Kiseijuu : Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim -) Episode 19 kiseijuu|sei||kakuritsu|parasyte|||episode Kiseijuu: Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim-) Episode 19

何 な ん だ よ この 人 なん||||||じん

まさか 寄生 生物 |きせい|せいぶつ

いや 違う 人間 だ |ちがう|にんげん|

なぜ か それ だけ は わかる

でも ミギー …

眠って る ねむって|

何 な ん です か あいつ は なん||||||

さっき まで と は 別人 です ね ||||べつじん||

こっち が 本性 だ ||ほんしょう|

人間 な の か にんげん|||

人間 な の か にんげん|||

別に べつに

別に 俺 は 自分 の こと を それほど 特別 だ と は 思っちゃ い ねえ べつに|おれ||じぶん|||||とくべつ||||おもっちゃ||

化け もん と 人間 を 見分け られる 理由 ばけ|||にんげん||みわけ||りゆう

あ そうだ な |そう だ|

人間 で いろいろ 遊 ん だ おかげ かな にんげん|||あそ||||

つまり よ

この 人間 の 品質 に つい て 誰 より も 詳しい って こと だ よ |にんげん||ひんしつ||||だれ|||くわしい||||

けっこう ぶ っ 壊れ やすい ぜ この オモチャ |||こぼれ||||おもちゃ

遊 ん だ なあ あそ|||

でも よ

ほか の 動物 なら 大概 持って る 能力 じゃ ねえ の か ||どうぶつ||たいがい|もって||のうりょく||||

自分 と 同じ 種 か そう で ない か を 見分ける ぐらい の こと は よ じぶん||おなじ|しゅ|||||||みわける|||||

最初 に それ を 見つけ た とき に ゃ もちろん 驚 い た さ さいしょ||||みつけ||||||おどろ|||

な に しろ 人波 の 中 に 別 の 生き物 が 服 を 着 て 歩 い て や がん だ から な |||ひとなみ||なか||べつ||いきもの||ふく||ちゃく||ふ|||||||

人ごみ を しばらく 眺め て い て ひとごみ|||ながめ|||

運 が よけりゃ １ 時間 に ２ 匹 って とこ かな うん|||じかん||ひき|||

周囲 の 誰ひとり 気 が つか ねえ の も おかしかった が しゅうい||だれひとり|き|||||||

その 生き物 も まるで 平然 と して 何 食わ ぬ 顔 だ |いきもの|||へいぜん|||なん|くわ||かお|

あまり 近づか なかった |ちかづか|

さすが に 危 ねえ と 思った ん だ ||き|||おもった||

まあ 俺 の 野性 の 勘 って ヤツ |おれ||やせい||かん||やつ

未知 の 生物 って もん が どんな こと を する の か 多少 は 期待 し て た のに よ みち||せいぶつ||||||||||たしょう||きたい|||||

なんの こ た あ ねえ

俺 の し て た こと と たいして 変わ ん ねえ で や ん の おれ||||||||かわ||||||

散らかし ちゃ って まあ ちらかし|||

おもちゃ は 遊 ん だ ら ちゃん と 片付け ない と な ||あそ||||||かたづけ|||

動く な うごく|

違う って ちがう|

俺 じゃ ねえ おれ||

これ 違う ん だ |ちがう||

俺 は こんな … おれ||

長い です ね ながい||

平間 さん もう これ 以上 は ひらま||||いじょう|

取り調べ で は 何 を 訊 い て も 表情 を 変え なかった 泉 新一 が とりしらべ|||なん||じん||||ひょうじょう||かえ||いずみ|しんいち|

さすが に 怯え て いる の か ||おびえ||||

浦上 うらかみ

違う な ちがう|

なん だ どういう こと だ

まあ 素質 は ある かも しれ ねえ よ |そしつ||||||

でも 俺 が 気 に なった の は よ それ と は 別 の こと だ |おれ||き|||||||||べつ|||

何やら 紛らわしかった から だ よ なにやら|まぎらわしかった|||

紛らわしい って 何 が だ まぎらわしい||なん||

結局 気のせい だった ん だ が けっきょく|きのせい||||

一瞬 ヤツ の 目 の 奥 に いっしゅん|やつ||め||おく|

人間 以外 の 何 か が 混じって いる よう に 見え た にんげん|いがい||なん|||まじって||||みえ|

なに

バカ 耳 もと で で かい 声 出す な よ ばか|みみ|||||こえ|だす||

気のせい だ っ つ っ た ろ きのせい||||||

よ ー く 覗き込 ん で み たら 別 に 何も い なかった から な |-||のぞきこ|||||べつ||なにも||||

では あと 数 日間 は ホテル 住まい と いう こと に なり ます ||すう|にち かん||ほてる|すまい||||||

ご 自宅 へ 行か れる 際 は こちら の 人間 を つけ ます ので |じたく||いか||さい||||にんげん||||

必ず 連絡 を くださ い かならず|れんらく|||

いや 何も そこ まで |なにも||

いいえ ぜひ

あの 平間 さん |ひらま|

赤ん坊 の こと です けど あかんぼう||||

田村 玲子 が 抱 い て い た 赤ん坊 なら まだ 検査 が 必要 だ たむら|れいこ||いだ|||||あかんぼう|||けんさ||ひつよう|

何と言っても パラサイト に 育て られ て い た わけ だ から な なんといっても|||そだて||||||||

で 普通 の 赤ん坊 と はっきり し た 場合 は |ふつう||あかんぼう|||||ばあい|

それ は それなり の 施設 で 育てる こと に ||||しせつ||そだてる||

なん だ そんなに 気 に なる の か ね |||き|||||

いえ その …

君 が 田村 玲子 の 親戚 だ と でも いう の なら 引き取って もらう ところ だ が きみ||たむら|れいこ||しんせき|||||||ひきとって||||

冗談 だ よ じょうだん||

目 の 奥 か 私 に わかる はず も ない め||おく||わたくし|||||

新一 風呂 は しんいち|ふろ|

お 先 に どうぞ |さき||

じゃ お 先 ||さき

あいつ 何者 だった ん だ |なにもの|||

思い出し て も 寒気 が する おもいだし|||かんき||

こっち は 今 まで に 人食い の 化け物 を 何 匹 も 見て いる のに ||いま|||ひとくい||ばけもの||なん|ひき||みて||

シン イチ 肉体 的 に だけ で なく 精神 的 に やたら に 疲れ て いる みたい だ な |いち|にくたい|てき|||||せいしん|てき||||つかれ|||||

お前 が 寝 て いる 間 に すげ え 恐い 人 に 会った ん だ おまえ||ね|||あいだ||||こわい|じん||あった||

人 ？ じん

ああ

でも たぶん あれ は 人殺し だ な ||||ひとごろし||

俺 に は なんだか もう よく わから ない おれ|||||||

あんな 得 体 の 知れ ない 恐ろし げ な 人間 も いれ ば |とく|からだ||しれ||おそろし|||にんげん|||

人食い の パラサイト 田村 玲子 が 俺 を 救って くれ た ん だ ひとくい|||たむら|れいこ||おれ||すくって||||

俺 の 胸 の 穴 を おれ||むね||あな|

あの 行動 は 私 に は いまだ に 理解 でき ない |こうどう||わたくし|||||りかい||

合わせ て １ つ あわせ||

我々 と 人間 は １ つ の 家族 だ われわれ||にんげん||||かぞく|

パラサイト に よる 無差別 殺害 事案 に 対 する 緊急 対処 |||むさべつ|さつがい|じあん||たい||きんきゅう|たいしょ

および 作戦 行動 に おける 法的 解釈 に つい て |さくせん|こうどう|||ほうてき|かいしゃく|||

一応 この 作戦 は 政府 に 承認 さ れ て いる が いちおう||さくせん||せいふ||しょうにん|||||

グレー な 部分 が 多い こと を 承知 し て おい て もらい たい ぐれー||ぶぶん||おおい|||しょうち||||||

よろしく

平間 警部 ひらま|けいぶ

警部 補 です けいぶ|ほ|

しかし 作戦 当日 まで に は 一足飛び に 警視 と いう 噂 も あり ます が |さくせん|とうじつ||||いっそくとび||けいし|||うわさ||||

ご 冗談 を |じょうだん|

彼 は 今回 の 作戦 に おける 実働 部隊 の 指揮 を 取る こと に なった … かれ||こんかい||さくせん|||じつどう|ぶたい||しき||とる|||

山岸 です やまきし|

すでに 通達 済み だ が |つうたつ|すみ||

本 作戦 の 補助 的 任務 を 担う 「 外 環 」 を 平間 くん ほん|さくせん||ほじょ|てき|にんむ||になう|がい|かん||ひらま|

敵 の 識別 排除 を 行う 「 内 環 」 を 山岸 くん に 指揮 し て もらう てき||しきべつ|はいじょ||おこなう|うち|かん||やまきし|||しき|||

局長 先日 お 話 し た 浦上 と いう 男 きょくちょう|せんじつ||はなし|||うらかみ|||おとこ

使い 方 に よって は 大きな 戦力 と なり ます つかい|かた||||おおきな|せんりょく|||

内 環 の 作戦 に 組み入れ た うえ で 全体 の 計画 を 煮つめる べき と 思う の です が うち|かん||さくせん||くみいれ||||ぜんたい||けいかく||につめる|||おもう|||

お 気持ち は ありがたい の です が ねぇ |きもち||||||

その 超 能力 です か |ちょう|のうりょく||

聞け ば 殺人 鬼 だ と いう きけ||さつじん|おに|||

ともかく 部隊 と して 動く 場合 そうした 異物 が 混じる と |ぶたい|||うごく|ばあい||いぶつ||まじる|

肝心 な ところ で 躓き の もと と なる かんじん||||つまずき||||

いや 隊員 と して で は なく |たいいん|||||

ひと つ の 「 眼 」 と して 使って いただけ れ ば |||がん|||つかって|||

「 眼 」 です か がん||

しかし 我々 に は その ため の センシング システム が あり ます |われわれ|||||||しすてむ|||

相手 は 犬 に 追わ れる 羊 の よう に 動 い て は くれ ませ ん ぞ あいて||いぬ||おわ||ひつじ||||どう|||||||

奴 ら を 人間 的 な もの と して とらえ すぎ です な やつ|||にんげん|てき||||||||

我々 が やろう と し て いる の は 犯人 探し で は なく われわれ|||||||||はんにん|さがし|||

害虫 駆除 な の です から がいちゅう|くじょ||||

田村 玲子 と 連絡 が 取れ なく なった たむら|れいこ||れんらく||とれ||

草野 氷 川 前沢 の ３ 人 も だ くさの|こおり|かわ|まえざわ||じん||

市 内 の 工事 現場 で ３ 人 分 の ばらばら 死体 が 発見 さ れ し|うち||こうじ|げんば||じん|ぶん|||したい||はっけん||

その 翌日 に は 公園 で パラサイト らしき 女性 が 射殺 さ れ た |よくじつ|||こうえん||||じょせい||しゃさつ|||

しかし それ ら すべて の 死体 は 専門 機関 に 回収 さ れ |||||したい||せんもん|きかん||かいしゅう||

その 正体 は 知ら さ れ て い ない |しょうたい||しら|||||

草野 は 以前 から 田村 玲子 に 反感 を 抱 い て い た くさの||いぜん||たむら|れいこ||はんかん||いだ||||

我々 に 無断 で 殺す 計画 を 立て 逆 に 返り 討ち に あった の だ ろ う われわれ||むだん||ころす|けいかく||たて|ぎゃく||かえり|うち||||||

では 公園 で 射殺 さ れ た の は 田村 玲子 |こうえん||しゃさつ||||||たむら|れいこ

おそらく な

パラサイト 対策 の 専門 機関 が でき た こと で |たいさく||せんもん|きかん|||||

私 の もと へ も 情報 が 下り なく なった わたくし|||||じょうほう||くだり||

国 も いよいよ 本腰 を 入れ てき た と いう こと だ くに|||ほんごし||いれ||||||

その よう だ な

泉 くん いずみ|

村野 むらの

いろいろ と 心配 を かけ た ね ||しんぱい||||

あっ そうだ |そう だ

泉 くん が 休 ん で た 間 の ノート いずみ|||きゅう||||あいだ||のーと

あり が と コピー し て 返す よ |||こぴー|||かえす|

あー 久しぶり |ひさしぶり

今日 から 学校 来 られる ん だ きょう||がっこう|らい|||

ああ うん

いい か これ が 高校 最後 の 記録 って こと に なる ||||こうこう|さいご||きろく||||

悔い が 残ら ない よう 気合 入れ て いけ くい||のこら|||きあい|いれ||

ば ー か |-|

言う こと が いちいち 大げさ な ん だ よ な いう||||おおげさ|||||

泉 一 度 言 お う と 思って いた ん だ が いずみ|ひと|たび|げん||||おもって||||

お前 いつも 本気 出し て ない だ ろ おまえ||ほんき|だし||||

最後 ぐらい 本気 で 行け さいご||ほんき||いけ

そう は いか ない ん だ よ な

高校 最後 か こうこう|さいご|

よ ー い |-|

じ ゅ … １０ 秒 ５ ？ ||びょう

すげ え

９ 秒 台 も 軽い な びょう|だい||かるい|

お前 な ん で 隅 っこ で こそ こそ 着替え て ん だ おまえ||||すみ|||||きがえ|||

男 の くせ に 恥ずかし がん な よ おとこ||||はずかし|||

ごめん

いい ん だ よ べつに

バカ ばか

あと ３ ヶ月 で 卒業 だ ね |かげつ||そつぎょう||

うん

いろいろ あった ね 高校 生活 |||こうこう|せいかつ

いろいろ あり すぎ だ よ

でも 楽しい こと も あった よ |たのしい||||

うん

勉強 し なく ちゃ な べんきょう||||

え 受験 する つもり な の |じゅけん||||

なん だ よ それ

あたし さあ 大学 に 行ったら ||だいがく||おこなったら

行 こ ぎょう|

我々 が 勝つ われわれ||かつ

九分九厘 問題 は ない くぶくりん|もんだい||

だが あと ひと つ 何 か が 足り ん 気 が し て なら ん ||||なん|||たり||き|||||

それ が 何 か は わから ん が あと ひと つ だ ||なん|||||||||

君 の 助言 が 欲しい きみ||じょげん||ほしい

なんで

泉 くん ばっかり いずみ||

泉 くん だけ じゃ ない いずみ||||

この 学校 の みんな 無理 し て 忘れよ う と し てる のに |がっこう|||むり|||わすれよ|||||

もともと 普通 の 道 の はず だ よ ただ の 高校 の |ふつう||どう|||||||こうこう|

なのに ちょっと 歩く と そこ が ||あるく|||

血 で べっとり し てる ち||||

見 た ところ 高校 生 の よう だ が み|||こうこう|せい||||

例の 目撃 者 です よ れいの|もくげき|もの||

ほう

君 は 最近 目 の 前 で 平間 さん たち が 一 匹 始末 する の を 見て い た そう だ ね きみ||さいきん|め||ぜん||ひらま||||ひと|ひき|しまつ||||みて|||||

はい

素人 の 意見 で 構わ ん の だ が しろうと||いけん||かまわ||||

奴 ら に 対 し 効果 的 な 武器 で 何 か 思いつく もの は ある か ね やつ|||たい||こうか|てき||ぶき||なん||おもいつく|||||

たとえば 火炎 放射 器 だ |かえん|ほうしゃ|うつわ|

あんなに 早い 相手 に |はやい|あいて|

もちろん 炎 だけ じゃ 倒せ ない |えん|||たおせ|

しかし 効果 は ある と 思う |こうか||||おもう

つまり だ な ぎょっと する ん だ

しかも 表面 だけ が |ひょうめん||

我々 に は 人間 並み の 知能 が あり むやみ に 火 を 恐れ たり し ない われわれ|||にんげん|なみ||ちのう|||||ひ||おそれ|||

しかし いきなり 近づけ られる と 内 と 外 で 心 が ずれる ||ちかづけ|||うち||がい||こころ||

つまり ぎょっと する

後藤 の 体 に は 何 箇所 に も 寄生 部分 が あり ことう||からだ|||なん|かしょ|||きせい|ぶぶん||

それ を １ つ の 意識 が 統率 し て いる わけ だ から ||||いしき||とうそつ||||||

その 意識 が ぎょっと し た 時 大きく 体勢 を 崩す はず |いしき|||||じ|おおきく|たいせい||くずす|

なるほど

火炎 放射 器 かえん|ほうしゃ|うつわ

あ 失礼 |しつれい

いや 悪く ない かも しれ ん |わるく||||

しかし １ つ の 体 に 何 匹 潜 ん で いよ う が 心臓 は ひと つ だ |||からだ||なん|ひき|ひそ||||||しんぞう||||

その 日 が 来 た |ひ||らい|

え なあ に

軍事 クーデター か ぐんじ|くーでたー|

機動 隊 みたい です けど きどう|たい|||

まさか

センシング の 準備 完了 し まし た ||じゅんび|かんりょう|||

行動 開始 こうどう|かいし

緊急 連絡 緊急 連絡 きんきゅう|れんらく|きんきゅう|れんらく

庁舎 内 すべて の 皆さん に お 伝え し ます ちょうしゃ|うち|||みなさん|||つたえ||

大変 重要 で あり ます 必ず お 聞き ください たいへん|じゅうよう||||かならず||きき|

私 は 東 福山 警察 刑事 課 の 水島 で あり ます わたくし||ひがし|ふくやま|けいさつ|けいじ|か||みずしま|||

ただいま 猟銃 を 持った 男 が 庁舎 内 に 侵入 し |りょうじゅう||もった|おとこ||ちょうしゃ|うち||しんにゅう|

現在 建物 の 屋上 付近 に 潜 ん で おり ます げんざい|たてもの||おくじょう|ふきん||ひそ||||

むつき 班 ひさ ら ぎ 班 は 正面 入り口 から ホール に 集結 |はん|ひ さ|||はん||しょうめん|いりぐち||ほーる||しゅうけつ

やよい 班 が 別館 |はん||べっかん

う つき 班 は １ 階 と すべて の 出口 を 封鎖 ||はん||かい||||でぐち||ふうさ

さつき 班 は センシング システム の 護衛 |はん|||しすてむ||ごえい

みな つき 班 は 狐 の 処理 ||はん||きつね||しょり

庁舎 内 すべて の みなさん は 本館 １ 階 の ホール に 集合 し て ください ちょうしゃ|うち|||||ほんかん|かい||ほーる||しゅうごう|||

これ が 警官 隊 だ と ||けいかん|たい||

おそらく 所轄 の 者 など 一 人 も おる まい |しょかつ||もの||ひと|じん|||

やる 気 か 人間 共 |き||にんげん|とも

ここ から が 本番 だ |||ほんばん|

狐 は 化けの皮 を 剥がさ れ 狩場 へ と 導か れる きつね||ばけのかわ||はがさ||かりば|||みちびか|

犯人 は いま 屋上 の 北側 に い ます はんにん|||おくじょう||きたがわ|||

犯人 の 死角 を つき 順番 に 避難 し て いただき ます が はんにん||しかく|||じゅんばん||ひなん|||||

一度に 大勢 だ と 気付か れる 恐れ が あり ます いちどに|おおぜい|||きづか||おそれ|||

よって 避難 は ７ 名 ずつ と し ます |ひなん||な||||

わかん ねえ って

直接 見 なきゃ わかん ねえ よ こんな 画像 じゃ ちょくせつ|み||||||がぞう|

に し て も すげ ー なあ |||||-|

まるで 戦争 じゃ ねえ か |せんそう|||

これ で 俺 の 出る 幕 なんて あん の ||おれ||でる|まく|||

あれ あん ちゃん

軍隊 だけ じゃ 頼りなく て 殺人 犯 および 未 成年 まで 動員 する と は ぐんたい|||たよりなく||さつじん|はん||み|せいねん||どういん|||

よっぽど だ な

うるさい 黙って ろ |だまって|

どう だ いる か ね

わかり ませ ん

せめて 君 が 見 た と いう １ つ の 体 に 数 匹 同居 する 変わり種 が 分かれ ば |きみ||み||||||からだ||すう|ひき|どうきょ||かわりだね||わかれ|

変わり種 かわりだね

それとも う 1 人 市長 の 広川 だ が ||じん|しちょう||ひろかわ||

そう だ 肝心 の 広川 ||かんじん||ひろかわ

あの 時 広川 が 何 だ と 言い かけ た ん だ |じ|ひろかわ||なん|||いい||||

避難 は ７ 名 ずつ だ そう です ひなん||な||||

どうぞ 市長 から |しちょう|

まさか

子供 と お 年寄り を 優先 的 に お 願い し ます よ こども|||としより||ゆうせん|てき|||ねがい|||

それ から 女性 です ||じょせい|

市 役所 職員 は なるべく 後 に まわって ください し|やくしょ|しょくいん|||あと|||

最初 の 7 名 です さいしょ||な|

本部 から 各 班 へ ほんぶ||かく|はん|

発砲 音 と 共に 狐 が 逃走 あるいは 暴れ 出し た 場合 は ただちに 防護 措置 を とれ はっぽう|おと||ともに|きつね||とうそう||あばれ|だし||ばあい|||ぼうご|そち||

了解 りょうかい

センシング 映像 から 人間 の DNA 組成 を 持た ない 物質 を 消し ます |えいぞう||にんげん||dna|そせい||もた||ぶっしつ||けし|

違い ます ね ちがい||

次 の 7 名 を つぎ||な|

この 中 に も い ませ ん |なか|||||

ミギー 奴 ら の 数 と か わから ない の か |やつ|||すう||||||

距離 も ある から 正確 に は 言え ん が きょり||||せいかく|||いえ||

相当 な 数 だ そうとう||すう|

い た

こいつ です

まずは 女 か |おんな|

次回 「 罪 と 罰 」 じかい|ざい||ばち