ ね 16 に なったら 好き な 人 と 結婚 する の |いま||||||すき||じん||けっこん||

そう すれ ば その 人 が ずっと この 家 を 守って くれる よ ||||じん||||いえ||まもって||

アスナ すごい こと 考える ね |||かんがえる|

でも 残念 だ けど 相手 が い ない か な |ざんねん|||あいて|||||

そう ジュン と か いい 雰囲気 じゃ ない |||||ふんいき||

ダメダメ あんな お 子 様 じゃ |||こ|さま|

そう だ ね ええ と

ねえ アスナ ボク と 結婚 し ない ||ぼく||けっこん||

でも その 場合 は アスナ が お 嫁 に 来 て ね ||ばあい|||||よめ||らい||

だって 逆 だ と ボク 結城 木綿 季 に なっちゃ う から さ |ぎゃく|||ぼく|ゆうき|もめん|き|||||

でも 女の子 同士 じゃ |おんなのこ|どうし|

ごめん ごめん 冗談 ||じょうだん

アスナ に は もう 大事 な 人 いる もん ね ||||だいじ||じん|||

え その うん まあ

気 を つけ た ほう が いい よ き|||||||

あの 人 も ボク と は 違う 意味 で 現実 じゃ な いとこ で 生き てる 感じ が する から |じん||ぼく|||ちがう|いみ||げんじつ|||||いき||かんじ|||

本当 に ありがとう アスナ ほんとう|||

この 家 を もう 一 度 見 られ た だけ で ボク は すごく 満足 し てる ん だ |いえ|||ひと|たび|み|||||ぼく|||まんぞく||||

この 家 に 住 ん で た 頃 |いえ||じゅう||||ころ

ママ は よく お 祈り の 後 に ボク と 姉ちゃん に こう 言って くれ た ん だ まま||||いのり||あと||ぼく||ねえちゃん|||いって||||

神様 は 私 たち に 耐える こと の でき ない 苦し み は お 与え に なら ない って かみさま||わたくし|||たえる|||||にがし||||あたえ||||

でも ボク は 少し だけ 不満 だった |ぼく||すこし||ふまん|

本当 は 聖書 じゃ なく て ママ 自身 の 言葉 で 話し て ほしい って ずっと 思って た ほんとう||せいしょ||||まま|じしん||ことば||はなし|||||おもって|

でも ね 今 この 家 を もう 一 度 見 て わかった ん だ ||いま||いえ|||ひと|たび|み||||

言葉 じゃ ない ママ は 気持ち で 包 ん で くれ て た って ことば|||まま||きもち||つつ||||||

ボク が 最後 まで まっすぐ に 前 を 向 い て 歩 い て いける よう に ずっと 祈って くれ て た ぼく||さいご||||ぜん||むかい|||ふ|||||||いのって|||

ようやく それ が わかった よ

わたし も ね わたし も もう ずっと 母さん の 声 が 聞こえ ない の |||||||かあさん||こえ||きこえ||

向かい合って 話し て も 心 が 聞こえ ない むかいあって|はなし|||こころ||きこえ|

わたし の 言葉 も 伝わら ない ||ことば||つたわら|

ユウキ 前 に 言った よ ね |ぜん||いった||

ぶつ から なけ れ ば 伝わら ない こと も ある って |||||つたわら|||||

どう し たら ユウキ み たい に 強く なれる の |||||||つよく||

ボク 強く なんか ない よ 全然 ぼく|つよく||||ぜんぜん

そんな こと ない わたし み たい に 人 の 顔色 を 伺って 怯え た り 尻込み し たり |||||||じん||かおいろ||うかがって|おびえ|||しりごみ||

ユウキ は 全然 し ない じゃ ない すごく 自然 に 見える よ ||ぜんぜん||||||しぜん||みえる|

うん でも ね

ボク も 現実 世界 に い た 頃 は いつも 自分 じゃ ない 自分 を 演じ て た 気 が する ぼく||げんじつ|せかい||||ころ|||じぶん|||じぶん||えんじ|||き||

パパ と ママ を 悲しま せ ない よう に ぱぱ||まま||かなしま||||

ボク は いつも 元気 で い なきゃ って 思って た ぼく|||げんき|||||おもって|

ユウキ

でも ね ボク は 思う ん だ 演技 で も いい やって ||ぼく||おもう|||えんぎ||||

それ で 笑顔 で い られる 時間 が 増える なら 全然 かまわ ない じゃ ない って さ ||えがお||||じかん||ふえる||ぜんぜん||||||

ほら ボク もう あんまり 時間 が ない から さ |ぼく|||じかん||||

遠慮 する 時間 が もったいない って どうしても 思っちゃ う ん だ よ ね えんりょ||じかん|||||おもっちゃ|||||

最初 から ど か ー ん と ぶつ かって さ さいしょ||||-|||||

もし 相手 に 嫌わ れ ちゃ って も いい ん だ |あいて||きらわ|||||||

その 人 の 心 の すぐ 近く まで 行け た こと に 変わり は ない もん ね |じん||こころ|||ちかく||いけ||||かわり||||

そう だ ね

ユウキ が そう やって くれ た から

私 たち たった 何 日 か で こんなに 仲良く なれ た ん だ よ ね わたくし|||なん|ひ||||なかよく||||||

う うん それ は ボク じゃ ない よ ||||ぼく|||

ボク が 逃げ て も アスナ が 一生懸命 追いかけ て くれ た から だ よ ぼく||にげ|||||いっしょうけんめい|おいかけ||||||

だから お 母さん と も あの 時 み たい に 話し て み たら どう かな ||かあさん||||じ||||はなし|||||

気持ち って 伝えよ う と すれ ば ちゃん と 伝わる もの だって 思う よ きもち||つたえよ|||||||つたわる|||おもう|

大丈夫 アスナ は ボク より ずっと 強い もん 本当 だ よ だいじょうぶ|||ぼく|||つよい||ほんとう||

ユウキ

アスナ が ど ー ん って ぶつかって き て くれ た から |||-||||||||

ボク は この 人 に なら ボク の 全部 を 預け られる って そう 思え た ん だ ぼく|||じん|||ぼく||ぜんぶ||あずけ||||おもえ|||

ありがとう ありがとう ユウキ

気持ち って 伝えよ う と すれ ば ちゃん と 伝わる もの だ と 思う よ きもち||つたえよ|||||||つたわる||||おもう|

大丈夫 アスナ なら できる よ だいじょうぶ||||

どうぞ

遅かった わ ね おそかった||

ごめんなさい

何 か 食べ たい なら 冷蔵 庫 の 中 の もの を 勝手 に し なさい なん||たべ|||れいぞう|こ||なか||||かって|||

この 間 話 し た 編入 申請 書 の 期限 は 明日 です から ね |あいだ|はなし|||へんにゅう|しんせい|しょ||きげん||あした|||

朝 まで に 書き上げ て おく の よ あさ|||かきあげ||||

その こと な ん だ けど

話 が ある の 母さん はなし||||かあさん

言って み なさい いって||

ここ じゃ 説明 し にくい の ||せつめい|||

じゃあ どこ なら 言え る の よ |||いえ|||

バーチャル ワールド 少し だけ で いい から これ で 来 て ほしい 場所 が ある の ばーちゃる|わーるど|すこし|||||||らい|||ばしょ|||

嫌 よ そんな もの いや|||

ちゃんと 顔 と 顔 を 向かい合わせ て でき ない 話 なんて 聞く 気 は あり ませ ん |かお||かお||むかいあわせ||||はなし||きく|き||||

お 願い 母さん どうして も 見せ たい もの が ある の 5 分 だけ で いい から |ねがい|かあさん|||みせ||||||ぶん||||

お 願い し ます |ねがい||

わたし が 今 何 を 感じ て 何 を 考え て いる の か それ を 話す に は ここ じゃ ダメ な の ||いま|なん||かんじ||なん||かんがえ|||||||はなす|||||だめ||

一 度 だけ で いい わたし の 世界 を 母さん に 見 て ほしい の ひと|たび||||||せかい||かあさん||み|||

5 分 だけ よ ぶん||

ただし 何 を 言わ れよ う と |なん||いわ|||

お 母さん は あなた を 来 年度 も あの 学校 に 通わせる 気 は あり ませ ん から ね |かあさん||||らい|ねんど|||がっこう||かよわせる|き||||||

それ に 話 が 終ったら 申請 書 を ちゃんと 書く の よ ||はなし||しまったら|しんせい|しょ|||かく||

はい

どう すれ ば いい の それ

楽 な 姿勢 に なって がく||しせい||

電源 を 入れ たら 自動 的 に わたし の サブ アカウント に 接続 する から でんげん||いれ||じどう|てき|||||||せつぞく||

中 に 入ったら わたし が 行く まで 待って 電源 を 入れる ね なか||はいったら|||いく||まって|でんげん||いれる|

リンク スタート りんく|すたーと

なんだか 妙 な もの ね |たえ|||

知ら ない 顔 が 自分 の 思い通り に 動く なんて しら||かお||じぶん||おもいどおり||うごく|

それ に 変 に 体 が 軽い わ ||へん||からだ||かるい|

そりゃ そう よ

その アバター の 体感 重量 は 40 キロ そこそこ だ も の |||たいかん|じゅうりょう||きろ||||

現実 と は ずいぶん 違う はず よ げんじつ||||ちがう||

失礼 ね 私 は そんなに 重く あり ませ ん よ しつれい||わたくし|||おもく||||

そう 言え ば あなた は 向こう と 同じ 顔 な の ね |いえ||||むこう||おなじ|かお|||

うん まあ ね

でも 少し 本物 の ほう が 輪郭 が ふっくら し てる わ ね |すこし|ほんもの||||りんかく||||||

母さん こそ 失礼 だ わ 現実 と 全く 一緒 です かあさん||しつれい|||げんじつ||まったく|いっしょ|

さ もう 時間 が な いわ よ 見せ た いも の って なん な の ||じかん|||||みせ|||||||

こっち に 来 て ||らい|

どう 似 てる と 思わ ない ？ |に|||おもわ|

何 に 似 てる って 言う の ただ の つまらない 杉林 なん||に|||いう|||||すぎばやし

ね 思い出す でしょ う お 祖父 ちゃん と お祖母 ちゃん の 家 を |おもいだす||||そふ|||おばあ|||いえ|

わたし 宮城 の お 祖父 ちゃん と お祖母 ちゃん の 家 が 大好き だった |みやぎ|||そふ|||おばあ|||いえ||だいすき|

わたし が 中 一 の 時 の お盆 の こと 覚え てる ？ ||なか|ひと||じ||おぼん|||おぼえ|

母さん たち は 京都 の 本家 に 行った のに かあさん|||みやこ||ほんけ||おこなった|

わたし は 勝手 に 一 人 で 宮城 へ 行っちゃ っ た 時 の こと ||かって||ひと|じん||みやぎ||おこなっちゃ|||じ||

覚え てる わ おぼえ||

あの 時 ね わたし お 祖父 ちゃん と お祖母 ちゃん に 謝った の |じ||||そふ|||おばあ|||あやまった|

お 母さん が お 墓参り に 来 れ なく て ごめんなさい って |かあさん|||はかまいり||らい|||||

あの 時 は 結城 の 本家 で どうしても 出 なきゃ いけない 法事 が あった から |じ||ゆうき||ほんけ|||だ|||ほうじ|||

う うん 責め てる ん じゃ ない の ||せめ|||||

だって ね お 祖父 ちゃん は 言った わ |||そふ|||いった|

母さん は 自分 たち の 大切 な 宝物 な ん だ って かあさん||じぶん|||たいせつ||たからもの||||

村 から 大学 に 進んで 学者 に なって むら||だいがく||すすんで|がくしゃ||

雑誌 に たくさん 寄稿 し て どんどん 立派 に なる の が 凄く 嬉しい ん だ って ざっし|||きこう||||りっぱ|||||すごく|うれしい|||

その あと お 祖父 ちゃん こう 付け加え た の |||そふ|||つけくわえ||

でも 母さん も いつか は 疲れ て 立ち止まり たく なる 時 が くる かも しれ ない |かあさん||||つかれ||たちどまり|||じ|||||

もし 母さん が 支え を ほしく なった 時 に 帰って こ られる 場所 が ある ん だ よ って 言って やる ため に |かあさん||ささえ||||じ||かえって|||ばしょ|||||||いって|||

ずっと 家 と 山 を 守り 続け て いく ん だ って |いえ||やま||まもり|つづけ|||||

わたし 最近 に なって ようやく お 祖父 ちゃん の 言葉 の 意味 が 分かって き た 気 が する ん だ |さいきん|||||そふ|||ことば||いみ||わかって|||き||||

自分 の ため に 走り 続ける の だ けが人 生 じゃ ない じぶん||||はしり|つづける|||けがにん|せい||

誰 か の 幸せ を 自分 の 幸せ だ と 思える よう な そういう 生き 方 だって ある ん だ って だれ|||しあわせ||じぶん||しあわせ|||おもえる||||いき|かた|||||

わたし 周り の 人 たち みんな を 笑顔 に できる よう な そんな 生き 方 を し たい |まわり||じん||||えがお||||||いき|かた|||

疲れ た 人 を いつ でも 支え て あげ られる よう な そんな 生き 方 を し て み たい つかれ||じん||||ささえ|||||||いき|かた|||||

その ため に 今 は 大好き な あの 学校 で 勉強 や 色々 な こと を 頑張り たい の |||いま||だいすき|||がっこう||べんきょう||いろいろ||||がんばり||

母さん かあさん

ちょっと な に これ

私 は 別に 泣 い て な ん か わたくし||べつに|なき|||||

母さん かあさん

この 世界 で は 涙 は 隠せ ない の よ |せかい|||なみだ||かくせ|||

泣き たく なった 時 は 誰 も 我慢 でき ない の なき|||じ||だれ||がまん|||

不便 な ところ ね ふべん|||

おはよう 母さん |かあさん

おはよう

あなた は

誰 か を 一生 支え て いく だけ の 覚悟 が ある の ね だれ|||いっしょう|ささえ|||||かくご||||

うん

でも 人 を 支える に は まず 自分 が 強く なけ れ ば ダメ な の よ |じん||ささえる||||じぶん||つよく||||だめ|||

大学 に は きちんと 行き なさい だいがく||||いき|

その ため に も 三 学期 と 来 年度 は これ まで 以上 の 成績 を 取る こと ね ||||みっ|がっき||らい|ねんど||||いじょう||せいせき||とる||

母さん じゃあ 転校 は かあさん||てんこう|

言った でしょ う 成績 次第 よ いった|||せいせき|しだい|

頑張る の ね がんばる||

ありがとう 母さん |かあさん

ありがとう ユウキ

行って き ます おこなって||

次回 マザーズ ・ ロザリオ じかい||