Just Because ! Episode 8
( 泉 ( いずみ ) 瑛 太 ( え いた )) あの さ
( 夏目 ( なつ め ) 美緒 ( み お )) 何 ?
( 瑛 太 ) 聞き たい こと が ある って 言って なかった っけ ?
センター の 日 に さ
( 小宮 ( こみ や ) 恵那 ( え な )) 泉 先輩 の こと な んだ けど
私 デート に 誘って も いい ?
もう よく なった
だいたい 分かった し
何 が ?
相馬 ( そう ま ) もう 来て る
( 相馬 陽斗 ( はる と )) よう
( 美緒 ) 何 ? 緊張 して る の ?
( 陽斗 ) そんな ん じゃ ねえ って
( 美緒 ) これ から 森川 ( もり かわ ) さんち だ もん ね
しかたない か
( 陽斗 ) だ から 違 ( ち げ ) え って !
( 乾 ( い ぬい ) 依子 ( よりこ )) あっ いた いた ( 瑛 太 ) ん ?
( 依子 ) こっち こっち
♪~
~♪
( 一同 ) おお …
( 美緒 ) ここ が …
( 陽斗 ) 森川 ん ち ?
( 森川 葉月 ( はづき )) いらっしゃい どうぞ 上がって
(2 人 ) ん ?
( 一同 ) あ …
お … お邪魔 し ます
( 恵那 ) ん ~…
( プータ の 寝息 )
お はよ プータ
( プータ の 鳴き声 )
今週 寝不足 だった から な 泉 先輩 の せい で …
デート って どう 誘えば いい んだろう
( プータ の 鳴き声 )
( 葉月 ) ごめん 驚いた よ ね
うち すごく 古くて
古い っつ ー か …
( 美緒 ) すごい 広い から …
ね ? ( 陽斗 ・ 瑛 太 ) うん
昔 から ある 家 って だけ だ よ
おお ー !
おお ー
やっぱり 森川 さん 料理 できる んだ
料理 って いう か 普通の お 鍋 だ よ ?
あたし に は 鍋 と 料理 の 違い すら …
葉月 は お 弁当 も 自前 だ し ね
妹 の 分 も 毎日 でしょ ?
( 葉月 ) 朝 は お 母さん も 仕事 で 出て て ―
ずっと それ が 普通だった から …
( 依子 ) 私 に は マネ でき ない わ
お 母さん が 最強 !
うん …
あり が と
じゃあ いただき ます
( 一同 ) いただき ます
うま ー !
ん ー ホント すごい おいしい
よかった
でも センター 大変だった でしょ ?
あの 大雪 で さ
さすが に 朝 は もう パニック だった
駅 で 身動き 取れ ない し …
1 週間 たって も 日陰 ん とこ 雪 残って る もん な
( 葉月 ) 外 に 満 ( みつる ) と 弦 ( ゆ づる ) が 作った 雪だるま も まだ ある よ
でも みんな に 応援 して もらって 手応え は バッチリ だった から
( 依子 ) 雪 の せい で 失敗 したら 笑え ない もん ね
試験 て まだ ある んだ よ な ?
あ … うん
センター 利用 の 入試 は 滑り止め だ から
本番 の 一般 入試 は 来月 半ば
結構 先だ な ~
いや すぐでしょ
そう そう 全然 時間 ない って
そう なんか ?
(2 人 ) そう かも ?
進路 決まって る から 余裕 だ よ ね
みんな は さ ~
おお …
(2 人 ) あ …
何 ? あたし 変な こと 言った ?
夏目 さん も
愚痴 っぽい こ と 言う んだ と 思って
言う よ そりゃ
推薦 組 と 就職 決まって る 裏切り者 に
囲ま れて たらさ
なんか これ なら もっと 前 から
クラス でも 普通に 喋れた よ ね ( 葉月 ) うん
そう だ ね
って か 泉 マロニー 全部 食べた でしょ
肉 食え 肉 !
フッ
( 一同 の 笑い声 )
( 森川 満 ) ただいま ー !
( 森川 弦 ) 誰 か 来て る の ー ?
誰 だ ! (2 人 ) あっ
( 満 ) 陽斗 だ !
陽斗 お 兄ちゃん でしょ
ああ いい って 別に ! ( 満 ・ 弦 ) ハァ ハァ ハァ …
ハァ ハァ ハァ …
陽斗 遊 ぼ ー ! ( 陽斗 ) ハハハッ …
遊 ぼ ー !
( 陽斗 ) よ ー し じゃあ 遊ぶ か ー !
( 満 ・ 弦 ) うん !
( 満 と 弦 の 笑い声 ) ご飯 終わって から ね !
( 恵那 ) いくら なんでも いきなり だ よ ね ~
あ …
固い って …
デート 感 ゼロ じゃ ん
( 鳴き声 )
こんな 感じ かな …
断ら れたら どう しよう
“ 別に お 礼 なんて いい し ”
と か 言い そう
( 鳴き声 )
プータ ?
( 送信 音 )
あっ ! ちょ っ …
( 鳴き声 )
なんで こんな とき だけ すぐ 見 ん の ー ?
う う …
まだ 手 痛 ( いて ) え わ
そりゃ 雪 玉 ずっと 投げて れ ばね
( 陽斗 ) ん ?
瑛 太 が ピッチャー 拒否 った から だ べ ?
( 瑛 太 ) だって 冷たい し
( 陽斗 ) 俺 だって 冷 て えよ
しっか し 夏目 も 大変だ よ な 受験
( 瑛 太 ) うん
( 陽斗 ) 今日 も 予備 校 って さ …
進学 す ん の 羨ま しかった けど ―
俺 に 受験 は 無理だ わ
毎日 勉強 す んだ ろ ?
そう だろう ね
( 受信 音 )
あっ あ …
わ あ ~!
先輩 オッケー だって !
( 鳴き声 )
ど っか 寄る か ? まだ 早い し
ごめん ちょっと やる こと が あって
ん じゃあ 明日 は ?
( 瑛 太 ) あー … さっき 用事 が できた
( 陽斗 ) あー ? なんだ よ ~ 今週 つきあい 悪い な
( 瑛 太 ) だ から ごめん って …
いや 用事 あん なら 全然 いい けど
その わりに よ さ そうじゃ ない けど
俺 に 何 か 隠して ん べ
( 瑛 太 ) 別に
じゃあ なんで 本屋 で 受験 の 参考 書 なんて 買って んだ よ
( 瑛 太 ) ん ?
うち の ばあちゃん が 見た んだ と
ジュンク 堂 で
ちょっと 勉強 しよう と 思って
ブッ なんで だ よ ?
高校 生 の 本分 だ から ?
“ だ から ” じゃ ねえ よ
なんだ よ 言えよ
言ったら ダメだった とき イヤじゃ ん
だから なんだ よ
受験 しよう と 思って
は ?
( 森川 睦月 ( むつき )) お 姉ちゃん これ まだ 着 ない の ?
うん まだ
なんで ? もったいない よ
今日 は 友達 来た から
( 睦月 ) えー 何 それ
お 姉ちゃん の 友達 も こういう の 着て た じゃ ん
依子 ちゃん じゃ ない ほう の
夏目 さん ?
そろそろ お 姉ちゃん も ちゃんと して みよ ー よ
ちゃんと … ね …
ちゃんと 考えて 返事 する って ―
私 が 言った んだ よ ね
夏目 の 第 一 志望 受験 しよう と 思って る って だけ
お前 怖 ( こえ ) え わ
だから 言い たく なかった のに …
まっ やる からに は 頑張れ
一応 頑張って る
( 陽斗 ) フフッ …
瑛 太 小宮 は いい の か ?
なんで 今 の 流れで 小宮 が 出て くん の ?
だって いい 感じ だ べ ( 瑛 太 ) 誰 が ?
瑛 太 が
誰 と ?
小宮 と
どの 辺 が ?
全体 的に
そんな こと …
ある って
中学 ん とき も
瑛 太 が 素 で 話 する 女子 なんて い なかった じゃ ん
( 瑛 太 ) ん …
お前 そういう とこ あっか ら な ~
人 の 心配 より
陽斗 は 自分 の 心配 した ほう が いい んじゃ ない ?
話 そらす なって
( 瑛 太 ) 森川 さんち すごかった じゃ ん
う っ … ああ まあ …
ちょっと ビビ った けど …
いや かなり だ な …
でも いまさら だ ろ
もう 告白 して んだ し なる ように しか なら ねえ って の
陽斗 の そういう とこ …
とこ … なんだ よ ?
正直 かなり 羨ま し いよ
( 陽斗 ) お前 バカに して んだ ろ
陽斗 だ から 受験 の こと 話せ たし
負け ん な よ
勝ち負け じゃ ない って
でも 負け ん な
(2 人 の 笑い声 )
( 受信 音 )
デート
( 音声 検索 の 起動 音 )
( 音声 案内 ) 仲 の よい 男女 が 約束 して 会う こと
あ いびき と も 言う
( 瑛 太 ) ん …
( 兄 ) 俺 も そこ 使い たい んだ けど
まだ 私 が 使って る
( 兄 ) 気合 入れて デート かよ
( 恵那 ) ん …
お っ 怖 ~
って か お前
“ 彼 氏 なんて い ない ” って 言って たよ な
( 鳴き声 )
彼 氏 の 前 で その 顔 は やめ とけよ ~
( 恵那 ) ん ~…
気合い 入れ 過ぎ かな …
( 美緒 ) あ … ( 瑛 太 ) ん ?
ど っか 行く んだ
ちょっと … 夏目 は 予備 校 ?
( 美緒 ) そりゃ 受験 生 だ し
予備 校 じゃ ない の ?
藤沢 ( ふじ さわ ) でる なら バス の ほう が …
泉 は デート と か ?
あ …
デート って 何 ?
“ 仲 の いい 男女 が 約束 して 会う こと ”
“ あ いびき と も 言う ”
だって
それ は 昨日 聞いた
小宮 さん と か ?
なんで みんな 小宮 な んだ よ
抱きつか れる ぐらい 仲 が いい みたいだ し ?
な っ …
やっぱり 夏 目 だった の か
あっ 泉 先輩 !
あ …
会長 ?
( 笛 の 音 )
( ドア が 閉まる 音 )
偶然 会って …
ダメ って 言った のに
会長 の 許可 いる ?
じゃあ なんで 聞いた の ?
それ は なんとなく
( 瑛 太 ) なんの 話 ?
( 美緒 ・ 恵那 ) こっち の 話
あたし ここ だ から
ここ どこ だ っけ ?
( シャッター 音 )
先輩 早く ! こっち こっち !
今日 の 体力 モノレール で 全部 使った って …
荷物 持って くれて あり が と 泉 先輩 !
いい よ こん くらい
( シャッター 音 )
こんな の あった んだ
俺 必要な い じゃ ん
( シャッター 音 )
普段 と 全然 違う よ な
( 教師 ) そこ どうした ? 分か ん なければ 聞けよ
大丈夫です
( シャッター 音 )
ん ~…
気持ち いい !
( 瑛 太 ) 気持ち いい っつ ー か 寒い
( 恵那 ) もう じじ くさい なあ
いい の 撮れた ?
ん へえ ー よく 撮れて ん ね
小宮 ? ( 恵那 ) ん …
あ … ああ なんでもない
や っぱ スマホ と は 違う んだ な
最近 の スマホ 十分 すごい けど ね
あっ ! ( 瑛 太 ) あ …
( 恵那 ) うわ ー
盗 撮 と か ひ っく ~
小宮 が 言う な
ちょっと 貸して !
( 瑛 太 ) あっ おい !
はい
( 操作 音 )
これ どこ で 戻す の ?
( 恵那 ) プッ 知ら ない んだ フフッ …
あ … 待って 先輩
もう 1 か所 つきあって ほしい とこ ある の
つきあって ほしい と こって ここ ?
散らかって る けど その辺 座って
帰って やる こと ある んだ って
( 恵那 ) 受験 勉強 ?
そう だ よ
そんなに 美緒 先輩 と 同じ 大学 に 行き たい んだ
あった
何 ?
泉 先輩 って 3 学期 しか いない じゃ ん ?
カシコー の 思い出 ない だろう から せめて
( 瑛 太 ) フッ …
( 恵那 ) 早く 帰り たい んじゃ なかった っけ ?
息抜き も 必要だ から
よかった 迷惑じゃ なくて
これ 全部 小宮 が ?
( 恵那 ) う うん 卒業 しちゃ った ―
先輩 たち が 撮った の も 入って る よ
これ なんて 会長 が 1 年 の とき だ し
こっち は 美奈 ( みな ) さんか ( 恵那 ) 誰 ?
( 瑛 太 ) 夏目 の お 姉さん
( 恵那 ) あー なんか 雰囲気 似て る ね
あっ て か 会長 が 似て ん の か
へえ ー お 姉ちゃん っ子 なんだ
( 瑛 太 ) 仲 は いい と 思う
( 恵那 ) ふ ー ん
もう 帰った かな …
( 美緒 ) フゥ …
( 夏目 美奈 ) ウフッ ため息 深 すぎ
ちょっと いろいろ あって …
そう いえば 美緒 なんで うち の 大学 受ける の ?
( 美緒 ) えっ ?
教育 系 なら ほか に いい とこ ある でしょ ?
( 美緒 ) うん そう だ けど …
だけど ?
受けちゃ いけない の ?
( 美奈 ) 聞いて る の は 私
じゃあ お 姉ちゃん は なんで ?
私 は 政経 で 選んだ から
大学 まで 一緒じゃ なくて いい んじゃ ない ?
美緒 の 行き たい と こ 行けば
( 美緒 ) あたし は … なんで だ ろ
( 恵那 ) 歩く の 早い って
送って くれる の は うれしい けど
( 瑛 太 ) 息抜き した 分 勉強 も し と きたい の
そんな 必死 なら
今 すぐ 美緒 先輩 に 告白 すれば いい じゃ ん
できたら そう して る
フッ …
でき ない から 受験 す ん の ?
そう だ よ
でき ない から 毎日 走って ん の ?
いい だ ろ
こう しか でき ない んだ から
じゃあ …
私 も コンクール で 賞 取ったら
先輩 に 告白 する !
( 瑛 太 ) ん …
( 恵那 ) ここ で いい あり が と !
あ …
( 足音 )
( 葉月 ) 泉 くん ?
( 瑛 太 ) あっ どうも …
あの 私 …
森川 だ けど … ( 瑛 太 ) えっ ?
やっぱり 似合って ない … かな ?
( 瑛 太 ) いえ 似合って ます !
♪~
~♪