Psycho-Pass Episode 13 psycho|pass|episode

悪く なって ます ね わるく|||

そう です か …

犯罪 係数 が ７ ポイント 悪化 はんざい|けいすう||ぽいんと|あっか

無視 でき ない 数値 です むし|||すうち|

これ 以上 悪化 する こと が あれ ば |いじょう|あっか|||||

報告 義務 が 生じ ます ほうこく|ぎむ||しょうじ|

ヒーリング 系 の 装置 で ストレス ケア は し て いる つもり な ん です が |けい||そうち||すとれす|けあ|||||||||

もっと 単純 かつ 効果 的 な 方法 を 取る べき です |たんじゅん||こうか|てき||ほうほう||とる||

それ は

親しい 人 に 悩み を 相談 する ん です したしい|じん||なやみ||そうだん|||

恋人 や 家族 は こいびと||かぞく|

恋人 は い ませ ん こいびと||||

家族 は … かぞく|

父 だけ が 存命 です ちち|||ぞんめい|

あなた の 年齢 なら お 父 さま は 理想 的 な 相談 相手 です よ ||ねんれい|||ちち|||りそう|てき||そうだん|あいて||

特殊 な 事情 が なけ れ ば とくしゅ||じじょう||||

話し て み て は はなし||||

ある ん です よ

はい ？

特殊 な 事情 とくしゅ||じじょう

報告 書 は 読 ん だ よ ほうこく|しょ||よ|||

常 守 朱 監視 官 の 証言 だ が とわ|しゅ|しゅ|かんし|かん||しょうげん||

あれ は 本当 に 信ぴょう性 が ある の か ね ||ほんとう||しんぴょうせい|||||

現場 検証 は 入念 に 行い まし た げんば|けんしょう||にゅうねん||おこない||

対象 まで の 距離 は ８ ｍ 弱 たいしょう|||きょり|||じゃく

被害 者 と の 位置 関係 も 明白 です ひがい|もの|||いち|かんけい||めいはく|

犯行 は 明らか に 常 守 監視 官 の 目の前 で 行わ れ はんこう||あきらか||とわ|しゅ|かんし|かん||めのまえ||おこなわ|

そして ドミネーター は 正常 に 作動 し なかった |||せいじょう||さどう||

被害 者 は 常 守 監視 官 の 親しい 友人 だ そう じゃ ない か ひがい|もの||とわ|しゅ|かんし|かん||したしい|ゆうじん|||||

動転 し て ドミネーター の 操作 を 誤った の で は どうてん|||||そうさ||あやまった|||

彼女 は そこ まで 無能 で は あり ませ ん かのじょ||||むのう|||||

経験 が 足り て ない と 以前 の 君 の 報告 書 に は あった が けいけん||たり||||いぜん||きみ||ほうこく|しょ||||

だ と して も 素質 は 本物 です ||||そしつ||ほんもの|

監視 官 と して の 彼女 の 能力 は かんし|かん||||かのじょ||のうりょく|

シビュラシステム に よる 適性 診断 が 証明 し て い ます |||てきせい|しんだん||しょうめい||||

その シビュラ の 判定 を 疑う 旨 の 報告 を |||はんてい||うたがう|むね||ほうこく|

君 たち は 提出 し て いる わけ だ が … きみ|||ていしゅつ||||||

宜 野 座 君 この 安定 し た 繁栄 むべ|の|ざ|きみ||あんてい|||はんえい

最 大 多数 の 最大 幸福 が 実現 さ れ た 現在 の 社会 を さい|だい|たすう||さいだい|こうふく||じつげん||||げんざい||しゃかい|

いったい 何 が 支え て いる と 思う か ね |なん||ささえ||||おもう||

それ は 厚生 省 の シビュラシステム に よる もの か と ||こうせい|しょう|||||||

その とおり だ

人生 設計 欲求 の 実現 じんせい|せっけい|よっきゅう||じつげん

今や いかなる 選択 に おい て も いまや||せんたく||||

人々 は 思い悩む より 先 に シビュラ の 判定 を 仰ぐ ひとびと||おもいなやむ||さき||||はんてい||あおぐ

そう する こと で

人類 の 歴史 に おい て いまだかつて ない ほど に 豊か で 安全 な 社会 を じんるい||れきし||||||||ゆたか||あんぜん||しゃかい|

われわれ は 成立 さ せ て いる ||せいりつ||||

だからこそ シビュラ は 完璧 で なけ れ ば なり ませ ん |||かんぺき|||||||

しかり シビュラ に 間違い は 許さ れ ない |||まちがい||ゆるさ||

それ が 理想 だ ||りそう|

だが 考え て も み たまえ |かんがえ||||

もし システム が 完全無欠 なら |しすてむ||かんぜんむけつ|

それ を 人 の 手 で 運用 する 必要 すら ない はず だ ||じん||て||うんよう||ひつよう||||

ドローン に ドミネーター を 搭載 し て 市 内 を 巡回 さ せ れ ば いい ||||とうさい|||し|うち||じゅんかい|||||

だが 公安 局 に は 刑事 課 が 存在 し |こうあん|きょく|||けいじ|か||そんざい|

君 たち 監視 官 と 執行 官 が きみ||かんし|かん||しっこう|かん|

シビュラ の 目 で ある ドミネーター の 銃 把 を 握って いる ||め|||||じゅう|わ||にぎって|

その 意味 を 考え た こと が ある か ね |いみ||かんがえ||||||

それ は むろん …

いかに 万全 を 期し た システム で あ ろ う と |ばんぜん||きし||しすてむ|||||

それ でも 不測 の 事態 に 備え た 安全 策 は 必要 と さ れる ||ふそく||じたい||そなえ||あんぜん|さく||ひつよう|||

万が一 の 柔軟 な 対応 や まんがいち||じゅうなん||たいおう|

機能 不全 の 応急 処置 きのう|ふぜん||おうきゅう|しょち

そうした 準備 まで を も 含め て |じゅんび||||ふくめ|

システム と は 完璧 なる もの と して 成立 する の だ しすてむ|||かんぺき|||||せいりつ|||

システム と は ね しすてむ|||

完璧 に 機能 する こと より も かんぺき||きのう||||

完璧 だ と 信頼 さ れ 続ける こと の 方 が 重要 だ かんぺき|||しんらい|||つづける|||かた||じゅうよう|

シビュラ は その 確証 と 安心 感 に よって |||かくしょう||あんしん|かん||

今 も 人々 に 恩 寵 を もたらし て いる いま||ひとびと||おん|ちょう||||

はい

宜 野 座 君 私 は 君 と いう 男 を 高く 評価 し て いる むべ|の|ざ|きみ|わたくし||きみ|||おとこ||たかく|ひょうか|||

本来 なら ば 君 の 階級 で は 閲覧 の 許可 さ れ ない 機密 情報 だ が ほんらい|||きみ||かいきゅう|||えつらん||きょか||||きみつ|じょうほう||

私 と 君 の 信頼 関係 に おい て 見せ て やろ う わたくし||きみ||しんらい|かんけい||||みせ|||

他言 無用 だ ぞ たごん|むよう||

これ は …

とある 男 の 逮捕 記録 だ |おとこ||たいほ|きろく|

彼 は 犯罪 係数 の 計測 なし に 身柄 を 確保 さ れ た かれ||はんざい|けいすう||けいそく|||みがら||かくほ|||

記録 上 は まあ きろく|うえ||

任意 同行 と いう こと に なって いる が ね にんい|どうこう||||||||

藤間 幸三郎 … ふじま|こうざぶろう

３ 年 前 に 世間 を 騒がせ た 連続 殺人 の 被疑者 だ とし|ぜん||せけん||さわがせ||れんぞく|さつじん||ひぎしゃ|

君 たち の 現場 で は きみ|||げんば||

標本 事件 など と 呼ば れ て い た よう だ が ひょうほん|じけん|||よば|||||||

結局 彼 を 取り押さえる に 至った 二 係 に は けっきょく|かれ||とりおさえる||いたった|ふた|かかり||

徹底 し た かん口令 が 敷か れ た てってい|||かんこうれい||しか||

なぜ です この 男 の ため に われわれ が どれほど … |||おとこ||||||

今回 の ケース と 同じ だ よ こんかい||けーす||おなじ||

事実 上 の 現行 犯 じじつ|うえ||げんこう|はん

そして あらゆる 物証 の 裏付け が あった に も かかわら ず ||ぶっしょう||うらづけ||||||

藤間 幸三郎 に は ドミネーター が 反応 し なかった ふじま|こうざぶろう|||||はんのう||

彼 の 犯罪 係数 は 規定 値 に 達し て い なかった ん だ かれ||はんざい|けいすう||きてい|あたい||たっし|||||

われわれ は こうした レア ケース を 「 免罪 体質 者 」 と 呼 ん で いる ||||けーす||めんざい|たいしつ|もの||よ|||

免罪 … 体質 めんざい|たいしつ

サイマティックスキャン の 計測 値 と 犯罪 心理 が 一致 し ない 特殊 事例 だ ||けいそく|あたい||はんざい|しんり||いっち|||とくしゅ|じれい|

確率 的 に は およそ ２００ 万 人 に １ 人 の 割合 で 出現 し うる と 予測 さ れ て いる かくりつ|てき||||よろず|じん||じん||わりあい||しゅつげん||||よそく||||

槙島 聖 護 の 件 に つい て も 驚く に は 値し ない まきしま|せい|まもる||けん|||||おどろく|||あたいし|

この 男 は ３ 年 前 の 事件 に も 関与 し て い た 節 が ある の だ ろ う |おとこ||とし|ぜん||じけん|||かんよ|||||せつ||||||

藤間 と 槙島 ふじま||まきしま

２ 人 の 免罪 体質 者 が 揃って 犯行 に 及 ん だ から こそ じん||めんざい|たいしつ|もの||そろって|はんこう||およ||||

あの 事件 の 捜査 は 難航 を 極め た わけ だ |じけん||そうさ||なんこう||きわめ|||

藤間 幸三郎 は どう なった の です ふじま|こうざぶろう|||||

行方 不明 と 公式 に は 発表 さ れ て いる わけ だ が ゆくえ|ふめい||こうしき|||はっぴょう|||||||

私 も それ 以外 の コメント を ここ で 述べる つもり は ない わたくし|||いがい||こめんと||||のべる|||

ともあれ 重要 な の は |じゅうよう|||

彼 の 犯罪 に よる 犠牲 者 が 二 度 と 再び 現れる こと は なかった と いう 事実 のみ だ かれ||はんざい|||ぎせい|もの||ふた|たび||ふたたび|あらわれる||||||じじつ||

彼 は ただ 消え た の だ かれ|||きえ|||

シビュラシステム の 盲点 を 暴く こと も ||もうてん||あばく||

その 信頼 性 を 揺るがす こと も なく |しんらい|せい||ゆるがす|||

消え て い なく なった きえ||||

君 たち は システム の 末端 だ きみ|||しすてむ||まったん|

そして 人々 は 末端 を 通し て のみ システム を 認識 し 理解 する |ひとびと||まったん||とおし|||しすてむ||にんしき||りかい|

よって システム の 信頼 性 と は |しすてむ||しんらい|せい||

いかに 末端 が 適性 に 厳格 に 機能 し て いる か で 判断 さ れる |まったん||てきせい||げんかく||きのう||||||はんだん||

君 たち が ドミネーター を 疑う なら ば きみ|||||うたがう||

それ は やがて 全て の 市民 が この 社会 の 秩序 を 疑う 発端 に も なり かね ない |||すべて||しみん|||しゃかい||ちつじょ||うたがう|ほったん|||||

分かる か ね わかる||

提出 し た 報告 書 に は 不備 が あった よう です ていしゅつ|||ほうこく|しょ|||ふび||||

結構 だ 明朝 まで に 再 提出 し たまえ けっこう||みょうちょう|||さい|ていしゅつ||

当然 君 の 部下 たち に も 納得 いく 説明 を 用意 する 必要 が ある だ ろ う が … とうぜん|きみ||ぶか||||なっとく||せつめい||ようい||ひつよう||||||

お 任せ ください |まかせ|

よろしい

宜 野 座 君 … むべ|の|ざ|きみ

やはり 君 は 私 が 見込 ん だ とおり の 人材 だ |きみ||わたくし||みこ|||||じんざい|

槙島 聖 護 の 身柄 を 確保 しろ まきしま|せい|まもる||みがら||かくほ|

一 日 でも 早く この 社会 から 隔離 する ん だ ひと|ひ||はやく||しゃかい||かくり|||

ただし 殺す な |ころす|

即時 量刑 即時 処刑 は シビュラ あって の 制度 だ そくじ|りょうけい|そくじ|しょけい|||||せいど|

了解 し まし た りょうかい|||

この 男 を 捕らえ 本局 に まで 連行 すれ ば いい |おとこ||とらえ|ほんきょく|||れんこう|||

あと は 何も 気 に する な ||なにも|き|||

槙島 聖 護 は 二 度 と 社会 を 脅かす こと など なくなる まきしま|せい|まもる||ふた|たび||しゃかい||おびやかす|||

藤間 幸三郎 と 同様 に な ふじま|こうざぶろう||どうよう||

失礼 し ます しつれい||

読書 です か どくしょ||

ああ

わざわざ すま ない

いえ …

どうせ 私 も 少し 休め って 言わ れ て ます し |わたくし||すこし|やすめ||いわ||||

葬儀 の 方 は そうぎ||かた|

一昨日 に いっさくじつ|

そう か …

すみません

なぜ 謝る |あやまる

槙島 聖 護 を 取り逃がし まし た まきしま|せい|まもる||とりにがし||

あんた の 責任 じゃ ない ||せきにん||

おかしく なった の は ドミネーター だ

そう な ん だ ろ

銃 そのもの に は 何 の 欠陥 も なかった そう です じゅう|その もの|||なん||けっかん||||

今 宜 野 座 さん が 上 に 掛け合って 調べ て くれ て ます いま|むべ|の|ざ|||うえ||かけあって|しらべ||||

一 度 も 尻尾 を 出さ なかった やつ だ ひと|たび||しっぽ||ださ|||

何 か からくり が ある の かも しれ ない なん||||||||

ドミネーター ばかり に 頼って き た 俺 たち を |||たよって|||おれ||

まんまと 出し抜く ため の 秘策 が … |だしぬく|||ひさく|

いつも どおり です ね 狡 噛 さ ん ||||こう|か||

あんた も 思った より 立ち直り が 早い ||おもった||たちなおり||はやい

落ち込 ん で ばかり じゃ い られ ませ ん おちこ||||||||

槙島 聖 護 を 捕まえ ない と まきしま|せい|まもる||つかまえ||

友達 の 敵 です もん ね ともだち||てき|||

私 に とって も わたくし|||

狡 噛 さ ん に とって も … こう|か|||||

そう だ な

何だか 安心 し まし た なんだか|あんしん|||

では お 大事 に ||だいじ|

一 つ だけ ある 意味 で は うれしい と 思える こと も あり ます ひと||||いみ|||||おもえる||||

槙島 聖 護 は 実在 し た まきしま|せい|まもる||じつざい||

もう 誰 も 狡 噛 さ ん の こと を 疑い ませ ん |だれ||こう|か||||||うたがい||

私 たち これ で ようやく わたくし||||

一 つ の 目標 を 一緒 に 追い掛け られる よう に なり まし た ひと|||もくひょう||いっしょ||おいかけ||||||

常 守 が モンタージュ を ？ ！ とわ|しゅ|||

そう メモリー スクープ だ よ |めもりー|すくーぷ||

記憶 に ある 視覚 情報 を 脳波 から 直接 読み取って 映像 化 する って いう … きおく|||しかく|じょうほう||のうは||ちょくせつ|よみとって|えいぞう|か|||

朱 ちゃん あれ で 槙島 聖 護 の 姿 を 再現 する つもり らしく て … しゅ||||まきしま|せい|まもる||すがた||さいげん||||

今 ん とこ いま||

槙島 って やつ の 顔 を はっきり 見 た こと が ある の は 朱 ちゃん だけ だ から まきしま||||かお|||み|||||||しゅ||||

記憶 の 強制 的 な 追 体験 だ ぞ きおく||きょうせい|てき||つい|たいけん||

より に も よって 目の前 で 友人 を 殺さ れ た 経験 を … ||||めのまえ||ゆうじん||ころさ|||けいけん|

分かって る よ わかって||

だから みんな も 止め た ん だ |||とどめ|||

いくら 朱 ちゃん で も サイコ パス が 無事 で 済む はず が ない |しゅ|||||ぱす||ぶじ||すむ|||

じゃあ 何で … |なんで

次 は 絶対 に 仕留める って さ つぎ||ぜったい||しとめる||

槙島 を … まきしま|

だ と すれば

少なくとも コウ ちゃん に は 彼女 の こと を すくなくとも|||||かのじょ|||

とやかく 言う 権利 は ない かも |いう|けんり|||

狡 噛 か こう|か|

はい

たぶん 縢 君 あたり が チク った ん じゃ ない か と … |とう|きみ|||||||||

話さ なく て いい の か はなさ|||||

必要な い です ひつような||

私 を 止める つもり な ん です よ わたくし||とどめる|||||

自分 は 無 茶 ばっかり する くせ に … じぶん||む|ちゃ||||

俺 も 反対 だ おれ||はんたい|

危険 過ぎる きけん|すぎる

ただ で さえ 君 の サイコ パス は ダメージ を 受け て いる |||きみ|||ぱす||だめーじ||うけ||

最悪 の 場合 は 犯罪 係数 の 悪化 だって … さいあく||ばあい||はんざい|けいすう||あっか|

局長 命令 で 公開 捜査 は でき ない ん です よ ね きょくちょう|めいれい||こうかい|そうさ|||||||

ああ … 何しろ デリケート な 問題 だ |なにしろ|でりけーと||もんだい|

専門 の チーム が 調査 し て いる せんもん||ちーむ||ちょうさ|||

その 結果 が 出る まで 地下 で 起き た こと は 他言 無用 だ |けっか||でる||ちか||おき||||たごん|むよう|

調査 の 結果 を 待って い られ ませ ん ちょうさ||けっか||まって||||

非 公開 で は 手掛かり は 集まり にくい ひ|こうかい|||てがかり||あつまり|

モンタージュ が 必要 です ||ひつよう|

しかし …

その ため に 犯罪 係数 が 上がった と して も 構い ませ ん |||はんざい|けいすう||あがった||||かまい||

私 は 執行 官 に なって でも わたくし||しっこう|かん|||

槙島 聖 護 を 追い詰め ます まきしま|せい|まもる||おいつめ|

そんな こと を 軽々しく 口 に する な |||かるがるしく|くち|||

宜 野 座 さん … 大丈夫 です よ むべ|の|ざ||だいじょうぶ||

私 って サイコ パス が 曇り にくい の だけ が 取りえ です から わたくし|||ぱす||くもり|||||とりえ||

準備 完了 朱 ちゃん じゅんび|かんりょう|しゅ|

はい

あなた の 体調 と サイコ パス は ずーっと モニタリング し てる から ね ||たいちょう|||ぱす|||||||

唐 之 杜 さん を 信用 し ます とう|ゆき|もり|||しんよう||

ＯＫＯＫ お 姉さん に 任せ て ね ｏｋｏｋ||ねえさん||まかせ||

悪い よう に は し ない から わるい||||||

犯人 と 遭遇 し た とき の こと を よく 思い出し て はんにん||そうぐう||||||||おもいだし|

はい

その 記憶 に 関わる 脳 内 の 信号 を キャッチ し たら 増幅 し ます |きおく||かかわる|のう|うち||しんごう||きゃっち|||ぞうふく||

かなり の 精神 的 な 負担 が 予想 さ れる けど … ||せいしん|てき||ふたん||よそう|||

覚悟 の 上 です かくご||うえ|

よろしい 始める わ よ |はじめる||

君 が 手 に し た その 銃 … きみ||て|||||じゅう

ドミネーター を つかさどる シビュラシステム が 決める の か |||||きめる||

「 犯罪 係数 ４８ 」 はんざい|けいすう

「 執行 対象 で は あり ませ ん 」 しっこう|たいしょう|||||

「 トリガー を ロック し ます 」 ||ろっく||

とても 残念 だ よ |ざんねん||

常 守 朱 監視 官 とわ|しゅ|しゅ|かんし|かん

朱 「 執行 対象 で は あり ませ ん 」 しゅ|しっこう|たいしょう||||| 「 トリガー を ロック し ます 」 ||ろっく||

やめ て ー っ ||-|

おい

分かって る わかって|

しっかり しろ 常 守 監視 官 ||とわ|しゅ|かんし|かん

常 守 監視 官 とわ|しゅ|かんし|かん

常 守 とわ|しゅ

常 守 朱 とわ|しゅ|しゅ

すまない

宜 野 座 さん … むべ|の|ざ|

ああ … 大丈夫 か |だいじょうぶ|

常 守 … とわ|しゅ

メモリー スクープ は 成功 めもりー|すくーぷ||せいこう

早速 イメージング 処理 に 取り掛かる わ さっそく||しょり||とりかかる|

彼女 の サイコ パス は かのじょ|||ぱす|

うん … 大丈夫 |だいじょうぶ

色相 カーブ は 規定 値 以内 犯罪 係数 は … しきそう|かーぶ||きてい|あたい|いない|はんざい|けいすう|

すごい わ

一 度 上昇 し た ポイント が もう 回復 の 兆し を 見せ て いる ひと|たび|じょうしょう|||ぽいんと|||かいふく||きざし||みせ||

常 守 監視 官 … とわ|しゅ|かんし|かん

ねっ 平気 だった でしょ |へいき||

君 は そう まで し て … きみ|||||

もう ケガ は 大丈夫 な の |けが||だいじょうぶ||

これ 以上 入院 さ せる なら |いじょう|にゅういん|||

病室 に 火 を 付ける って 医者 を 脅し た びょうしつ||ひ||つける||いしゃ||おどし|

さすが コウ ちゃん

嘘 だ よ 説得 し た うそ|||せっとく||

それ より 常 守 監視 官 は どう な ん だ ||とわ|しゅ|かんし|かん|||||

医務 室 で メンタル ケア の セッション 中 いむ|しつ|||けあ||せっしょん|なか

でも 志 恩 の 診断 で は すぐに 持ち 直す だ ろ う って |こころざし|おん||しんだん||||もち|なおす||||

カワイイ 顔 し て て 根性 据わって る って いう か … |かお||||こんじょう|すわって||||

正直 ビビ った わ しょうじき|||

あれ で サイコ パス が レッド ゾーン いか ない って ん だ から |||ぱす||れっど|ぞーん||||||

何 か あったら どう する つもり だった ん だ なん||||||||

心配 し て た の は あなた だけ じゃ ない わ しんぱい||||||||||

でも ね 危険 を 冒し た だけ の 成果 は 上がって る わ よ ||きけん||おかし||||せいか||あがって|||

これ が …

槙島 聖 護 まきしま|せい|まもる

早速 桜 霜 学園 に も 問い合わせ た けど ビンゴ さっそく|さくら|しも|がくえん|||といあわせ|||

教職 員 も 生徒 も 揃って きょうしょく|いん||せいと||そろって

この 男 が 美術 科 講師 の 柴田 幸 盛 だ と 証言 し て いる |おとこ||びじゅつ|か|こうし||しばた|こう|さかり|||しょうげん|||

これ だけ でも 王 陵 璃 華子 の 事件 に つい て |||おう|りょう|り|はなこ||じけん|||

重要 参考人 と して 引っ張れ る じゅうよう|さんこうにん|||ひっぱれ|

今 も ね 街 じゅう の カメラ の 録画 記録 に 片っ端から 検索 かけ てる よ いま|||がい|||かめら||ろくが|きろく||かたっぱしから|けんさく|||

早速 ヒット し た の が さ さっそく|ひっと|||||

何と 菅原 昭子 の マンション の エントランス なんと|すがはら|あきこ||まんしょん||

ほら 覚え てる スプー キー ブー ギー |おぼえ|||きー||

タリスマン 事件 の 犠牲 者 の |じけん||ぎせい|もの|

フェイスレコグニション の 優先 手配 も 済ませ てる ||ゆうせん|てはい||すませ|

次に こいつ が 動き を 起こせ ば つぎに|||うごき||おこせ|

即座 に こっち に 通報 が 届く わ そくざ||||つうほう||とどく|

常 守 は … とわ|しゅ|

あいつ は … もう いっぱ し の デカ だ

お前 が 俺 を 呼び出す なんて おまえ||おれ||よびだす|

こりゃ ～ あした は 雪 かな |||ゆき|

明日 の 降水 確率 は 昼夜 共に ゼロ だ あした||こうすい|かくりつ||ちゅうや|ともに||

昔 から ある 言い回し だ ろ う よ まったく むかし|||いいまわし|||||

で 何 が あった |なん||

常 守 監視 官 の こと で 幾 つ か 質問 が … とわ|しゅ|かんし|かん||||いく|||しつもん|

お 嬢ちゃん が どう し た |じょうちゃん||||

なぜ あいつ の 色相 は 濁ら ない ん だ |||しきそう||にごら|||

どんな ストレス ケア を |すとれす|けあ|

それ を 俺 に 聞く か ね ||おれ||きく||

俺 より は 親しく 接し てる だ ろ おれ|||したしく|せっし|||

分から ん よ わから||

まあ 一 つ はっきり 言え る の は |ひと|||いえ|||

お 嬢ちゃん は 自分 の 犯罪 係数 を まったく 恐れ て い ない って こと さ |じょうちゃん||じぶん||はんざい|けいすう|||おそれ||||||

あの 子 は 何 てい うか その … |こ||なん|||

物事 を 良し と して いる ものごと||よし|||

世の中 を 許し て 認め て 受け入れ て いる よのなか||ゆるし||みとめ||うけいれ||

それでいて 危ない 橋 を 渡る の も い とわ ない ん だ から |あぶない|きょう||わたる||||||||

ただ 流れ に 身 を 任せ て いる わけ で も ない |ながれ||み||まかせ||||||

刑事 って いう 仕事 の 意味 と 価値 を 疑う こと なく 信じ てる ん だ な けいじ|||しごと||いみ||かち||うたがう|||しんじ||||

あんた の 場合 は 違った って いう の か ||ばあい||ちがった||||

俺 か ふん … そうだ な おれ|||そう だ|

こんな 俺 でも 昔 は あの 子 み たい に 正義 と か いう もん を 信じ て い た よう な 気 が する |おれ||むかし|||こ||||せいぎ||||||しんじ||||||き||

ところが ある 日 いきなり 言葉 を しゃべる 銃 を 渡さ れ て ||ひ||ことば|||じゅう||わたさ||

これ から は そい つ の 言いなり に なって 人 を 撃ち ||||||いいなり|||じん||うち

捕まえる なり 殺す なり しろ と 命令 さ れ た つかまえる||ころす||||めいれい|||

腹 が 立った よ はら||たった|

こんな やり 方 は 俺 が 信じ た 刑事 の 仕事 じゃ ない ||かた||おれ||しんじ||けいじ||しごと||

そう 思え ば 思う ほど サイコ パス も 曇って いった |おもえ||おもう|||ぱす||くもって|

そこ まで 疑問 が あった なら ||ぎもん|||

どうして 刑事 を 辞め なかった |けいじ||やめ|

あんた は そんな 不本意 な 生き 方 の ため に |||ふほんい||いき|かた|||

俺 を … 母さん を 巻き添え に し た の か おれ||かあさん||まきぞえ|||||

ふざけ や が って …

いまさら どの 面 下げ て 泣き言 を ほ ざ く ん だ ||おもて|さげ||なきごと||||||

まったく だ よ

嫌 だ 嫌 だ と 言い ながら いや||いや|||いい|

結局 俺 は 今 でも 刑事 の まま だ けっきょく|おれ||いま||けいじ|||

あんた は シビュラ を 否定 し ||||ひてい|

シビュラ は あんた を 否定 し た ||||ひてい||

そして 新しい 秩序 が 生まれ |あたらしい|ちつじょ||うまれ

この 国 だけ が 立ち直った |くに|||たちなおった

ああ … 結局 は 俺 が 間違って い た の かも しれ ん |けっきょく||おれ||まちがって||||||

今 の 時代 を 認め て 諦め が つい た 頃合い に いま||じだい||みとめ||あきらめ||||ころあい|

俺 の 犯罪 係数 は 横ばい に なった おれ||はんざい|けいすう||よこばい||

まあ いささか 以上 に 手遅れ だった が … ||いじょう||ておくれ||

で お前 は どう な ん だ |おまえ|||||

サイコ パス ちゃん と クリア カラー で 維持 でき てる か |ぱす|||くりあ|からー||いじ|||

あんた に 心配 さ れる 筋合い じゃ ない ||しんぱい|||すじあい||

いまさら 父親 面 しよ う って いう の か |ちちおや|おもて||||||

出世 を 控え た 上司 を 部下 が 気遣って 何 が 悪い しゅっせ||ひかえ||じょうし||ぶか||きづかって|なん||わるい

お前 が さっき 俺 に 言った とおり だ おまえ|||おれ||いった||

この 仕事 に 疑問 が ある なら |しごと||ぎもん|||

何 か 疑わしい と 思う よう な こと を 抱え込 ん だ ら 気 を 付けろ なん||うたがわしい||おもう|||||かかえこ||||き||つけろ

そこ から 先 に は ||さき||

俺 が はまった の と 同じ 落とし穴 が 待ち構え て いる かも しれ ん おれ|||||おなじ|おとしあな||まちかまえ|||||

とうとう 面 が 割れ ちゃ った ね |おもて||われ|||

後 が ない よ 聖 護 君 あと||||せい|まもる|きみ