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ノーゲーム・ノーライフ, No Game No Life Episode 9

No Game No Life Episode 9

少女 が 人間 離れ し た 天才 児 と して

施設 に 預け られ た の は 1 歳 に なる 前

少女 が 言葉 を 発 し て から しばらく たった ころ だった

そこ で 彼女 は ゲーム を 知った

知能 検査 と 称し

いく つ も の ゲーム を やら さ れ た が

退屈 すぎ て 誰 と やって も 楽しく ない

そして 2 年 が 過ぎ た ころ

少女 は 母親 らしき 女性 と 再会 し た

自分 より 7 つ 年 上 の 少年

大人 たち の 会話 に 的確 な 相づち を 打ち

うつろ で 無機質 な 笑顔 を 振りまく 彼 に

少女 は 長らく 閉ざし て い た 口 を 開 い た

ホント 空っぽ . .

あっ

あっ …

ヘヘッ なあ ゲーム を しよ う ぜ

誰 です の ?

「 空白 」 . .

「 空白 」 に 。 。 「 空白 」 に 。 。

あっ … え

えっ ?

イヤーッ !

あっ …

怖い 夢 でも 見 た ん です の ね

今 温かい ミルク を 持って き ます わ

違う ! 違う の !

い た の ずっと 一緒 に

だから …

ああ …

白 。 。

あっ

あっ 白 !

ハア ハア ハア ハア

ハア ハア

冷たい

マスター こちら で し た か

“ 突然 飛び出し て いった ” と

ドラ ちゃん が うろたえ て い た ので どう し た の か と 。 。

ジブリール

はい 何で ござい ま しょ う ?

ジブリール の マスター 誰 ?

なぜ その よう な こと を 今 わざわざ

答え て !

あっ …

白 様 で ござい ます

じゃあ ジブリール と 戦った の は ?

白 様 で ござい ます

ステフ に “ ホレ ろ ” と 要求 し た の は ?

白 様 と 聞い て おり ます

東部 連合 の ゲーム 内容 暴 い た の は ?

白 様 と ドラ ちゃん の 祖父 の 遺品 で ござい ます

ああ …

この ジブリール

白 様 の 類い まれ な る 知性 と 知 略 に 心酔 し

従う こと に し た ので ござい ます

白 。 。 に ?

はい

エル キア の 王 に し て イマ 二 ティ の 全権 代理 者 白 様

つまり 白 の ほか に 別 の 人物 が い た ?

しかし 根拠 が あり ませ ん

城 内 は もちろん

町 の 周囲 に 至る まで 聞き取り 範囲 を 広げ まし た が

ええ 抗議 の デモ の 中 に も

その よう な 存在 を 知る 者 は ない と

と いう こと は

恐らく

マスター は

我々 が 知ら ない あいだ に 何者 か と 勝負 し 敗れ

記憶 を 改ざん さ れ た

まさか ! そんな こと いったい 。 。

あっ 東部 連合

ええ や つら なら 可能 か と

マスター

ゲーム を し ま しょ う

えっ ?

ゲーム ?

はい

マスター に 植え付け られ た 偽り の 存在 を 賭け ゲーム を

偽り

そして 極めて 失礼 ながら

負け て いただけ ませ ん か ?

では チェック で ござい ます

偽り の 存在

本当 に あれ は 偽り ?

だから 消え て いく

なあ 白

" 人 は 変われ る ” って 言う けど 本当 に そう かな ?

全部

全部 消え て いく

飛び たい って 願え ば 翼 が 生える の か な ?

違う と 思う ん だ

変える べき は 自分 じゃ なく て 手段 じゃ ない の か ?

に ぃ 。 。

作る しか ない ん だ

今 の まま の 自分 が 空 を 飛ぶ 方法 を

編み出す しか ない

白 を 飛ばす 翼 考え て みよ う ぜ

ゆっくり さ

全部 偽り 。 。

すべて ウソ

消え れ ば 。 。 楽 に

あっ

えっ ?

くう 。 。 。 はく

マスター ?

「 空白 」 。 。

「 空白 」 に

「 空白 」 に 敗北 は

ない の ー っ !

ハア ハア ハア

なぜ 勝つ の で ござい ます か ?

に ぃ は … 空 は いる

絶対 … 絶対 いる の !

空 ?

マスター しか し

いる ! いる の !

落ち着 い て ください マスター 論理 的 に 考え て …

確かに 。 。 あっ

確かに い ない と 考える の が 自然 です が -

その 人 は いる に 違いない の です わ

ドラ ちゃん 何 を 。 。

あ 。 。

だって 負ける はず あり ませ ん わ " 白 たち ” が

ステフ …

ですが

そう 負ける はず が ない

きっと 何 か 理由 が ある はず です わ

この 状況 を 作り出し た 理由 が

感情 的 に なり すぎ て い ます もう 少し …

二 人 と も … 昨日 何 し て た ?

昨日 ?

デモ の 対応 に 追わ れ て

その後 玉 座 で 白 が ゲーム を

それ おととい

19 日

あ 。 。 質問 変更

おととい の 夜 どこ い た ?

つまり その 日 の 夜 の こと です わ よ ね ?

え ぇ と … えと

あれ ?

記憶 が 。 。

ない それ で いい

は あ ? あ . .

あと は 確認

あっ あ 。 。

あ … あの … 何 を ?

ステフ の 胸 もん でる

それ で 私 は どう 反応 すれ ば

興奮 し ない ?

" ホレ ろ " と 言わ れ た のに

それ は …

つまり マスター 以外 に

ドラ ちゃん に ” ホレ ろ ” と 要求 し た 者 が いる と ?

そう 要求 し た の は に ぃ だ から

しかし 空 の 存在 は すでに 確信 し て い た の で は ?

いったい 私 は 何の ため に もま れ た ん です の ?

お 礼 … ステフ い なきゃ 気 付け なかった から

白 。 。

では 考え て み ま しょ う

空 なる 人物 が 存在 し 消え た 可能 性 を

約 1 日 半 で 私 たち すべて の 頭 の 中 から 消え去る 方法

大規模 な 魔法 を 使え ば 不可能 で は あり ませ ん が

そう なれ ば 必ず 痕跡 が 残る はず

あっ …

ゲーム だったら ?

あっ 。 。 ゲーム ?

盟約 に よって 行わ れる ゲーム に

そんな 仕掛け あったら ?

うーん 全権 代理 者 と して 行わ れる ゲーム なら

その 影響 は イマ 二 ティ すべて に 及び ます わ

でも ジブリール に は

いえ マスター に お 仕え し て いる 今

私 も いわば 従属 者 です

その 影響 下 に ある と 考え て よい でしょ う

なるほど です わ

でも いったい それ って と ん な ゲーム な ん です の ?

分から ない あ …

けど 分かる に ぃ は 言った

俺 は 白 を 信じ てる

白 俺 ら は いつも 2 人 で 1 人 だ

に ぃ は 白 を 一 人 に し ない

だから …

白 。 。 いるか ?

はっ

白 まだ いる よ な ?

に ぃ

どこ でも いい

まだ 感覚 が ある 所 を 握って て くれ ない か

狂わ ない よう に

に ぃ !

白 。 。

あっ

焼き 切れ て も いい 考え て

この 状況 に ぃ が 託し た この 状況

残って る 記憶 を 全部 使って

に ぃ は 言った

” 2 人 で 1 人 ”

なら に ぃ は ここ に いる

に ぃ は 言った

“ 常に ゲーム を 始める 前 に 勝って いる ”

" 約束 で 結ばれ て いる ”

あっ

に ぃ は 言った

“ 俺 ら は 少年 漫画 の 主人公 じゃ ない ”

ダメ もっと 考え て もっと !

に ぃ は 言った

” 最後 の ピース を 手 に 入れよ う ” と

手 に 入れる ?

その ため の 勝負

東部 連合 と の 戦い に 必要 な 手 札

道具 知恵 監視 者 。 。

エルフ ?

エルフ を 手 に 入れる ? どう やって ?

エルヴン ・ ガルド に 戦い を 挑む ?

クラ ミー ! 違う

クラ ミー は に ぃ を 信じ て ない

そんな 要求 を のむ はず が . .

あっ

存在 を 奪い合う ゲーム 。 。

なら …

あっ !

白 ! 白 !

存在 を 奪い合う ゲーム ?

そう だ

自分 の 存在 を 構成 する 32 の 石 は

深層 心理 に おける 優先 順位 を 反映 し

重要 な 順に 1 番 から 振り分け られる

つまり どの 石 に 自分 を 構成 する どの 部分 が 入って いる か は

相手 に 取ら れ 実際 に 失う まで 分から ない

例えば その 隣 に いる エルフ の 存在 や

腕 や 足 神経 や 記憶

そして ついに は 存在 そのもの が 奪わ れ

全く 認識 さ れ なく なる

つまり " 消える " の さ

あなた 本気 ? ああ

盟約 その 5

ゲーム 内容 は 挑ま れ た ほう が 決定 権 を 有 する

イヤ なら 勝負 不 成立 だ どう する ?

クラ ミー

フィー この 男 は

イマ 二 ティ の 駒 を 賭ける と 宣言 し て いる の

ほうって おく わけ に は いか ない わ

ヘヘッ . .

まったく 和解 できる ん じゃ な いか って

少し 期待 し て い た のに

和解 なら 応じる ぜ

俺 を 信じ その エルフ を こっち に よこし て くれる なら な

できる わけない でしょ !

だ ろ う な

賭ける もの は ?

勝った ほう は

相手 に 2 つ 要求 が できる こと と しよ う

例えば ゲーム 結果 を 恒久 的 に 確定 し

相手 の 存在 を 永久 に 葬り去ったり

それぞれ の パートナー の 記憶 を 1 つ 改ざん し 味方 に し たり な

つまり お互い の 存在 と

相方 の 生殺 与奪 を 賭け た 奪い合い って わけ ?

そう だ

狂って る わ あなた

じゃあ 狂って る ついで に

もう つ だけ 大切 な ルール を 提案 する

に ぃ …

マスター

白 大丈夫 です の ?

あっ ! に ぃ

ジブリール

何で ござい ま しょ う ?

作れ る ? 存在 を 奪い合う ゲーム

いえ 残念 ながら

具象 化 しりとり の よう な 仮想 世界 なら ば 可能 です が

エルフ と 合作 なら ?

合作 ? あの 森 の 田舎 者 と で ござい ます か ?

大 戦時 私 が 天 撃 一 発 で

都 ごと 吹き飛ばし た ゴミ の よう な 存在 で …

できる ? う っ …

不可能 で は ない か と

あの 田舎 者 ども は

複雑 な 術 式 を 編む こと に 関 し て は

多少 得意 に は し て おり ます ので

じゃあ 空 は その ゲーム を 行う こと で

自ら の 存在 を 消し た

うん …

だ と し たら やはり すでに 負け て 存在 を 消さ れ た あと

と いう こと に なり ませ ん か ?

そう です わ 勝利 し た の で あれ ば

空 は 存在 し て いる はず です わ

その どちら で も ない と し たら ?

は あ ?

あっ 勝負 は まだ 続 い て いる

うん

まさか

ジブリール 魔法 の 反応 この 部屋 の

かしこまり まし た

白 は ここ で 目 が 覚め た

に ぃ と 白 の 寝室 別に ある のに この 部屋 で

に ぃ は 言った “ 一 人 に し ない ” って

確かに 魔法 が 展開 さ れ て おり ます

ただ 正確 な 位置 まで は

こう なったら

手 当たり しだいに 探し て みる しか あり ませ ん

う わ ぁ !

ドラ ちゃん 何も ない 所 で 転ぶ と は

これ 以上 の キャラ 付け は 不要 か と

転 ん だ ? 私 が ?

あっ

オセロ の 石

エルフ 文字 の " 3 " です ね

なぜ 石 だけ が

まだ 使わ れ て ない から

認識 でき なく て も そこ に ある

で … で も 分かった ところ で

ある の は 3 枚 ずつ の 石 だけ です の よ

こっち が 白 か 黒 か も 分から ない のに

そんな の 簡単

に ぃ は 言った

" 2 人 で 1 人 ” この ゲーム 白 も 参加 し てる

大切 な ルール を 提案 する

互い の パートナー は ゲーム に 参加

プレーヤー が 続行 不能 に なった 場合

代 打ち が 可能 と なる

だから 記憶 が 残って い た

見える ん です の ? 盤面 が ?

見え ない

けど 見える に ぃ なら どう する か …

あなた わざと 負ける よう に 打って いる わ ね ?

いい や

ちゃんと これ で 勝て る よう に なって る

どう やって 相手 を 誘導 し

あっ 何 これ あなた の 記憶 ?

まさか こうして 自分 の 記憶 を 奪わ せ て

背後 に どの 種族 も い ない こと を 証明 しよ う と して いる の ?

悪く ない 答え だ

どう やって 自分 の 狙い を 伝え …

これ で ゲーム 続行 不可能

私 の 勝ち

でも ゲーム が まだ

えっ ?

どういう こと ?

どうして ゲーム が 終わら ない の ? あっ

その 3 枚 に は いったい … N 空 の 何 が ?

どう やって 相手 を だまし

そして

どう やって 勝つ の か

に ぃ すごい よ こんな の 誰 に も 分から ない

に ぃ と 白 以外 は ね

残り の 石 に 入って いる に ぃ を 構成 する 要素

それ は

参 ゲーム に 勝つ 方法

弐 白 に 対 する 絶対 的 信頼

そして 壱

白 個人 の すべて

さあ に ぃ

帰って

き て ー っ !

あ … あっ

に ぃ …

あ あっ ! ハアハア … N に ぃ

白 。 。

よし 殴って いい ぞ ! 覚悟 は でき て

に ぃ … N えっ ?

ごめんなさい !

ごめんなさい … ごめんなさい

白 もっと 早く … もっと

マスター を 忘れ て い た なんて

なぜ です の ?

クラ ミー しっかり な の です クラ ミー !

ああ … クラ ミー クラ ミー

さて と 。 。 あっ

予定 どおり 要求 さ せ て もら お う か

わ … 私 を どう に でも 好き に し て いい の です

でも クラ ミー は

ダメ 要求 1 。 。

やめ て !

互いに 奪い合った 記憶 の 定着 と その 返還

えっ ?

ぷ はっ !

ハア ハア ハア 。 。 クラ ミー !

どういう こと です の ?

相手 から 奪った 記憶 は 残し た まま

奪わ れ た 記憶 を 元 に 戻し まし た

これ で クラ ミー と マスター は 互い の すべて を 知り尽くし た

信頼 に 値 する 相手 に なった

これ こそ が マスター の 求め て い た 最後 の ピース

そして …

要求 2 そこ の エルフ

フィール あんた の 記憶 を 改ざん する 権利 を 頂く

な っ 。 。 いい わ

平気 よ フィー この 男 の 要求 は 1 つ

私 たち に スパイ を やれ って 言う ん でしょ ?

さすが 俺 の 頭 の 中 を の ぞい た だけ は ある

スパイ ? どういう こと な の です ?

ん ー あと で 話す わ

えっ …

あなた の 頭 の 中 を 見 て 考え が 変わった わ

乗って あげる

ヘッ

に ぃ すごい えっ

だ ろ ?

自慢 の 兄ちゃん って 褒め て くれ て も いい の よ

うん

白 の 自慢 の に ぃ

ソフッ 素直 に 言わ れる と テレ る ぞ 兄ちゃん

あっ …

あっ ! マスター

あっ

白 そろそろ いい よ な ?

うん

スタンバイ いつ でも オーケー

フィー

クラ ミー

ああ

う わ ぁ チョー 怖かった !

もう マジ あんな こと 二 度 と し ねえ !

う えー ん 怖かった の です よ !

何 な ん 。 。 です の ?

これ も マスター の 真 の 姿

。 。 な の かも しれ ませ ん

に ぃ ー !

怖かった よ ー !

サラ マン ダー より ずっと 速い

うる せ え !

大人 に なる って 悲しい


No Game No Life Episode 9 No Game No Life Episode 9

少女 が 人間 離れ し た 天才 児 と して しょうじょ||にんげん|はなれ|||てんさい|じ||

施設 に 預け られ た の は 1 歳 に なる 前 しせつ||あずけ|||||さい|||ぜん

少女 が 言葉 を 発 し て から しばらく たった ころ だった しょうじょ||ことば||はつ|||||||

そこ で 彼女 は ゲーム を 知った ||かのじょ||げーむ||しった

知能 検査 と 称し ちのう|けんさ||そやし

いく つ も の ゲーム を やら さ れ た が ||||げーむ||||||

退屈 すぎ て 誰 と やって も 楽しく ない たいくつ|||だれ||||たのしく|

そして 2 年 が 過ぎ た ころ |とし||すぎ||

少女 は 母親 らしき 女性 と 再会 し た しょうじょ||ははおや||じょせい||さいかい||

自分 より 7 つ 年 上 の 少年 じぶん|||とし|うえ||しょうねん

大人 たち の 会話 に 的確 な 相づち を 打ち おとな|||かいわ||てきかく||あいづち||うち

うつろ で 無機質 な 笑顔 を 振りまく 彼 に ||むきしつ||えがお||ふりまく|かれ|

少女 は 長らく 閉ざし て い た 口 を 開 い た しょうじょ||ながらく|とざし||||くち||ひらき||

ホント 空っぽ . . ほんと|からっぽ

あっ

あっ …

ヘヘッ なあ ゲーム を しよ う ぜ ||げーむ||||

誰 です の ? だれ||

「 空白 」 . . くうはく

「 空白 」 に 。 。 「 空白 」 に 。 。 くうはく||くうはく|

あっ … え

えっ ?

イヤーッ !

あっ …

怖い 夢 でも 見 た ん です の ね こわい|ゆめ||み|||||

今 温かい ミルク を 持って き ます わ いま|あたたかい|みるく||もって|||

違う ! 違う の ! ちがう|ちがう|

い た の ずっと 一緒 に ||||いっしょ|

だから …

ああ …

白 。 。 しろ

あっ

あっ 白 ! |しろ

ハア ハア ハア ハア

ハア ハア

冷たい つめたい

マスター こちら で し た か ますたー|||||

“ 突然 飛び出し て いった ” と とつぜん|とびだし|||

ドラ ちゃん が うろたえ て い た ので どう し た の か と 。 。 どら|||||||||||||

ジブリール

はい 何で ござい ま しょ う ? |なんで||||

ジブリール の マスター 誰 ? ||ますたー|だれ

なぜ その よう な こと を 今 わざわざ ||||||いま|

答え て ! こたえ|

あっ …

白 様 で ござい ます しろ|さま|||

じゃあ ジブリール と 戦った の は ? |||たたかった||

白 様 で ござい ます しろ|さま|||

ステフ に “ ホレ ろ ” と 要求 し た の は ? |||||ようきゅう||||

白 様 と 聞い て おり ます しろ|さま||ききい|||

東部 連合 の ゲーム 内容 暴 い た の は ? とうぶ|れんごう||げーむ|ないよう|あば||||

白 様 と ドラ ちゃん の 祖父 の 遺品 で ござい ます しろ|さま||どら|||そふ||いひん|||

ああ …

この ジブリール

白 様 の 類い まれ な る 知性 と 知 略 に 心酔 し しろ|さま||たぐい||||ちせい||ち|りゃく||しんすい|

従う こと に し た ので ござい ます したがう|||||||

白 。 。 に ? しろ|

はい

エル キア の 王 に し て イマ 二 ティ の 全権 代理 者 白 様 |||おう||||いま|ふた|||ぜんけん|だいり|もの|しろ|さま

つまり 白 の ほか に 別 の 人物 が い た ? |しろ||||べつ||じんぶつ|||

しかし 根拠 が あり ませ ん |こんきょ||||

城 内 は もちろん しろ|うち||

町 の 周囲 に 至る まで 聞き取り 範囲 を 広げ まし た が まち||しゅうい||いたる||ききとり|はんい||ひろげ|||

ええ 抗議 の デモ の 中 に も |こうぎ||でも||なか||

その よう な 存在 を 知る 者 は ない と |||そんざい||しる|もの|||

と いう こと は

恐らく おそらく

マスター は ますたー|

我々 が 知ら ない あいだ に 何者 か と 勝負 し 敗れ われわれ||しら||||なにもの|||しょうぶ||やぶれ

記憶 を 改ざん さ れ た きおく||かいざん|||

まさか ! そんな こと いったい 。 。

あっ 東部 連合 |とうぶ|れんごう

ええ や つら なら 可能 か と ||||かのう||

マスター ますたー

ゲーム を し ま しょ う げーむ|||||

えっ ?

ゲーム ? げーむ

はい

マスター に 植え付け られ た 偽り の 存在 を 賭け ゲーム を ますたー||うえつけ|||いつわり||そんざい||かけ|げーむ|

偽り いつわり

そして 極めて 失礼 ながら |きわめて|しつれい|

負け て いただけ ませ ん か ? まけ|||||

では チェック で ござい ます |ちぇっく|||

偽り の 存在 いつわり||そんざい

本当 に あれ は 偽り ? ほんとう||||いつわり

だから 消え て いく |きえ||

なあ 白 |しろ

" 人 は 変われ る ” って 言う けど 本当 に そう かな ? じん||かわれ|||いう||ほんとう|||

全部 ぜんぶ

全部 消え て いく ぜんぶ|きえ||

飛び たい って 願え ば 翼 が 生える の か な ? とび|||ねがえ||つばさ||はえる|||

違う と 思う ん だ ちがう||おもう||

変える べき は 自分 じゃ なく て 手段 じゃ ない の か ? かえる|||じぶん||||しゅだん||||

に ぃ 。 。

作る しか ない ん だ つくる||||

今 の まま の 自分 が 空 を 飛ぶ 方法 を いま||||じぶん||から||とぶ|ほうほう|

編み出す しか ない あみだす||

白 を 飛ばす 翼 考え て みよ う ぜ しろ||とばす|つばさ|かんがえ||||

ゆっくり さ

全部 偽り 。 。 ぜんぶ|いつわり

すべて ウソ |うそ

消え れ ば 。 。 楽 に きえ|||がく|

あっ

えっ ?

くう 。 。 。 はく

マスター ? ますたー

「 空白 」 。 。 くうはく

「 空白 」 に くうはく|

「 空白 」 に 敗北 は くうはく||はいぼく|

ない の ー っ ! ||-|

ハア ハア ハア

なぜ 勝つ の で ござい ます か ? |かつ|||||

に ぃ は … 空 は いる |||から||

絶対 … 絶対 いる の ! ぜったい|ぜったい||

空 ? から

マスター しか し ますたー||

いる ! いる の !

落ち着 い て ください マスター 論理 的 に 考え て … おちつ||||ますたー|ろんり|てき||かんがえ|

確かに 。 。 あっ たしかに|

確かに い ない と 考える の が 自然 です が - たしかに||||かんがえる|||しぜん||

その 人 は いる に 違いない の です わ |じん||||ちがいない|||

ドラ ちゃん 何 を 。 。 どら||なん|

あ 。 。

だって 負ける はず あり ませ ん わ " 白 たち ” が |まける||||||しろ||

ステフ …

ですが

そう 負ける はず が ない |まける|||

きっと 何 か 理由 が ある はず です わ |なん||りゆう|||||

この 状況 を 作り出し た 理由 が |じょうきょう||つくりだし||りゆう|

感情 的 に なり すぎ て い ます もう 少し … かんじょう|てき||||||||すこし

二 人 と も … 昨日 何 し て た ? ふた|じん|||きのう|なん|||

昨日 ? きのう

デモ の 対応 に 追わ れ て でも||たいおう||おわ||

その後 玉 座 で 白 が ゲーム を そのご|たま|ざ||しろ||げーむ|

それ おととい

19 日

あ 。 。 質問 変更 |しつもん|へんこう

おととい の 夜 どこ い た ? ||よ|||

つまり その 日 の 夜 の こと です わ よ ね ? ||ひ||よ||||||

え ぇ と … えと

あれ ?

記憶 が 。 。 きおく|

ない それ で いい

は あ ? あ . .

あと は 確認 ||かくにん

あっ あ 。 。

あ … あの … 何 を ? ||なん|

ステフ の 胸 もん でる ||むね||

それ で 私 は どう 反応 すれ ば ||わたくし|||はんのう||

興奮 し ない ? こうふん||

" ホレ ろ " と 言わ れ た のに |||いわ|||

それ は …

つまり マスター 以外 に |ますたー|いがい|

ドラ ちゃん に ” ホレ ろ ” と 要求 し た 者 が いる と ? どら||||||ようきゅう|||もの|||

そう 要求 し た の は に ぃ だ から |ようきゅう||||||||

しかし 空 の 存在 は すでに 確信 し て い た の で は ? |から||そんざい|||かくしん|||||||

いったい 私 は 何の ため に もま れ た ん です の ? |わたくし||なんの||||||||

お 礼 … ステフ い なきゃ 気 付け なかった から |れい||||き|つけ||

白 。 。 しろ

では 考え て み ま しょ う |かんがえ|||||

空 なる 人物 が 存在 し 消え た 可能 性 を から||じんぶつ||そんざい||きえ||かのう|せい|

約 1 日 半 で 私 たち すべて の 頭 の 中 から 消え去る 方法 やく|ひ|はん||わたくし||||あたま||なか||きえさる|ほうほう

大規模 な 魔法 を 使え ば 不可能 で は あり ませ ん が だいきぼ||まほう||つかえ||ふかのう||||||

そう なれ ば 必ず 痕跡 が 残る はず |||かならず|こんせき||のこる|

あっ …

ゲーム だったら ? げーむ|

あっ 。 。 ゲーム ? |げーむ

盟約 に よって 行わ れる ゲーム に めいやく|||おこなわ||げーむ|

そんな 仕掛け あったら ? |しかけ|

うーん 全権 代理 者 と して 行わ れる ゲーム なら |ぜんけん|だいり|もの|||おこなわ||げーむ|

その 影響 は イマ 二 ティ すべて に 及び ます わ |えいきょう||いま|ふた||||および||

でも ジブリール に は

いえ マスター に お 仕え し て いる 今 |ますたー|||つかえ||||いま

私 も いわば 従属 者 です わたくし|||じゅうぞく|もの|

その 影響 下 に ある と 考え て よい でしょ う |えいきょう|した||||かんがえ||||

なるほど です わ

でも いったい それ って と ん な ゲーム な ん です の ? |||||||げーむ||||

分から ない あ … わから||

けど 分かる に ぃ は 言った |わかる||||いった

俺 は 白 を 信じ てる おれ||しろ||しんじ|

白 俺 ら は いつも 2 人 で 1 人 だ しろ|おれ||||じん||じん|

に ぃ は 白 を 一 人 に し ない |||しろ||ひと|じん|||

だから …

白 。 。 いるか ? しろ|

はっ

白 まだ いる よ な ? しろ||||

に ぃ

どこ でも いい

まだ 感覚 が ある 所 を 握って て くれ ない か |かんかく|||しょ||にぎって||||

狂わ ない よう に くるわ|||

に ぃ !

白 。 。 しろ

あっ

焼き 切れ て も いい 考え て やき|きれ||||かんがえ|

この 状況 に ぃ が 託し た この 状況 |じょうきょう||||たくし|||じょうきょう

残って る 記憶 を 全部 使って のこって||きおく||ぜんぶ|つかって

に ぃ は 言った |||いった

” 2 人 で 1 人 ” じん||じん

なら に ぃ は ここ に いる

に ぃ は 言った |||いった

“ 常に ゲーム を 始める 前 に 勝って いる ” とわに|げーむ||はじめる|ぜん||かって|

" 約束 で 結ばれ て いる ” やくそく||むすばれ||

あっ

に ぃ は 言った |||いった

“ 俺 ら は 少年 漫画 の 主人公 じゃ ない ” おれ|||しょうねん|まんが||しゅじんこう||

ダメ もっと 考え て もっと ! だめ||かんがえ||

に ぃ は 言った |||いった

” 最後 の ピース を 手 に 入れよ う ” と さいご||ぴーす||て||いれよ||

手 に 入れる ? て||いれる

その ため の 勝負 |||しょうぶ

東部 連合 と の 戦い に 必要 な 手 札 とうぶ|れんごう|||たたかい||ひつよう||て|さつ

道具 知恵 監視 者 。 。 どうぐ|ちえ|かんし|もの

エルフ ?

エルフ を 手 に 入れる ? どう やって ? ||て||いれる||

エルヴン ・ ガルド に 戦い を 挑む ? |||たたかい||いどむ

クラ ミー ! 違う くら||ちがう

クラ ミー は に ぃ を 信じ て ない くら||||||しんじ||

そんな 要求 を のむ はず が . . |ようきゅう||||

あっ

存在 を 奪い合う ゲーム 。 。 そんざい||うばいあう|げーむ

なら …

あっ !

白 ! 白 ! しろ|しろ

存在 を 奪い合う ゲーム ? そんざい||うばいあう|げーむ

そう だ

自分 の 存在 を 構成 する 32 の 石 は じぶん||そんざい||こうせい|||いし|

深層 心理 に おける 優先 順位 を 反映 し しんそう|しんり|||ゆうせん|じゅんい||はんえい|

重要 な 順に 1 番 から 振り分け られる じゅうよう||じゅんに|ばん||ふり わけ|

つまり どの 石 に 自分 を 構成 する どの 部分 が 入って いる か は ||いし||じぶん||こうせい|||ぶぶん||はいって|||

相手 に 取ら れ 実際 に 失う まで 分から ない あいて||とら||じっさい||うしなう||わから|

例えば その 隣 に いる エルフ の 存在 や たとえば||となり|||||そんざい|

腕 や 足 神経 や 記憶 うで||あし|しんけい||きおく

そして ついに は 存在 そのもの が 奪わ れ |||そんざい|その もの||うばわ|

全く 認識 さ れ なく なる まったく|にんしき||||

つまり " 消える " の さ |きえる||

あなた 本気 ? ああ |ほんき|

盟約 その 5 めいやく|

ゲーム 内容 は 挑ま れ た ほう が 決定 権 を 有 する げーむ|ないよう||いどま|||||けってい|けん||ゆう|

イヤ なら 勝負 不 成立 だ どう する ? いや||しょうぶ|ふ|せいりつ|||

クラ ミー くら|

フィー この 男 は ||おとこ|

イマ 二 ティ の 駒 を 賭ける と 宣言 し て いる の いま|ふた|||こま||かける||せんげん||||

ほうって おく わけ に は いか ない わ

ヘヘッ . .

まったく 和解 できる ん じゃ な いか って |わかい||||||

少し 期待 し て い た のに すこし|きたい|||||

和解 なら 応じる ぜ わかい||おうじる|

俺 を 信じ その エルフ を こっち に よこし て くれる なら な おれ||しんじ||||||||||

できる わけない でしょ !

だ ろ う な

賭ける もの は ? かける||

勝った ほう は かった||

相手 に 2 つ 要求 が できる こと と しよ う あいて|||ようきゅう||||||

例えば ゲーム 結果 を 恒久 的 に 確定 し たとえば|げーむ|けっか||こうきゅう|てき||かくてい|

相手 の 存在 を 永久 に 葬り去ったり あいて||そんざい||えいきゅう||ほうむりさったり

それぞれ の パートナー の 記憶 を 1 つ 改ざん し 味方 に し たり な ||ぱーとなー||きおく|||かいざん||みかた||||

つまり お互い の 存在 と |おたがい||そんざい|

相方 の 生殺 与奪 を 賭け た 奪い合い って わけ ? あいかた||せいさつ|よだつ||かけ||うばいあい||

そう だ

狂って る わ あなた くるって|||

じゃあ 狂って る ついで に |くるって|||

もう つ だけ 大切 な ルール を 提案 する |||たいせつ||るーる||ていあん|

に ぃ …

マスター ますたー

白 大丈夫 です の ? しろ|だいじょうぶ||

あっ ! に ぃ

ジブリール

何で ござい ま しょ う ? なんで||||

作れ る ? 存在 を 奪い合う ゲーム つくれ||そんざい||うばいあう|げーむ

いえ 残念 ながら |ざんねん|

具象 化 しりとり の よう な 仮想 世界 なら ば 可能 です が ぐしょう|か|||||かそう|せかい|||かのう||

エルフ と 合作 なら ? ||がっさく|

合作 ? あの 森 の 田舎 者 と で ござい ます か ? がっさく||しげる||いなか|もの|||||

大 戦時 私 が 天 撃 一 発 で だい|せんじ|わたくし||てん|う|ひと|はつ|

都 ごと 吹き飛ばし た ゴミ の よう な 存在 で … と||ふきとばし||ごみ||||そんざい|

できる ? う っ …

不可能 で は ない か と ふかのう|||||

あの 田舎 者 ども は |いなか|もの||

複雑 な 術 式 を 編む こと に 関 し て は ふくざつ||じゅつ|しき||あむ|||かん|||

多少 得意 に は し て おり ます ので たしょう|とくい|||||||

じゃあ 空 は その ゲーム を 行う こと で |から|||げーむ||おこなう||

自ら の 存在 を 消し た おのずから||そんざい||けし|

うん …

だ と し たら やはり すでに 負け て 存在 を 消さ れ た あと ||||||まけ||そんざい||けさ|||

と いう こと に なり ませ ん か ?

そう です わ 勝利 し た の で あれ ば |||しょうり||||||

空 は 存在 し て いる はず です わ から||そんざい||||||

その どちら で も ない と し たら ?

は あ ?

あっ 勝負 は まだ 続 い て いる |しょうぶ|||つづ|||

うん

まさか

ジブリール 魔法 の 反応 この 部屋 の |まほう||はんのう||へや|

かしこまり まし た

白 は ここ で 目 が 覚め た しろ||||め||さめ|

に ぃ と 白 の 寝室 別に ある のに この 部屋 で |||しろ||しんしつ|べつに||||へや|

に ぃ は 言った “ 一 人 に し ない ” って |||いった|ひと|じん||||

確かに 魔法 が 展開 さ れ て おり ます たしかに|まほう||てんかい|||||

ただ 正確 な 位置 まで は |せいかく||いち||

こう なったら

手 当たり しだいに 探し て みる しか あり ませ ん て|あたり||さがし||||||

う わ ぁ !

ドラ ちゃん 何も ない 所 で 転ぶ と は どら||なにも||しょ||ころぶ||

これ 以上 の キャラ 付け は 不要 か と |いじょう|||つけ||ふよう||

転 ん だ ? 私 が ? てん|||わたくし|

あっ

オセロ の 石 ||いし

エルフ 文字 の " 3 " です ね |もじ|||

なぜ 石 だけ が |いし||

まだ 使わ れ て ない から |つかわ||||

認識 でき なく て も そこ に ある にんしき|||||||

で … で も 分かった ところ で |||わかった||

ある の は 3 枚 ずつ の 石 だけ です の よ |||まい|||いし||||

こっち が 白 か 黒 か も 分から ない のに ||しろ||くろ|||わから||

そんな の 簡単 ||かんたん

に ぃ は 言った |||いった

" 2 人 で 1 人 ” この ゲーム 白 も 参加 し てる じん||じん||げーむ|しろ||さんか||

大切 な ルール を 提案 する たいせつ||るーる||ていあん|

互い の パートナー は ゲーム に 参加 たがい||ぱーとなー||げーむ||さんか

プレーヤー が 続行 不能 に なった 場合 ぷれーやー||ぞっこう|ふのう|||ばあい

代 打ち が 可能 と なる だい|うち||かのう||

だから 記憶 が 残って い た |きおく||のこって||

見える ん です の ? 盤面 が ? みえる||||ばんめん|

見え ない みえ|

けど 見える に ぃ なら どう する か … |みえる||||||

あなた わざと 負ける よう に 打って いる わ ね ? ||まける|||うって|||

いい や

ちゃんと これ で 勝て る よう に なって る |||かて|||||

どう やって 相手 を 誘導 し ||あいて||ゆうどう|

あっ 何 これ あなた の 記憶 ? |なん||||きおく

まさか こうして 自分 の 記憶 を 奪わ せ て ||じぶん||きおく||うばわ||

背後 に どの 種族 も い ない こと を 証明 しよ う と して いる の ? はいご|||しゅぞく||||||しょうめい||||||

悪く ない 答え だ わるく||こたえ|

どう やって 自分 の 狙い を 伝え … ||じぶん||ねらい||つたえ

これ で ゲーム 続行 不可能 ||げーむ|ぞっこう|ふかのう

私 の 勝ち わたくし||かち

でも ゲーム が まだ |げーむ||

えっ ?

どういう こと ?

どうして ゲーム が 終わら ない の ? あっ |げーむ||おわら|||

その 3 枚 に は いったい …\ N 空 の 何 が ? |まい|||||から||なん|

どう やって 相手 を だまし ||あいて||

そして

どう やって 勝つ の か ||かつ||

に ぃ すごい よ こんな の 誰 に も 分から ない ||||||だれ|||わから|

に ぃ と 白 以外 は ね |||しろ|いがい||

残り の 石 に 入って いる に ぃ を 構成 する 要素 のこり||いし||はいって|||||こうせい||ようそ

それ は

参 ゲーム に 勝つ 方法 さん|げーむ||かつ|ほうほう

弐 白 に 対 する 絶対 的 信頼 に|しろ||たい||ぜったい|てき|しんらい

そして 壱 |いち

白 個人 の すべて しろ|こじん||

さあ に ぃ

帰って かえって

き て ー っ ! ||-|

あ … あっ

に ぃ …

あ あっ ! ハアハア …\ N に ぃ ||はあはあ|||

白 。 。 しろ

よし 殴って いい ぞ ! 覚悟 は でき て |なぐって|||かくご|||

に ぃ …\ N えっ ?

ごめんなさい !

ごめんなさい … ごめんなさい

白 もっと 早く … もっと しろ||はやく|

マスター を 忘れ て い た なんて ますたー||わすれ||||

なぜ です の ?

クラ ミー しっかり な の です クラ ミー ! くら||||||くら|

ああ … クラ ミー クラ ミー |くら||くら|

さて と 。 。 あっ

予定 どおり 要求 さ せ て もら お う か よてい||ようきゅう|||||||

わ … 私 を どう に でも 好き に し て いい の です |わたくし|||||すき||||||

でも クラ ミー は |くら||

ダメ 要求 1 。 。 だめ|ようきゅう

やめ て !

互いに 奪い合った 記憶 の 定着 と その 返還 たがいに|うばいあった|きおく||ていちゃく|||へんかん

えっ ?

ぷ はっ !

ハア ハア ハア 。 。 クラ ミー ! |||くら|

どういう こと です の ?

相手 から 奪った 記憶 は 残し た まま あいて||うばった|きおく||のこし||

奪わ れ た 記憶 を 元 に 戻し まし た うばわ|||きおく||もと||もどし||

これ で クラ ミー と マスター は 互い の すべて を 知り尽くし た ||くら|||ますたー||たがい||||しりつくし|

信頼 に 値 する 相手 に なった しんらい||あたい||あいて||

これ こそ が マスター の 求め て い た 最後 の ピース |||ますたー||もとめ||||さいご||ぴーす

そして …

要求 2 そこ の エルフ ようきゅう|||

フィール あんた の 記憶 を 改ざん する 権利 を 頂く |||きおく||かいざん||けんり||いただく

な っ 。 。 いい わ

平気 よ フィー この 男 の 要求 は 1 つ へいき||||おとこ||ようきゅう||

私 たち に スパイ を やれ って 言う ん でしょ ? わたくし|||すぱい||||いう||

さすが 俺 の 頭 の 中 を の ぞい た だけ は ある |おれ||あたま||なか|||||||

スパイ ? どういう こと な の です ? すぱい|||||

ん ー あと で 話す わ |-|||はなす|

えっ …

あなた の 頭 の 中 を 見 て 考え が 変わった わ ||あたま||なか||み||かんがえ||かわった|

乗って あげる のって|

ヘッ

に ぃ すごい えっ

だ ろ ?

自慢 の 兄ちゃん って 褒め て くれ て も いい の よ じまん||にいちゃん||ほめ|||||||

うん

白 の 自慢 の に ぃ しろ||じまん|||

ソフッ 素直 に 言わ れる と テレ る ぞ 兄ちゃん |すなお||いわ||||||にいちゃん

あっ …

あっ ! マスター |ますたー

あっ

白 そろそろ いい よ な ? しろ||||

うん

スタンバイ いつ でも オーケー すたんばい|||おーけー

フィー

クラ ミー くら|

ああ

う わ ぁ チョー 怖かった ! ||||こわかった

もう マジ あんな こと 二 度 と し ねえ ! ||||ふた|たび|||

う えー ん 怖かった の です よ ! |||こわかった|||

何 な ん 。 。 です の ? なん||||

これ も マスター の 真 の 姿 ||ますたー||まこと||すがた

。 。 な の かも しれ ませ ん

に ぃ ー ! ||-

怖かった よ ー ! こわかった||-

サラ マン ダー より ずっと 速い |まん||||はやい

うる せ え !

大人 に なる って 悲しい おとな||||かなしい