モグラ の 嫁入り
もぐら||よめいり
mole||
Mole's Wedding
la mariée d'une taupe
モグラ の 嫁入り
もぐら||よめいり
Mole's Wedding
むかし むかし 、 モグラ の 夫婦 に 、 可愛い 女の子 が 生まれ ました 。
||もぐら||ふうふ||かわいい|おんなのこ||うまれ|
||||couple||cute|||was born|was born
Once upon a time, a cute little girl was born to a mole couple.
モグラ の お 父さん は 、 その 可愛い 子ども を 見て 言い ました 。
もぐら|||とうさん|||かわいい|こども||みて|いい|
|||||||child|||said|
The mole's father looked at the cute little child and said.
「 こんな いい 子 を 、 モグラ なんか の お 嫁 に やる の は もったいない 。
||こ||もぐら||||よめ|||||
such|||||such as|||bride|||||wasteful
"It's a waste to give such a good girl to a mole's wife.
出来る 事 なら 、 この世 で 一 番 えらい お 婿 さん を 探して やろう 」 それ を 聞いた モグラ の お 母さん も 、 お 父さん に 賛成 し ました 。
できる|こと||このよ||ひと|ばん|||むこ|||さがして||||きいた|もぐら|||かあさん|||とうさん||さんせい||
|thing||||||great||son-in-law|son||looking for|let's do|||heard|||||||father||||
If possible, I'll find the best son-in-law in the world." Upon hearing this, Mole's mother also agreed with Father.
「 そう です ね 。
この 子 が お 嫁 に 行く の は 、 一 番 えらい お 婿 さん じゃ ない と 。
|こ|||よめ||いく|||ひと|ばん|||むこ||||
||||bride|||||||great||||||
This child is going to be married to the best groom.
・・・ でも 、 誰 が 一 番 えらい の かしら ?
|だれ||ひと|ばん|||
but|who||number one||||I wonder
... But who's the best?
」 「 そう だ な 。
that's right||
この世 で 一 番 えらい の は 、 やはり お てんとう さま だろう 」 「 そう です ね 。
このよ||ひと|ばん|||||||||||
|||||||after all||heaven|sun||||
The most powerful person in the world is the lady of heaven, after all.
では 、 お てんとう さま の ところ へ 、 お 嫁 に やり ましょう 」 そこ で モグラ の 夫婦 は 、 お てんとう さま の 所 へ 頼み に 行き ました 。
||||||||よめ||||||もぐら||ふうふ||||||しょ||たのみ||いき|
||||||||||sending|let's do|||mole|||||ladybug|||||request||to go|
Then, let's go to the lady and marry her." So the mole couple went to ask the lady.
「 お てんとう さま 、 お てんとう さま 。
|ladybug|||ladybug|
わたし たち に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれ ました 。
||||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれ|
||||good looks|good||smart||||
We have a very good-looking and intelligent daughter.
どうか 娘 を 、 一 番 えらい お てんとう さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 お てんとう さま が 言い ました 。
|むすめ||ひと|ばん|||||||よめ||||||||||いい|
||||||||||||||||||heaven||||
「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。
|||||||ひと|ばん||||
||||but|||||not great|||
I'm glad to hear that, but I'm not the best.
さすが の わたし でも 、 雲 が 来れば 隠さ れて しまう んだ 。
||||くも||くれば|かくさ|||
as expected||||||if it comes|will be hidden|||
Even I, as a good person, am hidden when the clouds come.
だ から わたし より も えらい 、 雲 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 雲 の 所 へ 行って お 願い し ました 。
||||||くも||||||||ふうふ||くも||しょ||おこなって||ねがい||
||I||||||received|received|||||||||||||||
So, the couple went to the cloud and made a request.
「 雲 さま 、 雲 さま 。
くも||くも|
わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。
|||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた
I||||||good looks|good||smart|||was born
どうか 娘 を 、 一 番 えらい 雲 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 雲 が 言い ました 。
|むすめ||ひと|ばん||くも||||よめ||||||くも||いい|
please|||||||||||||||quotation particle|||said|
「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。
|||||||ひと|ばん||||
||||but||||||||
"I'm happy about that, but I'm not the best.
さすが の わたし でも 、 風 が 吹けば 吹き飛ばさ れて しまう んだ 。
||||かぜ||ふけば|ふきとばさ|||
||||||if blown|blown away|||
だ から わたし より も えらい 、 風 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 風 の 所 へ 行って お 願い し ました 。
||||||かぜ||||||||ふうふ||かぜ||しょ||おこなって||ねがい||
||||||||||||||couple||||||||||
So the couple went to the wind and made a request.
「 風 さま 、 風 さま 。
かぜ||かぜ|
wind|honorific title||
わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。
|||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた
We have a very good and clever daughter.
どうか 娘 を 、 一 番 えらい 風 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 風 が 言い ました 。
|むすめ||ひと|ばん||かぜ||||よめ||||||かぜ||いい|
Please give my daughter to the most honorable Lord Kaze as a bride," said the wind.
「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。
|||||||ひと|ばん||||
I'm glad to hear that, but I'm not the best.
さすが の わたし でも 、 土手 を 吹き飛ばす 事 は 出来 ない んだ 。
||||どて||ふきとばす|こと||でき||
as expected||||embankment||blow away|||can’t do||
Even I can't blow up the bank.
だ から わたし より も えらい 、 土手 に もらって もらえば いい ぞ 」 そこ で 夫婦 は 、 土手 の 所 へ 行って お 願い し ました 。
||||||どて||||||||ふうふ||どて||しょ||おこなって||ねがい||
||||||embankment||||||||||||||||||
So the couple went to the bank and made a request.
「 土手 さま 、 土手 さま 。
どて||どて|
わたし たち の 所 に 、 とても 器量 よし で 利口な 娘 が 生まれた 。
|||しょ|||きりょう|||りこうな|むすめ||うまれた
どうか 娘 を 、 一 番 えらい 土手 さま の お 嫁 に もらって ください 」 する と 、 土手 が 言い ました 。
|むすめ||ひと|ばん||どて||||よめ||||||どて||いい|
Please give my daughter to the most honorable lord Dote as a bride," Dote said.
「 それ は うれしい が 、 だが 、 わたし は 一 番 えらく は ない よ 。
|||||||ひと|ばん||||
I'm glad to hear that, but I'm not the best.
さすが の わたし でも 、 お前 たち モグラ に くずさ れて しまう んだ 。
||||おまえ||もぐら|||||
||||you||||collapsed|||
As expected of me, you guys will be destroyed by moles.
だ から わたし より も えらい 、 モグラ の お 嫁 に なった 方 が いい ので は ない の か ?
||||||もぐら|||よめ|||かた|||||||
That's why, wouldn't it be better for you to become a mole's wife than me?
」 「 そう か 、 一 番 えらい の は 、 お てんとう さま でも 、 雲 さま でも 、 風 さま でも 、 土手 さま でも なく 、 我々 モグラ だった の か 。
||ひと|ばん||||||||くも|||かぜ|||どて||||われわれ|もぐら|||
"I see, the greatest thing was neither the lady, nor the clouds, nor the wind, nor the embankment, but we the moles.
それでは 娘 は 、 この世 で 一 番 えらい 、 モグラ の お 嫁 に する と しよう 」
|むすめ||このよ||ひと|ばん||もぐら|||よめ||||
well then||||||||mole|||||||
Then, let's make my daughter the wife of the greatest mole in the world."
こうして モグラ の 夫婦 は 、 やがて 大きく なった 娘 を モグラ の お 嫁 さん に した のでした 。
|もぐら||ふうふ|||おおきく||むすめ||もぐら|||よめ||||
in this way|||||eventually|big|||||||||||it was
In this way, the mole couple eventually made their grown-up daughter a bride for the mole.
おしまい
the end
end