Kiseijuu : Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim -) Episode 4
kiseijuu|sei||kakuritsu|parasyte|||episode
Kiseijuu: Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim-) Episode 4
バリケード の つもり か
ばりけーど|||
Barrière|||
自分 で 逃げ道 を 塞ぐ と は な
じぶん||にげみち||ふさぐ|||
もう 諦めろ
|あきらめろ
|Laisse tomber.
全身 不統一 の おまえ に 勝ち目 は ない
ぜんしん|ふとういつ||||かちめ||
|désordonné||||aucune chance||
お前 は 右手 以外 全て が 痛 がり 屋 の 役立た ず だ
おまえ||みぎて|いがい|すべて||つう||や||やくだた||
||||||douleur||douillet||inutile||
シン イチ が 動揺 し て 私 の 足 を 引っ張れ ば 勝負 は 負け だ
|いち||どうよう|||わたくし||あし||ひっぱれ||しょうぶ||まけ|
|||perturbation|||||||||partie|||
動揺 ?
どうよう
Trouble ?
もし かして アイツ は 僕 を 動揺 さ せよ う と
||||ぼく||どうよう||||
ミギー
ダメ だ 怖 がって じゃ
だめ||こわ||
速く て 見え ない
はやく||みえ|
本当 に 僕 に できる の か
ほんとう||ぼく||||
役 わり を 決める ん だ
やく|||きめる||
わたし は 攻撃 する と 見せかけ ながら 防御 だけ に 集中 する
||こうげき|||みせかけ||ぼうぎょ|||しゅうちゅう|
|||||faire semblant||||||
そう すれ ば 守り は 完璧 に 近く なる だ ろ う
|||まもり||かんぺき||ちかく||||
じゃあ 誰 が 攻撃 する ん だ よ
|だれ||こうげき||||
そりゃ あ シン イチ しか い ない
|||いち|||
僕 が ?
ぼく|
今 まで の A の 行動 で 感じる の は
いま|||a||こうどう||かんじる||
人間 の 力 を あなどって いる と いう 点 だ
にんげん||ちから||||||てん|
||||sous-estimer|||||
A が 警戒 する の は わたし で あって
a||けいかい||||||
||méfier de moi||||||
おそらく シン イチ の 力 など 計算 に 入れ て い ない だ ろ う
||いち||ちから||けいさん||いれ||||||
そこ が つけ目 だ
||つけめ|
||point faible|
わたし が 防御 で 君 が 攻撃
||ぼうぎょ||きみ||こうげき
これ が 最も 効果 的 な 分担 な の だ
||もっとも|こうか|てき||ぶんたん|||
||||||répartition des tâches|||
ゆっくり 近づ こ う
|ちかづ||
ミギー に 引きずら れる よう に
||ひきずら|||
||traîné par|||
ゆっくり
信じる ん だ ミギー の 防御 は 完璧
しんじる|||||ぼうぎょ||かんぺき
そう だ シン イチ
|||いち
我々 に でき て A に でき ない こと
われわれ||||a||||
それ は 分業 だ
||ぶんぎょう|
||Division of labor|
ミギー の 言う 通り だ
||いう|とおり|
A は 僕 に なに か できる と は 思って い ない
a||ぼく|||||||おもって||
よし やって やる
でも こいつ 首 から 下 が 人間 だ よ な
||くび||した||にんげん|||
||cou|||||||
やら なけ れ ば やら れる ん だ
なん だ この パイプ は
|||ぱいぷ|
|||Quel est ce tuyau?|
つ 机 の 足 …
|つくえ||あし
やった ぞ
あの 出血 致命 傷 だ
|しゅっけつ|ちめい|きず|
|Hémorragie|||
まさか 非力 で 臆病 な 人間 部分 が 攻撃 し て くる と は
|ひりき||おくびょう||にんげん|ぶぶん||こうげき|||||
|impuissant||lâche||||||||||
待て どう する か 様子 を 見よ う
まて||||ようす||みよ|
だいぶ 混乱 し て いる な
|こんらん||||
心臓 近く の 動脈 を やら れ た
しんぞう|ちかく||どうみゃく||||
artère cardiaque|||Artère||||
ともかく 止血 だ
|しけつ|
Quoi qu'il en soit|Arrêter le saignement|
なるほど 背中 まで 通せ ば 蛇口 が なくなる
|せなか||とおせ||じゃぐち||
|||fasse passer||robinet||
よし 後 を 追え と ど め を さそう
|あと||おえ|||||さ そう
|||Suis-le|||||inciter à poursuivre
嫌 だ もう たくさん だ よ
いや|||||
でも あの まま じゃ まずい ぞ
これ 以上 やったら 人殺し に なって しまう じゃ ない か
|いじょう||ひとごろし||||||
人 じゃ ない だ ろ あれ は
じん||||||
人間 に 殺さ れる この 俺 が ?
にんげん||ころさ|||おれ|
おかしい 理屈 に 合わ ん
|りくつ||あわ|
|raisonnement|||ne pas
だめ だ この 体 は もう 使え ん
|||からだ|||つかえ|
移動 だ うまく いく か どう か は 分から ん が
いどう||||||||わから||
田宮 良子 ヤツ の 体 に 同居 する の だ
たみや|ながこ|やつ||からだ||どうきょ|||
Tamiya||||||cohabiter dans|||
どこ だ
警察 が き た
けいさつ|||
La police|||
あと 5 メートル
|めーとる
新一 は ?
しんいち|
それ が ずっと 寝込 ん でる の
|||ねこ|||
|||alité|||
まあ 無事 で よかった が な
|ぶじ||||
まだ 刺し た とき の 感触 が 残って る
|さし||||かんしょく||のこって|
|piqûre||||sensation ressentie|||
それ から しばらく 経って
|||たって
|||après un moment
世間 も 落ち着き を 取り戻し た 頃
せけん||おちつき||とりもどし||ころ
学校 も 授業 を 再開 し た
がっこう||じゅぎょう||さいかい||
たぶん A を 殺し た で あ ろ う 田宮 良子 は
|a||ころし||||||たみや|ながこ|
平気 な 顔 で 授業 を 続け て いる
へいき||かお||じゅぎょう||つづけ||
彼女 の 周囲 で 殺人 が 起き て いる と いう 話 は 聞か ない
かのじょ||しゅうい||さつじん||おき|||||はなし||きか|
でも 殺し 続け て いる はず な ん だ
|ころし|つづけ||||||
このまま 放っと い て いい わけ は ない
|ほっと||||||
|laisser tranquille||||||
その です ね 田宮 先生
|||たみや|せんせい
あなた が その 妊娠 なさって る と
|||にんしん|||
|||Grossesse|||
それ 自体 は むしろ おめでたい の です が
|じたい||||||
||||plutôt réjouissant|||
しかし …
あなた 教育 者 でしょ
|きょういく|もの|
しかも 未婚 で 子供 の 父親 の 素性 すら 明か せ ない なんて
|みこん||こども||ちちおや||すじょう||あか|||
|célibataire||||||identité||révéler|||
明か せ ない ん じゃ なく て 知ら ない なんて こと は ない ん でしょ う ね
あか|||||||しら|||||||||
予想外 だ な
よそうがい||
Inattendu, n'est-ce pas?||
まさか こんな 形 で 終わり に なる と は
||かた||おわり||||
こんな こと で 周囲 から 注目 さ れる の は 困る
|||しゅうい||ちゅうもく|||||こまる
田宮 良子 は もう やめ だ
たみや|ながこ||||
ちょ っ ちょっと 田宮 先生 …
|||たみや|せんせい
田宮 良子 を 殺 そ う
たみや|ながこ||ころ||
勝て ない よ たぶん
かて|||
それ に アイツ の 体 内 の 子供 は 正真正銘 の 人間 だ ぜ
||||からだ|うち||こども||しょうしんしょうめい||にんげん||
|||||||||véritable||||
その 赤ん坊 を 殺せ る の かい
|あかんぼう||ころせ|||
田宮 良子 は い なく なった
たみや|ながこ||||
これ で 周囲 の 人間
||しゅうい||にんげん
つまり お前 も 含め 特に 生かし て おく 理由 は ない わけ だ
|おまえ||ふくめ|とくに|いかし|||りゆう||||
なぜ 人 を 殺す ん だ
|じん||ころす||
僕 の 右手 は 僕 の 血 で 生き て いる
ぼく||みぎて||ぼく||ち||いき||
つまり 普通 の 人間 の 食べ物 で だ
|ふつう||にんげん||たべもの||
お前 ら だって 人間 を 食料 に し なく て も 生き られる ん じゃ ない の か
おまえ|||にんげん||しょくりょう||||||いき||||||
たぶん 可能 だ ろ う な
|かのう||||
じゃあ …
ハエ は 教わり も し ない の に 飛び 方 を 知って いる
||おそわり||||||とび|かた||しって|
mouche||appris||||||||||
クモ は 教わり も し ない のに 巣 の はり 方 を 知って いる
くも||おそわり|||||す|||かた||しって|
|||||||toile||tissage||||
なぜ だ
それ は …
私 が 思う に ハエ も クモ も ただ 命令 に 従って いる だけ な の だ
わたくし||おもう||||くも|||めいれい||したがって|||||
||||||araignée||||||||||
地球 上 の 生物 は 全て が なにかしら の 命令 を 受け て いる の だ と 思う
ちきゅう|うえ||せいぶつ||すべて||||めいれい||うけ||||||おもう
|||||||d'une certaine manière||||||||||
なに を 言って る ん だ
||いって|||
分かる か ?
わかる|
人間 に は 命令 が 来 て い ない の か
にんげん|||めいれい||らい|||||
だから なん だ よ それ
神様 の 話 か
かみさま||はなし|
私 が 人間 の 脳 を 奪った とき 1 つ の 命令 が 来 た ぞ
わたくし||にんげん||のう||うばった||||めいれい||らい||
||||||volé||||||||
「 この 種 を 食い 殺せ 」 だ
|しゅ||くい|ころせ|
ひ … ひと つ だけ 教え て くれよ
||||おしえ||
その お腹 の 子 どう する 気 だ
|おなか||こ|||き|
産 ん で みる
さん|||
Donner naissance|||
何 か の 実験 に 使える だ ろ う
なん|||じっけん||つかえる|||
quelque chose|||expérience|||||
用 が なけ れ ば 食う
よう|||||くう
落ち着け シン イチ
おちつけ||いち
この 距離 で は まずい
|きょり|||
お前 少し うるさい な
おまえ|すこし||
死ね
しね
くそ っ
やはり 2 パターン 以上 だ まずい
|ぱたーん|いじょう||
お前 わずか だ が 混じって る な
おまえ||||まじって||
|un peu|||mélangé avec||
おもしろい
やはり 殺す の は よそう
|ころす|||
||||laissons tomber
良子 いったい どう し た の
ながこ|||||
学校 から 連絡 が あった んで びっくり し て 飛 ん で き た ん よ
がっこう||れんらく|||||||と||||||
田宮 良子 の 母親 か
たみや|ながこ||ははおや|
悪い ん だ けど 今 出かける ところ な の
わるい||||いま|でかける|||
その 話 は あと に し て もらえ る
|はなし|||||||
良子 …
ながこ
近く だ から すぐ 戻る わ
ちかく||||もどる|
お 待ち
|まち
こっち を 向き
||むき
||Tourne-toi vers
あ … あんた
あんた 一体 だれ ?
|いったい|
こんな … こんな こと って … まさか
良子
ながこ
Ryoko
良子 は どこ
ながこ||
どこ よ 良子 を どこ へ やった の
||ながこ|||||
たいへん 警察 に
|けいさつ|
Très à la police||
この 短 時間 で 見破ら れ た
|みじか|じかん||みやぶら||
||||détecté||
顔 も 声 も 田宮 良子 と ほとんど 変わら ない はず だ が
かお||こえ||たみや|ながこ|||かわら||||
分から ない
わから|
この 女 に 特別 な 能力 が あった と も 思え ない が
|おんな||とくべつ||のうりょく|||||おもえ||
ミギー
おど かす な シン イチ
||||いち
Ne menace pas|Ne fais pas peur|||
お おまえ …
どう し た の 大 声 出し て
||||だい|こえ|だし|
い やっ あの 夢 … 夢 だ よ
|||ゆめ|ゆめ||
ああ ひどい 夢 だった な ー
||ゆめ|||-
顔 でも 洗って き なさい
かお||あらって||
な に やって ん だ よ
ま せいぜい 3 分 だ な 分離 し て い られる の は
||ぶん|||ぶんり||||||
|Au plus||||séparés||||||
朝 の 散歩 の つもり か
あさ||さんぽ|||
matin||promenade matinale|||
散歩 じゃ ない 移動 の 実験 だ
さんぽ|||いどう||じっけん|
|||||expérience|
移動 ?
いどう
もし かして 僕 の 頭 を 乗っ取る の
||ぼく||あたま||のっとる|
それ は 無理 だ と 言った ろ
||むり|||いった|
脳 を 食わ ず に 成熟 し て しまって は 全身 の 操り 方 が わから ん
のう||くわ|||せいじゅく|||||ぜんしん||あやつり|かた|||
|||||maturation|||||corps entier||manipulation||||
でも 一 か 八 か やって みる か
|ひと||やっ||||
冗談 だ よ
じょうだん||
待て よ
まて|
って こと は 脳 を 奪った ヤツ なら 頭 から 頭 へ 移動 できる って わけ
|||のう||うばった|やつ||あたま||あたま||いどう|||
理屈 で は な
りくつ|||
だが 拒絶 反応 も ある し
|きょぜつ|はんのう|||
|réaction de rejet||||et aussi
第 一 頭 の すげ替え は 危険 すぎる
だい|ひと|あたま||すげかえ||きけん|
||tête||remplacement|||
わざわざ やる ヤツ も い ない だ ろ う
||やつ||||||
旅行 ?
りょこう
ああ やっと 暇 が 取れ そう で な
||いとま||とれ|||
||temps libre|||||
しばらく 留守番 を 頼む
|るすばん||たのむ
|garde la maison||compte sur toi
いつも 仕事 仕事 で お 父さん と 旅行 する なんて ほとんど なかった から
|しごと|しごと|||とうさん||りょこう|||||
でも 危なく ない
|あぶなく|
|pas dangereux|
ミンチ 殺人 の こ と か
みんち|さつじん||||
最近 は 数 も 減った し 別に 心配な い だ ろ
さいきん||すう||へった||べつに|しんぱいな|||
数 が 減って る の は 表向き だ よ
すう||へって||||おもてむき||
||||||en apparence||
だいたい こんな 時期 に 知ら ない 土地 を うろうろ する なんて
||じき||しら||とち||||
||||ne connais||terre inconnue||errer||
反対 な の
はんたい||
ああ
おまえ まさか 高 3 に も なって 一 人 で 留守番 が さびし ん じゃ …
||たか||||ひと|じん||るすばん||||
tu|||||||||||seul et triste||
そんな ん じゃ ない よ
そう じゃ なく て あいつ ら は …
あいつ ら ?
いや …
新一 あなた が どうして も 反対 って いう なら やめ て も いい の よ
しんいち|||||はんたい|||||||||
こら こら 母さん
||かあさん
ただ しばらく 前 から 気 に なって た ん だ けど
||ぜん||き||||||
あなた 何 か 悩み 事 で も ある ん じゃ ない
|なん||なやみ|こと||||||
別に 悩み なんて ない よ
べつに|なやみ|||
友達 の こと ? それとも …
ともだち|||
|||Ou bien...
何にも ない って
なんにも||
行って き ます
おこなって||
シン イチ 一応 念 を おし て おく が
|いち|いちおう|ねん|||||
|||précaution|||||
分かって る
わかって|
僕 が 右手 の こと を 両親 に 打ち明け たら
ぼく||みぎて||||りょうしん||うちあけ|
||||||parents||révélé|
ミギー は 何 を する か 分から ない
||なん||||わから|
こいつ が 僕 の 命 を 守 ろ う と する の は ただ 自分 の 命綱 だ から だ
||ぼく||いのち||しゅ||||||||じぶん||いのちづな|||
||||||protéger||||||||||corde de sécurité|||
でも 両親 は 違う
|りょうしん||ちがう
躊躇 わ ず に 排除 する だ ろ う
ちゅうちょ||||はいじょ||||
sans hésitation||||éliminer||||
ミギー の 心 に 愛情 と いう もの は 存在 し ない ん だ
||こころ||あいじょう|||||そんざい||||
||||amour|||||||||
つまり ミギー も 本質 的 に は A や 田宮 良子 と 同じ
|||ほんしつ|てき|||a||たみや|ながこ||おなじ
あの 子 何 か 隠し てる わ
|こ|なん||かくし||
|cet enfant-là|||||
そりゃ そう さ もう 高 3 だ ぜ
||||たか||
親 に 隠し事 の 3 つ や 4 つ あって 当たり前 だ ろ
おや||かくしごと||||||あたりまえ||
||secrets||||||||
むしろ 今 まで いい 子 すぎ た ん じゃ ない の か
|いま|||こ|||||||
plutôt|||||||||||
あいつ の 場合 反抗 期 って の も なかった から な
||ばあい|はんこう|き||||||
|||période rebelle|||||||
そう だった かしら
案外 その 手 の 傷 の せい かも な
あんがい||て||きず||||
Peut-être étonnamment||main||||||
まさか
そんな 昔 の こと
|むかし||
ねぇ お 母さん 銀 の 皿 ちょうだい
||かあさん|ぎん||さら|
|||argent|||Donne-moi
銀 の 皿 ?
ぎん||さら
明日 理科 の 実験 に 使う ん だ よ
あした|りか||じっけん||つかう|||
|sciences naturelles|||||||
銀 って アルミ で でき た やつ じゃ ない の
ぎん||あるみ|||||||
||aluminium|||||||
そう それ
それ なら あの 上 だ けど
|||うえ||
今 ちょっと 天ぷら やって る から 後 に し て ちょうだい …
いま||てんぷら||||あと||||
||tempura friture||||||||donne-moi
僕 取れる よ
ぼく|とれる|
ちょ っ ちょっと
新一
しんいち
危ない
あぶない
いって ー
|-
大丈夫 新一
だいじょうぶ|しんいち
油 かから なかった ?
あぶら||
熱く なかった の どこ も 火傷 し て ない ?
あつく|||||やけど|||
pas chaud|||||brûlure|||
うん
信子 手
のぶこ|て
Main de Nobuko|
い てっ
母さん の 方 が 痛い
かあさん||かた||いたい
そんなに 心配 する ほど で も ない って ?
|しんぱい||||||
ああ 確率 から 考え て みろ
|かくりつ||かんがえ||
私 の 仲間 は 餌 の 豊富 な 都市 部 に 多い
わたくし||なかま||えさ||ほうふ||とし|ぶ||おおい
||||nourriture abondante||abondante||zone urbaine|||
しかも 狙わ れる の は 単独 行動 の 人間 だ
|ねらわ||||たんどく|こうどう||にんげん|
|visé||||seul||||
二 人 で 田舎 へ の 旅行 なら 今 まで より 安全 な はず だ
ふた|じん||いなか|||りょこう||いま|||あんぜん|||
そう か それ なら 何も 反対 する こと なかった な
||||なにも|はんたい||||
新一
しんいち
な っ なに
今 誰 か と しゃべって た よう な
いま|だれ||||||
独り言 だ よ
ひとりごと||
Parler seul||
それ より なに
じき 夕飯 だ から
|ゆうはん||
|Dîner||
ああ そう 少し し たら 行く よ
||すこし|||いく|
それ と 母さん
||かあさん
今度 から ドア 開ける とき は 必ず ノック し て くれよ
こんど||どあ|あける|||かならず||||
|||||||frapper|||
絶対 だ よ
ぜったい||
わかった わ
失礼 し まし た
しつれい|||
心臓 止まる か と 思った よ
しんぞう|とまる|||おもった|
心臓 ? それ は 私 も 困る
しんぞう|||わたくし||こまる
新 一 に 怒鳴ら れ ちゃ った わ
しん|ひと||どなら||||
|||s'est fait crier||||
なん だ マス でも かい て た か
||ます|||||
||n'importe quoi|||||
あの さ … 今朝 は 旅行 に 反対 だ なんて 言った けど
||けさ||りょこう||はんたい|||いった|
||ce matin||||||||
撤回 する よ
てっかい||
Se rétracter||
やっぱり たまに は 人ごみ を 離れ て
|||ひとごみ||はなれ|
空気 の いい 所 で ゆっくり し て くる の も いい と 思う よ
くうき|||しょ||||||||||おもう|
air quality||||||||||||||
で いつ から
分から ない わ
わから||
私 新一 の こと 分から ない
わたくし|しんいち|||わから|
あなた 一体 どう なっちゃ っ てる の よ
|いったい||||||
朝 は あんなに 反対 し た じゃ ない
あさ|||はんたい||||
あれ は 一体 な ん だった の
||いったい||||
そして 今度 は 手のひら 返し た み たい に
|こんど||てのひら|かえし||||
|||Main de retournée|||||comme si
今度 は 親 の こと なんて どうでも よく なった の
こんど||おや|||||||
||parents|||||||
そう じゃ ない よ
母さん こそ どう し た ん だ よ いき なり
かあさん|||||||||
分から ない の よ
わから|||
あなた の こと が 何も 分から ない
||||なにも|わから|
何 か が 何 か が 違う
なん|||なん|||ちがう
まるで まるで 自分 の 子 じゃ …
||じぶん||こ|
信子
のぶこ
Nobuko
お 願い 教え て
|ねがい|おしえ|
何 か どう なっちゃ っ た の
なん||||||
新一
しんいち
さ … さびしい
|Tellement seul
朝 は そう 思った ん だ よ
あさ|||おもった|||
でも 友達 に 話し たら 笑わ れ ちゃ って さ
|ともだち||はなし||わらわ||||
|ami||||||||
考え 直し た ん だ
かんがえ|なおし|||
だから 今 は なんとも ない
|いま|||
寂し けれ ば 家 に 友達 を 呼べ ば いい ん だ
さびし|||いえ||ともだち||よべ||||
|||||||appelle||||
本当 それ だけ だ よ
ほんとう||||
もう いい だ ろ
タクシー しばらく かかる って さ
たくしー||||
Le taxi||||
でも ひょっとして 初めて かも ね こんな 何 日 も
||はじめて||||なん|ひ|
|Peut-être bien|||||||
アパート に 住 ん で た 頃 に は とても それ どころ じゃ なかった
あぱーと||じゅう||||ころ|||||||
||habitais|||||||||pas question de||
あの 頃 は 大変 だった から な
|ころ||たいへん|||
そう 言え ば この 火傷 も その 頃
|いえ|||やけど|||ころ
||||Brûlure|||
じゃ あと 頼む な
||たのむ|
|||d'accord
うん
ガス と か 戸締り に 気 を つけ て ね
がす|||とじまり||き||||
|||fermeture des portes||||||
うん
まっ こっち の こと は 心配 す ん な
|||||しんぱい|||
うん
行って き ます
おこなって||
動 い た
どう||
次回 「 異邦 人 」
じかい|いほう|じん
|Étranger|