InuYasha Episode 165 inuyasha|episode

全て は 御 神木 から 始まった すべて||ご|しんぼく||はじまった

戦い 願い 探して たたかい|ねがい|さがして

そして 生まれた 強い 絆 |うまれた|つよい|きずな

新たな 希望 　 明るい 未来 は 今 始まる あらたな|きぼう|あかるい|みらい||いま|はじまる

不死身の 奈落 を 倒す 方法 が 一 つ だけ あった ふじみの|ならく||たおす|ほうほう||ひと|||

今 桔梗 と 奈落 いま|ききょう||ならく

犬 夜叉 と 私 たち を 巡る 因縁 の 全て が ここ に 集まる いぬ|やしゃ||わたくし|||めぐる|いんねん||すべて||||あつまる

俺 たち を 導く 最後 の かけら おれ|||みちびく|さいご||

井戸 の 向こう 戦国 の 世に 明日 が ある いど||むこう|せんごく||よに|あした||

戦国 御伽 草 子 犬 夜叉 せんごく|おとぎ|くさ|こ|いぬ|やしゃ

は あ は あ は あ 　 は あ は あ は あ

- う お っ - いっ

ああ っ

宿り 蛹 の 死骸 じゃ やどり|さなぎ||しがい|

けっ 　 て えっ

里 の 者 たち の 噂 は 本当だった の か さと||もの|||うわさ||ほんとうだった||

七 日 前 に 一夜 の うち に 山 が 消えた と 言って た けど … なな|ひ|ぜん||いちや||||やま||きえた||いって||

宿り 蛹 と 何 か 関係 が ある の かしら やどり|さなぎ||なん||かんけい||||

かすかだ が 奈落 の 臭い が 残って る ぜ ||ならく||くさい||のこって||

奈落 の ならく|

それ と 妖怪 の 臭い ||ようかい||くさい

こっち は この 地面 に 染み付いて や がる |||じめん||しみついて||

「 奈落 を 倒す 最大 の 手がかり 」 ならく||たおす|さいだい||てがかり

えっ ！

たく 　 何 匹 殺して も きり が ねえ |なん|ひき|ころして||||

う っ ？

虫 の 巣 を 見つけた の かい ちゅう||す||みつけた||

神楽 様 かぐら|さま

だけど 何 だい この 虫 は |なん|||ちゅう|

宿り 蛹 やどり|さなぎ

だけど おかしい

こいつ ら 大きな 妖怪 に 寄生 する 虫 で 外 に 巣 を 作る はず が ない のに ||おおきな|ようかい||きせい||ちゅう||がい||す||つくる||||

やけに 詳しい じゃ ねえ か 　 何 か 知って ん の か |くわしい||||なん||しって|||

はっ

とぼけ んじゃ ねえ

何で 奈落 の 野郎 は あたし たち に 宿り 蛹 を 見つけ 次第 殺せ と 命令 した んだ なんで|ならく||やろう|||||やどり|さなぎ||みつけ|しだい|ころせ||めいれい||

それ は 分から ない ||わから|

あ 最 猛 勝 |さい|もう|か 戻れ だ と よ 行く ぜ もどれ||||いく|

本当に 何も 聞いて ねえ の か ほんとうに|なにも|きいて|||

ん ん

あたし と 違って お前 は 奈落 に 信用 … ||ちがって|おまえ||ならく||しんよう

- うん ？ - あっ

気のせい じゃ ない きのせい||

今 確かに 山 が 動いた いま|たしかに|やま||うごいた

いけない

宿り 蛹 たち は 行き場 を 失って いた やどり|さなぎ|||ゆきば||うしなって|

大きな 妖怪 の 中 に 住め なく なった と いう こと だ おおきな|ようかい||なか||すめ||||||

奈落 が 俺 たち に 宿り 蛹 を 殺せ と 命令 した の は ならく||おれ|||やどり|さなぎ||ころせ||めいれい|||

その こと を 知ら れ たく なかった から |||しら||||

動く 山 うごく|やま

もしや あれ は あの 宿り 蛹 たち の 宿主 ||||やどり|さなぎ|||やどぬし

はっ

神楽 かぐら

勝手に 出歩く の は あの 女 の 悪い 癖 だ な かってに|であるく||||おんな||わるい|くせ||

間違い ねえ 　 あの 山 は 生きて いる んだ まちがい|||やま||いきて||

奈落 の 野郎 今度 は 何 を 始める 気 だ ならく||やろう|こんど||なん||はじめる|き|

分から ん な わから||

どうして 奈落 は |ならく|

あんな 信用 出来 ん 女 を 生かして おく の か |しんよう|でき||おんな||いかして|||

琥珀 奈落 から お前 に 命令 だ こはく|ならく||おまえ||めいれい|

神楽 を 助けて こい かぐら||たすけて|

え 行け |いけ 近い ぜ 　 妖怪 の 臭い だ ちかい||ようかい||くさい|

ん な っ

犬 夜叉 あれ いぬ|やしゃ|

山 が やま|

動いて おる ぞ うごいて||

- は あ … - ああ

グウウ グルル …

て め え は

う っ

グアアー …

えっ

いきなり 何 し や がる 　 て め え 奈落 の 手下 か |なん|||||||ならく||てした|

奈落 ？ ならく

奈落 と 言った な ならく||いった|

わし の 体 内 に 入り込み ||からだ|うち||はいりこみ

わし の 眠り を 覚ました 愚か 者 の 名 だ ||ねむり||さました|おろか|もの||な|

何 い なん|

奈落 が この 妖怪 の 体 内 に ならく|||ようかい||からだ|うち|

奴 の 放つ 薄汚い 瘴気 と 妖気 を たっぷり 吸いこんで やつ||はなつ|うすぎたない|しょうき||ようき|||すいこんで

わし は 200 年 の 眠り から 覚めて しまった ||とし||ねむり||さめて|

どういう こと だ

奴 は わし の 体 内 の 守り 石 を 奪って 逃げた やつ||||からだ|うち||まもり|いし||うばって|にげた

守り 石 まもり|いし

奈落 は どこ だ 　 隠す と 許さ ん ならく||||かくす||ゆるさ|

けっ

バカ 野郎 　 奈落 を 追って る の は こっち も 一緒だ ！ ばか|やろう|ならく||おって||||||いっしょだ

奈落 の 行方 を 教えろ ならく||ゆくえ||おしえろ

さもなくば わし の 怒り は 収まら ん |||いかり||おさまら|

知ら ねえ つって んだ ろ ！ 俺 も 奈落 を 探して る んだ ！ しら|||||おれ||ならく||さがして||

あなた は 先ほど 奈落 に 守り 石 を 奪わ れた と 言った ||さきほど|ならく||まもり|いし||うばわ|||いった

守り 石 と は 何 です か ？ まもり|いし|||なん||

この 岳 山 人 が 山 で あり 続ける ため に 必要な 石 |たけ|やま|じん||やま|||つづける|||ひつような|いし

山 と して 眠り 続ける ため の 石 やま|||ねむり|つづける|||いし

不 妖壁 ふ|ようかべ

不 妖壁 ふ|ようかべ

岳 山 人様 　 不 妖壁 と は たけ|やま|ひとさま|ふ|ようかべ||

あなた を 鎮める ため の 石 だった の か ||しずめる|||いし|||

わし の 妖気 を 消し よって 外敵 を 寄せ付け ず ||ようき||けし||がいてき||よせつけ|

無益な 戦い を せ ぬ ため の 守り 石 むえきな|たたかい||||||まもり|いし

妖気 を ようき|

消す けす

不 妖壁 を 手 に 入れれば ふ|ようかべ||て||いれれば

奈落 の 妖気 も 消える って こと ならく||ようき||きえる||

あ 私 たち から 身 を 隠す ため に |わたくし|||み||かくす||

おう その 不 妖壁 って の は どんな 形 だ ||ふ|ようかべ|||||かた|

色 は 　 臭い は ある の か ？ いろ||くさい||||

聞いて どう する きいて||

取り戻して やろ うって んだ とりもどして|||

そのような 言葉 信用 でき ん |ことば|しんよう||

たく 　 寝起き の 悪い 親父 だ ぜ |ねおき||わるい|おやじ||

ガアーッ

風 の 傷 かぜ||きず

グワアー

う っ

クガアーッ

けっ

もう これ 以上 話 は 聞け そうに ねえ ||いじょう|はなし||きけ|そう に|

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

行く ぜ いく|

小僧 こぞう

え 貴 様 なぜ わし を 切ら ん 　 切れた はずだ |とうと|さま||||きら||きれた| ああ ？　 切ら れ たかった の か |きら||||

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

我々 が 争って も 意味 が 無い と いう こと です われわれ||あらそって||いみ||ない||||

敵 は 奈落 一 人 　 我々 が 奈落 を 追う うち に てき||ならく|ひと|じん|われわれ||ならく||おう||

不 妖壁 を 見つけたら あなた に お返し する ふ|ようかべ||みつけたら|||おかえし|

て め え まだ

持っていけ もっていけ

何 じゃ なん|

わし の 妖気 の 結晶 だ ||ようき||けっしょう|

う あん ？

一 掴み で いい ひと|つかみ||

不 妖壁 に 近づいた 時 結晶 の 妖気 は 消える ふ|ようかべ||ちかづいた|じ|けっしょう||ようき||きえる

離れれば また 戻る はなれれば||もどる

奈落 を 探す 手掛かり に なる ならく||さがす|てがかり||

どうやら 信用 して くれた みたいだ ね |しんよう||||

ああ

あの ありがとう

もう いい

行け いけ

それ に したって 奈落 の 野郎 |||ならく||やろう

何 だって 不 妖壁 な ん ぞ を 奪った んだ なん||ふ|ようかべ|||||うばった|

うん 　 何 に 使う んじゃ ろう な |なん||つかう|||

今 だって 俺 たち は 奈落 を 探す の に 手間どって いる いま||おれ|||ならく||さがす|||てまどって|

さらに 妖気 を 消す 必要 が ある って いう の か |ようき||けす|ひつよう||||||

読めて きた ぜ よめて||

奈落 の 野郎 不 妖壁 を 使って あの 赤子 の 妖気 を ならく||やろう|ふ|ようかべ||つかって||あかご||ようき|

封じ込めて 隠す つもり に 違い ねえ ふうじこめて|かくす|||ちがい|

急いで いそいで

神 無 は 赤子 と 一緒に いる はず かみ|む||あかご||いっしょに||

やっと 居場所 が つかめる |いばしょ||

神楽 は 言って いた かぐら||いって|

赤子 を 見つければ 奈落 は 殺せる と あかご||みつければ|ならく||ころせる|

うん ？

あれ を 始末 しろ と ||しまつ||

は は

桔梗 様 の 霊 髪 が ほどけて いく ききょう|さま||れい|かみ|||

近く に 何 か ちかく||なん|

う う っ

う っ 　 え いっ

式 神 　 でも 誰 の しき|かみ||だれ|

えい っ 　 ん っ

え えっ

くう っ

お前 は 奈落 の おまえ||ならく|

四 魂 の かけら の 気配 が する よっ|たましい||||けはい||

かけら は 一 つ 　 琥珀 くん だ わ ||ひと||こはく|||

琥珀 こはく

お前 は 四 魂 の かけら で 命 を 繋いで いる な おまえ||よっ|たましい||||いのち||つないで||

奈落 に 命 を 握ら れて いる の か ならく||いのち||にぎら||||

う う っ

なぜ 奈落 に 従って いる |ならく||したがって|

お前 の 魂 は おまえ||たましい|

はっ

う っ

はっ

岳 山 人 の 結晶 から 妖気 が 消えて いく たけ|やま|じん||けっしょう||ようき||きえて|

行く先 に 不 妖壁 が ある って こと ゆくさき||ふ|ようかべ||||

間違い あり ませ ん まちがい|||

じゃあ この先 に 奈落 が |このさき||ならく|

それ だけ じゃ ねえ 桔梗 の 匂い まで して きや がった ||||ききょう||におい||||

久しぶりだ な 桔梗 ひさしぶりだ||ききょう

白 霊山 以来 か しろ|りょうぜん|いらい|

奈落 ならく

あの 時 確かに お前 を 殺した と 思った のだ が な |じ|たしかに|おまえ||ころした||おもった|||

そう そう お前 の 思いどおりに 事 は 運ば ぬ ||おまえ||おもいどおりに|こと||はこば|

後ろ に 立た れて も 気付か なかった うしろ||たた|||きづか|

気配 を 感じ なかった けはい||かんじ|

今 も 奈落 から 妖気 を 感じ ない いま||ならく||ようき||かんじ|

どういう こと だ

ふ っふ ふ ふ ふ

どうした 桔梗 　 わし に 会い たかった のだろう |ききょう|||あい||

ん っ ふ ふ …

え いっ

ふ ふ ふ ふ ふ

次の 矢 が 取れ ない つぎの|や||とれ|

何 を 見て いる 琥珀 　 桔梗 の 首 を 取れ なん||みて||こはく|ききょう||くび||とれ

え えっ

あっ

ためらって いる の か 琥珀 ||||こはく

えっ

う う っ

う っ

くう

琥珀 こはく

姉 上 あね|うえ

奈落 の 妖気 が 感じ られ ん これ が 不 妖壁 の 力 か ならく||ようき||かんじ|||||ふ|ようかべ||ちから|

はっ 桔梗 |ききょう

奈落 て め え ならく|||

ふん

て えっ ぐ っ

う っ 浄化 する わ ||じょうか||

う っ

奈落 ならく

で っ 逃げた か ||にげた|

あっ

う う っ 　 大丈夫 か |||だいじょうぶ|

油断 した 　 奈落 から 妖気 を 感じ なかった ゆだん||ならく||ようき||かんじ|

お前 を 襲う ため に 不 妖壁 を 奪った の か おまえ||おそう|||ふ|ようかべ||うばった||

不 妖壁 ？ ふ|ようかべ

妖気 を 消す 守り 石 です ようき||けす|まもり|いし|

うん

しかし 桔梗 様 が 標的 だった に して は |ききょう|さま||ひょうてき||||

去り 際 が 妙に あっさり して いた さり|さい||みょうに|||

ああ 確かに |たしかに

琥珀 こはく

のう かご め

いつも の こと じゃ が いい の か

桔梗 様 は 我々 と 一緒に 旅 を する ような 方 で は ない ききょう|さま||われわれ||いっしょに|たび||||かた|||

いつも の ように 別れ の 挨拶 を して いる のでしょう ||よう に|わかれ||あいさつ||||

長い 挨拶 じゃ のう ながい|あいさつ||

仕方ない の よ しかたない||

あたし たち は

いつも 犬 夜叉 と 一緒に い られる けど 桔梗 は … |いぬ|やしゃ||いっしょに||||ききょう|

それにしても 長い のう |ながい|

何の 話して る んだろう ？ なんの|はなして||

じゃあ 奈落 は おとり だった って いう の か |ならく|||||||

おそらく な

私 の 式 神 は 別の 何 か を 見つけて いた わたくし||しき|かみ||べつの|なん|||みつけて|

う っ 何 を だ ||なん||

奈落 は 私 の 矢 を 受けて も 死な なかった ならく||わたくし||や||うけて||しな|

ああ 　 白 霊山 から 出て きて 以来 |しろ|りょうぜん||でて||いらい

何度 体 を 砕いて も 奴 は 死な ねえ なんど|からだ||くだいて||やつ||しな|

奴 の 心臓 が 他の 場所 に ある と いう こと だ やつ||しんぞう||たの|ばしょ||||||

心臓 しんぞう

不 妖壁 で 隠そう と して いる の は そっち か ふ|ようかべ||かくそう|||||||

奈落 を 倒す に は ならく||たおす||

奴 の 心臓 を 見つける しか ない ようだ な やつ||しんぞう||みつける||||

桔梗 ききょう

この 不 妖壁 は お前 の 妖気 を 包み隠す |ふ|ようかべ||おまえ||ようき||つつみかくす

元 の 持ち主 は 無駄な 争い を せ ぬ ため に もと||もちぬし||むだな|あらそい|||||

用いて いた と いう が もちいて||||

ふん 　 お前 は どう 使う |おまえ|||つかう

見ろ 琥珀 　 人 魂 だ みろ|こはく|じん|たましい|

人 魂 じん|たましい

大勢 食わ れた らしい な おおぜい|くわ|||

食った の は 妖怪 魄 だ 　 狩る ぞ くった|||ようかい|はく||かる|

腹 を 裂け 　 胃袋 を 傷つけ ない ように な はら||さけ|いぶくろ||きずつけ||よう に|

何 だ 　 光る もの が 詰まって る なん||ひかる|||つまって|

それ は 人間 の 魄 だ ||にんげん||はく|

魄 こいつ が 餌 と して 食らった 人 の 命 さ はく|||えさ|||くらった|じん||いのち| この 妖気 の 結晶 さえ あれば |ようき||けっしょう||

逃げた 奈落 に すぐ 追い付ける と 思った んです が ね にげた|ならく|||おいつける||おもった|ん です||

奈落 の 心臓 か ならく||しんぞう|

ああ 　 桔梗 が そう 言って た |ききょう|||いって|

- こりゃ 犬 夜叉 - う |いぬ|やしゃ|

桔梗 と 話した の は それ だけ か ききょう||はなした|||||

う それ だけ で い

そんな こと なら 何も ２ 人 で こそ こそ 話す こと ない のに |||なにも|じん||||はなす|||

何 か 感じ 悪い なん||かんじ|わるい

う ん 何 か 空気 が 重い んだ けど ||なん||くうき||おもい|| 耐え ましょう 　 いつも の こと です たえ|||||

う あ ？ 妖怪 の 臭い だ ようかい||くさい|

うん ？

妖怪 の 残骸 が あちこち に ようかい||ざんがい|||

う あっ

ボアー

何 だ この つぎはぎ 妖怪 は なん||||ようかい|

グワアー

で や ー ||-

何 じゃ なん|

見た ところ 色々な 妖怪 の 寄せ集め だ な みた||いろいろな|ようかい||よせあつめ||

あれ は 妖怪 の 魂 ||ようかい||たましい

いや あれ は 魄 だ な |||はく||

人間 も 獣 も 妖怪 も 体 内 に 魂 と 魄 を 持って いる にんげん||けだもの||ようかい||からだ|うち||たましい||はく||もって|

魂 は 心 つまり 魂 だ たましい||こころ||たましい|

そして 魄 は 体 を 動かす 力 |はく||からだ||うごかす|ちから

この 妖怪 の 魂 は どうした ん じゃ |ようかい||たましい||||

恐らく 死んだ 時 に 抜けた のでしょう おそらく|しんだ|じ||ぬけた|

その後 は 魄 だけ で 動いて いた そのご||はく|||うごいて|

ん ん …

つまり 魄 って 奴 が あれば |はく||やつ||

魂 の 無い 死骸 でも 動く んだ な たましい||ない|しがい||うごく||

奈落 が 関わって る の かしら ならく||かかわって|||

妖怪 たち の 残骸 は 四方 に 散らばって いる ようかい|||ざんがい||しほう||ちらばって|

魄 で 動く 妖怪 は この 一 匹 だけ じゃ ない かも はく||うごく|ようかい|||ひと|ひき||||

う っ

あう っ 　 う えっ

おお ？

で ぃ あっ ！

グオアー

たい ああ ー ||-

散 魂 鉄 爪 ち|たましい|くろがね|つめ

グアッ

あっ ああ ー ！ ||-

飛来 骨 ひらい|こつ

き ゃ ー ||-

風穴 かざあな

グオー グアッ グア …

ぴ ー |-

て やっ

て や ー っ ||-|

グワワワ 　 グワグッ グッ

グ オッ …　 グオ ガアッ

けっ

どう だ 犬 夜叉 ||いぬ|やしゃ

ふ っ 臭う ぜ 　 まだまだ いる ||くさう|||

ガブ ガブ ガブ …

て え あー っ

グアーッ

犬 夜叉 後ろ いぬ|やしゃ|うしろ

もう １ 匹 いやがった か |ひき||

風 の 傷 かぜ||きず

グワー 　 グワー

グワーッ

何だか だんだん 人間 に 近づいて る なんだか||にんげん||ちかづいて|

確かに 　 最初の 寄せ集め に 比べたら まるで … たしかに|さいしょの|よせあつめ||くらべたら|

そう だ わ 　 まるで 今 まで の 妖怪 が 皆 試作 品 みたいな ||||いま|||ようかい||みな|しさく|しな|

う っ

この 臭い 　 白 童 子 の ガキ か |くさい|しろ|わらべ|こ||がき|

早速 かぎつけて きた か さっそく|||

う っ

白 童 子 今度 は 何 を 企んで や がる しろ|わらべ|こ|こんど||なん||たくらんで||

ふん

この 魍魎 丸 に 聞いて みろ |もうりょう|まる||きいて|

何 い ！ なん|

あの 妖怪 は |ようかい|

やっぱり ますます 人間 に 近づいて いる ||にんげん||ちかづいて|

色々 作って 試して みた が より 人間 に 近い 姿 の 方 が いろいろ|つくって|ためして||||にんげん||ちかい|すがた||かた|

動かし やすい こと が 分かった うごかし||||わかった

人間 の 魄 に は 人間 の 姿 が よく 馴染む と いう こと だ にんげん||はく|||にんげん||すがた|||なじむ||||

やはり お前たち の 仕業 か |おまえたち||しわざ|

魍魎 丸 犬 夜叉 と 戦って みろ もうりょう|まる|いぬ|やしゃ||たたかって|

犬 夜叉 で 出来上がり 具合 を 試す つもり か いぬ|やしゃ||できあがり|ぐあい||ためす||

お も しれ え じゃ ねえ か

て め え こそ 新しい 技 の 練習 台 に なって もらう ぜ ||||あたらしい|わざ||れんしゅう|だい||||

魍魎 丸 もうりょう|まる

ん っ 金剛 槍 破 ||こんごう|やり|やぶ

ふ い ない

ふ っ 消し飛び や がった か ||けしとび|||

- 犬 夜叉 上 - ああ っ いぬ|やしゃ|うえ||

う っ

て いっ

えっ な っ

翼 だ と つばさ||

はは は は 　 何 を 驚いて いる は は|||なん||おどろいて|

この 魍魎 丸 は 妖怪 を 集めて 作った のだ ぞ |もうりょう|まる||ようかい||あつめて|つくった||

飛ぶ こと など 造作 も ない とぶ|||ぞうさく||

けっ 誰 が 驚く か |だれ||おどろく|

そい つ は 飛んで よけた だけ だ |||とんで|||

俺 の 金剛 槍 破 を 跳ね返した わけじゃ ねえ おれ||こんごう|やり|やぶ||はねかえした||

もう 一 発 くらえ ！ |ひと|はつ|

金剛 　 あっ こんごう|

けっ 　 うわ っ

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

魍魎 丸 の 残骸 に 飲み込ま れて しまう ぞ もうりょう|まる||ざんがい||のみこま|||

ふん

う う っ え いっ

飲み 込める もの なら やって みろ ！ ぐう っ のみ|こめる||||||

え えっ う う ー ||||-

金剛 こんごう

槍 破 やり|やぶ

振り切った ふりきった

ふ っ

白 童 子 が 魍魎 丸 を かばった の しろ|わらべ|こ||もうりょう|まる|||

う っ 　 ぬ お っ

あっ

う っ

うわ っ

う お っ ん ん

ふん

法師 様 ほうし|さま

弥勒 みろく

大丈夫だ 　 怪我 は 無い だいじょうぶだ|けが||ない

ですが して やられた ようです

どうかした の

妖気 の 結晶 を 盗 られ ました ようき||けっしょう||ぬす||

何 い なん|

不 妖壁 を 探す 手掛かり でした が 面目無い ふ|ようかべ||さがす|てがかり|||めんぼくない

弥勒 様 が 無事 なら それ で いい わ よ みろく|さま||ぶじ||||||

奈落 を 見つける 方法 なら 他 に も ある わ い ならく||みつける|ほうほう||た|||||

でも 魍魎 丸 気 に なる ね |もうりょう|まる|き|||

ああ 　 白 童 子 が 身 を ていして 守った くらい だ |しろ|わらべ|こ||み|||まもった||

どうにも 壊さ れ たく なかった みたいだ な |こわさ|||||

お前 の 言う とおり おまえ||いう|

妖気 の 結晶 と やら を 奪って きた ぞ ようき||けっしょう||||うばって||

魍魎 丸 は 置いて いく 　 好きな ように 使え もうりょう|まる||おいて||すきな|よう に|つかえ

魍魎 丸 もうりょう|まる

魂 入れて あげる たましい|いれて|

犬 夜叉 の ツボ いぬ|やしゃ||つぼ

井戸 の 中身 は 何 じゃ ろ な 　 はい いど||なかみ||なん||||

桔梗 が 探し 殺生 丸 が 追う 奈落 ききょう||さがし|せっしょう|まる||おう|ならく

倒す に は 心臓 を 仕留める しか ない たおす|||しんぞう||しとめる||

奈落 を 裏切った 神楽 は ならく||うらぎった|かぐら|

ついに 俺 たち を 心臓 の 在りか へ 案内 する が |おれ|||しんぞう||ありか||あんない||

誘い込ま れた の は 鬼 の 腹 の 中 さそいこま||||おに||はら||なか

貴 様 たち は 鬼 の 中 で 溶けて 消える とうと|さま|||おに||なか||とけて|きえる

四 魂 の かけら だけ を 残して な よっ|たましい|||||のこして|

生きる か 死ぬ か 　 これ が 最後 の 戦い いきる||しぬ||||さいご||たたかい

次回 犬 夜叉 「 二 人 の 絆 四 魂 の かけら を 使え ！」 じかい|いぬ|やしゃ|ふた|じん||きずな|よっ|たましい||||つかえ

頼む かご め 　 俺 を 支えて くれ たのむ|||おれ||ささえて|

犬 夜叉 の ツボ いぬ|やしゃ||つぼ

井戸 の 中身 は いど||なかみ|

こいつ じゃ