Fate /stay night : Unlimited Blade Works Episode 0 (2)
えっ と それ って
前言 を 撤回 しよう マスター
年齢 は 若い が 君 は 卓越 した 魔術 師 だ
子ども と 侮り 戦い から 遠ざけよう と した の は 私 の 過ち だった
無礼 共々 謝ろう
じゃあ 令 呪 抜きで 私 が マスター だって 認める の ね
無論 だ
先ほど は 召喚 さ れた ばかりで 馴染んで い なかった が
今では 完全に 繋がった
魔術 師 である の なら 契約 に よる 繋がり を 感じ られる だろう
契約 …
そう か サーヴァント は 聖 杯 に 呼ば れる けど
呼ば れた サーヴァント を この世 に 留める の は
そう マスター の 力 だ
サーヴァント は マスター から の 魔力 提供 に よって この世 に 留まる
君 から の 魔力 提供 量 は 十分だ
君 は 間違い なく 一流 だ
今更 褒めた って 何も 出 ないで す けど
あなた セイバー じゃ ない の ?
残念 ながら 剣 は 持って い ない
って こと は アーチャー ね
ドジ った わ
あれ だけ 宝石 を 使って おいて セイバー じゃ ない なんて
悪かった な セイバー で なくて
そりゃ 痛恨 の ミス で 残念だ けど 悪い の は 私 な んだ から
今 の 暴言 を 悔やま せて やる
その 時 に なって 謝って も 聞か ない から な
それ じゃ 必ず 私 を 後悔 さ せて アーチャー
そう なったら 素直に 謝ら せて もらう から
ああ 忘れる な よ マスター
そう そう まだ 聞いて なかった けど
あんた どこ の 英霊 な の よ
アーチャー ?
私 が どのような 者 だった か は 答え られ ない
なぜ か と いう と 自分 でも 分から ない
は あ ? 何 よ それ あんた 私 の こと バカに して る わけ ?
マスター を 侮辱 する つもり は ない
君 の 不完全な 召喚 の 付け だ ぞ
記憶 に 混乱 が 見 られる
名前 や 素性 が どうも 曖昧だ
まあ さして 重要な 欠落 で は ない から
気 に する こと で は ない のだ が
気 に する わ よ そんな の
あんた が どんな 英霊 か 知ら なきゃ
どの くらい 強い か 分から ない じゃ ない
瑣末 な 問題 だ よ それ は
瑣末 って あんた ね
相棒 の 強 さ が 分から ない んじゃ 作戦 の 立てよう が ない でしょ
何 を 言う
私 は 君 が 呼び出した サーヴァント だ
それ が 最強で ない はず が ない
まあ いい か
誰 に も 正体 が 分から ない って ことに は 変わり は ない んだ し
しばらく あなた の 正体 に 関して は 不問 に し ましょう
それ じゃあ アーチャー 最初 の 仕事 だ けど
さっそく か 好 戦 的だ な 君 は
それ で 敵 は …
居間 の 掃除
あんた が 散らかした んだ から 責任 持って きれいに し と いて ね
待て 君 は サーヴァント を 何 だ と 思って いる ?
使い 魔 でしょ
ちょっと 生意気で 扱い に 困る けど
了解 した
地獄 に 落ちろ マスター
お 父 様 十 年間 待ち 続けた 私 の 戦い が あと 少し で 始まろう と して い ます
私 の 聖 杯 戦争 が …
遅刻 どころ の 話 じゃ ない
今日 は サボろう
私 セイバー じゃ なくて アーチャー を 呼び出した の よ ね
しかも 自分 が 何者 か 分から ない なんて いう おまけ 付き と か
何 か いきなり 頭 痛く なって きた
だるい
召喚 で 魔力 を 持っていか れた か
うわ 見直した かも これ
日 は とっくに 昇って いる ぞ
また 随分 と だ らし が ない んだ な 君 は
美味しい …
何 笑って る の よ
それ より あんた 自分 の 正体 は 思い出した の
いや
分かった
あなた の 記憶 に 関して は 追 々 対策 を 考え とく
出掛ける 支度 を して アーチャー
街 を 案内 して あげる から
その 前 に マスター
君 大切な 事 を 忘れて い ない か
え 大切な 事 って 何
全く 君 契約 に おいて 最も 重要な 交換 を 私 達 は まだ して い ない
契約 に おいて 最も 重要な 交換
君 な 朝 は 弱い んだ な 本当に
何 よ 君 君 って 私 は
しまった 名前 …
思い当たった か
それ で マスター これ から は 何と 呼べば いい
私 遠 坂 凛 よ
あなた の 好きな ように 呼んで い いわ
それでは 凛と
ああ この 響き は 実に 君 に 合って いる
どう ここ なら 見通し が いい でしょ
初め から ここ に 来れば 歩きまわる 必要 も なかった のだ が
何 言って る の よ
ここ から 分かる の は 街 の 全景 だけ じゃ ない
実際 に その 場 に 行か ない と 街 の 作り は 分から ない わ
そう で も ない ぞ
アーチャー の クラス は 伊達で は ない
弓 兵 は 目 が 良く なければ 務 ま らん
そう さ な
あの 橋 の タイル の 数 ぐらい は 見て取れる
びっくり アーチャー って 本当に アーチャー な んだ
凛 まさか と は 思う が 私 を 馬鹿に して いる んじゃ ない だろう な
そんな わけない でしょ
あいつ だ きっと
凛 敵 を 見つけた の か
別に ただ の 知り合い
私 達 に は 関係 の ない 一般 人 よ
一 つ 聞き 忘れて いた
何 凛 君 は 幼い 頃 から マスター に なるべく 育て られ それ に 従って きた のだろう
そう よ
遠 坂 の 人間 に とって 聖 杯 は 何 代 も 前 から の 悲願 な んだ から
ならば 目的 が とうに ある はずだ
主 の 望み を 知ら なければ 私 も 剣 を 預け られ ない
凛 君 の 願い は 何 だ
願い
そんな の 別に ない けど
何 そんな はず は ある まい 聖 杯 と は 願い を 叶える 万能 の 杯 だ
現実 の 世界 を 手 に できる 力 だ ぞ
だって 世界 征服 も 面倒くさい し
そんな 無駄な 事 を 願って も 仕方 が ない でしょう
理解 に 苦しむ な
それでは 何の 為 に 戦う
そこ に 戦い が ある から よ アーチャー
つまり 君 は
ええ ただ 勝つ 為 に 戦う の
まいった
確かに 君 は 私 の マスター に 相応しい
君 は 間違い なく 最強の マスター だ
仕える 相手 と して これ 以上 の 者 は ない
ちょ っ …
凛 何 を 隠れて いる
知り合い な の
今日 は 学校 を 休んだ し あんまり 顔 を 合わせ たく ない の
綺礼 私 だ けど
昨日 アーチャー と 契約 した から
正式に マスター 登録 を お 願い
いい だろう
では どう する
一 度 こちら に 顔 を 出さ ない か
君 の ご 両親 から 預かって いる 物 も ある
それ って 父さん の 遺言 の 事
それ なら もう 解読 して 手 に 入れた から いい わ
それ じゃ 気 が 向いたら お邪魔 する から よろしく
待て …
学校 に 行く の か
ええ 何 か 問題 ある かしら
問題 は 無い が
学校 と いう 場 は 不意 の 襲撃 に 備え にくい 場所 だ ろ
マスター 同士 の 戦い は 人目 を 避ける 物 でしょう
それ なら 人目 に 付く 学校 に 居れば 不意打ち さ れる 事 は まず ない と 思う けど
もしも の 話し だ が その 安全な 場所 に 敵 が 居た と したら どう する
それ は ない わ
この 街 に は 魔術 師 の 家系 は 遠 坂 と あと 一 つ しか ない の
その 一 つ って いう 家系 は 落ちぶれて る し マスター に も なって い ない
凛 の 通う 学校 に は もう 一 人 魔術 師 が 居る のだ な
だが マスター に なれる ほど の 魔力 を 持ち合わせて い ない と
そういう 事
だが 凛 何事 に も 例外 は 存在 する
もし 学校 に 君 が 知ら ない 魔術 師 が 居る と したら
空気 が 淀んで る どころ の 話 じゃ ない
これ もう 結 界 が 張ら れて ない
完全に で は ない が 既に 準備 は 始まって いる ようだ な
ここ まで 派手に やって いる と いう 事 は よほど の 大物 か
とんでもない 素人 ね
他人 に 異常 を 感じ させる 結 界 なんて 三流 だ も の
やる なら 仕掛ける 時 まで 隠し 通して おく の が 一流 よ
で どう する 凛
一流 だろう が 三流 だろう が 知った 事 じゃ ない わ
私 の テリトリー で こんな 下 衆 な 物 を 仕掛けた 奴 なんて
問答 無用 で ぶ っ 倒す だけ よ
いい アーチャー
放課後 は まず 結 界 の 下調べ
どんな 結 界 か を 調べて から
消す か 残す か 決め ましょう
アーチャー また あと で
手伝う わ 桜
あ 遠 坂 先輩
ありがとう ございます 先輩
い いって い いって
それ じゃあ これ 桜 の クラス まで
葛 木 先生 の 所 です
誤字 が あった から 回収 する って 言って ました
葛 木 は 融通 利か ない から ね
これ で 七 つ 目 か
とりあえず ここ が 起点 みたい ね
こんな 文字 見た こと も 聞いた こと も ない
まいった な これ 私 の 手 に は 負えない
アーチャー 結 界 の 正体 に 気付いて る んでしょ
この 結 界 は 一 度 発動 すれば 結 界 内 の 人間 を 文字通り 溶解 さ せる 物 よ
これ は 魂 喰 い
結 界 内 の 人間 の 体 を 溶かして
滲み出る 魂 を 強引に 集める 血 の 要塞
そして 誰 が 魂 を 欲して いる か って 言えば それ は サーヴァント よ
アーチャー あなた 達 って そういう 物
ご 推察 の 通り だ
我々 は 基本 的に 霊 体 だ
君 達 が 肉 を 栄養 と する ように
サーヴァント は 精神 と 魂 を 栄養 と する
つまり 取り入れれば 取り入れる ほど 魔力 の 貯蔵 量 が 上がって いく と いう わけだ
マスター から 提供 さ れる 魔力 だけ じゃ 足りない って 事
足りなく は ない が 多い に 越した 事 は ない
周囲 の 人間 から エネルギー を 奪う の は マスター と して 基本 的な 戦略 だ
そういった 意味 で 言えば この 結 界 は 効率 が いい
それ 癪 に 障る わ
二度と 口 に し ないで アーチャー
同感 だ
私 も 真似 を する つもり は ない
それ じゃあ 消そう か
無駄だろう けど
とりあえず 邪魔 を する くらい に は
何 だ よ 消し ち まう の か もったい ねえ
これ あなた の 仕業
いい や 小細工 を 弄する の は 魔術 師 の 役割 だ
俺 達 は ただ 命じ られた まま 戦う のみ
だろう そこ の 兄さん よ
アーチャー が 見えて いる の ね
やっぱり サーヴァント
それ が 分かる お 嬢ちゃん は 俺 の 敵 って 事 で いい の か な
四方 を 囲ま れた この 場所 で 戦う の は 不利
ほう 大した もん だ 何も 分から ねえ ようで 要点 は 押さえて や がる
あー あ 失敗 した な こりゃ あ
面白がって …
声 掛ける んじゃ なかった ぜ
Es ist gross . Es ist klein
vox Gott Es Atlas
アーチャー 着地 任せた
アーチャー
いい ねえ そう こ なくちゃ
話 が 早い 奴 は 嫌いじゃ ない
ランサー の サーヴァント
いかにも
そういう あんた の サーヴァント は セイバー って 感じ じゃ ねえ な
何者 だ て め え
真っ 当 な 一騎打ち を する タイプ じゃ ねえ な
てこ と は アーチャー か
そら 弓 を 出せよ アーチャー
それ ぐらい は 待って やる
アーチャー …
あいつ …
アーチャー 手助け は し ない わ
あなた の 力 ここ で 見せて
馬鹿 が
これ が … サーヴァント の 戦い
間抜け
アーチャー
二 刀 使い か
弓 兵 風情 が 剣士 の 真似 事 と は な
二十七 …
それ だけ 弾き 飛ばして も まだ ある と は な
どうした 様子 見と は らしく ない な
先ほど の 勢い は どこ に いった
狸 が 減らず口 を 叩き や がる
いい ぜ 聞いて やる よ
て め え どこ の 英雄 だ
二 刀 使い の 弓 兵 な ん ぞ 聞いた 事 が ねえ
そういう 君 は 分かり やすい な
槍 兵 に は 最 速 の 英雄 が 選ば れる と いう が
君 は その 中 で も 選りすぐり だ
これほど の 槍 手 は 世界 に 三 人 と 居 まい
加えて 獣 の 如き 敏捷 さ と いえば おそらく 一 人
ほう よく 言った アーチャー
ならば 食らう か 我が 必殺 の 一撃 を
止め は し ない いずれ は 超え ねば なら ぬ 敵 だ
まずい …
あの 尋常じゃ ない 魔力
明らかに 宝 具 を 使おう と して いる
このまま じゃ …
誰 だ
生徒 まだ 学校 に 残って た の
その ようだ な
おかげ で 命拾い した が
ちょっと ランサー は どうした の よ
さっき の 人影 を 追った よ
目撃 者 だ から な
おそらく 消し に 行った のだろう
追って アーチャー
私 も すぐに 追いつく から
くそ なんて 間抜け
目撃 者 は 消す の が 魔術 師 の ルール
それ が 嫌だった から ずっと 気 を 付けて きた のに …
アーチャー ランサー を 追いかけて
せめて マスター の 顔 ぐらい 把握 し ない と 割 が 合わ ない
凛 これ は あなた の 責任 よ
ランサー の 槍 で 一 突き か
心臓 を やられて ちゃ 助から ない
ごめん ね 看取る ぐらい は して あげる から
やめて よ ね
何 だって あんた が より に よって こんな 日 に こんな 時間 に
明日 から どんな 顔 で あの 子 に 会えば いい の よ
まだ 手 は ある
すまない 失敗 した
よほど 用心深い マスター だった のだろう
そう
まあ そう 簡単に は いか ない わ よ ね
ああ 拾い に 行って くれた んだ
もう 忘れる な それ は 凛 に しか 似合わ ない
そう じゃあ ありがとう
やっぱり どう 見て も 魔力 は 残って ない か
って 待った
どうした 凛
ランサー の マスター が 殺した はずの 目撃 者 が 死に 損なった って 知ったら
再び 止め を 刺さ せる だろう な ランサー に
まったく 余計な 苦労 を 背負おう と して いる ぞ 君 は
あれ だけ の 事 を して 助けた んだ から 死な せる わけに いか ない じゃ ない
居る ランサー の サーヴァント
待て 凛
サーヴァント の 気配 が 一 つ で は ない
セイ バー の サーヴァント
トレース オン
朝 早い んだ な 遠 坂
まだ 手 は ある
俺 は 生きて 義務 を 果たさ なければ いけない のに
早く 呼び出さ ない と 死んじゃ うよ
七 人 目 の サーヴァント だ と
あなた が 私 の マスター か
心 を 全部 焼き 尽くす ような 絶望 の 隣 で
いつ だって 君 は すべて 溶かす ように 笑い かけて くれて た
かき消さ れた 声 届け ない 言葉
また つまずき そうに なる 度 に 何度 も しがみついた
白く 白く 真っ白な 未来 が たった 一 つ 僕たち の 希望
今 の 僕 に は やみくもな この 気持ち しか ない けど
正解 なんて 一 つ じゃ ない
僕 だけ の 明日 を 探して る ずっと