Naruto Episode 207
♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ
♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ
♪ ~
♪ ずっと 側 に い た から
♪ 空 い た 隙間 大き すぎ て
♪ 生意気 な 君 の 素直 な 返事
♪ 「 また ね … 」 が 淋しい
♪ 見慣れ ない 街 で 泣 い てる なら
♪ 側 に い なく て も
♪ 笑顔 は 届け たい
♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ
♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ
♪ こんなに も 近く に 感じ てる
♪ ふた つ の 想い
( キバ ) う わ ~ !
( ナルト ) キバ !
( シノ ) ナルト !
( 赤 丸 の 鳴き声 )
大丈夫 か ? キバ 。 ( キバ ) ああ … 。
( ヒナタ ) こ … これ も 幻 術 … 。 ( シノ ) 赤 丸 も 含め
われわれ は 八雲 の 幻 術 から は 逃れ られ ない 。
なぜ なら 大きく 肥大 し た 神経 管
大脳 を 持つ から だ 。
みんな ドア から 離れ て いろ 。
寄 壊 蟲 。
( 八雲 ) お 願い 先生 本当 の こと を 言って 。
そう で ない と 私 は 先生 の こと を … 。
( 紅 ) 幻 術 の 力 の 封印 は 私 の 一存 で 決め た こと よ 。
三 代 目 は 関係ない 。
すべて 恨み を ぶつけ なさい 。
あなた が 憎む べき な の は この 私 だけ 。
( 八雲 ) 私 は 聞い た の 。
あなた と 三 代 目 火影 が
鞍馬 一族 を 滅ぼ そ う と し て いる 話 を !
八雲 誤解 よ 。
うそ ! ただ の 火事 なんか で
父さん と 母 さん が 死ぬ わけない じゃ ない !
♪ ~
( 八雲 ) 私 の 両親 は 殺さ れ た の よ 。
♪ ~
( 八雲 ) 何 ! ?
♪ ~
シノ 。
キャ ~ !
ん !
何 な の ? これ !
影 分身 の 術 !
よ ~ し ! みんな 頼む って ば よ !
おう ! おう !
さ ぁ いつ で も いい って ば … あた っ … !
せ ~ の ! 突撃 ~ !
行 っけ ~ !
♪ ~
ナ … ナルト 君 。
♪ ~
( 紅 ) ナルト ! えっ … 。
あっ 紅 先生 ! その 格好 … 。
八雲 て め ぇ の 仕業 か ! ?
その 人 は 私 を 消 そ う と し た ん だ も の 。
報い を 受け て いる だけ 。
違う って ば よ ! 八雲 お前 何 か 勘違い し てん だ 。
俺 って ば 雲海 の おっちゃん に
八雲 と 紅 先生 の こと 何 も かん も 聞い て … 。
やめ なさい ナルト !
いい か ? 紅 先生 は お前 の こと を …
お前 を 大事 に 思って た から こそ 力 を 封印 し た ん だ 。
何 を 言って いる の ?
苦し ん で た の は お前 だけ じゃ ねえ 。
紅 先生 は ず ~ っと 本当 の こと を 隠し て
一 人 で 苦し ん で き た ん だって ば よ 。
やめ なさい !
ホント の こと … 。
( キバ ) ガイ 先生 ! ( ガイ ) ん ?
おい みんな は どう し た ?
( キバ ) シノ と ヒナタ は 廊下 で 見張って ます 。
でも 紅 先生 と ナルト は 今 現在
八雲 の 幻 術 が 作った 世界 に い ます 。
は ぁ ~ ? どう いう こと だ ?
( 雲海 ) 私 が 話 そ う 。 ( サクラ ) 雲海 さん 体 に … 。
いや 今 こそ 真実 を 話さ ね ば なら ない の だ 。
紅 ほど 親身 に なって 八雲 を 世話 し た 者 は い ない 。
その 紅 の 決断 も
八雲 に 忍 を 諦め させる と いう もの だった 。
( 雲海 ) 八雲 は すっかり ふさぎ込み
ムラ クモ 様 も ご 心配 な さって い た 。
そんな ある 日 あの 事件 は 起こった 。
( 半鐘 の 音 )
( 雲海 ) 宗 家 の 屋敷 が 燃え上がり
その 前 に 八雲 は ぼう 然 と たた ず ん で い た 。
その 時 私 は 見 た の だ 。
炎 の 中 に 浮かぶ 般若 の よう な 顔 を し た
恐ろしい 怪物 の 姿 を 。
< あっ ! >
その 正体 を 知った 時
私 は 恐怖 に 凍り つい た 。
( 八雲 ) 何 な の よ … ホント の こと って … 。
先生 … 八雲 の ヤツ 一体 … 。
マズ い 。
八雲 あなた は 知ら ない !
何 も 知ら ない の よ !
( 八雲 ) う っ … 。
♪ ~
何 か … そう 何 か が ある 。
私 の 心 の 奥 に … でも 何 な の ! ?
思い出 せ ない … 。
何て こと … 。
ナルト あれ を 止め て ! えっ ?
う わ っ ! ナルト !
何 だって ば よ ? こいつ は … 。
くそ … 放せ !
♪ ~
あっ !
♪ ~
( 八雲 ) < 私 は ただ 父さん や 母 さん
みんな の 期待 に 応え たい だけ な の 。
なのに どう し て みんな 私 の 邪魔 を する の ?
私 は ただ 幻 術 使い に なり たい だけ な の に … >
( ムラクモ ) < 人 に は それぞれ ふさわしい 道 が ある 。
お前 に は お前 の 道 が あ ろ う >
( ウロコ ) < そう よ 無理 を し て 忍 に なる 必要 は ない ん だ から >
( 八雲 ) < 嫌 … そんな の 嫌 。
みんな 口 で は 慰め て も 分かる の 。
私 に 失望 し て いる の が 。
耐え られ ない ! そんな 負い目 を 感じ た まま
一生 生き て いか なきゃ なら ない なんて ! >
< はっ ! >
< 八雲 それ は … > ( ムラクモ ) < に … 逃げろ ウロコ ! >
♪ ~
( ウロコ ・ ムラクモ ) < あぁ ! >
♪ ~
( ウロコ ) < あ ~ ! > ( ムラクモ ) < 八雲 ~ ! >
♪ ~
あっ … 思い出し た わ 。
う っ … 八雲 ?
そう 私 が … 私 の 中 の 私 が
父さん と 母 さん を … 。
幻 術 で あやめ て しまった ん だ わ … 。
違う わ 八雲 ! あれ は あなた じゃ ない !
あの 怪物 と あなた は 違う !
( 八雲 ) いいえ 違わ ない わ 。
だって あれ は …
私 の 心 の 中 に す ん で いたん だ もの 。
♪ ~
ありがとう 紅 先生 。
さよう なら 。 ( 紅 ) あっ 。
やめろ !
八雲 ~ !
♪ ~
あっ … 。
( 八雲 ) あっ !
( ナルト ・ 紅 ) あっ … 。
な … 何 だ ? あれ は … 。
( 雲海 ) われわれ は 事件 の 全容 を 知る べく
まず 八雲 の 精密 検査 を お 願い し た 。
( 雲海 ) その 結果 あの 火災 の 時 現れ た 怪物 は
八雲 の 深層 意識 が 作り上げ た
いわば イド の 怪物 で ある こと が 分かった 。
( 忍 ) < あ … あぁ … >
イド の 怪物 ?
そこ で 私 は 三 代 目 に 直訴 し た の だ 。
< 幼き 日 より われら の 期待 を 受け 続け
ついに その 重 さ に 耐え られ なく なった
八雲 の 深層 意識 は
すべて を 消し去 ろ う と 動 い た の でしょ う 。
八雲 の 深層 意識 は 鞍馬 一族 を …
そして ゆく ゆく は 木 ノ 葉 の 里 全体 を
この世 から 消し去 ろ う と する でしょ う >
( 猿 飛 ) < 承服 でき ん 。
その 危険 性 が ある と いう だけ で
罪 の 意識 も ない 八雲 の 命 を 奪う こと など
到底 許さ れる こと で は ない >
< 八雲 の 深層 意識 が 完全 に 目覚め て しまって から で は
遅い の です >
( 猿 飛 ) < で は 八雲 自身 に それ を 制御 する 方法 を 身 に 着け させる か
不可能 で あれ ば 能力 を 封印 する まで >
< しかし … >
< 八雲 の 場合 と は ち と 違う が
かつて 九 尾 の 妖狐 を 一 人 の 赤子 を 使い
封印 し た 前例 も ある >
< むちゃ です ! 八雲 の 持つ 強い 力 を
封印 できる よう な 術 者 など どこ に も い ませ ん ! >
( 猿 飛 ) < 一 人 だけ それ を 成 せる 者 が おる や も し れ ん >
< あっ … >
( 猿 飛 ) < しかし つらい 任務 に なる の う 。
うまく 制御 方法 を 導き 出 せ れ ば いい が
封印 する と なる と 術 者 は その 一 人 の 子ども の 可能 性 を
すべて 絶つ こと に なる 。
鞍馬 一族 に 代わり 八雲 の 恨み を 背負い
生き て いか ね ば なら ん の じゃ から のう >
三 代 目 は そう おっしゃら れ て 涙 さ れ た 。
あっ … その つらい 任務 を 受け た の が … 。
夕日 紅 … 。
あっ 。 ( キバ ) そう か 。
紅 先生 が 言って た の は その こと だった ん だ 。
俺 先生 の こと 何 も 知ら なかった 。 ( 赤 丸 の ほえ 声 )
紅 が 八雲 の 能力 を 封印 し た こと は 知って い た が
深層 意識 が 起こし た 事件 の こと は 初めて 聞く 。
ああ 三 代 目 亡き 今 と なって は
鞍馬 一族 と 夕日 紅 しか 知ら ない 秘密 。
先生 は 自分 の こと を 悪者 に し て 秘密 を 守って い た の ね 。
紅 先生 ! ( 赤 丸 の ほえ 声 )
お前 も 行って やれ 。 でも … 。
サクラ ここ は 俺 が 引き受け た 。
ガイ 先生 … 。
ナルト たち の こと が 気 に なる だ ろ う 。
行って やれ 。 は い !
八雲 を 頼 ん だ ぞ 。
あっ !
( シノ ) どう し た ? ( ヒナタ ) 分から ない けど …
この 感じ 何だか 今 まで と 全然 違う 。
( シノ ) あっ 。
蟲 たち の 様子 が おかしい 。
中 の 様子 は どう だ ?
紅 先生 は 大丈夫 な の か ?
( うなり 声 ) ( ほえ 声 )
強い … 今 まで と 比べ 物 に なら ない くらい の
巨大 な チャクラ が 生まれ てる 。
《 ナルト … 》
♪ ~
( 八雲 ) う っ !
なぜ … なぜ みずから が 命 を 絶た ね ば なら ん ?
えっ ?
滅ば ね ば なら ぬ の は お前 に 大きな 重 荷 を 背負わ せ
揚げ句 の 果て に この 私 を 抹殺 しよ う と し た ヤツ ら で あ ろ う 。
あなた は … 。
≪ お前 の 心 の 奥 に ある 隙間 に 入り込み
育ま れ し 者 。
わが 名 は イド 。
♪ ~
( 紅 ) ついに 目覚め て しまった 。
紅 先生 何 だって ば よ ? あいつ 。
あれ は 八雲 が 私 の 個人 指導 に つい て まもなく の こと … 。
八雲 の 幻 術 の 能力 の 高 さ に 疑問 を 感じ た 私 が
彼女 の 深層 心理 を の ぞい た 時 だった 。
( 紅 ) あいつ を 見つけ た 。
( 何 か を 食べる 音 )
( 何 か を 食べる 音 )
( 紅 ) その あまり の 恐ろしい 姿 に
私 は 立ち尽くす こと しか でき なかった 。
三 代 目 が 抹殺 せよ と おっしゃった の は 八雲 で は なく
その イド の 怪物 の こと だった の よ 。
あっ 。
そう だった の か 。
( 紅 ) この ま がま が しい 妖気 以前 より 強力 に なって いる 。
でも 刺し 違え て でも あいつ が 世 に 出る の を 止め ない と !
《 刺し 違える ? そう か そこ まで の 覚悟 を し て … 。
だから 八 班 を 抜け た ん だ 》
( イド ) お前 の 思い この 身 に 受け て やる 。
その 恨み 晴らし て やろ う 。
♪ ~
この 野郎 !
( イド ) う あ ~ !
ダァ ~ ラ ~ !
( イド ) 邪魔 だ どけ !
う あっ ! ( 紅 ) ナルト !
アッハハハ … !
て め ぇ が 何だか 知ら ねえ が な
キバ も シノ も ヒナタ も
みんな 先生 の 帰り を 待って る ん だ !
ナルト … 。
影 分身 の 術 !
チッ … この 世界 で は 術 が 発動 し ねえ !
小 うるさい ヤツ め まず は お前 から 消し て やる !
う あっ ! 危ない !
八雲 ! 今 あいつ を 倒 せる の は あなた しか い ない !
( 八雲 ) えっ ?
聞け 八雲 人 は 皆
心 の 中 に 一 匹 は 牙 の ある 獣 を 飼って いる もの だ 。
それ は 日頃 人 の 心 の 奥底 に い て
突如 姿 を 現す こと が ある 。
現れ た 獣 の 力 は 自分 の 意思 と は 関係なく
思わ ぬ 力 を 発揮 し て
周り の 者 を 思わず 傷つけ て しまう こと も ある 。
う わ っ !
( 紅 ) でも その 獣 を 制御 し
自分 の 力 で コントロール できる と すれ ば … 。
( 紅 ) それ は すばらしい 力 と なり …
夢 を かなえる ため に 働 い て くれる 。
ドリャ ~ !
さ ぁ 戦い なさい !
あなた 自身 が 生み出し た 怪物 を あなた の 手 で 鎮める の よ !
で … でも … 。
八雲 これ は あなた に しか でき ない の よ 。
う っ … 。
死ね 小僧 !
あっ !
鎮まれ 心 の 闇 !
死 ね ~ !
あっ … 。 あっ !
( イド ) なぜ … 。
私 は お前 の ため に …
役立った だ ろ う が … 。
( イド ) う あ ~ !
ハァ ハァ … 。
紅 先生 元 に 戻った って ば よ !
紅 先生 … 。
よく やった わ 八雲 。
あなた は あなた 自身 の 闇 に 勝った の よ 。
先生 … 。
やった な 八雲 。
( 色 が 溶ける 音 ) ん ?
♪ ~
あっ 。
♪ ~
《 八雲 の ヤツ
本当 に 自分 を 救 お う と し て い た の が 誰 か って こと
ちゃんと 気付 い て いた ん だ な 》
( キバ ) 紅 先生 ! ( ヒナタ ) 先生 !
もう 大丈夫 だ って ば よ 。
紅 先生 また みんな の 先生 に 戻って くれる よ な 。
そう だ な 。
三 代 目 に 命じ られ た 最後 の 任務 は 終わった から 。
( シノ ・ ヒナタ ・ キバ ) 先生 !
よかった わ ね また 元どおり に な れ て 。
サクラ ちゃん 。
♪ ~
あっ 。
♪ ~
♪ ~
《 ナルト ? 》
《 俺 も … 》
♪ ~
♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は
♪ いつも 近く で
♪ 笑って いる から
♪ ~
♪ 形 の 無い 喜び を 見つけ たい から
♪ かけぬけ て 行く 槍 の 雨 が 降って も
♪ 言葉 に なら ない この 大きな 夢 を
♪ 叶え て み せる 傷 が 深く なって も
♪ 信じ 続け て 今 の 僕等 は ある から
♪ 目 を そらさ ず 走り 続け て やる
♪ もしも 未来 に 光 が 無い と 言わ れ て も
♪ 変え て み せる 全て の 思い で
♪ 照らす よ 今 すぐ
♪ きっと 風 は 僕ら の 心 を 試し て いる ん だ ろ う
♪ そっと 心 の 中 で 手のひら を 握りしめ た
♪ きっと 君 は 涙 の 答え を
♪ 探し て いる ん だ ろ う
♪ ずっと 夢 は 近く で 答え を つか ん で 待って る
♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は
♪ いつも 近く で 笑って いる から
♪ ~
〈 冗談 じゃ ねえ ! 何で 俺 ら あいつ の せい で
こんなに ボロボロ に なって なきゃ いけ ねえ ん だ ! 〉
( キバ ) 〈 全く だ ! 花鳥 風月 を 守れ って
本人 が 足 引っ張っちゃ 世話 ねえ ぜ ! 〉
〈 おまけに 人 の こと 身代わり に する わ 盾 に する わ ! 〉
( キバ ) 〈 二 言 目 に は 忍 が 任務 で 死ぬ の は 当たり前 と き た ! 〉
〈 か ぁ ~ ! 俺 って ば もう 我慢 なら ねえ ! 〉
( キバ ) 〈 俺 も だ ぜ ! こう なったら … 〉 〈 螺旋 丸 で … 〉
( キバ ) 〈 牙 通 牙 で … 〉 ( ナルト ・ キバ ) 〈 あの 依頼 人
絶対 ボコボコ に し て やる ! 〉