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涼宮ハルヒの憂鬱, Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 02

Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 02

( キョン ) 入学 して 1 か月 ちょい が 経過 し 俺 は まるで 山頂 へ 向けて

何度 も 岩 を 転がし 続ける シーシュポス の ように

この 強制 早朝 ハイキング コース を 心ゆくまで 満喫 して いた のだ が

そこ に 追い打ち を かける が ごとく

俺 の 平常 心 を マグニチュード 8,0 で 揺さぶる 事件 が 起こって しまった

イ … イヤ ~ ン

う う っ … 始まった と 言った ほう が いい な

( ハルヒ ) ない んだったら 自分 で 作れば いい の よ !

部活 よ ! 協力 し なさい !

名前 なら たった今 考えた から

SOS 団 !

( キョン ) 希 代 の 変人 涼 宮 ( すずみ や ) ハルヒ に よる

無 間 地獄 の 始まり だ

( 朝倉 ( あさく ら )) おはよう

( キョン ) ああ おはよう

今日 日直 な の 忘れて て さ

早く 職員 室 行って 日誌 もらって こ なきゃ

ごめん 先 行く ね !

( キョン ) あんな 女子 が 同じ クラス に いる って のに …

お っ

ねえ キョン あと 必要な の は なんだ と 思う ?

何 が ?

やっぱり 謎 の 転校 生 は 押さえて おき たい と 思う わ よ ね

頼む から 文脈 を ハッキリ さ せて 会話 を 開始 して くれ

SOS 団 に 必要な もの よ !

謎 の 転校 生 くらい は 欲しい じゃ ない

その 前 に 謎 の 定義 を 教えて ほしい もん だ

新 年度 が 始まって 2 か月 も たた ない のに

そんな 時期 に 転校 して くる ヤツ は

十分 謎 の 資格 が ある と 思う でしょ ?

あんた も

オヤジ の 急な 転勤 と か ある だ ろ

いいえ ! 不自然だ わ そんな の

お前 に とって 自然 と は な んな の か 俺 は 知り たい

う ~ ん 来 ない もん かしら ね 謎 の 転校 生

は あ ~ 要するに

俺 の 意見 なんか どう で も いい んだ な お前 は …

♪~

~♪

( キョン ) どうも ハルヒ と 俺 が

何 か を 企てて いる と いう ウワサ が 流れて いる らしい

( 谷口 ( たに ぐち )) お前 さ 涼 宮 と 何 やって ん の ?

まさか つきあい だした んじゃ ねえ よ な ?

断じて 違う !

俺 が 一体全体 何 を やって いる の か この 俺 自身 が 一 番 知り たい

ほどほどに し とけ 中学 じゃ ない んだ し

グラウンド を 使用 不能に したら 停学 ぐらい に は なる ぜ

( キョン ) せめて 長門 ( な が と ) 有希 ( ゆき ) や

朝比奈 ( あさひ な ) み くる さん に 害 が 及ば ない ように し ない と な

SOS 団 設立 以来

殺風景 だった ここ 文芸 室 に やたら と 物 が 増え 始めた

て いう か ここ で 暮らす つもりな のだろう か

コンピューター も 欲しい ところ ね !

この 情報 化 社会 に パソコン の 一 つ も ない なんて

許し がたい こと だ わ

( キョン ) 誰 を 許さ ない つもりな んだ

( キョン ) えっ ! ( ハルヒ ) じゃ 調達 に 行く わ よ

おいおい 当て が ある の か ? 電器 屋 でも 襲う つもり か ?

まさか もっと 手近な ところ よ

こんにちは ~!

パソコン 一式 頂き に 来 ました ~!

部長 は 誰 ?

( 部長 ) 何 か 用 ?

コンピューター 研究 会 に

わざわざ 出向く 用事 なんて 1 つ でしょ

1 台 で いい から パソコン ちょうだい

は あ ? いきなり な んだ よ !

いい じゃ ない 1 個 くらい こ ~ ん な に ある んだ し

あの ね … て か きみ たち 誰 ?

SOS 団 団長 涼 宮 ハルヒ

この 2 人 は あたし の 部下 その 1 と その 2 よ

う っ う ~ ん

と いう わけだ から 四 の 五 の 言わ ず に 1 台 よこせ

どう いう わけだ よ ダメに 決まって る じゃ ない か !

( ハルヒ ) ふ ~ ん ( 部長 ) うん ?

あっ そう じゃ こっち に も 考え が ある わ

えっ あっ …

フ ~ ン

( キョン ) なんと !

( み くる ) キャ ~!

( カメラ の シャッター 音 )

( 部長 ) な っ … なん の つもりだ よ !

( ハルヒ ) はい もう 一 枚 !

( み くる ) ひ ゃ ~!

( 部長 ) 何 を する んだ !

チッチッチッ

あんた の セクハラ 写真 は バッチリ 撮ら せて もらった わ

この 写真 を 校 内 に ばらまか れ たく なかったら

とっとと 耳 そろえて パソコン よこし なさい

んな バカな ! きみ が 無理やり やら せた んじゃ ない か

僕 は 無実 だ !

一体 何 人 が あんた の 言葉 に 耳 を 貸す かしら ね

ああ …

うわ っ ! ここ に いる 部員 たち が 証人 だ !

( 部員 A ) そうだ ( 部員 B ) 部長 は 悪く ない ぞ

部員 全員 が この 子 を 集団 で 〇〇〇 した って 言いふらして やる !

( どよめき )

いくら なんでも それ は …

どう な の ? よこす の ! よこさ ない の !

す … 涼 宮 さん

そ っ … う う …

いっ い いい …

う っ

くっ ! 好きな の を 持っていって くれ

( ハルヒ ) フンッ ( 部員 A ) 部長 !

( 部員 B ) しっかり して ください ( 部員 C ) お 気 を 確かに

なんの 喜劇 だ これ は

最新 機種 は どれ ?

なんで そんな こと 教え なくちゃ いけない んだ よ

いっ !

は あ ~ クソ ! それ だ よ

昨日 パソコン ショップ で

最近 出た 機種 を 一覧 に して もらった の よね ~

これ に は 載って ない みたいだ けど

あっ ! ( どよめき )

これ ちょうだい !

だ あ ~ ま … 待って くれ !

それ は 先月 購入 した ばっかりの やつで …

が あ …

くっ … 持って け 泥棒 !

( キョン ) おっしゃる とおり まさしく 泥棒 だ

( ハルヒ ) さっ キョン 運んで !

( キョン ) … と まあ こんな 感じ で

まんまと 最新 機種 の パソコン 一式 を せ しめた ハルヒ は

文芸 部室 が インターネット できる 環境 で ない と 分かる や

コンピ 研 部長 と その他 を 呼んで

LAN ケーブル を 2 つ の 部屋 の 間 に 引か せ

ついでに 学校 の ドメイン から ネット 接続 できる ように させた

盗人 ( ぬすっと ) たけだけしい と は この こと だ

とりあえず 帰り ましょう

( み くる ) ああ …

朝比奈 ( あさひ な ) さん こんな けったい な 団 に 関わら ない ほう が いい です よ

今後 も あいつ に 何 さ れる か 分から ない

いえ … いい んです

あなた も いる んでしょう ?

えっ ?

恐らく これ が この 時間 平面 上 の 必然 な のでしょう ね

は あ ?

それ に 長門 さん が いる の も 気 に なる し

( キョン ) 何 が ? ( み くる ) えっ ?

あっ いや … なんでもない です

ふつつか 者 です が これ から も よろしく お 願い し ます

それ から 私 の こと でしたら

どうぞ “ み くる ちゃん ” と お呼び ください

( キョン ) さて 次に 待って た の は …

で … 誰 が 作る んだ ? その サイト と やら を

あんた どうせ 暇でしょ やり なさい よ

あたし は 残り の 部員 を 探さ なきゃ いけない し

一両日 中 に よろしく ね

まず サイト が でき ない こと に は 活動 し よう が ない し

は あ ~

サイト 作り ね …

( キョン ) と か 言い ながら も 面白がって 作って しまった

あらかた の アプリケーション は ―

コンピ 研 が インストール して くれて たし

簡単だった から な

昼 休み の 暇つぶし に は 持ってこいだ

ところで どんな こと を 書けば いい んだ ?

何しろ 俺 は SOS 団 が 何 を する 団 な の か

まだ 知ら ない のだ

長門 何 か 書き たい こと は ある か ?

( 長門 ) 何も

( キョン ) どう で も いい が ―

こいつ は ちゃんと 授業 に 出て る んだろう な

( チャイム )

う っ ああ …

いけ ね 授業 だ !

あっ

これ 貸す から

あっ …

( ドア が 閉まる 音 )

ああ …

( キョン ) いろいろ 疑念 は 尽き ない のだ が

こうして 足しげく 部室 へ 通って しまう の は なぜ だろう

なぜ だろう

これ が 習性 と いう もの な の か はたまた …

( キョン ) ち わ !

( キョン ) つうか この 2 人 は よほど 暇な の か ?

俺 も 人 の こと は 言え ない が …

涼 宮 さん は ?

さあ ? 6 限 に は すでに いま せ ん でした けど ね

また どこ か で 機材 を 強奪 して る んじゃ ない です か

( み くる ) あっ 私 また 昨日 みたいな こと …

大丈夫です ! 今度 は 俺 が 全力 で 阻止 し ます よ

本当です か ? ありがとう ! それ じゃ お 願い し ます

お 願い さ れ ましょう

( ハルヒ ) ヤッホー !

( キョン ) ヤッホー って …

( キョン ) うわ っ ! ( ハルヒ ) フフッ

まずは これ

“ SOS 団 決断 に 伴う 所信 表明 ”

あ …

それ から これ ジャジャジャジャ ~ ン !

これ 着て ビラ 配り に 行く の よ

( キョン ) どこ へ だ よ ?

校門 今 なら 下校 中 の 生徒 いる し

( キョン ) で … 何 を 着る って ?

あんた じゃ ない わ よ 着る の は み くる ちゃん

バニーガール

あの あの それ を 一体 …

( ハルヒ ) さあ さあ 着替えて 着替えて !

( み くる ) イヤです ( ハルヒ ) うるさい 脱いだ 脱いだ

( み くる ) あっ イヤ ~!

おい 涼 宮 ! 何 す んだ !

ダメ ~! 見 ないで ~!

( キョン ) ああ … ( ハルヒ ) おとなしく し なさい !

ハッ

( ハルヒ ) ちゃっちゃと 全部 脱げ ~!

は あ ~

( み くる ) ダメ ~! せめて 自分 で 外す から

あっ あっ イヤ … イヤ ~!

( ドア が 開く 音 ) ( ハルヒ ) 入って いい わ よ

( キョン ) まるで 悪代官 だ

どう ? これ で 注目 度 バッチリ でしょ !

( キョン ) そりゃ イヤで も 目立つ だろう が 長門 は いい の か ?

( ハルヒ ) 2 着 しか 買え なかった の よ フル セット だ から 高かった んだ から

( キョン ) そんな もん どこ で 売って る んだ ?

( ハルヒ ) ネット 通販 ( キョン ) なるほど

( ハルヒ ) じゃ 行って くる 行 くわ よ み くるちゃ ん

イヤ … あっ イヤ ~!

( ハルヒ ) 行く ぞ ~! オ ~!

ああ っ …

( キョン ) ごめん 正直 たまり ませ ん それ

情熱 を もてあます

( キョン ) うん ?

な っ !

ああ …

は あ ~

( キョン ) やれやれ

まだ 体温 が 残って る 生々しい

ふう ~ ああ … お っ …

“ SOS 団結 団 に 伴う 所信 表明 ”

( ハルヒ ) 我が SOS 団 は この世 の 不思議 を 広く 募集 して い ます

過去 に 不思議な 体験 を した こと の ある 人

今 現在 とても 不思議な 現象 や 謎 に 直面 して いる 人

遠からず 不思議な 体験 を する 予定 の ある 人

そういう 人 が いたら 我々 に 相談 する と よい です

たちどころに 解決 に 導き ます

ただし 普通の 不思議 さ で は ダメです

我々 が 驚く まで に 不思議な こと じゃ ない と いけ ませ ん

注意 して ください

( キョン ) この 団 の 存在 意義 が だんだん 分かって きた 気 が する

腹立つ ! な んな の よ あの バカ 教師 ども !

邪魔な の よ 邪魔 !

何 か 問題 で も あった の か ?

問題 外 よ ! まだ 半分 しか ビラ まいて ない のに

教師 が “ やめろ ” と か 言う の よ 何 様 よ !

( キョン ) バニーガール が 2 人 して 学校 の 門 で チラシ 配って たら

教師 じゃ なくて も 飛んで くるって え の

( ハルヒ ) み くる ちゃん は わん わん 泣きだす し

あたし は 生徒 指導 室 に 連行 さ れる し

ハンドボールバカ の 岡部 ( お かべ ) も 来る し

( キョン ) みんな さぞかし 目 が 泳いで いた こと だろう

( ハルヒ ) も ~ う 今日 は これ で 終わり ! 解散 !

ゲッ !

( ハルヒ ) いつまで 泣いて ん の ほら ちゃっちゃと 着替える !

キョン 君 私 が お 嫁 に 行け なく なったら

もらって くれ ます か ?

( キョン ) なん と 言う べき か 朝比奈 さん

その 後ろ姿 は まるで 受験 に 失敗 した 浪人 生 か

はたまた 一戸建て を 無理 して 買った 直後 に

リストラ さ れた サラリーマン の ようです よ

あっ … てい うか あなた も 俺 を その 名 で 呼ぶ んです か

( キョン ) 次の 日 涼 宮 ハルヒ の 名 は 有名 を 超越 して

全校 生徒 の 常識 に まで なって いた

は あ ~ キョン よ お前 いよいよ もって

涼 宮 と 愉快な 仲間 たち の 一員 に なっち まったん だ な ~

うるさい

( キョン ) 更に 問題 な の は オプション と して

俺 と 朝比奈 さん の 名前 まで ささやか れ 始めた と いう こと だ

( 国 木田 ( くに き だ )) ホント 昨日 は ビックリ した よ

バニーガール が 校門 に 立って る んだ から

あれ もう 一 人 は 2 年 の 朝比奈 さん だ よ ね ?

今や 全校 生徒 の 注目 の 的だ ぜ お前 ら

( 朝倉 ) この SOS 団 って な んな の ?

涼 宮 に 聞いて くれ 俺 は 知ら ん 知り たく も ない

面白い ことし てる みたい ね あなた たち

でも あれ は ちょっと やり すぎ だ と 思う な

( キョン ) この 日 朝比奈 さん は 学校 を 休んだ

なんで 一 通 も メール 来 ない の よ あん だけ 宣伝 した のに

( キョン ) あんな 宣伝 で

この 団 に 関わろう と する 物好き は い ない だろう

注目 度 抜群 って ところ は 否定 し ない が な

あれ ? み くるちゃ ん 今日 は 休み ?

( キョン ) もう 二度と 来 ない かも な トラウマ に なら なきゃ いい のだ が

せっかく 新しい 衣装 を 用意 した のに

自分 で 着ろ

( ハルヒ ) もちろん あたし も 着る わ よ

でも み くる ちゃん が い ない と つまんない !

( キョン ) 長門 に 着せれば いい のに あいつ なら 淡々と 着る だろう し

ついでに それ は それ で 見て み たい 気 も する

ああ ~!

SOS 団 を 結成 して いきなり 座礁 じゃ ない

みんな 出し 惜しみ して る んじゃ ない かしら

独り占め する つもり ?

( キョン ) なあ ハルヒ “ あり ませ ん か ” と 聞いて

“ はい あり ます ” って 答え が 返って くる ほど

こんな 県立 高校 の 一角 に

不思議な 謎 が ごろごろ 転がって る なんて わけない だ ろ

分かる よ な ?

お前 も 本当 は 理解 して る んだ ろ

ただ モヤモヤ した やり場 の ない 若 さ 故 の いらだち が

お前 を 突き抜けた 行動 に 導いて る だけ だ よ な

いいかげんに 目 を 覚まして

誰 か 格好の いい 男 でも つかまえて 一緒に 下校 したり

日曜日 に 映画 行ったり して ろ よ

それ か 運動 部 に 入って 思いっ切り 暴れて ろ よ

お前 なら 即 レギュラー で 活躍 できる さ

( ハルヒ ) 帰る !

( ドア の 開閉 音 )

( キョン ) は あ ~ じゃ 俺 も 帰る わ

( 長門 ) 読んだ ? ( キョン ) 何 を ?

本 あっ いや まだ だ けど … 返した ほう が いい か ? 返さ なくて いい

( キョン ) しかし いつも セリフ が 原稿 用紙 1 行 分 を 越え ない ヤツ だ な

今日 読んで

帰ったら すぐ

ああ …

分かった よ

( キョン の 妹 ) あっ キョン 君 どこ 行く の ?

( キョン ) 駅前 物 を 食べ ながら しゃべる んじゃ あり ませ ん

( 近づく 自転車 の 走行 音 )

( キョン ) ハァ ハァ ハァ …

は あ ~

今日 で よかった の か ?

ひょっとして 昨日 も 待って いた と か ?

なぜ わざわざ ここ に ?

こっち

あっ …

ああ … 家 の 人 は ?

いない

あっ … い ない の は 見れば 分かる が

お出かけ 中 か ?

最初 から 私 しか い ない

1 人 暮らし か ?

そう

それ で なんの 用 ?

飲んで

おいしい ?

ああ

ん …

う ~ ん

( キョン ) う う っ ! 生まれる

あの …

そろそろ 俺 を ここ へ 連れて きた 理由 を

教えて くれ ない か ?

学校 で は でき ない ような 話 って なんだ ?

( 長門 ) 涼 宮 ハルヒ の こと

そして … 私 の こと

あなた に 教えて おく

涼 宮 と お前 が なん だって ?

( 長門 ) うまく 言語 化 でき ない

情報 の 伝達 に 齟齬 ( そご ) が 発生 する かも しれ ない

でも … 聞いて

涼 宮 ハルヒ と 私 は 普通の 人間 じゃ ない

なんとなく 普通 じゃない の は 分かる けど さ

そう じゃ ない

性格 に 普遍 的な 性質 を 持って い ない と いう 意味 で は なく

文字どおり の 意味 で 彼女 と 私 は

あなた の ような 大 多数 の 人間 と 同じ と は 言え ない

この 銀河 を 統括 する ―

情報 統合 思念 体 に よって 作ら れた ―

対 有機 生命 体 コンタクト 用 ヒューマノイド ・ インターフェース

それ が 私

はい ?

通俗 的な 用語 を 使用 する と 宇宙 人 に 該当 する 存在

ああ …

宇宙 人 ? う ~ ん ?

♪~

~♪


Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 02 suzumiya|haruhi||yuuutsu Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 02

( キョン ) 入学 して 1 か月 ちょい が 経過 し 俺 は まるで 山頂 へ 向けて |にゅうがく||かげつ|ちょ い||けいか||おれ|||さんちょう||むけて

何度 も 岩 を 転がし 続ける シーシュポス の ように なんど||いわ||ころがし|つづける|||

この 強制 早朝 ハイキング コース を 心ゆくまで 満喫 して いた のだ が |きょうせい|そうちょう|はいきんぐ|こーす||こころゆくまで|まんきつ|||| I was enjoying this forced early morning hiking course to my heart's content.

そこ に 追い打ち を かける が ごとく ||おいうち|||| It's like putting a chase on it

俺 の 平常 心 を マグニチュード 8,0 で 揺さぶる 事件 が 起こって しまった おれ||へいじょう|こころ||まぐにちゅーど||ゆさぶる|じけん||おこって|

イ … イヤ ~ ン |いや|

う う っ … 始まった と 言った ほう が いい な |||はじまった||いった||||

( ハルヒ ) ない んだったら 自分 で 作れば いい の よ ! |||じぶん||つくれば|||

部活 よ !  協力 し なさい ! ぶかつ||きょうりょく||

名前 なら たった今 考えた から なまえ||たったいま|かんがえた|

SOS 団 ! sos|だん

( キョン ) 希 代 の 変人 涼 宮 ( すずみ や ) ハルヒ に よる |まれ|だい||へんじん|りょう|みや|||||

無 間 地獄 の 始まり だ む|あいだ|じごく||はじまり|

( 朝倉 ( あさく ら )) おはよう あさくら|||

( キョン ) ああ おはよう

今日 日直 な の 忘れて て さ きょう|にっちょく|||わすれて||

早く 職員 室 行って 日誌 もらって こ なきゃ はやく|しょくいん|しつ|おこなって|にっし|||

ごめん 先 行く ね ! |さき|いく|

( キョン ) あんな 女子 が 同じ クラス に いる って のに … ||じょし||おなじ|くらす||||

お っ

ねえ キョン あと 必要な の は なんだ と 思う ? |||ひつような|||||おもう

何 が ? なん|

やっぱり 謎 の 転校 生 は 押さえて おき たい と 思う わ よ ね |なぞ||てんこう|せい||おさえて||||おもう|||

頼む から 文脈 を ハッキリ さ せて 会話 を 開始 して くれ たのむ||ぶんみゃく||はっきり|||かいわ||かいし||

SOS 団 に 必要な もの よ ! sos|だん||ひつような||

謎 の 転校 生 くらい は 欲しい じゃ ない なぞ||てんこう|せい|||ほしい||

その 前 に 謎 の 定義 を 教えて ほしい もん だ |ぜん||なぞ||ていぎ||おしえて|||

新 年度 が 始まって 2 か月 も たた ない のに しん|ねんど||はじまって|かげつ||||

そんな 時期 に 転校 して くる ヤツ は |じき||てんこう|||やつ|

十分 謎 の 資格 が ある と 思う でしょ ? じゅうぶん|なぞ||しかく||||おもう|

あんた も

オヤジ の 急な 転勤 と か ある だ ろ おやじ||きゅうな|てんきん|||||

いいえ !  不自然だ わ そんな の |ふしぜんだ|||

お前 に とって 自然 と は な んな の か 俺 は 知り たい おまえ|||しぜん|||||||おれ||しり|

う ~ ん 来 ない もん かしら ね 謎 の 転校 生 ||らい|||||なぞ||てんこう|せい

は あ ~ 要するに ||ようするに

俺 の 意見 なんか どう で も いい んだ な お前 は … おれ||いけん||||||||おまえ| I don't care about my opinion, you...

♪~

~♪

( キョン ) どうも ハルヒ と 俺 が ||||おれ|

何 か を 企てて いる と いう ウワサ が 流れて いる らしい なん|||くわだてて||||||ながれて||

( 谷口 ( たに ぐち )) お前 さ 涼 宮 と 何 やって ん の ? たにくち|||おまえ||りょう|みや||なん|||

まさか つきあい だした んじゃ ねえ よ な ?

断じて 違う ! だんじて|ちがう

俺 が 一体全体 何 を やって いる の か この 俺 自身 が 一 番 知り たい おれ||いったいぜんたい|なん|||||||おれ|じしん||ひと|ばん|しり|

ほどほどに し とけ 中学 じゃ ない んだ し |||ちゅうがく||||

グラウンド を 使用 不能に したら 停学 ぐらい に は なる ぜ ぐらうんど||しよう|ふのうに||ていがく|||||

( キョン ) せめて 長門 ( な が と ) 有希 ( ゆき ) や ||ながと||||ゆうき||

朝比奈 ( あさひ な ) み くる さん に 害 が 及ば ない ように し ない と な あさひな|||||||がい||およば||||||

SOS 団 設立 以来 sos|だん|せつりつ|いらい

殺風景 だった ここ 文芸 室 に やたら と 物 が 増え 始めた さっぷうけい|||ぶんげい|しつ||||ぶつ||ふえ|はじめた

て いう か ここ で 暮らす つもりな のだろう か |||||くらす|||

コンピューター も 欲しい ところ ね ! こんぴゅーたー||ほしい||

この 情報 化 社会 に パソコン の 一 つ も ない なんて |じょうほう|か|しゃかい||ぱそこん||ひと||||

許し がたい こと だ わ ゆるし||||

( キョン ) 誰 を 許さ ない つもりな んだ |だれ||ゆるさ|||

( キョン ) えっ ! ( ハルヒ ) じゃ 調達 に 行く わ よ ||||ちょうたつ||いく||

おいおい 当て が ある の か ? 電器 屋 でも 襲う つもり か ? |あて|||||でんき|や||おそう||

まさか もっと 手近な ところ よ ||てぢかな||

こんにちは ~!

パソコン 一式 頂き に 来 ました ~! ぱそこん|いっしき|いただき||らい|

部長 は 誰 ? ぶちょう||だれ

( 部長 ) 何 か 用 ? ぶちょう|なん||よう

コンピューター 研究 会 に こんぴゅーたー|けんきゅう|かい|

わざわざ 出向く 用事 なんて 1 つ でしょ |でむく|ようじ|||

1 台 で いい から パソコン ちょうだい だい||||ぱそこん|

は あ ?  いきなり な んだ よ !

いい じゃ ない 1 個 くらい こ ~ ん な に ある んだ し |||こ||||||||

あの ね … て か きみ たち 誰 ? ||||||だれ

SOS 団 団長 涼 宮 ハルヒ sos|だん|だんちょう|りょう|みや|

この 2 人 は あたし の 部下 その 1 と その 2 よ |じん||||ぶか||||

う っ う ~ ん

と いう わけだ から 四 の 五 の 言わ ず に 1 台 よこせ ||||よっ||いつ||いわ|||だい|

どう いう わけだ よ ダメに 決まって る じゃ ない か ! ||||だめに|きまって||||

( ハルヒ ) ふ ~ ん ( 部長 ) うん ? |||ぶちょう|

あっ そう じゃ こっち に も 考え が ある わ ||||||かんがえ|||

えっ あっ …

フ ~ ン

( キョン ) なんと !

( み くる ) キャ ~!

( カメラ の シャッター 音 ) かめら||しゃったー|おと

( 部長 ) な っ … なん の つもりだ よ ! ぶちょう||||||

( ハルヒ ) はい もう 一 枚 ! |||ひと|まい

( み くる ) ひ ゃ ~!

( 部長 ) 何 を する んだ ! ぶちょう|なん|||

チッチッチッ

あんた の セクハラ 写真 は バッチリ 撮ら せて もらった わ ||せくはら|しゃしん|||とら|||

この 写真 を 校 内 に ばらまか れ たく なかったら |しゃしん||こう|うち|||||

とっとと 耳 そろえて パソコン よこし なさい |みみ||ぱそこん||

んな バカな !  きみ が 無理やり やら せた んじゃ ない か |ばかな|||むりやり|||||

僕 は 無実 だ ! ぼく||むじつ|

一体 何 人 が あんた の 言葉 に 耳 を 貸す かしら ね いったい|なん|じん||||ことば||みみ||かす||

ああ …

うわ っ ! ここ に いる 部員 たち が 証人 だ ! |||||ぶいん|||しょうにん|

( 部員 A ) そうだ ( 部員 B ) 部長 は 悪く ない ぞ ぶいん|a|そう だ|ぶいん|b|ぶちょう||わるく||

部員 全員 が この 子 を 集団 で 〇〇〇 した って 言いふらして やる ! ぶいん|ぜんいん|||こ||しゅうだん||||いいふらして|

( どよめき )

いくら なんでも それ は …

どう な の ? よこす の !  よこさ ない の !

す … 涼 宮 さん |りょう|みや|

そ っ … う う …

いっ い いい …

う っ

くっ ! 好きな の を 持っていって くれ |すきな|||もっていって|

( ハルヒ ) フンッ ( 部員 A ) 部長 ! ||ぶいん|a|ぶちょう

( 部員 B ) しっかり して ください ( 部員 C ) お 気 を 確かに ぶいん|b||||ぶいん|c||き||たしかに

なんの 喜劇 だ これ は |きげき|||

最新 機種 は どれ ? さいしん|きしゅ||

なんで そんな こと 教え なくちゃ いけない んだ よ |||おしえ||||

いっ !

は あ ~  クソ !  それ だ よ ||くそ|||

昨日 パソコン ショップ で きのう|ぱそこん|しょっぷ|

最近 出た 機種 を 一覧 に して もらった の よね ~ さいきん|でた|きしゅ||いちらん|||||

これ に は 載って ない みたいだ けど |||のって|||

あっ ! ( どよめき )

これ ちょうだい !

だ あ ~ ま … 待って くれ ! |||まって|

それ は 先月 購入 した ばっかりの やつで … ||せんげつ|こうにゅう|||

が あ …

くっ … 持って け 泥棒 ! |もって||どろぼう

( キョン ) おっしゃる とおり まさしく 泥棒 だ ||||どろぼう|

( ハルヒ ) さっ キョン 運んで ! |||はこんで

( キョン ) … と まあ こんな 感じ で ||||かんじ|

まんまと 最新 機種 の パソコン 一式 を せ しめた ハルヒ は |さいしん|きしゅ||ぱそこん|いっしき|||||

文芸 部室 が インターネット できる 環境 で ない と 分かる や ぶんげい|ぶしつ||いんたーねっと||かんきょう||||わかる|

コンピ 研 部長 と その他 を 呼んで |けん|ぶちょう||そのほか||よんで

LAN ケーブル を 2 つ の 部屋 の 間 に 引か せ lan|けーぶる||||へや||あいだ||ひか|

ついでに 学校 の ドメイン から ネット 接続 できる ように させた |がっこう||||ねっと|せつぞく|||さ せた

盗人 ( ぬすっと ) たけだけしい と は この こと だ ぬすびと|||||||

とりあえず 帰り ましょう |かえり|

( み くる ) ああ …

朝比奈 ( あさひ な ) さん こんな けったい な 団 に 関わら ない ほう が いい です よ あさひな|||||けった い||だん||かかわら||||||

今後 も あいつ に 何 さ れる か 分から ない こんご||||なん||||わから|

いえ … いい んです

あなた も いる んでしょう ?

えっ ?

恐らく これ が この 時間 平面 上 の 必然 な のでしょう ね おそらく||||じかん|へいめん|うえ||ひつぜん|||

は あ ?

それ に 長門 さん が いる の も 気 に なる し ||ながと||||||き|||

( キョン ) 何 が ? ( み くる ) えっ ? |なん||||

あっ いや … なんでもない です

ふつつか 者 です が これ から も よろしく お 願い し ます |もの||||||||ねがい||

それ から 私 の こと でしたら ||わたくし|||

どうぞ “ み くる ちゃん ” と お呼び ください |||||および|

( キョン ) さて   次に 待って た の は … ||つぎに|まって|||

で … 誰 が 作る んだ ? その サイト と やら を |だれ||つくる|||さいと|||

あんた どうせ 暇でしょ やり なさい よ ||ひまでしょ|||

あたし は 残り の 部員 を 探さ なきゃ いけない し ||のこり||ぶいん||さがさ|||

一両日 中 に よろしく ね いちりょうじつ|なか||| Nice to meet you in a day or two

まず サイト が でき ない こと に は 活動 し よう が ない し |さいと|||||||かつどう|||||

は あ ~

サイト 作り ね … さいと|つくり|

( キョン ) と か 言い ながら も 面白がって 作って しまった |||いい|||おもしろがって|つくって|

あらかた の アプリケーション は ― あら かた|||

コンピ 研 が インストール して くれて たし |けん|||||

簡単だった から な かんたんだった||

昼 休み の 暇つぶし に は 持ってこいだ ひる|やすみ||ひまつぶし|||もってこいだ

ところで どんな こと を 書けば いい んだ ? ||||かけば||

何しろ 俺 は SOS 団 が 何 を する 団 な の か なにしろ|おれ||sos|だん||なん|||だん|||

まだ 知ら ない のだ |しら||

長門 何 か 書き たい こと は ある か ? ながと|なん||かき|||||

( 長門 ) 何も ながと|なにも

( キョン ) どう で も いい が ―

こいつ は ちゃんと 授業 に 出て る んだろう な |||じゅぎょう||でて|||

( チャイム ) ちゃいむ

う っ ああ …

いけ ね 授業 だ ! ||じゅぎょう|

あっ

これ 貸す から |かす|

あっ …

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

ああ …

( キョン ) いろいろ 疑念 は 尽き ない のだ が ||ぎねん||つき|||

こうして 足しげく 部室 へ 通って しまう の は なぜ だろう |あししげく|ぶしつ||かよって|||||

なぜ だろう

これ が 習性 と いう もの な の か はたまた … ||しゅうせい|||||||

( キョン ) ち わ !

( キョン ) つうか この 2 人 は よほど 暇な の か ? |||じん|||ひまな||

俺 も 人 の こと は 言え ない が … おれ||じん||||いえ||

涼 宮 さん は ? りょう|みや||

さあ ? 6 限 に は すでに いま せ ん でした けど ね |げん|||||||||

また どこ か で 機材 を 強奪 して る んじゃ ない です か ||||きざい||ごうだつ||||||

( み くる ) あっ 私 また 昨日 みたいな こと … |||わたくし||きのう||

大丈夫です ! 今度 は 俺 が 全力 で 阻止 し ます よ だいじょうぶです|こんど||おれ||ぜんりょく||そし|||

本当です か ?  ありがとう ! それ じゃ お 願い し ます ほんとうです||||||ねがい||

お 願い さ れ ましょう |ねがい|||

( ハルヒ ) ヤッホー !

( キョン ) ヤッホー って …

( キョン ) うわ っ ! ( ハルヒ ) フフッ

まずは これ

“ SOS 団 決断 に 伴う 所信 表明 ” sos|だん|けつだん||ともなう|しょしん|ひょうめい

あ …

それ から これ ジャジャジャジャ ~ ン !

これ 着て ビラ 配り に 行く の よ |きて|びら|くばり||いく||

( キョン ) どこ へ だ よ ?

校門   今 なら 下校 中 の 生徒 いる し こうもん|いま||げこう|なか||せいと||

( キョン ) で … 何 を 着る って ? ||なん||きる|

あんた じゃ ない わ よ 着る の は み くる ちゃん |||||きる|||||

バニーガール

あの あの それ を 一体 … ||||いったい

( ハルヒ ) さあ さあ 着替えて 着替えて ! |||きがえて|きがえて

( み くる ) イヤです ( ハルヒ ) うるさい 脱いだ 脱いだ ||いやです|||ぬいだ|ぬいだ

( み くる ) あっ イヤ ~! |||いや

おい 涼 宮 !  何 す んだ ! |りょう|みや|なん||

ダメ ~!  見 ないで ~! だめ|み|

( キョン ) ああ … ( ハルヒ ) おとなしく し なさい !

ハッ

( ハルヒ ) ちゃっちゃと 全部 脱げ ~! |ちゃっちゃ と|ぜんぶ|ぬげ

は あ ~

( み くる ) ダメ ~!  せめて 自分 で 外す から ||だめ||じぶん||はずす|

あっ あっ   イヤ … イヤ ~! ||いや|いや

( ドア が 開く 音 ) ( ハルヒ ) 入って いい わ よ どあ||あく|おと||はいって|||

( キョン ) まるで 悪代官 だ ||あく だいかん|

どう ? これ で 注目 度 バッチリ でしょ ! |||ちゅうもく|たび||

( キョン ) そりゃ イヤで も 目立つ だろう が 長門 は いい の か ? ||いやで||めだつ|||ながと||||

( ハルヒ ) 2 着 しか 買え なかった の よ フル セット だ から 高かった んだ から |ちゃく||かえ||||ふる|せっと|||たかかった||

( キョン ) そんな もん どこ で 売って る んだ ? |||||うって||

( ハルヒ ) ネット 通販 ( キョン ) なるほど |ねっと|つうはん||

( ハルヒ ) じゃ   行って くる 行 くわ よ み くるちゃ ん ||おこなって||ぎょう|||||

イヤ … あっ イヤ ~! いや||いや

( ハルヒ ) 行く ぞ ~!  オ ~! |いく||

ああ っ …

( キョン ) ごめん   正直 たまり ませ ん それ ||しょうじき|||| (Kyung) I'm sorry, honestly, I can't stand it.

情熱 を もてあます じょうねつ||

( キョン ) うん ?

な っ !

ああ …

は あ ~

( キョン ) やれやれ

まだ 体温 が 残って る 生々しい |たいおん||のこって||なまなましい

ふう ~ ああ … お っ …

“ SOS 団結 団 に 伴う 所信 表明 ” sos|だんけつ|だん||ともなう|しょしん|ひょうめい

( ハルヒ ) 我が SOS 団 は この世 の 不思議 を 広く 募集 して い ます |わが|sos|だん||このよ||ふしぎ||ひろく|ぼしゅう|||

過去 に 不思議な 体験 を した こと の ある 人 かこ||ふしぎな|たいけん||||||じん

今 現在 とても 不思議な 現象 や 謎 に 直面 して いる 人 いま|げんざい||ふしぎな|げんしょう||なぞ||ちょくめん|||じん

遠からず 不思議な 体験 を する 予定 の ある 人 とおからず|ふしぎな|たいけん|||よてい|||じん

そういう 人 が いたら 我々 に 相談 する と よい です |じん|||われわれ||そうだん||||

たちどころに 解決 に 導き ます |かいけつ||みちびき|

ただし 普通の 不思議 さ で は ダメです |ふつうの|ふしぎ||||だめです

我々 が 驚く まで に 不思議な こと じゃ ない と いけ ませ ん われわれ||おどろく|||ふしぎな|||||||

注意 して ください ちゅうい||

( キョン ) この 団 の 存在 意義 が だんだん 分かって きた 気 が する ||だん||そんざい|いぎ|||わかって||き||

腹立つ ! な んな の よ あの バカ 教師 ども ! はら たつ||||||ばか|きょうし|

邪魔な の よ 邪魔 ! じゃまな|||じゃま

何 か 問題 で も あった の か ? なん||もんだい|||||

問題 外 よ ! まだ 半分 しか ビラ まいて ない のに もんだい|がい|||はんぶん||びら|||

教師 が “ やめろ ” と か 言う の よ 何 様 よ ! きょうし|||||いう|||なん|さま|

( キョン ) バニーガール が 2 人 して 学校 の 門 で チラシ 配って たら |||じん||がっこう||もん||ちらし|くばって|

教師 じゃ なくて も 飛んで くるって え の きょうし||||とんで|||

( ハルヒ ) み くる ちゃん は わん わん 泣きだす し |||||||なきだす|

あたし は 生徒 指導 室 に 連行 さ れる し ||せいと|しどう|しつ||れんこう|||

ハンドボールバカ の 岡部 ( お かべ ) も 来る し ||おかべ||||くる|

( キョン ) みんな さぞかし 目 が 泳いで いた こと だろう |||め||およいで|||

( ハルヒ ) も ~ う 今日 は これ で 終わり ! 解散 ! |||きょう||||おわり|かいさん

ゲッ !

( ハルヒ ) いつまで 泣いて ん の ほら ちゃっちゃと 着替える ! ||ないて||||ちゃっちゃ と|きがえる

キョン 君 私 が お 嫁 に 行け なく なったら |きみ|わたくし|||よめ||いけ||

もらって くれ ます か ?

( キョン ) なん と 言う べき か 朝比奈 さん |||いう|||あさひな|

その 後ろ姿 は まるで 受験 に 失敗 した 浪人 生 か |うしろすがた|||じゅけん||しっぱい||ろうにん|せい|

はたまた 一戸建て を 無理 して 買った 直後 に |いっこだて||むり||かった|ちょくご|

リストラ さ れた サラリーマン の ようです よ りすとら|||さらりーまん|||

あっ … てい うか あなた も 俺 を その 名 で 呼ぶ んです か |||||おれ|||な||よぶ||

( キョン ) 次の 日 涼 宮 ハルヒ の 名 は 有名 を 超越 して |つぎの|ひ|りょう|みや|||な||ゆうめい||ちょうえつ|

全校 生徒 の 常識 に まで なって いた ぜんこう|せいと||じょうしき||||

は あ ~  キョン よ お前 いよいよ もって ||||おまえ||

涼 宮 と 愉快な 仲間 たち の 一員 に なっち まったん だ な ~ りょう|みや||ゆかいな|なかま|||いちいん|||||

うるさい

( キョン ) 更に 問題 な の は オプション と して |さらに|もんだい||||おぷしょん||

俺 と 朝比奈 さん の 名前 まで ささやか れ 始めた と いう こと だ おれ||あさひな|||なまえ||||はじめた||||

( 国 木田 ( くに き だ )) ホント 昨日 は ビックリ した よ くに|きた||||ほんと|きのう||びっくり||

バニーガール が 校門 に 立って る んだ から ||こうもん||たって|||

あれ もう 一 人 は 2 年 の 朝比奈 さん だ よ ね ? ||ひと|じん||とし||あさひな||||

今や 全校 生徒 の 注目 の 的だ ぜ お前 ら いまや|ぜんこう|せいと||ちゅうもく||てきだ||おまえ| Now you guys are the center of attention for the whole school.

( 朝倉 ) この SOS 団 って な んな の ? あさくら||sos|だん||||

涼 宮 に 聞いて くれ 俺 は 知ら ん   知り たく も ない りょう|みや||きいて||おれ||しら||しり|||

面白い ことし てる みたい ね あなた たち おもしろい||||||

でも あれ は ちょっと やり すぎ だ と 思う な ||||||||おもう|

( キョン ) この 日 朝比奈 さん は 学校 を 休んだ ||ひ|あさひな|||がっこう||やすんだ

なんで 一 通 も メール 来 ない の よ あん だけ 宣伝 した のに |ひと|つう||めーる|らい||||||せんでん||

( キョン ) あんな 宣伝 で ||せんでん|

この 団 に 関わろう と する 物好き は い ない だろう |だん||かかわろう|||ものずき||||

注目 度 抜群 って ところ は 否定 し ない が な ちゅうもく|たび|ばつぐん||||ひてい||||

あれ ? み くるちゃ ん 今日 は 休み ? ||||きょう||やすみ

( キョン ) もう 二度と 来 ない かも な トラウマ に なら なきゃ いい のだ が ||にどと|らい||||||||||

せっかく 新しい 衣装 を 用意 した のに |あたらしい|いしょう||ようい||

自分 で 着ろ じぶん||きろ

( ハルヒ ) もちろん あたし も 着る わ よ ||||きる||

でも み くる ちゃん が い ない と つまんない ! ||||||||つま ん ない

( キョン ) 長門 に 着せれば いい のに あいつ なら 淡々と 着る だろう し |ながと||きせれば|||||たんたんと|きる||

ついでに それ は それ で 見て み たい 気 も する |||||みて|||き||

ああ ~!

SOS 団 を 結成 して いきなり 座礁 じゃ ない sos|だん||けっせい|||ざしょう||

みんな 出し 惜しみ して る んじゃ ない かしら |だし|おしみ|||||

独り占め する つもり ? ひとりじめ||

( キョン ) なあ ハルヒ “ あり ませ ん か ” と 聞いて ||||||||きいて

“ はい あり ます ” って 答え が 返って くる ほど ||||こたえ||かえって||

こんな 県立 高校 の 一角 に |けんりつ|こうこう||いっかく|

不思議な 謎 が ごろごろ 転がって る なんて わけない だ ろ ふしぎな|なぞ|||ころがって||||| There's no way strange mysteries are lying around

分かる よ な ? わかる||

お前 も 本当 は 理解 して る んだ ろ おまえ||ほんとう||りかい||||

ただ モヤモヤ した やり場 の ない 若 さ 故 の いらだち が |もやもや||やりば|||わか||こ||| Just the frustration of youth with nowhere to turn

お前 を 突き抜けた 行動 に 導いて る だけ だ よ な おまえ||つきぬけた|こうどう||みちびいて|||||

いいかげんに 目 を 覚まして |め||さまして

誰 か 格好の いい 男 でも つかまえて 一緒に 下校 したり だれ||かっこうの||おとこ|||いっしょに|げこう|

日曜日 に 映画 行ったり して ろ よ にちようび||えいが|おこなったり|||

それ か 運動 部 に 入って 思いっ切り 暴れて ろ よ ||うんどう|ぶ||はいって|おもいっきり|あばれて||

お前 なら 即 レギュラー で 活躍 できる さ おまえ||そく|れぎゅらー||かつやく||

( ハルヒ ) 帰る ! |かえる

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

( キョン ) は あ ~  じゃ 俺 も 帰る わ ||||おれ||かえる|

( 長門 ) 読んだ ? ( キョン ) 何 を ? ながと|よんだ||なん|

本 あっ いや まだ だ けど … 返した ほう が いい か ? ほん||||||かえした|||| 返さ なくて いい かえさ||

( キョン ) しかし いつも セリフ が 原稿 用紙 1 行 分 を 越え ない ヤツ だ な |||せりふ||げんこう|ようし|ぎょう|ぶん||こえ||やつ|| (Kyon) However, the lines do not always exceed one line of manuscript paper.

今日 読んで きょう|よんで

帰ったら すぐ かえったら|

ああ …

分かった よ わかった|

( キョン の 妹 ) あっ キョン 君 どこ 行く の ? ||いもうと|||きみ||いく|

( キョン ) 駅前   物 を 食べ ながら しゃべる んじゃ あり ませ ん |えきまえ|ぶつ||たべ||||||

( 近づく 自転車 の 走行 音 ) ちかづく|じてんしゃ||そうこう|おと

( キョン ) ハァ ハァ ハァ …

は あ ~

今日 で よかった の か ? きょう||||

ひょっとして 昨日 も 待って いた と か ? |きのう||まって|||

なぜ わざわざ ここ に ?

こっち

あっ …

ああ …  家 の 人 は ? |いえ||じん|

いない

あっ … い ない の は 見れば 分かる が |||||みれば|わかる|

お出かけ 中 か ? おでかけ|なか|

最初 から 私 しか い ない さいしょ||わたくし|||

1 人 暮らし か ? じん|くらし|

そう

それ で なんの 用 ? |||よう

飲んで のんで

おいしい ?

ああ

ん …

う ~ ん

( キョン ) う う っ !  生まれる ||||うまれる

あの …

そろそろ 俺 を ここ へ 連れて きた 理由 を |おれ||||つれて||りゆう|

教えて くれ ない か ? おしえて|||

学校 で は でき ない ような 話 って なんだ ? がっこう||||||はなし||

( 長門 ) 涼 宮 ハルヒ の こと ながと|りょう|みや|||

そして … 私 の こと |わたくし||

あなた に 教えて おく ||おしえて|

涼 宮 と お前 が なん だって ? りょう|みや||おまえ|||

( 長門 ) うまく 言語 化 でき ない ながと||げんご|か||

情報 の 伝達 に 齟齬 ( そご ) が 発生 する かも しれ ない じょうほう||でんたつ||そご|||はっせい||||

でも … 聞いて |きいて

涼 宮 ハルヒ と 私 は 普通の 人間 じゃ ない りょう|みや|||わたくし||ふつうの|にんげん||

なんとなく 普通 じゃない の は 分かる けど さ |ふつう|じゃ ない|||わかる||

そう じゃ ない

性格 に 普遍 的な 性質 を 持って い ない と いう 意味 で は なく せいかく||ふへん|てきな|せいしつ||もって|||||いみ||| It does not mean that it does not have a universal character in its personality.

文字どおり の 意味 で 彼女 と 私 は もじどおり||いみ||かのじょ||わたくし|

あなた の ような 大 多数 の 人間 と 同じ と は 言え ない |||だい|たすう||にんげん||おなじ|||いえ|

この 銀河 を 統括 する ― |ぎんが||とうかつ|

情報 統合 思念 体 に よって 作ら れた ― じょうほう|とうごう|おも ねん|からだ|||つくら|

対 有機 生命 体 コンタクト 用 ヒューマノイド ・ インターフェース たい|ゆうき|せいめい|からだ|こんたくと|よう||

それ が 私 ||わたくし

はい ?

通俗 的な 用語 を 使用 する と 宇宙 人 に 該当 する 存在 つうぞく|てきな|ようご||しよう|||うちゅう|じん||がいとう||そんざい

ああ …

宇宙 人 ?  う ~ ん ? うちゅう|じん||

♪~

~♪