Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 17
( セミ の 鳴き声 )
( テレビ : アナウンサー ) 7 対 0 の まま 迎えた 7 回 表
バッター は 3 番 山田 ( や まだ ) から です
( キョン ) 何 か おかしい なんとなく そんな 気 が した
テレビ に 映る 試合 は
俺 と は まったく 縁 も ゆかり も ない 県 同士 の 戦い だ が
負けて いる ほう を なんと な ~ く 応援 して る 気分 で いる と
これ また なんとなく
そろそろ ハルヒ が 騒ぎ だす ような 気 が した
( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) いっ !
なん だって んだ ?
( キョン の 妹 ) キョン 君 電話
言わ れ ん で も 分かって る
( アナウンサー ) 三 塁 側 の 応援 の 声 も まだ 熱気 を 失って い ませ ん
( ハルヒ ) 今日 あんた 暇でしょ ?
2 時 ジャスト に 駅前 集合 だ から ちゃんと 来 なさい よ
( 通話 が 切れた 音 )
( キョン ) 俺 は ひと言 も しゃ べっと ら ん のだ が
( 携帯 電話 の 着信 音 ) う っ
なんだ
( ハルヒ ) 持参 物 を 言い 忘れて たわ
水着 一式 それ と 十分な お 金 ね
あと 必ず 自転車 に 乗って くる こと オーバー
( 通話 が 切れた 音 )
( キョン ) ハルヒ が 何 を 言いだす の か
またまた なんと な ~ く 分かって いる 気 が した
いや 違う な
正確に は “ 前 に まったく 同じ こと が あった 気 が した ” だ
いわゆる デジャヴ って やつ か
いわゆる デジャヴ って やつ か
( 打 球音 )
( 打 球音 )
( アナウンサー ) 打った ! 大きい ! 大きい !
鹿島 ( かしま ) の 打球 が レフト 方向 へ ! 入り ました !
( キョン ) もう 夏 も 終わり か
♪~
~♪
( ハルヒ ) 遅い わ よ キョン
もっと やる 気 を 見せ なさい !
( キョン ) へい へい
待た せて すいません ね
全員 そろった こと だ し 出発 し ま しょ
( キョン ) どこ に ?
市民 プール に 決まって る じゃ ない の
( キョン ) まあ この 用意 なら そう だろう よ
( ハルヒ ) 夏 は 夏 らしく 夏 じみ た こと を し ない と いけない の
失った 時間 は 決して 取り戻す こと は でき ない の よ
だから 今 やる の
この たった 一 度 きり の 高 1 の 夏 休み に !
ちなみに プール まで は 自転車 で 行く わ よ
( キョン ) お前 ら も 乗って きて る の か ?
( 古泉 ( こい ずみ )) いえ 自転車 は あなた と 僕 の 2 台 だけ です
へ っ ?
( ハルヒ ) いい ? キョン 古泉 君 に 負けちゃ ダメ よ
さあ 出発 進行 !
( ハルヒ ) 2 人 と も ちゃ っちゃ と 自転車 を 置いて き なさい
キョン これ から 遊ぼう って のに 何 へばって ん の ?
( キョン ) 誰 の せい だ 誰 の !
( ハルヒ ) う ~ ん この 消毒 液 の におい いかにも って 気 が する わ
( キョン ) 人 多 っ !
とりあえず 荷物 を 置く 場所 を 確保 して
それ から 泳ぎ ま しょ
競争 よ 競争 ! 行 くわ よ み くるちゃ ん
( み くる ) は ~ い
( み くる ) ああ ~! ( ハルヒ ) えい っ
早く 来 なさ ~ い 水 が ぬるくて 気持ち いい わ よ
( キョン ) 飛び込み 禁止 の 文字 が 読め ん の か あいつ は
( 古泉 ) う ~ ん 楽し そうです ねえ
ほほえましい 光景 です それ に 平和 を 感じ ます
涼 宮 ( すずみ や ) さん も 結構 ―
常識 的な 楽しみ 方 を 身 に つけて きた と 思い ませ ん か ?
いきなり 電話 かけて きて
一方的に 用件 だけ 言って 切 っち まう ような 誘い 方 は
あまり 常識 的 と は 言え ないだ ろ
その くらい 僕 から 言わ せて もらえば なんでも あり ませ ん よ
ああ やって 楽しげに 笑って いる 涼 宮 さん は
この世 を 揺るがす ような こと は し ない でしょう から ね
( キョン ) だ と いい のだ が …
よし !
ん ?
どうした ?
いえ 多分 僕 の 気のせい です
春先 から いろいろ あった せい で
ちょっと 神経質に なって いる だけ でしょう
( キョン ) あ …
ブワッ
どうぞ
ありがとう ございます
おいしい です
( ハルヒ ) さあ もう ひと 泳ぎ する わ よ !
( み くる ) ああ ~
( キョン ) まったく … 市民 プール と いう より
庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な
なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ?
ん ?
ん ? また だ この 感覚
こんな 光景 を 前 に も 見た 気 が する
なんとなく 長門 ( な が と ) が 退屈 そうに して いる ような
( ハルヒ ) キョン !
( キョン ) そう それ で ハルヒ は こんな こと を 言いだす んだ
この 2 人 が あたし の 団員 よ
なんでも 言う こと 聞く から なんでも 言っちゃ い なさい
さあ 遊ぶ わ よ ! 水中 サッカー を する の
( キョン ) あっ
へい へい
( キョン ) まっ よく ある こと さ デジャヴ なんて
いく わ よ み くるちゃ ん !
( ハルヒ ) えい っ ! ( み くる ) ひ ゃあ
はっ !
アワアワワワ …
( ハルヒ ) これ から の 活動 計画 を 考えて みた んだ けど
どう かしら ?
( キョン ) なんだ これ は ?
残り 少ない 夏 休み を どう やって 過ごす か の 予定 表 よ
ふと 気付いた の よ
夏 休み は もう あと 2 週間 しか ない の よ ね
がく然たる 気分 に なった わ
やり 残した こと が たくさん ある ような 気 が する のに
これ だけ しか 時間 が 残って ない わけ
ここ から は 巻き で いく わ よ
( キョン ) これ を 2 週間 足らず で ?
み くる ちゃん は 何 か し たい こと ある ?
え ? え ~ っと あたし は 金魚すくい が いい です
オーケー 金魚すくい っと
ちょっと 失礼
うん どうも
この 近く で 盆踊り やって る とこ ある ?
( 古泉 ) 僕 が 調べて おき ましょう
じゃあ お 願い ね
あした から 決行 よ 今日 は これ で 解散 !
( キョン ) 長門 !
いや なんでもない んだ けど な
最近 どう だ 元気で やって る か ?
( 長門 ) 元気
そ … そりゃ よかった
そう
( キョン ) なんだ ?
なんで 俺 は 声 なんて かけた んだ
行って いい ぞ
( キョン ) 翌朝 俺 から 惰眠 を 奪った の は またしても ハルヒ から の 電話 だった
盆踊り 会場 が 見つかった そうだ
みんな で 浴衣 を 買い に 行く の
み くる ちゃん も 有希 ( ゆき ) も 浴衣 持って ない んだ って
あたし も 持って ないし
セット で 安い やつ が 売って たから 行き ま しょ
( キョン ) 婦 人物 衣料 の 量販 店 に 入った ハルヒ は
朝比奈 ( あさひ な ) さん と 長門 の 分 も 勝手に 選んで
ずかずか 試着 室 へ 入って いった
それ から 待た さ れる こと 約 1 時間 ( ハルヒ ) はい !
( キョン ) うわ っ まぶし !
皆さん よく お 似合い です よ
当然 よ あたし が 選んだ んだ から
特に み くる ちゃん かわいい わ さすが あたし の 見立て ね
は … はい
( キョン ) 朝比奈 さん フ ~!
( み くる ) わ あ ~
み くるちゃ が やり た がって た 金魚すくい も ある わ よ !
じゃ んじゃ ん すくい なさい
( キョン ) 盆踊り ねえ
よく まあ これ だけ の 人 が 集まる もん だ と …
ん ?
久しぶりの はずな のに つい 最近 来た ような 気 も する
あの やぐら あの 出店
( 古泉 ) 僕たち も やり ましょう か
ひと 勝負 いかがです ?
任し とき なさい
やめ とく
それ より 長門 食 いもん と か どう だ ?
ん ?
そんな もん に 興味 が ある の か
どれ ?
( 長門 ) いい
これ
( おじさん ) は いよ 800 円 ね
( キョン ) なんとなく 世話に なって いる ような 気 が する から
それ くらい 買って やって も よかった が
( ハルヒ ) いや あ 大漁 よ 大漁 ! 13 匹 !
でも そんなに いら ない から 1 匹 だけ もらって きた わ
あと み くる ちゃん の 分 も
( ハルヒ ) あ … ( キョン ) ん ?
( ハルヒ ) 1 個 だけ なら 食べて いい わ よ
( キョン ) あり が と よ
あれ 有希 その お 面 どうした の ?
買った
ふ ~ ん そう
さて 次 は 花火 よ 花火 まとめて やっちゃ いま しょ
( キョン ) 腹八分 目 と いう 言葉 を 知ら ん の か お前 は
( キョン ) 夏 で 夏 休み だった
だから できれば 忘れ たい のだ が
何 か が ずっと 引っかかって いる ような 気 が する
( ハルヒ ) あした は 昆虫 採集 ね
ハルヒ よ 遊ぶ の は いい が 宿題 は 終わって る の か ?
何 あんた あれ くらい 3 日 も あれば できる じゃ ない
3 日 ?
( ハルヒ ) あんな 面倒な もの は 先 にちゃ っちゃ と 終わら せて
後 顧 の 憂い なく 遊び 倒す の
それ が 夏 休み の 正しい 楽しみ 方 よ
( キョン ) なんで こんな ヤツ の 頭 が いい んだ
人 に 対する 天 の パラメーター 配分 は 随分 適当な んだ な
みんな あした は 昆虫 採集 よ
一 番 多く 虫 を 捕まえた 人 に は そう ね …
1 日 だけ 団長 の 権利 を 譲って あげる !
( キョン ) いら ね !
面白 そうです ね 虫 なら なんでも いい んです か ?
う ~ ん と … セミ 限定 !
そう これ は SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 な の よ !
( キョン ) 翌日 は これ でも か と いう くらい の 日本 晴れ
SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 は そんな 中 で 行わ れた
各人 と も それなり に 健闘 した ようだ が
やはり と いう か なんという か 優勝 は ハルヒ と なった
( ハルヒ ) やっぱり キャッチ & リリース の 精神 が 必要 よ ね
逃がして あげたら 将来 恩返し に 来て くれる かも しれ ない し
( み くる ) ああ …
( キョン ) セミ が 来た と して 一体 何 を して くれる んだ ?
なんか 箱 を 開けた パンドラ に でも なった 気分 だ な
( み くる ) い … いらっしゃい ませ ~
( キョン ) その 翌日
なんだか 分から ない うち に 集め られた 俺 たち は
なんだか 分から ない まま に カエル の 着 ぐるみ を 着せ られ
スーパー の 店先 で 風船 を 配る アルバイト を する こと と なった
( み くる ) ん … ん ん あ ~
アッザム ・ リーダー から 解放 さ れた 気分 だ
みんな お 疲れ !
( キョン ) なんだ この 待遇 の 差 は
ご 苦労 さん 店長 の おっちゃん も 感謝 して たわ よ
おっちゃん の 感謝 など いら ん バイト 代 は ?
これ よ
はっ ?
あたし 前 から これ が 欲しかった の よ ね
おっちゃん も み くる ちゃん に 免じて
くれる って 言って くれた の
( キョン ) 俺 たち は そんな こと の ため に 額 に 汗して 働いた の か
記念 に 部室 に 飾 っと きま しょ
み くる ちゃん いつでも 好きな 時 に これ 着て いい わ よ
あたし が 許す わ !
は あ …
( キョン ) その 夜 俺 から 安眠 を 奪った の は またしても 一 本 の 電話 だった
( み くる ) ああ あ …
うわ っ !
( み くる ) キョン く ~ ん …
朝比奈 さん ?
( み くる ) はい あたし です ~ ひ っく …
このまま じゃ あたし … うえ ~ ん
( キョン ) あの … ( 古泉 ) どうも 古泉 です
なんで お前 が 朝比奈 さん と 一緒な んだ
( 古泉 ) ちょっとした 事情 が あり まして ね
今 から 来て いただく こと は 可能です か ?
( キョン ) 一体 どうした ん です か ? 朝比奈 さん
( み くる ) うえ え …
キョン 君 … あたし …
未来 に 帰れ なく なり ました …
う う う …
つまり こういう こと です
我々 は 同じ 時間 を 延々と ループ して いる のです よ
ん …
そんな 非 現実 的な こと を 明るく 言わ れて も な
古泉 自分 で 何 言って る の か 分かって る の か ?
分かって い ます これ 以上 ない と いう くらい に ね
さっき 朝比奈 さん と も 話し合った んです が
( キョン ) 呼べよ 俺 も その 話し合い に
その 結果 ここ 最近 の 時間 の 流れ が
おかしく なって いる こと に 気付き ました
これ は 朝比奈 さん の 功績 と 言って も いい でしょう
おかげ で 僕 に も 確信 が 持て ました
なんの 確信 だ よ
我々 は 同じ 時間 を
もう 何度 も 繰り返し 経験 して いる と いう こと です
それ は さっき 聞いた
正確に は 8 月 17 日 から 31 日 の 間 です ね
僕たち は 終わり なき 夏 休み の 真っただ中 に いる わけです よ
確かに 今 は 夏 休み だ が
決して 終わら ない エンドレスサマー です
今 この 世界 は ―
9 月 1 日 以降 の 時間 が まったく なくなって しまって いる んです よ
朝比奈 さん が 未来 に 帰れ なく なった の は その ため です
当然 と 言える でしょう
物理 的 ノーフューチャー の どこ が 当然だ
それ を 誰 が 信じる んだ ?
せめて あなた に は 信じて もらい たい ところ です
あの … 私 から も 説明 し ます
え ~ っと 禁 則 事項 で いつも 未来 と 連絡 したり
禁 則 事項 したり して る んです けど
う っ …
1 週間 くらい 禁 則 事項 が ない な おかしい なって … ひ っく
思って いた の
そし たら 禁 則 事項 …
あたし すごく ビックリ して
慌てて 禁 則 事項 して みた んだ けど …
全然 禁 則 事項 で … ひ っ … あたし どう したら ~ う う …
( キョン ) どう したら いい の か 俺 に も 分かり ませ ん が
ひょっとして その “ 禁 則 事項 ” と やら は
放送 禁止 用語 か なんか な の か な
俺 たち は あの 閉鎖 空間 みたいな もの の 中 に
閉じ込め られて いる の か ?
そう で は あり ませ ん
一部 の 時間 のみ が 切り取ら れて いる のです よ
8 月 31 日 の 24 時 ジャスト に なった 瞬間
全て が リセット さ れて
また 17 日 に 戻って くる と いう プロセス です
俺 たち の … いや 全 人類 の 記憶 は ?
( 古泉 ) それ も リセット です
もう 一 度 最初 から やり 直し と なる のです
また 時間 が どう と か いう 話 か
まあ 未来 人 が 交じって る んだ から しかたない 気 も する が
( 古泉 ) いえ この 件 に 朝比奈 さん は 無関係です
じゃあ 何 が 原因 だ
涼 宮 さん でしょう
あっ は あ …
( 古泉 ) 本人 は 無自覚でしょう が
“ 夏 休み を 終わら せ たく な ~ い ” と いう 思い が
どこ か に ある のでしょう ね
( キョン ) なんだ そりゃ ? 何 か 悔い で も 残って る の か ?
( 古泉 ) 恐らく ―
“ 夏 休み に やり 残した こと が ある ~”
… と 感じて いる ので は ない でしょう か
は あ …
( キョン ) つくづく ~ しよう も ない こと を ~ 大 宇宙 の スケール で 展開 する ヤツ だ
で 俺 に どう しろ と ?
それ が 分かれば 解決 した も 同然です ね
さっき から 気 に なって た が 楽し そうだ な お前
あなた も そう だった のでしょう が
ここ 最近 頻繁に あった 既視 感 の 謎 が
ようやく 解けた もの です から
今 思えば
あれ は 記憶 の リセット から こぼれ落ちた ―
残滓 ( ざん し ) と しか 言い よう の ない もの だった と 分かり ます
ひょっとして 世界中 の 人間 が 感じて る の か ?
それ は ない ようです
僕 や あなた は 特殊な 事例 な んです よ
涼 宮 さん に 近しい 人間 ほど ―
この 異常 を 感じ取れる こと に なって いる ようです
ハルヒ は どう な んだ ?
あいつ は ちょっと でも 自覚 して いる の か
( 古泉 ) まったく して ない ようです ね
して もらって は 困る と いう の も あり ます が
ただ 既視 感 どころ か
繰り返して きた 時間 全て の 記憶 を 持った 者 が
確実に 1 人 いる ので は ない か と 僕 は 考えて い ます
誰 だ その 1 人 って の は ?
言わ ず と も 分かる でしょ
長門 さん です
時空 を 超越 して いる 情報 統合 思 念 体 なら
あるいは と 思った まで です
そう な の か ?
( 長門 ) そう
全部 覚えて る の か ?
( 長門 ) そう
ちなみに その 繰り返し と やら は 今 何 回 目 だ ?
今回 が 1万5,524 回 目 に 該当 する
( キョン ) は っ !
1万5,524?
1万5,524 って なんだ ?
長門 お前 は 何 を 言って る んだ
それ は マジ な 話 な の か ?
そう
( み くる ) ふえ ~ ん
( キョン ) それ だけ の 回数 ―
俺 たち は まったく 同じ こと を 繰り返して きた って の か
( 長門 ) 必ずしも そう で は ない
1万5,524 回 中 盆踊り に 行か なかった パターン が
2,391 回 目 と 1万1,054 回 目 の 2 回 ある
また 盆踊り に 行った が 金魚すくい を し なかった パターン が
437 回 ある
アルバイト を 行った の は …
( キョン ) いや もう いい
( キョン ) 1万5,524 回 目
長門 は そう 言った
かける 2 週間 で … え ~ っと 約 595 年 分 だ
それ だけ の 時間 を ただ 一 人 しっかり 記憶 を 持った まま
何度 も 何度 も やり 直して きた って の か
長門 お前 は 一体 今 まで どんな 気持ち で 過ごして きた んだ ?
また アホ な 話 を 聞 いち まった ぜ
( キョン ) その 翌日 は 天体 観測 だった
場所 は 長門 の マンション
天体 望遠 鏡 は 古泉 が 用意 した 物 だ
( ハルヒ ) ああ もう 飽きちゃ った UFO 探し ま しょ UFO !
うん … ん ~
( キョン ) 何 が し たい んだろう な こいつ は
さて な んでしょう ね
試しに こういう の は どう です ?
涼 宮 さん を 後ろ から 突然 抱きしめて
耳元 で “ アイ ラブ ユー ” を ささやく んです
う あっ … それ を 誰 が する んだ ?
あなた 以外 に 適役 が いま す かね
その 言葉 を 待って いた ぜ
… って やる か !
では 僕 が やって み ましょう か
ん ?
フフ 冗談 です よ
( 古泉 ) フフッ アハハハ ( キョン ) くっ …
( 打 球音 )
( キョン ) 次に 俺 たち が 出向いた の は バッティングセンター だった
ふん !
ひえ え
( キョン ) なあ 長門
お前 は 朝比奈 さん が 言いだす 前 から
繰り返し に 気付いて いた んだ よ な ?
( 長門 ) そう
だったら どうして 黙って た んだ ?
私 の 役目 は 観測 だ から
私 の 役目 は 観測 だ から
( 打 球音 )
やった ~!
( ファンファーレ )
( ハルヒ ) わ あ ~
また あたし の 勝ち !
( み くる ) イヤ ~
( ハルヒ ) アハハハ
( 映画 : 女優 ) キャ ~!
( ハルヒ ) イエ ~ イ !
延長 よ !
これ で 課題 は ひととおり 終わった わ ね
う ~ ん こんなんで よかった の かしら
でも こんな もん よ ね
ねえ 他 に 何 か し たい こと ある ?
ん ?
まあ いい わ
この 夏 は いっぱい いろんな こと が できた から 十 分 よ ね
( キョン ) いい や よく ない お前 は まだ 満足 して い ない はずだ
じゃあ 今日 は これ で 終了 !
あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ
また あさって 部室 で 会い ま しょ
( キョン ) ま … 待て ハルヒ
また 来た デジャヴ だ
それ も 今 まで に ない 強烈な やつ だ
ここ で ハルヒ を 帰しちゃ ダメだ
ここ で 帰したら 1万 何 千 回 と 繰り返して きた ―
あの 2 週間 を また 繰り返す は めに な っち まう
だが 何 を す べきな んだ ? 何 を 言う べきな んだ ?
あいつ は 今 まで なんて 言って きた ?
分から ない 思いつか ない
( キョン ) 8 月 31 日 宿題 手つかず
もう 知ら ん どうにも でも なれ だ
もし また 繰り返す ん なら
宿題 なぞ やった ところ で 意味 ないし な
あした が 来よう が 来 まい が
まあ それ は そん 時 の 俺 に 任せりゃ いい か
♪~
~♪