Tasogare Otome x Amnesia Episode 12 Tasogare Otome x Amnesia Episode 12

大変 です 大変 です たいへん||たいへん|

凄い 格好 だ な 小此木 すごい|かっこう|||おこのぎ

そんな こと より 大変 な ん です よ |||たいへん||||

今朝 怪 異 調査 部 の 部室 に 行ったら 立入 禁止 に なって い た ん です けさ|かい|い|ちょうさ|ぶ||ぶしつ||おこなったら|たちいり|きんし||||||

なんでも 理事 長 が 部室 の 地下 から 身元 不明 の 女子 生徒 の 遺体 を 発見 し た ん だ そう です |りじ|ちょう||ぶしつ||ちか||みもと|ふめい||じょし|せいと||いたい||はっけん||||||

あ お 婆ちゃん ||ばあちゃん

あ いや 理事 長 の 親族 の 遺体 じゃ ない か って 噂 だ よ な ||りじ|ちょう||しんぞく||いたい|||||うわさ|||

それ が です ね 目撃 者 の 話 に よる と ||||もくげき|もの||はなし|||

地下 に は 儀式 か 何 か の 跡 が あって ちか|||ぎしき||なん|||あと||

もしかすると 旧 校舎 を 建てる 時 の 人 柱 に なった 人 な ん じゃ な いか って |きゅう|こうしゃ||たてる|じ||じん|ちゅう|||じん||||||

旧 校舎 が 出来 た 後 の 人 柱 だ けど ね きゅう|こうしゃ||でき||あと||じん|ちゅう|||

でも それ が おかしい ん です よ

なぜ か 部室 は めちゃめちゃ に 荒らさ れ て い て です ね ||ぶしつ||||あらさ||||||

まるで ポルターガイスト が 暴れ た の 跡 みたい で |||あばれ|||あと||

貞一 君 の 仕業 だ けど ね さだいち|きみ||しわざ|||

もし かして 人 柱 に なった 女生徒 の 霊 が 眠り を 覚まさ れ て 怒った ん じゃ ||じん|ちゅう|||じょせいと||れい||ねむり||さまさ|||いかった||

あ どう し ま しょ う 新谷 さん ||||||あらや|

心配 は 要ら ない よ 小此木 さん しんぱい||いら|||おこのぎ|

どうして 分かる ん です か |わかる|||

ええ そ それ は

それ って も しか して 新谷 さん は 地下 の 遺体 の 正体 を 知って いる から と か |||||あらや|||ちか||いたい||しょうたい||しって||||

もし かして 正体 は いつも 新谷 さん が 話し てる 幽霊 夕子 さん だ から と か ||しょうたい|||あらや|||はなし||ゆうれい|ゆうこ|||||

ピンポン ぴんぽん

そう です ね

そう な ん です よ ね

新谷 さん と 怪談 の 夕子 さん は ラブ ラブ な ん です よ ね あらや|||かいだん||ゆうこ|||らぶ|らぶ|||||

でも 新谷 さん |あらや|

降 霊 術 行う の は いい です が ふ|れい|じゅつ|おこなう|||||

やはり それ 専用 の ノート 作った ほう が いい です よ ||せんよう||のーと|つくった|||||

いや 私 照れ ちゃ い まし て |わたくし|てれ||||

どうして も 日誌 を 書く 時 に 目 に 入っちゃ っ て ||にっし||かく|じ||め||はいっちゃ||

わ あ ああ ああ ああ

貞一 君 さだいち|きみ

はい お 塩 ||しお

お 葬式 の 帰り な ん だ から 家 に 入る 前 に しっかり 清め ない と ね |そうしき||かえり|||||いえ||はいる|ぜん|||きよめ|||

家 って 言う か 学校 な ん だ が いえ||いう||がっこう||||

と いう か 夕子 さん 本人 の お 葬式 で |||ゆうこ||ほんにん|||そうしき|

清める も 何にも ない と 思う ん です けど きよめる||なんにも|||おもう|||

私 に も くれ わたくし|||

はい

なんか いろいろ と 間違って る き が する が |||まちがって|||||

でも 私 の 遺体 が 見付かって から |わたくし||いたい||みつかって|

お 葬式 まで ずいぶん 時間 が かかった わ ね |そうしき|||じかん||||

一応 変死 体 だ から いちおう|へんし|からだ||

検死 し ない と いけ なかった らしく て な けんし||||||||

検死 って まさか 調べ た の けんし|||しらべ||

私 の 体 の あんな ところ や わたくし||からだ||||

こんな ところ を

別に いい だ ろ べつに|||

ただ の 骨 な ん だ し ||こつ||||

そんな そんな

恥ずかしい はずかしい

これ で ひと 段落 です ね |||だんらく||

うん

夕子 の 遺体 は 葬儀 を し た ゆうこ||いたい||そうぎ|||

部室 の 地下 の 祠 は 移転 し て 祭り 直す ぶしつ||ちか||し||いてん|||まつり|なおす

浅 葱 さん が 作った 楓 坂 の 夕子 の 墓 も 庚 系 の 墓 に 移し た あさ|ねぎ|||つくった|かえで|さか||ゆうこ||はか||こう|けい||はか||うつし|

地下 道 は 埋め て ちか|どう||うずめ|

部室 は 元通り 物置 部屋 に する ぶしつ||もとどおり|ものおき|へや||

すべて 一 件 落着 だ |ひと|けん|らくちゃく|

なんだか 寂しい 気 も し ます ね |さびしい|き||||

貞一 君 さだいち|きみ

デート しよ う でーと||

いきなり 何 です か |なん||

うん デート しよ う |でーと||

夕子 さん は 学園 の 敷地 から 出 られ ない ん です よ ね ゆうこ|||がくえん||しきち||だ||||||

そう よ

それ で いつも の 部活 と 同じ じゃ ない ん です か ||||ぶかつ||おなじ|||||

違う の ちがう|

私 が デート って 言ったら デート に なる の わたくし||でーと||いったら|でーと|||

いい です けど デート って 何 を する ん です か |||でーと||なん|||||

決まって る でしょ う まだ 貞一 君 と し て なかった こと 全部 きまって|||||さだいち|きみ||||||ぜんぶ

全部 ぜんぶ

そう 全部 |ぜんぶ

はい 急 い で |きゅう||

駆け足 かけあし

で デート って こんなに 慌て て しく て いい ん です か |でーと|||あわて|||||||

いまさら 何 を する つもり だ |なん||||

何 を 何 を なん||なん|

何 を なん|

いい よ もう

お前 ら 爆発 しろ おまえ||ばくはつ|

牛乳 飲 ん でる のに な ぎゅうにゅう|いん||||

その 服 どう し た ん です か |ふく||||||

演劇 部 に あった の 借り た の よ えんげき|ぶ||||かり|||

デート な ん だ から おしゃれ し なきゃ でーと|||||||

でも それ サイズ は 合って ない ん じゃ ||さいず||あって|||

何 を 私 が 太い って 言う の なん||わたくし||ふとい||いう|

あ いや そういう そういう 意味 じゃ ||||いみ|

危ない あぶない

何 する の よ なん|||

ごめん ね 貞一 君 ||さだいち|きみ

痛かった いたかった

え いいえ 僕 が 悪かった です し ||ぼく||わるかった||

と いう か なんだか 嬉しい です ||||うれしい|

え ちょっと 新鮮 で ||しんせん| 以前 は あんまり 怒ったり し なかった から いぜん|||いかったり|||

もう 一 人 の 私 と 一緒 に なった から |ひと|じん||わたくし||いっしょ|||

切り離し て い た 感情 が 戻って き た の ね きりはなし||||かんじょう||もどって||||

これ が 本当 の 私 の 姿 な の か な ||ほんとう||わたくし||すがた||||

僕 は 今 の 夕子 さん も 好き です よ ぼく||いま||ゆうこ|||すき||

ありがとう 貞一 君 |さだいち|きみ

あ 気持ち いい |きもち|

回り 雪 です よ まわり|ゆき||

こんな の で い い ん です か

こんな の で いい の

撫で 撫で し て なで|なで||

は いはい

いつも 私 が 膝 枕 し てる から |わたくし||ひざ|まくら|||

反対 に し て もらう の も いい なって はんたい||||||||

はい お 弁当 ||べんとう

スケジュール を し てる から 大急ぎ で 食べ て ね すけじゅーる|||||おおいそぎ||たべ||

スケジュール すけじゅーる

あと フォーク ダンス と |ふぉーく|だんす|

柔道 の 乱 取り と じゅうどう||らん|とり|

手 を 繋 い で プール に 張った 氷 で スケート と て||つな|||ぷーる||はった|こおり||すけーと|

自転車 の 二 人 乗り （ 後 に 立ち 乗り ） を 閉じ じてんしゃ||ふた|じん|のり|あと||たち|のり||とじ

やら ない と いけない もん の

あ へ へ

な に 不満 ||ふまん

いいえ やっぱり 二 人 で くっ つい てる の が 多い な って ||ふた|じん|||||||おおい||

い いい じゃ ない

デート な の よ でーと|||

デート な ん だ もん でーと||||

そ そうです よ ね |そう です||

デート です もん ね でーと|||

それ じゃ はい ちゃん

超 豪華 出し 巻き 卵 の 詰め合わせ セット ちょう|ごうか|だし|まき|たまご||つめあわせ|せっと

よっぽど くい が 残って い た ん です ね |||のこって|||||

色々 ある の よ いろいろ|||

鰹 だ し 昆布 だ し いり こ だ し かつお|||こんぶ||||||

こっち は 変り種 で チキン コンソメ 出汁 ||かわりだね||||だし

それ じゃあ 覚悟 は いい ||かくご||

行く よ いい いく||

よし

はい あ ～ うん

あ ～ うん

やった 貞一 君 に 出し 巻き 卵 は あ ～ うん で き た |さだいち|きみ||だし|まき|たまご||||||

ホント に よかった ほんと||

え 泣く ほど の こと です か |なく|||||

いい じゃ ない 嬉しかった ん だ から |||うれしかった|||

本当 に よかった ほんとう||

はい 夕子 さん |ゆうこ|

え 夕子 さん も はい あ ～ ん |ゆうこ||||| うん あ ～

おいしい です か

うん おいしい よ

今 まで 食べ た もの で 一 番 おいしかった いま||たべ||||ひと|ばん|

そんな 大げさ です よ |おおげさ||

ホント よ ほんと|

こんなに おいしく 感じ た の 初めて ||かんじ|||はじめて

あ 貞一 君 もっと 食べ て |さだいち|きみ||たべ|

はい あ ～

ご ごめん ね 緊張 し ちゃ って |||きんちょう|||

あ ～ うん

お 箸 を 落 と しっちゃ っ た から |はし||おと|||||

あ ～ うん ～

は いはい

あ ～ うん ～

ちょっと 作り すぎ た ね |つくり|||

最後 に 豚 骨 出汁 は 多かった です ね さいご||ぶた|こつ|だし||おおかった||

スケート は いい ん です か すけーと|||||

もう 動け ない |うごけ|

そう です よ ね

夕子 さん ゆうこ|

落とし まし た よ おとし|||

夕子 さん ゆうこ|

ダメ だめ

夕子 さん ゆうこ|

ありがとう 貞一 君 |さだいち|きみ

今 まで ありがとう いま||

そして

さようなら

貞一 君 さだいち|きみ

分かれ ま しょ う わかれ|||

お 分かれ し ま しょ う 貞一 君 |わかれ|||||さだいち|きみ

そんな

何 を 言い出す ん です か 夕子 さん なん||いいだす||||ゆうこ|

もう ダメ みたい な の |だめ|||

ダメ って 何 が だめ||なん|

もう この よう に は 居 られ ない の |||||い|||

どういう こと な ん です か

私 ね 消え ちゃ う の わたくし||きえ|||

私 が 今 まで 幽霊 と して この世 に 存在 し て い た の は わたくし||いま||ゆうれい|||このよ||そんざい||||||

きっと な さ なけ れ ば いけない こと が あった から

別々 に なって い た 自分 を 一 つ に 戻す こと べつべつ|||||じぶん||ひと|||もどす|

貞一 君 の おかげ で それ が 叶った さだいち|きみ||||||かなった

あの つらい 過去 も その 時 の 記憶 も ||かこ|||じ||きおく|

捨て去った 感情 も すてさった|かんじょう|

貞一 君 の おかげ で すべて 受け入れる こと が でき た さだいち|きみ|||||うけいれる||||

もう この世 に 思い残す こと が なくなった |このよ||おもいのこす|||

そう したら

もう 終わり み たい |おわり||

夕子 さん ゆうこ|

でも いい の

幸せ だった から しあわせ||

貞一 君 と 会って から ずっと さだいち|きみ||あって||

それ だけ で 十 分 |||じゅう|ぶん

夕子 さん ゆうこ|

私 の 中 に は 戻って き た もう 一 人 の 私 の 記憶 も ある の わたくし||なか|||もどって||||ひと|じん||わたくし||きおく|||

あの 日 から 60 年 の 間 |ひ||とし||あいだ

ずっと ずっと 苦しみ 続け て い た 私 ||くるしみ|つづけ||||わたくし

その つらい 記憶 すら ||きおく|

貞一 君 と の 時間 が すべて 癒し て くれ た さだいち|きみ|||じかん|||いやし|||

ありがとう 貞一 君 |さだいち|きみ

ここ で さようなら し ま しょ う

どうして です か

最後 だ も の 綺麗 に 分かれ たい じゃ ない さいご||||きれい||わかれ|||

そんな の 嫌 です ||いや|

何 か ない ん です か なん|||||

夕子 さん が 消え ず に 済む 方法 は ゆうこ|||きえ|||すむ|ほうほう|

どうして

私 以外 に 幽霊 って 見 た こと ある わたくし|いがい||ゆうれい||み|||

たくさん の 人 は 生まれて 死 ん で いく の に ||じん||うまれて|し|||||

どうして ほか に 幽霊 が い ない の |||ゆうれい||||

おかしい でしょ う

この世 に 幽霊 なんて 存在 し ない の このよ||ゆうれい||そんざい|||

諦め ない で ください あきらめ|||

たとえ 存在 し て も |そんざい|||

何時まで も 現世 に は 留まれ ない いつまで||げんせ|||とどまれ|

今 まで こうして 一緒 に い られ た ん じゃ ない です か いま|||いっしょ|||||||||

未練 が なくなる と ともに に 消え て いく みれん||||||きえ||

何 か 方法 が ある はず な ん です なん||ほうほう||||||

そんな 気 は し て た の いつか は こん なる じゃ ない か って |き|||||||||||||

夕子 さん ゆうこ|

だから 辛く は ない |からく||

元々 死 ん で いる ん だ から もともと|し||||||

いや だ

だから 悲しく ない |かなしく|

元々 なかった 時間 だ から もともと||じかん||

いや だ

だから

いや だ

いや だ

僕 は 別れ たく あり ませ ん ぼく||わかれ||||

そんな の 絶対 に 嫌 です ||ぜったい||いや|

何 か 方法 考え ま しょ う なん||ほうほう|かんがえ|||

そう だ 霧 江 さん に 聞け ば 何 か わかる かも ||きり|こう|||きけ||なん|||

やめ て

小此木 さん に も 事情 を 話し ま しょ う おこのぎ||||じじょう||はなし|||

心 霊 関係 詳しい です し こころ|れい|かんけい|くわしい||

やめ て

大丈夫 です 二 人 なら きっと 力 に なって だいじょうぶ||ふた|じん|||ちから||

やめ て

何 を する ん です か なん|||||

最後 な の よ 邪魔 を 呼ば ない で さいご||||じゃま||よば||

僕 は 最後 って なんて 思って ませ ん ぼく||さいご|||おもって||

わずか でも 望み が ある なら なん だって し ます ||のぞみ|||||||

可能 性 が なく だって やる だけ やって み ま しょ う かのう|せい||||||||||

やった わ とっくに

できる こと 思いつく こと ||おもいつく|

すべて 試し た |ためし|

でも 無理 な の |むり||

なら どうしても だめ だって いう なら 僕 は 最後 の 最後 まで ||||||ぼく||さいご||さいご|

夕子 さん の そば に い ます ゆうこ||||||

諦め て 貞一 君 あきらめ||さだいち|きみ

絶対 に 諦め ませ ん ぜったい||あきらめ||

もう 帰って |かえって

絶対 に 帰り ませ ん ぜったい||かえり||

私 を 一 人 に し て わたくし||ひと|じん|||

絶対 に 一 人 に し ませ ん ぜったい||ひと|じん||||

お 願い 貞一 君 に は 私 が 消える ところ 見せ たく ない の |ねがい|さだいち|きみ|||わたくし||きえる||みせ|||

貞一 君 が 私 の こと を 好き って 言って くれる の は わかって る さだいち|きみ||わたくし||||すき||いって|||||

だから 私 が 消える ところ を 見 たら |わたくし||きえる|||み|

すごく 悲しむ の も わかって る |かなしむ||||

私 が い なく なった 後 も 貞一 君 が 生き て いか なきゃ いけない わたくし|||||あと||さだいち|きみ||いき||||

貞一 君 は 新しい 人 を 見つけ て さだいち|きみ||あたらしい|じん||みつけ|

新しい 恋 を し て あたらしい|こい|||

新しい 幸せ を 手 に 入れ ない と いけ ない あたらしい|しあわせ||て||いれ||||

その ため に は 早く 私 を 忘れ ない と いけない の ||||はやく|わたくし||わすれ||||

そんな 僕 が 夕子 さん を 忘れる わけ ない じゃ ない です か |ぼく||ゆうこ|||わすれる||||||

今 まで つき あわせて ごめん ね いま|||||

違う そんな じゃ ない ちがう|||

そんな こと ない

さようなら

放し て はなし|

放し ませ ん はなし||

お 願い 放し て |ねがい|はなし|

いいえ 僕 は 何 が あって も この 手 は 放し ませ ん |ぼく||なん|||||て||はなし||

だめ

僕 は 最後 の 最後 まで 夕子 さん と 一緒 に い ます ぼく||さいご||さいご||ゆうこ|||いっしょ|||

だめ

いいえ 僕 に は その 権利 が あり ます |ぼく||||けんり|||

だって 僕 は 夕子 さん を 愛し てる から |ぼく||ゆうこ|||あいし||

だめ って 言って る のに ||いって||

いい です よ ね 夕子 さん ||||ゆうこ|

そんな こと 言わ れ たら 決心 が 鈍っちゃ う ||いわ|||けっしん||なまっちゃ|

最後 は 綺麗 に 別れる つもり だった のに さいご||きれい||わかれる|||

夕子 さん に だけ 寂しい 思い は さ せ ませ ん ゆうこ||||さびしい|おもい|||||

最初 に あった の は ここ で し た よ ね さいしょ||||||||||

そう ね

噂 で 聞い て 怪談 を 思い出し ながら うわさ||ききい||かいだん||おもいだし|

大 鏡 を 覗 い たら 後ろ に 気配 が し て だい|きよう||のぞ|||うしろ||けはい|||

それ で 意識 し た から 私 が 見え た の ね ||いしき||||わたくし||みえ|||

この 部室 に 来 た の は 呼ば れ た 気 が し た から なん です |ぶしつ||らい||||よば|||き||||||

そう 確か 鈴 の 音 に |たしか|すず||おと|

もう 一 人 の 私 が 貞一 君 を 呼 ん で い た の |ひと|じん||わたくし||さだいち|きみ||よ|||||

ずっと 変わる こと の ない 時 を 覆す ため に |かわる||||じ||くつがえす||

僕 が 浅 っちゃ ん の 孫 だった から です か ぼく||あさ||||まご||||

う うん その こと は 知ら なかった わ |||||しら||

でも ね もう 一 人 の 私 も 好き だった の 貞一 君 の こと |||ひと|じん||わたくし||すき|||さだいち|きみ||

やっぱり 私 は 私 よ ね |わたくし||わたくし||

夕子 さん ゆうこ|

貞一 君 くれ た から さだいち|きみ|||

私 に 初めて わたくし||はじめて

夕子 さん 声 が ゆうこ||こえ|

はい

そう です か

謝る こと なんて ない です よ あやまる|||||

はい

はい

泣く わけない じゃ ない です か なく|||||

約束 し ます やくそく||

夕子 さん の 心残り を なる よう な こと は し ませ ん ゆうこ|||こころのこり|||||||||

夕子 さん ゆうこ|

それ で 安心 できる ん です か ||あんしん||||

それ で 心残り なく 行ける ん です か ||こころのこり||いける|||

そう です か

それ じゃ 僕 は 夕子 さん の こと を 忘れ ます ||ぼく||ゆうこ|||||わすれ|

時間 は かかる と 思う けど じかん||||おもう|

すぐ は 無理 だ と 思う けど ||むり|||おもう|

いつ まで も 未練 に 思ったり し ませ ん |||みれん||おもったり|||

夕子 さん の こと を 忘れ て ゆうこ|||||わすれ|

新しい 人 と 出会って あたらしい|じん||であって

これ まで 通り の 生活 を し て ||とおり||せいかつ|||

これ から の 生き 方 と して |||いき|かた||

頑張って いき ます がんばって||

私 は わたくし|

夕子 さん 夕子 さん ゆうこ||ゆうこ|

いつか 夕子 さん 夕子 さん |ゆうこ||ゆうこ|

夕子 さん 夕子 さん ゆうこ||ゆうこ|

その 手 を 放す の でしょ う 夕子 さん 夕子 さん |て||はなす||||ゆうこ||ゆうこ|

その 手 を 放す の でしょ う |て||はなす|||

行か ない で その 手 を 放す の でしょ う いか||||て||はなす|||

その 手 を 放す の でしょ う |て||はなす|||

まだ 行か ない で その 手 を 放す の でしょ う |いか||||て||はなす|||

その 手 を 放す の でしょ う |て||はなす|||

優しい 笑み でき 人 やさしい|えみ||じん

魂 は 揺れる きらきら たましい||ゆれる|

こぼれる 涙 の 星 |なみだ||ほし

夕暮れ の 空 も ゆうぐれ||から|

灰色 の 夜 も はいいろ||よ|

胸 に 刻ま れる むね||きざま|

あなた と の 日々 よ |||ひび|

新谷 さん あらや|

やっと 旧 校舎 の 立ち入り 禁止 が 解ける そう です よ |きゅう|こうしゃ||たちいり|きんし||とける|||

え 旧 校舎 の |きゅう|こうしゃ|

取り壊す って 噂 も あった ん です けど とりこわす||うわさ|||||

歴史 的 価値 ある って こと で れきし|てき|かち||||

残し て おく ん だ そう です のこし||||||

また 怪 異 調査 部 を 復活 さ せ ま しょ う ね |かい|い|ちょうさ|ぶ||ふっかつ||||||

うん そう だ ね

新谷 あらや

霧 江 さん きり|こう|

元気 そう だ な げんき|||

ええ まあ

そう か なら いい

霧 江 さん きり|こう|

うん

また 来 て ください 怪 異 調査 部 |らい|||かい|い|ちょうさ|ぶ

気 が 向 い たら な き||むかい|||

幾多 の 増改築 で 絡み合い いくた||ぞうかいちく||からみあい

六十 年 の 歳月 を 閉じ込め た ろくじゅう|とし||さいげつ||とじこめ|

その 継ぎはぎ の 校舎 |つぎはぎ||こうしゃ

物置 と か し た 教室 ものおき|||||きょうしつ

誰 も 登ら ない 階段 だれ||のぼら||かいだん

袋小路 の 廊下 ふくろこうじ||ろうか

迷路 の よう に 入り込 ん だ 建築 物 めいろ||||はいりこ|||けんちく|ぶつ

それ は いく つ の 怪 の 噂 を 生み 落し て い た |||||かい||うわさ||うみ|おとし|||

いや すべて は 夢 |||ゆめ

すべて は 幻 ||まぼろし

僕 は もう 何も 知ら ない ぼく|||なにも|しら|

彼女 と の 記憶 は すべて 封じ込め た かのじょ|||きおく|||ふうじこめ|

もう 思い出す こと は ない |おもいだす|||

それ が 彼女 が 望 ん だ こと ||かのじょ||のぞみ|||

だから 僕 は |ぼく|

真 怪 異 調査 部 まこと|かい|い|ちょうさ|ぶ

小此木 さん もう こんなに おこのぎ|||

準備 する なら 声 かけ て くれ れ ば いい のに じゅんび|||こえ|||||||

これ 直し た ん だ |なおし|||

え 開け たら 呪う |あけ||のろう

ああ 開け ちゃ った |あけ||

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 抱きしめて もえ||だきしめて

見る の は 罪 じゃ ない でしょ う みる|||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

ただいま \ NChoir Jail

Choir Jail

どうして \ NChoir Jail

Choir Jail

なん かね 成仏 でき なかった みたい な の \ NChoir Jail ||じょうぶつ|||||||

なん かね 成仏 でき なかった みたい な の ||じょうぶつ|||||

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なん かね 成仏 でき なかった みたい な の なげ||||ゆめ||うたわ||||じょうぶつ|||||

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なげ||||ゆめ||うたわ|

ええ 嘆 い て も 夢 は 歌わ ない |なげ||||ゆめ||うたわ|

嘆 い て も 夢 は 歌わ ない なげ||||ゆめ||うたわ|

もう 思い残す こと な ん か 嘆 い て も 夢 は 歌わ ない |おもいのこす|||||なげ||||ゆめ||うたわ|

もう 思い残す こと な ん か |おもいのこす||||

ここ で 叫 ん だ よ もう 思い残す こと な ん か ||さけ|||||おもいのこす||||

ここ で 叫 ん だ よ ||さけ|||

きれいさっぱり なくなった か と 思って た ん だ けど ここ で 叫 ん だ よ ||||おもって|||||||さけ|||

きれいさっぱり なくなった か と 思って た ん だ けど ||||おもって||||

答え は 誰 が 持って る の きれいさっぱり なくなった か と 思って た ん だ けど こたえ||だれ||もって|||||||おもって||||

答え は 誰 が 持って る の こたえ||だれ||もって||

どうも そう じゃ なかった みたい な の 答え は 誰 が 持って る の |||||||こたえ||だれ||もって||

どうも そう じゃ なかった みたい な の

うつむ い た まま じゃ 気づか ない どうも そう じゃ なかった みたい な の |||||きづか||||||||

うつむ い た まま じゃ 気づか ない |||||きづか|

やっぱり あれ が 心残り で うつむ い た まま じゃ 気づか ない |||こころのこり|||||||きづか|

やっぱり あれ が 心残り で |||こころのこり|

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す やっぱり あれ が 心残り で ||ひとみ||なか|みらい||さがす||||こころのこり|

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

あれ きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す |||ひとみ||なか|みらい||さがす

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

そう あ れ きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す |||||ひとみ||なか|みらい||さがす

きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す ||ひとみ||なか|みらい||さがす

最後 に 貞一 君 と し た キ ス きみ の 瞳 の 中 未来 を 探す さいご||さだいち|きみ||||||||ひとみ||なか|みらい||さがす

最後 に 貞一 君 と し た キ ス さいご||さだいち|きみ|||||

もしも 奇跡 が 今 も さす なら 最後 に 貞一 君 と し た キ ス |きせき||いま||||さいご||さだいち|きみ|||||

もしも 奇跡 が 今 も さす なら |きせき||いま|||

にじむ 涙 拭う って |なみだ|ぬぐう|

とっても すごく て この世 に 未練 が 残っちゃ っ た よ にじむ 涙 拭う って |||このよ||みれん||のこっちゃ|||||なみだ|ぬぐう|

とっても すごく て この世 に 未練 が 残っちゃ っ た よ |||このよ||みれん||のこっちゃ|||

前 を 向 い て 歩 こ う とっても すごく て この世 に 未練 が 残っちゃ っ た よ ぜん||むかい|||ふ||||||このよ||みれん||のこっちゃ|||

とっても すごく て この世 に 未練 が 残っちゃ っ た よ |||このよ||みれん||のこっちゃ|||

私 を あけ て とっても すごく て この世 に 未練 が 残っちゃ っ た よ わたくし|||||||このよ||みれん||のこっちゃ|||

私 を あけ て わたくし|||

ええ え 私 を あけ て ||わたくし|||

私 を あけ て わたくし|||

だ か ら 私 を あけ て |||わたくし|||

私 を あけ て わたくし|||

責任 とって よ ね 貞一 君 私 を あけ て せきにん||||さだいち|きみ|わたくし|||

責任 とって よ ね 貞一 君 せきにん||||さだいち|きみ

こんな 苦し さ で 何も 見え ない 責任 とって よ ね 貞一 君 |にがし|||なにも|みえ||せきにん||||さだいち|きみ

こんな 苦し さ で 何も 見え ない |にがし|||なにも|みえ|

責任 って 夕子 さん こんな 苦し さ で 何も 見え ない せきにん||ゆうこ|||にがし|||なにも|みえ|

こんな 苦し さ で 何も 見え ない |にがし|||なにも|みえ|

私 よ 燃え て わたくし||もえ|

燃え て 彼方 へ もえ||かなた|

情熱 は 罪 じゃ ない でしょ う じょうねつ||ざい||||

火 で 闇 を 払え ひ||やみ||はらえ

Choir Jail

貞一 君 さだいち|きみ

そうして 僕 は |ぼく|

夕子 さん に 本当 に 取り付か れ て しまった ゆうこ|||ほんとう||とりつか|||