勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #04
はい どうも ! 旅 の 方 お 疲れ さ まで す 。
お 疲れ さ まで す 。
盗賊 か 。 先 を 急いで る 。 道 を あけろ 。
私 自身 は 盗賊 で は ございませ ん 。
今 から 盗賊 さん 登場 し ます んで ➡
皆さん に やって ほしい 段取り 等 々 です ね ➡
ご 説明 さ せて いただき ます 。 よろしい です か ?
元気です か ? 元気です よ !
俺 が 元気で どう する んだ っつ って ね 。
斬っちゃ えば ?
とりあえず 聞いて みよう 。 なんで だ よ 。
わりと 有名な 盗賊 さん な んです けど ➡
そこ まで 迫力 が ない んです ね 。 ただ 皆さん に は ➡
かなり 驚いた 感じ の リアクション 取って もらっちゃ おうか な と 思って ます 。
驚く の ? 皆さん の リアクション しだい で は ね ➡
本人 も ノリノリ に なっちゃ い ます んで ね 。
ノリノリ に さ せた くない です けど ね 。 はい 。
それでは 練習 さ せて ください 。 私 を 盗賊 だ と 思って いただいて ね 。
はい 。
出て きた 。 (3 人 ) うわ っ …。
惜しい 。 もう ちょっと 驚いちゃ い ましょう 。
「 ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !?」 くらい まで いっちゃ い ましょう か 。
恥ずかしい っす ね 。 恥ずかしく ない 。 ねっ !
はい 。 ねえ 斬っちゃ いなよ 。
おい 聞く 必要 ある の か ? はい やって み ましょう 。
はい 出た !
ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !?
すばらしい 。 他の 3 人 も 頑張れ ! ねっ 。
で その リアクション を いただいたら わりと 長 めの 自己 紹介 し ます 。
今 まで 斬り 捨てた 人 の 名前 と か 手 に 入れた 金品 の 自慢 。
あと 自分 の 必殺 技 と か 織り交ぜて 自己 紹介 あり ます んで ➡
その つど 「 何 !?」 的な リアクション ください 。
で それ が 済んだ ところ で かなり の 金品 食料 を ➡
要求 して きま ~ す 。 そ したら 何て 言い ましょう ?
そう は させる か ! わかって ます ね 。 お 兄さん 最高 。
ありがとう ございます 。 なに ちょっと 嬉し そうな の ヨシヒコ 。
で ここ から 戦って いただき ます ね 。
よき ところ で 負け ました って 言って もらい ます けども ➡
誰 が 言い ましょう か ? じゃあ 金髪 の お 兄さん お 願い し ます 。
いや ~ ちょっと 負け ました 言え ない …。
そんな こと 言わ ず に お 願い し ます 。 恥ずかしい んで 言え ないで すね 。
いや お 願い し ます 。 わかり ました 。
そし たら 最後 お決まり の 土下座 いき ます ね 。
ここ 頑張って ください ね 。
じゃ まずは 僕 が お 手本 やり ます 。
負け ました っつ って 。
負け ました ~。 こう …。
うわ ~!
まだ 本人 さん 登場 して ない のに 。
いや ご 本人 さん も 逃げ られて る と 思い ます よ 。
拍手 の 練習 を …。
よし 行く ぞ ヨシヒコ 。
何 ? なんで まだ 聞き た そう な の 。
何 好きな の ? もう 褒め られ ない から 行く 。
なんで 悲し そう な の 。
( 雷鳴 )
ヨシヒコ ヨシヒコ ~。
どう ? 運命 の 玉 集まって る ?
なんで 状況 把握 して ない んだ お前 は 。
今日 は ちょっと ね あの …。 なんて いう かな 。
提案 を し たい と 思って る の 。 プレゼン プレゼン …。
あ ごめん ちょっと ツバ が 飛んだ 。 プレゼン を し たい と 思って る 。
あの ね 玉 を 持つ 人 って 言い 方 が さ ➡
ちょっと やっぱり さあ なんか 少し さあ ➡
変な 感じ じゃ ん なんか 。 別に 。
ほう 嘘 。 そう ? じゃあ ちょっと ムラサキ 言って み ?
玉 を 持つ 人 。
あれ ま ! 堂々と して る 。
ねえ お前 もう あの 恥ずかし げ も なく ➡
そういう こと が 言える ような 年齢 に なった んだ ね 。
う っせ え ぞ この やろう 。
ペヤングフェイス ボッコボコ に して 大盛り の やつ に して や ん ぞ !
べ ~! もう すでに 大盛り と 同じ 大き さ な んです 。
むしろ 仏 の ほう が 大きい んです 。
な っ ! どちら が 仏 か わから ない 。
おい ちょっと 待て 。 ヨッ ちゃん ちょっと 待って 。
え 嘘 ? ヨ ヨッ ちゃん に は さ なに これ も 仏 に 見える の ?
区別 が つき ませ ん 。 マジ で !?
おい 早く 用件 を 話せ 。
そう か おお … じゃあ さ 俺 もう 今日 こっち で 話す わ 。
こっち で 話す … どうも 。
どうも どうも 。 ええ 仏 で ござい …。
仏 で ござい マッシングブル ー !
まあ いい や 。 余計な こと は 言い ませ ん 。
えっ と … 玉 を 持つ 人 って いう の を です ね ➡
これ から 玉 人 と 呼ぶ こと に いたし ます 。
で ええ と 次の 玉 人 が いる ところ が です ね ➡
ここ から ざ っく り ➡
東 に 向かった ところ に ある サラゴナ の 村 です 。
テメエ この 前 北 って 言った じゃ ねえ かよ 。
なんか さ こっち の ほう が イライラ し ない 。
てい うか こっち の ほう が よく ねえ か ?
( 鼻歌 )
♬「 これ は テレビ で やる こと か これ は テレビ で やる こと か 」
ウ ー ! ウ ー ! ウ ー !
まあ あの で とにかく です ね 。
いつも の ごとく その 玉 人 が 誰 な の か は …。
知り ませ ~ ん !
ムカツク なあ 。 もう ずっと ペヤング で やって 。
え ちょっと 待って 。 そ したら あの …。
私 もう これ から ロケ に 来 なくて よく なる よ ?
ロケ と か 言わ ない の 。
もう さ あれ だ よ もう ずっと さ あの …。
この ペヤン ペヤング の フタ に さ …。
アフレコ し てれば い いって こと に なっちゃ うよ ?
アフレコ と か 言わ ない の 。
なにやら 村人 に 覇気 が ない な 。
すみません 。 はい 。
この 村 に 神々しく 光る 玉 を お 持ち の 方 は いま せ ん か ?
光る 玉 ?
ああ それ なら この 村 の 王様 が 持って る はずだ よ 。
姫 様 が 生まれた とき に な ➡
空 から ふわ ~ って 降って きた 玉 って いう んで ➡
この 村 じゃ 超 有名だ よ 。
と いう こと は 玉 人 は その 姫君 か …。
なに ? それ は 本当 か ?
北 の 山 に 棲 む 魔物 の 涙 を 飲ま せれば ➡
フロリア 姫 は 治る の か ?
はい 。
それ は よかった 。
イヤハハハハッ 本当に よかった ! それ は よい 知らせ じゃ 。
早速 それ を 手 に 入れよう で は ない か 。
ルドラン 様 。 旅 の 者 が お 会い し たい と 申して おり ます が 。
姫 は こうして 一 年 以上 も 眠り 続けて おる 。
この 眠り を 覚ます の は ➡
その 魔物 の 涙 しか ない と いう のだ 。
かわいそうに 。
わし は 決めた ぞ 。
その 魔物 の 涙 を 持ち帰った 者 と フロリア 姫 を 結婚 さ せる 。
結婚 ?
結婚 って …。
ときに ルドラン 王 。
姫君 が 生まれた とき に こう 光る 玉 …。
さあ ! 村 の 男 たち に 発表 しよう 。
村 の たくましき 男 たち が 必ずや ➡
まもら … ま もろ ろ …。
魔物 の 涙 を … 持ち帰る であろう !
ま も … 王 よ ちょっと お 待ち を !
王 は 職務 に 戻ら れ ます 。
おう !
魔物 の 涙 言いにくい んだ な あの 人 な …。
ハァ … しかし これ は やはり ➡
魔物 の 涙 と やら を 持ち帰ら ない と ➡
玉 は 見せて も もらえ ない ようだ 。
って こと は ヨシヒコ この 姫 様 と 結婚 する って こと ?
そんな もの は 拒否 して 玉 だけ もら や ぁ いい んだ よ 。
な ? それ は そう だ 。 我々 は ➡
魔 王 を 倒す ため に 旅 を して る んだ 。
こんな ところ で 結婚 など …。
惚れた な こりゃ 。
ヨシヒコ 俺 たち の 目的 は 姫君 じゃ ない 。
導か れ し 者 の オ ー ブ ぞ 。
ヨシヒコ !
はっ …。
はっ … じゃ ない よ 。
お前 完全に 惚れ ました フェイス の 真っ最中 だった ぞ ?
そんな わけない でしょう !
どこ 見て んだ よ ? 我々 の 目的 は 魔 王 を 倒す こと だ 。
こっち 見ろ よ 。
しかし この 姫君 を 救わ ない こと に は ➡
玉 は 手 に 入ら ん 。
その とおり だ !
どこ 見て … こっち 見なさ いって 。
行き ましょう !
( ムラサキ ) 行こう ぜ 。
動き なさい よ 。
行き ましょう …。 ヨシヒコ が 先頭 な の !
皆 の 者 覚悟 は よい か ?
まいる ぞ 。
いい か ?
用意 !
フフフッ … まるで 運動 会 だ な バカバカ し い 。
ところで ヨシヒコ 。
う お ~!
惚れた な 。 うん …。
フライング しちゃ って る もん ね アイツ 。
あれ 玉 の こと が さ 二の次 に なっちゃ って る から ね あの 子 ね 。
ああ よく ある こと だ 。
いざ と なったら 目 を 覚ます !
さあ 行こう 。 うむ 。
どうした ムラサキ ? 私 行か ない 。
ん ? ん ? ん ? それ は ?
なんか 体調 悪い 。 村 で 待って る わ 。
あっ あっ あっ あ そ っか 。
あ そ っか うん うん 。
( ため息 )
ラブスト ー リ ー の ヒロイン っぽい 感じ で 夜空 を 見上げる お嬢さん 。
フフフフ !
星空 を 見上げて ため 息 ひと つって こと は ➡
恋 の 悩み だ ね 。 いえ そんな …。
なんなら 私 が 相談 に のって やって も いい んだ よ 。
平気です 。 私 あなた みたいな 魔女 に 話す ほど ➡
簡単な 女 じゃ ない ので 。
魔女 ? 私 の どこ が 魔女 なんだい ?
魔女 です よ ね ? 最も ベタ な 感じ の 魔女 です よ ね ?
ど っ から どう 見て も スナック の ママ で は ないで す よ ね ?
それ は どう かな 。
何 な んだ よ あれ !
ぜ って ぇ 結婚 する って 言う に 決まって んだ よ !
いやいや いや 大丈夫 よ 。
ずっと 一緒に 冒険 して きた 仲間 なんだ ろ ?
向こう だって アンタ に 惚れて る に 決まって んだ 。
う っせ ぇ ババア ! わし っ 鼻 ババア ! そして シャクレ ! わし 猪木 !
お前 に 何 が わかん だ よ !?
アイツ はね 天下一 の バカ な の ! ちょっと かわいい 女の子 見る と ➡
すぐ 惚れて 私 の こと なんか 忘れ んだ よ !
しかたない ねぇ 。
だったら その 姫君 と やら に ➡
永遠に 眠って もらえば いい じゃ ない か 。
そう ! いつまでも 寝て りゃ いい んだ よ !
ん ? 何 これ ?
ねむ ねむ の 実 だ よ 。
ねむ ねむ の 実 ?
これ を 食べた 者 は 10 年間 眠り から 目覚める こと は ない 。
たとえ その 魔物 の 涙 を 飲んだ とて …。
これ を …。
食べ させる んだ フロリア に 。
村 の 男 たち は もはや 追いつく 気配 すら ない な 。
そう いえば ムラサキ は ? 今 ?
どうした ん です か ? ムラサキ は 。
今 気づいた の ?
え ~ っと ね 体調 が すぐれ ない らしくて 村 に 。
そう でした か 。
ヨシヒコ 正直に 言え 。
姫君 に 惚れた か ?
そんな バカ な ! 私 は 勇者 です よ 。
女 に うつつ を 抜かす など 。
今 それ は 何 を 書いて いる ?
子供 の 名前 を 考えて ます 。 惚れ と んな !
違い ます よ ! 万が一 の ため です よ 。
あっ そう だ 。 式場 を 選ば なくて は 。
おい パパパパ ー ン を 読む …。
パパパパ ー ン を 読ま ないで よ ねぇ 。
ちょ … な に 何 な の ? なんで チェック 入れる んだ よ ?
ねぇ ダンジョ ー どう 思う ? この 状況 。
確かに ヨシヒコ は あれ だ 。 巨乳 好き で は ない か 。
見る に あの 姫君 まな板 だ 。
惚れる 要素 が ない 。
あの 姫君 横 に なって る だけ で 胸 チェック して た の ?
もう や っぱ ベ ー スケ お っ さん だ な 。
ベ ー スケ は いい が お っ さん と 言う な 。
ベ ー スケ は いい んだ 。
ダ ー ッ !
無理だ な 。 寝て んだ もん な 。
ヘッヘッヘッ …。
ダ ー ッ !
飲み込ま ねえ な 。
ヘッヘッヘッ …。
何 ヤツ !? あっ や べ ぇ 。
そろそろ 魔物 の 洞窟 に 着き ます 。
魔物 の 気配 が とてつもない 。
しかし ヨシヒコ よ その 魔物 の 洞窟 を ➡
守り し 化け物 が おる と 言って いた ぞ 。
ただし その 姿 から は 想像 でき ない ➡
凶暴な 守り神 だ と 言って いた ぞ 。
ん ? ん ? ん ?
あれ は ?
あれ は 太鼓 の 卓越 した 人 の …。
あれ が 残虐 きわまりない 凶暴な 守り神 な の か 。
ハハハハ ! あれ は 太鼓 の 妖精 だ 。
あんな かわいい 妖精 を 凶暴 など と 笑 止 千万 !
よし 俺 が 叩いて やる 。
ドン ドン ドン カラカッカ 。
ドドン ドン 。 ダンジョ ー や ばい よ この パタ ー ン 。
なんか や ばい に おい が どんどん する よ !
う お ~ っ !
なんだ と !? そら 言わ ん こっちゃ ない 。
おのれ キラ ー 太鼓 め !
メレブ と 見せかけ …。
ぎ ゃ ~ っ !
あ ~ っ !
寝言 でも ドン と 言って や がる 。 ( いびき )
まさか ここ でも ブラズ ー レ が 役立つ と は な 。
太鼓 の くせ に ブラ の ずれ 気 に する なんて 。
なんて こった い 。
フロリア は あと 少し で 命 を 失う と いう のに ➡
あの 魔物 の 涙 を 持ってこ られたら ➡
目 を 覚まし ち まう 。
何 これ ?
私 は ね フロリア が 死んだら ➡
その 血液 を 全部 飲み干す 算段 だった んだ よ 。
そう すれば 二十 歳 に 若返る はずだった んだ 。
そんな こと … やっぱり アンタ 魔女 だった の ね !
ど っ から どう 見て も 魔女 でしょう よ !
魔女 オブ ザ 魔女 でしょう よ !
えっ 逆に なんだ と 思って た んだ よ !
アタシ は ね … 二十 歳 に 若返ったら ➡
広瀬 すず の 顔 に なれる はずだった んだ ! 誰 だ よ 。
ま ぁ しかたがない 。 フロリア に は 数 段 劣る が ➡
アンタ の 血液 を 吸い取る こと に する よ 。
今 ねむ ねむ の 実 を アレ する から ちょっと 待って な 。
は !? ふざけ ん な よ テメエ !
数 段 劣る と か ぜ って え 殺す かんな !
おい ババア ! おい !
う お ~!
やめて よ 。 う あ ~!
この 魔物 強い ぞ 。
倒す 必要 は ない のです 。
スネ の ところ を 叩けば 涙 は でる 。
なるほど そこ は 弁慶 も 泣く らしい から な 。
スネ ~!
だから やめて って 。 あ ~!
予想 以上 に 強い 。
たぶん ね アイツ スネ 叩いた くらい じゃ 泣か ん ぞ 。
ああ かもし れ ん なぁ 。
どう したら 泣く んだ 。
もう 中 で タマネギ を 切り 続ける しか …。
しかし ヤツ の 目の前 で ➡
何 日 も タマネギ を 切り 続け られる もの だろう か 。
そんな 絶望 感 の さなか ➡
そんな なか でも 新しい 呪文 を ゲット した 私 であった 。
すごい ! それ は この 状況 を 打開 できる 呪文 です か ?
ど ~ かな ~。
どんな 呪文 だ 。
なんと この 呪文 は ➡
グル ー プ 全体 の 守備 力 と 攻撃 力 を 一気に 上げる 呪文 だ よ !
なんと ! どちら も です か ? そんな 呪文 初めて だ !
おお … 2 つ と も 上がれば 敵 の 攻撃 に 耐え ながら ➡
猛烈な 勢い で タマネギ を 切り 続ける こと が できる 。
さっそく かけて みせよう ぞ 。 その 名 も チア ー ズ 。
チア ー ズ !
(2 人 ) フゥ ~!
(2 人 ) レッツゴ ー ヨシヒコ レッツゴ ー ダンジョ ー !
(2 人 ) レッツゴ ー メレブ オ ー フゥ ー !
どう だ この 呪文 。
地元 の 大学生 が やってきて 応援 して くれる ぞ !
本物 だ ぞ ! 見た か あの リフトアップ 。 いい 低 さ だった ねぇ ~。
これ で 一気に 守備 力 と 攻撃 力 が 上がった ぞ !
俺 は むしろ 下がった 気 が する 。
ヨシヒコ は どう だ ?
なんだか 応援 さ れて 元気に なった 気 が し ます !
チア ー ズ !
しかし タマネギ が … タマネギ が ない !
元気 が あれば タマネギ など いら ん !
ゆく ぞ ! はい !
あ ~!
魔物 め ! 涙 が 出る ほど やっつけて やる !
ぬ あ ~!
やはり ダメ か 地元 チアリ ー ダ ー の 応援 だけ で は 。
俺 に 任せろ 2 人 と も 。
こういう もん は な 年の功 が もの を 言う もん さ 。
いい か 魔物 よ ~ く 聞け 。
1 杯 の かけ そば って 話 が あって な 。
お ~ なるほど そっち で いく の か 考えた な 。
ある 親子 が 夜 遅く に そば 屋 に 行って な 。
天ぷら そば 2 つ と 頼んだ 。
ん ん ん ? ふた ? ん ?
そし たら 店 の 主人 が ➡
もう 遅くて そば 1 人 前 しか ない って 言 いやがる んだ 。
親子 怒った ね 。
そば 屋 な のに そば が ねえ って どういう こと だ この 野郎 !
って な 。
ダンジョ ー この 話 の 展開 で どう やって お 涙 ちょうだい する つもりだ ?
主人 は 言った 。
天ぷら だけ じゃ ダメ です か ? って 。
ダメ に 決まって る だ ろ !
もう いい から そば 買って こい ! 外 で !
親子 は 一 歩 も 引か ない 。
そば 屋 も こんな 時間 に そば 買って くるって ➡
そば 売って る 店 なんか ねえ ! っつ って もう ケンカ だ 。
ああ ああ 大 ゲンカ 。
泣け ない よ ね この 展開 は 泣け ない よ ね ねえ ?
親子 が ね とうとう 言った よ 。
金 なら いくら でも 出す から ➡
今 から そば の 実 収穫 して そば 粉 に して ➡
そば を 打てよ ! って 。
確かに 夜 遅い けど でき ない こと じゃ ないだ ろ って 。
この 話 は どこ に 着地 する の ? ねえ 。
まあ しかたがない から そば 屋 は そば の 畑 に 行って ➡
そば の 実 収穫 した と さ 。
終わり !? 終わり じゃ ない よ ね ?
え ? ちょ … や だ ~ 泣いて る の ?
ヨシヒコ 泣いて る の 。
なんらか の ツボ に ハマ って 泣いて る の 。
そし たら …。
そば の 畑 に 女 の 死体 が ぐ わ ~!
うわ ~ っ ! あ ~ っ 何 これ 。
何 この 話 どこ に 向かって る の ?
ヨシヒコ まっすぐ 聞いて る 。
言う な よ 。
話 が 長 すぎて 眠く なって ➡
あくび した とき の 涙 だって 絶対 言う な よ 。
そう だ な 。 倒さ れた 悔し さ で ➡
流した 涙 と いう こと に しよう 。 な ?
勇者 様 が お 帰り に なった ぞ !
( 歓声 )
勇者 様 !
さ ぁ 勇者 よ ご 苦労であった 。
それ が その … 魔物 の 涙 か 。
はい 。
さ ぁ 夫 と なる キミ から 飲ま せて やって くれ 。
姫 よ 目覚めた まえ 。
♬~
お ~ っ ! 起きた 。
姫 が 目 を 覚ました ぞ !
あなた 様 が ➡
私 を 起こして くださった のです か ?
はい 。
フロリア よい か ? わし は お前 を 起こす こと が できた 男 と ➡
お前 を 結婚 さ せる と 誓った 。
お前 は それ で よい な ?
お 待ち ください ルドラン 殿 。
実は …。 あぁ わかって おる 。
最初 ここ へ 来た とき に 1 人 お な ご を 伴って おった な 。
選ぶ が よい 。 フロリア か ➡
冒険 を ともに して いる あの お なご か 。
あっ 出た ! これ 「Ⅴ」 の やつ だ 。
何 だ それ は ? どっち か 選ぶ の 。
大 富豪 の 姫君 か 幼なじみ か 花嫁 を 。
どちら でも よい ぞ 。
そ なた の 人生 じゃ 。
うん うん 。 で ま ぁ こうや って 悩む んだ けど ➡
ほぼ ほぼ の 人 が 幼なじみ の ➡
一緒に 旅 して る 女の子 を 選ぶ わけ 。 そりゃ そうだ よね 情 が ある から 。
で 姫君 の ほう を 選んだり する と 「 おい !」 って 。
「 おい お前 マジ かよ 。 おい !」 って 言わ れたり する わけ 。
結婚 して くださる のです か ? 勇者 様 。
すみません と いう こと で 申し訳ない …。
し ます ! おい !
結婚 し ます ! おい ~!
いい じゃ ない か 5 人 で 旅 すれば 。 私 は 冒険 など 怖い のです 。
よ ~ し 早速 式 の 用意 だ 。
式 を 挙げる ぞ 。 ハハハッ !
ハハハッ ! ハハハッ !
( 歓声 )
起きろ ムラサキ 。 起きろ !
ん … あれ ? 魔女 は ?
あんな もの は 一撃 だ 。 ただ の ババア だ しな 。
そんな こと じゃ ない ! 早く し ない と ➡
ヨシヒコ は 結婚 して まう ぞ 。
いい よ し たきゃ すれば 。
ホント に いい の か ? ムラサキ 。
結婚 しち まったら ヨシヒコ は 二度と 戻って こ ない ぞ 。
いい よ 別に 好きで も なんでも ねえ し 。
やせ我慢 は よせよ 。
ホント に いい の かい ?
お前 の 勇者 を 取ら れて も 。
お前 が 行か なきゃ お前 の 恋 の 冒険 終わ っち まう ぜ 。
魔 王 を 倒す 。
魔 王 を 倒す ため だ から な !
♬~
それでは お 二 人 誓い の キス を 。
( 扉 を 叩く 音 )
フロリア やっぱり 僕 は キミ じゃ なきゃ ダメ な んだ !
結婚 して くれ !
お前 は … 誰 ?
あなた は ラクトル !
ずっと 眠って いた から 忘れて しまって いた 。
迎え に 来て くれた の ね ラクトル 。
さあ 行こう 2 人 で 幸せな 家庭 を 築く んだ !
ラクトル !
あっ ちょ マジ すみません 。 あっ キモ い …。
ラクトルパンチ !
さあ 行こう !
( 鐘 の 音 )
なんか ごめん ね 。
なんか ジ ー ン と きた よ ね 。
まあ お 詫び だ と して も 玉 もらえて よかった ね 。
しかし 彼女 が 玉 人 だ と する と 魔 王 と 戦う 際 に ➡
彼女 を 召喚 する は めに なる ぞ 。 いい よ アイツ は 呼ば なくて 。
怖い ~! つって た んだ ろ 使え ねえ 使え ねえ 。
来て も 私 が ぶ っ 飛ばす 。
召喚 し といて ぶ っ 飛ばす は ない であろう 。
だって ヨシヒコ だって 結婚 する フリ して ➡
玉 もらったら 逃げよう と 思って た んだ ろ ?
その とおり だ ! 当たり前だ ろ !
まあ そういう こと に して おこう 。 しかし たまら ん な 。
魔 王 を 前 に 女 2 人 で ケンカ さ れた 日 に は 。
兄 様 絶対 フロリア 様 が お 好きだった はず 。
心配だ わ また 変化 して お 助け し なければ 。
待って ~ 兄 様 !
ハッハッハッハッ ! や だ ~ ハッハッハッ !