×

Mes naudojame slapukus, kad padėtume pagerinti LingQ. Apsilankę avetainėje Jūs sutinkate su mūsų cookie policy.


image

こばと。, Kobato. Episode 24

Kobato . Episode 24

( いおり ょぎ ) コンペイトウ が … 。

たまって ゆく … 。

・~

回想 ( 琥珀 ) こば と さん の 願い は 変わって しまった 。

でも 契約 は 変え られ ませ ん 。

行き たかった 所 へ 行く と いう … 。

これ じゃ まるで 呪い じゃ ねえ か !

( 藤本 ) どう なって る ん だ ?

( こば と ) 行く べき 所 に 行か なく て は なり ませ ん 。

さようなら 。

待 っ … !

・~

( うし ゃぎ さん の 声 )

あ … 。

( 倒れる 音 )

・~

・~ ( オープニング ・ テーマ )

・ 「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」

・ 「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」

・ 「 嬉しい とき 笑って 」

・ 「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」

・ 「 いつか 願い は 叶う と 」

・ 「 でも いつ かって どれ くらい ? 」

・ 「 待ち きれ ない よ 」

・ 「 123 の 合図 で 両手 広げ て 」

・ 「 全身 に ひかり を 集め て 」

・ 「 ど に に ある の 教え て 私 に できる こと 」

・ 「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」

・ 「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」

・ 「 それ でも また あきれる くらい 」

・ 「 明日 を 信じ てる 」

・~

( 小鳥 の さえずり )

ん … 。

・ ( 振動 音 )

・ ( 物音 )

( 千 帆 千 世 ) き ゃ ~ ! お っ !

大丈夫 か ? ( 千 帆 ) ごめんなさい 。

( 千 世 ) ママ に 言わ れ て お 布団 片づけ に き た の 。

布団 … ?

なんで 布団 が 空き 部屋 に … ?

( 千 歳 ) あら … ? 藤本 さん が 運 ん で くれ た の 。

腕 の ほう は もう いい の ?

ええ もう ひと 月 も 経ち ます し ね 。

そう 。 ありがとう 。 あれ ? ママ それ 何 ?

ああ 。 入居 者 を 募集 しよ う と 思って 。

あの お 部屋 清和 君 が 来る 前 から ずっと 空き 部屋 だ し 。

人 が 居 ない と お 部屋 も 傷む でしょ う 。

そう な ん だ 。 千 歳 さん … 。

たまに オレ が 部屋 に 風通し し ます から →

しばらく 空け た まま に し ませ ん か ? どうして ?

え ? あれ … ?

すみません 変な 事 言って 。

( 堂 元 ) 清和 久しぶり だ な 。

お前 教授 の ゼミ 行って ない って 本当 な の か ?

ああ 。 弁護 士 目指し てる ん だ ろ う 。

最近 は ノート もと って ない って 聞い た けど どう し た ん だ よ ?

どうも し て ない けど な 。

お前 何 か 変 だ ぞ 。 気 が 抜け た って いう か さ … 。

別に … 。

まあ 大切 な 物 を 失った 事件 だった から ね 。

え ?

あれ から 3 か月 か … 。 残念 だった な 保育 園 。

あ … 。 そんなに 気 に し て ない 。 ただ … 。

・~

ただ … ?

いや … 。

何でもない 。

( セミ の 声 )

ありがとう ござい まし た 。

( 子供 たち の 声 )

お っ ?

( クレーン の 音 )

( 3 人 ) わ ~ !

( 清 花 ) 子供 たち が よもぎ 保育 園 を 気 に し てる って 聞い て … 。

( 満里奈 ) みんな で 見 に 来 た の !

( 清 花 ) 藤本 君 私 ね …→

もう 一 度 よもぎ 保育 園 を 立ち上げよ う と 思って る の 。

えっ 沖 浦 が ね …→

今度 は 全力 で 助ける って 言って くれ てる の 。

よかった です ね 。

ありがとう 。 藤本 君 も しっかり ね 。 はい … ?

最近 学校 で 元気 ない って 心配 し て た わ よ 。

あっ … 。 堂 元 の ヤツ … 。

ひととおり 準備 が 済 ん だ ら また みんな で 遠足 に 行き ま しょ う か ?

そう です ね みんな で … 。

みんな … ?

( クレーン の 音 )

そう 。 みんな で 遠足 。

( 俊彦 ) え ~ 遠足

そう よ 。 ねぇ ねぇ どこ 行く の ?

( 満里奈 ) 満里奈 も 行く !

( 清 花 ) そう ね 。 みんな で 行き ま しょ う 。 →

ねっ 藤本 君 ?

えっ ええ … 。

( 満里奈 ) わ ~ みんな 一緒 だ !

( 遠 雷 )

( 足音 )

( 雨音 )

( 豪雨 )

ん ?

( 鼓動 )

( 光 を 放つ 音 )

回想 藤本 さん !

意地悪 です ~ 。

すみ ませ ~ ん !

こば と 頑張り ます !

( 雨音 )

なん だ よ これ ?

( 雷鳴 )

どういう 事 だ

・~

ハァ ハァ ハァ … 。

・~

何で だ ?

どうして 誰 も … N アイツ の 事 を 覚え て ない ん だ ?

あっ … ?

( 走って 来る 音 )

あの … !

おはよう ございます 。

今日 は 新聞 配達 の 御用 で は な さ そう です ね 。

( 琥珀 ) ええ 覚え て ます 。

誰一人 アイツ の 事 を 覚え てる 人間 は い なかった ん だ 。

なのに あなた は どうして … ?

あなた が お 聞き に なり たい の は その 事 です か ? 他 に ある の で は ?

教え て くれ 。 アイツ が 消え た 時 →

確かに 「 行く べき 所 へ 行か なく て は なら ない 」 って 言った ん だ 。

どういう 意味 な ん だ ?

本当 に 真実 を お 知り に なり たい の なら →

どう か これ から 話す 事 を 驚か ず に 聞い て 下さい 。

よろしい です か ?

ああ … 。

あの 方 は その 昔 人間 界 と は 別 の 不幸 な 出来事 に より →

命 を 落とさ れ た の です 。

命 を … ?

こば と さん の 願い それ は … 。 →

好き な 方 の そば に 時 を 超え て 生まれ変わる 事 。

それ が こば と さん の 願い で し た 。 →

そして その 願い を 叶える ため 試練 を 受け →

この 地 に 降り立つ 事 を 許さ れ た の です 。

巡る 4 つ の 季節 の 間 だけ かりそめ の 魂 を 持って … 。

それ じゃあ あいつ は もう … N そこ へ … ?

それ は 分かり ませ ん 。

一郎 さん と は これ まで 長い 長い 年月 の 中 で →

何度 も 悲しい お 別れ を し まし た 。

一郎 って あの 医者 か ? はい 。

でも 一郎 さん が 生まれ変わる たび に …→

そう … 生まれ変わる たび 再び 巡り会い →

心 が 引か れる ん です 。 たとえ 前世 の 記憶 は 失って い た と して も 。

同じ 魂 を 持った 人 だ から … 。 →

魂 の 赴く まま に 道 を 進む かぎり 何度 でも … 。 →

きっと … 。

・~

・~

( 山内 ) あの まま 工場 の 機械 を 差し押さえ られ て い たら →

どう なって い た 事 か ?

吹田 先生 の おかげ です 。 ( 吹田 ) よかった です ね 。

これ から 頑張って 下さい 。 ありがとう ござい まし た 。

ああ 藤本 君 。

はい 。 後 で 構わ ない から →

机 の 上 の ファイル を 見 て おい て くれ 。 →

ちょっと 遠出 に なる んで 君 に 頼み たい ん だ 。 はい 。

( 松下 ) 遺産 相続 です って よ 。

先生 彼 は ? 山内 さん は 初めて で し た か な 。

うち の 事務 所 に 来 て 4 年 に なり … 。 ・

はい 吹田 事務 所 です 。 ( 吹田 ) 若い の に しっかり し て … 。

藤本 君 。 裁判 所 の 服部 書記 官 から よ 。 はい !

回想 ( 吹田 ) 先日 亡くなった クライアント だ が ね →

息子 夫婦 を 亡くし て いる ので →

2 年 前 に 遺産 は すべて 孫 に 相続 さ せる と →

遺言 書 を 書き 直し て いる の だ が →

ただ 不動産 に 関して は 古い 家柄 でも あり →

土地 の 境界 も 曖昧 に なって い て ねぇ … 。

分かり まし た 。 明日 現地 に 行って 見 て き ます 。

( 動き出す 音 )

・~

( 小鳥 の さえずり )

・~

( 開 錠 音 )

( スイッチ )

( スイッチ ) カチッ カチッ … 。

( カーテン を 開ける 音 )

( 窓 を 開ける 音 )

( 小鳥 の さえずり )

( ピアノ の ふた を 開ける 音 )

・~ ( 鍵盤 を 押す )

( 深呼吸 )

・~ ( ピアノ )

・~ ( 「 あした 来る 日 」 )

・~

・ ( 小鳥 の さえずり )

・・ 「 春 に 咲く 花 」

・・ 「 夏 広がる 空 よ 」

・ 「 心 の 中 に 」

弁護 士 事務 所 の 方 で し た か 。 どうも 初め まして 。

こちら こそ …→

初め まして … 。

回想 たとえ 前世 の 記憶 は 失って い た と して も … 。

おい ! やめ て くれ 頼む !

藤本 さん は 私 の 大切 な 人 です 。

これ まで も これ から も ずっと … 。

ピアノ … 。

えっ ? ピアノ お 上手 です ね 。

勝手 に 弾 い て しまって すみません 。

あの 曲 なぜ か 私 も 知って る ん です 不思議 です ね 。

そう です か 。 むかし 大切 な 人 が 歌って くれ た 歌 で →

ずっと その 人 の 事 を 捜し て た ん です 。

そう なん です か 。 見つかる と いい です ね 。

… はい 。

それでは 家 の 中 を 確認 し て もらえ ます か 。 はい 。

以上 です ね 。

後 は 事務 所 に 戻って から 相続 の 手続き を とり ます 。

はい ! ありがとう ござい ます 。

それ から これ も … N あなた に 返さ ない と 。

はい ?

コンペイトウ … ?

最後 に もう 一 度 あの 歌 を 歌って もらえ ませ ん か ?

あ … はい !

・~

・ 「 春 に 咲く 花 夏 広がる 空 よ 」

・ 「 心 の 中 に 刻ま れ て きらめく 」

・ 「 朝 に 降る 雨 窓 を 閉ざす 日 に も 」

・ 「 胸 に あふれる ひかり は 雲 の 上 」

( 光 を 放つ 音 )

き ゃ ~ !

あの … 大丈夫 です か ?

そう だった ん です ね ?

私 の 行き たい 場所 …→

一 番 そば に 居 たい 人 の いる 所 … 。

もし もう 一 度 会え る なら →

今度 こそ 笑顔 で いよ う と 思った ん です けど …→

私 やっぱり ダメ です ね 。

こば と … ?

ただいま です !

何 年 も 待た せ や が って 大 遅刻 だ な 。

藤本 さ ~ ん !

・~

・ 「 喜び 悲しみ すべて 抱 い て 歩 い てる 」

・ 「 私 の 手 と 君 の 手 を 強く つなぐ もの 」

・~

・ 「 秋 は 水辺 に 冬 こずえ に 潜む 」

・ 「 世界 の 奥 の 限りない 優し さ 」

・ ( 玄 琥 ) 要するに だ あの バカ が 使命 果たし た のに →

あの 娘 を 陰 から 見守る と か 言って まだ 人間 界 に いる から →

オレ たち まで バームクーヘン 屋 で くだ 巻 い て なけりゃ なら ねえ 。

( 銀 生 ) ああ 。 ( 瑞祥 ) おいしい です よ バームクーヘン !

へ っ ! やれやれ 。

オレ 様 100 点 満点 。

・ 「 私 を 導く 遠い 遠い 呼び声 よ 」

・ 「 ほほ笑む よう に 歌う よう に N 響 く 風 の 音 」

・ 「 喜び 悲しみ すべて 抱 い て 歩 い てる 」

・ 「 私 の 手 と 君 の 手 を 強く つなぐ もの 」

・~


Kobato . Episode 24

( いおり ょぎ ) コンペイトウ が … 。 The konpeito... are accumulating.

たまって ゆく … 。

・~

回想 ( 琥珀 ) こば と さん の 願い は 変わって しまった 。 かいそう|こはく|||||ねがい||かわって|

でも 契約 は 変え られ ませ ん 。 |けいやく||かえ||| But the contract cannot be changed.

行き たかった 所 へ 行く と いう … 。 いき||しょ||いく|| The contract to reach the place she wished to go to...

これ じゃ まるで 呪い じゃ ねえ か ! |||まじない||| That's just like a curse now!

( 藤本 ) どう なって る ん だ ? ふじもと|||||

( こば と ) 行く べき 所 に 行か なく て は なり ませ ん 。 ||いく||しょ||いか|||||| I must go to the place I should be at.

さようなら 。

待 っ … ! ま|

・~

( うし ゃぎ さん の 声 ) ||||こえ

あ … 。

( 倒れる 音 ) たおれる|おと

・~

・~ ( オープニング ・ テーマ ) |てーま

・ 「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」 How do I do this again? How do I do this again?

・ 「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」 |||||むずかしい| The simplest things in life The simplest things in life

・ 「 嬉しい とき 笑って 」 うれしい||わらって I just want to smile when I'm happy I just want to smile when I'm happy

・ 「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」 すき||||うたい||||

・ 「 いつか 願い は 叶う と 」 |ねがい||かなう|

・ 「 でも いつ かって どれ くらい ? 」 But when exactly will that be? But when exactly will that be?

・ 「 待ち きれ ない よ 」 まち|||

・ 「 123 の 合図 で 両手 広げ て 」 |あいず||りょうて|ひろげ| I spread my arms I spread my arms

・ 「 全身 に ひかり を 集め て 」 ぜんしん||||あつめ| and gather all the light in the world. and gather all the light in the world.

・ 「 ど に に ある の 教え て 私 に できる こと 」 |||||おしえ||わたくし|||

・ 「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」 |きず|||||はしって Even if someone hurts my feelings, Even if someone hurts my feelings,

・ 「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」 なん|じゅう|かい|てん|||なき||

・ 「 それ でも また あきれる くらい 」

・ 「 明日 を 信じ てる 」 あした||しんじ| I believe in tomorrow. I believe in tomorrow.

・~

( 小鳥 の さえずり ) ことり||

ん … 。

・ ( 振動 音 ) しんどう|おと

・ ( 物音 ) ものおと

( 千 帆 千 世 ) き ゃ ~ ! お っ ! せん|ほ|せん|よ||||

大丈夫 か ? ( 千 帆 ) ごめんなさい 。 だいじょうぶ||せん|ほ|

( 千 世 ) ママ に 言わ れ て お 布団 片づけ に き た の 。 せん|よ|まま||いわ||||ふとん|かたづけ|||| We're sorry.

布団 … ? ふとん

なんで 布団 が 空き 部屋 に … ? |ふとん||あき|へや| Why was there a futon in an unoccupied room?

( 千 歳 ) あら … ? 藤本 さん が 運 ん で くれ た の 。 せん|さい||ふじもと|||うん||||| Oh!

腕 の ほう は もう いい の ? うで|||||| Kiyokazu, is your arm okay?

ええ もう ひと 月 も 経ち ます し ね 。 |||つき||たち||| Yeah. It's already been a month after all.

そう 。 ありがとう 。 あれ ? ママ それ 何 ? |||まま||なん I see. Thank you.

ああ 。 入居 者 を 募集 しよ う と 思って 。 |にゅうきょ|もの||ぼしゅう||||おもって Oh, I was thinking of searching for a new tenant...

あの お 部屋 清和 君 が 来る 前 から ずっと 空き 部屋 だ し 。 ||へや|きよかず|きみ||くる|ぜん|||あき|へや||

人 が 居 ない と お 部屋 も 傷む でしょ う 。 じん||い||||へや||いたむ||

そう な ん だ 。 千 歳 さん … 。 ||||せん|さい|

たまに オレ が 部屋 に 風通し し ます から → |おれ||へや||かぜとおし|||

しばらく 空け た まま に し ませ ん か ? どうして ? |あけ||||||||

え ? あれ … ?

すみません 変な 事 言って 。 |へんな|こと|いって

( 堂 元 ) 清和 久しぶり だ な 。 どう|もと|きよかず|ひさしぶり||

お前 教授 の ゼミ 行って ない って 本当 な の か ? おまえ|きょうじゅ||ぜみ|おこなって|||ほんとう||| Is it true that you didn't go to the professor's seminar?

ああ 。 弁護 士 目指し てる ん だ ろ う 。 |べんご|し|まなざし|||||

最近 は ノート もと って ない って 聞い た けど どう し た ん だ よ ? さいきん||のーと|||||ききい|||||||| I've heard that lately you haven't even been taking notes anymore. What's the matter?

どうも し て ない けど な 。 Nothing really.

お前 何 か 変 だ ぞ 。 気 が 抜け た って いう か さ … 。 おまえ|なん||へん|||き||ぬけ|||||

別に … 。 べつに Not really.

まあ 大切 な 物 を 失った 事件 だった から ね 。 |たいせつ||ぶつ||うしなった|じけん|||

え ?

あれ から 3 か月 か … 。 残念 だった な 保育 園 。 ||かげつ||ざんねん|||ほいく|えん It's already been three months since it happened...

あ … 。 そんなに 気 に し て ない 。 ただ … 。 ||き||||| Oh... I wasn't really that worried about it.

・~ I just...

ただ … ?

いや … 。

何でもない 。 なんでもない

( セミ の 声 ) せみ||こえ

ありがとう ござい まし た 。

( 子供 たち の 声 ) こども|||こえ

お っ ?

( クレーン の 音 ) くれーん||おと

( 3 人 ) わ ~ ! じん|

( 清 花 ) 子供 たち が よもぎ 保育 園 を 気 に し てる って 聞い て … 。 きよし|か|こども||||ほいく|えん||き|||||ききい|

( 満里奈 ) みんな で 見 に 来 た の ! まりな|||み||らい||

( 清 花 ) 藤本 君 私 ね …→ きよし|か|ふじもと|きみ|わたくし|

もう 一 度 よもぎ 保育 園 を 立ち上げよ う と 思って る の 。 |ひと|たび||ほいく|えん||たちあげよ|||おもって||

えっ 沖 浦 が ね …→ |おき|うら||

今度 は 全力 で 助ける って 言って くれ てる の 。 こんど||ぜんりょく||たすける||いって|||

よかった です ね 。

ありがとう 。 藤本 君 も しっかり ね 。 はい … ? |ふじもと|きみ||||

最近 学校 で 元気 ない って 心配 し て た わ よ 。 さいきん|がっこう||げんき|||しんぱい||||| I heard that you've been kind of down at school lately. I was worried.

あっ … 。 堂 元 の ヤツ … 。 |どう|もと||やつ

ひととおり 準備 が 済 ん だ ら また みんな で 遠足 に 行き ま しょ う か ? |じゅんび||す|||||||えんそく||いき|||| Once everything's set up again, let's all go on an outing together, okay?

そう です ね みんな で … 。

みんな … ?

( クレーン の 音 ) くれーん||おと Let's all?

そう 。 みんな で 遠足 。 |||えんそく Yes, all together.

( 俊彦 ) え ~ 遠足 としひこ||えんそく

そう よ 。 ねぇ ねぇ どこ 行く の ? |||||いく| Yup, that's right.

( 満里奈 ) 満里奈 も 行く ! まりな|まりな||いく Where are we going?

( 清 花 ) そう ね 。 みんな で 行き ま しょ う 。 → きよし|か|||||いき||| Of course. We'll all go together.

ねっ 藤本 君 ? |ふじもと|きみ Right, Fujimoto?

えっ ええ … 。

( 満里奈 ) わ ~ みんな 一緒 だ ! まりな|||いっしょ|

( 遠 雷 ) とお|かみなり

( 足音 ) あしおと

( 雨音 ) あまおと

( 豪雨 ) ごうう

ん ?

( 鼓動 ) こどう

( 光 を 放つ 音 ) ひかり||はなつ|おと

回想 藤本 さん ! かいそう|ふじもと|

意地悪 です ~ 。 いじわる| You're such a bully...

すみ ませ ~ ん ! I'm sorry!

こば と 頑張り ます ! ||がんばり|

( 雨音 ) あまおと

なん だ よ これ ? What the hell is this?

( 雷鳴 ) らいめい

どういう 事 だ |こと|

・~

ハァ ハァ ハァ … 。

・~

何で だ ? なんで| Why...

どうして 誰 も …\ N アイツ の 事 を 覚え て ない ん だ ? |だれ|||||こと||おぼえ||||

あっ … ?

( 走って 来る 音 ) はしって|くる|おと

あの … !

おはよう ございます 。

今日 は 新聞 配達 の 御用 で は な さ そう です ね 。 きょう||しんぶん|はいたつ||ごよう|||||||

( 琥珀 ) ええ 覚え て ます 。 こはく||おぼえ||

誰一人 アイツ の 事 を 覚え てる 人間 は い なかった ん だ 。 だれひとり|||こと||おぼえ||にんげん||||| There isn't a single person who remembers her.

なのに あなた は どうして … ?

あなた が お 聞き に なり たい の は その 事 です か ? 他 に ある の で は ? |||きき|||||||こと|||た|||||

教え て くれ 。 アイツ が 消え た 時 → おしえ|||||きえ||じ

確かに 「 行く べき 所 へ 行か なく て は なら ない 」 って 言った ん だ 。 たしかに|いく||しょ||いか|||||||いった||

どういう 意味 な ん だ ? |いみ|||

本当 に 真実 を お 知り に なり たい の なら → ほんとう||しんじつ|||しり|||||

どう か これ から 話す 事 を 驚か ず に 聞い て 下さい 。 ||||はなす|こと||おどろか|||ききい||ください

よろしい です か ? Do you understand?

ああ … 。 Yeah.

あの 方 は その 昔 人間 界 と は 別 の 不幸 な 出来事 に より → |かた|||むかし|にんげん|かい|||べつ||ふこう||できごと|| A long time ago, because of another unfortunate incident with the human world, that girl lost her life.

命 を 落とさ れ た の です 。 いのち||おとさ||||

命 を … ? いのち| Her life?

こば と さん の 願い それ は … 。 → ||||ねがい|| Kobato's wish...

好き な 方 の そば に 時 を 超え て 生まれ変わる 事 。 すき||かた||||じ||こえ||うまれかわる|こと

それ が こば と さん の 願い で し た 。 → ||||||ねがい||| That was her wish.

そして その 願い を 叶える ため 試練 を 受け → ||ねがい||かなえる||しれん||うけ

この 地 に 降り立つ 事 を 許さ れ た の です 。 |ち||おりたつ|こと||ゆるさ|||| and permitted to come down to this world.

巡る 4 つ の 季節 の 間 だけ かりそめ の 魂 を 持って … 。 めぐる|||きせつ||あいだ||||たましい||もって She was granted only four seasons, and came with just a temporary soul.

それ じゃあ あいつ は もう …\ N そこ へ … ? Then she's now... already at that place?

それ は 分かり ませ ん 。 ||わかり||

一郎 さん と は これ まで 長い 長い 年月 の 中 で → いちろう||||||ながい|ながい|ねんげつ||なか| Throughout the long, long months and years, Shuichiro and I have had many sad partings.

何度 も 悲しい お 別れ を し まし た 。 なんど||かなしい||わかれ||||

一郎 って あの 医者 か ? はい 。 いちろう|||いしゃ||

でも 一郎 さん が 生まれ変わる たび に …→ |いちろう|||うまれかわる|| But you see, every time Shuichiro is reborn...

そう … 生まれ変わる たび 再び 巡り会い → |うまれかわる||ふたたび|めぐりあい Yes, every time he is reborn, our hearts are called together,

心 が 引か れる ん です 。 たとえ 前世 の 記憶 は 失って い た と して も 。 こころ||ひか|||||ぜんせ||きおく||うしなって|||||

同じ 魂 を 持った 人 だ から … 。 → おなじ|たましい||もった|じん||

魂 の 赴く まま に 道 を 進む かぎり 何度 でも … 。 → たましい||おもむく|||どう||すすむ||なんど|

きっと … 。

・~

・~

( 山内 ) あの まま 工場 の 機械 を 差し押さえ られ て い たら → さんない|||こうじょう||きかい||さしおさえ||||

どう なって い た 事 か ? ||||こと|

吹田 先生 の おかげ です 。 ( 吹田 ) よかった です ね 。 すいた|せんせい||||すいた|||

これ から 頑張って 下さい 。 ありがとう ござい まし た 。 ||がんばって|ください|||| I'm glad things worked out.

ああ 藤本 君 。 |ふじもと|きみ Oh, Fujimoto.

はい 。 後 で 構わ ない から → |あと||かまわ|| Yes?

机 の 上 の ファイル を 見 て おい て くれ 。 → つくえ||うえ||ふぁいる||み||||

ちょっと 遠出 に なる んで 君 に 頼み たい ん だ 。 はい 。 |とおで||||きみ||たのみ|||| I'm going away for a bit and there's something I want you to take care of.

( 松下 ) 遺産 相続 です って よ 。 まつした|いさん|そうぞく||| It's supposedly about property inheritance.

先生 彼 は ? 山内 さん は 初めて で し た か な 。 せんせい|かれ||さんない|||はじめて||||| Mr. Fukita, who is this?

うち の 事務 所 に 来 て 4 年 に なり … 。 ・ ||じむ|しょ||らい||とし||

はい 吹田 事務 所 です 。 ( 吹田 ) 若い の に しっかり し て … 。 |すいた|じむ|しょ||すいた|わかい|||||

藤本 君 。 裁判 所 の 服部 書記 官 から よ 。 はい ! ふじもと|きみ|さいばん|しょ||はっとり|しょき|かん|||

回想 ( 吹田 ) 先日 亡くなった クライアント だ が ね → かいそう|すいた|せんじつ|なくなった|||| It's about the client who passed away a few days ago.

息子 夫婦 を 亡くし て いる ので → むすこ|ふうふ||なくし||| Two years ago, because both his son and daughter-in-law had died,

2 年 前 に 遺産 は すべて 孫 に 相続 さ せる と → とし|ぜん||いさん|||まご||そうぞく|||

遺言 書 を 書き 直し て いる の だ が → ゆいごん|しょ||かき|なおし|||||

ただ 不動産 に 関して は 古い 家柄 でも あり → |ふどうさん||かんして||ふるい|いえがら||

土地 の 境界 も 曖昧 に なって い て ねぇ … 。 とち||きょうかい||あいまい|||||

分かり まし た 。 明日 現地 に 行って 見 て き ます 。 わかり|||あした|げんち||おこなって|み|||

( 動き出す 音 ) うごきだす|おと

・~

( 小鳥 の さえずり ) ことり||

・~

( 開 錠 音 ) ひらき|じょう|おと

( スイッチ ) すいっち

( スイッチ ) カチッ カチッ … 。 すいっち||

( カーテン を 開ける 音 ) かーてん||あける|おと

( 窓 を 開ける 音 ) まど||あける|おと

( 小鳥 の さえずり ) ことり||

( ピアノ の ふた を 開ける 音 ) ぴあの||||あける|おと

・~ ( 鍵盤 を 押す ) けんばん||おす

( 深呼吸 ) しんこきゅう

・~ ( ピアノ ) ぴあの

・~ ( 「 あした 来る 日 」 ) |くる|ひ

・~

・ ( 小鳥 の さえずり ) ことり||

・・ 「 春 に 咲く 花 」 はる||さく|か

・・ 「 夏 広がる 空 よ 」 なつ|ひろがる|から|

・ 「 心 の 中 に 」 こころ||なか| are both brilliantly...

弁護 士 事務 所 の 方 で し た か 。 どうも 初め まして 。 べんご|し|じむ|しょ||かた||||||はじめ|

こちら こそ …→

初め まして … 。 はじめ|

回想 たとえ 前世 の 記憶 は 失って い た と して も … 。 かいそう||ぜんせ||きおく||うしなって|||||

おい ! やめ て くれ 頼む ! ||||たのむ

藤本 さん は 私 の 大切 な 人 です 。 ふじもと|||わたくし||たいせつ||じん| You're my most important person, Fujimoto.

これ まで も これ から も ずっと … 。 Up until now...

ピアノ … 。 ぴあの

えっ ? ピアノ お 上手 です ね 。 |ぴあの||じょうず||

勝手 に 弾 い て しまって すみません 。 かって||たま||||

あの 曲 なぜ か 私 も 知って る ん です 不思議 です ね 。 |きょく|||わたくし||しって||||ふしぎ|| I don't know why, but somehow I know that song as well.

そう です か 。 むかし 大切 な 人 が 歌って くれ た 歌 で → ||||たいせつ||じん||うたって|||うた| Is that so?

ずっと その 人 の 事 を 捜し て た ん です 。 ||じん||こと||さがし||||

そう なん です か 。 見つかる と いい です ね 。 ||||みつかる|||| I see.

… はい 。

それでは 家 の 中 を 確認 し て もらえ ます か 。 はい 。 |いえ||なか||かくにん|||||| Then, would it be all right for me to check the inside of your house?

以上 です ね 。 いじょう||

後 は 事務 所 に 戻って から 相続 の 手続き を とり ます 。 あと||じむ|しょ||もどって||そうぞく||てつづき||| I'll return to the office now and start the proceedings for succession.

はい ! ありがとう ござい ます 。

それ から これ も …\ N あなた に 返さ ない と 。 |||||||かえさ|| And also, I need to return this to you.

はい ?

コンペイトウ … ?

最後 に もう 一 度 あの 歌 を 歌って もらえ ませ ん か ? さいご|||ひと|たび||うた||うたって|||| Konpeito?

あ … はい !

・~

・ 「 春 に 咲く 花 夏 広がる 空 よ 」 はる||さく|か|なつ|ひろがる|から|

・ 「 心 の 中 に 刻ま れ て きらめく 」 こころ||なか||きざま|||

・ 「 朝 に 降る 雨 窓 を 閉ざす 日 に も 」 あさ||ふる|あめ|まど||とざす|ひ||

・ 「 胸 に あふれる ひかり は 雲 の 上 」 むね|||||くも||うえ the overflowing light from my heart shines from...

( 光 を 放つ 音 ) ひかり||はなつ|おと

き ゃ ~ !

あの … 大丈夫 です か ? |だいじょうぶ|| Are you all right?

そう だった ん です ね ?

私 の 行き たい 場所 …→ わたくし||いき||ばしょ

一 番 そば に 居 たい 人 の いる 所 … 。 ひと|ばん|||い||じん|||しょ

もし もう 一 度 会え る なら → ||ひと|たび|あえ||

今度 こそ 笑顔 で いよ う と 思った ん です けど …→ こんど||えがお|||||おもった||| this time, I wanted to make sure I could greet him with a smile...

私 やっぱり ダメ です ね 。 わたくし||だめ||

こば と … ? Kobato?

ただいま です !

何 年 も 待た せ や が って 大 遅刻 だ な 。 なん|とし||また|||||だい|ちこく||

藤本 さ ~ ん ! ふじもと||

・~

・ 「 喜び 悲しみ すべて 抱 い て 歩 い てる 」 よろこび|かなしみ||いだ|||ふ||

・ 「 私 の 手 と 君 の 手 を 強く つなぐ もの 」 わたくし||て||きみ||て||つよく||

・~

・ 「 秋 は 水辺 に 冬 こずえ に 潜む 」 あき||みずべ||ふゆ|||ひそむ Fall is by the waterfront, winter is hidden in the tips of branches.

・ 「 世界 の 奥 の 限りない 優し さ 」 せかい||おく||かぎりない|やさし|

・ ( 玄 琥 ) 要するに だ あの バカ が 使命 果たし た のに → げん|こ|ようするに|||ばか||しめい|はたし||

あの 娘 を 陰 から 見守る と か 言って まだ 人間 界 に いる から → |むすめ||かげ||みまもる|||いって||にんげん|かい||| because he said he wanted to watch over that girl from the shadows and decided to stay in the human world, Each time night falls, let us offer up a prayer.

オレ たち まで バームクーヘン 屋 で くだ 巻 い て なけりゃ なら ねえ 。 おれ||||や|||かん||||| Each time night falls, let us offer up a prayer.

( 銀 生 ) ああ 。 ( 瑞祥 ) おいしい です よ バームクーヘン ! ぎん|せい||ずいしょう||||

へ っ ! やれやれ 。

オレ 様 100 点 満点 。 おれ|さま|てん|まんてん That we can welcome each coming day with peace.

・ 「 私 を 導く 遠い 遠い 呼び声 よ 」 わたくし||みちびく|とおい|とおい|よびごえ|

・ 「 ほほ笑む よう に 歌う よう に \ N 響 く 風 の 音 」 ほほえむ|||うたう||||ひび||かぜ||おと Like smiles...

・ 「 喜び 悲しみ すべて 抱 い て 歩 い てる 」 よろこび|かなしみ||いだ|||ふ||

・ 「 私 の 手 と 君 の 手 を 強く つなぐ もの 」 わたくし||て||きみ||て||つよく|| They are what so strongly connect...

・~