Mahouka Koukou no Rettousei Episode 23 mahouka|koukou||rettousei|episode

周 先生 しゅう|せんせい

本国 から 艦艇 を 派遣 する と 連絡 が あり まし た ほんごく||かんてい||はけん|||れんらく||||

おかげ で 無事 次 の 作戦 を 遂行 できる ||ぶじ|つぎ||さくせん||すいこう|

お 役 に 立て た の で あれ ば 光栄 です |やく||たて||||||こうえい|

ただ 武運 つたなく 副 官 が 敵 の 手 に 落ち て しまい まし て |ぶうん||ふく|かん||てき||て||おち||||

真に 運 が 悪かった と しか 申せ ませ ん しんに|うん||わるかった|||もうせ||

まさか 呂 先生 が … |ろ|せんせい|

失態 を 曝し た と は いえ 彼 は 我が国 に 必要 な 武人 しったい||さらし|||||かれ||わがくに||ひつよう||たけと

手 を 貸し て もらえ ない だ ろ う か て||かし|||||||

おお もちろん です と も 閣下 |||||かっか

実は 明日 じつは|あした

呂 先生 が 横須賀 の 外国 人 刑務所 へ 移送 さ れる こと に なって おり まし て ろ|せんせい||よこすか||がいこく|じん|けいむしょ||いそう||||||||

本当 です か ほんとう||

ええ 実に 好都合 な タイミング です |じつに|こうつごう||たいみんぐ|

その代わり と 申し まし て は 何 です が そのかわり||もうし||||なん||

明日 の 作戦 で は この 街 に は なるべく … あした||さくせん||||がい|||

もちろん です と も

この 中華 街 に は なるべく 被害 が 及ば ぬ よう に いたし ます |ちゅうか|がい||||ひがい||およば|||||

ただ

第 一 目標 の 魔法 協会 関東 支部 は だい|ひと|もくひょう||まほう|きょうかい|かんとう|しぶ|

中華 街 の すぐ そば です から な ちゅうか|がい||||||

しかも

論文 コンペティション に 集まる 魔法 師 が 研究 データ を いただく と なる と ろんぶん|||あつまる|まほう|し||けんきゅう|でーた|||||

多少 の 荒 事 は 避け られ ませ ん が たしょう||あら|こと||さけ||||

ご 配慮 感謝 いたし ます |はいりょ|かんしゃ||

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外し て ||はずし|

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知ら ない このさき||しら|

信じ て は 裏切ら れ てる しんじ|||うらぎら||

見渡せ ば いつ でも みわたせ|||

Nobodyends もう 誰 か に nobodyends||だれ||

頼る の は やめ て たよる||||

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で たいせつ||ひみつ||||てまねき|||||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青 つよ||||まもれ|||おもい||ぐん|あお

狙い 定め 引き金 を 引 い て ねらい|さだめ|ひきがね||ひ||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

達也 くん 明日 は 何時頃 会場 入り する の ？ たつや||あした||いつごろ|かいじょう|はいり||

俺 は 八 時 に 現地 集合 おれ||やっ|じ||げんち|しゅうごう

コンペ は 九 時 に 開幕 だ こんぺ||ここの|じ||かいまく|

一 高 の 出番 は 三 時 から だ な ひと|たか||でばん||みっ|じ|||

現地 集合 って デモ 機 は どう する の ？ げんち|しゅうごう||でも|き||||

生徒 会 が 運送 業者 を 手配 し て いる よ せいと|かい||うんそう|ぎょうしゃ||てはい||||

どうして そんな こと を ？

ああ いや ちょっと ね

あの よ その デモ 機 の 見張り と か さ |||でも|き||みはり|||

オレ たち に も 手伝わ せ て くれ ねえ ？ おれ||||てつだわ||||

それ は 構わ ない が ||かまわ||

何故 そんな 面倒 な こと を 自分 から やり た がる ん だ ？ なぜ||めんどう||||じぶん||||||

いや まあ な ん だ その …

せっかく 特訓 し た の に 出る 幕 の ない まま 終わ っち まう の は 悔しい |とっくん|||||でる|まく||||しまわ|||||くやしい

なんて 言え ない よ な |いえ|||

ああ もう

学校 まで 休 ん で コイツ を し ご い た のに がっこう||きゅう|||||||||

もう 事件 は 解決 し て まし た なんて バカ み たい じゃ ない ？ |じけん||かいけつ||||||ばか||||

お前 たち が 何 を やろう と し て いる の か は 知ら ない が おまえ|||なん||||||||||しら||

もう 何も 起こら ない と 決まった わけ で も ない ぞ |なにも|おこら|||きまった|||||

えっ ？ 事件 は 解決 し た ん じゃ なかった の かい |じけん||かいけつ|||||||

事件 が 起こる の は 一度に 一 つ なんて 決まり は ない じけん||おこる|||いちどに|ひと|||きまり||

論文 コンペ が 狙わ れる の は 毎年 の こと だ そう だ ろんぶん|こんぺ||ねらわ||||まいとし|||||

そう か そう だ ね

だったら 僕 に も 見張り 番 を さ せ て くれ ない か な |ぼく|||みはり|ばん||||||||

じゃあ

私 でも お 手伝い できる こと が あれ ば 言って ください わたくし|||てつだい||||||いって|

ああ

だが 別に 警備 で 張り切ら なく て も |べつに|けいび||はりきら|||

客席 から 応援 し て くれ れ ば いい よ きゃくせき||おうえん|||||||

それ は ねえ よ 達也 ||||たつや

まあ 何 か 事件 が 起こったら |なん||じけん||おこったら

観客 が 事件 収拾 に 協力 し て も かんきゃく||じけん|しゅうしゅう||きょうりょく|||

文句 は 言わ れ ない だ ろ う もんく||いわ|||||

そ っか 協力 ね ||きょうりょく|

どうぞ

失礼 し ます しつれい||

いらっしゃい 市原 さん |いちはら|

安 宿 先生 彼女 と 話 を し たい の です が やす|やど|せんせい|かのじょ||はなし||||||

問題 ない わ もんだい||

平河 千秋 さん あなた の やり 方 で は ひらかわ|ちあき|||||かた||

司 波 君 の 気 を 引く こと は でき ませ ん つかさ|なみ|きみ||き||ひく|||||

好意 は 無論 の こと こうい||むろん||

敵意 も 悪意 も 引き出す こと は でき ませ ん よ てきい||あくい||ひきだす||||||

司 波 君 は 尊大 な 人間 です つかさ|なみ|きみ||そんだい||にんげん|

その他 大勢 が いくら 泣 こ う が 喚 こ う が そのほか|おおぜい|||なき||||かん|||

おそらく 彼 は 気 に 掛け ませ ん |かれ||き||かけ||

同情 どころ か 嘲笑 う 手間 すら 掛け ない でしょ う どうじょう|||ちょうしょう||てま||かけ|||

千秋 さん 知って い ます か ？ ちあき||しって|||

一 学期 定期 考査 の 筆記 試験 で ひと|がっき|ていき|こうさ||ひっき|しけん|

司 波 君 は 二 位 以下 を まるで 寄せ付け ない 高 得点 を マーク し まし た つかさ|なみ|きみ||ふた|くらい|いか|||よせつけ||たか|とくてん|||||

とりわけ 魔法 工学 は |まほう|こうがく|

驚く べき こと に 満点 で し た ね おどろく||||まんてん||||

それ が どう し た ん です か

そして 一 年生 二 位 が あなた です |ひと|ねんせい|ふた|くらい|||

100 満点 中 92 点 まんてん|なか|てん

普通 なら トップ でも おかしく ない 高 得点 です ふつう||とっぷ||||たか|とくてん|

だから 何 です |なん|

魔法 工学 の 分野 に 限って 言え ば まほう|こうがく||ぶんや||かぎって|いえ|

千秋 さん は 司 波 君 を 追い抜く こと も 可能 だ と 思い ます よ ちあき|||つかさ|なみ|きみ||おいぬく|||かのう|||おもい||

約 三 週間 一緒 に 作業 し て み て 分かり まし た が やく|みっ|しゅうかん|いっしょ||さぎょう|||||わかり|||

司 波 君 は ハードウェア を 余り 得意 と し て い ない よう です つかさ|なみ|きみ||はーどうぇあ||あまり|とくい|||||||

悔しい と いう 気持ち を 持ち 続ける こと が できる の で あれ ば くやしい|||きもち||もち|つづける|||||||

きっと いつか 成し遂げる こと が できる と 思い ます よ ||なしとげる|||||おもい||

明日 会場 に 来 て ください あした|かいじょう||らい||

きっと 得る もの が ある はず です |える|||||

あの 市原 先輩 |いちはら|せんぱい

ご 気分 が 優れ ない の でし たら |きぶん||すぐれ||||

いえ 心配 に は 及び ませ ん |しんぱい|||および||

ちょっと し た 自己 嫌悪 です から |||じこ|けんお||

千秋 さん に は 魔 工 技 師 と して の 才能 を ちあき||||ま|こう|わざ|し||||さいのう|

我が 校 の 為 に 役立て て もらわ なく て は なり ませ ん わが|こう||ため||やくだて||||||||

全く 詐欺 師 の 才能 が あり ます ね 私 は まったく|さぎ|し||さいのう|||||わたくし|

いい 香り です ね |かおり||

気 に 入って いただけ た の なら 幸い です き||はいって|||||さいわい|

藤林 さん の おかげ で ふじばやし||||

今回 の ヤマ も 何とか 目 処 が 立ち まし た し こんかい||やま||なんとか|め|しょ||たち|||

今日 は 本 官 から の せめても の お礼 の つもり です から きょう||ほん|かん|||||お れい||||

警部 さん けいぶ|

今日 誘って い ただい た の は お 礼 だけ なん です か ？ きょう|さそって|||||||れい||||

もし よろし けれ ば

明日 も 付き合って いただき たい の です けど あした||つきあって|||||

はい 本 官 で よろし けれ ば 喜んで |ほん|かん|||||よろこんで

ありがとう ござい ます

それでは 朝 の 八 時 半 に 桜木 町 の 駅 で よろしい でしょう か |あさ||やっ|じ|はん||さくらぎ|まち||えき||||

え ？ 朝 ？ |あさ

明日 は 国際 会議 場 で 全国 高校 生 魔法 学 論文 コンペティション が 開催 さ れる ん です が あした||こくさい|かいぎ|じょう||ぜんこく|こうこう|せい|まほう|まな|ろんぶん|||かいさい|||||

ご存知 あり ませ ん か ？ ごぞんじ||||

いえ 存じ て おり ます が |ぞんじ||||

それ に 知り合い の 男の子 が 出場 する ので ||しりあい||おとこのこ||しゅつじょう||

応援 に 行き たい の です よ おうえん||いき||||

は ぁ …

そう そう

でき れ ば 部下 の 方々 に も お 声 を 掛けて おい て ください ね |||ぶか||ほうぼう||||こえ||かけて||||

武装 デバイス や 実弾 銃 も ご 用意 いただける と 助かり ます ぶそう|||じつだん|じゅう|||ようい|||たすかり|

藤林 さん それ は … ふじばやし|||

もちろん 何も 起こら なけ れ ば いい の です けど |なにも|おこら|||||||

やっぱり

深雪 さん お 久し振り ね みゆき|||ひさしぶり|

ええ 二 月 に お目に掛かって 以来 です |ふた|つき||おめにかかって|いらい|

藤林 さん 一 高 の 控え室 に 来 て 大丈夫 な ん です か ？ ふじばやし||ひと|たか||ひかえしつ||らい||だいじょうぶ||||

大丈夫 よ だいじょうぶ|

技術 士官 で ある 私 が ぎじゅつ|しかん|||わたくし|

九 校 戦 で 高度 な 技術 を 披露 し た 君 の 元 を 訪れ て も ここの|こう|いくさ||こうど||ぎじゅつ||ひろう|||きみ||もと||おとずれ||

不自然 じゃ ない から ね ふしぜん||||

さて 前置き は これ くらい に し て |まえおき||||||

例の ムーバルスーツ が 完成 し た わ よ れいの|||かんせい||||

夜 に は こちら に 持って 来る って 真田 大尉 から 伝言 よ|||||もって|くる||さなだ|たいい||でんごん

もう 完成 し た ん です か さすが です ね |かんせい||||||||

それ と もう 一 つ |||ひと|

例の 件 どうも このまま じゃ 終わら ない みたい れいの|けん||||おわら||

何 か 問題 が ？ なん||もんだい|

詳しい こと は これ を 見 て くわしい|||||み|

私 の 方 でも いく つ か 保険 を 掛け て おい た けど わたくし||かた|||||ほけん||かけ||||

もしかしたら キナ 臭い こと に なる かも しれ ない ||くさい||||||

分かり まし た わかり||

俺 たち の 方 も 準備 だけ は し て おき ます おれ|||かた||じゅんび||||||

はい お 兄 様 ||あに|さま

もしも の 時 は お 願い し ます ||じ|||ねがい||

分かり まし た わかり||

あれっ ？ エリカ あそこ に いる の は …

エリカ ちゃん お 知り合い ？ |||しりあい

単なる ナンパ 野郎 よ たんなる||やろう|

司 波 さん つかさ|なみ|

一条 さん ひと じょう|

お 久し振り です 司 波 さん |ひさしぶり||つかさ|なみ|

後 夜 祭 の ダンス パーティー 以来 です ね あと|よ|さい||だんす|ぱーてぃー|いらい||

ええ こちら こそ ご無沙汰 し て おり ます |||ごぶさた||||

あっ いえ こちら こそ …

会場 の 見回り です か ？ かいじょう||みまわり||

は … は い そうです |||そう です

今回 は 共同 警備 隊 に 参加 し て いる ん です こんかい||きょうどう|けいび|たい||さんか|||||

一条 さん が 目 を 光らせ て くださって いる の で あれ ば ひと じょう|||め||ひからせ|||||||

いっそう 安心 で き ます |あんしん|||

よろしく お 願い し ます ね ||ねがい|||

はい 必ずや ご 期待 に 添える よう 全力 を 尽くし ます |かならずや||きたい||そえる||ぜんりょく||つくし|

十 三 束 君 も 頑張って ください じゅう|みっ|たば|きみ||がんばって|

ぼ … 僕 の 名前 を |ぼく||なまえ|

あ … ありがとう ござい ます

では そろそろ 時間 です ので ||じかん||

次 が 楽しみ だ な つぎ||たのしみ||

間もなく 九 時 より 開会 式 を 行い ます まもなく|ここの|じ||かいかい|しき||おこない|

関係 者 ご 参加 の 皆様 は メイン ホール へ お 越し ください かんけい|もの||さんか||みなさま|||ほーる|||こし|

達也 くん たつや|

エリカ か レオ は どう し た ん だ

アイツ と あたし を ワンセット に する の 止め て もらえ ない ？ ||||わん せっと||||とどめ|||

あたし は アイツ に 技 と 得 物 を 与え た だけ で ||||わざ||とく|ぶつ||あたえ|||

それ 以上 の 関係 なんて 全く 何も ない ん だ から |いじょう||かんけい||まったく|なにも||||

そんな 意図 は なかった ん だ が |いと|||||

ところで 他の 連中 は ？ |たの|れんちゅう|

美 月 と ミキ は 来 てるよ び|つき||みき||らい|

もっと 前 の 方 に 座って る |ぜん||かた||すわって|

二 人 で 仲良く ふた|じん||なかよく

少し よろしい かしら ？ すこし||

えっ ？ ええ どうぞ

ありがとう

そんなに 見詰め られる と さすが に 気恥ずかしい ん です けど |みつめ|||||きはずかしい|||

す … すみません

いえ

ミズ ・ ファントム に 関心 を 持って もらえ る の は 光栄 な こと だ と 思い ます ので |||かんしん||もって|||||こうえい|||||おもい||

私 如き 者 の こと を エレクトロン ・ ソーサ リス が ご存知 と は わたくし|ごとき|もの||||||りす||ごぞんじ||

こちら こそ 光栄 に 思い ます わ ||こうえい||おもい||

それ で どの よう な お 話 な の でしょ う か ||||||はなし|||||

これ 以上 申し上げ なく て も |いじょう|もうしあげ|||

お 分かり いただけ た の で は ござい ませ ん ？ |わかり||||||||

すみません

私 は あなた の よう に 優秀 で は なかった もの です から わたくし||||||ゆうしゅう||||||

ご 謙遜 です ね |けんそん||

九重 先生 も 高く 評価 し て いらっしゃい まし た よ ここのえ|せんせい||たかく|ひょうか||||||

ハッキリ 申し上げ て も よろしい の です か ？ はっきり|もうしあげ||||||

大丈夫 です よ あなた は 職務 に 忠実 な だけ だいじょうぶ|||||しょくむ||ちゅうじつ||

私 は ただ わたくし||

お互い の 領分 を 守り ま しょ う と 提案 し て いる だけ な ん です よ おたがい||りょうぶん||まもり|||||ていあん||||||||

仰 って る 意味 が よく 分かり ませ ん が あお|||いみ|||わかり|||

上 から お 咎め が 来る こと は あり ませ ん うえ|||とがめ||くる|||||

咎め られる べき は とがめ|||

私 の 大切 な 友人 に 過ぎ た 好奇心 を 向け た 方 です から わたくし||たいせつ||ゆうじん||すぎ||こうきしん||むけ||かた||

この タイミング で 釘 を 刺し て き た と いう こと は |たいみんぐ||くぎ||さし|||||||

司 波 くん と 藤林 響子 の 間 に つかさ|なみ|||ふじばやし|きょうこ||あいだ|

秘密 に し なけ れ ば なら ない 関係 が ある と いう こと ひみつ||||||||かんけい|||||

防衛 省 ？ それとも … ぼうえい|しょう|

呂 剛 虎 に 逃げ られ た ？ ろ|かたし|とら||にげ||

失礼 ながら 確か な 情報 です か ？ しつれい||たしか||じょうほう||

横須賀 に 向かって いる 途中 の 護送 車 が 襲撃 を 受け た よこすか||むかって||とちゅう||ごそう|くるま||しゅうげき||うけ|

何故 わざわざ 今日 に ？ なぜ||きょう|

幸い さいわい

明日 保土ヶ谷 で 予定 さ れ て いる 新 装備 テスト の おかげ で あした|ほどがや||よてい|||||しん|そうび|てすと|||

出動 準備 は 整って いる しゅつどう|じゅんび||ととのって|

出発 を 繰り上げ て 今 から そちら へ 向かう こと に し た しゅっぱつ||くりあげ||いま||||むかう||||

到着 予定 時刻 は 一五〇〇 だ とうちゃく|よてい|じこく||いちご|

了解 です 小 官 は 状況 を 注視 し ます りょうかい||しょう|かん||じょうきょう||ちゅうし||

頼 ん だ ぞ 少尉 たの||||しょうい

関本 や 平河 妹 の 狙い は 論文 コンペ の 資料 です せきもと||ひらかわ|いもうと||ねらい||ろんぶん|こんぺ||しりょう|

今日 関本 を 改めて 尋問 し た 結果 きょう|せきもと||あらためて|じんもん|||けっか

彼 は マインド コントロール を 受け て い た こと が 分かり まし た かれ||まいんど|こんとろーる||うけ||||||わかり||

関本 たち を 利用 し せきもと|||りよう|

論文 を 狙って いる 組織 は 過激 な 手段 を 採る 可能 性 が 考え られ ます ろんぶん||ねらって||そしき||かげき||しゅだん||とる|かのう|せい||かんがえ||

十文字 先輩 に は 会場 に 目 を 光らせ て ほしい と の こと で し た じゅうもんじ|せんぱい|||かいじょう||め||ひからせ||||||||

七草 先輩 から お 預かり し た 伝言 は 以上 です ななくさ|せんぱい|||あずかり|||でんごん||いじょう|

了解 し た りょうかい||

服部 と 桐原 は 会場 外 周 の 監視 に 当たって くれ はっとり||きりはら||かいじょう|がい|しゅう||かんし||あたって|

分かり まし た わかり||

服部 桐原 はっとり|きりはら

はい

現在 の 状況 に つい て 違和感 を 覚え た 点 は ない か げんざい||じょうきょう||||いわかん||おぼえ||てん|||

違和感 … です か ？ いわかん||

自分 は 先週 会場 の 下見 に 来 て い た の です が じぶん||せんしゅう|かいじょう||したみ||らい||||||

その 時 より 外国 人 の 数 が 少し 多 すぎる 気 が し ます |じ||がいこく|じん||すう||すこし|おお||き|||

服部 も そう 思う か はっとり|||おもう|

はい

桐原 は どう だ きりはら|||

はっ

会場 内 より も 街 中 の 空気 が 妙に 殺気 立って いる よう に 思わ れ ます かいじょう|うち|||がい|なか||くうき||みょうに|さっき|たって||||おもわ||

ふむ 確かに |たしかに

服部 桐原 防弾 チョッキ を 着用 しろ はっとり|きりはら|ぼうだん|ちょっき||ちゃくよう|

分かり まし た わかり||

一 高 の 十文字 だ ひと|たか||じゅうもんじ|

共同 警備 隊 に 通達 する きょうどう|けいび|たい||つうたつ|

隊員 は 午後 から 防弾 チョッキ を 着用 する こと たいいん||ごご||ぼうだん|ちょっき||ちゃくよう||

繰り返す 必ず 防弾 チョッキ を 着用 し て 警備 に 当たる こと くりかえす|かならず|ぼうだん|ちょっき||ちゃくよう|||けいび||あたる|

幹 比 古 どう よ みき|ひ|ふる||

今 の ところ 異常 は ない が いま|||いじょう|||

美 月 は ？ び|つき|

まだ 変 な もの は 見え ない よ |へん||||みえ||

第 一 高校 テーマ は 重力 制御 型 熱 核 融合 炉 だい|ひと|こうこう|てーま||じゅうりょく|せいぎょ|かた|ねつ|かく|ゆうごう|ろ

時間 は 30 分 です じかん||ぶん|

核 融合 発電 の 実用 化 に 何 が 必要 と なる か かく|ゆうごう|はつでん||じつよう|か||なん||ひつよう|||

この 点 に つい て は 前 世紀 より 明らか に さ れ て い ます |てん|||||ぜん|せいき||あきらか||||||

一 つ は 燃料 と なる 水素 を プラズマ 化 し ひと|||ねんりょう|||すいそ|||か|

十分 な 熱量 を 生み出す 融合 反応 に 必要 な 時間 じゅうぶん||ねつりょう||うみだす|ゆうごう|はんのう||ひつよう||じかん

その 状態 を 保つ こと |じょうたい||たもつ|

この 問題 は |もんだい|

ご覧 の 通り 放出 系 魔法 に よって 既に 解決 さ れ て い ます ごらん||とおり|ほうしゅつ|けい|まほう|||すでに|かいけつ|||||

もう 一 つ は プラズマ 化 さ れ た 原子核 の 電気 的 斥力 に 逆らって |ひと||||か||||げんしかく||でんき|てき|せきりょく||さからって

原子核 同士 を 接触 さ せる こと です げんしかく|どうし||せっしょく||||

しかし この 問題 は 効果 的 な 方法 は 見つけ られ ず ||もんだい||こうか|てき||ほうほう||みつけ||

安定 的 な 核 融合 反応 を 実現 する に は 至り ませ ん あんてい|てき||かく|ゆうごう|はんのう||じつげん||||いたり||

様々 な 理由 が あり ます が さまざま||りゆう||||

全て の 問題 は 取り出 そ う と する エネルギー に 対 し て すべて||もんだい||とりだ|||||えねるぎー||たい||

融合 可能 距離 に おける 電気 的 斥力 が 大き すぎる と いう 点 に 収束 し て いる と 言 える でしょ う ゆうごう|かのう|きょり|||でんき|てき|せきりょく||おおき||||てん||しゅうそく|||||げん|||

配置 は 完了 し た はいち||かんりょう||

計画 は 予定 通り 実行 する けいかく||よてい|とおり|じっこう|

電気 的 斥力 は 相互 の 距離 が 接近 する と でんき|てき|せきりょく||そうご||きょり||せっきん||

幾 何 級 数 的 に 増大 し ます いく|なん|きゅう|すう|てき||ぞうだい||

強い 同 極 の クーロン 力 を 持つ 物体 は 接近 する こと で つよい|どう|ごく|||ちから||もつ|ぶったい||せっきん|||

その 斥力 を 増大 さ せ |せきりょく||ぞうだい||

衝突 する こと は あり え ませ ん しょうとつ|||||||

しかし

電気 的 斥力 は 魔法 に よって 低減 する こと が 可能 です でんき|てき|せきりょく||まほう|||ていげん||||かのう|

今回 私 たち は こんかい|わたくし||

限定 さ れ た 空間 内 に おける 見かけ 上 の クーロン 力 を げんてい||||くうかん|うち|||みかけ|うえ|||ちから|

十 万 分 の 一 に 低下 さ せる 魔法 式 の 開発 に 成功 し まし た じゅう|よろず|ぶん||ひと||ていか|||まほう|しき||かいはつ||せいこう|||

核 融合 反応 は 外部 から 作用 を 加え なけ れ ば かく|ゆうごう|はんのう||がいぶ||さよう||くわえ|||

すぐに 反応 は 停止 し て しまい ます |はんのう||ていし||||

当 校 の 重力 制御 核 融合 機関 は この 性質 を 積極 的 に 利用 し ます とう|こう||じゅうりょく|せいぎょ|かく|ゆうごう|きかん|||せいしつ||せっきょく|てき||りよう||

核 融合 反応 停止 後 水素 ガス を 振動 系 魔法 で かく|ゆうごう|はんのう|ていし|あと|すいそ|がす||しんどう|けい|まほう|

容器 が 耐え られる 温度 まで 冷却 し ます ようき||たえ||おんど||れいきゃく||

この 時 に 回収 し た 熱量 は |じ||かいしゅう|||ねつりょう|

重力 制御 と クーロン 力 制御 の エネルギー に 充当 さ れ ます じゅうりょく|せいぎょ|||ちから|せいぎょ||えねるぎー||じゅうとう|||

重力 制御 魔法 に よって ピストン は 慣性 で 上昇 を 続け じゅうりょく|せいぎょ|まほう|||ぴすとん||かんせい||じょうしょう||つづけ

適温 に 冷却 さ れ た 水素 ガス を 熱 交換 用 の 水槽 へ 送り込み ます てきおん||れいきゃく||||すいそ|がす||ねつ|こうかん|よう||すいそう||おくりこみ|

現 時点 で は この 実験 機 を 動かし 続ける 為 に げん|じてん||||じっけん|き||うごかし|つづける|ため|

高 ランク の 魔法 師 が 必要 です が たか|らんく||まほう|し||ひつよう||

エネルギー 回収 効率 の 向上 と 設置 型 魔法 に よる 代替 で えねるぎー|かいしゅう|こうりつ||こうじょう||せっち|かた|まほう|||だいたい|

いずれ は 最初 の 点火 に 魔法 師 を 必要 と する だけ の ||さいしょ||てんか||まほう|し||ひつよう||||

重力 制御 魔法 式 核 融合 炉 が 実現 できる と 確信 し ます じゅうりょく|せいぎょ|まほう|しき|かく|ゆうごう|ろ||じつげん|||かくしん||

これ より 10 分間 の 休憩 に 入り ます ||ぶん かん||きゅうけい||はいり|

第 三 高校 の 発表 は 15 時 40 分 から 行い ます だい|みっ|こうこう||はっぴょう||じ|ぶん||おこない|

やって くれ た ね

難問 だった 継続 的 核 融合 反応 へ の こだわり を 捨て なんもん||けいぞく|てき|かく|ゆうごう|はんのう|||||すて

断続 的 核 融合 反応 を ループ キャスト に よって 実現 する と は だんぞく|てき|かく|ゆうごう|はんのう|||きゃすと|||じつげん|||

見事 な アイデア だった よ みごと||あいであ||

ありがとう と 言う べき か ||いう||

別に お 礼 を 期待 し た わけ じゃ ない よ べつに||れい||きたい||||||

重力 制御 術 式 は 飛行 魔法 に も 使わ れ て いる 一般 的 な 術 式 の 応用 じゅうりょく|せいぎょ|じゅつ|しき||ひこう|まほう|||つかわ||||いっぱん|てき||じゅつ|しき||おうよう

クーロン 力 制御 術 式 は 分子 結合 力 中和 術 式 の アレンジ 版 だ ね |ちから|せいぎょ|じゅつ|しき||ぶんし|けつごう|ちから|ちゅうわ|じゅつ|しき||あれんじ|はん||

ご 慧 眼 恐れ入る な |さとし|がん|おそれいる|

さすが は カーディナル ・ ジョージ だ |||じょーじ|

でも 僕たち も 負け ない よ |ぼくたち||まけ||

いや 今度 こそ 君 に 勝つ |こんど||きみ||かつ

何 だ ？ なん|

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい