( レル ゲン ) 南方 管区 の 報告 で は ―
我が 軍 は 第 7 航空 艦隊 に よる 支援 の 下 ―
戦線 中央 部 の 突破 に 成功
ダキア 軍 の 連絡 線 を 寸断 し 制圧 す べく ―
掃討 戦 へ 移行 せり と の こと です
( ルーデルドルフ ) 7 万 の 兵 で 60 万 を 蹂躙 ( じゅうりん ) か
痛快 だ な
( 将校 ) この 冬 に は 占領 でき そう です ね
( ゼートゥーア ) と は 言え いまだ 我が国 で は ―
2 つ の 戦線 を 抱え込 ん だ まま だ
( 将校 たち ) ん ん っ …
( レル ゲン ) 共和 国 および 協商 連合
どちら の 戦線 も 小康 状態 を 保って い ます が
( ルーデルドルフ ) 世界 大戦 も 危惧 さ れる 状況 だ
戦線 が 少ない に 越し た こと は ない
ダキア 同様 ―
脆弱 ( ぜ い じゃ く ) な 敵 から 率先 し て たたく しか なか ろ う
では 協商 連合 へ の 攻勢 を
共和 国 より は もろ か ろ う 問題 は 補給 だ
ノル デン 地方 の 兵站 ( へ い た ん ) 状況 だ が …
( ゼートゥーア ) 攻勢 の 事前 集積 に は ―
今 しばらく 時間 を もらい たい
積雪 の ため ―
野戦 軽便 鉄道 の 敷設 が 遅れ て いる
長い つきあい だ はっきり 言え
既に 北方 の 鉄道 部 と 港湾 施設 を 限界 まで 使って いる
短期 で 劇的 に 改善 する 見込み は なし だ
( ルーデルドルフ ) うーん …
( ゼートゥーア ) 現在 の 備蓄 状況 で は ―
越冬 が 精いっぱい だ
攻勢 に 必要 な 物資 など とても 賄え ん
( 一同 の ため 息 )
( ルーデルドルフ ) 現有 補給 線 に ―
問題 が ある こと は 理解 し た が ―
その 上 で 1 つ 考え が ある
貴 様 の 虎の子 を 使わ せ て もらい たい
ダキア の 首都 を 襲撃 し た ―
例の 二〇三 大隊 だ
( ヴァイス ) 総員 傾注 !
( ターニャ ) 諸君 ダキア で の 働き は ご 苦労 で あった
( ターニャ ) 既に 聞き 及 ん で いる と 思う が
我々 第 二 〇三 航空 魔 導 大隊 に 転 属 命令 が 出 て いる
北方 ノル デン 行き だ
( 隊員 ) 南 の 次 は 北 か ( 隊員 ) 忙しい な
( 隊員 ) ちょうど いい スキー の 気分 だ
もともと 即応 の 遊撃 大隊 で は ある が
参謀 本部 は 我々 を 馬車 馬 並み に こき使う らしい
さぞ 大きな キャロット が 用意 さ れ て いる だ ろ う な
( 隊員 たち の 笑い声 )
( ターニャ ) と は 言え タダ で 飯 が 食える ほど ―
馬 と いう 生物 も 恵まれ て は おら ん
参謀 本部 より 指名 だ ぞ
雪合戦 の お 相手 は ―
無謀 な 領土 侵犯 を 行って き た 協商 連合 だ
我々 に は 新 戦術 の 実戦 検証 が 期待 さ れ て いる
ハイキング に 行ける 程度 に は ―
団体 行動 が できる こと を 示さ ね ば なら ん
くれ ぐれ も 軍人 と して の 義務 を 忘れる な !
( 隊員 たち ) は っ !
結構 で は これ より 参謀 本部 から の 通達 を 告げる
ヴァイス 中尉
( ヴァイス ) 本日 18 : 00 より 北方 へ の 夜間 長 距離 進出 を 開始
( ヴィー シャ ) 少佐 殿 ノル デン まで の 飛行 プラン です が …
( ターニャ ) セレブリャコーフ 少尉 おかしい と 思わ ん か
( ヴィー シャ ) な … 何 が でしょ う ?
中央 軍 が 抜け た と は いえ
国力 差 から し て 協商 連合 軍 に は 勝利 し て い て 当然
本来 決着 が つい て おら ね ば なら ん
( ヴィー シャ ) うん ? ( ターニャ ) つまり 誰 か が ―
余計 な おせっかい を し て いる と いう こと だ
他の 列強 諸国 が 介入 を ?
( ターニャ ) ああ …
共和 国 か 連合 王国 ―
その 両方 か は 知ら ん が …
我々 は 世界 に のぞき 見 られ ながら ハイキング を 楽しむ わけ だ
( ヴィー シャ ) 分かり まし た それ と なく 各 員 に 伝え て おき ます
世界 大戦 は 想定 内 だ が 思った 以上 に 動き が 早い
突発 的 な ダキア の 侵攻 も 不可解 だった が
もしや …
( ターニャ ) 神 を 自称 する 理不尽 な 輩 ( や から ) ―
見え ざる 者 の 手 が 働 い て いる の かも な
( カゾール ) 朗報 だ ぞ 諸君
付け焼き刃 で は ある が
一応 同盟 国 と の 連携 が 始まった
( 委員 ) それ は 結構 な こと です が ―
我々 が ダキア の 二の舞 に なる の を 恐れ て いる だけ で は
( 委員 ) 我が国 が 破れ ―
帝国 の 国力 が 共和 国 戦 に 投じ られる 危惧 と は …
惨め な 気分 に なる 知らせ です なあ
共和 国 に 限ら ず 連合 王国 も 援助 を し て くれる そう だ
内々 だ が 既に 帝国 軍 の 監視 も 始め られ て いる らしい
( 委員 ) 国力 に 余裕 が ある 国 は うらやましい な
我々 に は 余力 など もう どこ に も ない と いう のに
( カゾール ) 諸 列強 の 介入 頼み
情けない かぎり だ が 我々 に は 他 に 選択肢 が ない
ならば 今 できる 最善 を 尽 くそ う
( 大 隊長 ) 撃て 撃て 撃て ー !
( 大 隊長 ) 射撃 を 絶やす な !
クソッ 想定 より 早 すぎる ぞ !
( 中尉 ) 数 も 予想 以上 です
情報 部 め ! 何 が “ 大した こと は ない ” だ
( 隊員 ) もう 残存 魔力 が 限界 です
( 隊員 ) 防 殻 術 式 も まま なり ませ ん !
大 隊長 ! ここ は 一旦 さがり ま しょ う
ダメ だ ! 集積 地 を 何と して も 死守 せ ね ば …
グハッ !
( 中尉 ) 大 隊長 ー !
抜かった すま ん … あと は 任せる
了解 です
03 07 貴 様 ら も 限界 だ 大 隊長 殿 と 後退 しろ !
( 中尉 ) こちら ヴァイパー 02 大 隊長 負傷 に つき
指揮 権 を 継承 する
( 通信 兵 ) 了解 ヴァイパー 02 それ と 悪い 知らせ だ
北東 エリア より 急報
2 個 中隊 規模 の 敵 魔 導 部隊 を 観測 班 が 目 視 し た
( 中尉 ) 増 援 ! ? 連中 の どこ に そんな 余力 が …
( 通信 兵 ) 国籍 不明 の 義 勇 軍 魔 導 師 の 混在 を 確認
認知 圏 内 へ の 接近 は 確実 の 見込み
これ 以上 の 迎撃 は 困難 だ 即時 後退 の 許可 を !
( 隊員 ) 中尉 殿 ! 2 時 方向 に 機 影 多数
爆撃 機 です
( 隊員 たち の 叫び声 )
( 通信 機 から 聞こえる 叫び声 )
( 隊員 ) 前衛 と の 通信 途絶 !
ば … 爆撃 機 を 複数 確認 直ちに 要 撃 機 部隊 を 出撃 さ れ た し !
( 通信 兵 ) 5 分 待て 司令 部 と 検討 する 迎撃 は 可能 か ?
ふざける な ! 高度 が 違い すぎる !
敵 魔 導 部隊 も 排除 でき て ない !
( 通信 兵 ) 集積 地 に は 備蓄 の 物資 が 山積み だ
爆撃 さ れ たら 冬 が 越せ なく なる
頼む ! 持ちこたえろ
爆撃 機 は 高度 9,000 以上 だ ぞ
戦闘 機 で ない かぎり 迎撃 は 不可能 だ
う う … ダメ だ ! このまま で は もう …
( 通信 兵 ) 何 ? 本当 か !
よし … ヴァイパー 大隊 直ちに 後退 せよ ! 後退 せよ !
中央 から の 援軍 だ 大隊 規模 で エリア B 3 より 急行 中
コール サイン は “ ピクシー ”
喜べ ! 指揮 官 は “ ネームド ” だ ぞ !
( ヴィー シャ ) 敵 魔 導 部隊 は 高度 6,500
前衛 は 準 連隊 規模 後衛 は 2 個 中隊 です
( ターニャ ) 第 2 から 第 4 中 隊 は 前衛 に 当たれ
我々 は 後衛 および 爆撃 機 を たたく その後 背後 より 挟 撃 だ
ただし 諸君 ら の ノルマ は 足止め だ が ―
別に 私 を 待つ 必要 は ない ぞ
全て 倒し て しまって も 一 向 に かまわ ん
( 隊員 たち ) は っ !
さて 第 1 中 隊 諸君 高度 を 上げろ
迂回 ( うかい ) し て 後衛 の 2 個 中隊 を たたく ぞ
( シュライゼ ) 要 撃 機 は いつ でも 上がれる の だ な
( 将校 ) は っ 格納 庫 にて 待機 中 です
命令 が あり しだい すぐに 出 せ ます が
では 出す べき だ ろ う 爆撃 機 の 侵入 は 阻止 せ ね ば
( 通信 兵 ) 二〇三 航空 魔 導 大隊 より 入電 !
( 通信 兵 ) 出撃 中 の ピクシー 大隊 です
何 ? 読み上げろ
それ が … え ー と …
何 だ 早く しろ !
“ 手出し ご 無用 ” と …
“ 手出し ご 無用 ” ?
ハッ いい 度胸 だ ! 我々 に 恩 を 売る つもり か
( 通信 兵 ) 管制 機 ピクシー 大隊 を 確認
速度 250 高度 …
随分 と 速い な … N ん ? 高度 は どう し た ?
( 通信 兵 ) こ … 高度 7,500 … N いえ なお 上昇 中 で あり ます !
何 だ と ! ?
何 か の 間違い だ ろ う 戦闘 機 で は ない の だ ぞ
( 通信 兵 ) 間違い あり ませ ん 現在 高度 8,500 速度 300 !
機械 は 正常 な の か ?
異常 は 見 られ ませ ん 全て 正常 です
信じ られ ん …
参謀 本部 は 規格 外 の 切り札 を 持って いる よう だ な
( ノイマン ) え いっ !
( 魔 導 師 たち の 叫び声 )
近接 戦 用意 ! 敵 前衛 を 排除 する ぞ !
( ケーニッヒ ) チッ 敵 の 演算 宝 珠 は 予想 以上 に 高 性能 だ
侮る な よ !
( ヴァイス ) う っ …
チッ 速い !
この 高低 差 で 当て て くる か
( グランツ ) 例の 義 勇 軍 魔 導 師 の もよう です
( ヴァイス ) 思った より 手ごわい な
( ターニャ ) さて 諸君 本物 の 戦争 は どう だ ?
先日 の ダキア 戦 は あくまで も 実弾 演習
今回 は 戦意 旺盛 な 諸君 の ため 援軍 は 丁重 に お 断り し て おい た
火 と 鉄 の 試練 を くぐる 機会 が 与え られ た と 誇り たまえ
我々 の 戦い は 他の 列強 諸国 ひいては 世界 に のぞき 見 られ て いる
国威 の ため に も 失敗 は 許さ れ ん
まったく … 少佐 殿 らしい な
なお 帰還 後 の 祝賀 会 は 一 番 成績 の 悪い 中隊 の おごり と する
25 年 物 を 発注 し て おい た 破産 し たく なけ れ ば 奮闘 する よう に
第 2 中 隊 最高 高度 だ !
各 員 死ぬ 気 で 飛 べ ー !
俺 を 破産 さ せる な よ !
各 中隊 奮戦 し て い ます !
( ターニャ ) フンッ 有能 な 指揮 官 ぶり を ―
アピール する の も 難しい もの だ な … ん っ
アピール する の も 難しい もの だ な … ん っ
( プロペラ の 音 )
( ヴィー シャ ) 来 まし た 爆撃 機 です !
ようやく お出まし か …
( 敵 兵 ) 眼下 に 敵 魔 導 中隊 を 確認
( 敵 兵 ) 敵 影 12 高度 6,500 どう し ます か ?
( 編隊 長 ) 護衛 の 魔 導 部隊 に 任せ て おけ
この 高度 差 だ 下 から で は どうにも なら ん
敵 の 直 掩 ( ちょ く えん ) も 来 まし た 2 個 中隊 の 敵 魔 導 師 です
少尉 隊 を 率い て 迎撃 しろ 悪い が 私 は あれ を 独り占め だ
あ … あの 数 の 爆撃 機 です よ ?
実は 空軍 でも エース に なり たい と 思って い た ところ で な
( ヴィー シャ ) それ に は 戦闘 機 で 落とす 必要 が あり ます けど …
そう な の か ? だったら 取り に 戻り たい くらい だ
( ヴィー シャ ) は あ …
( ターニャ ) と は 言え この 状況 で 背 を 向ける の は 無理 か
敵 前 逃亡 扱い さ れ て は かなわ ん 給料 分 の 仕事 は する と しよ う
( ヴィー シャ ) 第 1 中 隊 ! 前 へ 出る ぞ !
( 敵 兵 ) うん ? い … 1 体 来 ます !
1 体 ? バカ な ! 自殺 行為 だ ぞ !
そ … 速度 250 高度 7,500 !
何 だ と ! ?
( 敵 兵 ) まだ 上昇 中 です !
( ターニャ ) お 相手 は 鈍重 な 鉄 の 塊 ダンス を 踊れ る と は 思え ん な
( 敵 兵 ) 高度 8,000 … 8,500 ! このまま で は 並ば れ ます !
高度 を とる ぞ ! 各 機 弾 幕 を 張れ !
( 敵 兵 ) 速 すぎる !
この 時 ばかり は 小さな 体 に 感謝 する よ
( 敵 兵 ) こ … 高度 1 万 ! ( 編隊 長 ) 何 な ん だ こいつ は !
( 敵 兵 ) クソッ 当たれ ! 当たれ ー !
( 敵 兵 ) やめろ 下手 に 撃つ な ! 落ち着 い て 狙い を … あっ …
( 敵 兵 ) やめろ 下手 に 撃つ な ! 落ち着 い て 狙い を … あっ …
( 着地 音 )
( ターニャ ) こんにちは
そして … さようなら
( 2 人 ) あっ … あ … ああ …
( 敵 兵 ) へ … 編隊 長 機 が !
( 敵 兵 ) さ … 作戦 中止 だ ! 急速 旋回 !
爆弾 を 投棄 だ ! 機体 を 軽く しろ !
ハァ … 固定 砲台 並み の 単純 作業 だ な
主 よ 我 が 祈り を 聞き 我 が 願い に 耳 を 傾けよ
天上 の 世界 から 鉄 槌 ( てっ つい ) を 下し たまえ
( 敵 兵 ) メーデー ! メーデー ! こちら …
ピクシー 01 より 各 部隊 へ
機械 の 鳥 たち は ねぐら に 帰る よう だ
諸君 は 残存 魔 導 師 の 挟 撃 を 開始 しろ
私 は 落とし た 獲物 捕虜 の 回収 に 向かう
情報 を 聞き出し たかった ん だ が
脳みそ を 拾って 帰る わけ に も いかん し なあ
( 存在 X ( エックス ) ) 喜ばしい こと だ
はっ !
はっ ! う っ …
( 存在 X ) この 世界 の 誰 も が ―
信仰 なき 貴 様 を 葬ら ん と して いる
冒とく 者 を 罰 する 聖なる 大戦 が 幕 を 開け た の だ
存在 X … N やはり 貴 様 が おせっかい を !
( 存在 X ) どう かね ? 世界 を 相手 に 無謀 な 戦い を 挑む 気分 は
ハァ … ハァ … ハァ …
クソッ ふざける な !
( 観測 兵 ) やはり 西方 で 確認 さ れ た ネームド に 間違い あり ませ ん
個体 照合 “ ライン の 悪魔 ” です
( ドレイク ) 実在 し た の か
共和 国 の 連中
白昼 夢 を 見て い た わけ で は ない らしい な
早急 に 監視 体制 を 整え て い て 正解 だった な
単独 で 爆撃 機 を 撃退 する など まさしく 悪魔 だ
記録 データ は とれ て いる な
( 観測 兵 ) は っ 問題 あり ませ ん
( ドレイク ) 通信 の 傍受 は どう だ ? ( 観測 兵 ) 残念 ながら …
未知 の 暗号 に よる 通信 形式 で し た ので
( ドレイク ) 管制 機 を 上げ たい ところ だ が ―
今 は 機材 を 持って 帰る ほう が 先決 か
( 観測 兵 ) あ … アルファ 大隊 から です
“ ネームド より 高 魔力 反応 を 察知 し た ” と
( ターニャ ) 朝日 の ごとく 御 光 を もて
よし いい データ を とる チャンス だ
( ターニャ ) 土 に 隠れ し 暗き を 照らせ
一体 何 を する つもり だ
( 観測 兵 ) さあ な 見当 も つか ん
あっ き … 機材 の 電源 を 落とせ ! 逆 探さ れ て いる !
( ターニャ ) 今 ぞ 生まれ し 主 を たたえよ
ほ … 砲撃 術 式 を 感知 !
( 観測 兵 ) どれ だけ 距離 が ある と 思って いる !
退避 … 退避 ー !
( ヴィー シャ ) 観測 波 の 消滅 を 確認
お 見事 です ! 少佐 殿
少佐 殿 … 何 か ?
( ターニャ ) 行く ぞ 残 敵 掃討 だ
クソッ やって くれる …
( ビアント ) 協商 連合 軍 は 集積 地 の 襲撃 に 失敗
我が 軍 が 派遣 し た 魔 導 師 に も ―
多数 の 損害 が 出 て いる もよう です
( 判 を つく 音 )
協商 連合 軍 の 司令 部 へ ダキア 戦 を 分析 し た 結果 と して ―
後方 地帯 が 手薄 で は 危うい 旨 を 伝え て い ます が
あの よう な 窮状 です
か の 国 に は 期待 する だけ 無駄 な の で は
( ド ・ ルーゴ ) 口 を 慎め ビアント 中佐
し … 失礼 し まし た
( ド ・ ルーゴ ) たとえ 泥 舟 だ ろ う と 使える もの は 使う
当然 だ
( ルーデルドルフ ) よう こそ ノル デン へ
いや … お かえり と 言う べき か な デグレチャフ 少佐
はっ 懐かし の 戦場 に 帰って まいり まし た
ルーデルドルフ 閣下
( ルーデルドルフ ) ご 苦労 !
早速 だ が 見事 な もの だった と 言わ せ て くれ
光栄 で あり ます 閣下
こちら でも 存分 に 暴れ て もらい たい
( ターニャ ) はっ
結構
では 仕事 の 話 に 入る が …
少佐 貴 官 の 部隊 に は
敵 防御 陣地 を 制圧 し て もらう こと に なる
それ は 前線 の 押し上げ と いう こと で あり ま しょ う か
現状 の 兵站 状況 で は とても …
今 の ところ 新た な 作戦 と だけ 言って おこ う
了解 いたし まし た
( ルーデルドルフ ) 知って の とおり 列強 の 介入 が 始まった
いよいよ 厄介 事 ( やっかい ごと ) も 増える が ―
期待 し て いる ぞ 少佐
( 存在 X ) どう かね ? 世界 を 相手 に 無謀 な 戦い を 挑む 気分 は
( ターニャ ) は っ 協商 連合 のみ なら ず
共和 国 に 連合 王国 そして おせっかい な 連中 全て に
目 に 物見 せ て やり ます
( グンナー ) 大佐 殿
( グンナー ) 改めて 昇進 おめでとう ございます
( アン ソン ) バカ を 言え
戦死 し た 上官 の 穴埋め で 昇進 する など
我が国 の 未来 は 推して 知る べし だ
( グンナー ) 来年 まで 生き て れ ば 将官
再来年 なら 元帥 も 夢 で は あり ませ ん ね
( アン ソン ) フンッ 軽口 を たたく 暇 が あったら ―
出発 準備 を 整えろ 後方 行き だ ぞ
はっ 大変 失礼 し まし た
( アン ソン ) フッ
♪~
~♪
( ターニャ ) ヴァイス 中尉 は すばらしい な
( ヴァイス ) ど … どう さ れ た ん です か ? 突然
( ターニャ ) 貴 官 は タバコ を 吸わ ん だ ろ う
個人 の 権利 を 制限 する 気 は ない し ―
戦場 で の 喫煙 を 否定 しよ う と も 思わ ん が ―
せめて 分 煙 を 要求 し たい ところ だ な
( ヴァイス ) 分 煙 ? 分 煙 と は …
第 二 〇三 航空 魔 導 大隊 ターニャ ・ デグレチャフ 少佐 だ
( 衛兵 ) こちら へ
( ターニャ ) ふ っ … はっ … う う ~