Outbreak Company Episode 2

（ ペトラルカ ） 剣 を 貸せ 打ち 首 に して やる ！ |けん||かせ|うち|くび|||

＜ （ 慎一 ） ええ ッ ！ ？ ＞ しんいち||

≪ （ ザハール ） この 方 は 決して 陛下 を 愚 弄 し た わけ で は あり ませ ん ||かた||けっして|へいか||ぐ|もてあそ||||||||

≪ （ 的場 ） その 通り で ござい ます → まとば||とおり|||

私 ども の 国 で は ２０ 歳 以上 が 大人 ゆえ → わたくし|||くに|||さい|いじょう||おとな|

彼 の 無礼 も 悪意 なく むしろ 陛下 の 美し さ に かれ||ぶれい||あくい|||へいか||うつくし||

感極まった 末 の もの どう か ご 容赦 を かんきわまった|すえ||||||ようしゃ| überwältigt||||||||

うん … そう な の か ？

え ッ ？ あ ッ はい もちろん

う ～ ん … まあ よい わ

ささい な 事 に こだわら ぬ の が 皇帝 の 器 と いう もの じゃ ||こと||||||こうてい||うつわ||||

（ ザハール ） ご 立派 で ござい ます 陛下 ||りっぱ||||へいか

＜ き 気 を つけよ う …＞ |き|||

（ ザハール ） 遠い 異国 の 地 より ようこそ おい で なさった → |とおい|いこく||ち|||||

歓迎 し ます ぞ あり … かんげい||||

ありがたき お 言葉 感謝 いたし ます … ||ことば|かんしゃ|| dankbar|||||

（ 美 埜 里 ） 今 の うち に 教え とく ね び|の|さと|いま||||おしえ||

皇帝 の 正式 な 名前 は ペトラルカ ・ アン ・ エル ダント 三 世 陛下 こうてい||せいしき||なまえ||||||みっ|よ|へいか

それ から あれ が ザハール 宰相 でも って |||||さいしょう||

今 の が ガリウス ・ エン ・ コルドバル さん いま||||えん|| ||||En|Kordoval|

皇帝 の いとこ に あたる 貴族 で ナイト よ こうてい|||||きぞく|||

彼 なら ば 必ずや 陛下 の 退屈 を 紛らわす に 足る かれ|||かならずや|へいか||たいくつ||まぎらわす||たる ||||||||ablenken||

存在 と なり ま しょ う そんざい|||||

（ ガリウス ） ひと言 言わ せ て もらい たい ガリウス … |ひとこと|いわ|||||

伝道 師 と いう から どの よう な 人物 か と 思え ば → でんどう|し|||||||じんぶつ|||おもえ| Predigt||||||||||||

まだ 子供 で は ない か そんな 若 輩 に も 究め られる よう で は → |こども||||||わか|やから|||きわめ|||| |||||||||||verstehen||||

オタク 文化 と やら も どうせ 取る に 足ら ぬ もの だ ろ う おたく|ぶんか|||||とる||たら|||||

我が 帝国 に 益 を もたらす と は とても 思え ぬ わが|ていこく||えき||||||おもえ|

触れ た が 最後 実は 有害 な 猛毒 だった で は 取り返し が つか ん ぞ ふれ|||さいご|じつは|ゆうがい||もうどく||||とりかえし|||| |||||||hochgiftig||||||||

有害 … 有害 ね うん ？ ゆうがい|ゆうがい||

毒 だって 使い 方 次第 で 薬 に なる どく||つかい|かた|しだい||くすり||

見た目 が 変 だ ろ う が その 判断 を 自分 の 責任 で できる の が 大人 だ よ みため||へん||||||はんだん||じぶん||せきにん|||||おとな||

中身 を 知り も し ない で 有害 だの 下 劣 だ の なかみ||しり|||||ゆうがい||した|おと||

言う ヤツ な ん か 最低 の 大 バカ 野郎 だ ！ いう|やつ||||さいてい||だい|ばか|やろう|

（ ザワ つく 兵隊 達 ） ||へいたい|さとる Zawa|||

何という こと を … なんという||

貴 様 … 大 バカ 者 と は 私 の こ と か ？ とうと|さま|だい|ばか|もの|||わたくし||||

打ち 首 に し て くれる ！ やめ なされ ガリウス 殿 うち|くび||||||||しんがり

ヤ ヤバ い このまま じゃ …

（ 笑う ペトラルカ ） わらう|

面白い 気 に 入った ぞ カノウ シン イチ と やら → おもしろい|き||はいった||||いち|| |||||Kano||||

まさか ガリウス に 反駁 する と は な |||はんばく|||| |||widersprechen||||

陛下 ！ ≪ （ ペトラルカ ） よか ろ う へいか||||

貴 様 の やる 「 アミュ テック 」 と や ら の 活動 を 全面 的 に 許可 して やる → とうと|さま|||||||||かつどう||ぜんめん|てき||きょか||

好き に やる が よい すき||||

ありがたき 幸せ |しあわせ

＜ 助かった ～＞ たすかった

ヒヤヒヤ し た よ ～\ N いきなり 口答え する なんて もう ひやひや||||||くちごたえ||| Hüpfend||||||Widerspruch|||

言わ ない で ください 激しく 後悔 し てる ん です から いわ||||はげしく|こうかい|||||

でも よほど 慎一 君 が 気 に 入った の ね ガリウス さん ||しんいち|きみ||き||はいった||||

は あ ？ 視線 に 熱 が こもって た でしょ ？ ||しせん||ねつ||||

出会い は 最悪 だった けど って パターン よ ね であい||さいあく||||ぱたーん||

変な こと 言わ ない で ください へんな||いわ|||

ところで 具体 的 に 僕 は 何 を すれ ば いい ん です ？ |ぐたい|てき||ぼく||なん||||||

何 だ ろ う ね え ッ ？ なん||||||

ぶっちゃ け 我々 に も よく 分から ない ん だ よ ||われわれ||||わから||||

は ッ ？ 土地 と 予算 を 確保 し て から → ||とち||よさん||かくほ|||

何 を 建てる か 会議 する なんて クセ が つい ちゃ って る から ね → なん||たてる||かいぎ|||くせ|||||||

我々 は …\ N イヤイヤ イヤ … われわれ||||いや

≪ （ 的場 ） 人類 初 の 異 世界 と の 交流 だ から ね → まとば|じんるい|はつ||い|せかい|||こうりゅう|||

政府 と して は 独占 的 に 交易 を し たい → せいふ||||どくせん|てき||こうえき|||

しかし 先 の 見え ない 事業 に 潤沢 な 予算 が 下りる わけ も なく → |さき||みえ||じぎょう||じゅんたく||よさん||おりる|||

とりあえず 君 は こちら の 世界 の 人々 が → |きみ||||せかい||ひとびと|

熱狂 する よう な 作品 を 選び 出し て くれ ねっきょう||||さくひん||えらび|だし|| Enthusiasmus|||||||||

面白い と 思った もの を ガンガン 指定 し て くれ れ ば → おもしろい||おもった||||してい|||||

我々 は それ を 運び込む は あ … われわれ||||はこびこむ|| ||||bringen||

《 あの こちら の 人 達 は これ を つけ れ ば 》 |||じん|さとる||||||

《 どんな 日本 語 も 分かる ん です か ？ 》 |にっぽん|ご||わかる|||

《 いや それ は はめ てる 者 同士 の 間 で だけ 機能 する 》 |||||もの|どうし||あいだ|||きのう|

《 いわゆる テレパシー 装置 らしい → 》 |てれぱしー|そうち| |Telepathie||

《 言葉 に 出 た 相手 の 思い を 受け取って 翻訳 し てる から 》 ことば||だ||あいて||おもい||うけとって|ほんやく|||

《 ＣＤ や ＤＶＤ など 機械 から 放た れ た 言葉 は 全く 理解 さ れ なかった 》 ||||きかい||はなた|||ことば||まったく|りかい|||

《 じゃあ 深い 意味 と か は 伝わら ない じゃ ない です か 》 |ふかい|いみ||||つたわら|||||

《 ≪ （ 的場 ） う ～ む 》 《 それ で 熱狂 なんて 無理 です よ 》 まとば|||||ねっきょう||むり||

ノド かわ い た うん ？ のど|||| Hals||||

（ ミュセル ） あ ッ 旦那 様 どう なされ た の です か ？ |||だんな|さま|||||| |||||wie|||||

いや ちょっと 水 が 飲み たく て ||すい||のみ||

お呼び いただけ れ ば すぐに お 持ち し まし た のに および||||||もち||||

今 ご 用意 いたし ます いま||ようい||

うん …

もし かして 勉強 し て た ？ ||べんきょう|||

はい せっかく いただ い た ので …

あまり ご覧 に なら ない で くださ い 恥ずかしい です |ごらん|||||||はずかしい|

いや すごい よ でも 夜更かし は 体 に 毒 だ から ||||よふかし||からだ||どく||

あと は 明日 に し て も いい ん じゃ ない ？ ||あした||||||||

１ 日 の 大半 は お 仕事 です し … ひ||たいはん|||しごと||

なるべく 早く 覚え たい ん です |はやく|おぼえ|||

じゃあ 僕 も 手伝う よ え ッ ？ |ぼく||てつだう|||

え ッ いえ そんな ！

旦那 様 の 大切 な 睡眠 時間 を だんな|さま||たいせつ||すいみん|じかん|

私 の よう な 者 の ため に だって わたくし||||もの||||

目 が さえ ちゃ った し 座って め||||||すわって

でも …\ N いい から

ほら

旦那 様 は とても 不思議 な 方 です だんな|さま|||ふしぎ||かた|

そう かな ？ はい

風変わり で いらっしゃい ます ふうがわり||| seltsam|||

それでは お 言葉 に 甘え させ て いただき ます ||ことば||あまえ|さ せ|||

＜ それ から 僕 は 毎晩 ＞ ||ぼく||まいばん

＜ ミュセル の 勉強 に つきあった ＞ ||べんきょう||

＜ 昼間 は 文化 を 伝える ため に 素材 選び を し て ＞ ひるま||ぶんか||つたえる|||そざい|えらび|||

＜ 夜 は ２ 人 で 勉強 会 ＞ よ||じん||べんきょう|かい

＜ ミュセル の 学習 能力 は ムチャクチャ 高く て ＞ ||がくしゅう|のうりょく|||たかく|

＜ 僕 は 何だか 嬉しく なった ＞ ぼく||なんだか|うれしく|

＜ そして 何 日 か が 過ぎ て …＞ |なん|ひ|||すぎ|

＜ リサーチ の 準備 は 整った けど ＞ りさーち||じゅんび||ととのった|

＜ ネット は 有線 で さえ ノイズ で つなげ なく て ＞ ねっと||ゆうせん||||||| ||kabelgebunden|||||||

＜ 情報 を ハード ディスク に 記録 し て 持って き て もらう こと に なった ＞ じょうほう||はーど|でぃすく||きろく|||もって||||||

＜ 同時 性 は ない けど 仕方ない ＞ どうじ|せい||||しかたない

うん

ある 意味 理想 だ よ な |いみ|りそう|||

（ ブルーク ） これ が オタク 文化 って ヤツ です か 旦那 様 |||おたく|ぶんか||やつ|||だんな|さま

そう すごい す ごい です

さあ どんどん 読 ん で ||よ||

よろしい の です か ？ もちろん

では 遠慮 なく … |えんりょ|

ブルーク も 見 て み て よ ||み||||

でも あっし み たい な 下 男 が … |||||した|おとこ|

そんな の 関係なく なる べく たくさん の 人 達 に ||かんけいなく|||||じん|さとる|

読 ん で もらって 感想 が 聞き たい ん だ よ||||かんそう||きき|||

へい …

＜ ２ 人 に は 僕 の 好き な 作品 に 目いっぱい 触れ て もらった ＞ じん|||ぼく||すき||さくひん||めいっぱい|ふれ||

＜ ミュセル は あっという間 に カタカナ まで 覚え て ＞ ||あっというま||かたかな||おぼえ|

＜ 貴重 な リサーチ 対象 に なって くれ そう って ＞ きちょう||りさーち|たいしょう|||||

＜ 期待 し て た ん だ けど …＞ きたい||||||

旦那 様 この 方 は なぜ 服 を お 脱ぎ に なら れる の です か ？ だんな|さま||かた|||ふく|||ぬぎ||||||

ああ その キャラ は ホサ …\ N ≪ （ ザハール ） お 待ち くだされ ||||||||まち| ||||Hosa|||||

ええ い うるさい うるさい ！

カノウ シン イチ ！ ||いち

皇帝 陛下 ！ 妾 が じきじき に こうてい|へいか|めかけ||| ||||persönlich|

貴 様 の 伝道 師 ぶり を 見 に 来 て やった ぞ ！ とうと|さま||でんどう|し|||み||らい|||

は あ …

何と 面 妖 な これ が 汝 ら の 伝え し オタク 文化 と いう もの か なんと|おもて|よう||||なんじ|||つたえ||おたく|ぶんか||||

へ 陛下 … |へいか

皇帝 が 廊下 を 走る など …\ N うるさい ぞ 爺 こうてい||ろうか||はしる|||||じい

走った の で は なく 早く 歩 いただけ じゃ はしった|||||はやく|ふ||

おお 実に 色 鮮やか |じつに|いろ|あざやか

絵画 や 壁画 と は また 異なる 趣 で 変わって おる のう かいが||へきが||||ことなる|おもむき||かわって|| ||Wandmalerei|||||||||

どれ どれ …

なるほど なるほど …

さっぱり 分から ん |わから|

＜ この 子 素質 ある かも …＞ |こ|そしつ||

おい カノウ シン イチ シン イチ で いい です よ |||いち||いち||||

では シン イチ 貴 様 も 妾 を ペトラルカ と 呼べ → ||いち|とうと|さま||めかけ||||よべ

特別 に 許す え ッ ？ とくべつ||ゆるす||

いけ ませ ん それ は …\ N うるさい もう 決め た の じゃ ||||||||きめ|||

おい シン イチ このまま で は 妾 は → ||いち||||めかけ|

せっかく の オタク 文化 を 楽しめ ん ||おたく|ぶんか||たのしめ|

だから 貴 様 が 妾 に 読 ん で 聞か せよ |とうと|さま||めかけ||よ|||きか|

僕 が ！ ？ ≪ （ ペトラルカ ） そう じゃ ぼく||||

それ 以外 の 者 は 全員 出 て いけ |いがい||もの||ぜんいん|だ||

皆様 すみ ませ ぬ な … みなさま||||

ザハール お前 も じゃ |おまえ||

≪ （ ザハール ） な …\ N ≪ （ ペトラルカ ） 当たり前 じゃ ||||あたりまえ|

＜ 皇帝 と ２ 人 きり ！ ？ ＞ こうてい||じん|

あ ッ …\ N （ ザハール ） 困った お方 だ … ||||こまった|おかた|

あの ミュセル だけ でも 残って ～ ！ え ッ ！ ？ ||||のこって||

ノー カン ノー カン ノー カン ！ … のー|かん|のー|かん|のー|かん

ノー カン ノー カン … のー|かん|のー|かん

＜ ああ … ロリ 風味 な 胸 が …＞ ||ふうみ||むね|

＜ う う ッ こっち は ボリューミー な メイド 胸 ＞ ||||||||むね |||||voluminös|||

＜ プチ ハーレム な のに なぜ か つらい …＞ |はーれむ|||||

ええ い 早く 次 の ページ を めくら ん か ！ ||はやく|つぎ||ぺーじ|||| |||||||umblättern||

続き が 気 に なる で は ない か ！ つづき||き||||||

あ ッ すみません … あ ッ …

ミュセル は い

これ 読める ？ え ッ ？ |よめる||

うん ？ はい 旦那 様 の お 名前 です ||だんな|さま|||なまえ|

な ッ ！ ？ そう 僕 の 名字 と 同じ |||ぼく||みょうじ||おなじ

カノウ って 言葉 ただ 音 は 一緒 でも 意味 は 違う ん だ ||ことば||おと||いっしょ||いみ||ちがう||

そう な の です か ？ うん

この 漢字 って いう の は 色 んな 種類 が あって |かんじ|||||いろ||しゅるい||

同じ 音 に なる 場合 が 結構 ある けど おなじ|おと|||ばあい||けっこう||

基本 的 に 意味 は 違う ん だ よ きほん|てき||いみ||ちがう|||

面白い です おもしろい|

しかし 本当 に ミュセル は 覚え が 早い ね |ほんとう||||おぼえ||はやい|

いえ 旦那 様 が 毎晩 遅く まで つきあって くださった から です |だんな|さま||まいばん|おそく|||||

まさか 私 が 文字 を 読める 日 が くる なんて … |わたくし||もじ||よめる|ひ|||

僕 の 力 じゃ ない よ ミュセル が 頑張って る から … ぼく||ちから||||||がんばって||

シン イチ ！ え ッ ああ … |いち|||

すみません 陛下 ペトラルカ じゃ |へいか||

あ ッ ごめん ペトラルカ ふん …

ハハハッ … ホント に ごめん ね って … |ほんと||||

ち ょ ペトラルカ ダメ だ よ こんな |||だめ|||

黙れ ！ 横 から だ と 見え にくい の じゃ だまれ|よこ||||みえ|||

それ から メイド ！ は はい ！

茶 を いれ て こい 冷め た ヤツ なぞ いら ん ちゃ|||||さめ||やつ|||

改めて 沸かせ は い ただいま あらためて|わかせ||| |kochen|||

使用人 は 使用人 らしく 働 い て おれ ば いい の じゃ しよう にん||しよう にん||はたら|||||||

陛下 …\ N ペトラルカ ！ へいか||

ごめん ペトラルカ ひょっとして 怒って る ？ |||いかって|

怒って など おら ん わ ！ この ケダモノ が いかって|||||||

女 と 見 れ ば すぐ に 盛り おって ！ ち ょ … おんな||み|||||さかり|||

＜ 盛る って 何 盛る って ！ ？ ＞ もる||なん|もる| mischen||||

うん ？ とっとと 続き を 読め ！ ||つづき||よめ

＜ と 吐息 が ～ ！ ＞ |といき| |Atem|

＜ 結局 皇帝 陛下 の 気 が 済む まで ＞ けっきょく|こうてい|へいか||き||すむ|

＜ 僕 は 読み 聞か せ させ られ た ＞ ぼく||よみ|きか||さ せ||

は ～ ッ

うん ？

う わ ～ ！

やめろ やめ て ください 何も し ませ ん から ！ ||||なにも||||

あれ ？ あ … ブルーク ？

ご ごめん 大丈夫 ？ ||だいじょうぶ

いや あっし は ウロコ が ある んで … |||Schuppen|||

そ っか それ より お 殴り に なる なら |||||なぐり|||

これ で ドカッ と ！ え ッ ？ ||Bumm|||

ああ そう ？ って そう じゃ なく て ！

旦那 様 え ッ ？ だんな|さま||

旦那 様 ！ ？ ミュセル … うん だんな|さま||

う わ ッ ミュセル 違う ん だ これ は … ||||ちがう||||

別に ブルーク を いじめ て た わけ じゃ なく て … べつに|||||||||

大丈夫 です か ？ え ッ ？ だいじょうぶ||||

こんなに 血 が …\ N う わ ッ 本当 だ |ち||||||ほんとう|

て そう じゃ なく て ！ ？ え ッ ？

殴った の は 僕 の 方 な ん だ よ なぐった|||ぼく||かた||||

だから まず ブルーク の 心配 し なきゃ ||||しんぱい||

でも 貴族 様 が 使用人 を 殴る の は 当たり前 の こと な の で … |きぞく|さま||しよう にん||なぐる|||あたりまえ|||||

え ？

当たり前 な の ？ はい あたりまえ|||

＜ やっぱり 違う ＞ |ちがう

＜ この 世界 は 日本 と は 根本 的 に 違う ん だ …＞ |せかい||にっぽん|||こんぽん|てき||ちがう||

＜ その とき 僕 は 改めて 痛感 し た ＞ ||ぼく||あらためて|つうかん||

＜ 翌日 僕 は 街 の 視察 に 出 た ＞ よくじつ|ぼく||がい||しさつ||だ|

＜ 将来 の お 客 さん を じかに 見 たかった し ＞ しょうらい|||きゃく||||み||

＜ 文化 を 広めよ う と する なら ＞ ぶんか||ひろめよ|||| ||verbreite||||

＜ 庶民 に 受け入れ られ なけ れ ば 意味 ない から ＞ しょみん||うけいれ|||||いみ|| das Volk|||||||||

＜ お 店 の 看板 は ほとんど が 絵 だった ＞ |てん||かんばん||||え|

＜ 字 が 書 い て あって も ８ 割方 読め ない と 聞い て ＞ あざ||しょ|||||わりかた|よめ|||ききい| |||||||vermutlich|||||

＜ ちょっと 驚 い た ＞ |おどろ||

＜ でも もっと 驚 い た の は …＞ ||おどろ||||

＜ 小さな 子供 達 が 兵士 と して 訓練 を 受け て いる こと だった ＞ ちいさな|こども|さとる||へいし|||くんれん||うけ||||

＜ リザード マン と か エルフ と か 亜 人種 の 人 達 が 職 を 持つ に は ＞ |まん||||||あ|じんしゅ||じん|さとる||しょく||もつ|| Lizard|||||||||||||||||

＜ 兵隊 に なる の が 一 番 の 近道 らしい ＞ へいたい|||||ひと|ばん||ちかみち|

彼ら に は 本来 市民 権 が ない から ね かれら|||ほんらい|しみん|けん||||

じゃあ ブルーク も ？ へい

以前 は 軍 に おり や し た いぜん||ぐん|||||

ミュセル も 軍 に い た はず です よ ||ぐん||||||

マジ ？ へい

ミュセル の 攻撃 魔法 は かなり の もの だ と か … ||こうげき|まほう|||||||

あんまり 深く 突っ込ま ない 方 が いい よ |ふかく|つっこま||かた|||

私 達 の 世界 に だって わたくし|さとる||せかい||

今 も 身分 制度 みたい な もの は 残って る し いま||みぶん|せいど|||||のこって||

それ を 違和感 なく 受け入れ て 成り立って いる 社会 だって ある ||いわかん||うけいれ||なりたって||しゃかい||

分かり ます … わかり|

（ 鐘 が 鳴る ） かね||なる

休憩 時間 です ≪ ねえ ねえ きゅうけい|じかん|||

何 し てる の ？ 自衛 隊 じゃ ない ね ？ なん||||じえい|たい|||

何 の 人 ？ ブルーク なん||じん|

へい

僕 は みんな に こういう もの を 知って もら お う と し てる 人 ぼく|||||||しって|||||||じん

何 これ 何 これ ？ なん||なん|

みんな 普段 何 し て 遊 ん でる の ？ |ふだん|なん|||あそ|||

遊 ん で なん か い ない よ え ッ ？ あそ|||||||||

訓練 が ない 日 は 刈り入れ の 手伝い と か くんれん|||ひ||かりいれ||てつだい|| |||||Ernte||||

あと 家畜 の 手入れ し たり 畑 耕し たり … |かちく||ていれ|||はたけ|たがやし| |||||||bearbeiten|

遊ぶ 時間 ない の ？ あそぶ|じかん||

ある わけない よ

じゃあ 本 を 読 ん だ り も … |ほん||よ||||

本 なんて 高級 品 だ し ほん||こうきゅう|しな||

読み書き できる の は 貴族 と か 学者 だけ だ よ よみかき||||きぞく|||がくしゃ|||

誰 も 教え て くれ ない の ？ だれ||おしえ||||

うん

＜ それ じゃ マンガ も 小説 も アニメ も ゲーム も ＞ ||まんが||しょうせつ||あにめ||げーむ|

＜ 楽しい もの を 何ひとつ 受け入れ られ ない じゃ ない か …＞ たのしい|||なにひとつ|うけいれ|||||

この ハン メス と やら ||めす|| |Han|||

子供 ２ 人 を 助ける の は よい が こども|じん||たすける||||

このまま で は 母親 が 巨神 に 食べ られ て しまう で は ない か |||ははおや||きょじん||たべ||||||| |||||Gott|||||||||

おい シン イチ 早う 次 を めくら ん か ！ ||いち|はやう|つぎ||||

＜ う う ッ … いくら 軽い 子 でも いい加減 つらい …＞ ||||かるい|こ||いいかげん|

シ ン イ チ ！

はい はい

あ ッ ！

陛下 旦那 様 へいか|だんな|さま

失礼 し ます お茶 を ご 用意 し まし た しつれい|||おちゃ|||ようい|||

そんな もの は 頼 ん で おら ぬ ぞ |||たの|||||

はい でも …

じゃあ キリ も いい し ここ ら 辺 で |きり||||||ほとり|

何 を 言う か 今 一 番 いい ところ で は ない か ！ なん||いう||いま|ひと|ばん||||||

でも もう ノド が カラカラ だし ||のど||| ||||trocken|

ちょっと だけ ね ッ ？

≪ （ ペトラルカ ） 何 な の じゃ お前 は → |なん||||おまえ|

いつも いつも いつも いつも 邪魔 ばかり し おって ！ ||||じゃま|||

陛下 … わ 私 は … へいか||わたくし|

今 も 見計らった か の よう に よい ところ で 割り込 ん でき おって いま||みはからった||||||||わりこ||| ||abgemessen||||||||einreihen|||

そ その よう な つもり は …

私 は だ た 旦那 様 が そろそろ お 疲れ の 頃 か と … わたくし||||だんな|さま||||つかれ||ころ||

≪ （ ペトラルカ ） 口答え する か ！ も 申し訳 あり ませ ん |くちごたえ||||もうし わけ|||

ペトラルカ あの さ …\ N ≪ （ ペトラルカ ） この メイド 風情 が ！ |||||||ふぜい|

＜ 何で だ よ そんな 分かり やすい 記号 的 な 単語 に ＞ なんで||||わかり||きごう|てき||たんご|

＜ 相手 を 押し込 ん で 決めつけ て …＞ あいて||おしこ|||きめつけ| ||drücken||||

人間 でも エルフ で も ない 半端 者 で は ない か ！ にんげん||||||はんぱ|もの||||

は はい …

だから 何 だ よ … |なん||

そもそも ハーフ エルフ の いれ た 茶 なぞ 飲め る か ！ |はーふ|||||ちゃ||のめ||

貴 様 の よう な ヤツ は エルフ の 集落 に も なじめ ず → とうと|さま||||やつ||||しゅうらく||||

沼地 を は い ず り 回って 暮らし て いる と 聞い た ぞ ！ → ぬまち||||||まわって|くらし||||ききい|| Sumpf|||||||||||||

妾 に 泥 の 臭い が 移ったら どうして くれる ！ ？ めかけ||どろ||くさい||うつったら|| ||||||übertragen||

も 申し訳 … |もうし わけ

消えろ ！ 妾 の 前 に きえろ|めかけ||ぜん|

姿 を 見せる な ！ すがた||みせる|

おい 離せ シン イチ ！ |はなせ||いち

ペトラルカ …

シン イチ … ？ |いち

＜ そ っか この 国 で は それ が 当たり前 …＞ |||くに|||||あたりまえ

＜ でも …＞

えっ と … まあ 何と いう か … |||なんと||

貴 様 この よう な 卑しい 者 を かばう と は 何事 か ！ ？ とうと|さま||||いやしい|もの|||||なにごと|

ごめん ね でも つらく て 見 て られ なかった ん だ |||||み|||||

何 ？ 僕 も 同じ ように なん|ぼく||おなじ|よう に

決めつけ で ののしら れ た こ と ある から ね きめつけ||||||||| ||beschimpfen|||||||

決めつけ ？ 何 の 話 を … きめつけ|なん||はなし|

あの さ ペトラルカ

僕達 の 文化 に は 身分 の 差 って ない ん だ よ ね ぼくたち||ぶんか|||みぶん||さ||||||

≪ （ ペトラルカ ） う ～ ん

自由 と か 博愛 と か 平等 と か … じゆう|||はくあい|||びょうどう|| |||Nächstenliebe|||||

そういう もの が 僕達 の 文化 の 基本 |||ぼくたち||ぶんか||きほん

うん ？

僕 の 持ち込む 文化 を 楽しみ たい なら ぼく||もちこむ|ぶんか||たのしみ||

ペトラルカ も そういう の 理解 し て ほしい ん だ ||||りかい|||||

シン イチ うん ？ |いち|

ビョウドー と は 哲学 者 か 何 か の 名前 か ？ |||てつがく|もの||なん|||なまえ| Byōdō||||||||||

＜ そこ から か …＞

≪ （ ペトラルカ ） 汝 は まことに 不思議 な ヤツ じゃ のう → |なんじ|||ふしぎ||やつ||

ガリウス だけ で なく 妾 に も 反駁 する と は … ||||めかけ|||はんばく|||

ごめん

不 敬 を とがめ られる 危険 を 冒し て まで ふ|たかし||||きけん||おかし|| |||tadeln||||||

妾 を いさめよ う と し た 汝 の 気概 に 免じ て めかけ|||||||なんじ||きがい||めんじ| ||ermahne|||||||Energie||entgegenkommend|

今日 は 汝 も そこ の 下 女 も 許し て つかわす きょう||なんじ||||した|おんな||ゆるし|| |||||||||||senden

は あ … ありがとう

ただし 改めて 汝 に は 命じる → |あらためて|なんじ|||めいじる |||||befehlen

妾 に も その 日本 語 と や ら を 教えろ めかけ||||にっぽん|ご|||||おしえろ

え ッ ？ そこ の 下 女 風情 が 知って おる のに ||||した|おんな|ふぜい||しって||

皇帝 たる 妾 が 知ら ぬ など 我慢 なら ん → こうてい||めかけ||しら|||がまん||

日本 語 を 一 番 に 習得 し → にっぽん|ご||ひと|ばん||しゅうとく|

貴 様 が 持ち込む オタク 文化 と やら → とうと|さま||もちこむ|おたく|ぶんか||

本当 に 我が国 に 役立つ や 否 や ほんとう||わがくに||やくだつ||いな|

妾 が 見極め て やろ う めかけ||みきわめ|||

ありがとう ペトラルカ

それ から お前 は はい ||おまえ||

お前 も 抜け駆け は 許さ ん ！ え ッ ？ おまえ||ぬけがけ||ゆるさ|||

シン イチ と ２ 人 だけ で 勝手 に 日本 語 を 学ぶ な |いち||じん|||かって||にっぽん|ご||まなぶ|

は はい

では また 明日 じゃ ！ ||あした|

えっ と … ミュセル

悪い けど もう １ 回 お茶 いれ てき て くれ ない ？ わるい|||かい|おちゃ|||||

はい ？ たぶん 冷め ちゃ った よ ね ||さめ||||

せっかく 作って くれ た お 菓子 だ から |つくって||||かし||

ちゃんと 熱い お茶 と 一緒 に 食べ たい ん だ |あつい|おちゃ||いっしょ||たべ|||

あ ッ は い ！

慎一 君 危ない な ～ しんいち|きみ|あぶない|

う ～ ん 危ない 危ない ||あぶない|あぶない

ちゃんと 言わ ない と ダメ かな |いわ|||だめ|

な ～ んだ

何 か 色々 あり すぎ た な … なん||いろいろ||||

うん ？

ミュセル ？

旦那 様 … あ ッ … だんな|さま||

泣 い て た の ？ なき||||

その マンガ … |まんが

娘 と して 拾わ れ た 奴隷 の 子 が 魔 王 に 恋 を する … むすめ|||ひろわ|||どれい||こ||ま|おう||こい||

はい … 何度 も 何度 も つらい 目 に あい ながら |なんど||なんど|||め|||

ついに 魔 王 様 と 心 が つながった ところ で |ま|おう|さま||こころ||||

どうして だ か 涙 が 止まら なく なって … |||なみだ||とまら||

＜ いつも なら 「 萌 える ～ 」 って なる 僕 も ＞ ||ほう||||ぼく|

＜ 言葉 に なら なかった ＞ ことば|||

＜ でも そんな 裏 で とんでもない 何 か が ＞ ||うら|||なん||

＜ うごめ い て いた ん だ …＞

≪ （ ペトラルカ ） コラーッ シン イチ たった 今 ２ 話 を 見 た ぞ ！ → |||いち||いま|はなし||み|| |Klar|||||||||

何 な の じゃ 汝 は あの メイド と 一緒 の とき ばかり → なん||||なんじ|||||いっしょ|||

甘い 雰囲気 を 出し まくり おって ！ あまい|ふんいき||だし||

ええ いや 決して そんな こと は … ||けっして|||

≪ （ ペトラルカ ） 黙れ 黙れ その 上 ３ 話 の 台本 を 読 ん だ ら → |だまれ|だまれ||うえ|はなし||だいほん||よ|||

今度 は 自衛 隊 の 巨乳 女 と とんでもない こと に なって おる ！ こんど||じえい|たい||きょにゅう|おんな||||||

え ッ ホント ！ ？ ≪ （ ペトラルカ ） に やけ おって ！ → ||ほんと||||

この この この … ！ ぐ は ！ ？

ですから 陛下 あ ～ また 予告 の 時間 が ～ ！ |へいか|||よこく||じかん|

≪ （ ペトラルカ ） ペトラルカ と 呼べ ～ ッ ！ |||よべ|