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江戸小話, 剣術指南(けんじゅつしなん)

剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん )

剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん )

《 剣 術 、 お 教え いたし ます 》 と 、 書いた かんばん を かけて ある 、 家 が あり ました 。 さっき から 、 かんばん を じっと 見て いた 、 若い 男 が 、 つかつか と 中 に 入って いって 、 「 どんな 流儀 の 剣 術 でも けっこうです から 、 わたくし に 、 剣 術 を 教えて ください 」 と 、 弟子入り を 申し出 ました 。 中 から 出て きた 、 家 の 主人 が 、 「 さては 、 おまえ さま は 、 外 の かんばん を 、 ごらん に なら れ ました な ? 」 と 、 聞く ので 、 「 いかにも 、 さ ようで ございます 」 と 、 答える と 、 家 の 主人 は 、 頭 を かき かき 、 「 これ は 、 内緒 だ が な 、 あの かんばん は 、 実は 、 泥棒 よけ の かんばん じゃ 。 ああして おけば 泥棒 が 怖がって 、 来 ないだ ろ 」

おしまい

剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん ) けん|じゅつ|しなん||| Swordsmanship instruction

剣 術 指南 ( けん じゅつ しなん ) けん|じゅつ|しなん|||

《 剣 術 、 お 教え いたし ます 》 と 、 書いた かんばん を かけて ある 、 家 が あり ました 。 けん|じゅつ||おしえ||||かいた|||||いえ||| さっき から 、 かんばん を じっと 見て いた 、 若い 男 が 、 つかつか と 中 に 入って いって 、 「 どんな 流儀 の 剣 術 でも けっこうです から 、 わたくし に 、 剣 術 を 教えて ください 」 と 、 弟子入り を 申し出 ました 。 |||||みて||わかい|おとこ||||なか||はいって|||りゅうぎ||けん|じゅつ||けっこう です||||けん|じゅつ||おしえて|||でしいり||もうしで| 中 から 出て きた 、 家 の 主人 が 、  「 さては 、 おまえ さま は 、 外 の かんばん を 、 ごらん に なら れ ました な ? なか||でて||いえ||あるじ||||||がい||||||||| 」 と 、 聞く ので 、 「 いかにも 、 さ ようで ございます 」 と 、 答える と 、 家 の 主人 は 、 頭 を かき かき 、 「 これ は 、 内緒 だ が な 、 あの かんばん は 、 実は 、 泥棒 よけ の かんばん じゃ 。 |きく|||||||こたえる||いえ||あるじ||あたま||||||ないしょ|||||||じつは|どろぼう|||| ああして おけば 泥棒 が 怖がって 、 来 ないだ ろ 」 ||どろぼう||こわがって|らい||

おしまい