Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 21
( 椿 ) 嘘 。 この 前 お 見舞い 行った とき 普通 に 話し た よ 。 →
今度 一緒 に 春 服 買い に 行 こ う って 。
( 渡 ) 俺 と 公生 が 病院 に 行ったら 急に さ … 。
( 渡 ) かをり ちゃん 今 集中 治療 室 に 入って る 。
大丈夫 な ん だ よ ね ? また 会え る ん だ よ ね ?
分から ない 。 けど 相当 よく ない みたい だ 。
( 柏木 ) そんな … 。
( 椿 ) 「 俺 と 公生 が 」 って 公生 も 知って る の ?
[ TEL ] ( バイブレーター の 音 )
♪♪~
[ TEL ] ( バイブレーター の 音 )
[ TEL ] ( 呼び出し 音 )
( 椿 ) 《 お 願い 。 公生 を 助け て ください 》 →
《 公生 が また 駄目 に なっちゃ う 》
( 紘子 ) ハァ … 。
( 紘子 ) ゴラー ! 公生 ! 入る よ !
( 紘子 ) 公生 ! あっ … 。
♪♪~
( 紘子 ) 何 やって ん の ! ? 状況 分かって ん の ? あんた ! →
コンクール まで もう 何 日 も ない の よ !
練習 する わ よ ! さっさと 立ち な !
( 公生 ) 無理 です … 。
もう 無理 。
紘子 さん 。 どうして こう なっちゃ う の 。
《 僕 は 僕 は ただ … 》
《 ピアノ を 弾 い て →
お 母さん に 元気 に なって ほしかった だけ な のに 》
《 僕 は ただ 恋 を し た だけ な のに … 》
どうして こう なっちゃ う の 。
もう 無理 です 。
もう 頑張れ ない よ 。
♪♪ 『 エチュード 嬰 ニ 短調 作品 8 - 12 』
♪♪~
( かをり ) 《 カワイイ レター セット ! 》
♪♪~
( 戸 の 開く 音 ) あっ … 。
や あ 。
昨日 ね 病室 に 戻って こ れ た の 。
いや あ 参った 。
集中 治療 室 なんて 初めて 入った よ 。
落ち着か ない ね あそこ 。
恥ずかしい とこ 見 られ ちゃ った な 。
だから 病院 に 来る な って 言った のに 。
チョー !
( 公生 ) あ う っ ! な … 何 を … 。
お 見舞い に 来 て 辛 気 くさい 面 し てん じゃ ねぇ !
え えっ 。 余計 具合 が 悪く なる わ !
あっ 。 カヌレ 。 外 で 食べ たい 。
寒い よ 。 病室 は 嫌 。
ほれ ほれ ほれ ほれ 。
重い と か 言ったら ぶ っ 飛ばす かん ね 。
フッ … 。 もっと 食べ て も いい くらい だ 。
《 軽い … 。 とても 》
《 どこ か で 安心 し て た 》
《 もう 平気 な ん だ って 》
《 病気 なんて 蹴散らし ちゃ う 強い 人 な ん だ って 》
《 今 が ずっと 続く ん だ って 》
《 縫いぐるみ が 好き で 甘い 物 が 好き 》
《 か弱い 君 は 普通 の 女の子 な のに 》
《 僕 は バカ だ 》
わ あ … 。
雪 だ 。
♪♪~
ピアノ 弾 い てる ?
弾 い て ない 。
やっぱり 。 君 は いじけ てる 。
もう 無理 だ 。
《 大切 な 人 は 僕 の 前 から 去って いく 》
《 音楽 は 大切 な 人 を 連れ 去って いく 》
《 僕 は 独りぼっち に なる 》
私 が いる じゃ ん 。
私 が いる じゃ ん 。
私 ね 手術 する の 。 2 月 18 日 。
私 は 必死 に あがく よ 。
あが い て あが い て あがき まくって やる 。
君 の せい 。 全部 全部 君 の せい 。
《 私 が ぶざま に あがく の も →
生きる こと に 執着 する の も 君 の せい 》
《 君 が 私 に 君 と いる 時間 へ の 未練 を くれ た 》
君 は あがか ない の ? 私 たち あがく の 得意 じゃ ない 。
私 たち は 命懸け で あがく 演奏 家 じゃ ない 。
でも … 。
もう 1 週間 も ピアノ に 触って ない 。 指 が … 。
私 の 伴奏 の とき だって そう だった 。
あの とき は バイト で いつも ピアノ に 触って た 。
まとも に 弾ける わけ ない 。
こんな 状態 で 弾け たら 奇跡 だ 。
また 下 向 い てる 。
♪♪ ( バイオリン の 演奏 )
♪♪~
ほら 奇跡 なんて すぐ 起こっちゃ う 。
う わ っ 。 あっ … 。
ハハ … 。 私 の 中 に 君 が いる よ 。
有馬 公生 君 。
卵 サンド が 好き 。 モーモー 印 の 牛乳 が 好き 。
あと 何 が 好き ? 好き な 昆虫 は ?
何 を 集め て た ? 好き だった アニメ は ?
知ら ない こと たくさん ある 。
何でも 知って る 椿 ちゃん が うらやましい 。
君 の こと たくさん 知り たい 。
怖い よ … 。
怖い よ … 怖い よ … 。
私 を 一 人 に し ない で 。
( 泣き声 )
《 僕 は バカ だ 》
《 暴力 上等 。 性格 最低 。 印象 最悪 》
《 でも 彼女 は 美しい 》
《 雪 の 中 の 君 は 美しい 》
♪♪~
( 医師 ) 麻酔 始め ます ね 。
( 医師 ) 深呼吸 し て 。
《 「 ねえ 先生 私 たち みんな →
さよなら の キス を して くれる 人 が 要る ん です 」 マーシー 》
( 看護 師 ) 脈拍 安定 し て い ます 。
( 看護 師 ) 麻酔 完了 し まし た 。
( 医師 ) 手術 を 始め ます 。
♪♪ 『 エチュード 嬰 ニ 短調 作品 8 - 12 』
♪♪~
( 観客 たち の 歓声 ・ 拍手 )
( 観客 ) ブラボー ! ( 観客 ) 井川 さ ー ん !
( 井端 ) う う ー 。
( 落合 ) 《 取った … 。 最高 の 出来よ 。 絵 見 》
( 凪 ) 《 は ~ ため息 しか 出 ない 》 →
《 お 兄ちゃん も 会心 の 演奏 だった けど →
別 ベクトル で 一 歩 も 引け を 取ら ない 》 →
《 そ っか 。 私 の 進む 先 に この 人 が いる の か 》
( 高柳 ) 《 見事 だ 》 →
《 武士 が 断トツ だ と 思った が 甲乙 つけ がたい 》 →
《 あと は 心証 の 差 で しか ない 》
( 落合 ) フフ … 。
( 高柳 ) 《 仕上げ て き た な 。 魔女 め 》
この 地区 は すごい ね 。
2 人 も 天才 が いる 。 優勝 は どっち かな ?
( 三池 ) フッ これ だ から 素人 は 。
( 三池 ) この 後 最高 の ピアニスト が 控え て ます から 。
( さつき ) あれ ? 三池 。 ( 小麦 ) あっ 。
( 紘子 ) 相変わらず 人 の 執念 を あおる の が 上手 ね 。 →
落合 先生 。
( 凪 ) 瀬戸 先生 。 どう で し た か ? 有馬 先生 。
( 紘子 ) 最悪 だ わ 。
会場 に 連れ て き た もの の まとも に 弾ける か どう か 。
2 年 前 に 逆戻り 。
( 紘子 ) 《 コンクール の 結果 どころ か →
ピアニスト と して も 駄目 に なる かも しれ ない 》
《 助け て よ 助け て 助け て よ 》
( 紘子 ) こりゃ あ 参った ね 。
( 実行 委員 ) お 疲れ 。 ( 実行 委員 ) よかった よ 。
( 絵 見 ) 《 見 た か 武士 。 有馬 》
( 武士 ) おい どう し た よ ? 具合 悪い の か ?
( 武士 ) 薬 もらって こよ う か ? 胃 薬 なら すぐ 持って くる ぞ 。
( 絵 見 ) 集中 し てる ん じゃ ない の ?
あっ ああ … 。 でも 何 か … 。
弾か なきゃ 。 ( 絵 見 ) あっ … 。
弾か なきゃ 弾か なきゃ 弾か なきゃ 。
( 観客 たち の 拍手 )
( 観客 ) 《 もう すぐ 有馬 だ 》 ( 観客 ) 《 有馬 だ 》
( 観客 ) 《 有馬 君 が 来る 》
( 観客 ) 《 楽しみ だ 》 ( 観客 ) 《 生まれ変わった 天才 が 》
( 実行 委員 ) 23 番 有馬 公生 君 。
もう すぐ 出番 です 。 袖 に 来 て 準備 お 願い し ます 。
( 武士 ) お … おい 。 大丈夫 か ?
うん 。 大丈夫 。 大丈夫 だ から 。
( 絵 見 ) 大丈夫 って … 。 顔 が 真っ青 だ よ 。 →
誰 が 見 た って 普通 じゃ ない 。 一緒 に 医務 室 に 行 こ う よ !
ごめん 。 でも 弾か なきゃ 。
僕 は ピアニスト だ から 。
約束 だ から 。
( 観客 ) 《 有馬 だ 》 ( 観客 ) 《 有馬 君 だ 》
( 三池 ) 《 来 た ! 有馬 さん ! 》
( 観客 たち の 拍手 )
あいつ ぶ っ 倒れ たり し ねえ よ な ?
《 思い出し たく ない こと 思い出 さ せ ちゃ った ね 》
《 弓 を 持て ない バイオリニスト なんて 意味 ない もの 》
《 私 忘れ ない 。 死 ん で も 忘れ ない 》
《 弾か なきゃ 》
《 忘れ ちゃ え ば いい ん だ よ 。 リセット ボタン を 押す みたい に 》
《 弾か なきゃ 》 《 こんな なら →
会わ なきゃ よかった ね 》
《 弾か なきゃ 弾か なきゃ 。 僕 は ピアニスト だ から 》
先生 ? ( 紘子 ) 公生 … !
( 観客 ) どう し た ? ( 観客 ) プレッシャー ?
( 観客 ) 有馬 が ?
《 また 下 向 い てる 》
( 椿 の くしゃみ )
( 柏木 ) 《 バカ 椿 》 ( 渡 ) 《 他人 の ふり 他人 の ふり 》
《 椿 … 来 てる ん だ 。 そう か 》
♪♪~
《 みんな 見 てる ん だ 》
♪♪ 『 バラード 第 1 番 ト 短調 作品 23 』
♪♪~
( 絵 見 ) 《 単なる ペザンテ じゃ ない 》
( 武士 ) 《 深く ゆったり し た 響き 》
( 高柳 ) 《 ああ … N なんて 豊か な 音色 な ん だ 》
♪♪~
( 紘子 ) 《 ショパン 『 バラード 第 1 番 ト 短調 作品 23 』 》
♪♪~
( 落合 ) 《 ささやく よう に 甘える よう に 優しく 悲し げ に →
ショパン の バラード が 奏で られ て いく 》
♪♪~
( 渡 ) 《 好き な 子 の こと 考え て た ろ ? 》
《 そりゃ そう さ 》
( 紘子 ) 《 今 は 心 の まま に 弾き なさい 》
《 心 の 中 は カオス です 》
( 凪 ) 《 陳腐 です 》
《 ちょっと は いい こと 言って る よ 》
( 椿 ) 《 何 よ 。 さっき から ピアノ ばっ か 弾 い て ! 》
《 仕方ない だ ろ 。 口下手 な ん だ から 》
《 みんな 見 てる 》
《 僕 が 今 ここ に いる の は みんな が い た から だ 》
《 僕 の 人生 に 関わった 人 》
《 僕 を 豊か に し て くれ た 人 》
《 僕 は 応え なきゃ 》
( 武士 ) 《 俺 ら 演奏 家 だ から よ 。 物 は 音楽 で 語ら ねえ と な 》
《 ああ 相 座 。 その とおり だ 》
《 悲しく て も ボロボロ でも →
どん底 に い て も 弾か なきゃ 駄目 な の ! 》
《 僕 に できる かな ? 》
《 平気 平気 。 何とか なる って ! 私 たち 最強 だ もん 》
♪♪~
《 弾く ん だ 弾く ん だ 》
《 僕 は そう やって 生き て いく 人種 な ん だ 》
《 僕 は ピアニスト な ん だ から 》
《 君 と 同じ 演奏 家 な ん だ から 》
♪♪~
( 三池 ) 《 すごい … ! 》
( 凪 ) 《 すごい よ 有馬 先生 》 →
《 先生 の 人生 は 先生 の 音楽 は →
こんなに も カラフル に 色付 い て いる 》
( 紘子 ) 《 公生 の 演奏 は カラフル に 色付 い て いる 》 →
《 悲し げ に 色付 い て いる 》
♪♪~