×

We gebruiken cookies om LingQ beter te maken. Als u de website bezoekt, gaat u akkoord met onze cookiebeleid.


image

Ted Talks, こどもに学ぶ 明るい未来の作り方 | 小竹 めぐみ | TEDxFukuoka

こども に 学ぶ 明るい 未来 の 作り 方 | 小竹 めぐみ | TEDxFukuoka

字幕 : Takahiro Shimpo 校正 : Takafusa Kitazume

自然の もの は みんな 違った 形 を 持って います

例えば 空 の 雲 も

海辺 の 貝殻 も

小石 も

一つ一つ が 違う

それ こそ が 自然な ん です

そして 私 たち 人間 も

違う 形 を 持ってる よ と

それ を 私 に 教えて くれた の は

小さな 小さな 子供 たち でした

保育 士 と 聞く と 皆さん どんな 仕事 を 思い浮かべます か?

子供 に 寄り添って 生活 の お 世話 を したり 遊んだり

実は 私 は それ と は 少し 違う 保育 士 と して 生きて います

私 は 園 に は 属さ ず に 自由に 動き回って

子供 に とって 良い 環境 を 作る

それ を 自分 の 仕事 に して います

これ は 私 の 形 を 生かして

自分 で 選んで 創って いった 保育 士 の 形 です

保育 士 を して 私 は

何 百 人 と いう 子供 たち に 出会って きました が

彼ら が 私 に 教えて くれた

たった 一 つ の シンプルな こと

それ を 今日 は 皆さん に お 伝え し たくて

ここ に 立って います

昔 の 話 を 少し さ せて ください

私 の 保育 士 一 年 目 の 時 の 話 です

たくさんの 感動 と ショック 色 んな 出会い が ありました

その 中 でも 印象 的だった 子供 の 話

ある 男の子 は いつも おもちゃ を 投げつけて いた

私 は 「壊れちゃ うよ 」と 伝えました

すると ケロッ と した 顔 で

「また 買えば いい じゃ ん 」と 教えて くれました

なんで そんな こと 言う んだろう と 思いました が

でも よく 考えた ん です

私 も 物 が 壊れたら 買ってる なあ と

そう 彼ら は よく 見て いる

そして 私 たち 大人 の 行動 を

言葉 を 吸収 して いる だけ な ん です

また こんな 子 も いました

「お 絵かき を しよう ね 」と いう 時間 に

何も し ない そして 不安 げ に 言う ん です

「何 色 で 描く の ?何 描けば いい?

先生 描いて 」と

なんで か なあ と 思って いる と

お迎え に きた お母さん は その 子 に

「はい 鞄 持って 、はい 靴 は いて

はい 早く 行く わ よ 」と

その 子 が 考える 余地 も 与え ず に

たくさん 言葉 を 与えて いました

勿論 悪気 が あって じゃ ありません

また こんな こと も よく ありました

「チック 」って 聞いた こと あります か?

いつも と は 違う 行動 を 子供 が する こと が あります

爪 を 噛んだり

性器 を いじったり

大人 は 止め させよう と します が 止まら ない ん です

そんな 時 私 は 保護者 の 方 と

たくさん 対話 を しました

「最近 どう です か ?」と

すると 実は 最近 こんな こと が あって イライラ して た と か

こんな 変化 が あって すごく 落ち込んで た と か

そんな こと が 出て きます

そして たくさん たくさん 聞いて

ふっと 肩 の 力 が 下りる 瞬間 が ある ん です

そう する と 子供 の チック は

きれいさっぱり 直って いる

そんな 事例 を 私 は

目の前 で ゴロゴロ と 見て きました

保育 士 一 年 目 私 が 知った こと は

子供 は 私 たち 大人 の 鏡

そんな こと に 気付いた 2006年

私 は アマゾン 川 へ 旅行 に 行った ん です

そして ここ で 一 つ

大切な 問い を 持ち帰る こと に なりました

葉っぱ や 小鳥 たくさん の 命 に 囲まれて

「ああ 人間 も 自然の 一部 だ 」と 思った ん です

その 時 「人間 の 自然な 状態って どんなだろう」

と 浮かび上がりました

そして 帰国 後

答え は 子供 たち の 中 に ありました

彼ら は 大いに 泣いて

大いに 笑います

そして 思いっきり いじけます ね

そして タタタ と 近づいて きた か と 思えば

「めぐ 先生 大好き 」と 言って 逃げたり します

雨 の 日 に は しずく の ダンス を 踊って

晴れの 日 に は お 日 様 の 歌 を 歌って いる

そう 彼ら は 自分 に とても 素直に 生きて いる ん です

そして ない もの を 欲しがる んじゃ なくって

ある もの に 目 を 向けて

喜び 楽しんで いる

人間 の 自然な 姿って

これ な んだ な と 私 は 実感 しました

さて 先ほど 言いました

大人 たち は 子供 たち に

たくさんの 影響 を 与えて いる

でも 現代 の 大人 たちって どう でしょう か?

たくさんの 保護者 の 方 に 出会って きました し

たくさんの 保育 士 の 人 と 一緒に 働いて きました が

全員 では ありません

けれど 多く の 大人 が とても 忙しい

そして 心 が 疲れて いる

例えば 生涯 に 一 度

うつ病 に かかる と 言われて いる 人間 は 15人 に 1人

そして 今 100万人 を 超える 人 が

医療 機関 に うつ病 患者 と して 通って いる

そんな 現状 が あります

更に その 患者 さん は

ほとんど 子育て 世代 に とても 集中 して いる

保育 士 さん も そう です

更に 2010年 に は

児童 虐待 の 相談 件数 が 5万件 を 超えました

それ ら の 大人 の ストレス や 疲弊

全部 子供 たち に 伝わって います

言葉 で 、態度 で 、エネルギー で

悪気 が なくて も 伝わって いく

その 結果 ニュース に 出たり 出 なかったり して

いじめ や 学級 崩壊 、ひきこもり など

今度 は 子供 たち の 心 に

鏡 と なって 映って いって いる

そんな 負 の チェーン 現象 が ある と 私 は 感じて います

さて 私 は 何 が できる んだろう

保育 士 は 卒園 して しまったら 何も でき ない

そう 思って 無力 感 に 襲われて 泣いた 日 が ありました

でも よく 考えたら

それ は 概念 かも しれ ない そう 思った ん です

そんなに 影響 力 が ある なら

私 は 保育 士 と して 子供 だけ で は なく

子供 の 隣 に いる 大人 が 笑顔 に なる お 手伝い も したい

私 は 欲張りに なりました

どうして 笑顔 に なら ないって?

それ は 一生懸命

大人 たち は 理想 に 近づこう と

同じ よう に しよう と

完璧に し なくちゃ と

頑張って いる から

そして 自分 を どこ か に 置き忘れて きて しまう

実は 私 は 今 こんな ところ に 立って 皆さん に お 話し を して います が

元々 生き生き と 生きて いた わけで は ない ん です

私 の 話 を 少し だけ したい と 思います

元々 私 は とって も おっちょこちょいで

一 日 に 何度 も 物 を 失 く したり 落としたり して

大騒ぎ な ん です

そして 小さい ころ から 周り の 大人 に

「なんで ちゃんと でき ない んだ!」

「なんで そんなに 不注意な んだ!」

と 怒られて きました

その 度 に 私 は 私 を 怒りました

「なんで みんな と 同じ よう に でき ない の ?」と

大人 に なって から も

実は 当たり前の 業務 が でき なかったり して

「こんな こと が 出来 ない なんて 保育 士 失格 だ よ 」なんて

先輩 に 言われた こと も あった ん です

本当に そうだ よ なあ と 思って

また 私 を 怒りました

けれど 目の前 の 子供 たち を 見て みたら

耳 の 聞こえ ない 女の子 がいたん です が

その 子 に いつも 優しく して いる 男の子 が いた ん です

そして 耳 の 聞こえ ない 女の子 は 手先 が とても 器用だった から

靴 ひも を 結んで あげて いました

その 支え合い を 見た 時 に

「ああ これ だ 」と 思った ん です

よく 見たら そこ だけ じゃ ない

子供 たち は 色々な できる こと と 、でき ない こと を

支え合って 暮らして いた ん です

私 たち は そう やって

支え合う こと が できる こと を

いつしか 忘れて いって しまった の かも しれ ない

そして 一 年 半 前 です

私 に とって とても 大切な

最後 の 1ピース が 揃った ん です

ひょんな きっかけ から 私 は 病院 で 診断 を 受ける こと に なりました

私 は 発達 障害 だった みたいです

診断 書 を 手 に 持って プルプル と 震えました

そして 涙 が 流れた

だって ようやく 言える ん です 「なんで でき ない の 私 」じゃ なくて

「でき なかった んだ よ ね 」って

「でも 頑張った ね 」って ようやく 認めて あげられた ん です

とても 素敵な 先生 が こんな こと を 言いました

「あなた は でき ない こと が ある けど できる こと が ある よ ね

人って プラスマイナスゼロ

みんな そう な んだ よ 」って 言いました

私 は 母親 に 電話 を して

こんな スペシャルに 生んで くれて ありがとう と 言いました

自分 を 知って 、愛した 時

そこ から 私 の 世界 は 動き出した ん です

自分 の 形 を 勇気 を 持って 知る

そして それ を 受け入れる と どう なる か

目の前 に いる 人 の 形 が 見えて くる

デコボコ が 愛 おしく なる

そして あの 小さな 子 たち の よう に

活 かし 合える

違い を 活 かし 合う と いう こと が その後 できて いく ん です

人 に は 役割 が ある と 感じて います

自分 の 形 を 知る こと から それ は 始まります

私 は ただ この 言葉 を

言いたい だけ な ん です 子供 たち に

「その まん ま 大きく なって ね」

これ を 言う ため に なにも 千 人 、1万人

社会 を 変えよう じゃ なくて も いい ん です

たった 一 つ の 家族 から でも いい

たった 数 人 の 仲良し グループ から でも いい から

違い を 生かし 合う こと を 始めて みません か?

だって 私 たち は 自然の 一部 だから

今日 は 皆さん に 私 から 伝えたい こと が あった ので

短い 短い 手紙 を 書いて きました

最後に 伝え させて ください

デコボコ な あなた へ

不器用で ありがとう

寂し がり 屋 で ありがとう

わがままで ありがとう

でき ない あなた で ありがとう

あなた の デコボコ が

私 と 誰 か の ありのまま を 支えて くれる

あなた は どんな 形 を して います か?

世界 で たった 一 人 の あなた

私 は これ から も 私 に できる やり 方 で

私 らしい 保育 士 と して 生きて いきたい と 思って います

是非 手 を 繋いで ください

(拍手)


こども に 学ぶ 明るい 未来 の 作り 方 | 小竹 めぐみ | TEDxFukuoka ||まなぶ|あかるい|みらい||つくり|かた|おだけ||tedxfukuoka

字幕 : Takahiro Shimpo 校正 : Takafusa Kitazume じまく|takahiro|shimpo|こうせい|takafusa|kitazume

自然の もの は みんな 違った 形 を 持って います しぜんの||||ちがった|かた||もって|

例えば 空 の 雲 も たとえば|から||くも|

海辺 の 貝殻 も うみべ||かいがら|

小石 も こいし|

一つ一つ が 違う ひとつひとつ||ちがう

それ こそ が 自然な ん です |||しぜんな||

そして 私 たち 人間 も |わたくし||にんげん|

違う 形 を 持ってる よ と ちがう|かた||もってる||

それ を 私 に 教えて くれた の は ||わたくし||おしえて|||

小さな 小さな 子供 たち でした ちいさな|ちいさな|こども||

保育 士 と 聞く と 皆さん どんな 仕事 を 思い浮かべます か? ほいく|し||きく||みなさん||しごと||おもいうかべます|

子供 に 寄り添って 生活 の お 世話 を したり 遊んだり こども||よりそって|せいかつ|||せわ|||あそんだり

実は 私 は それ と は 少し 違う 保育 士 と して 生きて います じつは|わたくし|||||すこし|ちがう|ほいく|し|||いきて|

私 は 園 に は 属さ ず に 自由に 動き回って わたくし||えん|||ぞくさ|||じゆうに|うごきまわって

子供 に とって 良い 環境 を 作る こども|||よい|かんきょう||つくる

それ を 自分 の 仕事 に して います ||じぶん||しごと|||

これ は 私 の 形 を 生かして ||わたくし||かた||いかして

自分 で 選んで 創って いった 保育 士 の 形 です じぶん||えらんで|つくって||ほいく|し||かた|

保育 士 を して 私 は ほいく|し|||わたくし|

何 百 人 と いう 子供 たち に 出会って きました が なん|ひゃく|じん|||こども|||であって||

彼ら が 私 に 教えて くれた かれら||わたくし||おしえて|

たった 一 つ の シンプルな こと |ひと|||しんぷるな|

それ を 今日 は 皆さん に お 伝え し たくて ||きょう||みなさん|||つたえ||

ここ に 立って います ||たって|

昔 の 話 を 少し さ せて ください むかし||はなし||すこし|||

私 の 保育 士 一 年 目 の 時 の 話 です わたくし||ほいく|し|ひと|とし|め||じ||はなし|

たくさんの 感動 と ショック 色 んな 出会い が ありました |かんどう||しょっく|いろ||であい||

その 中 でも 印象 的だった 子供 の 話 |なか||いんしょう|てきだった|こども||はなし

ある 男の子 は いつも おもちゃ を 投げつけて いた |おとこのこ|||||なげつけて|

私 は 「壊れちゃ うよ 」と 伝えました わたくし||こぼれちゃ|||つたえました

すると ケロッ と した 顔 で ||||かお|

「また 買えば いい じゃ ん 」と 教えて くれました |かえば|||||おしえて|

なんで そんな こと 言う んだろう と 思いました が |||いう|||おもいました|

でも よく 考えた ん です ||かんがえた||

私 も 物 が 壊れたら 買ってる なあ と わたくし||ぶつ||こぼれたら|かってる||

そう 彼ら は よく 見て いる |かれら|||みて|

そして 私 たち 大人 の 行動 を |わたくし||おとな||こうどう|

言葉 を 吸収 して いる だけ な ん です ことば||きゅうしゅう||||||

また こんな 子 も いました ||こ||

「お 絵かき を しよう ね 」と いう 時間 に |えかき||||||じかん|

何も し ない そして 不安 げ に 言う ん です なにも||||ふあん|||いう||

「何 色 で 描く の ?何 描けば いい? なん|いろ||えがく||なん|えがけば|

先生 描いて 」と せんせい|えがいて|

なんで か なあ と 思って いる と ||||おもって||

お迎え に きた お母さん は その 子 に おむかえ|||お かあさん|||こ|

「はい 鞄 持って 、はい 靴 は いて |かばん|もって||くつ||

はい 早く 行く わ よ 」と |はやく|いく|||

その 子 が 考える 余地 も 与え ず に |こ||かんがえる|よち||あたえ||

たくさん 言葉 を 与えて いました |ことば||あたえて|

勿論 悪気 が あって じゃ ありません もちろん|わるぎ||||

また こんな こと も よく ありました

「チック 」って 聞いた こと あります か? ||きいた|||

いつも と は 違う 行動 を 子供 が する こと が あります |||ちがう|こうどう||こども|||||

爪 を 噛んだり つめ||かんだり

性器 を いじったり せいき||

大人 は 止め させよう と します が 止まら ない ん です おとな||とどめ|さ せよう||||とまら|||

そんな 時 私 は 保護者 の 方 と |じ|わたくし||ほご しゃ||かた|

たくさん 対話 を しました |たいわ||

「最近 どう です か ?」と さいきん||||

すると 実は 最近 こんな こと が あって イライラ して た と か |じつは|さいきん|||||いらいら||||

こんな 変化 が あって すごく 落ち込んで た と か |へんか||||おちこんで|||

そんな こと が 出て きます |||でて|

そして たくさん たくさん 聞いて |||きいて

ふっと 肩 の 力 が 下りる 瞬間 が ある ん です |かた||ちから||おりる|しゅんかん||||

そう する と 子供 の チック は |||こども|||

きれいさっぱり 直って いる |なおって|

そんな 事例 を 私 は |じれい||わたくし|

目の前 で ゴロゴロ と 見て きました めのまえ||ごろごろ||みて|

保育 士 一 年 目 私 が 知った こと は ほいく|し|ひと|とし|め|わたくし||しった||

子供 は 私 たち 大人 の 鏡 こども||わたくし||おとな||きよう

そんな こと に 気付いた 2006年 |||きづいた|とし

私 は アマゾン 川 へ 旅行 に 行った ん です わたくし||あまぞん|かわ||りょこう||おこなった||

そして ここ で 一 つ |||ひと|

大切な 問い を 持ち帰る こと に なりました たいせつな|とい||もちかえる|||

葉っぱ や 小鳥 たくさん の 命 に 囲まれて はっぱ||ことり|||いのち||かこまれて

「ああ 人間 も 自然の 一部 だ 」と 思った ん です |にんげん||しぜんの|いちぶ|||おもった||

その 時 「人間 の 自然な 状態って どんなだろう」 |じ|にんげん||しぜんな|じょうたいって|

と 浮かび上がりました |うかびあがりました

そして 帰国 後 |きこく|あと

答え は 子供 たち の 中 に ありました こたえ||こども|||なか||

彼ら は 大いに 泣いて かれら||おおいに|ないて

大いに 笑います おおいに|わらいます

そして 思いっきり いじけます ね |おもいっきり||

そして タタタ と 近づいて きた か と 思えば |||ちかづいて||||おもえば

「めぐ 先生 大好き 」と 言って 逃げたり します |せんせい|だいすき||いって|にげたり|

雨 の 日 に は しずく の ダンス を 踊って あめ||ひ|||||だんす||おどって

晴れの 日 に は お 日 様 の 歌 を 歌って いる はれの|ひ||||ひ|さま||うた||うたって|

そう 彼ら は 自分 に とても 素直に 生きて いる ん です |かれら||じぶん|||すなおに|いきて|||

そして ない もの を 欲しがる んじゃ なくって ||||ほしがる||

ある もの に 目 を 向けて |||め||むけて

喜び 楽しんで いる よろこび|たのしんで|

人間 の 自然な 姿って にんげん||しぜんな|すがたって

これ な んだ な と 私 は 実感 しました |||||わたくし||じっかん|

さて 先ほど 言いました |さきほど|いいました

大人 たち は 子供 たち に おとな|||こども||

たくさんの 影響 を 与えて いる |えいきょう||あたえて|

でも 現代 の 大人 たちって どう でしょう か? |げんだい||おとな||||

たくさんの 保護者 の 方 に 出会って きました し |ほご しゃ||かた||であって||

たくさんの 保育 士 の 人 と 一緒に 働いて きました が |ほいく|し||じん||いっしょに|はたらいて||

全員 では ありません ぜんいん||

けれど 多く の 大人 が とても 忙しい |おおく||おとな|||いそがしい

そして 心 が 疲れて いる |こころ||つかれて|

例えば 生涯 に 一 度 たとえば|しょうがい||ひと|たび

うつ病 に かかる と 言われて いる 人間 は 15人 に 1人 うつびょう||||いわれて||にんげん||じん||じん

そして 今 100万人 を 超える 人 が |いま|まん り||こえる|じん|

医療 機関 に うつ病 患者 と して 通って いる いりょう|きかん||うつびょう|かんじゃ|||かよって|

そんな 現状 が あります |げんじょう||

更に その 患者 さん は さらに||かんじゃ||

ほとんど 子育て 世代 に とても 集中 して いる |こそだて|せだい|||しゅうちゅう||

保育 士 さん も そう です ほいく|し||||

更に 2010年 に は さらに|とし||

児童 虐待 の 相談 件数 が 5万件 を 超えました じどう|ぎゃくたい||そうだん|けんすう||まん けん||こえました

それ ら の 大人 の ストレス や 疲弊 |||おとな||すとれす||ひへい

全部 子供 たち に 伝わって います ぜんぶ|こども|||つたわって|

言葉 で 、態度 で 、エネルギー で ことば||たいど||えねるぎー|

悪気 が なくて も 伝わって いく わるぎ||||つたわって|

その 結果 ニュース に 出たり 出 なかったり して |けっか|にゅーす||でたり|だ||

いじめ や 学級 崩壊 、ひきこもり など ||がっきゅう|ほうかい||

今度 は 子供 たち の 心 に こんど||こども|||こころ|

鏡 と なって 映って いって いる きよう|||うつって||

そんな 負 の チェーン 現象 が ある と 私 は 感じて います |ふ||ちぇーん|げんしょう||||わたくし||かんじて|

さて 私 は 何 が できる んだろう |わたくし||なん|||

保育 士 は 卒園 して しまったら 何も でき ない ほいく|し||そつえん|||なにも||

そう 思って 無力 感 に 襲われて 泣いた 日 が ありました |おもって|むりょく|かん||おそわれて|ないた|ひ||

でも よく 考えたら ||かんがえたら

それ は 概念 かも しれ ない そう 思った ん です ||がいねん|||||おもった||

そんなに 影響 力 が ある なら |えいきょう|ちから|||

私 は 保育 士 と して 子供 だけ で は なく わたくし||ほいく|し|||こども||||

子供 の 隣 に いる 大人 が 笑顔 に なる お 手伝い も したい こども||となり|||おとな||えがお||||てつだい||

私 は 欲張りに なりました わたくし||よくばりに|

どうして 笑顔 に なら ないって? |えがお|||

それ は 一生懸命 ||いっしょうけんめい

大人 たち は 理想 に 近づこう と おとな|||りそう||ちかづこう|

同じ よう に しよう と おなじ||||

完璧に し なくちゃ と かんぺきに|||

頑張って いる から がんばって||

そして 自分 を どこ か に 置き忘れて きて しまう |じぶん|||||おきわすれて||

実は 私 は 今 こんな ところ に 立って 皆さん に お 話し を して います が じつは|わたくし||いま||||たって|みなさん|||はなし||||

元々 生き生き と 生きて いた わけで は ない ん です もともと|いきいき||いきて||||||

私 の 話 を 少し だけ したい と 思います わたくし||はなし||すこし||||おもいます

元々 私 は とって も おっちょこちょいで もともと|わたくし||||

一 日 に 何度 も 物 を 失 く したり 落としたり して ひと|ひ||なんど||ぶつ||うしな|||おとしたり|

大騒ぎ な ん です おおさわぎ|||

そして 小さい ころ から 周り の 大人 に |ちいさい|||まわり||おとな|

「なんで ちゃんと でき ない んだ!」

「なんで そんなに 不注意な んだ!」 ||ふちゅういな|

と 怒られて きました |いかられて|

その 度 に 私 は 私 を 怒りました |たび||わたくし||わたくし||いかりました

「なんで みんな と 同じ よう に でき ない の ?」と |||おなじ||||||

大人 に なって から も おとな||||

実は 当たり前の 業務 が でき なかったり して じつは|あたりまえの|ぎょうむ||||

「こんな こと が 出来 ない なんて 保育 士 失格 だ よ 」なんて |||でき|||ほいく|し|しっかく|||

先輩 に 言われた こと も あった ん です せんぱい||いわれた|||||

本当に そうだ よ なあ と 思って ほんとうに|そう だ||||おもって

また 私 を 怒りました |わたくし||いかりました

けれど 目の前 の 子供 たち を 見て みたら |めのまえ||こども|||みて|

耳 の 聞こえ ない 女の子 がいたん です が みみ||きこえ||おんなのこ|||

その 子 に いつも 優しく して いる 男の子 が いた ん です |こ|||やさしく|||おとこのこ||||

そして 耳 の 聞こえ ない 女の子 は 手先 が とても 器用だった から |みみ||きこえ||おんなのこ||てさき|||きようだった|

靴 ひも を 結んで あげて いました くつ|||むすんで||

その 支え合い を 見た 時 に |ささえあい||みた|じ|

「ああ これ だ 」と 思った ん です ||||おもった||

よく 見たら そこ だけ じゃ ない |みたら||||

子供 たち は 色々な できる こと と 、でき ない こと を こども|||いろいろな|||||||

支え合って 暮らして いた ん です ささえあって|くらして|||

私 たち は そう やって わたくし||||

支え合う こと が できる こと を ささえあう|||||

いつしか 忘れて いって しまった の かも しれ ない |わすれて||||||

そして 一 年 半 前 です |ひと|とし|はん|ぜん|

私 に とって とても 大切な わたくし||||たいせつな

最後 の 1ピース が 揃った ん です さいご||ぴーす||そろった||

ひょんな きっかけ から 私 は 病院 で 診断 を 受ける こと に なりました |||わたくし||びょういん||しんだん||うける|||

私 は 発達 障害 だった みたいです わたくし||はったつ|しょうがい||

診断 書 を 手 に 持って プルプル と 震えました しんだん|しょ||て||もって|||ふるえました

そして 涙 が 流れた |なみだ||ながれた

だって ようやく 言える ん です 「なんで でき ない の 私 」じゃ なくて ||いえる|||||||わたくし||

「でき なかった んだ よ ね 」って

「でも 頑張った ね 」って ようやく 認めて あげられた ん です |がんばった||||みとめて|||

とても 素敵な 先生 が こんな こと を 言いました |すてきな|せんせい|||||いいました

「あなた は でき ない こと が ある けど できる こと が ある よ ね

人って プラスマイナスゼロ じんって|

みんな そう な んだ よ 」って 言いました ||||||いいました

私 は 母親 に 電話 を して わたくし||ははおや||でんわ||

こんな スペシャルに 生んで くれて ありがとう と 言いました |すぺしゃるに|うんで||||いいました

自分 を 知って 、愛した 時 じぶん||しって|あいした|じ

そこ から 私 の 世界 は 動き出した ん です ||わたくし||せかい||うごきだした||

自分 の 形 を 勇気 を 持って 知る じぶん||かた||ゆうき||もって|しる

そして それ を 受け入れる と どう なる か |||うけいれる||||

目の前 に いる 人 の 形 が 見えて くる めのまえ|||じん||かた||みえて|

デコボコ が 愛 おしく なる ||あい||

そして あの 小さな 子 たち の よう に ||ちいさな|こ||||

活 かし 合える かつ||あえる

違い を 活 かし 合う と いう こと が その後 できて いく ん です ちがい||かつ||あう|||||そのご||||

人 に は 役割 が ある と 感じて います じん|||やくわり||||かんじて|

自分 の 形 を 知る こと から それ は 始まります じぶん||かた||しる|||||はじまります

私 は ただ この 言葉 を わたくし||||ことば|

言いたい だけ な ん です 子供 たち に いいたい|||||こども||

「その まん ま 大きく なって ね」 |||おおきく||

これ を 言う ため に なにも 千 人 、1万人 ||いう||||せん|じん|まん り

社会 を 変えよう じゃ なくて も いい ん です しゃかい||かえよう||||||

たった 一 つ の 家族 から でも いい |ひと|||かぞく|||

たった 数 人 の 仲良し グループ から でも いい から |すう|じん||なかよし|ぐるーぷ||||

違い を 生かし 合う こと を 始めて みません か? ちがい||いかし|あう|||はじめて||

だって 私 たち は 自然の 一部 だから |わたくし|||しぜんの|いちぶ|

今日 は 皆さん に 私 から 伝えたい こと が あった ので きょう||みなさん||わたくし||つたえたい||||

短い 短い 手紙 を 書いて きました みじかい|みじかい|てがみ||かいて|

最後に 伝え させて ください さいごに|つたえ|さ せて|

デコボコ な あなた へ

不器用で ありがとう ぶきようで|

寂し がり 屋 で ありがとう さびし||や||

わがままで ありがとう

でき ない あなた で ありがとう

あなた の デコボコ が

私 と 誰 か の ありのまま を 支えて くれる わたくし||だれ|||||ささえて|

あなた は どんな 形 を して います か? |||かた||||

世界 で たった 一 人 の あなた せかい|||ひと|じん||

私 は これ から も 私 に できる やり 方 で わたくし|||||わたくし||||かた|

私 らしい 保育 士 と して 生きて いきたい と 思って います わたくし||ほいく|し|||いきて|||おもって|

是非 手 を 繋いで ください ぜひ|て||つないで|

(拍手) はくしゅ