宇崎 ちゃん は 遊びたい!03
《 亜実 : 去年 から うち で
バイト して いる 桜井 真一 くん 。
目つき は ちょっと 怖い けど
真面目な 性格 と 勤務 態度 で
常連 客 から の 評判 も なかなか 。
そして なにより …。
いい 体して る わ …》
おっと っと …。
《 いい わ ぁ 桜井 くん
よく 見たら 結構 イケメン だし 。
細く 見えて
実は しっかり 筋肉 ついて る し 》
桜井 くん お 会計 お 願い 。
( 桜井 ) はい 。
《 本人 は
気付いて ない でしょう けど
結構 ファン も ついて る の よ 》
桜井 くん 背 高い ね 身長 いく つ ?
180 です 。
わ ぁ ~ 大きい !
なに か スポ ー ツ やって た の ?
高校 は 水泳 部 でした 。
(2 人 ) へ ぇ ~ そう な んだ !
《 水泳 部 ! おっしゃ ~!
ナイス 質問 マダム !
水泳 部 と か …。
もう 全部
見 られる じゃ ない そんな の 》
《 バイト し ながら
次々 情報 仕入れ られる の
ホント はかどる わ ぁ ~ ハァ ~》
( 亜紀 彦 ) 今日 は イマイチ
身 が 入って ない ね 亜実 。
えっ 。
考え 事 も 結構だ けど
今 は 仕事 の 最中 だ から ね 。
この 仕事 は 気 を つけて い ない と
いろんな もの を
見落として しまう よ 。
はい ごめんなさい 。
君 の 趣味 も わかる けど ね 。
ほら 今 空いた テ ー ブル 片づけて 。
はい 父さん 。
《 父さん
物腰 は 穏やかで 渋い けど
身内 に は 厳しい の よ ね ~
いけない いけない 。
せっかく 桜井 くん と
同じ シフト な のに 》
あっ 。
( ドア が 開く 音 )
( 宇崎 ) こんち わ ~ っす !
( 桜井 ) なんだ また 来た の か よ 。
暇だ な お前 。
そういう 先輩 こそ
日曜 まで バイト お 疲れ っす ね !
《 誰 ? 誰 ? 誰 ?》
いらっしゃい 花 ちゃん 。
《 父さん も 知って る 子 !?》
マスタ ー イェ ー イ !
イェ ー イ !
《 父さん … 渋 さ の カケラ も ない !》
( 亜紀 彦 ) ちょうど ピ ー ク 過ぎ で
お 客 さん い ない から
お 好きな 席 どうぞ 。
( 宇崎 ) は ~ い !
え ~ っと 誰 ちゃん ?
宇崎 です か ?
俺 ら と 同じ 大学 の 2 年生 です よ 。
えっ 大学生 な んだ ?
あっ そうだ 先輩
借りて た ゲ ー ム 返す っす !
( 桜井 ) お ぅ どう だった ?
《 貸し借り と かする んだ
仲 いい の ね 》
いや ぁ 終盤 激 アツ だった っす ね !
まったく の 異色 作 か と 思い きや
ある 意味 過去 作 の 続編 だった と
わかった とき は
鳥肌 ヤバ かった っす よ !
うん うん や っぱ そこ な !
俺 も 工作 ゲ ー だけ
遊べれば よかった んだ けど
まさか の 掘り出し物 だった から
これ は 布教 せ ねば と 思って 。
なに ? さっき から ずいぶん
仲 よ さ げ だ けど 。
《 これ は … まさか …》
《 あぁ … あの 2 人 は … フフッ 》
《 な に その 含み 笑い 》
( 亜紀 彦 ) いやいや 別に 。
ま ぁ とりあえず お 冷や 出して よ 。
いらっしゃい 。
あっ どうも っす 。
同じ 大学 なん だって ?
私 亜細 亜実 4 年生 よ 。
えっ そうなん す か ?
じゃ 先輩 の 先輩 っす ね !
マスタ ー これ ちょっと
カバン に 入れて き ます 。
うん 。
宇崎 花 っす 。
2 年生 っす !
《 あぁ … 近く で 見たら
この 子 すごく かわいい !
それ に この 人 懐っこい 笑顔 も
背 も 低い し どこ か 小 動物 的な …。
で っ ! 全然 小 動物 じゃ ない わ
うわ これ ! す っご これ !
猛獣 だ わ これ ! ハッ …
いかん いかん 気 を 取り 直して 》
桜井 くん と は
ずいぶん 仲 よ さ そう ね ?
えっ あぁ そう っす ね 。
どの くらい の つきあい な の ?
高校 の 部活 で 一緒だった っす 。
《 そう いえば 宇崎 の テ ー ブル の 水
だいぶ 減って たな 》
会った とき から
目つき が 悪くて ネクラ で 。
近寄り がたい 人だった ん す けど ね 。
大学 でも その 性格
直って なかった みたいな んで
すぐ ぼ っち に なろう と する から
私 が 構って あげて る ん すよ 。
へ ぇ なるほど なるほど 。
へ っ ?
じゃあ 注文 決まったら
呼んで ね 花 ちゃん 。
う っす 。
どう だった ?
良 さ み が すごい 。
2 人 に ちょっか い
かけ たく なる ような 。
周囲 が 手 を 出して は
いけない ような …。
とにかく 2 人 を
見守って い たく なる だろう ?
わかる !
接客 業 って いい だろう ?
あの 2 人 を はじめ
いろんな 人 の 人生 を
眺めて い られる 。
この 仕事 の 醍醐味 だ よ 。
あっ …。
宇崎 水 …。
わ っ !
(2 人 ) 冷た ~ い !
う っ なんで 急に 出て くる ん す か !
こ こっち の セリフ だ !
客 は おとなしく
座って りゃ いい んだ よ !
持って って やった のに ~。
なん す か 先輩 ! この 間 は
客 扱い し なかった くせ に ~!
うる せ ぇ !
《 ほら 見て る だけ で
おもしろい だろう ?》
《 ホント 今度 から もっと シフト 入ろう 》
( 亜紀 彦 ) あぁ
タオル 持って って あげて 。
( 桜井 ) ハ … ハ … ハクション !
えっ ! 先輩
風邪 ひいて 休んで る んです か !?
桜井 くん から 今朝 電話 で 聞いて ね
休ま せた んだ よ 。
昨日 は 氷 水 も かぶった し
夜 は 急に 気温 も 下がった しね 。
な ~ んだ 。
ふだん 自分 は 鍛えて ます から って
顔 して る くせ に 。
先輩 も 案外 ヤワ です ねぇ 。
《2 人 : むしろ なんで この 子 は
風邪 ひいて ない んだろう 》
そういう こと なら マスタ ー !
( 桜井 ) う ぅ …。
完全に やられた …。
風邪 って こんなに
きつかった っけ ?
病院 ? まず 薬 か …。
あ … 先 に 食い物 入れ なきゃ 。
って か 動け ん … どう しよう 。
( 玄関 チャイム )
( 玄関 チャイム )
うる せ ぇな ! 誰 だ クソ …。
( 玄関 チャイム )
こっち は
起き上がる の も つらい のに 。
こんち は !
先輩 風邪 って マジ っす か !?
お 見舞い に 来て あげ ました よ !
う 宇崎 。
お前 … なんで 俺 の 家 …。
う ぅ …。
あっ 。
う ぅ …。
えっ ! 先輩 大丈夫 っす か !?
ちょ っ … 先輩 !
ハァ … ハァ …。
風邪 きつ そう っす ね 。
あぁ …。
《 とうとう コイツ を
部屋 に 上げて しまった 。
誰 だ ? 俺 の 部屋 教えた の 》
えっ ? だめだった ?
《 う ~ ん …
先輩 の 家 わかった ついで に
ゲ ー ム と かして
遊ぼう と 思って た のに
完全に テンション 間違えた 。
結構 ガチ に しんど そうだ し
体力 自慢 の 先輩 が
寝込む なんて 相当 か …》
う ぅ … ハァ …。
よし 。
先輩 病院 は 行き ました ?
いや 動け なくて 。
薬 は ?
まだ … そもそも 買って ないし 。
じゃあ ごはん も ま だっす ね 。
しかたない 私 に 任せる っす !
あぁ …。
うわ ぁ …。
《 先輩 の 症状 だ と こっち か な 》
《 風邪 なら や っぱ ネギ っ しょ 》
う ぅ … う ぅ …。
先輩 起き られ ます ?
う … あぁ …。
だったら 食べて ください
ちょっと で も いい っす から 。
お っ …。
ホント 大 仕事 でした よ 。
冷蔵 庫 空っぽだ し
台所 は 使い にくい し 。
はい 先輩 ア ー ン して 。
いや … 自分 で 食う から 。
フ ー ッ フ ー ッ 。
やめろ って !
うまい …。
でしょ ~!
いや … 正直 今
味 は よく わかん ねえ けど
たぶん うまい 。
「 たぶん 」 か …。
ま ぁ いい や 。
すま ん 。
ねっ 食える もん 作れる でしょう 。
すま ん …。
食ったら あった まった な ~。
ちゃんと 汗 も かいた っす ね 。
じゃあ 先輩 …。
あっ 。
脱ぐ っす !
断る 。
だめ っす !
体 拭いて 着替える っす !
って か 汗 くせ ぇん すよ !
い いって !
もう 薬 飲んで 寝る から !
え ぇい !
病人 が 逆らう んじゃ ね えっ すよ !
あっ やめ … ああ っ !
いい 肌 してん じゃ ねえ っす か
兄ちゃん よ ぉ 。
優しく して やっ から よ ~。
変な 小 芝居 やめろ 。
照れ ない 照れ ない 。
う お っ !
半 裸 なんて 部活 で
見せ 慣れて る じゃ ない っす か 。
前 は 自分 で やる から ~! ~ なんで 俺 は
看病 さ れて 疲れて んだ ?
先輩 薬 っす 。 これ 飲んだら
明日 の 朝 に は バッチリ っす よ 。
あぁ …。
でも 明日 も しんどかったら
ちゃんと 病院 行って ください ね 。
わかった …。
あぁ … もう こんな 時間 か …。
もう 帰って いい ぞ
俺 は 大丈夫だ から 。
先輩 が 眠ったら 帰る っす 。
カギ は ドアポスト に 入れ とき ます から
安心 して 寝て ください よ 。
なにも そこ まで …。
いい っす から 。
その 間 私 は ゲ ー ム して ます から 。
まったく …。
弱った ついで に 言 っと く 。
今日 は ホント に 助かった よ
あり が と な 。
な に 言って ん すか
私 と 先輩 の 仲 じゃ ない っす か 。
先輩 ! 先輩 !
この ハサミハゲ
どう やったら 倒 せる ん す か !?
刀 当たったら
盾 が 爆発 する ん すよ !
ゲ ー ム 本体 ごと 貸して やる から
帰って くれ …。
う お ぉ ! 負けた まま 帰れ ねえ !
いい から 寝か せろ ~!
桜井 く ~ ん !
あっ 。
亜実 さん 。
風邪 は もう いい の ?
おかげ さま で 。
すみません
シフト 代わって もらっちゃ って 。
いい の よ
昨日 は ちょうど あいて たし 。
じゃあ 昨日 の お返し に
俺 ど っか の シフト に 入り ましょう か 。
何 か お 礼 し ない と 。
だったら …。
花 ちゃん 呼べる かな ?
ん っ ? 宇崎 っす か ?
( 亜実 ) それでは
桜井 くん の 快復 を お 祝い して 。
かんぱ ~ い !
( 宇崎 / 亜紀 彦 ) かんぱ ~ い !
どうも …。
《 快復 祝い が 焼き肉 … 重い …》
さ ぁ 食べ 放題 だ し 私 が 焼く から
先輩 は どんどん 食う っす よ !
タン 塩 ロ ー ス ミノ ハラミ !
ちょ ちょ ちょっと の せ 過ぎ 。
カルビ ! マルシン ! リブロ ー ス !
ゆっくり 食わせろ !
アハハハ !
《 テンション 高い わ ね 》
《 よっぽど うれしい みたいだ ね
桜井 くん が 元気に なった の が 》
いい 飲み っぷり っす ね ~。
ビ ー ル と か お 酒 って
そんなに おいし い ん す か ?
え ぇ いい 肴 が ある と 特に ね 。
花 ちゃん も 二十 歳 に なったら
飲み に いこう か 。
やった ~! そう と 決まったら
どんどん 食う っす よ 先輩 !
だから ~!
アハハハ !
じゃあ ちょっと お 手洗 いっす 。
元気に なって よかった ね
桜井 くん 。
あっ 昨日 は すみ ませ ん でした
休ま せて もらって 。
いやいや 。
それ より 花 ちゃん に
看病 して もらって よかった ねぇ 。
やっぱり … マスタ ー が
俺 の 家 教えた んです ね 。
で … どう だった ?
どう って …。
って … 希少 部位 の 肉 の せ ながら
圧力 かける の やめて ください 。
言 っと き ます けど 俺 と 宇崎 は
そういう ん じゃ なくて
俺 は 静かな 一 人 暮らし を
楽しみ たい から
なるべく 人 を
家 に 呼び たく ない だけ で
それ こそ 宇崎 は
静けさ と は 真 逆の 存在 だし …。
ネクラ か !
ネクラ ね !
そういう とこ だ ぞ 桜井 くん 。
いい じゃ ないで す か !
《2 人 と も だいぶ 飲んで る な 》
それ に …。
アイツ は 気 を 許した 後輩 でも
や っぱ 女 です から 。
俺 の 家 に よく 行って る なんて
学校 で うわさ さ れたら
アイツ に 無用な 迷惑 かける し 。
家 から 学校 も 近い し
誰 に 見 られる と も 限ら ない し 。
《2 人 : こ こじら せて る 》
《 うすうす 感づいて いた が
これほど と は … めん どく さ 》
《 めちゃくちゃ 意識 して る くせ に
意識 して る くせ に ~》
《 父さん 》
《 あぁ …。
これ は ほうっておいた ほう が
おいしく なる やつ だ 。
コ ー ヒ ー と 同じだ よ 亜実
じっくり 焙 煎 じっくり 抽出 。
今 は まだ 辛抱強く
2 人 を 見守ろう 》
《 え ぇ 旨味 と 深み が 出る まで 》
《2 人 : フッフッフ …》
みんな で なん の 話して たんす か ?
( 桜井 ) えっ えっ と …。
( 亜紀 彦 ) あぁ
明日 の 仕事 の こと で ね 。
( 亜実 ) そうそう !
そ っす か 。
( 亜実 ) 明日 豆 と か
重たい 荷物 が 届く から
桜井 くん 少し 早 めに 来て くれる ?
あぁ オ ー ケ ー で すよ 亜実 さん 。
ハッ 。
ありがとう !
男 手 が 増える と ホント 助かる わ ~。
でも 今 まで どうして たん です か ?
マスタ ー と 亜実 さん だけ の とき って 。
( 亜実 ) う ~ ん 気合い かな 。
気合い って …。
ん っ どうした 宇崎 ?
先輩 。
亜実 さん は 下 の 名前 で 呼ぶ ん すね 。
(2 人 ) ハッ 。
は ぁ ?
そりゃ 苗 字 だ と
マスタ ー と ご っちゃ に なる から だ ろ 。
フ ー ン … ま ぁい いっす けど ね 。
フ ー ン …。
あっ それ 俺 が 大事に 焼いて た 肉 。
ちょ … おい …。
えっ ちょっと … 宇崎 さん !?
《2 人 : あ ~ 銀 シャリ が 進む ~》
( チャイム )
《 こんな とこ に 呼び出して
なんの 用 だ ? 宇崎 の ヤツ 。
そう いえば 焼き肉 の 途中 から
様子 が 変だった けど
なんか 俺 機嫌 を
悪く する ような こと した っけ ?》
あっ 。
先輩 。
えっ ?
えっ ?
この 5 円 玉 を じっと 見て ください 。
あなた は だんだん
意識 が 遠く な ~ る 遠く な ~ る 。
《 催眠 術 ? なん の つもりだ コイツ
ふざけ や が って 》
先輩 は 私 の 言いなり に な ~ る
言いなり に な ~ る 。
《 何 が 狙い か わから ん が
コイツ に は この 前
看病 して もらった し …。
し ゃあ ない つきあって やる か 》
あ ~ なんか 眠く なって きた ぞ ~。
やった ! や っぱ 催眠 術 って
単純な 人 の ほう が
かかり やすい ん すね !
《 誰 が 単純だ コノヤロウ 》
よし ! じゃあ 先輩 !
《 やれやれ 。
ムチャ な こと じゃ なきゃ いい けど 》
下 の 名前 で 呼んで ください !
《 はっ ? そん だけ ?
そんな こと で わざわざ 催眠 術 を ?
なんか 期待 さ れて る し …
しかた ねえ な 》
は … は … は …。
「 は 」?
《 ん っ … なんか こ っ 恥ずかしい 》
は … は に 。
はっ ? 違う っす よ 。
は ぬ 。
違う 。
はね 。
じゃ なくて 。
は の 。
わざと っす か !?
《 く ~ っ … もう !》
はな …。
わ ぁ !
もう 1 回 !
はな 。
もう 1 回 。
はな 。
よっ しゃ ~ もう 1 回 !
はな …。
もう 1 回 !
《 バカップル ね 》
《 バカップル だ 》
《 バカップル よ 》
は ぁ … こんな もん す かね
ま ぁ おおむね 満足 っす 。
しかし こんなに うまく いく と は
私 催眠 術 の 才能 あった ん す かね ?
《 ねえ よ 。 でも なんか 知ら ん が
こんな こと で 喜ぶ ん なら …》
よし ! 次 は 。
《 次 ?》
ジュ ー ス でも
おごって もらい ましょう か ね 。
はい …。
コンビニ で アイス 買って ください 。
おい コラ …。
学 食 の ランチ も
おごって もらおう かな ~。
調子 に …。
あっ ついでに 新型 の VR 機器 を …。
調子 に 乗 んな !
イタッ !
催眠 かかった フリ と は 卑怯 な 。
催眠 かけて 物 ねだる ヤツ が 言う な !
何 が し たい んだ お前 は !
だって … 亜実 さん だって
下 の 名前 で
呼んで た じゃ ない っす か 。
えっ …。
私 だって いいかげん
つきあい が 長い のに
「 おい 」 と か 「 コラ 」 と か
扱い が ぞんざいじゃ ない っす か 。
そ っか … 俺 気付か ない うち に
お前 を 不愉快に さ せて た んだ な 。
謝る よ … ごめん 。
あっ 。
でも … 女子 を
下 の 名前 で 呼ぶ の は その …。
抵抗 が ある んだ 。
亜実 さん に は 仕事 だ から
そう 呼べ って 言わ れて
頑張って る けど …
そこ だけ は 勘弁 して くれ 。
じゃあ いい っす 。
ネクラ の 先輩 に 無理 さ せる の も
かわいそうだ し 。
クッ … あり が とよ 。
しかし 今どき
5 円 玉 の 催眠 術 なんて な 。
こんな の 効く わけ ねえ だ ろ なぁ ?
ポワ ー ン …。
効いて る !? ウソ だ ろ お前 !
耐性 ゼロ かよ おい ! おい コラ !
ポヨ ー ン …。
戻し 方 !
戻し 方 どこ に 載って んだ よ !
宇崎 ~ っ !
《 宇崎 空 に 浮き ます 》
( 亜実 ) 効か ない わ ね 。
だから 言った じゃ ない っす か
催眠 術 なんか かかって ない って 。
覚えて ない の が マジ で 怖い 。
かかって ない っす よ 全然 。
私 に 催眠 かけ られたら
大した もん すよ 。
なんで ちょっと キレ 気味な んだ よ 。
( 宇崎 ) だ から キレ て ない っす よ 。
《 父さん これ って …》
《 あぁ 。
催眠 術 は 相手 を 信用 して い ない と
かから ない もの だ そうだ 。
つまり この 2 人 は …》
《 そういう こと
なん でしょう けど 》
《2 人 : おもしろい から 言わ ない 》
( 宇崎 ) 私 キレ さ せたら
大した もん っす よ 。
( 桜井 ) 思って たより ヘタ !