イタズラ な Kiss 2〜 Love in TOKYO #5 (2)
あんた の 奥さん だ ろ ?
気 に なる なら あんた が 何とかして やれば ?―
邪魔 した な
クール だ わ
なんだ あいつ !
お前 は いい の か ? あんなふうに 言わ れて
ってか なんで あんな 奴 と 結婚 した んだ よ !
顔 か ? 地位 か ?
まあ いい から 落ち着いて よ
私 は いい の だって 本当 の こと だ もん
あんな こと しょっちゅう 言わ れて る から 慣れ てる よ
入江 君 は 私 の こと 甘やかさ ない んだ
そう じゃない だ ろ ! 夫婦 って もっと こう さ …
励まし 合ったり さ 手 と 手 を 取り合ったり さ ―
いろいろ やる こと が ある んだ よ !―
そして お互い 一緒に 生きて いく んだ よ !―
励まし 合って …
啓太 って すごい 理想 の 夫婦 像 が ある よう ね
でも … まあ よかった わ
へ ?
琴子 って 入江 さん に あんまり 愛されて ない ようだ から
違う ! そんな ん 違う …
( 琴子 ) 私 こんな こと で 本当に ―
立派 な 看護師 に なれる の か な ?―
しかも …
あんた の せい で うち の 班 は いーっつも ビリ
悪い と 思う なら ―
早く 入江 さん と の 医学部 コンパ セッティング し なさい よ ね
って 言って も な ~ 入江 君 コンパ と か 嫌 だろう し …
涙 が … タマネギ で … 痛い …
( 入江 紀子 ( のりこ )) あら 琴子 ちゃん どうした の ?―
泣いて る の ?
あ … いや 看護師 へ の 道 は 厳しい なって …
まあ ~ そう よね …
お 兄ちゃん の ため に ―
慣れ ない 世界 に 足 を 踏み入れた の よ ね
なんて 健気 な の 琴子 ちゃん !
いい わ ! じゃあ ハッピー に なる お 話して あげる
実は ね パパ の 持って いる 北海道 の 土地 に ―
医者 の いない 村 が ある の
大病院 で 働く の も いい けど
お 兄ちゃん と 二人っきり で 小さな 診療所 も 素敵 じゃない ?
二人っきり で ?
そう !
村人 に 感謝 されて 夜 は …
満天 の 星空 に 包まれる の よ ~
いや~ん …
いい加減 に しろ
あら やだ お 兄ちゃん 帰って きて た の ?
ああ あんた ら が 勝手 な 妄想 張り巡らせて る 間 に な
そんな 注射器 も 使え ない 看護師 と 二人っきり は 勘弁 して くれ よ
あら 琴子 ちゃん だって ―
主婦業 と 学生 業 頑張って る んだ から ~
あっ 入江 君 今日 の 夕飯 ね ―
入江 君 の 好き な ビーフシチュー な の
へえ ~
いーっぱい 作る から 明日 も 食べ られる よ
俺 明日 夕食 いらない から
あら 外食 ?
( 直樹 ) ああ 医学科 の 奴ら と 飲み会 なんだ
まあ 珍しい ! お 兄ちゃん が 参加 する なんて
ふーん …
何人 くらい で する の ?
さあ … 6~7 人 ぐらい かな ?
ほお ~
どの 辺り で ?
渋谷 …
おお 渋谷 です か ~
あっ 何て いう お 店 です か ?
知らねー よ ! 俺 幹事 じゃねー し
6 時 59 分 そろい ました 行き ましょう
( 店員 ) いらっしゃいませ !
7 時 から 予約 して いた 船津 です が
はい お 待ち して おり ました 船津 様 です ね
お連れ 様 が お 待ち です
奥 で ございます
( 幹 達 ) わー ! 偶然 です ね
斗南 大学 の 医学 科 の 方 です よ ね ?
あたし 達 看護 学科 の 2 年生 な んですう ~
せっかく だ から ご 一緒 して いい です か ?
( 男性 ) ああ いい よ な みんな !
( 男性 ) そりゃ ー ヤロー ばっか より は 楽しい し なあ …
( 男性 ) こんな 偶然 ある んだ な なあ 入江 …
琴子 !
あら ~ 入江 君 偶然 ね ~
何 が 偶然 だ よ お前 の 仕業 だろ ?
いや 偶然 だって ~
( 船津 ) あー ! だから 昨晩 僕 に 電話 して きた んです ね ?
明日 の お 店 教えろ って なんか おかしい な と 思って た んです よ ね
シー ! シャー !
アハッ
じゃ みなさん もう 座 っちゃい ましょう か
ね ? ほら 座 っちゃい ましょ
入江 さん どうぞ !
ありがとう
どうぞ
ありがとう ! 真里奈 ちゃん って 気 が 利く ね
えー そう です か ? いつも やって る んで
( 男性 ) 女子力 高い !
わかり やす~い !
あたし達 の 前 で は あんな こと し ない のに
男 の 前 で は コロッと 変わる の ね
( 店員 ) お 待たせ いたし ました ―
当店 特製 特選 牛 の ステーキ で ございます
( 男性 ) うま そ ~
( 男性 ) へ ~ 智子 ちゃん って 器用 に 切る んだ ね
こういう 時 普段 から 料理 して る か わかる よなあ
( 智子 ) でも 私 料理 が 好き な ん じゃなくて ―
お 肉 を 切る の が 好き な んです
( 男性 達 ) え ?
( 智子 ) だ から 看護 学科 に 入った んです よ ―
ほら 思う存分 切り きざめ る でしょ ?
で … でも さ ―
看護師 って 人 の 体 に メス 入れ られ ない んだ よな
そ … そう そう そう だ よ
( 智子 ) ウソ !
え ? じゃあ 私 は 一生 メス が 持て ない って いう の ?
入学 の 記念 に マイ メス まで 作った のに …
( 泣き声 )
天使 の イメージ だった のに …
ホント … 人 は 見かけ で 判断 し ちゃ いけない って こと ね
( 幹 ) 入江 さ~ん あんた 近い わ よ !
( 女性 ) 重い よ
重い よ ? 何 です って !
( 琴子 ) 何 よ ! 楽し そう に して る じゃない ―
周り に 女の子 はべらせ ちゃって さ !
いい気 な もん だ な お前 の 旦那 既婚者 の くせ に
( 船津 ) 入江 さん は いつも モテモテ な んです よ
おお っ
船津 君 も さ せっかく の いい 機会 な んだ から
そんな 暗い 顔 して ないで 女の子 と 話して みたら ?
いえ 僕 は そういう こと に 興味 あり ませ ん ので
そんな こと 言わ ないで
ほら かわいい 子 が より 取り 見取り じゃ ない !
ねえ ?
( 真里菜 ) あ ! 船津 さーん !―
こんな 所 に いた んです ね ! ここ お邪魔 して いい です か ?
べ … 別に
あたし 品川 真里奈 って 言い ます よろしく ね !
船津 さん と 一度 お話し して みたいな って ―
思って た んです よ ~
趣味 は 何 です か ?
医学書 を 読む こと です
じゃあ 休み の 日 は 何 して る んです か ?
医学書 を 読んで い ます
へえ ~ 出かけたり し ない んです か ?
たまに 出 ます
どこ に 出かける んです か ?
全国 の ミイラ を 見て回ったり ―
寄生虫 博物館 に 行ったり して い ます
う … わあ …
そう です か
じゃあ また …
( 琴子 ) ちょ ちょ … ちょっと !
ちょっと 何 よ !
もう 少し いて あげて ほら シャイ な だけ だから
冗談 じゃない わ よ
いくら 頭 よくて も こんな つまんない 男 嫌 よ !
行っ ちゃった ね …
まあ 真里奈 は 船津 君 に 合わ ない 気 も する し
他 に 誰か 連れて きて あげよ っか ?
ほら ! あの 子 と か あの 子 と か 船津 君 に 似合い そうだ よ
どう ? どう ? どう ?
真里奈 さん
え ?
真里奈 さん が いい
だって さっき 船津 君 つまんな そうに して た じゃない !
いえ 僕 は 気 に なる 女性 の 前 だ と いつも こう なって しまう んです よ
この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら
この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら
( 心臓 の 音 )
( 心臓 の 音 )
( 心臓 の 音 )
うっ ホント だ !
うっ ホント だ !
まさか 船津 君 真里奈 に 一目ぼれ し ちゃった の ?
ちょ … ちょっと 琴子 さん !
( 琴子 ) アハハ …
だって どう する の ? 真里奈
うーん …
でも ~ 船津 さん って
何 やって も 入江 さん に かなわない んだ もん ―
どうせ 2 番 止まり じゃん
チキショー !
いっつも そう だ ! どいつもこいつも 入江 入江 って
入江 に は 出来 の 悪い 女房 が いる だろう が !
いい か 品川 真里奈 !
俺 は 必ず 入江 を 抜いて トップ に なって やる から な !
そしたら 今 の 言葉 撤回 して 俺 と 付き合え ! わかった な !
わかった な !
わかった から 来い よ !
鴨狩 啓太 !
何 だ よ
あの ね …
前 から 言おう と 思って た んだ けど
私 は ー こう 見えて も …
あんた より 年上 な んだ から ね 3 つ も !
3 つ も ! 3 つ … わかる ?
だから ?
だーかーらー
ちったあ 敬え っちゅー の !
いつも ガミガミ ガミガミ 怒って さ ー
あ ~ 冷た !
あ ~ 冷た !
きゃ ~
( 啓太 ) 何 やって んだ よ もう !
( 琴子 ) 冷たい よ ~ こぼし ちゃった ~
お前 が やった ん だろう が よ !
あ ~ ごめんなさ~い
拭いて ~
拭いた
何度 言って も ドジ ばっか して る から だ ろ ?
年上 なら 年上 らしく 敬われる ような こと しろ よ な
あー ん ? 何 だ とお !?
痛い わ … お前
おい
おいっ !
こんな とこ で 寝る な よ
( 真里菜 ) あ ~ あ 琴子 寝 ちゃって
コ ・ ト ・ コ !
ダメ だ わ 完全 に あっち の 世界 行 っちゃって る
入江 さん に 言お っか
あー いい よ こいつ は 俺 が 送っ てく から
俺 飲んで ないし 車 だ し
でも 入江 さん いる から 任せた 方 が いい ん じゃない の ?
( 啓太 ) いい んだ よ あいつ は あっち で 楽しんで んだ から
琴子 寝て る の か ?
( 幹 ) あ ~ 入江 さん ! そう な んです
悪い な 連れ てく よ
琴子 おいっ ―
帰る ぞ
帰る ぞ
( 幹 ) きゃーっ
( 幹 ) きゃーっ
( 直樹 ) おい 琴子 帰る ぞ
( 幹 ) 帰る ぞ だって ー ! いや ~!
いい よ ! こいつ は 俺 が 送る よ
誰 だ お前
看護 学科 の 鴨狩 啓太
あんた の 奥さん に いっつも 迷惑 かけ られて んだ
そりゃ どーも
俺 が ちゃんと 送っ といて やる から
あんた は あっち で 女 ども に チヤホヤ され とけ よ
どーせ 関心 ね ー んだ ろ ? 奥さん に
( 直樹 ) うるせえ んだ よ
俺 が 琴子 に 関心 あろー が なかろー が お前 に は 関係ない
部外者 は 引っ込んで ろ
何 だ と …?
( 琴子 ) ちゅう !
注射 が 何 だって いう の よ ー !
そんな の すぐに うまく なって やる …
起きた か ?
( 琴子 ) あっ 入江 君 ら ー !
琴子 帰る ぞ
( 琴子 ) あい !
仕方ない な …
( 船津 ) 入江 さん
( 直樹 ) あ … 鴨狩
琴子 の こと こいつ 呼ばわり す んな
ん も ~ どう し ちゃった の よ 啓太 ったら
あんなに 突っかかって …
気 に 入ら ない んだ よ … 入江 直樹 が
( 琴子 ) うーん …
入江 く~ん
何 だ よ
入江 君っ
ったく 寝言 か …
ちゅう …
また 注射 の 夢 か ?
鴨狩 … 啓太 か
( 啓太 ) うわ ああ ああ ! また 俺 だ ー !―
俺 は 呪われて いる …
何 言って ん の ! 実際 に 注射 打たれる わけ じゃない し …
ただ 腕 に 巻く だけ な のに 大げさ ね !
バカ !
いくら 巻いて る から って …
琴子 が 震える 手 で 持つ んだ よ 注射針 を
その 恐怖 お前 ら 知らねー だろ …
大丈夫 よ ! 大丈夫 !
あれ から 私 何回も 人形 の 腕 で 練習 した んだ から !
はっ !
任せて ちょうだい !
( 教員 ) 試験 時間 は 15 分 です で は 始めて ください
はいっ えっと …
えっと …
指 で つまんで 筋肉 を 盛り上げ んだ よ
はいっ
… テッ ! それ は 俺 の 腕 だ よ
あ … ごめーん
落ち着け って
はい
じゃあ … いく よ
おう
( 琴子 ) イテッ きゃ … 痛い …
何 やって んだ よ
刺し ちゃった …
ゴム 手袋 も して ねえ で …
琴子 !
おい !
おい !
( 幹 ) 琴子 ?
( 幹 ) 琴子 !
おい 大丈夫 か おい しっかり しろ !
完全 に 伸びて る わね
先生 こいつ 医務 室 まで 連れて き ます
お願い ね
お願い ね
あたし も 手伝おう か ?
大丈夫 俺 一人 で 行って くる
( 学生 達 ) うわあ
どいて !―
どいて !
( 啓太 ) どけーっ !
どいて !―
どけ ー !―
ちょっと どいて !―
どいて どいて !
( 石川 理美 ( いしかわ さとみ )) 琴子 だった よね ?
( 小森 ( こもり ) じんこ ) どうした ん だ ろ ?
ってか 誰 あの 人 ?
( 啓太 ) 先生 患者 です !
誰も い ない の か …
( 啓太 ) いい気 な もん だ な こっち が 倒れ たい ぐらい だ よ ―
ったく … こいつ の 寝顔 ばっか 見て んな
( 直樹 ) それ から どー す んだ よ ―
また お前 か
別に 何にも して ね ー よ
ってか 人 聞き悪い こと 言う な よ 誰 が こんな 奴 と
ふーん そういう ように は 見え なかった けど な
こいつ ぶっ倒れて ここ まで 運んで くれた ん だって な
わざわざ 悪かった な こんな 奴 の ため に ―