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涼宮ハルヒの憂鬱, Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 18

Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 18

( 高校 野球 の 中継 ) ( キョン ) おかしい

おかしい

おかしい

何 か おかしい なんとなく そんな 気 が した

テレビ に 映る 試合 は

俺 と は まったく 縁 も ゆかり も ない 県 同士 の 戦い だ が

負けて いる ほう を なんとなく 応援 して いる 気分 で いる と

これ また なんとなく

そろそろ ハルヒ が 騒ぎ だす ような 気 が した

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) うん ?

( アナウンサー ) ワン アウト 7 対 0 と 点差 は 大きく 開いて い ます が ここ を 抑えれば …

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) うん ?

( キョン の 妹 ) キョン 君 電話

言わ れ ん で も 分かって る

( ハルヒ ) 今日 あんた 暇でしょ ? 2 時 ジャスト に 駅前 集合 だ から

ちゃんと 来 なさい よ

( 通話 が 切れた 音 )

( キョン ) 俺 は ひと言 も しゃ べっと ら ん のだ が …

( 携帯 電話 の 着信 音 )

なんだ ?

( ハルヒ ) 持参 物 を 言い 忘れて たわ 水着 一式 それ と 十分な お 金 ね

あと 必ず 自転車 に 乗って くる こと

( ハルヒ ) オーバー ( 通話 が 切れた 音 )

( キョン ) だ から ひと言 も …

( キョン ) ハルヒ が 何 を 言いだす の か

また なんとなく 分かって いる 気 が した

いや 違う な

正確に は “ 前 に まったく 同じ こと が あった 気 が した ” だ

いわゆる デジャヴ って やつ か

( 打 球音 ) ( アナウンサー ) 打った !

大きい ! 大きい ! 鹿島 の 打球 が レフト 方向 へ !

入り ました ソロ ホームラン です

これ で 城南 ( じょう な ん ) 大 付属 8 点 目 !

ここ で 更に 追加 点 です ! 鹿島 今 悠々と …

( キョン ) もう 夏 も 終わり か

♪~

~♪

( ハルヒ ) 遅い わ よ キョン !

もっと やる 気 を 見せ なさい !

( キョン ) へ ~ い へい

待た せて すいません ね

( み くる ) あたし も 今 来た ところ です

それ じゃあ 全員 そろった こと だ し 出発 し ま しょ

どこ に ?

市民 プール に 決まって る じゃ ない の

( キョン ) まあ この 用意 なら そう だろう よ

夏 は 夏 らしく 夏 じみ た こと を し ない と いけない の !

失った 時間 は 決して 取り戻す こと は でき ない の よ !

だから 今 やる の !

この たった 一 度 きり の 高 1 の 夏 休み に !

ちなみに プール まで は 自転車 で 行く わ よ

( キョン ) お前 ら も 乗って きて る の か ?

( 古泉 ( こい ずみ )) いえ 自転車 は あなた と 僕 の 2 台 だけ です

へ っ ?

いい こと キョン 古泉 君 に 負けちゃ ダメ よ

それ じゃあ 出発 進行 ~!

( キョン ) ハァ ハァ ハァ …

ほら ほら 2 人 と も ちゃ っちゃ と 自転車 を 置いて き なさい

うん ?

ちょっと キョン

これ から 遊ぼう って のに 何 へばって ん の ?

( キョン ) 誰 の せい だ ! 誰 の !

( ハルヒ ) うん この 消毒 液 の におい いかにも って 気 が する わ

さあ 泳ぎ ましょう ! 競争 よ 競争 !

( み くる ) あっ 涼 宮 ( すずみ や ) さん 待って ~!

( 飛び込む 音 )

( 古泉 ) 楽し そうです ね ( キョン ) です よ ね

( 古泉 ) ほほえましい 光景 です それ に 平和 を 感じ ます

涼 宮 さん も 結構 常識 的な 楽しみ 方 を

身 に つけて きた と 思い ませ ん か ?

いきなり 電話 かけて きて

一方的に 用件 だけ 言って 切 っち まう ような 誘い 方 は

あまり 常識 的 と は 言え ないだ ろ

その くらい 僕 から 言わ せて もらえば

なんでも あり ませ ん よ

ああ やって 楽しげに 笑って いる 涼 宮 さん は

この世 を 揺るがす ような こと は し ない でしょう から ね

( キョン ) だ と いい のだ が …

( 古泉 ) ん ?

どうした ?

いえ

多分 僕 の 気のせい です 春先 から いろいろ あった せい で

ちょっと 神経質に なって いる だけ でしょう

あ ~! また 負けた !

有希 ( ゆき ) もう 一 回 勝負 よ !

あ ~!

( 小学生 たち ) アハハハ …

うわ っ !

( ハルヒ ) おいしい おいしい

おいし いわ み くる ちゃん !

( キョン ) う う … は あ ~!

( キョン ) まったく 市民 プール と いう より

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ?

うん ?

まったく 市民 プール と いう より

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ?

うん ?

あっ …

なんだ ? この 感覚

あっ …

そう それ で ハルヒ は こんな こと を 言いだす んだ

( キョン ) この 2 人 が あたし の 団員 よ

なんでも 言う こと 聞く から

なんでも 言っちゃ い なさい

さあ 遊ぶ わ よ ! 水中 サッカー を する の !

へい へい

( キョン ) まあ よく ある こと さ デジャヴ なんて

( キョン ) なんだ これ は ?

残り 少ない 夏 休み を どう やって 過ごす か の 予定 表 よ

ふと 気付いた の よ

夏 休み は もう あと 2 週間 しか ない の よ ね

ここ から は 巻き で いく わ よ !

( キョン ) これ を 2 週間 足らず で ?

み くる ちゃん は 何 か し たい こと ある ?

うん ? え ~ っと

あたし は 金魚すくい が いい です

オーケー !

金魚すくい っと

よし

ちょっと 失礼 し ます

あっ うん

( 古泉 ) どうも ( ハルヒ ) もう いい の ?

( 古泉 ) はい

( ハルヒ ) それ じゃあ あした から 決行 よ !

この 近く で 盆踊り やって る とこ ある ?

花火 大会 で も いい けど

( 古泉 ) 僕 が 調べて おき ましょう

金魚すくい も 忘れ ないで ね

( 古泉 ) 了解 し ました

( キョン ) また 払い は 俺 か

( ハルヒ ) じゃあ 今日 は これ で 解散 !

( 古泉 ) で は 僕 も

( み くる ) あたし も

( キョン ) あっ …

長門 ( な が と )!

いや なんでもない んだ けど な

最近 どう だ ? 元気に やって る か ?

( 長門 ) 元気

そりゃ よかった

そう

あっ …

よ … 呼び止めて 悪かった な

すま ん !

( キョン ) なんだ ? なんで 俺 は 長門 に 声 なんて かけた んだ ?

( 携帯 電話 の 着信 音 )

( キョン ) 翌朝 俺 から 惰眠 を 奪った の は またしても ハルヒ から の 電話 だった

“ 盆踊り 会場 が 見つかった 今夜 市民 運動 場 ” だ そうだ

( 自転車 の ブレーキ 音 )

( ハルヒ ) キョン あんた 今日 も ビリッケツ よ ! まったく …

まあ いい わ

今 から 浴衣 を 買い に 行き ま しょ !

( キョン ) 婦 人物 衣料 の 量販 店 に 入った ハルヒ は

朝比奈 ( あさひ な ) さん と 長門 の 分 も 勝手に 選んで

すかさず 試着 室 へ と 入って いった

それ から 待た さ れる こと 約 1 時間

ようやく 3 人 が 出そろった

( ハルヒ ) どう どう ?

ハッ !

なかなか の もん でしょ ?

( 古泉 ) 皆さん よく お 似合い です よ

( ハルヒ ) 当然 よ あたし が 選んだ んだ から

特に み くる ちゃん かわいい ~! かわい すぎる わ !

さすが あたし の 見立て ね

( み くる ) はっ はい …

( キョン ) 朝比奈 さん 回って 回って !

わ あ ~! すご ~ い !

うん 活気 が あって いい わ ね !

( キョン ) 盆踊り ね

よく まあ これ だけ の 人 が 集まる もん … だ …

また だ … また … なん な んだ この 感覚 は ?

( ハルヒ ) み くるちゃ ん !

あなた が やり た がって た 金魚すくい も ある わ よ !

じゃ んじゃ ん すくい なさ ~ い !

( み くる ) は ~ い

僕たち も やり ましょう か ひと 勝負 いかがです ?

やめ とく

それ より 長門 食 いもん と か どう だ ?

うん ?

なんだ 長門 そんな もん に 興味 が ある の か ?

( キョン ) どれ ? ( 長門 ) いい

( 長門 ) これ ( おじさん ) は いよ ! 800 円 ね

( キョン ) なんとなく 世話に なって いる ような 気 が する から

それ くらい 買って やって も よかった んだ が

( ハルヒ ) 13 匹 でも そんなに いら ない から 1 匹 だけ もらって きた わ

それ は すごい で すね

1 個 だけ なら 食べて いい わ よ

あり が と よ

あ … あれ ? どうした の その お 面

買った

ふ ~ ん そう

さて 次 は 花火 よ 花火 !

まとめて 今日 やっちゃ い ましょう !

( キョン ) 夏 で 夏 休み だった

だから できれば 忘れ たい のだ が

引っかかって いる こと が 1 つ あった

よし ! あした は 昆虫 採集 ね

ハルヒ よ 遊ぶ の は いい が 宿題 は 終わって る の か ?

何 あんた あれ くらい の 宿題 なんて

3 日 も あれば できる じゃ ない

( キョン ) スリーデイズ ? ( ハルヒ ) あんな 面倒な もの は

先 にちゃ っちゃ と 終わら せて 後 顧 の 憂い なく 遊び 倒す の !

それ が 夏 休み の 正しい 楽しみ 方 よ !

( キョン ) なんで こんな ヤツ の 頭 が いい んだ ?

天 の 人 に 対する パラメーター 配分 は 随分 適当な んだ な

と いう こと で あした は 昆虫 採集 よ

一 番 多く 虫 を 捕まえた 人 に は

そう ね …

あっ ! 1 日 だけ 団長 の 権利 を 譲って あげる !

( キョン ) いら ん !

面白 そうです ね 虫 なら なんでも いい んです か ?

う ~ ん と … セミ 限定 !

そう これ は SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 な の よ !

( キョン ) 翌日 は これ でも か と いう くらい の 日本 晴れ

SOS 団 の セミ 捕り 合戦 は そんな 中 で 行わ れた

各人 と も それなり に 健闘 した ようだ が

やはり と いう か なんという か

優勝 は ハルヒ と なった

やっぱり キャッチ & リリース の 精神 が 必要 よ ね

逃がして あげたら 将来 恩返し に 来て くれる かも しれ ない し

( キョン ) セミ が 来た と して 一体 何 を して くれる んだ ?

( ハルヒ ) ほら 山 へ 帰り なさい

( キョン ) なんか 箱 を 開けた パンドラ に でも なった 気分 だ な

( み くる ) い … いらっしゃい ませ

( キョン ) その 翌日 俺 たち は なんだか 分から ない まま

カエル の 着 ぐるみ を 着せ られ

スーパー で アルバイト を する こと と なった

ふ あ ~!

みんな お 疲れ ~!

( キョン ) なんだ この 待遇 の 差 は ?

ご 苦労 さん 店長 の おっちゃん も 感謝 して たわ よ

( キョン ) おっちゃん の 感謝 など いら ん バイト 代 は ?

それ よ

は あ ?

( ハルヒ ) あたし 前 から その 着 ぐるみ が 欲しかった の よ ね

おっちゃん も み くる ちゃん に 免じて

くれる って 言って くれた の

( キョン ) 俺 たち は そんな こと の ため に 額 に 汗して 働いた の か ?

( ハルヒ ) 記念 に 部室 に 飾 っと き ましょう

み くる ちゃん いつでも 好きな 時 に それ 着て いい わ よ

あたし が 許す わ !

ああ …

( キョン ) その 夜 俺 から 安眠 を 奪った の は

またしても 一 本 の 電話 だった ( 携帯 電話 の 着信 音 )

う ~ ん …

う う ~ もう !

もしもし !

( み くる ) うえ ~ ん ( キョン ) うわ っ !

( み くる ) キョン く ~ ん …

朝比奈 さん ?

( み くる ) はい あたし です … う う …

とても よく ない こと が …

このまま じゃ あたし …

どう したら …

( キョン ) あの … ( 古泉 ) どうも 古泉 です

なんで お前 が 朝比奈 さん と 一緒な んだ ?

( 古泉 ) ちょっとした 事情 が あり まして ね

今 から 来て いただく こと は 可能です か ?

おのれ おの ~ れ !

( み くる の 泣き声 )

( キョン ) 一体 どうした ん です か ? 朝比奈 さん

うえ え … キョン 君 あたし …

未来 へ 帰れ なく なり ました ~

( キョン ) 分から ない …

( 古泉 ) つまり こういう こと です

我々 は 同じ 時間 を 延々と ループ して いる のです よ

( キョン ) そんな 非 現実 的な こと を 明るく 言わ れて も な

古泉 お前 自分 で 何 言って る の か 分かって る の か ? えっ ?

分かって い ます これ 以上 ない と いう くらい に ね

先ほど 朝比奈 さん と 話し合った のです が …

( キョン ) 呼べよ 俺 も そして お前 は 来る な !

( 古泉 ) その 結果 ここ 最近 の 時間 の 流れ が

おかしく なって いる こと に 気付き ました

これ は 朝比奈 さん の 功績 と 言って も いい でしょう

おかげ で 僕 に も 確信 が 持て ました

( キョン ) なんの 確信 だ よ ?

( 古泉 ) 我々 は 同じ 時間 を

もう 何度 も 繰り返し 経験 して いる と いう こと です

( キョン ) それ は さっき 聞いた

( 古泉 ) 正確に は 8 月 17 日 から 31 日 の 間 です ね

僕たち は 終わり なき 夏 休み の 真っただ中 に いる わけです よ

( キョン ) 確かに 今 は 夏 休み だ が

( 古泉 ) 決して 終わら ない エンドレスサマー です

今 この 世界 は 9 月 1 日 以降 の 時間 が

まったく なくなって しまって いる んです よ

それ を 誰 が 信じる んだ ?

せめて あなた に は 信じて もらい たい ところ です

俺 たち は あの 閉鎖 空間 みたいな もの の 中 に

閉じ込め られて いる の か ?

ん …

そう で は あり ませ ん

一部 の 時間 のみ が 切り取ら れて いる のです よ

8 月 31 日 の 24 時 ジャスト に なった 瞬間

全て が リセット さ れて

また 17 日 に 戻って くる と いう プロセス です

( キョン ) 俺 たち の … いや 全 人類 の 記憶 は ?

( 古泉 ) それ も リセット です

もう 一 度 最初 から やり 直し と なる のです

えっ ?

また 時間 が どう と か いう 話 か

まあ 未来 人 が 交じって る んだ から しかたない 気 も する が

( 古泉 ) いいえ この 件 に 朝比奈 さん は 無関係です

( キョン ) ん っ

じゃあ 何 が 原因 だ ?

涼 宮 さん でしょう

( キョン ) ああ …

本人 は 無自覚でしょう が

夏 休み を 終わら せ たく ない と いう 思い が

どこ か に ある のでしょう ね

なんだ そりゃ ? 何 か 悔い で も 残って る の か ?

そう だ と 思い ます

恐らく 夏 休み に やり 残した こと が ある と

感じて いる ので は ない でしょう か

( キョン ) つくづく しょう も ない こと を 大 宇宙 の スケール で 展開 する ヤツ だ

で … 俺 に どう しろ と ?

それ が 分かれば 解決 した も 同然です ね

さっき から 気 に なって た が 楽し そうだ な お前

あなた も そう だった のでしょう が

ここ 最近 頻繁に あった 既視 感 の 謎 が

ようやく 解けた もの です から

今 思えば あれ は

記憶 の リセット から こぼれ落ちた ―

残滓 ( ざん し ) と しか 言い よう の ない もの だった と 分かり ます

あっ ひょっとして 世界中 の 人間 が 感じて る の か ?

それ は ない ようです

僕 や あなた は 特殊な 事例 な んです よ

ハルヒ は どう な んだ ?

あいつ は ちょっと でも 自覚 して いる の か ?

まったく して い ない ようです ね

もっとも して もらって は 困る と いう の も あり ます が

ただ 既視 感 どころ か

繰り返して きた 時間 全て の 記憶 を 持った 者 が

確実に 1 人 いる ので は ない か と 僕 は 考えて い ます

誰 だ ? その 1 人 って の は

言わ ず と も 分かる でしょう ?

( キョン ) そう な の か ? ( 長門 ) そう

( キョン ) 全部 覚えて る の か ? ( 長門 ) そう

ちなみに その 繰り返し と やら は 今 何 回 目 だ ?

今回 が 1万5,527 回 目 に 該当 する

( キョン ) 1万5,527?

1万5,527 って なんだ ?

長門 お前 は 何 を 言って る んだ ?

あっ … それ は マジ な 話 な の か ?

そう

それ だけ の 回数

俺 たち は まったく 同じ こと を 繰り返して きた って の か ?

( 長門 ) 必ずしも そう で は ない

1万5,527 回 中 盆踊り に 行か なかった パターン が

2,391 回 目 と 1万1,054 回 目 の 2 回 ある

また 盆踊り に 行った が 金魚すくい を し なかった パターン が

437 回 ある

アルバイト を 行った の は 9,052 回 である が

その 内容 は 6 つ に 分岐 する

風船 配り 以外 で は 荷物 運び レジ 打ち ビラ 配り …

( キョン ) もう いい です

( 古泉 ) で は

( キョン ) 1万5,527 回 目

長門 は そう 言った

かける 2 週間 で えっ と … 約 595 年 分 だ

それ だけ の 時間 を ただ 一 人 しっかり 記憶 を 持った まま

何度 も 何度 も やり 直して きた って の か ?

長門 お前 は 一体 今 まで どんな 気持ち で 過ごして きた んだ ?

( キョン ) その 翌日 は 天体 観測 だった

場所 は 長門 の マンション 天体 望遠 鏡 は 古泉 が 用意 した 物 だ

アハハ …

( ハルヒ ) い ない の かしら ?

( キョン ) 何 が だ ? ( ハルヒ ) 火星 人

( キョン ) あまり いて ほしく ない な

( ハルヒ ) 人間 が 初めて 火星 に 降り立った 時 は

きっと 物陰 から 出て きて 歓迎 して くれる に 違いない わ

“ ようこそ 火星 に ” って ね

あ ~ もう 飽きちゃ った UFO 探し ましょう UFO

( キョン ) 何 が し たい んだろう な こいつ は

さて な んでしょう ね

それ が 分かれば 解決 した も 同然な んです が …

試しに こういう の は どう です ?

涼 宮 さん を 後ろ から 突然 抱きしめて

耳元 で “ アイ ラブ ユー ” と ささやく んです

それ を 誰 が する んだ ?

あなた 以外 に 適役 が いま す かね

ア … アイ ラブ ユー ? いや この 支配 から の 卒業 !

では 僕 が やって み ましょう か

フフッ 冗談 です よ 僕 で は 役者 が 不足 して い ます

涼 宮 さん を 余計に 混乱 さ せる だけ でしょう から ね

( キョン ) くっ … ( 古泉 ) フフッ …

( キョン ) 次に 俺 たち が 出向いた の は バッティングセンター だった

( キョン ) なあ 長門

お前 は 朝比奈 さん が 言いだす 前 から 繰り返し に 気付いて いた んだ よ な ?

( 長門 ) そう

だったら どうして 黙って た んだ ?

私 の 役目 は 観測 だ から

あっ ああ … なるほど

ふ っ !

( ファンファーレ )

( キョン ) 怒 濤 ( どとう ) の イベント 消化 態勢 は

まだ 続く

花火 大会 ハゼ 釣り 大会 肝 試し 映画 の ハシゴ に 海水 浴

俺 たち は ず ~ っと 動き づめ だった

もちろん それ で ハルヒ が

満足 して いる はず が ない と 思って は いた が

だからといって 何 か 手 を 打つ わけで も なく

そう こうして いる うち に やって 来た 8 月 30 日

( ハルヒ ) うん これ で 課題 は ひととおり 終わった わ ね

う ~ ん こんなんで よかった の かしら ?

う ~ ん …

でも … うん こんな もん よ ね

みんな 何 か 他 に し たい こと ある ?

あっ …

ああ ?

まあ いい わ この 夏 は いっぱい いろんな こと が できた から

もう 十 分 よ ね

( キョン ) いい や よく ない お前 は まだ 満足 して い ない はずだ

じゃあ 今日 は これ で 終了

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ

また あさって 部室 で 会い ましょう

( キョン ) まっ … 待て ハル …

じゃあ 今日 は これ で 終了

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ

( キョン ) まっ … また 来た ! それ も 今 まで に ない 強烈な やつ だ !

ここ で ハルヒ を 帰しちゃ ダメだ

ここ で 帰したら 1万 何 千 回 と 繰り返して きた あの 2 週間 を

また 繰り返す は めに なる !

だが 何 を す べきな んだ ?

ハルヒ の 言葉 の 中 に その ヒント は あった はずだ

だが それ は なんだ ?

あいつ は 今 まで なんて 言って きた ?

分から ない !

思いつか ない !

( ドア が 閉まる 音 )

( キョン ) 8 月 31 日

宿題 は 手つかず だ もう どうにでも なれ

もし また 繰り返す ん なら

宿題 な ん ぞ やった ところ で なんの 意味 も ない しな

あした が 来よう が 来 まい が

まあ それ は そん 時 の 俺 に 任せりゃ いい か

♪~

~♪


Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 18

( 高校 野球 の 中継 ) ( キョン ) おかしい こうこう|やきゅう||ちゅうけい||

おかしい

おかしい

何 か おかしい なんとなく そんな 気 が した なん|||||き||

テレビ に 映る 試合 は てれび||うつる|しあい|

俺 と は まったく 縁 も ゆかり も ない 県 同士 の 戦い だ が おれ||||えん|||||けん|どうし||たたかい||

負けて いる ほう を なんとなく 応援 して いる 気分 で いる と まけて|||||おうえん|||きぶん|||

これ また なんとなく

そろそろ ハルヒ が 騒ぎ だす ような 気 が した |||さわぎ|||き||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) うん ? けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと||

( アナウンサー ) ワン アウト  7 対 0 と 点差 は 大きく 開いて い ます が ここ を 抑えれば … あなうんさー|わん|あうと|たい||てんさ||おおきく|あいて||||||おさえれば

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) うん ? けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと||

( キョン の 妹 ) キョン 君 電話 ||いもうと||きみ|でんわ

言わ れ ん で も 分かって る いわ|||||わかって|

( ハルヒ ) 今日 あんた 暇でしょ ? 2 時 ジャスト に 駅前 集合 だ から |きょう||ひまでしょ|じ|||えきまえ|しゅうごう||

ちゃんと 来 なさい よ |らい||

( 通話 が 切れた 音 ) つうわ||きれた|おと

( キョン ) 俺 は ひと言 も しゃ べっと ら ん のだ が … |おれ||ひとこと|||||||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと

なんだ ?

( ハルヒ ) 持参 物 を 言い 忘れて たわ 水着 一式   それ と 十分な お 金 ね |じさん|ぶつ||いい|わすれて||みずぎ|いっしき|||じゅうぶんな||きむ|

あと 必ず 自転車 に 乗って くる こと |かならず|じてんしゃ||のって||

( ハルヒ ) オーバー ( 通話 が 切れた 音 ) |おーばー|つうわ||きれた|おと

( キョン ) だ から ひと言 も … |||ひとこと|

( キョン ) ハルヒ が 何 を 言いだす の か |||なん||いいだす||

また なんとなく 分かって いる 気 が した ||わかって||き||

いや 違う な |ちがう|

正確に は “ 前 に まったく 同じ こと が あった 気 が した ” だ せいかくに||ぜん|||おなじ||||き|||

いわゆる デジャヴ って やつ か

( 打 球音 ) ( アナウンサー ) 打った ! だ|きゅうおん|あなうんさー|うった

大きい !  大きい ! 鹿島 の 打球 が レフト 方向 へ ! おおきい|おおきい|かじま||だきゅう||れふと|ほうこう|

入り ました   ソロ ホームラン です はいり||そろ|ほーむらん|

これ で 城南 ( じょう な ん ) 大 付属 8 点 目 ! ||じょうなん||||だい|ふぞく|てん|め

ここ で 更に 追加 点 です ! 鹿島 今 悠々と … ||さらに|ついか|てん||かじま|いま|ゆうゆうと

( キョン ) もう 夏 も 終わり か ||なつ||おわり|

♪~

~♪

( ハルヒ ) 遅い わ よ キョン ! |おそい|||

もっと やる 気 を 見せ なさい ! ||き||みせ|

( キョン ) へ ~ い へい

待た せて すいません ね また|||

( み くる ) あたし も 今 来た ところ です ||||いま|きた||

それ じゃあ 全員 そろった こと だ し 出発 し ま しょ ||ぜんいん|||||しゅっぱつ|||

どこ に ?

市民 プール に 決まって る じゃ ない の しみん|ぷーる||きまって||||

( キョン ) まあ この 用意 なら そう だろう よ |||ようい||||

夏 は 夏 らしく 夏 じみ た こと を し ない と いけない の ! なつ||なつ||なつ|||||||||

失った 時間 は 決して 取り戻す こと は でき ない の よ ! うしなった|じかん||けっして|とりもどす||||||

だから 今 やる の ! |いま||

この たった 一 度 きり の 高 1 の 夏 休み に ! ||ひと|たび|||たか||なつ|やすみ|

ちなみに プール まで は 自転車 で 行く わ よ |ぷーる|||じてんしゃ||いく||

( キョン ) お前 ら も 乗って きて る の か ? |おまえ|||のって||||

( 古泉 ( こい ずみ )) いえ 自転車 は あなた と 僕 の 2 台 だけ です こいずみ||||じてんしゃ||||ぼく||だい||

へ っ ?

いい こと キョン 古泉 君 に 負けちゃ ダメ よ |||こいずみ|きみ||まけちゃ|だめ|

それ じゃあ 出発 進行 ~! ||しゅっぱつ|しんこう

( キョン ) ハァ ハァ ハァ …

ほら ほら 2 人 と も ちゃ っちゃ と 自転車 を 置いて き なさい ||じん||||||じてんしゃ||おいて||

うん ?

ちょっと キョン

これ から 遊ぼう って のに 何 へばって ん の ? ||あそぼう|||なん|||

( キョン ) 誰 の せい だ !  誰 の ! |だれ||||だれ|

( ハルヒ ) うん この 消毒 液 の におい いかにも って 気 が する わ |||しょうどく|えき|||||き|||

さあ 泳ぎ ましょう ! 競争 よ 競争 ! |およぎ||きょうそう||きょうそう

( み くる ) あっ 涼 宮 ( すずみ や ) さん 待って ~! |||りょう|みや||||まって

( 飛び込む 音 ) とびこむ|おと

( 古泉 ) 楽し そうです ね ( キョン ) です よ ね こいずみ|たのし|そう です|||||

( 古泉 ) ほほえましい 光景 です それ に 平和 を 感じ ます こいずみ||こうけい||||へいわ||かんじ|

涼 宮 さん も 結構 常識 的な 楽しみ 方 を りょう|みや|||けっこう|じょうしき|てきな|たのしみ|かた|

身 に つけて きた と 思い ませ ん か ? み|||||おもい|||

いきなり 電話 かけて きて |でんわ||

一方的に 用件 だけ 言って 切 っち まう ような 誘い 方 は いっぽうてきに|ようけん||いって|せつ||||さそい|かた|

あまり 常識 的 と は 言え ないだ ろ |じょうしき|てき|||いえ||

その くらい 僕 から 言わ せて もらえば ||ぼく||いわ||

なんでも あり ませ ん よ

ああ やって 楽しげに 笑って いる 涼 宮 さん は ||たのしげに|わらって||りょう|みや||

この世 を 揺るがす ような こと は し ない でしょう から ね このよ||ゆるがす||||||||

( キョン ) だ と いい のだ が …

( 古泉 ) ん ? こいずみ|

どうした ?

いえ

多分 僕 の 気のせい です 春先 から いろいろ あった せい で たぶん|ぼく||きのせい||はるさき|||||

ちょっと 神経質に なって いる だけ でしょう |しんけいしつに||||

あ ~!  また 負けた ! ||まけた

有希 ( ゆき ) もう 一 回 勝負 よ ! ゆうき|||ひと|かい|しょうぶ|

あ ~!

( 小学生 たち ) アハハハ … しょうがくせい||

うわ っ !

( ハルヒ ) おいしい おいしい

おいし いわ み くる ちゃん !

( キョン ) う う … は あ ~!

( キョン ) まったく 市民 プール と いう より ||しみん|ぷーる|||

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な しょみん|ぷーる||なのった|||につかわしい|ばしょ||

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ? |||||||えらんだ|

うん ?

まったく 市民 プール と いう より |しみん|ぷーる|||

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な しょみん|ぷーる||なのった|||につかわしい|ばしょ||

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ? |||||||えらんだ|

うん ?

あっ …

なんだ ?  この 感覚 ||かんかく

あっ …

そう それ で ハルヒ は こんな こと を 言いだす んだ ||||||||いいだす|

( キョン ) この 2 人 が あたし の 団員 よ ||じん||||だんいん|

なんでも 言う こと 聞く から |いう||きく|

なんでも 言っちゃ い なさい |いっちゃ||

さあ 遊ぶ わ よ ! 水中 サッカー を する の ! |あそぶ|||すいちゅう|さっかー|||

へい へい

( キョン ) まあ よく ある こと さ デジャヴ なんて

( キョン ) なんだ これ は ?

残り 少ない 夏 休み を どう やって 過ごす か の 予定 表 よ のこり|すくない|なつ|やすみ||||すごす|||よてい|ひょう|

ふと 気付いた の よ |きづいた||

夏 休み は もう あと 2 週間 しか ない の よ ね なつ|やすみ||||しゅうかん|||||

ここ から は 巻き で いく わ よ ! |||まき||||

( キョン ) これ を 2 週間 足らず で ? |||しゅうかん|たら ず|

み くる ちゃん は 何 か し たい こと ある ? ||||なん|||||

うん ?  え ~ っと

あたし は 金魚すくい が いい です ||きんぎょすくい|||

オーケー ! おーけー

金魚すくい っと きんぎょすくい|

よし

ちょっと 失礼 し ます |しつれい||

あっ うん

( 古泉 ) どうも ( ハルヒ ) もう いい の ? こいずみ|||||

( 古泉 ) はい こいずみ|

( ハルヒ ) それ じゃあ あした から 決行 よ ! |||||けっこう|

この 近く で 盆踊り やって る とこ ある ? |ちかく||ぼんおどり||||

花火 大会 で も いい けど はなび|たいかい||||

( 古泉 ) 僕 が 調べて おき ましょう こいずみ|ぼく||しらべて||

金魚すくい も 忘れ ないで ね きんぎょすくい||わすれ||

( 古泉 ) 了解 し ました こいずみ|りょうかい||

( キョン ) また 払い は 俺 か ||はらい||おれ|

( ハルヒ ) じゃあ 今日 は これ で 解散 ! ||きょう||||かいさん

( 古泉 ) で は 僕 も こいずみ|||ぼく|

( み くる ) あたし も

( キョン ) あっ …

長門 ( な が と )! ながと|||

いや なんでもない んだ けど な

最近 どう だ ?  元気に やって る か ? さいきん|||げんきに|||

( 長門 ) 元気 ながと|げんき

そりゃ よかった

そう

あっ …

よ … 呼び止めて 悪かった な |よびとめて|わるかった|

すま ん !

( キョン ) なんだ ?  なんで 俺 は 長門 に 声 なんて かけた んだ ? |||おれ||ながと||こえ|||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと

( キョン ) 翌朝 俺 から 惰眠 を 奪った の は またしても ハルヒ から の 電話 だった |よくあさ|おれ||だみん||うばった|||||||でんわ|

“ 盆踊り 会場 が 見つかった 今夜 市民 運動 場 ” だ そうだ ぼんおどり|かいじょう||みつかった|こんや|しみん|うんどう|じょう||そう だ

( 自転車 の ブレーキ 音 ) じてんしゃ||ぶれーき|おと

( ハルヒ ) キョン あんた 今日 も ビリッケツ よ !  まったく … |||きょう||||

まあ いい わ

今 から 浴衣 を 買い に 行き ま しょ ! いま||ゆかた||かい||いき||

( キョン ) 婦 人物 衣料 の 量販 店 に 入った ハルヒ は |ふ|じんぶつ|いりょう||りょうはん|てん||はいった||

朝比奈 ( あさひ な ) さん と 長門 の 分 も 勝手に 選んで あさひな|||||ながと||ぶん||かってに|えらんで

すかさず 試着 室 へ と 入って いった |しちゃく|しつ|||はいって|

それ から 待た さ れる こと 約 1 時間 ||また||||やく|じかん

ようやく 3 人 が 出そろった |じん||でそろった

( ハルヒ ) どう どう ?

ハッ !

なかなか の もん でしょ ?

( 古泉 ) 皆さん よく お 似合い です よ こいずみ|みなさん|||にあい||

( ハルヒ ) 当然 よ   あたし が 選んだ んだ から |とうぜん||||えらんだ||

特に み くる ちゃん かわいい ~!  かわい すぎる わ ! とくに|||||||

さすが あたし の 見立て ね |||みたて|

( み くる ) はっ はい …

( キョン ) 朝比奈 さん 回って 回って ! |あさひな||まわって|まわって

わ あ ~!  すご ~ い !

うん 活気 が あって いい わ ね ! |かっき|||||

( キョン ) 盆踊り ね |ぼんおどり|

よく まあ これ だけ の 人 が 集まる もん … だ … |||||じん||あつまる||

また だ … また … なん な んだ この 感覚 は ? |||||||かんかく|

( ハルヒ ) み くるちゃ ん !

あなた が やり た がって た 金魚すくい も ある わ よ ! ||||||きんぎょすくい||||

じゃ んじゃ ん すくい なさ ~ い ! ||||な さ|

( み くる ) は ~ い

僕たち も やり ましょう か ひと 勝負 いかがです ? ぼくたち||||||しょうぶ|いかが です

やめ とく

それ より 長門 食 いもん と か どう だ ? ||ながと|しょく|||||

うん ?

なんだ 長門 そんな もん に 興味 が ある の か ? |ながと||||きょうみ||||

( キョン ) どれ ? ( 長門 ) いい ||ながと|

( 長門 ) これ ( おじさん ) は いよ ! 800 円 ね ながと|||||えん|

( キョン ) なんとなく 世話に なって いる ような 気 が する から ||せわに||||き|||

それ くらい 買って やって も よかった んだ が ||かって|||||

( ハルヒ ) 13 匹   でも そんなに いら ない から 1 匹 だけ もらって きた わ |ひき||||||ひき||||

それ は すごい で すね

1 個 だけ なら 食べて いい わ よ こ|||たべて|||

あり が と よ

あ … あれ ? どうした の その お 面 ||||||おもて

買った かった

ふ ~ ん   そう

さて 次 は 花火 よ 花火 ! |つぎ||はなび||はなび

まとめて 今日 やっちゃ い ましょう ! |きょう|||

( キョン ) 夏 で 夏 休み だった |なつ||なつ|やすみ|

だから できれば 忘れ たい のだ が ||わすれ|||

引っかかって いる こと が 1 つ あった ひっかかって|||||

よし !  あした は 昆虫 採集 ね |||こんちゅう|さいしゅう|

ハルヒ よ   遊ぶ の は いい が 宿題 は 終わって る の か ? ||あそぶ|||||しゅくだい||おわって|||

何 あんた あれ くらい の 宿題 なんて なん|||||しゅくだい|

3 日 も あれば できる じゃ ない ひ|||||

( キョン ) スリーデイズ ? ( ハルヒ ) あんな 面倒な もの は ||||めんどうな||

先 にちゃ っちゃ と 終わら せて 後 顧 の 憂い なく 遊び 倒す の ! さき||||おわら||あと|こ||うれい||あそび|たおす|

それ が 夏 休み の 正しい 楽しみ 方 よ ! ||なつ|やすみ||ただしい|たのしみ|かた|

( キョン ) なんで こんな ヤツ の 頭 が いい んだ ? |||やつ||あたま|||

天 の 人 に 対する パラメーター 配分 は 随分 適当な んだ な てん||じん||たいする||はいぶん||ずいぶん|てきとうな||

と いう こと で あした は 昆虫 採集 よ ||||||こんちゅう|さいしゅう|

一 番 多く 虫 を 捕まえた 人 に は ひと|ばん|おおく|ちゅう||つかまえた|じん||

そう ね …

あっ ! 1 日 だけ 団長 の 権利 を 譲って あげる ! |ひ||だんちょう||けんり||ゆずって|

( キョン ) いら ん !

面白 そうです ね 虫 なら なんでも いい んです か ? おもしろ|そう です||ちゅう||||ん です|

う ~ ん と … セミ 限定 ! |||せみ|げんてい

そう これ は SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 な の よ ! ||||だん|うち|せみ|とり|かっせん|||

( キョン ) 翌日 は これ でも か と いう くらい の 日本 晴れ |よくじつ|||||||||にっぽん|はれ

SOS 団 の セミ 捕り 合戦 は そんな 中 で 行わ れた |だん||せみ|とり|かっせん|||なか||おこなわ|

各人 と も それなり に 健闘 した ようだ が かくじん|||||けんとう|||

やはり と いう か なんという か

優勝 は ハルヒ と なった ゆうしょう||||

やっぱり キャッチ & リリース の 精神 が 必要 よ ね |きゃっち|||せいしん||ひつよう||

逃がして あげたら 将来 恩返し に 来て くれる かも しれ ない し にがして||しょうらい|おんがえし||きて|||||

( キョン ) セミ が 来た と して 一体 何 を して くれる んだ ? |せみ||きた|||いったい|なん||||

( ハルヒ ) ほら 山 へ 帰り なさい ||やま||かえり|

( キョン ) なんか 箱 を 開けた パンドラ に でも なった 気分 だ な ||はこ||あけた|ぱんどら||||きぶん||

( み くる ) い … いらっしゃい ませ

( キョン ) その 翌日 俺 たち は なんだか 分から ない まま ||よくじつ|おれ||||わから||

カエル の 着 ぐるみ を 着せ られ かえる||ちゃく|||ちゃくせ|

スーパー で アルバイト を する こと と なった すーぱー||あるばいと|||||

ふ あ ~!

みんな お 疲れ ~! ||つかれ

( キョン ) なんだ この 待遇 の 差 は ? |||たいぐう||さ|

ご 苦労 さん 店長 の おっちゃん も 感謝 して たわ よ |くろう||てんちょう||||かんしゃ|||

( キョン ) おっちゃん の 感謝 など いら ん バイト 代 は ? |||かんしゃ||||ばいと|だい|

それ よ

は あ ?

( ハルヒ ) あたし 前 から その 着 ぐるみ が 欲しかった の よ ね ||ぜん|||ちゃく|||ほしかった|||

おっちゃん も み くる ちゃん に 免じて ||||||めんじて

くれる って 言って くれた の ||いって||

( キョン ) 俺 たち は そんな こと の ため に 額 に 汗して 働いた の か ? |おれ||||||||がく||あせして|はたらいた||

( ハルヒ ) 記念 に 部室 に 飾 っと き ましょう |きねん||ぶしつ||かざ|||

み くる ちゃん いつでも 好きな 時 に それ 着て いい わ よ ||||すきな|じ|||きて|||

あたし が 許す わ ! ||ゆるす|

ああ …

( キョン ) その 夜 俺 から 安眠 を 奪った の は ||よ|おれ||あんみん||うばった||

またしても 一 本 の 電話 だった ( 携帯 電話 の 着信 音 ) |ひと|ほん||でんわ||けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと

う ~ ん …

う う ~ もう !

もしもし !

( み くる ) うえ ~ ん ( キョン ) うわ っ !

( み くる ) キョン く ~ ん …

朝比奈 さん ? あさひな|

( み くる ) はい あたし です … う う …

とても よく ない こと が …

このまま じゃ あたし …

どう したら …

( キョン ) あの … ( 古泉 ) どうも 古泉 です ||こいずみ||こいずみ|

なんで お前 が 朝比奈 さん と 一緒な んだ ? |おまえ||あさひな|||いっしょな|

( 古泉 ) ちょっとした 事情 が あり まして ね こいずみ|ちょっと した|じじょう||||

今 から 来て いただく こと は 可能です か ? いま||きて||||かのう です|

おのれ おの ~ れ !

( み くる の 泣き声 ) |||なきごえ

( キョン ) 一体 どうした ん です か ? 朝比奈 さん |いったい|||||あさひな|

うえ え … キョン 君 あたし … |||きみ|

未来 へ 帰れ なく なり ました ~ みらい||かえれ|||

( キョン ) 分から ない … |わから|

( 古泉 ) つまり こういう こと です こいずみ||||

我々 は 同じ 時間 を 延々と ループ して いる のです よ われわれ||おなじ|じかん||えんえんと||||の です|

( キョン ) そんな 非 現実 的な こと を 明るく 言わ れて も な ||ひ|げんじつ|てきな|||あかるく|いわ|||

古泉 お前 自分 で 何 言って る の か 分かって る の か ?  えっ ? こいずみ|おまえ|じぶん||なん|いって||||わかって||||

分かって い ます これ 以上 ない と いう くらい に ね わかって||||いじょう||||||

先ほど 朝比奈 さん と 話し合った のです が … さきほど|あさひな|||はなしあった|の です|

( キョン ) 呼べよ 俺 も そして お前 は 来る な ! |よべよ|おれ|||おまえ||くる|

( 古泉 ) その 結果 ここ 最近 の 時間 の 流れ が こいずみ||けっか||さいきん||じかん||ながれ|

おかしく なって いる こと に 気付き ました |||||きづき|

これ は 朝比奈 さん の 功績 と 言って も いい でしょう ||あさひな|||こうせき||いって|||

おかげ で 僕 に も 確信 が 持て ました ||ぼく|||かくしん||もて|

( キョン ) なんの 確信 だ よ ? ||かくしん||

( 古泉 ) 我々 は 同じ 時間 を こいずみ|われわれ||おなじ|じかん|

もう 何度 も 繰り返し 経験 して いる と いう こと です |なんど||くりかえし|けいけん||||||

( キョン ) それ は さっき 聞いた ||||きいた

( 古泉 ) 正確に は 8 月 17 日 から 31 日 の 間 です ね こいずみ|せいかくに||つき|ひ||ひ||あいだ||

僕たち は 終わり なき 夏 休み の 真っただ中 に いる わけです よ ぼくたち||おわり||なつ|やすみ||まっただなか|||わけ です|

( キョン ) 確かに 今 は 夏 休み だ が |たしかに|いま||なつ|やすみ||

( 古泉 ) 決して 終わら ない エンドレスサマー です こいずみ|けっして|おわら|||

今 この 世界 は 9 月 1 日 以降 の 時間 が いま||せかい||つき|ひ|いこう||じかん|

まったく なくなって しまって いる んです よ ||||ん です|

それ を 誰 が 信じる んだ ? ||だれ||しんじる|

せめて あなた に は 信じて もらい たい ところ です ||||しんじて||||

俺 たち は あの 閉鎖 空間 みたいな もの の 中 に おれ||||へいさ|くうかん||||なか|

閉じ込め られて いる の か ? とじこめ||||

ん …

そう で は あり ませ ん

一部 の 時間 のみ が 切り取ら れて いる のです よ いちぶ||じかん|||きりとら|||の です|

8 月 31 日 の 24 時 ジャスト に なった 瞬間 つき|ひ||じ||||しゅんかん

全て が リセット さ れて すべて||りせっと||

また 17 日 に 戻って くる と いう プロセス です |ひ||もどって||||ぷろせす|

( キョン ) 俺 たち の … いや 全 人類 の 記憶 は ? |おれ||||ぜん|じんるい||きおく|

( 古泉 ) それ も リセット です こいずみ|||りせっと|

もう 一 度 最初 から やり 直し と なる のです |ひと|たび|さいしょ|||なおし|||の です

えっ ?

また 時間 が どう と か いう 話 か |じかん||||||はなし|

まあ 未来 人 が 交じって る んだ から しかたない 気 も する が |みらい|じん||まじって|||||き|||

( 古泉 ) いいえ この 件 に 朝比奈 さん は 無関係です こいずみ|||けん||あさひな|||むかんけい です

( キョン ) ん っ

じゃあ 何 が 原因 だ ? |なん||げんいん|

涼 宮 さん でしょう りょう|みや||

( キョン ) ああ …

本人 は 無自覚でしょう が ほんにん||むじかくでしょう|

夏 休み を 終わら せ たく ない と いう 思い が なつ|やすみ||おわら||||||おもい|

どこ か に ある のでしょう ね

なんだ そりゃ ? 何 か 悔い で も 残って る の か ? ||なん||くい|||のこって|||

そう だ と 思い ます |||おもい|

恐らく 夏 休み に やり 残した こと が ある と おそらく|なつ|やすみ|||のこした||||

感じて いる ので は ない でしょう か かんじて||||||

( キョン ) つくづく しょう も ない こと を 大 宇宙 の スケール で 展開 する ヤツ だ |||||||だい|うちゅう||すけーる||てんかい||やつ|

で … 俺 に どう しろ と ? |おれ||||

それ が 分かれば 解決 した も 同然です ね ||わかれば|かいけつ|||どうぜん です|

さっき から 気 に なって た が 楽し そうだ な お前 ||き|||||たのし|そう だ||おまえ

あなた も そう だった のでしょう が

ここ 最近 頻繁に あった 既視 感 の 謎 が |さいきん|ひんぱんに||がいし|かん||なぞ|

ようやく 解けた もの です から |とけた|||

今 思えば あれ は いま|おもえば||

記憶 の リセット から こぼれ落ちた ― きおく||りせっと||こぼれおちた

残滓 ( ざん し ) と しか 言い よう の ない もの だった と 分かり ます ざんさい|||||いい|||||||わかり|

あっ ひょっとして 世界中 の 人間 が 感じて る の か ? ||せかいじゅう||にんげん||かんじて|||

それ は ない ようです |||よう です

僕 や あなた は 特殊な 事例 な んです よ ぼく||||とくしゅな|じれい||ん です|

ハルヒ は どう な んだ ?

あいつ は ちょっと でも 自覚 して いる の か ? ||||じかく||||

まったく して い ない ようです ね ||||よう です|

もっとも して もらって は 困る と いう の も あり ます が ||||こまる|||||||

ただ 既視 感 どころ か |がいし|かん||

繰り返して きた 時間 全て の 記憶 を 持った 者 が くりかえして||じかん|すべて||きおく||もった|もの|

確実に 1 人 いる ので は ない か と 僕 は 考えて い ます かくじつに|じん|||||||ぼく||かんがえて||

誰 だ ?  その 1 人 って の は だれ|||じん|||

言わ ず と も 分かる でしょう ? いわ||||わかる|

( キョン ) そう な の か ? ( 長門 ) そう |||||ながと|

( キョン ) 全部 覚えて る の か ? ( 長門 ) そう |ぜんぶ|おぼえて||||ながと|

ちなみに その 繰り返し と やら は 今 何 回 目 だ ? ||くりかえし||||いま|なん|かい|め|

今回 が 1万5,527 回 目 に 該当 する こんかい||よろず|かい|め||がいとう|

( キョン ) 1万5,527? |よろず

1万5,527 って なんだ ? よろず||

長門 お前 は 何 を 言って る んだ ? ながと|おまえ||なん||いって||

あっ … それ は マジ な 話 な の か ? |||||はなし|||

そう

それ だけ の 回数 |||かいすう

俺 たち は まったく 同じ こと を 繰り返して きた って の か ? おれ||||おなじ|||くりかえして||||

( 長門 ) 必ずしも そう で は ない ながと|かならずしも||||

1万5,527 回 中 盆踊り に 行か なかった パターン が よろず|かい|なか|ぼんおどり||いか||ぱたーん|

2,391 回 目 と 1万1,054 回 目 の 2 回 ある かい|め||よろず|かい|め||かい|

また 盆踊り に 行った が 金魚すくい を し なかった パターン が |ぼんおどり||おこなった||きんぎょすくい||||ぱたーん|

437 回 ある かい|

アルバイト を 行った の は 9,052 回 である が あるばいと||おこなった|||かい||

その 内容 は 6 つ に 分岐 する |ないよう||||ぶんき|

風船 配り 以外 で は 荷物 運び レジ 打ち ビラ 配り … ふうせん|くばり|いがい|||にもつ|はこび|れじ|うち|びら|くばり

( キョン ) もう いい です

( 古泉 ) で は こいずみ||

( キョン ) 1万5,527 回 目 |よろず|かい|め

長門 は そう 言った ながと|||いった

かける 2 週間 で えっ と … 約 595 年 分 だ |しゅうかん||||やく|とし|ぶん|

それ だけ の 時間 を ただ 一 人 しっかり 記憶 を 持った まま |||じかん|||ひと|じん||きおく||もった|

何度 も 何度 も やり 直して きた って の か ? なんど||なんど|||なおして||||

長門 お前 は 一体 今 まで どんな 気持ち で 過ごして きた んだ ? ながと|おまえ||いったい|いま|||きもち||すごして||

( キョン ) その 翌日 は 天体 観測 だった ||よくじつ||てんたい|かんそく|

場所 は 長門 の マンション 天体 望遠 鏡 は 古泉 が 用意 した 物 だ ばしょ||ながと||まんしょん|てんたい|ぼうえん|きよう||こいずみ||ようい||ぶつ|

アハハ …

( ハルヒ ) い ない の かしら ?

( キョン ) 何 が だ ? ( ハルヒ ) 火星 人 |なん||||かせい|じん

( キョン ) あまり いて ほしく ない な

( ハルヒ ) 人間 が 初めて 火星 に 降り立った 時 は |にんげん||はじめて|かせい||おりたった|じ|

きっと 物陰 から 出て きて 歓迎 して くれる に 違いない わ |ものかげ||でて||かんげい||||ちがいない|

“ ようこそ 火星 に ” って ね |かせい|||

あ ~ もう 飽きちゃ った UFO 探し ましょう UFO ||あきちゃ|||さがし||

( キョン ) 何 が し たい んだろう な こいつ は |なん|||||||

さて な んでしょう ね

それ が 分かれば 解決 した も 同然な んです が … ||わかれば|かいけつ|||どうぜんな|ん です|

試しに こういう の は どう です ? ためしに|||||

涼 宮 さん を 後ろ から 突然 抱きしめて りょう|みや|||うしろ||とつぜん|だきしめて

耳元 で “ アイ ラブ ユー ” と ささやく んです みみもと|||らぶ|ゆー|||ん です

それ を 誰 が する んだ ? ||だれ|||

あなた 以外 に 適役 が いま す かね |いがい||てきやく||||

ア … アイ ラブ ユー ? いや この 支配 から の 卒業 ! ||らぶ|ゆー|||しはい|||そつぎょう

では 僕 が やって み ましょう か |ぼく|||||

フフッ 冗談 です よ 僕 で は 役者 が 不足 して い ます |じょうだん|||ぼく|||やくしゃ||ふそく|||

涼 宮 さん を 余計に 混乱 さ せる だけ でしょう から ね りょう|みや|||よけいに|こんらん||||||

( キョン ) くっ … ( 古泉 ) フフッ … ||こいずみ|

( キョン ) 次に 俺 たち が 出向いた の は バッティングセンター だった |つぎに|おれ|||でむいた||||

( キョン ) なあ 長門 ||ながと

お前 は 朝比奈 さん が 言いだす 前 から 繰り返し に 気付いて いた んだ よ な ? おまえ||あさひな|||いいだす|ぜん||くりかえし||きづいて||||

( 長門 ) そう ながと|

だったら どうして 黙って た んだ ? ||だまって||

私 の 役目 は 観測 だ から わたくし||やくめ||かんそく||

あっ ああ … なるほど

ふ っ !

( ファンファーレ )

( キョン ) 怒 濤 ( どとう ) の イベント 消化 態勢 は |いか|とう|||いべんと|しょうか|たいせい|

まだ 続く |つづく

花火 大会 ハゼ 釣り 大会 肝 試し 映画 の ハシゴ に 海水 浴 はなび|たいかい|はぜ|つり|たいかい|かん|ためし|えいが||はしご||かいすい|よく

俺 たち は ず ~ っと 動き づめ だった おれ|||||うごき||

もちろん それ で ハルヒ が

満足 して いる はず が ない と 思って は いた が まんぞく|||||||おもって|||

だからといって 何 か 手 を 打つ わけで も なく |なん||て||うつ|||

そう こうして いる うち に やって 来た 8 月 30 日 ||||||きた|つき|ひ

( ハルヒ ) うん   これ で 課題 は ひととおり 終わった わ ね ||||かだい|||おわった||

う ~ ん こんなんで よかった の かしら ?

う ~ ん …

でも … うん こんな もん よ ね

みんな 何 か 他 に し たい こと ある ? |なん||た|||||

あっ …

ああ ?

まあ いい わ   この 夏 は いっぱい いろんな こと が できた から ||||なつ|||||||

もう 十 分 よ ね |じゅう|ぶん||

( キョン ) いい や よく ない お前 は まだ 満足 して い ない はずだ |||||おまえ|||まんぞく||||

じゃあ 今日 は これ で 終了 |きょう||||しゅうりょう

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ ||よび|ひ||あけて||||やすみ|||||

また あさって 部室 で 会い ましょう ||ぶしつ||あい|

( キョン ) まっ … 待て ハル … ||まて|はる

じゃあ 今日 は これ で 終了 |きょう||||しゅうりょう

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ ||よび|ひ||あけて||||やすみ|||||

( キョン ) まっ … また 来た ! それ も 今 まで に ない 強烈な やつ だ ! |||きた|||いま||||きょうれつな||

ここ で ハルヒ を 帰しちゃ ダメだ ||||かえしちゃ|だめだ

ここ で 帰したら 1万 何 千 回 と 繰り返して きた あの 2 週間 を ||かえしたら|よろず|なん|せん|かい||くりかえして|||しゅうかん|

また 繰り返す は めに なる ! |くりかえす|||

だが 何 を す べきな んだ ? |なん||||

ハルヒ の 言葉 の 中 に その ヒント は あった はずだ ||ことば||なか|||ひんと|||

だが それ は なんだ ?

あいつ は 今 まで なんて 言って きた ? ||いま|||いって|

分から ない ! わから|

思いつか ない ! おもいつか|

( ドア が 閉まる 音 ) どあ||しまる|おと

( キョン ) 8 月 31 日 |つき|ひ

宿題 は 手つかず だ もう どうにでも なれ しゅくだい||てつかず||||

もし また 繰り返す ん なら ||くりかえす||

宿題 な ん ぞ やった ところ で なんの 意味 も ない しな しゅくだい||||||||いみ|||

あした が 来よう が 来 まい が ||こよう||らい||

まあ それ は そん 時 の 俺 に 任せりゃ いい か ||||じ||おれ||まかせりゃ||

♪~

~♪