Ansatsu Kyoushitsu ( Assassination Classroom ) Episode 1
それでは
ホームルーム を 始め ます
日直 の 人 は 号令 を
き … 起立
気 を 付け
礼 おはよう ございます 発砲 した まま で 結構です ので 出欠 を とり ます
磯貝 君
はい
すみません が 銃声 の 中 な ので 大きな 声 で
はい
岡島 君
はい
奥田 さん
はい
片岡 さん
はい
茅野 さん
はい
神崎 さん
はい
はい 遅刻 なし っと
素晴らしい 先生 とても うれしい です
速 過ぎ
クラス 一斉 射撃 で 駄目な の か よ
僕ら は
殺し屋
僕ら の ターゲット は
先生
残念です ねぇ
今日 も 命中 弾 ゼロ です
数 に 頼る 戦術 は 個々 の 思考 を 疎かに する
目線 銃口 の 向き 指 の 動き
一人一人 が 単純 過ぎ ます
もっと 工夫 し ましょう
でないと
最高 速度 マッハ 20 の 先生 は 殺せ ませ ん よ
いや てい うかさ
本当に 全部 よけて ん の か よ 先生
どう 見て も これ ただ の BB 弾 だ ろ
当たって る のに 我慢 して る だけ じゃ ない の
そう よ そうだ よ
では 弾 を 込めて 渡し なさい
言った でしょう
この 弾 は 君 たち に とって は 無害です が
国 が 開発 した 対 先生 用 特殊 弾 です
当たれば 先生 の 細胞 を 豆腐 の ように 破壊 できる
もちろん 数 秒 あれば 再生 し ます が
だが 君 たち も 目 に 入る と 危ない
先生 を 殺す 以外 の 目的 で 室 内 で の 発砲 は し ない ように
殺せる と いい です ね 卒業 まで に
さあ 銃 と 弾 を 片付け ましょう
授業 を 始め ます
椚 ヶ 丘 中学校 3- E は 暗殺 教室
始業 の ベル が 今日 も 鳴る
はい ここ で 問題 です
磯貝 君
はい
この 4 本 の 触手 の うち 仲間外れ は
ええ と 青い 触手
正解 青 の 例文 の 「 WHO 」 だけ が 関係 詞 です
関係 代名詞 は 直前 の 名詞 を 修飾 し
ここ で は 「 who is standing over there 」 が
前 の 「 the boy 」 少年 を 説明 して い ます
ねえ 渚
昼間 だ けど 出て る ね 三日月
何で 僕ら が こんな 状態 に なった の か
3 年生 の 始め
僕ら は 二 つ の 事件 に 同時に 遭った
一 つ 目 は その 日 突然 月 が 爆発 して 三日月 形 に なって しまった こと
番組 の 途中 です が ここ で 臨時 ニュース です
つい 先ほど 月 が 7 割方 蒸発 し 失わ れた と の 情報 が 入り ました
繰り返し ます
われわれ は もう 一生 三日月 しか 見 られ ない と いう こと でしょう か
そして 二 つ 目 の 事件 が これ
初め まして 私 が 月 を やった 犯人 です
来年 に は 地球 も やる 予定 です
君 たち の 担任 に なった ので どうぞ よろしく
まず 五六 カ所 ツッコ ませろ
クラス 全員 そう 思った
防衛 省 の 烏 間 と いう 者 だ
まずは ここ から の 話 は 国家 機密 だ と 理解 いただき たい
単 刀 直入 に 言う
この 怪物 を 君 たち に 殺して ほしい
えっ と 何 っす か
そい つ 攻めて きた 宇宙 人 か 何 か っす か
失礼な
生まれ も 育ち も 地球 です よ
地球
詳しい こと を 話せ ない の は 申し訳ない が
こいつ が 言った こと は 真実だ
月 を 壊した この 生物 は
来年 の 三 月 地球 を も 破壊 する
この こと を 知っている の は 各国 首脳 だけ
こいつ の 存在 が 公 に なれば 世界 は パニック に 陥る だろう
そう なる 前 に 秘密裏 に こいつ を 殺さ なければ なら ない
つまり 暗殺 だ
だが こいつ は …
とにかく 速い
殺す どころ か
眉毛 の 手入れ を さ れて いる 始末 だ
丁寧に な
満月 を 三日月 に 変える ほど の パワー を 持つ 超 生物 だ
最高 速度 は マッハ 20
つまり こいつ が 本気で 逃げれば
われわれ は 破滅 の 時 まで 手 も 足 も 出 ない
まあ それでは 面白く ない ので ね
私 から 国 に 提案 した のです
殺さ れる の は ごめん です が
椚 ヶ 丘 中学校 3 年 E 組 の 担任 なら やって も いい と
いや なんで
こいつ の 狙い は 分から ん
しかし われわれ 政府 は
君 たち 生徒 に 危害 を 加え ない こと を 条件 に やむなく 承諾 した
理由 は 二 つ
教師 と して 毎日 教室 に 来る の なら 監視 が できる
何より も
30 人 も の 人間 が 至近 距離 から こいつ を 殺す チャンス を 得る
中村 さん
暗殺 は 勉強 の 妨げ に なら ない とき に と 言った はずです
すみません
罰 と して 後ろ で 立って 受講 し なさい
なんで こんな 怪物 が うち の 担任 に
どうして 僕ら が 暗殺 なんか …
そんな 声 は この 条件 で かき 消えた
成功 報酬 は 100億 円
当然の 額 だ
暗殺 の 成功 は 冗談 抜きで 地球 を 救う こと な のだ から
幸いな こと に こいつ は 君 たち を なめ きって いる
見ろ 緑 の しま しま に なった とき は なめて いる 顔 だ
どんな 皮膚 だ よ
当然でしょう
国 が やれ ない 私 を 君 たち が やれる わけ が ない
最 新鋭の 戦闘 機 に 襲わ れた 時 も
逆に 空中 で ワックス を かけて やり ました よ
だから なぜ 手入れ する
君 たち に は なめて いる こいつ の 隙 を あわよくば 突いて ほしい
人間 に は 無害で こいつ に は 効く 武器 と 弾 を 支給 する
君 たち の 家族 や 友人 に は 絶対 秘密だ
とにかく 時間 が ない
地球 が 消えれば 逃げる 場所 など どこ に も ない
そういう こと です
さあ 皆さん 残さ れた 1 年 を 有意義に 過ごし ましょう
残さ れた 時間 は 1 年
僕たち が こいつ の 暗殺 に 成功 し ない と
地球 が 壊さ れる
昼 休み です ね
先生 ちょっと 中国 に 行って マーボー 豆腐 を 食べて き ます
暗殺 希望 者 が も しいれば 携帯 で 呼んで ください
えー と マッハ 20 だ から
マーボー の 本場 四川 省 まで 10 分 くらい
確かに あんな もん ミサイル でも 落とせ ん わな
しかも あの タコ 音速 飛行 中 に テスト の 採点 まで して る んだ ぜ
マジ で
俺 なんか イラスト 付き で 返って きた
て か あいつ 何 げ に 教えて る の うまく ない
わかる
放課後 に 数学 教わって 次の テスト の 点 よかった もん
まっ でも さ
しょせん 俺 ら E 組 だ しな
頑張って も 仕方 ねぇ けど
そう タコ 型 の 超 生物 で 暗殺 の ターゲット
なのに
あの 先生 は なぜ か 普通に 先生 して いる
僕ら も 同じ 即席 の 殺し屋 である の を 除けば 普通の 生徒 だ
けど 僕ら E 組 は 少し だけ 普通 と 違う
おい 渚
ちょっと 付き合えよ
暗殺 の 計画 進めよう ぜ
あの タコ 機嫌 に よって 顔 の 色 が 変わる だ ろ
観察 し と けって 言った やつ できて る か
一応
余裕 な 時 は 緑 の しま しま な の は 知って る よ ね
生徒 の 解答 が 間違って いたら 暗い 紫
正解 だったら 明るい 朱色
面白い の は 昼 休み の 後 で …
俺 は 知ら なくて いい んだ よ
作戦 が ある
あいつ が 一 番 油断 して る 顔 の 時 に お前 が やり に 行け
ぼ … 僕 が
でも …
いい 子 ぶってん じゃ ねえ よ
俺 ら は E 組 だ
進学 校 で 有名な この 学校 の レベル に ついて いけなかった 脱落 組
通称 エンド の E 組
毎日 山 の 上 の 隔離 校舎 まで 通わ さ れて
あらゆる 面 で カス みたいに 差別 さ れて る
落ちこぼれ の 俺 ら が 100億 円 稼ぐ チャンス なんて
この先 一生 回って こ ねえ ぞ
抜け出す んだ よ この クソ みて え な 状況 から
たとえ どんな 手 を 使って も な
しくじ んな よ 渚 君
渚 の やつ E 組 行き だって よ
終わった な あいつ
俺 あいつ の アドレス 消す わ
俺 も
同じ レベル だ と 思わ れ たく ない し
ただ今 帰り ました
お … お かえり 先生
どうした の その ミサイル
お土産 です
日本 海 で 自衛 隊 に 待ち伏せ さ れ まして
た … 大変です ね ターゲット だ と
いえいえ 皆 から 狙わ れる の は 力 を 持つ 者 の 証し です から
さっ 5 時間 目 を 始め ます よ
はい
先生 に は 分から ない よ ね
みんな から 暗殺 の ターゲット に さ れる って こと は
裏を返せば みんな に 力 を 認め られて いる って こと だ
分から ない よ ね そんな 怪物 に
期待 も 警戒 も さ れ なく なった 認識 さえ さ れ ない 人間 の 気持ち なんて …
お前 の おかげ で 俺 の 評価 まで 落とさ れた よ
唯一 よかった の は もう お前 を 見 ず に 済む こと だ
殺せる かも しれ ない
だって この 先生 に も 僕 の 姿 は 見えて ない から
はい それでは お 題 に 沿って 短歌 を 作って み ましょう
ラスト 7 文字 を 「 触手 なり けり 」 で 締めて ください
「 触手 なり けり 」 です か
はい 書けた 人 は 先生 の 所 へ 持ってき なさい
チェック する の は 文法 の 正し さ と 触手 を 美しく 表現 できた か
例文 です
花 さ そふ 嵐 の 庭 の 雪 ならでは え ゆく もの は 触手 なり けり
「 触手 だった のだ なぁ 」 って …
できた 者 から 今日 は 帰って よし
そんな の 思い付か ない よ
ほ ー ら ほら ヌルヌル 素晴らしい 句 が 湧いて き ませ ん か
ヌルヌルヌルヌルヌルヌル …
ヌルヌル うる せ えよ
先生 質問
何 です か 茅野 さん
いまさら な んだ けど さ 先生 の 名前 何て いう の
他の 先生 と 区別 する とき 不便だ よ
名前 … です か
そう いや ぁ …
名乗って ない ね
名乗る ような 名前 は あり ませ ん ねぇ
何なら 皆さん で 付けて ください
付けて いい んだ
でも 今 は 課題 に 集中 です よ
は ー い
では 先生 は その 間 一休み を
お っ もう でき ました か 渚 君
昼食 の 後 で 僕ら が 眠く なる ころ に
先生 の 顔 が 薄い ピンク に なる とき が ある
茅野 の 質問 へ の 反応 も 少し 遅れた
たぶん 先生 も 一 番 油断 する 時間 な んだ
この 進学 校 で 落ちこぼれた 僕ら は 思う
どこ か で 見返さ なきゃ
やれば できる と 親 や 友達 や 先生 たち を
やれば できる と …
言った でしょう もっと 工夫 を …
認め させ なきゃ …
どんな 手 を 使って も …
しゃ ー っ
やった ぜ ー
100億 円 いただき
渚 ざ まあ みろ 寺坂 何 やった んだ
こいつ も 自爆 テロ は 予想 して なかった ろ
ちょっと 渚 に 何 持た せた の よ
おもちゃ の 手榴弾 だ よ
ただし 火薬 を 使って 威力 を 上げて ある
300 発 の 対 先生 弾 が すげ え 速 さ で 飛び散る ように な
人間 が 死ぬ 威力 じゃ ねえ よ
俺 の 100億 で 治療 費 くらい …
無傷 やけど 一 つ 負って ねえ の か
それ に 何 だ この 膜
タコ の 死体 に つなが っ …
実は 先生 月 に 1 度 ほど 脱皮 を し ます
脱いだ 皮 を 渚 君 に かぶせて 守り ました
月 1 で 使える 先生 の 奥の手 です
寺坂 吉田 村松
先生 の 顔 は 顔色 を 見る まで も なく …
真っ黒
ど 怒りだ
首謀 者 は 君 ら 3 人 だ ろ
いっ いや …
渚 が 勝手に …
い なく …
俺 らん ち の 表札
政府 と の 契約 です から 先生 は 決して 君 たち に 危害 は 加え ない
が しかし …
次 また 今 の ような 方法 で 暗殺 に 来たら
君 たち 以外 に は 何 を する か 分かり ませ ん よ
家族 や 友人 … いい や
君 たち 以外 を 地球 ごと 消し ます か ね
5 秒間 で 皆 悟った
地球 の 裏 でも 逃げ られ ない と
どうしても 逃げ たければ
この 先生 を 殺す しか …
何 な んだ よ て め え 迷惑な んだ よ
いきなり 来て 地球 爆破 と か 暗殺 しろ と か
迷惑な やつ に 迷惑な 殺し 方 して 何 が 悪い んだ よ
迷惑 とんでもない
君 たち の アイデア 自体 は すごく よかった
特に 渚 君
君 の 肉薄 まで の 自然な 体 運び は 100 点 です
先生 は 見事に 隙 を 突か れ ました
ただし
寺坂 君 たち は 渚 君 を
渚 君 は 自分 を 大切に し なかった
そんな 生徒 に 暗殺 する 資格 は あり ませ ん
人 に 笑顔 で 胸 を 張れる 暗殺 を し ましょう
君 たち 全員 それ が できる 力 を 秘めた 有能な アサシン だ
ターゲット である 先生 から の アドバイス です
マッハ 20 で 怒ら れて うねる 触手 で 褒め られた
この 異常な 教育 が 僕 は 普通に うれしかった
この 異常な 先生 は 僕ら の こと を 正面 から 見て くれた から
あなた の …
あなた の 時間 を くれる なら
あの 子 たち を 教えて あげて
なんて すてきな 触手 …
この 手 なら きっと あなた は すてきな 教師 に …
さて 問題 です 渚 君
先生 は 殺さ れる 気 など みじんも ない
皆さん と 来年 3 月 まで エンジョイ して から
地球 を 爆破 です
それ が 嫌 なら 君 たち は どう し ます か
暗殺 なんて した こと ないし
僕ら に は 他 に す べき こと が たくさん ある
けど 思った
この 先生 なら 殺意 さえ も 受け止めて くれる って
地球 を 爆破 さ れる その 前 に 先生 を 殺し ます
ならば 今 やって み なさい
殺せた 者 から 今日 は 帰って よし
んな 簡単に …
殺せる わけ ねえ だ ろ
僕ら は 殺し屋
ターゲット は 先生
ふき ふき ふき ふき
今 撃って も …
表札 と 一緒に 手入れ さ れる …
帰れ ねえ …
殺せ ない 先生 か …
殺せ ない … ころ …
殺せ ん せ ー は
殺せ ん せ ー
殺せ ん せ ー と 僕ら の 暗殺 教室
始業 の ベル は 明日 も 鳴る
日本 文化 を 代表 する 定型 詩 と 言えば 俳句 と 短歌 です ね
俳句 は 五七五 の 十七 文字
短歌 は 五七五七七 の 合計 三十一 文字 です
渚 くん 季語 を 入れる 決 り が ある の は 俳句 の ほう です よ
次回 暗殺 教室
野球 の 時間