×

We gebruiken cookies om LingQ beter te maken. Als u de website bezoekt, gaat u akkoord met onze cookiebeleid.

image

日本の最も人気の童話 | The Most Famous Japanese Tales, うしわかまる

うし わか まる

むかし むかし 、京都 の はずれ の 山 の 中 に 、はげしい ふぶき の 中 を いそぐ 母 と 子 が いました。

おさない 子ども 二 人 と 、そして 母 の むね に は 、一 人 の 赤ん坊 が だかれて おりました。

そのころ 、さむらい たち の 二 大 勢力 、源氏 と 平氏 は 、各地 で はげしく たたかい 、源 氏 の 総 大将 、源 義 朝 (みなもと の よし と も )は 、ついに 平氏 の 手 に よって たおされて しまいました。

義 朝 の つま 、ときわ は 、まだ おさない 今 若 、乙若 、そして 牛 若 の 三 人 の 子 を つれ 、なんとか 平氏 の 手 の とどか ない ところ へ にげよう と した のです。

でも 、とうとう 平氏 の 武士 たち に 発見 されて 、平 清盛 (たいら の きよ もり )の 前 に つれださ れた のでした。

清盛 は 、おさない 子 が 源 氏 の 大将 義 朝 の 子 である こと を 知る と 、すぐに 首 を はねる ように と 命じました。

ところが、

「わたし の 命 は いり ませ ぬ。 そのかわり 、どうか この 子 たち の 命 だけ は お 助け ください ませ」

と いう 、ときわ の ひっしの たのみ に 、心 を うごかさ れた 清盛 は 、子ども たち の 命 を 助ける こと に しました。

そのかわり 、七 さ い の 今 若 、五 さ い の 乙若 は すぐに 寺 へ 、そして 牛 若 も、

七 さい に なったら かならず 寺 ヘ 入れる よう 、母 の ときわ に やくそく さ せた のでした。

年月 は またたくまに すぎ 、やがて 清盛 と の やくそく を はたさ ねば なら ない とき が きました。

「牛 若 、そ なた は もう 七 さ い。 寺 に 入って 、りっぱな お 坊 さま に なら なければ なり ませ ぬ」

こうして 、七 さい に なった ばかりの 牛 若 は 、やさしい 母 に わかれ を つげ なければ なら なかった のです。

「さびしい とき は 、お 父 さま が 大切に して いた 、この よこぶえ を ふき なさい」

牛 若 丸 が あずけられた 寺 は 、くらま の 山 の 中 、うっそうと しげる 木立 の 中 に ある 、くらま 寺 と いう ところ で 、きびしい 修行 生活 が はじまりました。

ある とき 、牛 若 丸 が 一 人 で 勉強 して います と 、どこ から か 、牛 若 丸 を よぶ 声 が します。

「わか さま 、わか さま」

「わたし を よぶ の は 、だれ じゃ?

牛 若 丸 が キョロキョロ と あたり を 見まわす と 、見知らぬ ぼうず が すわって いました。

「わか さま 、お目にかかれて うれしゅう ございます。 わたし は 鎌田 正 近 (か また まさ ちか )と 申す 旅 の 僧。 わか さま 、 よく お 聞き ください ませ。 あなた さま は 、平氏 に ほろぼさ れた 源氏 の 総 大将 、源 義 朝 公 (みなもと の よし と も こう )の お 子 さま です ぞ!

「えっ、わたし がっ!

「そう です 、わたし も 義 朝 公 に お つかえ した 身 、義 朝 公 は 清盛 の 手 に よって ころさ れた のです。

あなた さま は 、父 ぎみ の かたき を うち 、おごる 平家 を こらしめ なければ なりません。 そして 、源氏 一門 を たてなおさ なければ なりません ぞ!

なにもかも 、はじめて 聞く 話 で 、それ を 聞いた 後 、牛 若 丸 は 、山 の 中 へ 走りこんで 、一 人 で なみだ を 流しました。

それ は 、おさない 牛 若 丸 が せおいこむ に は 、あまりに も 重い 運命 でした。

そんな 牛 若 丸 を みかね 、山 の 中 に 住んで いる テング は 牛 若 丸 に 剣 を 教えて くれました。

なん 日 も の 修行 の 結果 、するどく 切りこんで きた 、テング の 太刀 を 、牛 若 丸 は 、ハッと 打ち とめる と 、かえす 刀 で はげしく テング に 打ちこんだ のです。

「やった! やった! とうとう テング を たおした ぞ!

牛 若 丸 の 剣 の うで は 、とうとう テング を たおす まで に なりました。

その 日 いらい 、もう 牛 若 丸 に かなう テング は 一 人 も い なく なりました。

そんな ある 日 、テング が 牛 若 丸 に こういう の です。

「わか さま 、わたし ども が お 教え する こと は 、もう なにも ありません。 このうえ は 、りっぱな お さむらい に なら れます よう」

その テング たち も 、源 氏 の こと を 思う 義 朝 の 家臣 だった のでしょう。

くらま 山 で 剣 を ならった 牛 若 丸 は 、十五 の 年 に 、くらま 寺 から そっと すがた を けした と いう こと です。

さて 、その ころ 京都 で は 、夜な夜な 、怪 僧 弁慶 (かいそう べん けい )なる 者 が すがた を あらわし 、通行人 の 刀 を うばって は 、これ を 一千 本 集める 祈願 (きがん )を たてて いる と いう うわさ で 、おそれられて いました。

そして 今夜 が 、その 一千 本 め の 日 、ここ は 、五 条 大橋。

どこ から と も なく 聞こえて くる 、すんだ ふえ の 音 を 聞いた 弁慶 は 、あたり を うかがう と 、ふえ を ふいて いる の は 、あの 牛 若 丸 でした。

「な んじゃ 、子ども か。 子ども に 用 は な いわい」

と 、いった 弁慶 でした が 、牛 若 丸 の こし に さした 太刀 を 見た とたん、

「うむ 、みごとな 太刀 じゃあ。 この 太刀 なら 、一千 本 めに ふさわしい」

と 、なぎなた を 高く かかげ 、牛 若 丸 の 前 に 立ちはだかりました。

「やい やい 、その 太刀 、おいて いけ!」

ところが 牛 若 丸 は 、弁慶 の そば を スルリ と 通りぬけて いきます。

「ぬ ぬ 、よし 、わし の なぎなた を 受けて みよ 、それ!」

弁慶 は 、なぎなた を ふりまわします が 、牛 若 丸 は 、ヒラリ ヒラリ と かわして しまいます。

ここ と 思えば あちら 、あちら と 思えば そちら 、牛 若 丸 は 、ヒョイ と とびあがり ながら 、手 に 持った おうぎ を 投げました。

おうぎ は 弁慶 の ひたい に あたり 、弁慶 は ひっくりかえって しまった のです。

「ま 、まいりました!

さしも の 弁慶 も 、ガックリ ひざ を ついて あやまり 、弁慶 は 、この とき から 牛 若 丸 の 家来 と なって 、いつまでも 牛 若 丸 に つかえました。

牛 若 丸 は 、のち に 源 九 郎義 経 (げん くろう よし つ ね )と なのって 、兄 の 頼 朝 (より と も )と 力 を あわせ 、ついに は 壇ノ浦 の 戦い で 、平氏 を たおす こと が できた のです。

Learn languages from TV shows, movies, news, articles and more! Try LingQ for FREE

うし わか まる cow|young|circle Ushiwakamaru Ushiwakamaru miembros más jóvenes de la familia formada a finales del periodo Meiji młodsi członkowie rodziny utworzonej pod koniec okresu Meiji bull, Wakano-Chubaru (facção do LDP) младшие члены семьи, сформировавшейся к концу периода Мэйдзи yngre medlemmar av familjen som bildades mot slutet av Meiji-perioden Meiji döneminin sonlarına doğru kurulan ailenin genç üyeleri молодші члени родини, сформованої наприкінці періоду Мейдзі 牛若丸 明治末期形成的年轻家族成员

むかし むかし 、京都 の はずれ の 山 の 中 に 、はげしい ふぶき の 中 を いそぐ 母 と 子 が いました。 ||みやこ||||やま||なか|||||なか|||はは||こ||い ました once||Kyoto||outskirts||||||fierce|snowstorm||||hurrying|mother||child|subject marker|were Vor langer Zeit rasten in einem Berg am Stadtrand von Kyoto eine Mutter und ihr Kind durch einen stürmischen Sturm. A long time ago, in a mountain on the outskirts of Kyoto, there was a mother and her child rushing through a stormy storm. Era uma vez, nas montanhas dos arredores de Quioto, uma mãe e o seu filho que se apressavam a atravessar uma forte tempestade de neve. Давным-давно в горах на окраине Киото мать с ребенком мчались сквозь бурю.

おさない 子ども 二 人 と 、そして 母 の むね に は 、一 人 の 赤ん坊 が だかれて おりました。 |こども|ふた|じん|||はは|||||ひと|じん||あかんぼう||だか れて|おり ました young||||||||chest||||||baby||being held|was lying Sie hatte zwei kleine Kinder und ein Baby in der Brust ihrer Mutter. She had two young children and a baby in her mother's breast. У нее было двое маленьких детей и младенец на груди матери.

そのころ 、さむらい たち の 二 大 勢力 、源氏 と 平氏 は 、各地 で はげしく たたかい 、源 氏 の 総 大将 、源 義 朝 (みなもと の よし と も )は 、ついに 平氏 の 手 に よって たおされて しまいました。 ||||ふた|だい|せいりょく|はじめ し||たいら し||かくち||||げん|うじ||そう|たいしょう|げん|ただし|あさ||||||||たいら し||て|||たおさ れて|しまい ました that time|samurai|||||power|Minamoto||Heike|(topic marker)|various places||fiercely|battle|Minamoto|Mr.||overall|commander|Minamoto|justice||Minamoto||Yoshi|and|||finally|Heike||||by|defeated|was defeated Zu dieser Zeit kämpften die beiden Großmächte der Samurai, der Genji- und der Taira-Clan, in verschiedenen Teilen des Landes erbittert, und Minamoto no Yoshitomo, der Oberbefehlshaber des Genji-Clans, wurde schließlich vom Taira-Clan besiegt Weg. Around that time, the two major powers of the samurai, the Genji and the Taira clan, fought fiercely in various parts of the country, and Minamoto no Yoshitomo, the supreme commander of the Genji clan, was finally defeated by the Taira clan. It's gone. В то время две основные силы самураев, Гэндзи и клан Тайра, яростно сражались в разных частях страны, и Минамото-но Ёситомо, верховный главнокомандующий клана Гэндзи, был окончательно побежден кланом Тайра. ушел.

義 朝 の つま 、ときわ は 、まだ おさない 今 若 、乙若 、そして 牛 若 の 三 人 の 子 を つれ 、なんとか 平氏 の 手 の とどか ない ところ へ にげよう と した のです。 ただし|あさ|||||||いま|わか|おつじゃく||うし|わか||みっ|じん||こ||||たいら し||て||||||||| right|morning||wife|Tokiwa|||young|||Otaru||calf|young|||||||took|somehow|Taira||||reach||reach||tried to escape||| Yoshitomos Sohn Tokiwa nahm seine drei Kinder Imanwaka, Otowaka und Ushiwaka, die noch jung waren, und versuchte, sie aus der Reichweite des Taira-Clans zu bringen. Yoshitomo's son, Tokiwa, took his three children, Imanwaka, Otowaka, and Ushiwaka, who were still young, and tried to get them out of the Taira clan's reach. Сын Ёситомо, Токива, забрал своих троих детей, Иманваку, Отоваку и Ушиваку, которые были еще маленькими, и попытался увести их из досягаемости клана Тайра.

でも 、とうとう 平氏 の 武士 たち に 発見 されて 、平 清盛 (たいら の きよ もり )の 前 に つれださ れた のでした。 ||たいら し||ぶし|||はっけん|さ れて|ひら|きよもり||||||ぜん|||| but|finally|||warrior|||discovery||Taira|Kiyomori|Taira||Kiyomori|forest|||locative particle|brought||was Er wurde jedoch schließlich von den Samurai des Taira-Clans entdeckt und vor Taira no Kiyomori gebracht. However, he was eventually discovered by the Taira clan samurai and brought before Taira no Kiyomori. Однако в конце концов он был обнаружен самураями клана Тайра и предстал перед Тайра-но Киёмори.

清盛 は 、おさない 子 が 源 氏 の 大将 義 朝 の 子 である こと を 知る と 、すぐに 首 を はねる ように と 命じました。 きよもり|||こ||げん|うじ||たいしょう|ただし|あさ||こ||||しる|||くび|||||めいじ ました ||young|||Minamoto|clan||general||||||||||immediately|||behead|||ordered Als Kiyomori erfuhr, dass Osanaiko der Sohn von Yoshitomo, dem General des Genji-Clans, war, befahl er, sie sofort zu enthaupten. When Kiyomori found out that Osanaiko was the son of Yoshitomo, the general of the Genji clan, he ordered her to be beheaded immediately. Когда Киёмори узнал, что Осанаико была сыном Ёситомо, генерала клана Гэндзи, он приказал немедленно обезглавить ее.

ところが、 but

「わたし の 命 は いり ませ ぬ。 ||いのち|||| ||life||not needed|| "My life will not be taken. «Мою жизнь не отнимут. そのかわり 、どうか この 子 たち の 命 だけ は お 助け ください ませ」 |||こ|||いのち||||たすけ|| instead|please|||||life||||help|| Bitte retten Sie im Gegenzug das Leben dieser Kinder." In exchange, please save the lives of these children." В свою очередь, пожалуйста, спасите жизни этих детей».

と いう 、ときわ の ひっしの たのみ に 、心 を うごかさ れた 清盛 は 、子ども たち の 命 を 助ける こと に しました。 |||||||こころ||||きよもり||こども|||いのち||たすける|||し ました ||||urgent|request||||moved||Taira no Kiyomori|||||lives||||| Kiyomori war von Tokiwas Bitte berührt und beschloss, das Leben der Kinder zu retten. Kiyomori was touched by Tokiwa's request and decided to save the children's lives. Киёмори был тронут просьбой Токивы и решил спасти жизни детей.

そのかわり 、七 さ い の 今 若 、五 さ い の 乙若 は すぐに 寺 へ 、そして 牛 若 も、 |なな||||いま|わか|いつ||||おつじゃく|||てら|||うし|わか| |||||||five||||||immediately|temple|to||cow|| Stattdessen gingen Konwaka, der sieben Jahre alt war, und Otowaka, der fünf Jahre alt war, sofort zum Tempel, und auch Ushiwaka Instead, Konwaka, who was seven years old, and Otowaka, who was five, immediately went to the temple, and Ushiwaka also Вместо этого Конвака, которой было семь лет, и Отовака, которой было пять лет, немедленно отправились в храм, и Ушивака тоже

七 さい に なったら かならず 寺 ヘ 入れる よう 、母 の ときわ に やくそく さ せた のでした。 なな|||||てら||いれる||はは||||||| |||became|always||temple|will enter||mother||promise||promise||| Er ließ sich von seiner Mutter Tokiwa drängen, den Tempel zu betreten, als er sieben wurde. He made his mother, Tokiwa, urge him to enter the temple when he turned seven. Он заставил свою мать, Токиву, убедить его войти в храм, когда ему исполнилось семь лет.

年月 は またたくまに すぎ 、やがて 清盛 と の やくそく を はたさ ねば なら ない とき が きました。 ねんげつ|||||きよもり|||||||||||き ました months||in the blink of an eye|passed|eventually|Taira no Kiyomori|||||fulfilled|must||||| Die Jahre vergingen im Handumdrehen und schließlich kam der Zeitpunkt, an dem ich mit Kiyomori Schluss machen musste. The years flew by in the blink of an eye, and eventually the time came when I had to break up with Kiyomori. Годы пролетели в мгновение ока, и в конце концов пришло время, когда мне пришлось расстаться с Киёмори.

「牛 若 、そ なた は もう 七 さ い。 うし|わか|||||なな|| |||you|||||years „Ushiwaka, du bist schon sieben Jahre alt. "Ushiwaka, you are already seven years old. «Ушивака, тебе уже семь лет. 寺 に 入って 、りっぱな お 坊 さま に なら なければ なり ませ ぬ」 てら||はいって|||ぼう||||||| temple|||splendid||priest|sir|||||| Du musst den Tempel betreten und ein guter Mönch werden." You have to enter the temple and become a fine monk." Ты должен войти в храм и стать прекрасным монахом».

こうして 、七 さい に なった ばかりの 牛 若 は 、やさしい 母 に わかれ を つげ なければ なら なかった のです。 |なな|||||うし|わか|||はは|||||||| thus|||||just||||kind|||parting||to convey|||| Ushiwaka, der gerade sieben geworden war, musste sich von seiner lieben Mutter verabschieden. Ushiwaka, who had just turned seven, had to say goodbye to his kind mother. Ушиваке, которому только что исполнилось семь лет, пришлось попрощаться со своей доброй матерью.

「さびしい とき は 、お 父 さま が 大切に して いた 、この よこぶえ を ふき なさい」 ||||ちち|||たいせつに||||||| lonely|||||||preciously||||bamboo flute|(object marker)|wipe| "Wenn du einsam bist, wische dieses Gesicht ab, das dein Vater so sehr schätzte." "When you're lonely, wipe this face that your father cherished." «Когда тебе будет одиноко, сотри это лицо, которым дорожил твой отец».

牛 若 丸 が あずけられた 寺 は 、くらま の 山 の 中 、うっそうと しげる 木立 の 中 に ある 、くらま 寺 と いう ところ で 、きびしい 修行 生活 が はじまりました。 うし|わか|まる||あずけ られた|てら||||やま||なか|||こだち||なか||||てら||||||しゅぎょう|せいかつ||はじまり ました ||||was entrusted|||Kurama|||||densely|dense|grove|||||||||||strict|training|||began Der Tempel, der Ushiwakamaru anvertraut wurde, hieß Kurama-dera und befindet sich in einem dichten Berghain in Kurama-no-yama, wo er sein strenges asketisches Leben begann. The temple that Ushiwakamaru was entrusted to was called Kurama-dera, which is located in a thick grove of trees in the mountains of Kurama, and began his strict ascetic life. Храм, который был доверен Ушивакамару, назывался Курама-дэра, который располагался в густой роще деревьев в горах Курамы, и начал его строгую подвижническую жизнь.

ある とき 、牛 若 丸 が 一 人 で 勉強 して います と 、どこ から か 、牛 若 丸 を よぶ 声 が します。 ||うし|わか|まる||ひと|じん||べんきょう||い ます|||||うし|わか|まる|||こえ||し ます |||||||||study|||||||||||called||| Eines Tages, als Ushiwakamaru alleine lernte, hörte er eine Stimme, die nach ihm rief. One day, when Ushiwakamaru was studying alone, he heard a voice calling out to him. Однажды, когда Ушивакамару занимался в одиночестве, его откуда-то окликнул голос.

「わか さま 、わか さま」 young|||

「わたし を よぶ の は 、だれ じゃ? ||to call|||| Кто мне звонит?

牛 若 丸 が キョロキョロ と あたり を 見まわす と 、見知らぬ ぼうず が すわって いました。 うし|わか|まる||||||みまわす||みしらぬ||||い ました ||||looking around||surroundings||look around||unknown|boy||sitting| Als Ushiwakamaru sich unruhig umsah, sah er dort einen Fremden sitzen. When Ushiwakamaru looked around restlessly, he saw a stranger sitting there. Ушивакамару оглянулся и увидел, что на нем сидит странный плащ.

「わか さま 、お目にかかれて うれしゅう ございます。 ||おめにかか れて|| ||seeing|happy|ございます „Waka-sama, schön dich kennenzulernen. "Waka-sama, nice to meet you. Я рад видеть вас, господин Вака. わたし は 鎌田 正 近 (か また まさ ちか )と 申す 旅 の 僧。 ||かまた|せい|ちか||||||もうす|たび||そう I||Kamata|Masachika|near|||Masa|Chika||called|travel||monk I am Kamata Masachika, a traveling monk. Я Камата Масачика, странствующий монах. わか さま 、 よく お 聞き ください ませ。 ||||きき|| ||||||please Sir, please listen carefully. Пожалуйста, слушайте внимательно, юная леди. あなた さま は 、平氏 に ほろぼさ れた 源氏 の 総 大将 、源 義 朝 公 (みなもと の よし と も こう )の お 子 さま です ぞ! |||たいら し||||はじめ し||そう|たいしょう|げん|ただし|あさ|おおやけ|||||||||こ||| |||Heike||destroyed||||chief||Minamoto|||lord|||||||||||| Du bist der Sohn von Minamoto no Yoshitoko, dem Oberbefehlshaber des Genji-Clans, der vom Taira-Clan verwüstet wurde! You are the son of Minamoto no Yoshitoko, the supreme commander of the Genji clan who was devastated by the Taira clan! Вы сын Минамото-но Ёситоко, верховного главнокомандующего клана Гэндзи, который был опустошен кланом Тайра!

「えっ、わたし がっ! ||が っ ||gulp „Äh, ich bin’s! "Eh, it's me! "Эх, это я!

「そう です 、わたし も 義 朝 公 に お つかえ した 身 、義 朝 公 は 清盛 の 手 に よって ころさ れた のです。 ||||ただし|あさ|おおやけ|||||み|ただし|あさ|おおやけ||きよもり||て||||| ||||righteousness|||||of service||body|||||Taira no Kiyomori|||||killed|| „Das stimmt, ich war auch bei Lord Yoshitomo angestellt, und Lord Yoshitomo wurde von Kiyomoris Händen getötet. "That's right, I was also employed by Lord Yoshitomo, and Lord Yoshitomo was killed by Kiyomori's hands. «Правильно, я также был нанят лордом Ёситомо, а лорд Ёситомо был убит руками Киёмори.

あなた さま は 、父 ぎみ の かたき を うち 、おごる 平家 を こらしめ なければ なりません。 |||ちち|||||||へいけ||||なり ませ ん ||||like||enemy||to strike|punish|Heike||punish|must not| Du musst deinen Vater verprügeln und die arrogante Heike bestrafen. You have to beat your father and punish the arrogant Heike. Вам предстоит избить отца и наказать заносчивого Хайке. そして 、源氏 一門 を たてなおさ なければ なりません ぞ! |はじめ し|いちもん||||なり ませ ん| |Genji|Genji clan||reestablish||must not be allowed| Und der Genji-Clan muss wieder aufgebaut werden! And the Genji clan must be rebuilt! И клан Гэндзи должен быть восстановлен!

なにもかも 、はじめて 聞く 話 で 、それ を 聞いた 後 、牛 若 丸 は 、山 の 中 へ 走りこんで 、一 人 で なみだ を 流しました。 ||きく|はなし||||きいた|あと|うし|わか|まる||やま||なか||はしりこんで|ひと|じん||||ながし ました everything|first|heard||||||after|cow||||||||ran into||person||tears||shed tears Es war alles eine Geschichte, die er noch nie zuvor gehört hatte, und nachdem er sie gehört hatte, rannte Ushiwakamaru in die Berge und wusch die Tränen alleine weg. It was all a story he had never heard before, and after hearing it, Ushiwakamaru ran into the mountains and washed away the tears by himself. Это была история, которую он никогда раньше не слышал, и, услышав ее, Ушивакамару побежал в горы и сам смыл слезы.

それ は 、おさない 牛 若 丸 が せおいこむ に は 、あまりに も 重い 運命 でした。 |||うし|わか|まる|||||||おもい|うんめい| ||young|||||shoulder the burden|||too||heavy|fate| Es war ein Schicksal, das zu schwer für Ushiwakamaru war, um es zu akzeptieren. It was a fate too heavy for Ushiwakamaru to accept. Это была слишком тяжелая судьба для Ушивакамару, чтобы принять ее.

そんな 牛 若 丸 を みかね 、山 の 中 に 住んで いる テング は 牛 若 丸 に 剣 を 教えて くれました。 |うし|わか|まる|||やま||なか||すんで||||うし|わか|まる||けん||おしえて|くれ ました |||||unable to bear|||||||tengu||||||sword||taught| Als er Ushiwakamaru so sah, brachte Tengu, der in den Bergen lebt, Ushiwakamaru bei, wie man das Schwert benutzt. Увидев Ушивакамару таким, Тэнгу, живущий в горах, научил Ушивакамару пользоваться мечом.

なん 日 も の 修行 の 結果 、するどく 切りこんで きた 、テング の 太刀 を 、牛 若 丸 は 、ハッと 打ち とめる と 、かえす 刀 で はげしく テング に 打ちこんだ のです。 |ひ|||しゅぎょう||けっか||きりこんで||||たち||うし|わか|まる||はっと|うち||||かたな|||||うちこんだ| ||||training||result|sharply|sharply cut||||sword||||||||stopped||returned||||||struck| Nach vielen Tagen des Trainings stoppte Ushiwakamaru plötzlich das Schwert des Tengu, das scharf in ihn einschnitt, und schlug dann hart mit seinem Umkehrschwert auf den Tengu ein. После многих дней тренировок Ушивакамару внезапно остановил меч тенгу, который резко вонзился в него, а затем сильно ударил тенгу своим реверсивным мечом.

「やった! やった! Hurra! とうとう テング を たおした ぞ! |tengu||defeated| Endlich hast du den Tengu besiegt! Вы наконец-то победили тенгу!

牛 若 丸 の 剣 の うで は 、とうとう テング を たおす まで に なりました。 うし|わか|まる||けん||||||||||なり ました ||||||arm|||||defeat||| Mit Ushiwakamarus Schwert gelang es ihm schließlich, den Tengu zu besiegen. With Ushiwakamaru's sword, he finally managed to defeat the tengu. Меч-доспех Ушивакамару наконец-то смог убить Тенгу.

その 日 いらい 、もう 牛 若 丸 に かなう テング は 一 人 も い なく なりました。 |ひ|||うし|わか|まる|||||ひと|じん||||なり ました ||since||||||could match|||||||| Von diesem Tag an konnte es kein einziger Tengu mehr mit Ushiwakamaru aufnehmen. From that day on, not a single tengu could match Ushiwakamaru. С того дня ни один тэнгу не мог сравниться с Ушивакамару.

そんな ある 日 、テング が 牛 若 丸 に こういう の です。 ||ひ|||うし|わか|まる|||| Eines Tages sagte Tengu zu Ushiwakamaru. One day, Tengu said to Ushiwakamaru. Однажды Тэнгу сказал Ушивакамару.

「わか さま 、わたし ども が お 教え する こと は 、もう なにも ありません。 ||||||おしえ||||||あり ませ ん „Meine Liebe, wir haben dir nichts mehr beizubringen. "My dear, we have nothing more to teach you. «Дорогая, нам больше нечему тебя учить. このうえ は 、りっぱな お さむらい に なら れます よう」 |||||||れ ます| above|||||||can become| Ich hoffe, dass Sie von nun an ein großartiger Samurai werden.“ From now on, I hope you will become a splendid samurai.” Отныне, я надеюсь, ты станешь великолепным самураем.

その テング たち も 、源 氏 の こと を 思う 義 朝 の 家臣 だった のでしょう。 ||||げん|うじ||||おもう|ただし|あさ||かしん|| Diese Tengu müssen Yoshitomos Vasallen gewesen sein, die an Genji dachten. Those tengu must have been Yoshitomo's vassals who thought of Genji. Те тенгу, должно быть, были вассалами Ёситомо, которые думали о Гэндзи.

くらま 山 で 剣 を ならった 牛 若 丸 は 、十五 の 年 に 、くらま 寺 から そっと すがた を けした と いう こと です。 |やま||けん|||うし|わか|まる||じゅうご||とし|||てら||||||||| |||||learned swordsmanship|||||||||||||appearance||disappeared|||| Es wird gesagt, dass Ushiwakamaru, der auf dem Berg Kurama die Schwertkunst gelernt hatte, ihn in seinem fünfzehnten Lebensjahr stillschweigend aus dem Kurama-Tempel warf. It is said that Ushiwakamaru, who had learned swordsmanship on Mt. Kurama, quietly kicked him out of the Kurama Temple in his fifteenth year. Говорят, что Ушивакамару, изучивший фехтование на горе Курама, незаметно выгнал его из храма Курамы на пятнадцатом году жизни.

さて 、その ころ 京都 で は 、夜な夜な 、怪 僧 弁慶 (かいそう べん けい )なる 者 が すがた を あらわし 、通行人 の 刀 を うばって は 、これ を 一千 本 集める 祈願 (きがん )を たてて いる と いう うわさ で 、おそれられて いました。 |||みやこ|||よなよな|かい|そう|べんけい|||||もの|||||つうこうにん||かたな||||||いっせん|ほん|あつめる|きがん|||||||||おそれ られて|い ました ||||||every night|mysterious||Buddhist monk|mysterious monk|Buddhist monk|suspicious person||||||appeared|passerby||||stole||||one thousand|book|gathering|prayer|prayer||made||||||feared| Ungefähr zu dieser Zeit erschien Nacht für Nacht in Kyoto ein seltsamer Mönch namens Benkei, der die Schwerter von Passanten stahl und betete, 1.000 davon zu sammeln.Es wurde von Gerüchten befürchtet, dass es gebaut wurde. Around that time, night after night in Kyoto, a strange monk called Benkei would appear, stealing the swords of passers-by and praying to collect 1,000 of them. It was feared by rumors that it was being built. Примерно в то же время ночь за ночью в Киото появлялся странный монах по имени Бэнкэй, крадя мечи прохожих и молясь собрать их 1000. Ходили слухи, что он строится.

そして 今夜 が 、その 一千 本 め の 日 、ここ は 、五 条 大橋。 |こんや|||いっせん|ほん|||ひ|||いつ|じょう|おおはし ||||||||||||branch|big bridge Und heute Abend ist der 1.000. Tag hier bei Gojo Ohashi. Tonight is the 1,000th day of the event, and this is the Gojo Bridge. И сегодня 1000-й день здесь, в Годзё Охаси.

どこ から と も なく 聞こえて くる 、すんだ ふえ の 音 を 聞いた 弁慶 は 、あたり を うかがう と 、ふえ を ふいて いる の は 、あの 牛 若 丸 でした。 |||||きこえて|||||おと||きいた|べんけい|||||||||||||うし|わか|まる| |||||heard||finished|flute|||||||surroundings||to look around||||playing|||||||| Benkei, der aus dem Nichts das Geräusch von Dämpfen hörte, sah sich um und sah Ushiwakamaru pfeifen. Бенкей, услышавший звук выходящего из ниоткуда дыма, огляделся и увидел, что Ушивакамару пускает дым.

「な んじゃ 、子ども か。 ||こども| „Was, bist du ein Kind? 子ども に 用 は な いわい」 こども||よう||| |||||celebration Für Kinder ist das nicht sinnvoll." I have no use for children. Это не полезно для детей».

と 、いった 弁慶 でした が 、牛 若 丸 の こし に さした 太刀 を 見た とたん、 ||べんけい|||うし|わか|まる|||||たち||みた| |||||||||腰||stuck|||| sagte Benkei, aber sobald er das Schwert in Ushiwakamarus Sieb sah, — сказал Бэнкэй, но как только он увидел меч в сите Ушивакамару,

「うむ 、みごとな 太刀 じゃあ。 ||たち| yes|splendid|| „Umu, was für ein wunderbares Schwert. Mm, a magnificent sword, then. "Уму, какой чудесный меч. この 太刀 なら 、一千 本 めに ふさわしい」 |たち||いっせん|ほん|| |long sword|if it's||book|at most|suitable for Этот меч подходит для 1000-го меча».

と 、なぎなた を 高く かかげ 、牛 若 丸 の 前 に 立ちはだかりました。 |||たかく||うし|わか|まる||ぜん||たちはだかり ました |polearm|||raised|||||||stood in front of Damit hob er seine Naginata hoch und stellte sich vor Ushiwakamaru. С этими словами он высоко поднял свою нагинату и встал перед Ушивакамару.

「やい やい 、その 太刀 、おいて いけ!」 |||たち|| hey|||sword||put "Nein, nein, steck das Schwert weg!" — Нет, нет, убери этот меч!

ところが 牛 若 丸 は 、弁慶 の そば を スルリ と 通りぬけて いきます。 |うし|わか|まる||べんけい||||||とおりぬけて|いき ます |||||Benkei||beside||smoothly||slipped past| Ushiwakamaru schlüpft jedoch an Benkei vorbei. However, Ushiwakamaru slips past Benkei. Однако Ушивакамару ускользает от Бенкея.

「ぬ ぬ 、よし 、わし の なぎなた を 受けて みよ 、それ!」 |||||||うけて|| |will||||polearm||receive|try| "Nuh-uh, you can take my sword, that's it!" "Ну-ну, ладно, возьми мою нагинату, вот и все!"

弁慶 は 、なぎなた を ふりまわします が 、牛 若 丸 は 、ヒラリ ヒラリ と かわして しまいます。 べんけい||||ふりまわし ます||うし|わか|まる||ひらり|ひらり|||しまい ます Benkei||naginata||swings|||||||lightly||dodges| Benkei schwingt seine Naginata herum, aber Ushiwakamaru weicht ihr aus. Бенкей размахивает нагинатой, но Ушивакамару уклоняется.

ここ と 思えば あちら 、あちら と 思えば そちら 、牛 若 丸 は 、ヒョイ と とびあがり ながら 、手 に 持った おうぎ を 投げました。 ||おもえば||||おもえば||うし|わか|まる||||||て||もった|||なげ ました |||over there|||||||||lightly||jumped|||||fan||threw Wenn du denkst, es ist hier, ist es so, wenn du denkst, es ist so, springt Ushiwakamaru auf und wirft ihm den Ball in die Hand. Ushiwakamaru, who had been standing up and throwing the ogi in his hand, was now in a state of shock. Если ты думаешь, что это здесь, то это так, если ты думаешь, что это так, Ушивакамару вскакивает и бросает мяч, который держит в руке.

おうぎ は 弁慶 の ひたい に あたり 、弁慶 は ひっくりかえって しまった のです。 ||べんけい||ひ たい|||べんけい|||| fan||||forehead|||Benkei|topic marker|fell over|| Ougi schlug Benkei auf die Stirn und Benkei fiel hin. Оуги ударил Бенкея по лбу, и Бенкей упал.

「ま 、まいりました! |まいり ました |came „Ach, ich bin da! «О, вот и я!

さしも の 弁慶 も 、ガックリ ひざ を ついて あやまり 、弁慶 は 、この とき から 牛 若 丸 の 家来 と なって 、いつまでも 牛 若 丸 に つかえました。 ||べんけい||がっくり|||||べんけい|||||うし|わか|まる||けらい||||うし|わか|まる||つかえ ました also||Benkei||disappointed|knee||kneeling|apologized||||||||||retainer||||||||served Even Benkei fell to his knees and apologized. Benkei became Ushiwakamaru's retainer and followed Ushiwakamaru forever. Même Benkei tomba à genoux et s'excusa. À partir de ce moment, Benkei devint le serviteur d'Ushiwakamaru et le suivit pour toujours. Бенкей тоже упал на колени и извинился.

牛 若 丸 は 、のち に 源 九 郎義 経 (げん くろう よし つ ね )と なのって 、兄 の 頼 朝 (より と も )と 力 を あわせ 、ついに は 壇ノ浦 の 戦い で 、平氏 を たおす こと が できた のです。 うし|わか|まる||||げん|ここの|ろうぎ|へ||||||||あに||たの|あさ|||||ちから|||||だんのうら||たたかい||たいら し|||||| ||||later||source||Yoshitune|Yoshitsune|source||||||called||||||||||||||Dan-no-ura||battle||||defeat|||| Ushiwakamaru änderte später seinen Namen in Genkuro Yoshitsune, tat sich mit seinem älteren Bruder Yoritomo zusammen und besiegte schließlich den Taira-Clan in der Schlacht von Dannoura. Позже Ушивакамару сменил имя на Гэнкуро Ёсицунэ, объединил силы со своим старшим братом Ёритомо и, наконец, победил клан Тайра в битве при Данноуре.