×

Mes naudojame slapukus, kad padėtume pagerinti LingQ. Apsilankę avetainėje Jūs sutinkate su mūsų cookie policy.


image

マギ The kingdom of magic, Magi: The Kingdom of Magic Episode 2

Magi : The Kingdom of Magic Episode 2

( アリババ ) 一 人 旅 って どう いう こと だ よ ?

( アラジン ) マグノ シュ タット に 魔法 学校 が あって ね 。

僕 は ぜひ そこ に 行って 勉強 が し たい ん だ 。

勉強 なら ここ で やって る じゃ ねぇ か 。

ほか に も 理由 が ある の さ 。 ( モルジアナ アリババ ) あっ 。

この 国 は いい 所 だ けど →

シンドバッド おじさん の 輝き が 強 すぎ て 知ら ない うち に →

引き寄せ られ て しまう 気 が する ん だ 。

僕 は もっと 広い 世界 の こと が 知り たい 。

だから 旅 に 出 たい ん だ 。

アラジン … 。

そ っか 旅 いい かも な 。

分かった ぜ 。 なら もちろん 俺 たち も 行く さ 。

な っ ? モルジアナ 。 ( モルジアナ ) あっ … はい 。

それ は でき ない 。 えっ ?

どう し て も マグノ シュ タット へ は 僕 一 人 で 行き たい ん だ 。

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~

( ジャー ファル ) 驚き まし た ね 。 アラジン が →

マグノ シュ タット へ 行く と 言いだす なんて 。

( シンドバッド ) ああ 。 しかし 彼 は 手放 せ ない 。

( ヤムライハ ) アラジン は 闇 の 金属 器 の 調査 を し に →

行って くれる だけ です よ ? そんな 手放す なんて 。

( シンドバッド ) だ が 危険 すぎる 。 マグノ シュ タット は 現在 →

魔 導 師 と 普通 の 人 間 と を 差別 する →

異様 な 国家 体制 を 築 い て いる 国 だ 。 ん ん … 。

( ジャー ファル ) です が それ を 聞い た 途端 に →

行く と 言いだし まし た よ ね 。

何 考え てん だ よ アラジン 。

アル ・ サー メン が 関わって る かも って 国 な ん だ ろ ?

なら 俺 も 行く って 。

なん だ よ それ 。 冷 て ぇ じゃ ねぇ か 。

( 回想 ) ( ( 僕 も 君 と 一緒に アル ・ サー メン と 戦う よ ) )

( ( どこ まで 行 ける かな ? 俺 たち ) )

( ( ずっと さ ) )

♪ ♪ ~

アリババ くん 。 ん ?

僕 は 君 を 王 に し たい 。

それ は 世界 が 壊れ そう な とき に 人々 に 希望 を 与え られる →

そんな 人 の こと な ん だ けど … 。

それ に は 僕 は 力 も 魔法 も 知識 も →

なさ すぎる ん だ 。

だから それ を つかみ に 行く よ 。

アリババ くん は アリババ くん で どう し たい の か 考え て おくれよ 。

♪ ♪ ~

ドカッ ドカッ ! ドカッ ! ( 蹴る 音 )

くっ ! ( マス ルール ) どう し た ? →

眷属 器 は 負担 が 大きい から →

体 術 を 向上 さ せ たい と 言った の は お前 だ ぞ 。

あの … マス ルール さん 。 ( マス ルール ) ん ?

暗黒 大陸 って どんな 所 です か ?

前 に 行った こと が ある って 。

ああ 。 広い 大地 に で かい 太陽 。

たくさん の 動物 が 自由 に 走り回って いる 。

とても 懐かしい に おい が し た 。

いい です ね 。 ( マス ルール ) 行け ば いい 。

えっ ? たぶん そこ は →

お前 が 期待 し て いる ほど 特別 な 場所 じゃ ない 。

えっ ?

( マス ルール ) 俺 も 昔 どう し て も 故郷 が 見 たく て →

連れ てって もらった 。 →

しかし そこ に ファ ナリス は 一 人 も い なかった 。

一 人 も ?

俺 は それ で 吹っ切れ た ので 未練 は ない 。

お前 も 延々 と 気 に する くらい なら 一 度 行け ば いい ん だ 。

( ゴル タス ) ( ( 国 へ 帰れ … ) )

あっ 。

はい あ ~ ん 。

( ドゥニヤ ) ありがとう 。 もう おなか いっぱい 。

そう かい 。 今日 は いっぱい 食べ れ た ね 。

( ドゥニヤ ) ねえ アラジン →

本当 に マグノ シュ タット に 行く の ?

うん 。 どう し て ?

アラジン の ヤツ 一 人 で 行 っち まう と か ねぇ よ 。

くっ ! 魔 装 も うまく いか ねぇ し 。

く そ っ ! ≪ ( 紅 玉 ) う わ ぁ ~ ! →

ちょっと あんた 危ない じゃ ない の !

ご … ごめん ! つ ぅ か 何 し に こんな とこ に ?

あ あ ~ ふ ふ ふ っ 。

これ を 届け に 来 た の よ 。 ご覧 なさい 。

あ あ ~ うまく 出来 まし た ね 。

ふ ふ ふ ~ ! どう よ 。

あんな に 不器用 だった のに ね 。

うるさい わ ね ! は はっ 。

( 紅 玉 ) あなた 武術 の 鍛練 中 な の ?

あっ はい 。 ( 紅 玉 ) そう 。 ちょうど いい わ 。 →

私 も 体 が なまって い た し →

金属 器 使い 同士 私 と 勝負 なさい 。

え えっ ! ? ダメ です よ ! お姫様 と 勝負 なんて 。

軽く 手 合わせ する くらい いい でしょ 。 →

悲哀 と 隔絶 の 精霊 よ →

我が身 に 宿れ ヴィネア !

( 紅 玉 ) さっ あなた も ジン を 宿し なさい 。

いや 俺 は … 。 ≪ ( シンドバッド ) や あ 。 →

≪ これ は 見事 だ ね 。 ( 2 人 ) ん ?

( 紅 玉 ) シンドバッド 様 ! →

あっ 嫌 だ わ ! こんな はしたない 姿 を … 。

( シンドバッド ) おや ? やめ て しまう の です か ? →

魔 装 の 手 合わせ なら 私 も 役 に 立てる か と →

思った ん です が 。 えっ ?

アリババ 君 は 初めて だった か な 。

見せ て あげよ う 今 ここ で 。

あっ … 。

( ヒナ ホホ ) シンドバッド は どう いう つもり だ ? →

恩人 と は いえ 敵国 の 姫 に 力 を 見せる の か ?

( ジャー ファル ) いや シン に は 何 か 考え が ある よう です 。

わ … 私 の 技 など シンドバッド 様 に 比べ たら … 。

きっと がっかり なさる でしょ う 。 ( シンドバッド ) いいえ 。

我が 国 を 救って くださった 方 です 。

ぜひ 間近 で 拝見 し たい 。

あっ … はい !

あっ あぁ … 。

我が身 に 宿れ ヴィネア !

我が身 に 宿れ フォカ ロル 。

( 一同 ) おお … 。

♪ ♪ ~

う っ … ん ん っ ! はっ !

ん ん … あ あっ !

♪ ♪ ~

は あぁ ~~ ! !

( シンドバッド ) て やっ !

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) で や ぁ ~ !

♪ ♪ ~

( 一同 ) う わ っ !

( 紅 玉 ) すごい すごい !

私 こんなに 思いっ切り 戦う の 初めて !

( シンドバッド ) それ は 何より 。 だ が まだ 全力 を 出 せる はず だ 。

あの 極 大 魔法 を お 見せ ください 。

( 紅 玉 ) で も こんな 所 で 使って は … 。

( シンドバッド ) 私 が 受け止め られ ない と お 思い で ?

ふ っ 。 ふ ふ っ よく って よ !

悲哀 と 隔絶 の 精霊 よ →

我が 王 に 力 を 集わ せ →

地上 を 裁く 大いなる 激流 を もたらさ ん こと を ! !

♪ ♪ ~

「 水神 召 海 」 !

♪ ♪ ~

「 風 裂 斬 」 。

♪ ♪ ~

( ヒナ ホホ ) すごい な 。 煌 の 姫 の 技 海上 戦 なら 無敵 だ ろ う 。

( ジャー ファル ) 金属 器 の せい で 戦 の 仕組み は →

すっかり 変わって しまい まし た から ね 。 →

金属 器 を いかに 手 に 入れ どう 使う か →

それ が これ から の 戦 の 要 です 。

( 紅 玉 ) 受け止め られ て しまった わ 。

でも 私 まだ 戦 え まし て よ !

( シンドバッド ) さすが です ね 姫 。 ですが →

これ 以上 皆 を 怖 がら せる わけ に は いき ませ ん 。

♪ ♪ ~

我が身 に 宿れ ゼパル 。

♪ ♪ ~

2 つ 目 の 魔 装 を ? はっ … 。

♪ ♪ ~

( シンドバッド ) アリババ 君 耳 を 塞 い で い なさい 。

( ヒナ ホホ ) ゼパル だ ! ( ジャー ファル ) まずい あれ を やる 気 だ !

かわいらしい お 姿 です こと 。

ですが これ で おしまい よ !

す ぅ ~~ … →

あ あぁ ぁぁ ~~~ ! !

う っ ! う う っ … 。

う う っ ! くっ … 。

は ぁ … 紅 玉 さん どう し ち まった ん だ ?

( シンドバッド ) 眠る よう に 彼女 の 精神 に 語りかけ た ん だ 。

あっ 。 これ が ゼパル の 力 さ 。

周り に も 少し 影響 を 与え て しまう の で →

使い にくい ん だ けど ね 。

す … 少し ?

( シンドバッド ) そう いえ ば たつ 日取り が 決まった そう だ ね 。

( 白 龍 ) はい 。 ですから ご挨拶 と →

それ に 以前 申し上げ た こと を →

改めて お 願い し たく て 参り まし た 。

( ( 煌 帝国 を 滅ぼす こと です ) )

どう か ご 助力 を 。

残念 だ が シンド リア は 今 →

煌 帝国 と 直接 争う 気 も その 余力 も ない 。

い … 今 すぐ で なく て も よい の です 。

来る べき とき に 後ろ盾 に なる と →

その お 言葉 さえ 頂け れ ば 。 どう か … 。

分かった 前向き に 考えよ う 。

本当 です か ! ? ( シンドバッド ) ああ 。 俺 個人 と し て →

君 が 気 に 入った ので ね 。 ありがとう ござい ます 。

( シンドバッド ) これ で 俺 と 君 は 運命 共同 体 だ 。

君 も 俺 に 必要 な とき 力 を 貸し て くれよ 。

( 白 龍 ) はい もちろん です 。 ん ん … 。

≪ ( 紅 玉 ) そう 。 では 私 は →

≪ シンドバッド 様 の ジン で 眠って い た の ね 。

よく 覚え て い ない けど 。

えっ 覚え て ない ん です か ? ええ 。

に し て も いや ~ すごかった なぁ →

シンドバッド さん の 魔 装 。

( 心 の 声 ) ≪ や っぱ すごい 人 だ ぜ ≫

≪ 分か ん ねぇ よ 。 どう し て あの 人 の そば じゃ まずい ん だ ? ≫

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) 私 は ? あっ 。 はっ ?

私 の 技 も 見 た ん でしょ ?

あ あ ~ もちろん 紅 玉 さん も す っげ ぇ かっこよかった です 。

ふ ふ ふ ~ でしょ ?

あ あ ~ 楽しかった 。

すっきり し たし 迷って い た けど これ で 決心 つい た わ 。

ん ? 決心 って ?

私 自分 の 国 に 帰り ます 。

あっ 。

そして ジュダル ちゃん や 紅 炎 お 兄 様 に 話し て みる わ →

シンド リア は 敵 じゃ ない って 。

で … でも そんな こと し たら →

紅 玉 さん の 立場 が まずく なる ん じゃ … 。

でも 間違って る と 思う から 。 →

煌 帝国 と シンド リア が 戦争 する なんて 。 →

だから 私 は この 金属 器 の 力 を →

シンド リア と の 戦 に など 使わ ない わ 。

国 に 帰って も 絶対 に よ 。

♪ ♪ ~

( ジャー ファル ) ≪ シン やはり あなた は すごい 人 です ≫

♪ ♪ ~

≪ すごく ずるく て 怖い 人 だ ≫

いつ まで たって も 慣れ ない もの です ね →

国 の ため 世界 の ため を 免罪 符 に →

誰 か の 生 を 縛る の は 。

出発 の 日 が 決まった ん だ 。

もしかしたら お ねえさん の 病気 を 治す 方法 も →

見つかる かも しれ ない よ 。 だから それ まで 待って て 。

うそ が 下手 ね アラジン 。

分かって る の 。 私 もう … 。

♪ ♪ ~

( ドゥニヤ ) 一 つ だけ いい ?

本当 に 一 人 で 行って しまう の ?

♪ ♪ ~

きっと モル さん も アリババ くん も →

最後 に は 分かって くれる よ 。

だって 僕 たち は 友達 だ から ね 。

すてき ね 。 私 →

アラジン が 初めて の お 友達 な の 。

あなた に 会 え て とても うれしかった … 。

僕 も さ 。

♪ ♪ ~

ありがとう アラジン … 。

♪ ♪ ~

ドゥニヤ お ねえさん ! ?

♪ ♪ ~

そんな … 。

ダメ だ よ ! 目 を 開け て !

お ねえさん ! ドゥニヤ お ねえさん ! !

♪ ♪ ~

≫ ( 役人 ) おい 見 た か ? あの 遺体 。

≫ ( 役人 ) ああ 。 ありゃ あ まるで 干からび た 黒 炭 みたい だった 。

カシム … 。

♪ ♪ ~

アラジン 闇 の 金属 器 と は なん な の でしょ う ?

♪ ♪ ~

それ も 調べ に 行く よ →

僕 は この 人 の 故郷 に 。

♪ ♪ ~

すみません 王女 殿下 。

私 が もっと 優れ た 魔法使い だったら … 。

♪ ♪ ~

白 龍 さん どう なさった ん です か ?

( 白 龍 ) 少し 考え て い まし た 。 →

アル ・ サー メン は 煌 帝国 の 建国 直後 から →

宮廷 に 出入り し はじめ さまざま な 形 で →

煌 に 力 を 与え て き た の です 。

俺 も 誘い に 乗って い たら ああ なって い た かも しれ ない 。

なぜ 断った の です か ?

( 白 龍 ) それ は 俺 が ほか の 誰 より も →

組織 の 本性 を 知って い た から 。

俺 の 家族 は 組織 に 殺さ れ まし た 。

父 も 兄 たち も 。 えっ ?

この こと は 俺 の 姉 →

白 瑛 すら 知ら ない こと です が 。

なぜ それ を 私 なんか に … 。

あなた に は 知って おい て いただき たかった の です →

自分 の 本心 を 。

ふ っ 妙 な 話 を し て しまい まし た 。

よろし けれ ば モルジアナ 殿 の 話 を 聞か せ て いた だ け ませ ん か ?

国 や ご 家族 の こと を 。

い ませ ん 。 あっ 。

私 に は 家族 が い ませ ん 。

ファナ リス は 全て 奴隷 に 狩ら れ →

もう 故郷 に は 一 人 も 残って い ない そう です 。

一 つ の 民族 が 丸ごと 奴隷 に ?

はい 。 私 も 1 年 ほど 前 まで 奴隷 で し た し 。

あっ ! だ から あなた が 羨ま し い 。

私 は 家族 を ほとんど 覚え て い ませ ん ので 。

どう か お 姉さん を 大切 に なさって ください 。

あぁ … 。

♪ ♪ ~

( 白 龍 ) 兄弟 が い た か も … 。 覚え て い ない なら →

あなた も 兄弟 が い た かも 。 両親 だって 今 も どこ か で →

元気 に 生き て いる かも しれ ませ ん 。 →

きっと そう です !

♪ ♪ ~

はい … 。

ありがとう ござい ます 。

( 紅 玉 ) そう … 国 を なくし て →

それ でも 戦い 続け た 人 な の ね 。

好き な 人 と の 約束 を 守る ため に 。 ああ 。

私 … 初恋 だった の 。

はっ ?

シンドバッド 様 に 初めて 会った 日 から ずっと 。

本当 は 私 なんか 相 手 に さ れ ない って →

分かって る のに 。

こんな 所 まで 追いかけ て き て →

バカ ね 私 … 。

あっ 。 う ぅ … う う っ … 。

ん ん … 。 あっ ふ ふ っ 。

ありがとう 。 でも もう いい ん だ 。

私 きっと あまり に 楽しかった の よ →

自分 を 忘れ て 好き な 人 が でき て 。

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) 私 ね 市井 の 出自 な の 。 →

お 母 様 は ただ の 遊女 だった そう よ 。

ほか の お 兄 様 や お 姉 様 方 と は 違う →

卑しい 皇女 。 →

宮中 でも 遠巻き に さ れ て 身 の 置き場 が なかった わ 。

あっ 。 ( 紅 玉 ) そんな とき →

私 に 武人 と し て の 身 の 置き 所 を くれ た の が →

ジュダル ちゃん と 紅 炎 お 兄 様 だった の 。

♪ ♪ ~

その とき 思った の 。 私 の 生き 方 は これ だ →

煌 帝国 の ため に 武人 と し て 戦う ため に →

生まれ て き た の だ と 。

でも 今 は 少し 違う 気 も する の 。

まだ よく 分から ない の だ けど →

国 に 帰って 探し て みる わ →

私 に できる こと を 。

≪ 自分 に できる こと … ≫

( 紅 玉 ) う わ っ ! あっ 。

♪ ♪ ~

実は 俺 の 母親 も 市井 の 生まれ な ん です 。

スラム の 娼婦 で 。

その こと で 王 宮 入り し た あ と も →

いろいろ 言わ れ たり し まし た 。

( 紅 玉 ) ふ ふ ふ っ 。 で は 私 たち おんなじ ね 。

同じ です ね 。

( 紅 玉 ) それ じゃあ … あなた →

私 の お 友達 に なり なさい 。 えっ ?

私 今 まで お 友達 が い なかった の 。

でも あなた と なら な れる はず よ 。

違 くって ? あっ は あ … 。 じゃあ →

よ … よろしく お 願い し ます 。 ん ん ~ … 。

痛 っ ! ちょっと !

友達 に 対し て 他人 行儀 な の で は なく って ! ?

あ あ ~ なるほど 。

ふ ぅ ~ 。 ん ?

紅 玉 俺 と 友達 に な ろ う ぜ 。

わ あ ~ ! うん !

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~

( ( ねえ アラジン →

本当 に マグノ シュ タット に 行く の ? ) )

( ( うん ) )

( ( どう し て ? ) )

( ( あの 国 が 魔法使い と ほか の 人間 を 差別 し て いる なら →

僕 は 見 なく ちゃ いけ ない ん だ ) )

( ( 僕 の 生まれ た 故郷 でも →

同じ よう な こと が あった みたい だ から ) )

( ( それ は どこ の 国 な の ? ) )

♪ ♪ ~

誰 も 知ら ない … 。

♪ ♪ ~

とても とても →

ひどく 遠い 所 さ 。

♪ ♪ ~

ついに 旅立ち の 日 が やって くる 。

シンドバッド おじさん や 八 人 将 の 人 たち に →

見送ら れ ながら 僕 たち の 船 が 出る 。

でも アリババ くん は 見送り に も 来 て くれ なく て … 。

少し 寂しい けど しかたない よ ね 。

みんな それぞれ の 選 ん だ … →

って あ … あれ ! ?

アリババ くん 君 って ば 一体 … 。


Magi : The Kingdom of Magic Episode 2

( アリババ ) 一 人 旅 って どう いう こと だ よ ? |ひと|じん|たび|||||| What do you mean, go on a journey on your own, Aladdin?

( アラジン ) マグノ シュ タット に 魔法 学校 が あって ね 。 |||||まほう|がっこう|||

僕 は ぜひ そこ に 行って 勉強 が し たい ん だ 。 ぼく|||||おこなって|べんきょう||||| I really want to go there and study.

勉強 なら ここ で やって る じゃ ねぇ か 。 べんきょう|||||||| But you're already studying right here!

ほか に も 理由 が ある の さ 。 ( モルジアナ アリババ ) あっ 。 |||りゆう|||||||

この 国 は いい 所 だ けど → |くに|||しょ|| I do like this country, but...

シンドバッド おじさん の 輝き が 強 すぎ て 知ら ない うち に → |||かがやき||つよ|||しら||| Uncle Sinbad's radiance is too intense,

引き寄せ られ て しまう 気 が する ん だ 。 ひきよせ||||き||||

僕 は もっと 広い 世界 の こと が 知り たい 。 ぼく|||ひろい|せかい||||しり| I want to learn what the world is like in a bigger sense.

だから 旅 に 出 たい ん だ 。 |たび||だ||| That's why I want to go on a journey.

アラジン … 。

そ っか 旅 いい かも な 。 ||たび||| I see...

分かった ぜ 。 なら もちろん 俺 たち も 行く さ 。 わかった||||おれ|||いく|

な っ ? モルジアナ 。 ( モルジアナ ) あっ … はい 。

それ は でき ない 。 えっ ? R-Right.

どう し て も マグノ シュ タット へ は 僕 一 人 で 行き たい ん だ 。 |||||||||ぼく|ひと|じん||いき||| I want to go to Magnostadt alone, no matter what.

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~

( ジャー ファル ) 驚き まし た ね 。 アラジン が → じゃー||おどろき|||||

マグノ シュ タット へ 行く と 言いだす なんて 。 ||||いく||いいだす|

( シンドバッド ) ああ 。 しかし 彼 は 手放 せ ない 。 |||かれ||てばな|| I know.

( ヤムライハ ) アラジン は 闇 の 金属 器 の 調査 を し に → |||やみ||きんぞく|うつわ||ちょうさ|||

行って くれる だけ です よ ? そんな 手放す なんて 。 おこなって||||||てばなす|

( シンドバッド ) だ が 危険 すぎる 。 マグノ シュ タット は 現在 → |||きけん||||||げんざい But it's too dangerous.

魔 導 師 と 普通 の 人 間 と を 差別 する → ま|みちび|し||ふつう||じん|あいだ|||さべつ|

異様 な 国家 体制 を 築 い て いる 国 だ 。 ん ん … 。 いよう||こっか|たいせい||きず||||くに||| There's discrimination between magicians and ordinary citizens.

( ジャー ファル ) です が それ を 聞い た 途端 に → じゃー||||||ききい||とたん| Still, the second Aladdin heard that,

行く と 言いだし まし た よ ね 。 いく||いいだし|||| he told us he was going, remember?

何 考え てん だ よ アラジン 。 なん|かんがえ||||

アル ・ サー メン が 関わって る かも って 国 な ん だ ろ ? ||||かかわって||||くに|||| That country might be involved with Al Thamen, right?

なら 俺 も 行く って 。 |おれ||いく| In that case, I'm going too!

なん だ よ それ 。 冷 て ぇ じゃ ねぇ か 。 ||||ひや||||| What's that supposed to mean?

( 回想 ) ( ( 僕 も 君 と 一緒に アル ・ サー メン と 戦う よ ) ) かいそう|ぼく||きみ||いっしょに|||||たたかう| I'll fight Al Thamen with you, too!

( ( どこ まで 行 ける かな ? 俺 たち ) ) ||ぎょう|||おれ| Wonder how far we'll make it? You and I...

( ( ずっと さ ) ) Forever, of course...

♪ ♪ ~

アリババ くん 。 ん ? Alibaba...

僕 は 君 を 王 に し たい 。 ぼく||きみ||おう|||

それ は 世界 が 壊れ そう な とき に 人々 に 希望 を 与え られる → ||せかい||こぼれ|||||ひとびと||きぼう||あたえ| By that I mean the kind of person who can give hope to people

そんな 人 の こと な ん だ けど … 。 |じん|||||| when the world is about to be destroyed...

それ に は 僕 は 力 も 魔法 も 知識 も → |||ぼく||ちから||まほう||ちしき| But I just don't have enough power or magic or knowledge to do that.

なさ すぎる ん だ 。 な さ|||

だから それ を つかみ に 行く よ 。 |||||いく|

アリババ くん は アリババ くん で どう し たい の か 考え て おくれよ 。 |||||||||||かんがえ||

♪ ♪ ~

ドカッ ドカッ ! ドカッ ! ( 蹴る 音 ) |||ける|おと

くっ ! ( マス ルール ) どう し た ? → |ます|るーる|||

眷属 器 は 負担 が 大きい から → けんぞく|うつわ||ふたん||おおきい| You're the one who said you wanted to improve your physical skills

体 術 を 向上 さ せ たい と 言った の は お前 だ ぞ 。 からだ|じゅつ||こうじょう|||||いった|||おまえ||

あの … マス ルール さん 。 ( マス ルール ) ん ? |ます|るーる||ます|るーる|

暗黒 大陸 って どんな 所 です か ? あんこく|たいりく|||しょ|| What kind of place is the Dark Continent?

前 に 行った こと が ある って 。 ぜん||おこなった|||| You said you'd been there before...

ああ 。 広い 大地 に で かい 太陽 。 |ひろい|だいち||||たいよう

たくさん の 動物 が 自由 に 走り回って いる 。 ||どうぶつ||じゆう||はしりまわって| Scores of animals running around freely.

とても 懐かしい に おい が し た 。 |なつかしい|||||

いい です ね 。 ( マス ルール ) 行け ば いい 。 |||ます|るーる|いけ|| That sounds nice...

えっ ? たぶん そこ は →

お前 が 期待 し て いる ほど 特別 な 場所 じゃ ない 。 おまえ||きたい|||||とくべつ||ばしょ||

えっ ? What?

( マス ルール ) 俺 も 昔 どう し て も 故郷 が 見 たく て → ます|るーる|おれ||むかし|||||こきょう||み|| Years ago, I, too, had to see our homeland, no matter what.

連れ てって もらった 。 → つれ|| And so I had someone take me there.

しかし そこ に ファ ナリス は 一 人 も い なかった 。 ||||||ひと|じん||| But... when I got there, there wasn't a single Fanalis...

一 人 も ? ひと|じん| Not one?

俺 は それ で 吹っ切れ た ので 未練 は ない 。 おれ||||ふっきれ|||みれん|| That made me get over it, and so it no longer has any pull on me.

お前 も 延々 と 気 に する くらい なら 一 度 行け ば いい ん だ 。 おまえ||えんえん||き|||||ひと|たび|いけ|||| If it'll be on your mind forever, you might as well go there once.

( ゴル タス ) ( ( 国 へ 帰れ … ) ) ||くに||かえれ Go back to your homeland!

あっ 。

はい あ ~ ん 。 Here... Open up!

( ドゥニヤ ) ありがとう 。 もう おなか いっぱい 。 Thank you...

そう かい 。 今日 は いっぱい 食べ れ た ね 。 ||きょう|||たべ||| Are you? You managed to eat a lot today!

( ドゥニヤ ) ねえ アラジン → Tell me, Aladdin.

本当 に マグノ シュ タット に 行く の ? ほんとう||||||いく|

うん 。 どう し て ? Yes.

アラジン の ヤツ 一 人 で 行 っち まう と か ねぇ よ 。 ||やつ|ひと|じん||ぎょう|||||| That Aladdin... He doesn't have to go off on his own!

くっ ! 魔 装 も うまく いか ねぇ し 。 |ま|そう|||||

く そ っ ! ≪ ( 紅 玉 ) う わ ぁ ~ ! → |||くれない|たま||| Dammit!

ちょっと あんた 危ない じゃ ない の ! ||あぶない||| Hey, you! That's dangerous!

ご … ごめん ! つ ぅ か 何 し に こんな とこ に ? |||||なん||||| S-Sorry...

あ あ ~ ふ ふ ふ っ 。

これ を 届け に 来 た の よ 。 ご覧 なさい 。 ||とどけ||らい||||ごらん| I came to give you this.

あ あ ~ うまく 出来 まし た ね 。 |||でき|||

ふ ふ ふ ~ ! どう よ 。

あんな に 不器用 だった のに ね 。 ||ぶきよう|||

うるさい わ ね ! は はっ 。

( 紅 玉 ) あなた 武術 の 鍛練 中 な の ? くれない|たま||ぶじゅつ||たんれん|なか||

あっ はい 。 ( 紅 玉 ) そう 。 ちょうど いい わ 。 → ||くれない|たま|||| Uh, yes.

私 も 体 が なまって い た し → わたくし||からだ|||||

金属 器 使い 同士 私 と 勝負 なさい 。 きんぞく|うつわ|つかい|どうし|わたくし||しょうぶ| Take me on, as my fellow Metal Vessel user!

え えっ ! ? ダメ です よ ! お姫様 と 勝負 なんて 。 ||だめ|||おひめさま||しょうぶ|

軽く 手 合わせ する くらい いい でしょ 。 → かるく|て|あわせ||||

悲哀 と 隔絶 の 精霊 よ → ひあい||かくぜつ||せいれい| Spirit of Sorrow and Isolation...

我が身 に 宿れ ヴィネア ! わがみ||やどれ| Dwell in my body... Vinea!

( 紅 玉 ) さっ あなた も ジン を 宿し なさい 。 くれない|たま||||||やどし| Now, then! You summon your Djinn, too!

いや 俺 は … 。 ≪ ( シンドバッド ) や あ 。 → |おれ|||| No, I can't...

≪ これ は 見事 だ ね 。 ( 2 人 ) ん ? ||みごと|||じん| Well, now! This is quite impressive!

( 紅 玉 ) シンドバッド 様 ! → くれない|たま||さま Lord Sinbad!

あっ 嫌 だ わ ! こんな はしたない 姿 を … 。 |いや|||||すがた|

( シンドバッド ) おや ? やめ て しまう の です か ? → What's this? Are you stopping now?

魔 装 の 手 合わせ なら 私 も 役 に 立てる か と → ま|そう||て|あわせ||わたくし||やく||たてる|| And here I thought that I could put myself to use, as your Djinn Equip sparring partner...

思った ん です が 。 えっ ? おもった||||

アリババ 君 は 初めて だった か な 。 |きみ||はじめて||| Is this your first time, Alibaba?

見せ て あげよ う 今 ここ で 。 みせ||||いま|| Let me show you. Here, right now...

あっ … 。

( ヒナ ホホ ) シンドバッド は どう いう つもり だ ? → ひな||||||| What does Sinbad think he's doing?

恩人 と は いえ 敵国 の 姫 に 力 を 見せる の か ? おんじん||||てきこく||ひめ||ちから||みせる|| He may owe her, but is he actually going to reveal his power to an enemy princess?

( ジャー ファル ) いや シン に は 何 か 考え が ある よう です 。 じゃー||||||なん||かんがえ||||

わ … 私 の 技 など シンドバッド 様 に 比べ たら … 。 |わたくし||わざ|||さま||くらべ|

きっと がっかり なさる でしょ う 。 ( シンドバッド ) いいえ 。 I'm sure you'd be disappointed...

我が 国 を 救って くださった 方 です 。 わが|くに||すくって||かた| You are my kingdom's savior.

ぜひ 間近 で 拝見 し たい 。 |まぢか||はいけん|| I'd like nothing better than to see those skills up close!

あっ … はい !

あっ あぁ … 。

我が身 に 宿れ ヴィネア ! わがみ||やどれ| Dwell in my body, Vinea!

我が身 に 宿れ フォカ ロル 。 わがみ||やどれ|| Dwell in my body, Focalor!

( 一同 ) おお … 。 いちどう|

♪ ♪ ~

う っ … ん ん っ ! はっ !

ん ん … あ あっ !

♪ ♪ ~

は あぁ ~~ ! !

( シンドバッド ) て やっ !

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) で や ぁ ~ ! くれない|たま|||

♪ ♪ ~

( 一同 ) う わ っ ! いちどう|||

( 紅 玉 ) すごい すごい ! くれない|たま||

私 こんなに 思いっ切り 戦う の 初めて ! わたくし||おもいっきり|たたかう||はじめて I've never gone all out in battle like this before!

( シンドバッド ) それ は 何より 。 だ が まだ 全力 を 出 せる はず だ 。 |||なにより||||ぜんりょく||だ||| I'm pleased to hear that.

あの 極 大 魔法 を お 見せ ください 。 |ごく|だい|まほう|||みせ| Please show me that Extreme Magic of yours.

( 紅 玉 ) で も こんな 所 で 使って は … 。 くれない|たま||||しょ||つかって| But it wouldn't do to wield it here...

( シンドバッド ) 私 が 受け止め られ ない と お 思い で ? |わたくし||うけとめ|||||おもい| Do you believe me to be incapable of stopping it?

ふ っ 。 ふ ふ っ よく って よ !

悲哀 と 隔絶 の 精霊 よ → ひあい||かくぜつ||せいれい| Spirit of Sorrow and Isolation...

我が 王 に 力 を 集わ せ → わが|おう||ちから||つどわ|

地上 を 裁く 大いなる 激流 を もたらさ ん こと を ! ! ちじょう||さばく|おおいなる|げきりゅう||||| bring forth a great torrent that shall rule the earth!

♪ ♪ ~

「 水神 召 海 」 ! すいじん|め|うみ Vainel Ganezza!

♪ ♪ ~

「 風 裂 斬 」 。 かぜ|さ|き Foraz Zora!

♪ ♪ ~

( ヒナ ホホ ) すごい な 。 煌 の 姫 の 技 海上 戦 なら 無敵 だ ろ う 。 ひな||||こう||ひめ||わざ|かいじょう|いくさ||むてき||| How spectacular... The skills of that Kou princess.

( ジャー ファル ) 金属 器 の せい で 戦 の 仕組み は → じゃー||きんぞく|うつわ||||いくさ||しくみ| Yes, because thanks to the advent of Metal Vessels, the very structure of battle has been altered...

すっかり 変わって しまい まし た から ね 。 → |かわって|||||

金属 器 を いかに 手 に 入れ どう 使う か → きんぞく|うつわ|||て||いれ||つかう| How to acquire a Metal Vessel, and how to use it...

それ が これ から の 戦 の 要 です 。 |||||いくさ||かなめ| That is what will sway all battles to come.

( 紅 玉 ) 受け止め られ て しまった わ 。 くれない|たま|うけとめ|||| So he was able to stop it.

でも 私 まだ 戦 え まし て よ ! |わたくし||いくさ|||| However...

( シンドバッド ) さすが です ね 姫 。 ですが → ||||ひめ| I expected no less of you, Your Highness. However...

これ 以上 皆 を 怖 がら せる わけ に は いき ませ ん 。 |いじょう|みな||こわ|||||||| We've frightened those watching us enough for today.

♪ ♪ ~

我が身 に 宿れ ゼパル 。 わがみ||やどれ|

♪ ♪ ~

2 つ 目 の 魔 装 を ? はっ … 。 |め||ま|そう|| A second Djinn Equip?

♪ ♪ ~

( シンドバッド ) アリババ 君 耳 を 塞 い で い なさい 。 ||きみ|みみ||ふさ|||| Alibaba, cover your ears.

( ヒナ ホホ ) ゼパル だ ! ( ジャー ファル ) まずい あれ を やる 気 だ ! ひな||||じゃー||||||き| It's Zepar!

かわいらしい お 姿 です こと 。 ||すがた|| My, what a charming sight you are.

ですが これ で おしまい よ ! Nevertheless...

す ぅ ~~ … →

あ あぁ ぁぁ ~~~ ! !

う っ ! う う っ … 。

う う っ ! くっ … 。

は ぁ … 紅 玉 さん どう し ち まった ん だ ? ||くれない|たま|||||||

( シンドバッド ) 眠る よう に 彼女 の 精神 に 語りかけ た ん だ 。 |ねむる|||かのじょ||せいしん||かたりかけ||| I instructed her spirit to fall into slumber.

あっ 。 これ が ゼパル の 力 さ 。 |||||ちから| That's the power of Zepar.

周り に も 少し 影響 を 与え て しまう の で → まわり|||すこし|えいきょう||あたえ|||| It's unwieldy to use, though, since it also affects those nearby somewhat...

使い にくい ん だ けど ね 。 つかい|||||

す … 少し ? |すこし S-Somewhat?

( シンドバッド ) そう いえ ば たつ 日取り が 決まった そう だ ね 。 |||||ひどり||きまった||| Come to think of it, I hear your day of departure's been set.

( 白 龍 ) はい 。 ですから ご挨拶 と → しろ|りゅう|||ごあいさつ| Yes.

それ に 以前 申し上げ た こと を → ||いぜん|もうしあげ|||

改めて お 願い し たく て 参り まし た 。 あらためて||ねがい||||まいり||

( ( 煌 帝国 を 滅ぼす こと です ) ) こう|ていこく||ほろぼす||

どう か ご 助力 を 。 |||じょりょく| Please honor me with your assistance...

残念 だ が シンド リア は 今 → ざんねん||||りあ||いま Unfortunately, currently, Sindria has neither the intention of going into

煌 帝国 と 直接 争う 気 も その 余力 も ない 。 こう|ていこく||ちょくせつ|あらそう|き|||よりょく||

い … 今 すぐ で なく て も よい の です 。 |いま|||||||| You don't have to help me out this instant!

来る べき とき に 後ろ盾 に なる と → くる||||うしろだて||| Just tell me that you'll back me up when the time comes.

その お 言葉 さえ 頂け れ ば 。 どう か … 。 ||ことば||いただけ|||| If you could just say those words...

分かった 前向き に 考えよ う 。 わかった|まえむき||かんがえよ|

本当 です か ! ? ( シンドバッド ) ああ 。 俺 個人 と し て → ほんとう|||||おれ|こじん||| Do you mean that?

君 が 気 に 入った ので ね 。 ありがとう ござい ます 。 きみ||き||はいった|||||

( シンドバッド ) これ で 俺 と 君 は 運命 共同 体 だ 。 |||おれ||きみ||うんめい|きょうどう|からだ| And now you and I share the same fate.

君 も 俺 に 必要 な とき 力 を 貸し て くれよ 。 きみ||おれ||ひつよう|||ちから||かし|| I'd like you to have my back, as well, whenever necessary.

( 白 龍 ) はい もちろん です 。 ん ん … 。 しろ|りゅう||||| Yes, of course!

≪ ( 紅 玉 ) そう 。 では 私 は → くれない|たま|||わたくし| I see. So I was asleep, thanks to Lord Sinbad's Djinn.

≪ シンドバッド 様 の ジン で 眠って い た の ね 。 |さま||||ねむって||||

よく 覚え て い ない けど 。 |おぼえ||||

えっ 覚え て ない ん です か ? ええ 。 |おぼえ||||||

に し て も いや ~ すごかった なぁ → Anyway, man, that was incredible!

シンドバッド さん の 魔 装 。 |||ま|そう

( 心 の 声 ) ≪ や っぱ すごい 人 だ ぜ ≫ こころ||こえ||||じん|| He's every bit as amazing as I thought.

≪ 分か ん ねぇ よ 。 どう し て あの 人 の そば じゃ まずい ん だ ? ≫ わか||||||||じん|||||| But I don't get it. What's wrong with being on his side?

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) 私 は ? あっ 。 はっ ? くれない|たま|わたくし|||

私 の 技 も 見 た ん でしょ ? わたくし||わざ||み||| You saw my skills, too, didn't you?

あ あ ~ もちろん 紅 玉 さん も す っげ ぇ かっこよかった です 。 |||くれない|たま||||||| Oh, yeah!

ふ ふ ふ ~ でしょ ?

あ あ ~ 楽しかった 。 ||たのしかった

すっきり し たし 迷って い た けど これ で 決心 つい た わ 。 |||まよって||||||けっしん||| I feel so relieved now.

ん ? 決心 って ? |けっしん|

私 自分 の 国 に 帰り ます 。 わたくし|じぶん||くに||かえり| I shall... go home to my country!

あっ 。

そして ジュダル ちゃん や 紅 炎 お 兄 様 に 話し て みる わ → ||||くれない|えん||あに|さま||はなし||| And then I'm going to talk to Judar and my elder brother, Kouen.

シンド リア は 敵 じゃ ない って 。 |りあ||てき||| Tell them that Sindria is no enemy of ours.

で … でも そんな こと し たら → B-But if you do something like that, wouldn't it really be awkward for you, Miss Kogyoku?

紅 玉 さん の 立場 が まずく なる ん じゃ … 。 くれない|たま|||たちば|||||

でも 間違って る と 思う から 。 → |まちがって|||おもう| But I believe it would be a mistake.

煌 帝国 と シンド リア が 戦争 する なんて 。 → こう|ていこく|||りあ||せんそう|| For the Kou Empire and Sindria to go to war.

だから 私 は この 金属 器 の 力 を → |わたくし|||きんぞく|うつわ||ちから| That's why I've decided...

シンド リア と の 戦 に など 使わ ない わ 。 |りあ|||いくさ|||つかわ||

国 に 帰って も 絶対 に よ 。 くに||かえって||ぜったい|| Not for any reason, even after I've returned home.

♪ ♪ ~

( ジャー ファル ) ≪ シン やはり あなた は すごい 人 です ≫ じゃー|||||||じん| Sin. You're an incredible man, after all.

♪ ♪ ~

≪ すごく ずるく て 怖い 人 だ ≫ |||こわい|じん|

いつ まで たって も 慣れ ない もの です ね → ||||なれ|||| I'll never get used to this, will I?

国 の ため 世界 の ため を 免罪 符 に → くに|||せかい||||めんざい|ふ| Using such excuses as "for the sake of the country,"

誰 か の 生 を 縛る の は 。 だれ|||せい||しばる|| or "for the sake of the world" to bind someone's life...

出発 の 日 が 決まった ん だ 。 しゅっぱつ||ひ||きまった|| My day of departure's been set.

もしかしたら お ねえさん の 病気 を 治す 方法 も → ||||びょうき||なおす|ほうほう|

見つかる かも しれ ない よ 。 だから それ まで 待って て 。 みつかる||||||||まって|

うそ が 下手 ね アラジン 。 ||へた||

分かって る の 。 私 もう … 。 わかって|||わたくし| I know... that I don't have long...

♪ ♪ ~

( ドゥニヤ ) 一 つ だけ いい ? |ひと||| May I just ask you one thing?

本当 に 一 人 で 行って しまう の ? ほんとう||ひと|じん||おこなって|| Are you really going off on your own?

♪ ♪ ~

きっと モル さん も アリババ くん も → I'm sure... that in the end, Morg and Alibaba will both understand why.

最後 に は 分かって くれる よ 。 さいご|||わかって||

だって 僕 たち は 友達 だ から ね 。 |ぼく|||ともだち|||

すてき ね 。 私 → ||わたくし How lovely... In my case...

アラジン が 初めて の お 友達 な の 。 ||はじめて|||ともだち|| You're the first friend I ever had, Aladdin.

あなた に 会 え て とても うれしかった … 。 ||かい|||| I'm so glad that I got to meet you...

僕 も さ 。 ぼく|| Me, too.

♪ ♪ ~

ありがとう アラジン … 。

♪ ♪ ~

ドゥニヤ お ねえさん ! ? Miss Dunya?

♪ ♪ ~

そんな … 。 No! You can't!

ダメ だ よ ! 目 を 開け て ! だめ|||め||あけ|

お ねえさん ! ドゥニヤ お ねえさん ! !

♪ ♪ ~

≫ ( 役人 ) おい 見 た か ? あの 遺体 。 やくにん||み||||いたい Hey, did you see it? That corpse...

≫ ( 役人 ) ああ 。 ありゃ あ まるで 干からび た 黒 炭 みたい だった 。 やくにん|||||ひからび||くろ|すみ|| Yeah.

カシム … 。 Cassim...

♪ ♪ ~

アラジン 闇 の 金属 器 と は なん な の でしょ う ? |やみ||きんぞく|うつわ||||||| Aladdin...

♪ ♪ ~

それ も 調べ に 行く よ → ||しらべ||いく| I'm going to find that out, too.

僕 は この 人 の 故郷 に 。 ぼく|||じん||こきょう| I am...

♪ ♪ ~

すみません 王女 殿下 。 |おうじょ|でんか Forgive me, Your Highness...

私 が もっと 優れ た 魔法使い だったら … 。 わたくし|||すぐれ||まほうつかい| If only I'd been a better magician...

♪ ♪ ~

白 龍 さん どう なさった ん です か ? しろ|りゅう|||||| Hakuryu... what's the matter?

( 白 龍 ) 少し 考え て い まし た 。 → しろ|りゅう|すこし|かんがえ|||| This got me thinking a little...

アル ・ サー メン は 煌 帝国 の 建国 直後 から → ||||こう|ていこく||けんこく|ちょくご| Al Thamen started having the run of the palace just after the Kou Empire was founded,

宮廷 に 出入り し はじめ さまざま な 形 で → きゅうてい||でいり|||||かた|

煌 に 力 を 与え て き た の です 。 こう||ちから||あたえ|||||

俺 も 誘い に 乗って い たら ああ なって い た かも しれ ない 。 おれ||さそい||のって|||||||||

なぜ 断った の です か ? |たった||| Why did you turn them down?

( 白 龍 ) それ は 俺 が ほか の 誰 より も → しろ|りゅう|||おれ||||だれ|| Because more than anyone else,

組織 の 本性 を 知って い た から 。 そしき||ほんしょう||しって||| I knew exactly what their organization was really about...

俺 の 家族 は 組織 に 殺さ れ まし た 。 おれ||かぞく||そしき||ころさ||| My family... was murdered by the Organization.

父 も 兄 たち も 。 えっ ? ちち||あに|||

この こと は 俺 の 姉 → |||おれ||あね Although that's something that even my elder sister... Hakuei knows nothing of.

白 瑛 すら 知ら ない こと です が 。 しろ|あきら||しら||||

なぜ それ を 私 なんか に … 。 |||わたくし|| Why are you telling someone like me such a thing?

あなた に は 知って おい て いただき たかった の です → |||しって|||||| Because I wanted you to know about it.

自分 の 本心 を 。 じぶん||ほんしん| About my true feelings...

ふ っ 妙 な 話 を し て しまい まし た 。 ||たえ||はなし||||||

よろし けれ ば モルジアナ 殿 の 話 を 聞か せ て いた だ け ませ ん か ? ||||しんがり||はなし||きか|||||||| If you don't mind, can you tell me about yourself, Miss Morgiana?

国 や ご 家族 の こと を 。 くに|||かぞく|||

い ませ ん 。 あっ 。 I don't have one.

私 に は 家族 が い ませ ん 。 わたくし|||かぞく|||| I have no family.

ファナ リス は 全て 奴隷 に 狩ら れ → |りす||すべて|どれい||から| The Fanalis were all hunted down as slaves,

もう 故郷 に は 一 人 も 残って い ない そう です 。 |こきょう|||ひと|じん||のこって|||| and I hear that not a single one remains in my homeland.

一 つ の 民族 が 丸ごと 奴隷 に ? ひと|||みんぞく||まるごと|どれい| An entire race, sold into slavery?

はい 。 私 も 1 年 ほど 前 まで 奴隷 で し た し 。 |わたくし||とし||ぜん||どれい|||| Yes. I myself... until about a year ago, I was a slave myself.

あっ ! だ から あなた が 羨ま し い 。 |||||うらやま||

私 は 家族 を ほとんど 覚え て い ませ ん ので 。 わたくし||かぞく|||おぼえ|||||

どう か お 姉さん を 大切 に なさって ください 。 |||ねえさん||たいせつ|||

あぁ … 。

♪ ♪ ~

( 白 龍 ) 兄弟 が い た か も … 。 覚え て い ない なら → しろ|りゅう|きょうだい||||||おぼえ||||

あなた も 兄弟 が い た かも 。 両親 だって 今 も どこ か で → ||きょうだい|||||りょうしん||いま||||

元気 に 生き て いる かも しれ ませ ん 。 → げんき||いき||||||

きっと そう です ! I'm sure of it!

♪ ♪ ~

はい … 。

ありがとう ござい ます 。 Thank you very much...

( 紅 玉 ) そう … 国 を なくし て → くれない|たま||くに||| I see. Losing one's country... and yet continuing to fight...

それ でも 戦い 続け た 人 な の ね 。 ||たたかい|つづけ||じん|||

好き な 人 と の 約束 を 守る ため に 。 ああ 。 すき||じん|||やくそく||まもる||| In order to keep a promise to someone you love...

私 … 初恋 だった の 。 わたくし|はつこい|| I... He was... my first love.

はっ ?

シンドバッド 様 に 初めて 会った 日 から ずっと 。 |さま||はじめて|あった|ひ|| Ever since the day I first met Lord Sinbad...

本当 は 私 なんか 相 手 に さ れ ない って → ほんとう||わたくし||そう|て||||| Deep down inside, I know that he'd never take me seriously.

分かって る のに 。 わかって||

こんな 所 まで 追いかけ て き て → |しょ||おいかけ||| And yet I've pursued him all the way to Sindria...

バカ ね 私 … 。 ばか||わたくし What a fool... I am...

あっ 。 う ぅ … う う っ … 。

ん ん … 。 あっ ふ ふ っ 。

ありがとう 。 でも もう いい ん だ 。 Thank you. But I'm over it now.

私 きっと あまり に 楽しかった の よ → わたくし||||たのしかった|| You see... I was enjoying myself far too much.

自分 を 忘れ て 好き な 人 が でき て 。 じぶん||わすれ||すき||じん||| Forgetting myself, and falling in love with someone...

♪ ♪ ~

( 紅 玉 ) 私 ね 市井 の 出自 な の 。 → くれない|たま|わたくし||しせい||しょつじ|| You see... I was born on the streets.

お 母 様 は ただ の 遊女 だった そう よ 。 |はは|さま||||ゆうじょ||| I hear that my mother was a mere prostitute.

ほか の お 兄 様 や お 姉 様 方 と は 違う → |||あに|さま|||あね|さま|かた|||ちがう

卑しい 皇女 。 → いやしい|おうじょ A princess of lowly birth...

宮中 でも 遠巻き に さ れ て 身 の 置き場 が なかった わ 。 きゅうちゅう||とおまき|||||み||おきば||| I was kept at a distance in the palace, and I never felt that I belonged.

あっ 。 ( 紅 玉 ) そんな とき → |くれない|たま||

私 に 武人 と し て の 身 の 置き 所 を くれ た の が → わたくし||たけと|||||み||おき|しょ||||| The ones who found me my niche as a warrior...

ジュダル ちゃん と 紅 炎 お 兄 様 だった の 。 |||くれない|えん||あに|さま|| were Judar and my elder brother Kouen.

♪ ♪ ~

その とき 思った の 。 私 の 生き 方 は これ だ → ||おもった||わたくし||いき|かた||| That was when I realized... that this was my way of life.

煌 帝国 の ため に 武人 と し て 戦う ため に → こう|ていこく||||たけと||||たたかう|| That I'd been born to serve the Kou Empire, to fight as a warrior...

生まれ て き た の だ と 。 うまれ||||||

でも 今 は 少し 違う 気 も する の 。 |いま||すこし|ちがう|き||| But now I have a feeling that that's not quite the case, either.

まだ よく 分から ない の だ けど → ||わから|||| I'm not really sure about it yet, but...

国 に 帰って 探し て みる わ → くに||かえって|さがし||| I'm going to go home and search for it.

私 に できる こと を 。 わたくし|||| What is it that I can do...

≪ 自分 に できる こと … ≫ じぶん|||

( 紅 玉 ) う わ っ ! あっ 。 くれない|たま||||

♪ ♪ ~

実は 俺 の 母親 も 市井 の 生まれ な ん です 。 じつは|おれ||ははおや||しせい||うまれ||| Actually, my mother was born on the streets, too.

スラム の 娼婦 で 。 すらむ||しょうふ| She was a prostitute from the slums.

その こと で 王 宮 入り し た あ と も → |||おう|みや|はいり||||| I got an earful about that after I started living in the palace.

いろいろ 言わ れ たり し まし た 。 |いわ|||||

( 紅 玉 ) ふ ふ ふ っ 。 で は 私 たち おんなじ ね 。 くれない|たま|||||||わたくし|||

同じ です ね 。 おなじ|| Yes, we're the same.

( 紅 玉 ) それ じゃあ … あなた → くれない|たま||| In that case...

私 の お 友達 に なり なさい 。 えっ ? わたくし|||ともだち||||

私 今 まで お 友達 が い なかった の 。 わたくし|いま|||ともだち|||| I've never had a friend before.

でも あなた と なら な れる はず よ 。 But I'm sure that I could be friends with you.

違 くって ? あっ は あ … 。 じゃあ → ちが|||||

よ … よろしく お 願い し ます 。 ん ん ~ … 。 |||ねがい|||| I-I'm pleased to make your acquaintance!

痛 っ ! ちょっと ! つう|| Ouch!

友達 に 対し て 他人 行儀 な の で は なく って ! ? ともだち||たいし||たにん|ぎょうぎ||||||

あ あ ~ なるほど 。 Oh, I see what you mean!

ふ ぅ ~ 。 ん ?

紅 玉 俺 と 友達 に な ろ う ぜ 。 くれない|たま|おれ||ともだち||||| Hey, Kogyoku, let's be friends.

わ あ ~ ! うん !

♪ ♪ ~

♪ ♪ ~

( ( ねえ アラジン → Tell me, Aladdin.

本当 に マグノ シュ タット に 行く の ? ) ) ほんとう||||||いく| Are you really going to Magnostadt?

( ( うん ) ) Yes.

( ( どう し て ? ) )

( ( あの 国 が 魔法使い と ほか の 人間 を 差別 し て いる なら → |くに||まほうつかい||||にんげん||さべつ|||| If that country discriminates between magicians and other people,

僕 は 見 なく ちゃ いけ ない ん だ ) ) ぼく||み|||||| I've got to see it for myself.

( ( 僕 の 生まれ た 故郷 でも → ぼく||うまれ||こきょう| Because it seems like the same thing happened in the country where I was born...

同じ よう な こと が あった みたい だ から ) ) おなじ||||||||

( ( それ は どこ の 国 な の ? ) ) ||||くに|| And what country would that be?

♪ ♪ ~

誰 も 知ら ない … 。 だれ||しら|

♪ ♪ ~

とても とても → It's really, really...

ひどく 遠い 所 さ 。 |とおい|しょ| Terribly far away, you see...

♪ ♪ ~

ついに 旅立ち の 日 が やって くる 。 |たびだち||ひ||| At last, the day of departure is upon us.

シンドバッド おじさん や 八 人 将 の 人 たち に → |||やっ|じん|すすむ||じん|| As Uncle Sinbad and the Eight Generals look on, our ship sets sail.

見送ら れ ながら 僕 たち の 船 が 出る 。 みおくら|||ぼく|||せん||でる

でも アリババ くん は 見送り に も 来 て くれ なく て … 。 ||||みおくり|||らい|||| But Alibaba never came to see us off...

少し 寂しい けど しかたない よ ね 。 すこし|さびしい|||| I feel a little sad, but I guess it can't be helped.

みんな それぞれ の 選 ん だ … → |||せん|| You all chose your own... Wait, huh?

って あ … あれ ! ?

アリババ くん 君 って ば 一体 … 。 ||きみ|||いったい Alibaba?