（ 佐渡 原 ( さ ど はら ) ） う ～ ん … すがすがしい 朝 だ なあ
よ ～ し 今日 も １ 日 頑張る ぞ ～
ん ？
何 か … すごい の キターッ ！
（ 佐渡 原 ） ん …
（ 生徒 たち ） あ …
どちら 様 ？
（ 姫川 ( ひめ かわ ) ） フッ
（ 姫川 ） 姫川 です けど
（ 佐渡 原 ） どちら 様 ？ （ 姫川 ） 姫川 です けど
♪ ～
～ ♪
（ 男 鹿 ( お が ) ） 誰 だ ？ あいつ （ 古市 ( ふるい ち ) ） 転校 生 じゃ ねえ の か ？
（ 邦枝 ( くに えだ ) ） 先生 から そんな 話 聞い て ない けど
（ 由加 ( ゆか ) ） とにかく パネエ イケメン っす ねえ
ん だ よ 何 か 用 か ？ （ 神崎 ( かんざ き ) ） つう か 誰 だ ？ て め え
フッ 姫川 です けど （ 神崎 ） あ …
（ 邦枝 ） 前 に も 言った けど … 完全 に 別人 よ ね
（ 古市 ） 目 の 大き さ から し て 違い ます から ね
（ 由加 ） あの パネ さ は もう マジ 別 の 生き物 っす
（ 姫川 ） 何 だ コラ 文句 が あん なら ちゃんと 言え
（ 由加 ） イ イケメン が メンチ 切る って … 何 か シュール っす
（ 神崎 ） で ？ （ 姫川 ） ん ？
何 だって リーゼント やめ た ん だ ？ イメチェン か ？
ついに ダサ い って 気付 い た か ？ （ 姫川 ） あ ？ ん な わけ ねえ だ ろ
いつも 使って る ポマード が 切れ た ん だ よ
… って ポマード って 何 す か ？
（ 姫川 ） は あ ？ リーゼント を 固める 油性 の 整髪 料 だ ろ
何 常識 説明 さ せ ん だ コラ
つう か その 格好 も 何 な ん だ よ ？
ハリウッド スター の つもり か ？
あん ？ 分か ん ねえ の か ？
変装 だ 変装 この 顔 だ と 目立つ から よ
（ 神崎 ） 余計 目立つ だ ろ それ
（ 梓 ( あずさ ) ） 男 鹿 さ ～ ん ！ 遊び に … 来 まし た …
どちら 様 ？ （ 姫川 ） ハッ 姫川 です けど
（ チャイム ）
（ 神崎 ） つう か … 何 だ この 状況
（ 夏目 ( なつ め ) ） 何 か うわさ に なって る みたい だ よ
特設 クラス に すごい イケメン が いる って
フン ！ くだら ねえ
（ 夏目 ） あれ ？ 神崎 君 も しか して 嫉妬 ？
あ ？ そんな ん じゃ ねえ よ
あいつ の 一 人 勝ち し てる 絵 が 気 に 入ら ねえ だけ だ
（ 城山 ( しろ やま ) ） 神崎 さん 大丈夫 です どんな に 落ち目 でも ―
オレ だけ は 神崎 さん の 味方 です
アハハ … 城 ( しろ ) ちゃん 泣ける ねえ
て め えら … か か と 落とし 食らわす ぞ ！
つう か ！
そもそも こいつ が 変 な 髪 型 に し て くる から 悪 ( わり ) い ん だ ろ ！
（ 姫川 ） うる せ え いい か よ ～ く 見 て ろ
これ は 普通 の ポマード ！ 特注 の ポマード じゃ ねえ と ―
サラサラ すぎ て 流れ ち まう ん だ … よっ ！
（ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
て め え わざと やって ん だ ろ
あ ？ マジ で 困って る っ つ っ てん だ ろ
じゃあ 特注 の ポマード って の 早く 取って こい よ ！
騒ぐ ん じゃ ねえ
今 リーゼン 島 ( とう ) へ 執事 が 取り に 行って ん だ よ
（ 神崎 ） リーゼント ？ （ 姫川 ） リーゼント じゃ ねえ
オレ ん ち で 所有 し てる リーゼント の 形 を し た 島 が あん だ よ
そこ で 特注 の ポマード を 作って ん だ よ
（ 神崎 ） もう 何でも アリ だ な
ま どう で も いい けど よ これ 以上 騒が れる と 面倒 だ し ―
さっさと 帰る わ
（ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
（ 女子 生徒 ） あの … モデル さん です か ？
いや 姫川 です けど （ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
（ 女子 生徒 ） ん … あ あっ ！
あっ
（ 女子 生徒 ） あ … ありがとう ござい ます あの …
よろしかったら お 名前 を … （ 姫川 ） 姫川 です けど
（ 梓 ） 姫川 さ ～ ん ！ あれ やって ください よ ～
（ 姫川 ） フッ 姫川 … です けど
（ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
（ 姫川 ） 姫川 です けど （ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
（ 姫川 ） 姫川 です けど （ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
（ 姫川 ） 姫川 です けど （ 女子 生徒 たち ） キャーッ ！
何 か … 無駄 に 疲れ た
（ 不良 ） おい て め え （ 姫川 ） ん ？
（ 不良 ） 東 邦 神 姫 ( とうほう しんき ) の 姫川 って ヤツ 知ら ねえ か ？
今度 は 何 だ よ
（ 神崎 ） クソッ つう か 金持ち で 実は イケメン って 何 か ず りい だ ろ
神崎 さん それ 褒め てる ん じゃ ？
フフッ … 神崎 君 は ツンデレ だ から ね
（ 神崎 ） よ ～ し 分かった て め えら ２ 人 と も ぶ っ 飛ばす
（ 携帯 電話 の 着信 音 ） （ 神崎 ） お っ
何 だ よ 忘れ てって ん の か
あ ～ もしもし
（ 蓮井 ( は すい ) ） その 声 … 確か 坊 っちゃ ま の ご 学友 の 神崎 様 で し た ね
あんた は ？
（ 蓮井 ） 申し 遅れ まし た
私 姫川 財閥 の 執事 蓮井 と 申し ます
（ 神崎 ） 執事 ？ リーゼン 島 に ポマード 取り に 行って る ？
おや よく ご存じ で 今 その リーゼン 島 から ―
ヘリ で 戻って いる ところ な の です
ホント に あんだ な リーゼン 島
（ 蓮井 ） ところ で 神崎 様 実は 今 衛星 カメラ で ―
坊 っちゃ ま の 様子 を 確認 し て いる の です が ―
どう も 不穏 な や から に 絡ま れ て いる よう で し て
（ 神崎 ） あ ？ それ ぐらい あいつ なら 問題 ねえ だ ろ
（ 蓮井 ） ところ が 困った こと に リーゼント で ない と ―
坊 っちゃ ま は 体力 が いつも の 半分 に なって しまう の です
何 だ その 無駄 な 設定 ！
（ 蓮井 ） そこ で 神崎 様 に お 願い が ござい ます
ん ？ 何 だ よ ？
（ 姫川 ） で オレ に 何 の 用 ？
（ 不良 ） だ から 姫川 を 捜し てる っ つ っ てん だ ろ ！
（ 姫川 ） だ から 何の 用 だって ん だ ？
て め え じゃ ねえ よ 姫川 だ よ ！
だ ～ か ～ ら ～ オレ が 姫川 です けど
ダハ ハハッ お前 何 言って ん の ？
（ 不良 ） 東 邦 神 姫 の 姫川 つ ったら リーゼント だ ろ リーゼント
（ 不良 ） サザエ の つぼ 焼き み たい な ヤツ
（ 不良 ） 名前 かたる ん なら も ち っと 勉強 し とけ ！
で ？ オレ もう 帰って いい ？
あ ？ いい わけ ねえ だ ろ ！ （ 姫川 ） おっと ！
（ 不良 ） う っ ！
う う っ … クソッ こいつ 結構 強 ( つえ ) え ぞ …
イケメン な 上 に 強 え と か 許 せ ねえ ！
おい 仲間 だ 仲間 呼べ ！ （ 不良 たち ） はい ！
チッ … 面倒 だ な
（ 蓮井 ） 坊 っちゃ ま を お 助け ください ませ ん か ？
（ 神崎 ） は あ ？ 知った こと か オレ に は 関係 ねえ だ ろ
そっち で 何とか しろ や
神崎 様 待って ください ！
（ 通話 の 切れる 音 ） （ 蓮井 ） は ぁ …
しかた あり ませ ん とにかく 今 は 一刻 も 早く ポマード を お 届け せ ね ば
（ 城山 ） 神崎 さん どこ 行く ん です か ？
（ 神崎 ） ちょっと 散歩
（ 夏目 ） 散歩 ？ （ 神崎 ） ああ
超 散歩 に 行って くる （ 夏目 ） ん …
フフッ （ 城山 ） ん ？
（ 姫川 ） チッ … リーゼント じゃ ねえ と 力 が 出 ねえ
どう だ 姫川 の 居場所 を 教える 気 に なった か ？
（ 姫川 ） だ ～ か ～ ら ―
オレ が 姫川 だって … （ ヘリコプター の 飛行 音 ）
（ 不良 たち ） あっ ？ （ 不良 ） 何 だ ありゃ ？
（ 不良 ） ヘ ヘリ ! ?
（ 蓮井 ） 坊 っちゃ ま 遅く なって 申し訳 ござい ませ ん ！
（ 姫川 ） 大した こと ねえ よ それ より ―
ポマード は 持って き た か ？
（ 蓮井 ） は いっ ここ に （ 姫川 ） よし 投下 しろ ！
（ 蓮井 ） 了解 ！ ポマード ポイント Ｒ へ
（ 一同 ） ああ … ？
（ 姫川 ） う お おお お っ ！
（ 蓮井 ） 投下 ！
（ 姫川 ） は っ ！
（ 風 の 音 ） （ 姫川 ） あっ ！ ちくしょう ！
つい て ねえ …
（ 神崎 ） 姫川 ～ ！ （ 姫川 ） あっ ？
（ 姫川 ） 神崎 ！
（ 神崎 ） と う っ ！
受け取れ ～ ！ （ 姫川 ） お う っ ！
（ 一同 ） あ あっ
（ 城山 ） ハァッ お ～ っ ！
手間 かけ さす ん じゃ ねえ よ （ 夏目 ） ハハッ
（ 姫川 ） う ～ ん … や っぱ これ が 一 番 なじむ な
お 待た せ 姫川 です けど
（ 不良 ） あ あの リーゼント は ！
（ 不良 ） 姫川 ！ （ 不良 ） クソッ ナメ や が って ！
リーゼント に なった から って この 人数 に 勝 てる と 思って ん の か
（ 姫川 ） 分かって ねえ な … 気合い の 入り 方 が 違う ん だ よ ！
セット ！ スタン バトン ！
（ 一同 ） あ あっ （ 姫川 ） リーゼント チャージ ！
食らえ デビルズ ショック ！ リーゼント スペシャル ！
（ 不良 たち ） ギャーッ ！ （ 姫川 ） フフ フフッ
った く 世話 の 焼ける 野郎 だ
（ 城山 ） あ ああ …
（ 生徒 たち ） おはよう
（ あくび ）
昨日 は びっくり し た よ 今日 は 変 な ヤツ 来 ない よ な
（ 姫川 ） 何 だ よ や っぱ かっこいい と 思って ん じゃ ねえ か よ
（ 神崎 ） 違 ( ち げ ) えよ ち っと 試し て み た だけ だ
（ 姫川 ） おいおい って こと は ―
や っぱ オレ の 強 さ の 秘密 を 知り たい ん じゃ ねえ か ？
（ 神崎 ） 違 えっ つ っ てん だ ろ ！
（ 姫川 ） 何 なら オレ の ポマード 試し て みる か ？
（ 神崎 ） だ から いら ね えっ つ っ てん だ ろ ！
（ 佐渡 原 ） おい 姫川 の 隣 の ヤツ … （ 神崎 ） あん ？
（ 佐渡 原 ） 君 … 誰 ？
神崎 で すけ ど っ
（ 男 鹿 父 ） 今日 は 久しぶり の 有給 休暇
家 に 誰 も い ない し のんびり する ぞ ～
（ 玄関 の チャイム ） （ 男 鹿 父 ） お っ
え ～ 誰 だ よ もう …
まったく もう せっかく の 休み な の に …
は ～ い どちら 様 ？ う っ ！
（ 大 魔 王 ） テヘッ 来 ちゃ った
（ 男 鹿 父 ） 来 ちゃ … え どちら 様 ？
（ 大 魔 王 ） わし ？ 大 魔 王 （ 男 鹿 父 ） は …
（ ヒルダ ） 大 魔 王 様 が ! ?
（ 男 鹿 父 ） そう ！ その ダイ ･ マオ さん って 人
あー ヒルダ さん を 訪ね て はるばる マカオ から やって き た そう で …
（ ヒルダ ） 落ち着 い て ください 大 魔 王 様 は ―
魔 界 でも 特に 高貴 な お方
どう か 私 が 行く まで 粗相 の ない よう に お もてなし を ―
お 願い し ます
（ 男 鹿 父 ） こ 高貴 な って …
下手 を する と 外交 問題 に 発展 する と か … あわ わ わ …
（ 大 魔 王 ） ねえ ―
何 か お つまみ な ～ い ？
（ 男 鹿 父 ） は は ～ い ！ ただいま ！
と とにかく 早く 帰って き て
（ 男 鹿 ） 大変 そう だ なぁ
（ ヒルダ ） この ドブ 男 ( お ) が ～ ！ （ 男 鹿 ） う わ っ ！
（ ヒルダ ） 貴 様 に 忘れ物 など 届け に 来 なけ れ ば よかった わ ！
何 す ん だ よ ！ （ 古市 ） 大 魔 王 が 来 た ん です か ？
まあ いい 今 こそ 侍女 悪魔 と し て の 力 が 試さ れる 時 ！
貴 様 ら 手伝って くれる な ！ （ 男 鹿 ･ 古市 ） や だ
（ 男 鹿 父 ） ああ …
しかし 外国 の お 偉い さん を 接待 と は …
否 っ ！ 私 は やれ ば できる 男 だ
今 こそ 社会 の 荒波 で 鍛え た 接待 力 を 試す 時
接待 の 基本 は “ 飲む ” “ 打つ ” “ 買う ” ！
それ は 世界 の 真理 っ まず は “ 飲む ” ！
ささ ど ～ ぞ ど ～ ぞ ！
（ 大 魔 王 ） お ～ っと と と … ウホホ … すま ん ねえ
いえいえ いえ め っ そう も ない
（ 男 鹿 父 ） よし よし 順調 な 滑り出し だ
（ 男 鹿 父 ） こちら も どう です か ？ 私 の 秘蔵っ子 練り うに です
（ 大 魔 王 ） 父 ( ちち ) ちゃん めん ご ～
わし 痛風 持ち だ から 練り うに は いか ん の よ ～
あ あっ ！ し し しまった ～ っ ！
いっ いい えっ ！ こちら こそ 気 が 回ら ず ―
すいません ！ すみません ！
（ 大 魔 王 ） それ より さ ～ （ 男 鹿 父 ） は っ ？
（ 大 魔 王 ） おたく 打 てる ほう ？ （ 男 鹿 父 ） “ 打つ ” と いう と … ？
（ 大 魔 王 ） ガソリン も 入れ た し どう ？ これ から
わし 結構 得意 な ん だ よ ね ～
（ ヒルダ ） 男 鹿 貴 様 も 知って いる と 思う が ―
悪魔 は 儀式 を 重んじる 種族 だ
（ 男 鹿 ） ああ 食事 前 の お 祈り と か 結構 めん どくせ え もん な
（ ヒルダ ） 今回 の お もてなし も 例外 で は ない
大 魔 王 様 に お 出し する 供物 は ―
きちんと し た 儀式 を 行う 必要 が ある の だ
で オレ ら は 何 を すりゃ い い ん でしょ う か
（ ヒルダ ） そろえる もの は ２ つ （ 古市 ･ 男 鹿 ） あ ？
（ ヒルダ ） 最高 の エサ と 供物 と なる 最高 の 魔物 だ
儀式 と し て 貴 様 に は 最高 の エサ を 食べ た 魔物 を 倒し て もらい ―
それ を 大 魔 王 様 に 献上 する
お もてなし は 総 力戦 に なる
雑務 を こなす 人間 を 探し て おく の だ （ 古市 ） 分かり まし た
（ ヒルダ ） 供物 と なる 魔物 の 捕獲 は 私 が やる
人集 め は 貴 様 ら に 任せ た ぞ
（ 男 鹿 ） で どう す ん だ よ ？
とりあえず 石 矢 魔 ( いし やま ) の 連中 に 当たって みる か …
（ 神崎 ） ああ ？ マカオ の 接待 だ ぁ ？
古市 て め え ふざけ て ん の か ？ （ 神崎 ） 何で オレ が ―
訳 分か ん ねえ お っ さん の 接待 し なきゃ な ん ねえ ん だ よ
（ 古市 ） い いえ 何 か 言って たんす よ
日本 最強 の 不良 に 会って み た い ～ と か …
（ 神崎 ） 最強 の … （ 姫川 ） 不良 … ？
（ 古市 ） そし たら やっぱり 先輩 方 かな ～ って …
なるほど そう いう 事情 じゃ し かた ねえ な
超 しょうが ねえ から 手伝って やる よ
（ 古市 ） 分かり やすい 人 たち …
ねえ 男 鹿 これ って 悪魔 の …
いや あいつ ら と は 関係 ねえ よ
ん ？ ベル 坊 ( ぼう ) の オヤジ だ から 関係なく は ねえ か
（ 邦枝 ） ベル ちゃん の って こと は …
ここ で 認め て もら え れ ば 家族 の 仲間 入り を 果たす チャンス ！
… って 何 考え て ん の ! ?
打算 的 な 女 だって 思わ れ たら どう す ん の ! ?
ここ は 素直 に 協力 し ない と …
（ 男 鹿 ） 人 を 集め まし た けど そっち は ？
（ ヒルダ ） フン 食 材 の 準備 は 万端 だ
では 次 の 準備 魔物 の エサ の 調達 の 役 …
古市 ！ 貴 様 に 果たし て もらう
オ オレ です か ! ?
（ 大 魔 王 ） ちゃ ～ しゅ ～ め ～ ん ！
ナーイスショット ！ さすが マオ さん
（ 大 魔 王 ） や ～ ハハハ マグレ マグレ
はい 次 父ちゃん も スーパー ショット 見せ て よ
（ 男 鹿 父 ） と とにかく 下手 に やり すぎ ず ―
うまく やり すぎ ず 普通 に 普通 に …
ど ～ げ ～ ざ っ ！
（ 大 魔 王 ） オホホ ホホ ～ いい ん じゃ ない ？
（ 男 鹿 父 ） お ～ っ ！
（ 男 鹿 父 ） お ～ っ ！
（ 大 魔 王 ） ご いす ～ ！ 旗 包み わし 初めて 見 た
（ 大 魔 王 ） ご いす ～ ！ 旗 包み わし 初めて 見 た
しっ … しまった ～ っ ！
すみません ！ 空気 読め なく て すみません ！
（ 古市 ） なあ なあ 男 鹿 ついに オレ も モテ 期 到来 か ! ?
来 ちゃ った か ？ これ ～ ! ? （ 男 鹿 ） さあ … けど ―
モテ る ヤツ は パン イチ じゃ ねえ だ ろ 普通
分かって ねえ な これ は ―
飾ら ない あなた が 好き って いう 魔 族 の 愛情 表現 な の
まず は 服 を 脱 い で もら お う
何 か オレ 期待 さ れ てる ？
つう か キモイ な お前 … （ ベル 坊 ） アダブ ！
（ アク ババ ） グエーッ ！ （ 古市 ） あっ
ヒルダ さん ！ 脱 い で き まし た よ
（ ヒルダ ） 古市 … やはり 貴 様 は 裸 の ほう が いい な
えっ ！ （ ヒルダ ） 皆 まで 言わ せる な …
貴之 ( た かゆき ) の 裸 が 見 たい と 言って おる の だ
ハハハ … お っ （ におい を 嗅ぐ 音 ）
ふむ … 貴 様 は 強く 惹 ( ひ ) きつける に おい を 持って いる よう だ な
（ 古市 ） は い 来 た これ ～ ！ フンフン さ れる オレ ！
もう これ は 間違い ない オレ は 最強 に モテ て いる ！
オレ エサ の 調達 頑張る っす
（ ヒルダ ） 殊勝 な 心がけ だ な で は 仕上げ に ―
香り を 一層 高める 香水 を 塗って やる
（ 古市 ） な 何 か … エロ い … エロ い ぞ ！
お オレ … 今 幸せ っす
そう か エサ の 役目 そんなに 喜 ん で くれる か
（ 古市 ） エサ の 役 … ？
私 の 見立て に 間違い は なかった な
貴 様 は 最高 級 に うま そう な エサ だ
（ 古市 ） ちょ っ … え えっ ! ? オレ の モテ 期 は ？
（ アランドロン ） 貴之 … （ 男 鹿 ） お っ さん いつの間に ! ?
（ アランドロン ） で … 出 ちゃ う … くっ
（ 古市 ） 待て ！ 出 ちゃ う って 何 が ! ?
（ アランドロン ） パカッ ！
（ 男 鹿 ） あ …
（ 魔物 ） ギャオ オオ ～ ッ ！
なな … 何 す か ？ これ … ？
さあ ！ マカイブタバナズツキリュウ よ ！
貴 様 の 好き な エサ の 踊り 食い 存分に 楽しむ が いい ！
や っぱ オレ エサ ～ ! ?
（ ヒルダ ） おお 古市 ！ なんと 美しい ステップ か
貴 様 今 まで で 最高 に 輝 い て おる ぞ
（ 古市 ） うれしく ねえ っす ～ ！
よし 男 鹿 今度 は 貴 様 の 番 だ
おう 任せろ （ ベル 坊 ） ダーブ ！
（ 古市 ） ひ い ぃ ～ っ ！
（ 魔物 ） あぐ っ ！ （ 古市 ） ああ あ ～ っ ！
さあ ！ 今 こそ 儀式 成立 の 時 ！
う わ ～ っ ！
全開 で いく ぜ ベル 坊 ！ （ ベル 坊 ） アイダブッ ！
（ 男 鹿 ） ゼブルブラスト ！
（ 魔物 ） ギャフ ～ ッ ！ （ 古市 ） あ あ ～ っ ！
（ 男 鹿 ） ヘッ 焼 豚 に して やった ぜ （ ベル 坊 ） ウイィーッ ！
（ ヒルダ ） これ で 儀式 は 完了 し た
あと は 大 魔 王 様 を お迎え する のみ
（ 大 魔 王 ） いや ～ 悪い ねえ こ ～ ん な に たくさん 買って もらっちゃ っ て
（ 男 鹿 父 ） い え ～ 喜んで いた だい て 何より です
（ 男 鹿 父 ） ふ ぅ … これ で 何とか 外交 問題 に は なら なく て 済み そう だ
（ 大 魔 王 ） う お ～ 福引き じゃ ん ！ わし やり たい ！
（ 男 鹿 父 ） いい です よ
（ 大 魔 王 ） はい （ 男性 ） いらっしゃい
（ 男性 ） おめでとう ござい ます 三 等 足 つぼ マッサージ 器 です
（ 大 魔 王 ） あ ～ ！ わし これ 欲しかった ！
最近 血行 が 悪く て 冷え性 な ん よ
よかった です ね マオ さん
（ 大 魔 王 ） さっ 次 は 父ちゃん の 番 よ
（ 男 鹿 父 ） ああ …
（ 男 鹿 父 ） ここ で ティッシュ を 引け ば 万事 解決 …
ティッシュ … ティッシュ 来い …
う お っ まぶしい ！
（ 男性 ） おめでとう ござい ます 一 等 10 万 円 分 の 商品 券 です ！
（ 大 魔 王 ） お ～ 金色 ！ わし 初めて 見 た ～
（ 男 鹿 父 ） しっ … しまった ～ っ ！
すみません すみ ませ ～ ん ！ （ 大 魔 王 ） 次 何 する ～ ？
（ ヒルダ ） 貴 様 ら 今 宵 ( こ よい ) は 大 魔 王 様 を お もてなし する ―
大切 な 宴 ( うた げ ) で ある
大 魔 王 様 は とても 気難しく 宴 は 困難 を 極める こと と な ろ う
だが 恐れる こと は ない 今 宵 の ため ―
最高 の 布陣 を 用意 し た ！
まず は 最高 の メイド たち
って か これ 何の 集まり っす か ？
（ 邦枝 ） マカオ 式 の お 誕生 日 会 … かな ？
（ ヒルダ ） 最高 の ホスト
（ 姫川 ） おい 何 な ん だ ？ この 役
まあまあ わりと 役 得 じゃ ない
（ ヒルダ ） 残り 労働 要員
待て コラ ！ オレ ら の 扱い 雑 すぎる だ ろ っ ！
（ ヒルダ ） 魔物 が 食べ た エサ
オレ の 扱い の ほう が ひどい っす
（ ヒルダ ） 最高 の 食 材 ！ 誇り 高き 魔 王 の 親 ！
そして 最も 尊き 大 魔 王 様 の 子 ！ （ ベル 坊 ） ダーブ ！
（ ヒルダ ） さあ サイ は 投げ られ た ！
今 こそ 大 魔 王 様 を お迎え する 時 ！
いざ っ ！
（ 男 鹿 父 ） ん ？ あれ ？ みんな お そろい で
（ ヒルダ ） あ あの … 大 魔 王 様 は ？
（ 男 鹿 父 ） マオ さん ？ ああ つい さっき 帰った よ
（ しゃっくり ） （ ヒルダ ） は ？ か か … 帰った ! ?
（ 男 鹿 父 ） ご機嫌 で し た よ ～
そ そんな … あ …
（ ベル 坊 ） アッ アー （ 男 鹿 ） まあ 大 魔 王 だ もん な …
（ 側近 ） 大 魔 王 様 ！ やっと 見つけ まし た
（ 大 魔 王 ） アハハ め ん ごめん ご ～ ！
今 帰る とこ だった ん よ ～
（ 側近 ） それ で ヒルダ 様 に お 会い に なら れ た の です か ？
（ 大 魔 王 ） あ ～ ！ わし 忘れ て た ～ ！ ま いっか また 今度 来 れ ば
じゃ わし 先 帰る から ！
（ 側近 ） あ ～ ！ ちょっと お 待ち を 大 魔 王 様 ！
消さ ない で くださ ～ い ！
♪ ～
～ ♪
（ ヒルダ ） 近頃 どう も 男 鹿 たち の 様子 が おかしい
何 か よから ぬ こと を ―
たく らん で いる の で は ある まい な ？
（ 男 鹿 ） ハハ マサカ ソンナ コト ―
アル ワケ ネエヨナ ベルボウ
（ ベル 坊 ） ダダ ブー
（ ヒルダ ） あからさま に 様子 が おかしい で は ない か ！
（ 男 鹿 ） 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」
（ 男 鹿 ） … の ２ 本 だ ぜ ！
（ ヒルダ ） 坊 っちゃ ま まで 私 を 裏切 ろ う と いう の か
こう なったら プリン プリン 体操 に 代わる ―
新しい 体操 を 覚える しか … ！
（ 男 鹿 ） ハ ハハハ …
