Grisaia no Kajitsu Episode 6 grisaia||kajitsu|episode Grisaia no Kajitsu Episode 6 灰色的花日 第 6 集

それ で ね 榊 さん って 妾 の 子 な ん だ って |||さかき|||めかけ||こ||||

ほんとう

お 父 様 と 離れ て 暮らし て た ん だ けど |ちち|さま||はなれ||くらし|||||

跡取り の 弟 さん が お 亡くなり に なった から あととり||おとうと||||なくなり|||

本家 に 呼ば れ た って ほんけ||よば|||

そんな こと 教え て くれ て いい の ||おしえ|||||

飯田 さん 最近 榊 さん と 仲良く し てる のに いいだ||さいきん|さかき|||なかよく|||

だって そうした 方 が 色々 面白い こと 聞き出せ る し ||かた||いろいろ|おもしろい||ききだせ||

や だ ひどい

榊 さん さかき|

どう し た の お 顔 の 色 が 宜しく ない わ |||||かお||いろ||よろしく||

気 分 が 悪い なら き|ぶん||わるい|

私 が 保健 室 に わたくし||ほけん|しつ|

わたし に は 安住 の 地 なんて なかった |||あんじゅう||ち||

でも 今 は もう それ が 無く て も 生き て いける 方法 を 知った |いま|||||なく|||いき|||ほうほう||しった

傷害 事件 を 起こし た 当時 に 比べ しょうがい|じけん||おこし||とうじ||くらべ

由美子 さん の 精神 は 安定 し て い ます ゆみこ|||せいしん||あんてい||||

わたくし 共 の 調査 員 と も ファースト コンタクト に おい て |とも||ちょうさ|いん|||ふぁーすと|こんたくと|||

若干 拒絶 反応 は あった もの の じゃっかん|きょぜつ|はんのう||||

もう いい

春 寺 さん 由美子 に は 一刻 も 早く はる|てら||ゆみこ|||いっこく||はやく

我が 東浜 電鉄 グループ の 一員 と なる 準備 を し て 貰わ ない と いか ん の だ わが|ひがしはま|でんてつ|ぐるーぷ||いちいん|||じゅんび||||もらわ||||||

あなた 方 の 調査 員 名前 は |かた||ちょうさ|いん|なまえ|

風見 雄二 です かざみ|ゆうじ|

社長 彼 は あくまで も 学生 で あり その 一方 で しゃちょう|かれ||||がくせい||||いっぽう|

彼 に 由美子 が 素直 に 実家 に 戻る よう 心変わり を さ せる 手伝い を さ せ たまえ かれ||ゆみこ||すなお||じっか||もどる||こころがわり||||てつだい||||

わたくし 共 の 組織 は |とも||そしき|

カウンセリング や 洗脳 を 生 業 と して いる わけ で は あり ませ ん かうんせりんぐ||せんのう||せい|ぎょう|||||||||

そう だ うち の 連中 に 由美子 を 襲わ せ ||||れんちゅう||ゆみこ||おそわ|

恐怖 感 を 味 あわせよ う きょうふ|かん||あじ||

そう すれ ば 恐怖 で 私 の 言う こと も 聴く よう に なる |||きょうふ||わたくし||いう|||きく|||

どう だ ね

その 作戦 で 行く の なら ば 私 から 一 つ ご 提案 が あり ます |さくせん||いく||||わたくし||ひと|||ていあん|||

ち ょ サチ その 路線 抑え られ ちゃ ったら ||さち||ろせん|おさえ|||

私 マジ 破産 する ん だ って わたくし||はさん||||

ここ で 私 が 手加減 する と ||わたくし||てかげん||

ゲーム の 緊張 感 が 削 が れ て しまい ます げーむ||きんちょう|かん||けず|||||

これ は みちる 様 の ため を 思って やって いる こと な の です |||さま||||おもって||||||

為 って ため|

あたし そこ 抑え られ たら ゲーム 自体 が 終了 な ん だ けど ||おさえ|||げーむ|じたい||しゅうりょう||||

買い占め ます かいしめ|

サッチン ド Ｓ だ な ||ｓ||

これ で チルチル も 生きる 道 なく なった の よ さ ||ちるちる||いきる|どう|||||

悪い おれ も ここ で 終わる わるい|||||おわる

え ちょっと ユージ

最近 お 兄ちゃん 由美 ちゃん の ケツ ばっかり おい まわし てん ね さいきん||にいちゃん|ゆみ||||||||

ああ 終わり 終わり |おわり|おわり

マキナ 今日 は このまま お 買い物 する から 手伝って |きょう||||かいもの|||てつだって

おう わかった

でも トイレット ペーパー は 指 ん とこ 痛く なる から ||ぺーぱー||ゆび|||いたく||

あれ は 天 姉 が 持つ ん だ ぞ ||てん|あね||もつ|||

な あなた 最近 私 の 周り を うろつ い てる けれど ||さいきん|わたくし||まわり||||| どういう つもり

気 に する な き|||

俺 の 存在 は 路傍 の 石 だ と 思え ユミ ユミ おれ||そんざい||ろぼう||いし|||おもえ|ゆみ|ゆみ

蹴 っ 飛ばし たく なる わ ね け||とばし||||

護衛 だ と ごえい||

そう 榊 由美子 さん の ね |さかき|ゆみこ|||

彼女 は 東浜 電鉄 グループ の トップ の 一 人 娘 と して かのじょ||ひがしはま|でんてつ|ぐるーぷ||とっぷ||ひと|じん|むすめ||

色 んな 所 から 目 を つけ られ て いる わ いろ||しょ||め||||||

それ を 俺 一 人 で 守れ と いう の か ||おれ|ひと|じん||まもれ||||

いいえ

守り ながら たたきのめさ れ て 欲しい の まもり|||||ほしい|

上手い な うまい|

お まい なんて 言え ない わ この 程度 で |||いえ||||ていど|

好き で 描 い てる ん じゃ ない の か すき||えが|||||||

間 が 持た ない から こうして いる だけ よ あいだ||もた||||||

どういう 意味 だ |いみ|

絵 を 描 い て い れ ば 人 と 話さ なく て も 済む もの え||えが||||||じん||はなさ||||すむ|

一 人 が 好き な の か ひと|じん||すき|||

人 と いる の が 苦手 な だけ よ じん|||||にがて|||

つまらない 女 でしょ う |おんな||

絵 の 評価 は ともかく え||ひょうか||

自分 から そういう 事 を 言う 女 は 確かに 魅力 など 感じ ない な じぶん|||こと||いう|おんな||たしかに|みりょく||かんじ||

ほら

あり が と

ようやく お出まし か |おでまし|

どけ

悪い な 気 が 変わった わるい||き||かわった

行く ぞ いく|

強い の ね あなた つよい|||

事情 を 聞か ない の じじょう||きか||

聞い て 欲し けれ ば 聞く ききい||ほし|||きく

お前 が 話し たく なけ れ ば 俺 は 聞か ない おまえ||はなし|||||おれ||きか|

榊 ご ごめんなさい だ だめ な の さかき|||||| こわい こわい の

あなた は どうして そう 強い の ||||つよい|

俺 は 自分 が 強い と 思った 事 は ない おれ||じぶん||つよい||おもった|こと||

強い わ よ こう やって 一 人 で 生き て いけ て いる じゃ ない つよい|||||ひと|じん||いき||||||

私 と は 大 違い わたくし|||だい|ちがい

私 の お 父 は 母 と の 結婚 で わたくし|||ちち||はは|||けっこん|

後 継ぎ に なる 男の子 を 望 ん で い た の あと|つぎ|||おとこのこ||のぞみ|||||

だけど 生まれ た の は 私 |うまれ||||わたくし

体 の 弱かった 母 は 次 の 子 を 作れ なかった からだ||よわかった|はは||つぎ||こ||つくれ|

母 は 父 から も 榊 の 家 から 援助 を 受け て い た 実家 から も 責め られ はは||ちち|||さかき||いえ||えんじょ||うけ||||じっか|||せめ|

心 と 体 を 病 ん で いった こころ||からだ||びょう|||

世間体 を 気 に する 祖父母 に 入院 さ せ られ て せけんてい||き|||そふぼ||にゅういん||||

母 は 一 人 に なった はは||ひと|じん||

そして それ は

私 も 同じ だった わたくし||おなじ|

噂 話 と 好 奇 の 視線 に さらさ れ て うわさ|はなし||よしみ|き||しせん||||

友人 なんて 一 人 も 出来 なかった ゆうじん||ひと|じん||でき|

家 で は 祖父母 が 邪魔者 を 見る よう な 目 を 向け て き た いえ|||そふぼ||じゃまもの||みる|||め||むけ|||

それ でも

私 は 毎日 の よう に 母 に 会い に 行った わたくし||まいにち||||はは||あい||おこなった

いつか また あの 笑顔 を 見せ て くれる と 思って い た から |||えがお||みせ||||おもって|||

あの 日 まで は |ひ||

じゃあ 明日 また 来る から |あした||くる|

由美子 ゆみこ

あなた が

あなた が 男の子 だったら よかった のに ね ||おとこのこ||||

なんで そう じゃ なかった の か な

私 だって 好き で こんなに な … わたくし||すき|||

いや だ こんな の もう

男の子 だったら 良かった のに おとこのこ||よかった|

こんな

こんな もの の せい で

父 は それ から 愛人 に 男の子 を 生ま せ た わ ちち||||あいじん||おとこのこ||うま|||

それ が ショック で 母 は 自殺 し た ||しょっく||はは||じさつ||

最後 まで 男の子 を 生め なく て ごめん な さい と 謝って い た さいご||おとこのこ||うめ|||||||あやまって||

けれど その 弟 も 病気 で 死 ん で しまった ||おとうと||びょうき||し|||

父 は 私 を 連れ戻し 何 食わ ぬ 顔 で 後継 ぎ に 育てよ う と し た ちち||わたくし||つれもどし|なん|くわ||かお||こうけい|||そだてよ||||

あの 人 に とって 私 も 母 も |じん|||わたくし||はは|

他の 全て が 東浜 グループ を 大きく し て ゆく 道具 な ん だ わ たの|すべて||ひがしはま|ぐるーぷ||おおきく||||どうぐ||||

母 の 自殺 弟 の 死 で はは||じさつ|おとうと||し|

私 は 好 奇 の 目 に さらさ れ た わたくし||よしみ|き||め||||

家 も 学校 も 心 を 開ける 人 なんて い ない いえ||がっこう||こころ||あける|じん|||

その うち 耐え られ なく なって ||たえ|||

私 を 揶揄 し て き た クラスメイト に カッター で 切りつけ て しまった の わたくし||やゆ|||||||かったー||きりつけ|||

父 は 私 を 世間 から 隠す 為 に 学校 を 作った ちち||わたくし||せけん||かくす|ため||がっこう||つくった

それ が 美浜 学園 ||みはま|がくえん

籠 の 鳥 が 塀 の 中 の 鳥 に なった だけ よ かご||ちょう||へい||なか||ちょう||||

私 に は あの 家 の 跡継ぎ と いう 価値 しか ない わたくし||||いえ||あとつぎ|||かち||

それ だって 自分 で 掴 ん だ もの じゃ ない ||じぶん||つか|||||

ただ 父 と 母 の 間 に 生まれ た だけ |ちち||はは||あいだ||うまれ||

私 と いう 人間 の 価値 なんて 何一つ ない わたくし|||にんげん||かち||なにひとつ|

喋り 過ぎ た わ しゃべり|すぎ||

こんな 価値 の ない 人間 の 相手 を さ せ て ごめんなさい |かち|||にんげん||あいて|||||

確かに つまらない 話 だ たしかに||はなし|

お前 が 一 人 で いたい 理由 は わかった おまえ||ひと|じん|||りゆう||

だが 俺 に は 関係 の ない 話 だ |おれ|||かんけい|||はなし|

止 ん だ よう だ 先 に 行く や|||||さき||いく

はい あの 男 が 抵抗 し て き まし て ||おとこ||ていこう|||||

話 が 違う ぞ はなし||ちがう|

あの 風見 某 と か いう 男 を 即刻 退 校 に し たまえ |かざみ|ぼう||||おとこ||そっこく|しりぞ|こう|||

由美子 が ようやく 落ち着 い て き た のに ゆみこ|||おちつ|||||

傷 でも 付け られ たら かなわ ん きず||つけ||||

そんな

彼 は そんな こと を する 生徒 で は かれ||||||せいと||

ない と は 限り ませ ん が |||かぎり|||

なら 由美子 を アメリカ に 留学 さ せる |ゆみこ||あめりか||りゅうがく||

そちら も 閉鎖 する ので 手続き を 始める よう に ||へいさ|||てつづき||はじめる||

留学 りゅうがく

そんな 話 聞い て ませ ん し |はなし|ききい||||

する 気 も あり ませ ん |き||||

でも ね あなた の お 父 様 が |||||ちち|さま|

あなた が 嫌がれ ば 代わり に 風見 くん を 学園 から 追い出す よう に 言って る の ||いやがれ||かわり||かざみ|||がくえん||おいだす|||いって||

失礼 し ます しつれい||

榊 さん さかき|

たくさん 食べ て 丸々 と 太る と いい の 良 さ |たべ||まるまる||ふとる||||よ|

榊 さん ？ さかき|

待って 榊 さん まって|さかき|

が 学園 長 |がくえん|ちょう

痛い いたい

榊 さん 出 て き て 事情 を 聞か せ て さかき||だ||||じじょう||きか||

榊 さん さかき|

私 よ 話 が ある の わたくし||はなし|||

ねえ ところで なんで 由美子 は 部屋 から 出 て こ ない わけ |||ゆみこ||へや||だ||||

みちる 様 |さま

先ほど 学 園長 さん が ご 説明 さ れ た か と 思う の です が さきほど|まな|えんちょう||||せつめい||||||おもう|||

こんな 時 に 風見 くん は どこ に いる の よ |じ||かざみ|||||||

俺 に は 関係 の ない 話 だって 部屋 に 篭った まま な の よ さ おれ|||かんけい|||はなし||へや||こもった|||||

何 よ 冷たい わ ね あいつ なん||つめたい|||

一緒 に 考えよ う よ 榊 さん 友達 でしょ いっしょ||かんがえよ|||さかき||ともだち|

由美子 迎え に 来 た ぞ ゆみこ|むかえ||らい||

おとなしく 出 て くる ん だ |だ||||

なんの 騒ぎ だ |さわぎ|

貴 様 か とうと|さま|

命令 を 聞か ん 犬 に 用 は ない めいれい||きか||いぬ||よう||

そこ を どけ

そう は いか ん

俺 は 一応 ここ の 管理人 なんで な おれ||いちおう|||かんりにん||

雄二 ゆうじ

お 兄ちゃん |にいちゃん

私 は ここ の オーナー だ ぞ わたくし||||おーなー||

いい から 今 すぐ 由美子 を 差し出す ん だ ||いま||ゆみこ||さしだす||

榊 さん は 今 混乱 し て ます さかき|||いま|こんらん|||

もう 少し 時間 を いただけ ませ ん か |すこし|じかん|||||

そんな 余裕 は ない |よゆう||

この あと も スケージュール が 詰まって る ん だ |||||つまって|||

ちょっと あんた 何 偉 そう に 忙し ぶってん の よ ||なん|えら|||いそがし|||

なん だ あの 小 娘 は |||しょう|むすめ|

私 は みちる 松嶋 みちる わたくし|||まつしま|

時間 が ない なら とっとと 帰 ん なさい よ じかん|||||かえ|||

由美子 は 今 テン パッ てん だ から ゆみこ||いま|||||

松嶋 さん まつしま|

分かったら さっさと 帰り なさい し っし わかったら||かえり|||

よく 言った ちる ちる |いった||

ステキ です みちる 様 あと で ご 褒美 に 角 砂糖 を を 差し上げ ま しょ う すてき|||さま||||ほうび||かど|さとう|||さしあげ|||

貴 様 とうと|さま

やはり 由美子 を こんな 小 娘 ども と 一緒 に 置 い て おく の は 間違い だ な |ゆみこ|||しょう|むすめ|||いっしょ||お||||||まちがい||

心配 は 無用 よ しんぱい||むよう|

こんな ところ でも 榊 の 家 より ずっと 居心地 が いい わ |||さかき||いえ|||いごこち|||

お 父さん |とうさん

お 父さん ？ |とうさん

お前 は 私 の もと で 鍛え 直す おまえ||わたくし||||きたえ|なおす

東浜 電鉄 グループ の 跡取り と して な ひがしはま|でんてつ|ぐるーぷ||あととり|||

捕まえろ つかまえろ

近寄ら ない で ちかよら||

そんな もん どこ で

買った の よ ネット で かった|||ねっと|

けん じゅう …

すげ ぇ 本物 ||ほんもの

あれ は ワル サー PPK ドイツ の ワル サー 社 が 開発 し た 警察 用 拳銃 です ||||ppk|どいつ||||しゃ||かいはつ|||けいさつ|よう|けんじゅう|

見 た ところ 口径 は 32 装 弾 数 は 7 プラス 一 発 み|||こうけい||そう|たま|すう||ぷらす|ひと|はつ

耳 が … 耳 が … みみ||みみ|

さあ 話し合い と 行き ま しょ う か |はなしあい||いき||||

了解 りょうかい

生徒 たち は 校舎 に 避難 さ せ まし た せいと|||こうしゃ||ひなん||||

我々 だけ で 極秘 裏 に 事態 の 解決 に 当たり ます われわれ|||ごくひ|うら||じたい||かいけつ||あたり|

当然 だ とうぜん|

こんな 時 の ため に 金 を 渡し てる ん だ から な |じ||||きむ||わたし|||||

榊 さん さかき|

バカ な 真似 は やめ て 出 て こい 由美子 ばか||まね||||だ|||ゆみこ

美佐子 に 続 い て お前 まで 失ったら 私 は 一 人 に なって しまう みさこ||つづ|||おまえ||うしなったら|わたくし||ひと|じん|||

笑わ せ ない で わらわ|||

あなた が 私 や お 母さん に 何 を し た か 忘れ た の ||わたくし|||かあさん||なん|||||わすれ||

お 母さん は あなた に 捨て られ て ずっと 一 人 |かあさん||||すて||||ひと|じん

私 は 私 は そんな お 母さん に わたくし||わたくし||||かあさん|

私 達 は みんな 一 人 よ わたくし|さとる|||ひと|じん|

榊 の 家 なんて なくなって しまえ ば いい ん だ わ さかき||いえ||||||||

何 を 言う なん||いう

私 は 今 まで 跡継ぎ の お前 の 為 を 思って だ な わたくし||いま||あとつぎ||おまえ||ため||おもって||

嘘 よ うそ|

あなた は 私 の 為 に 考え た こと なんて ない ||わたくし||ため||かんがえ||||

あなた は 榊 の 家 の 呪縛 に とりつか れ てる ん だ わ ||さかき||いえ||じゅばく|||||||

私 は もう あなた み たい に なる の は 嫌 わたくし||||||||||いや

死 ん でも 嫌 よ し|||いや|

いい加減 に しろ いいかげん||

お前 一 人 が 傷 つい た と 思って いる の か おまえ|ひと|じん||きず||||おもって|||

社長 しゃちょう

こ ない で

父 から 受け継 い だ 大東 浜 を 小 娘 の わがまま で 潰す わけ に は いか ん ちち||うけつ|||おおひがし|はま||しょう|むすめ||||つぶす|||||

こ ない で

来る な くる|

由美子 榊 の 家 に 帰って 来い ゆみこ|さかき||いえ||かえって|こい

私 は 言いなり に は なら ない わたくし||いいなり||||

自分 の 口 で しゃべって じぶん||くち||

自分 の 手足 で 動 い て じぶん||てあし||どう||

あなた の 人形 に なんか 成り下がら ない ||にんぎょう|||なりさがら|

突入 とつにゅう

バカ な ばか|

お 父さん あなた は 私 の こと を 分かって くれ なかった けど |とうさん|||わたくし||||わかって|||

私 も あなた の こと を わか ろ う と し なかった わたくし|||||||||||

こんな こと は 私 達 で 断ち切ら ない と |||わたくし|さとる||たちきら||

私 は 最初 から い なかった そう 思って わたくし||さいしょ|||||おもって

ごめん ね お 父さん |||とうさん

や やめろ

由美子 ゆみこ

由美子 由美子 ゆみこ|ゆみこ

あと は 私 達 に 任せ て 病院 へ ||わたくし|さとる||まかせ||びょういん|

由美子 ゆ 由美子 ゆみこ||ゆみこ

由美子 ゆみこ

何 の 用 だ なん||よう|

礼 を 言い に 来 た れい||いい||らい|

学園 を 残し て くれ た こと に 感謝 し て いる がくえん||のこし||||||かんしゃ|||

だが 何故 だ |なぜ|

部屋 に これ が あった そう だ よ へや|||||||

自分 が い なく なって も 美浜 学園 は そのまま 続け て ほしい じぶん||||||みはま|がくえん|||つづけ||

最初 で 最後 の あの 子 から の 頼ま れ ごと だ さいしょ||さいご|||こ|||たのま|||

最期 に 由美子 が 残し て くれ た あの 顔 あの 言葉 さいご||ゆみこ||のこし|||||かお||ことば

あれ が 心 に 焼き付 い て 離れ ない ||こころ||やきつ|||はなれ|

由美子 が 命 を かけ て 私 に 何 か を 教え て くれ た ん だ ゆみこ||いのち||||わたくし||なん|||おしえ|||||

この先 の 人生 で それ が なん な の か じっくり と 考え て みる よ このさき||じんせい||||||||||かんがえ|||

ありがとう 由美子 |ゆみこ

お前 と いう 娘 を 持って た こと を 私 は 誇り に 思う おまえ|||むすめ||もって||||わたくし||ほこり||おもう

聞こえ た か きこえ||

ええ 私 こうして 別れ て やっと お 父さん の 気持ち が わかった 気 が する |わたくし||わかれ||||とうさん||きもち|||き||

今 も 榊 の 家 に 生まれ た こと は 嫌 だ けど いま||さかき||いえ||うまれ||||いや||

お 父さん と お 母さん の 間 に 生まれ た こと は |とうさん|||かあさん||あいだ||うまれ|||

少し だけ 嬉しく 思える よう に なった すこし||うれしく|おもえる|||

ありがとう お 父さん さようなら ||とうさん|

あれ から どう だ

非 干渉 の 姿勢 を とる みたい ひ|かんしょう||しせい|||

こっち は こっち で ありがたい けど ね

狙撃 が 成功 する まで こっち も ハラハラ し っぱなし だった わ そげき||せいこう|||||はらはら||||

榊 の 最初 の 一 発 は 実弾 だった わけ だ し さかき||さいしょ||ひと|はつ||じつだん||||

ビギナーズ ラック で 当たら なく て よかった |らっく||あたら|||

父 から 受け継 い だ 大東 浜 を 小 娘 の わがまま で 潰す わけ に は いか ん ちち||うけつ|||おおひがし|はま||しょう|むすめ||||つぶす|||||

こ ない で

来る な くる|

それ に 死体 の 調達 本当 に 大変 だった ん だ から ||したい||ちょうたつ|ほんとう||たいへん||||

だいたい 雄二 あんた が 命令 に 反抗 する から |ゆうじ|||めいれい||はんこう||

こんな 大騒ぎ に なった の よ |おおさわぎ||||

正式 な 手順 で 依頼 を 受け た わけ で も ない だ ろ せいしき||てじゅん||いらい||うけ|||||||

現場 の 判断 だ げんば||はんだん|

物 は 言い様 ね ぶつ||いいよう|

それ と 周り の 盗聴 器 も みんな 回収 し て おい た わ ||まわり||とうちょう|うつわ|||かいしゅう|||||

最後 に これ 戸籍 さいご|||こせき

ほとぼり が 冷める まで は 迂闊 な 行動 は 避け て ね ||さめる|||うかつ||こうどう||さけ||

そこ から 新しい 人生 が 始まる の よ ||あたらしい|じんせい||はじまる||

それにしても 風見 くん あなた 何者 な の |かざみ|||なにもの||

ただ の 学生 だ ||がくせい|

嘘 ただ の 学生 な わけ ない でしょ う うそ|||がくせい|||||

ま ぁ おおよそ の 見当 は つい て いる けれど ||||けんとう|||||

タッチ が 変わった な たっち||かわった|

そう

ああ 魅力 的 だ |みりょく|てき|