勇者 ヨシヒコ と 魔 王 の 城 #09
( スカル ) あい や ~ 待た れ い !
( ダンジョー ) 何者 だ ?
この 近辺 じゃ 知れ渡った 大 悪党 。
盗賊 スカル と は 俺 の こった !
スカル 様 ステキ よ ! こっち 向いて !
( ヨシヒコ ) どういう こと だ ?
( メレブ ) ファン が 殺し 合い に 来ちゃ ダメでしょう よ 。
さ ぁ お前 ら 刀 を 抜け 。
まとめて 相手 に なって やろう ぞ !
( ムラサキ ) 役者 さん な の か な ?
ひと つ 人 より 流れる 目 。
ふた つ 二 重 で 流れる 目 。
みっ つ みた らし 団子 好き 。
流し 目 で 統一 … お っ 気絶 した 。 すごい な キミ 。
ホント は あんこ の ほう が 好き ! 知ら ない よ 。
さ ぁ かかって き なさい !
バリシニコフ バリシニコフ !
逃げて る じゃ ん 。 逃げて る でしょう よ 。
イタッ ! なに なに な に イタッ !
今 舞って る ところ でしょ 華麗に 。
戦い に 舞 など いら ん !
舞 を みんな は 見 に 来て いる の !
悪い こと は 言い ませ ん 。 お 帰り ください 。
おじけづいた か ハッハッハッ 。
カモン 夢 芝居 。
待って ました !
♪♪「 恋 の からくり 」
ヨシヒコ 。 はい 。
貸せ 。
♪♪「 台詞 ひと つ 忘れ は し ない 」
ヤダ どう …。
面倒な 盗賊 討ち取ったり !
キャ ~! ステキ ~!
ステキ ! モジャモジャ が ステキ !
これ は これ で ハマ って る 感じ だ ね 。
ヨシヒコ 連れて いって も いい かな ?
イヤです 。
昨日 の 夕方 山 の 向こう に 立ち込めた →
黒い 雲 を 見た か ? はい 。
あれ こそ 魔 王 の 城 に かかった ま がま が しき 雲 だ 。
俺 たち は どうやら 魔 王 の 城 に 近づいて る ようだ 。
羽衣 兜 鎧 靴 盾 と 揃えた から な 。
戦う 準備 は … うん 揃って る な 。
って こと は 魔 王 と の 戦い も 近い って こと ?
いや ん 怖い 。
よし ぴこ !
メレブ さん メガネ を 。
ねぇ ねぇ ねぇ ねぇ って 。
今 ね よし ぴこ って 言った んだ よ 。
別人 かも しん ない のに こっち 見た !
仏 様 私 たち は もはや 魔 王 を 倒す 装備 を 整えて い ます 。
いよいよ 魔 王 の 城 へ 向かう のです か ?
あの … よし ぴこ の 件 は ノータッチ ね 。 オッケー オッケー いい よ 。
あの ね 実は まだ お前たち の 装備 は 終わって い ない 。
戦う 装備 は もう 全部 揃って る でしょう よ 。
いや 最後に まだ 大事な 装備 が 残って いる 。
それ は …。 なんで スプレー して …。
いい よ いい 声 で 言おう と し なくて も 。
命 の 指輪 だ 。 命 の 指輪 ?
それ なく ば 絶対 に 魔 王 を 倒す こと は でき ない 。
それ は どこ に ある んだ ?
わかり ませ ん 。 いい 声 で 言う こと じゃ ねえ だ ろ 。
え ~ あれ だ ね あの … 以前 まで は あれ でしょ 。
妖精 の 村 の 長 の 持ち物 だった って いう 噂 を 聞いた →
自転車 屋 の ケン ちゃん の つま先 を 洗って あげた →
え ~ 雑貨 屋 の おばさん から それ を 聞いた 。
なんで 雑貨 屋 さん の おばさん の 情報 で →
俺 ら 動か なきゃ いけ ねえ んだ よ 。 フワッ と し すぎ なんだ よ 情報 が 。
とりあえず その 妖精 の 村 に 行って みる しか ある まい 。
でも ね それ 普通の 村 じゃ ない から →
なかなか 見つから ない と 思う よ 。
どこ か わから ない と なる と 苦労 し そうです ね 。
なんとなく 湖 と か に あり そうじゃ ない ?
確かに 普通の 陸地 で は な さ そうだ な 。
まあ イメージ で は あるけ ん ども →
うむ 湖 でも 探して みる か 。
はい 。
( アタ ) ねぇ 寒い から 火 に あたって いこう よ フタ 。
( フタ ) ダメだ よ アタ 。 人間 が 焚 いて いる 火 だ もの 。
いい じゃ ん 。 人間 に 私 たち 見え ない んだ から 。
ダメだ よ 。 もし 間違って →
気づかれ でも したら 大変な こと に なる よ 。
と 言い つつ も ついつい あたって しまう ダメな 僕 。
そして ダメな 私 。
ハァ あたたか ~。
ね 見えて ない でしょ ?
じゃ ひと 遊び して やる か 。
ま 決まり だ から ね 。
妖精 です か ?
えっ 見える んです か ?
見え ます よ 。
どう しよう ? フタ 。
どう する ? アタ 。 フタ 。
アタ 。 フタ 。
アタフタ し ない !
怖い よ 。 ヨシヒコ 誰 と しゃべって る の ?
疲れ で とうとう 気 が ふれた か ?
ここ に 妖精 が 2 人 いる んです よ 。
マジ か ? 全然 見え ない ぞ 。
今 ムラサキ の 前 で 変な 顔 して 遊んで いる 。
( ムラサキ ) う っそ !
仏 が 見え ない ヨシヒコ に だけ →
妖精 が 見える の か ?
キミ たち 。
妖精 の 村 へ 連れて って くれ ない か ?
お 安い ご用 です よ 。
私 たち の 魔法 で ひと っ 飛び です よ 。
そんな 魔法 が ある の か ? ウッソー !
大人 を ナメ る な ! ( メレブ ) なに 大声 ? 怖い !
妖精 たち に どんな ボケ か まさ れて ん の ?
私 たち 魔法 使え ない 系 の 妖精 なんで 。
魔法 使え ない 系 の 妖精 が いる の か ?
基本 我々 ブラブラ して る だけ の 妖精 なん す 。
あんまり 妖精 買いかぶら ない ほう が いい す よ 。
では 歩き で いい から 連れて いけ 。
歩き か ~!
突如 足 だる おも ~!
フェルビナク 必須 ~!
わかった 肩車 で も いい 。
あそこ です 。
( ポロン ) ヨシヒコ 様 アタ と フタ が お 世話に なり ました 。
いえ とても 憎たらしい 2 人 でした 。
どうか お 許し ください 。
私 の 名前 は ポロン 。 この 妖精 の 城 の 女神 です 。
ポロン 様 実は 以前 ここ に あった と いう →
命 の 指輪 を 探して いる のです が 。
命 の 指輪 は 私 たち 妖精 の 村 に →
古 より 守ら れて きた 伝説 の 指輪 。
しかし ある 日 何者 か に 盗ま れて しまった のです 。
犯人 に 心当たり は ?
以前 より 不老 不 死 を 追い求める 悪魔 神官 です 。
今 まで 妖精 の 村 は →
何度 と なく 悪魔 神官 の 手 の 者 に 襲わ れ ました 。
悪魔 神官 と は …。
ものすごい 強い 呪文 を 持って そうな 名前 です ね 。
持って い ます 。 強くて 近寄れ ませ ん 。
私 が 悪魔 神官 を 倒したら 命 の 指輪 を いただけ ます か ?
いい でしょう 。 あなた に は アタ と フタ が 見えた 。
心 の 美しい お方 です 。
おっと 我々 汚い 大人 ?
ただし お 気 を つけ ください 。
悪魔 神官 は 周り の 人間 と 動物 を 合体 さ せる こと に より →
より 強い 生物 を 作り出し それ ら に 自分 を 守ら せて い ます 。
人間 だけ で なく 動物 も 操 れる の か 。
皆様 の ご 無事 お 祈り して おり ます 。
フフ …。
お前 ら か 。 山 の 神官 様 に 楯 突こう と いう ヤツ ら は 。
これ か …。 これ が 人間 と 動物 を かけあわせた →
悪魔 神官 の 追っ手 か 。
人間 と 動物 が 合わさって る と いう こと は →
人間 の 頭脳 と 動物 の 体力 を 持って いる と いう こと 。
そん じょ そこら の モンスター より 手強い ぞ 。
確かに 見るからに 手強 そうだ な 。
さあ つべこべ 言う 前 に 死んで もらおう か ! フン !
フハハハハ ! うまく よけた もの だ な 。 もう 一 丁 いく ぞ !
あら ら ら 。
なぜ よける ?
ケツ を 叩く な ケツ を 。
何 か 手加減 でも して いる の か ? 馬 の 割に は 遅 すぎる 。
ただ あの バテ 方 全力 っぽい よ ね 。
これ が 俺 の 全力 だ と 思った か ? やはり 違う の か 。
いく ぜ !
もう なんだ よ !
いやいや 逆 ギレ さ れて も さ 。
ヘイヘイヘイ ! こっち 来い よ ヘイ !
おっと 来る より 呼ぶ ほう の 作戦 に 切り替えた ぞ 。
この 時点 で 余力 ない と みた アイツ 。
痛い 痛い …。
後ろ足 が 痛い 。 勇者 よ ちょっと 見て は くれ ぬ か 。
大丈夫です か ?
なんと 卑怯 な !
おい そんな ヤツ 斬って 眠ら せちゃ え 卑怯 者 だ から よ !
わかり ました ! よけ られ ねえ ぞ 重い 体 だ から 。
これ から が 恐ろしい ぞ 。
よく 走った ぞ 。
我 は 牛 より 鋭き 角 を 授かった 男 。
人間 など 軽々 と 吹き飛ばす この 角 受けて みよ 。
我 は 牛 より 乳 を 授かり し 男 。
なんで 授かっちゃ った それ を 。
抜け ない じゃ ん 邪魔で 。 剣 抜け ない じゃ ん 。
ひとたび 搾れば キサマ ら の 目の前 は 真っ白 。
そして カルシウム いっぱい さ ! 敵 に 栄養 与えて どう する !?
背 が 伸び なくて も いい の か !? 別に 今更 あきらめ ついて る わ 。
ひと つ よい か ? よい ぞ 。
かっこ悪い ぞ 。 なに !? キサマ 俺 を 怒ら せた な !
悪魔 神官 さ 人間 と 動物 の ミックス 若干 しくじって る 傾向 ある よ ね 。
割と バカ かも ね 悪魔 神官 。
ただ 悪魔 と 名 の つく 魔物 油断 は でき ませ ん よ 。
ハーッハッハッハ !
馬 男 も 牛 男 も やられた か 。
まあ しかたない だろう な 。
ヤツ ら に は 欠陥 が あり すぎる 。
誰 だ ? 早く 姿 を 見せろ !
ヤツ ら は 山 の 神官 様 が 作った 失敗 作 だ 。
ああ その とおり だった ぞ !
今度 は 今 まで の ように は いかん ぞ !
テングザル より 鼻 を 授かった 男 。
また そんな ん 授かっちゃ った の ?
むしろ 今 まで で いちばん ダメな もん 授かった な お前 。
ハーッハッハッハッハ !
ほ ざ いて い られる の も 今 の うち だ 。
この テングザル の 鼻 は な …。
何 言って る か わかん ねえ んだ 。 こもっちゃ って 。 その 鼻 が 邪魔で 。
この テングザル の 鼻 は な …。
聞こえた けども 邪魔な もん 授か んな よ 。
案外 簡単に 悪魔 神官 の もと に 辿りつき そうじゃ ない か ?
油断 する な 。 今 まで は 基本 的に →
おとなしい 動物 だった から よかった が →
ライオン だ ゾウ だ か に 来 られて みろ 。 さすが に ひと たまり も ない ぞ 。
可能 性 は あり ます ね 。
そんな 折 戦い を 積んで 積んで →
私 また ひと つ 呪文 を 手 に 入れた よ 。
やり ました ね メレブ さん 。 今度 は な んです か ?
後 から ジワジワ 効く やつ は もう やめて くれよ 。
ムラサキ バカ ! 平ら 胸 。 ムネタイラ さん 。
ムネタイラ … 2 倍 の ムネタイラ さん に 1000 点 。
この 呪文 は 戦い の さなか →
確実に 敵 に ダメージ を 与える 呪文 だ よ 。
やっと か 。 あん ?
まあ 呪文 って の は そう で なきゃ な 。
教えて ください 。 この 呪文 を 唱えれば →
敵 の グループ 全体 に 寒 さ を 与える こと が できる よ 。
ヒャド 系 と いう こと です ね ? そう さ ヒャド 系 さ 。
その 体感 温度 を 若干 カーディガン など を →
羽織り たく なる ほど 下げる 呪文 だ よ 。
俺 は この 呪文 を …。
チョヒャド 。
と 名づけた よ 。
カーディガン 1 枚 羽織れば 大丈夫な くらい な の ?
その とおり だ よ 。
それ は … どう な の ?
かけて ください 。 チョヒャド を 私 に かけて ください 。
もう … その すぐ かけ た がら れる 癖 やめろ よ 。
それ で 1 回 全滅 して んだ から な 。
うむ よかろう 。 チョヒャド 。
あぁ ちょっと 寒い 。
なんか 羽織る ? いや 我慢 でき ます 。
我慢 できる くらい の 呪文 って どう な の ?
寒い 地域 で の 戦い に 有効です 。
行か ねえ よ ! 5 回 かけたら →
厚手の トレーナー が 着 たく なる ぞ 。 気 を つけろ !
10 回 で は ダウン ジャケット 。
100 回 かけよう もん なら →
もう … シロクマ など に なら ない かぎり もはや ダメ 。
そんな 長い こと 戦って らん ねえ よ !
おい メレブ ちょっと 暑くて たまら ん から さ →
それ かけて くれ 。
チョヒャド !
おお 涼しい よ 。 いい な これ !
ムネタイラ どう や ?
テメエ 呪文 の 概念 間違って んだ よ 。
チョヒャド ! チョヒャド ! チョヒャド ! 寒 っ 寒 っ !
止まれ ! 山 の 神官 様 を 狙う は キサマ ら か ?
その とおり だ が 何 か 用 か ?
その 進行 を 阻止 せよ と の 命令 だ 。
覚悟 せい !
悪魔 神官 は 普通の 人間 も 雇って おる の か ?
神官 様 を 悪魔 など と 言う な !
我ら は 手下 に すぎ ぬ わ !
兄貴 ! お 願い し ます ! しや っす !
さ ぁ ここ を 通り たければ この ラスカル を 倒さ ねば なら ん ぞ 。
また 選択 微妙な の 出て きた な 。
拳銃 か !
お前たち の 剣 が 私 に 届く 前 に →
コイツ の 弾 が お前 ら の 心臓 を 貫く !
もう や ばい よ ! 絶体絶命だ よ !
まさか 動物 が 拳銃 持って る と 思わ ない じゃ ん よ !
山 の 神官 様 に 手 を 出そう など と 思う から だ !
さらば だ !
ダメダメ !
しかし ! しかし きれいに し なくて は !
火 使う もん なんで 洗っちゃ ダメ っす !
洗っちゃ うんだ もん ! どうしても 洗っちゃ うんだ もの !
地図 に よる と 悪魔 神官 の ほこら は もう すぐ そこ です 。
いよいよ 悪魔 と 一 戦 交える か 。 しかし その 前 に ちょ い 待ち です 。
なんだ ? あれ 何 ?
いやいや … それ は ない でしょ 。
まさか あの リス …。 バカな !
ヤツ ら は どんぐり しか 食わ ん 。
しかし ほこら を 守る 守り神 と いう こと は …。
考え すぎ だ 。 あんな 小さな リス ごとき に … ハハッ 。
トゥールルルル 。
トゥールルルル 。
うわ ~ っ ! なんだ と !
あの 人 前 も コアラ なめて 同じ 目 に 遭って た よ 。
おのれ キラーリス め ! すぐに 眠ら せて やる !
うわ っ ! う ぅ …。
あぁ ~ っ !
だから や だって ! キャーッ !
( ダンジョー ) 悪魔 神官 め !
リス を も 凶暴に する と は 恐ろしい ヤツ だ 。
かなり 強い 呪術 師 です ね 。 ああ 。
さ ぁ 行き ましょう 。 おい !
そんな 簡単に 行こう と する な よ 。 めちゃくちゃ 強いよ ?
強い ぞ って フリ たくさん あった わけだ から さ 。
強く と も 勝た ねば … 命 の 指輪 は 手 に 入ら ん 。
それ は そう な んだ けど さ …。 行き ましょう 。
ちょっと 待って って ! ノープラン すぎる って 。
ちょっと 考えよう よ 勝つ ため の プラン を さ 。
効く か どう か わかん ない けど 私 また 特技 覚えた 。
お っ ! 今度 は どんな 目 だ ? 目 じゃ なくて 。
いつか 木 の 人形 に やられた やつ 。
なんだ それ は 。 見て て 。
なんだ この 踊り は 。
あぁ … なんだ ? 魔法 の 力 が 吸い取ら れて いく 。
あぁ … 誘わ れて しまう 。
う っ … 俺 も だ …。
なんだ この 光景 は 。
なんと たとえよう …。 地獄 の ディスコ 。 そう たとえた 。
誘う こと も できる し 魔法 の 力 を 奪う こと まで できる と は …。
悪魔 神官 が 魔法 の 使い 手 だ と すれば →
かなり 使える と みた 。
いよいよ 最後 の 装備 が 手 に 入り そうです ね 。
悪魔 神官 だ な ?
は ? え ?
卵 を かきまぜて いる 場合 で は ない ぞ 。
な な な … な んです か ?
命 の 指輪 を 盗んだ な ?
ぬ … 盗む ? いやいや … 盗んで ないで す よ 。
嘘 を つけ !
成 敗 さ れ たく なければ おとなしく 差し出せ 。
なんで です か ?
もともと 私 のです から 。
ご飯 に 卵 を 入れる 穴 を あけて る 場合 で は ない !
人 の もの を 盗 って は ダメだ 。
俺 の だって 言って んじゃ ん 。
悪魔 と いえ ども 神官 だ ろ ! 堂々と 悪事 を 認めろ !!
なんで すか ? 悪魔 って そもそも 。 えっ !?
いいかげんに し ない と ね 呪文 かけ ます よ 。
そう は させ ない ぞ !
うわ ~!
魔法 の 力 が …。
大きな 目 !
うわ ~!
チョヒャド 。
なんか 少し 肌寒い 。
なんか カーディガン でも …。
スイーツ !
ハチミツ … ハチミツ ジョッキ で 飲み たい 。
あぁ … ハチミツ 大 ジョッキ で 飲み たい 。 今 だ ヨシヒコ !
手ごわかった ぞ 悪魔 神官 。
卵 … ちゃんと 穴 に 入って た ぞ 。
ポロン 様 約束 どおり 悪魔 神官 から 命 の 指輪 を 取り返して き ました 。
それ は それ は ご苦労さまで ございました 。
私 は これ を 装備 し 魔 王 を 倒さ ねば なり ませ ん 。
この 妖精 の 森 の 宝 。
譲り受けて も よろしい でしょう か ?
もちろん です と も 。
魔 王 を 倒し この 世界 に 平和 を もたらして くれる ならば →
そんな 指輪 など 。
ただ 最後に この 指 に 飾ら せて は もらえ ませ ん か ?
もちろん です 。
フフフフ …。
とうとう この 手 に 来た か 。
何 を おっしゃって る のです ポロン 様 。
愚かな 勇者 よ 。
お前たち が 悪魔 神官 と 思い 戦った の は あの 山 の 守り神 。
本当の 悪魔 は 私 。 なに !?
確かに ね 途中 で 会った ヤツ ら 全員 ね 山 の 神官 って 呼んで た 。
あれ ? おかしい な と 思って た 俺 。
お前 なんで その とき 言わ ねえ んだ よ 。
確かに 悪魔 に して は いい ヤツ っぽかった 。
これ で 不老 不 死 の 命 を 授かった 。
俺 たち を 利用 した と いう わけ か 。
ヤツ ら の ほこら に は 結 界 が あって 残念 ながら 悪魔 は 入れ ない の さ 。
指輪 を 返せ 。
返さ ない と いう なら お前 を 斬る 。
おとなしく 帰れば いい もの を 。
どうやら 死に たい と 見える 。
おら おら ! みるみる で っか く なっちゃ う ぞ !
ああ ~!!
ダメでしょ これ ! 絶対 死ぬ でしょ !
諦め ないで ください メレブ さん 。 どこ か に 弱点 が ある はずだ !
そう だ 。 魔 王 を 倒す まで は くたばる わけに は いか ん !
とはいえ こん だけ で かい と ムリ ~!!
来い ! 誰 から 殺そう か ?
お前 だ ~?
痛い 痛い 痛い !
痛い ! や だ や だ 痛い !
なんだ よ これ もう ! 指輪 で っか くなん ねえ の ?
ちょ … 今 チャンス じゃ ね ?
う ぉ ~ っ !! 痛い 痛い 痛い !
ああ ~!!
この 世の中 何 が なんだか わかん ねえ な 。
まさか 妖精 が 化け物 に なる なんて な 。
すべて は 魔 王 の 仕業 です 。
魔 王 さえ い なければ 。
妖精 が 化け物 に なる など あり え ない 。
さあ 行こう 。 装備 は 揃った 。
見ろ ! あの 黒い 雲 の 下 に 魔 王 の 城 が ある 。
待って いろ 魔 王 。
えっ なんで 呼んで も い ない のに こっち 見て ん の ?
あんた の 向こう側 に 魔 王 の 城 が あんだ よ 。
ウソ マジ で ? ( ムラサキ ) いい から 気 に し なくて 。
そ っか 。 よし じゃあ お告げ 的な もの を →
言って みる か な 。 的な もの じゃ 嫌だ よ 。
お前たち は いよいよ 装備 を 整えた から →
お前たち に 教えて やる 。 魔 王 の 城 は …。
なんで しゃく れて しゃべ ん の ? ちゃん と 明瞭に しゃべり なさい 。
仏 様 我々 は →
どう したら 魔 王 の 城 に たどり着ける のです か ?
ヨシヒコ よ 。 お前 の 質問 は いつも まっすぐで 気持 いい な 。
よし ならば 私 も まっすぐに 答えて しんぜ よう 。
最初 から 答えて しんぜ なさい よ 。
誰 な んだ よ 。
とりあえず 船 が 必要な わけだ 。
では どう すれば ?
空 飛ぶ じゅうたん …。
だから 誰 の ものまね な んだ よ それ は 。
健闘 を 祈る 。
今日 まあ … ちょっと イマイチ だった な でも な 。
空 飛ぶ じゅうたん か 。
まるで おとぎ話 だ な 。
でも それ が ない と 魔 王 の 城 に 行け ない わけでしょ ?
行き ましょう 。 うむ 。
( ヒサ ) 兄 様 …。
奥様 そろそろ お出かけ に なり ませ ん と 。
わかって い ます 。
例の もの を 用意 して おいて 。 はい 。