Re ：ゼロ から 始める 異 世界 生活 (13) re|||はじめる|い|せかい|せいかつ

（ ラインハルト ･ ヴァン ･ アスト レア ） フェルト 様 ― ||||ふぇると|さま

ご 足 労 頂き ありがとう ございます |あし|ろう|いただき||

（ フェルト ） ラインハルト ふぇると|

て め え 何 の 説明 も なし に 連れ て き て ― |||なん||せつめい||||つれ|||

こりゃ 何 の つもり な ん だ ！ |なん|||||

驚き まし た よ 突然 何 を なさる ん です か おどろき||||とつぜん|なん|||||

さらっと 受け止め とい て ― |うけとめ||

しれ っと 言って ん じゃ ねえ よ ||いって||||

私 も そろそろ 我慢 の 限界 だ かんな ！ わたくし|||がまん||げんかい||

ドレス が お 気 に 召し ませ ん でし た か ？ どれす|||き||めし|||||

よく 似合って おいで です よ |にあって|||

服 の 話し て ねえ し 恥ずかし がって も い ねえ ！ ふく||はなし||||はずかし||||

（ エミリア ） あの 子 … あの 時 の ！ ||こ||じ|

（ ナツキ ･ スバル ） や っぱ 人間 って ― |すばる|||にんげん|

そう そう 根っこ の 部分 は 変わら ねえ よ な ||ねっこ||ぶぶん||かわら|||

俺 だけ じゃ なく おれ|||

（ フェルト ） あ … ふぇると|

何で こんな 所 に い ん だ よ 兄ちゃん なんで||しょ||||||にいちゃん

よう 久しぶり だ な 元気 に し て … |ひさしぶり|||げんき|||

ダバ …

その 感じ だ と 腹 の 傷 と か 平気 み て えだ な |かんじ|||はら||きず|||へいき||||

それ 心配 する なら い た われ や |しんぱい||||||

（ マー コス ･ ギルダーク ） フェルト 様 ― |||ふぇると|さま

旧交 を 温め られる の も よろしい です が ― きゅうこう||あたため||||||

こちら へ お 願い し ます |||ねがい||

で 私 に 何 を さ せ て えん だ って ？ |わたくし||なん|||||||

（ ラインハルト ） 淑女 と し て の ふるまい を と ― |しゅくじょ|||||||

言い たい ところ です が ― いい||||

先 に これ を さき|||

（ 議事 参加 者 たち ） おお … ぎじ|さんか|もの||

この とおり ―

竜 珠 ( りゅう じゅ ) は 確か に フェルト 様 を 巫女 ( みこ ) と し て 認め まし た りゅう|しゅ||||たしか||ふぇると|さま||いちこ|||||みとめ||

彼女 の 参加 を 承認 し た うえ で ― かのじょ||さんか||しょうにん||||

こ たび の 王 選 が ― |||おう|せん|

本当 の 意味 で 開始 さ れる こと と 思わ れ ます ほんとう||いみ||かいし|||||おもわ||

（ リッケルト ） 竜 歴 石 が 認め た と は いえ 少々 人選 に 問題 が ある の で は ？ |りゅう|れき|いし||みとめ|||||しょうしょう|じんせん||もんだい|||||

我々 騎士 団 が 人選 を 見誤った と ？ われわれ|きし|だん||じんせん||みあやまった|

何 か 不穏 な 空気 に なって き てる ぜ なん||ふおん||くうき|||||

（ アルデバラン ） まっ 俺 は 気 に し ねえ が な ||おれ||き|||||

（ フェリックス ･ アーガイル ） フェリ ちゃん も 別に に ゃ ー ん と も |||||べつに|||-|||

だって フェリ ちゃん の 忠誠 は ― ||||ちゅうせい|

もう たった １ 人 に 捧 ( さ さ ) げ ちゃ って る わけ だ し ||じん||ささげ|||||||||

（ ユリウス ･ ユーク リウス ） 私 も 同じ 気持ち だ よ |||わたくし||おなじ|きもち||

すでに アナスタシア 様 に 剣 は 捧げ て いる ||さま||けん||ささげ||

（ スバル ） 俺 だって エミリア に 気持ち で は 誰 に も 負け て ねえ すばる|おれ||||きもち|||だれ|||まけ||

（ 文 官 たち の 批判 の 声 ） ぶん|かん|||ひはん||こえ

（ マイクロ トフ ） 静か に ||しずか|

騎士 ラインハルト きし|

御 身 が まず ― ご|み||

彼女 を 見いだし た 経緯 を 聞か せ て もら え ます か な かのじょ||みいだし||けいい||きか|||||||

（ ラインハルト ） フェルト 様 は およそ ひと 月 前 貧民 街 の 一角 で 保護 いたし まし た |ふぇると|さま||||つき|ぜん|ひんみん|がい||いっかく||ほご|||

貧民 街 の 浮 浪 児 だ と ！ ひんみん|がい||うか|ろう|じ||

（ どよめき ）

（ フェルト ） 浮 浪 児 で 悪かった な ふぇると|うか|ろう|じ||わるかった|

勝手 に 連れ て き た の は お前 ら だ ろ う が ！ かって||つれ||||||おまえ|||||

（ プリシラ ･ バーリ エル ） いつ まで も ウダウダ と つまら ん こと この うえ ない 話 じゃ ||||||||||||||はなし|

まあ つまら ん 話 しか でき ぬ 故 ― |||はなし||||こ

貧民 街 で 浮 浪 児 など やって おった の じゃ ろ う が ひんみん|がい||うか|ろう|じ||||||||

あ ？ ケンカ 売って ん なら 買う ぞ |けんか|うって|||かう|

頭 が 高い 妾 ( わらわ ) を 誰 と 心得る あたま||たかい|めかけ|||だれ||こころえる

（ アルデバラン ） 姫 さん そい つ は … |ひめ||||

失礼 し ます プリシラ 様 しつれい||||さま

（ エミリア ） こんな 大事 な 場所 で 何 を 考え てる の ？ ||だいじ||ばしょ||なん||かんがえ||

（ プリシラ ） しつけ の なって い ない メス 犬 に ― ||||||めす|いぬ|

立場 と いう もの を 教え て やろ う と し た だけ じゃ たちば|||||おしえ||||||||

ごめんなさい って 言 え ない の ！ ||げん|||

（ プリシラ ） ならば さながら 貴 様 の 場合 は ― |||とうと|さま||ばあい|

生まれ て き て ごめんなさい と でも 謝罪 し て み せる か ？ うまれ|||||||しゃざい|||||

銀色 の ハーフ エルフ よ ぎんいろ||はーふ||

私 は 魔女 と 関係 なんて … わたくし||まじょ||かんけい|

（ アルデバラン ） 姫 さん そこ まで に し て くん ねえ ？ |ひめ||||||||

あんまり 敵 増やさ れ て も 困 ん だ よ マジ |てき|ふやさ||||こま||||

（ マイクロ トフ ） 全員 お 気 は 済み まし た かな ||ぜんいん||き||すみ|||

では 王 選 候補 の 皆様 こちら へ |おう|せん|こうほ||みなさま||

プリシラ ･ バー リエル 様 と その 従者 アル |ばー||さま|||じゅうしゃ|

（ プリシラ ） 王 選 など 無意味 じゃ 妾 こそ 王 たる に ふさわしい |おう|せん||むいみ||めかけ||おう|||

貴 様 ら は ただ 平伏 し 付き 従う だけ で よい とうと|さま||||へいふく||つき|したがう|||

（ マー コス ） カルステン 家 当主 クルシュ ･ カルステン 様 と ― |||いえ|とうしゅ|||さま|

その 従者 騎士 フェリックス ･ アーガイル |じゅうしゃ|きし||

（ クルシュ ･ カルステン ） 私 が 王 に なった 暁 に は ― ||わたくし||おう|||あかつき||

竜 に は これ まで の 盟約 は 忘れ て もらう りゅう||||||めいやく||わすれ||

親 竜王 国 ルグニカ は 竜 で は なく 我ら の もの だ おや|りゅうおう|くに|||りゅう||||われら|||

（ マー コス ） ホー シン 商会 アナスタシア ･ ホー シン 様 と ― ||||しょうかい||||さま|

その 従者 騎士 ユリウス ･ ユーク リウス |じゅうしゃ|きし|||

（ アナスタシア ･ ホー シン ） うち は 欲深 や から 何でも 欲しい |||||よくふか|||なんでも|ほしい

商売 で いくら 成功 し て も 満たさ れ へん しょうばい|||せいこう||||みたさ||

うち は うち の 国 が 欲しい ||||くに||ほしい

（ マー コス ） エミリア 様 と その 推薦 人 の ロズワール ･ Ｌ ･ メイザース 辺境 伯 |||さま|||すいせん|じん|||ｌ||へんきょう|はく

（ エミリア ） 私 の 望み は １ つ ただ 公平 で ある こと |わたくし||のぞみ||||こうへい|||

全て の 民 が 公平 で ある 国 を 作る こと です すべて||たみ||こうへい|||くに||つくる||

（ ロズワール ･ Ｌ ･ メイザース ） そ ー れ に し て も ― |ｌ|||-|||||

こう し て 騎士 勢 が 介添え 人 と し て 続 い た あと だ と ― |||きし|ぜい||かいぞえ|じん||||つづ|||||

私 の 場違い 感 が すごく て 困り もの だ ー よ ね ー わたくし||ばちがい|かん||||こまり|||-|||-

（ マー コス ） そして フェルト 様 と その 従者 ― |||ふぇると|さま|||じゅうしゃ

騎士 ラインハルト ･ ヴァン ･ アスト レア きし||||

待て よ 勘違い し てん じゃ ねえ まて||かんちがい||||

私 は 王様 やる なんて 一言 も 言って ねえ かんな わたくし||おうさま|||いちげん||いって||

誰 が 王 選 なんて 出る か ！ だれ||おう|せん||でる|

（ マー コス ） つまり フェルト 様 は 王 候補 を 辞退 なさる と |||ふぇると|さま||おう|こうほ||じたい||

たり め え だ クソッ

ざ れ 言 だ ||げん|

これ まで は 非 常時 故 に 見過ごし て き た が ― |||ひ|じょうじ|こ||みすごし||||

ここ に 至って は 話 に なら ん ！ ||いたって||はなし|||

（ ボルドー ） まったく だ

浮 浪 者 を 担ぎ 上げよ う と する アスト レア 家 に ― うか|ろう|もの||かつぎ|あげよ||||||いえ|

半 魔 を 王 に 推挙 する メイザース 辺境 伯 の 愚挙 はん|ま||おう||すいきょ|||へんきょう|はく||ぐきょ

ハーフ エルフ を 半 魔 など と 呼ぶ の は あし き 風習 です よ はーふ|||はん|ま|||よぶ|||||ふうしゅう||

（ ボルドー ） 銀 髪 の 半 魔 は ― |ぎん|かみ||はん|ま|

か の 嫉妬 の 魔女 の 語り継が れる 容姿 その もの で は ない か ||しっと||まじょ||かたりつが||ようし||||||

玉 座 の 間 に 入れる こと すら 恐れ多い と なぜ 気づか ぬ たま|ざ||あいだ||いれる|||おそれおおい|||きづか|

汚らわしい けがらわしい

（ スバル ） ふざけ てん じゃ ね えー ！ すばる|||||

フッ

スバル いい の もう やめ て すばる|||||

（ スバル ） いい や やめ ねえ すばる||||

ふざけ ん な お前 ら エミリア に 謝れ ！ |||おまえ||||あやまれ

スバル ！ すばる

あ …

（ エミリア ） 改めて 栄誉 ある 賢人 会 の 皆様 に 申し上げ ます |あらためて|えいよ||けんじん|かい||みなさま||もうしあげ|

私 の 名前 は エミリア わたくし||なまえ||

火 の マナ を 司る 大 精霊 パック を 従える ― ひ||||つかさどる|だい|せいれい|ぱっく||したがえる

銀色 の 髪 の ハーフ エルフ ぎんいろ||かみ||はーふ|

（ どよめき ）

ハーフ エルフ で ある こと や ― はーふ|||||

魔女 と の 共通 点 で 偏見 の 目 に さらさ れる こと は 分かって い ます まじょ|||きょうつう|てん||へんけん||め||||||わかって||

でも ―

私 は それ だけ の 理由 で ― わたくし|||||りゆう|

可能 性 の 芽 を 全て 摘み取ら れる こと だけ は ― かのう|せい||め||すべて|つみとら||||

断固 と し て 拒否 し ます だんこ||||きょひ||

エミリア …

時 に ― じ|

そちら の ご 仁 は どう いった 立場 に なる の です かな ？ |||しとし||||たちば|||||

あ … えっ と その この 子 は … |||||こ|

（ スバル ） 大丈夫 だ よ エミリア 俺 も 覚悟 が 決まった から さ すばる|だいじょうぶ||||おれ||かくご||きまった||

覚悟 って … 何 が ？ かくご||なん|

ねえ ちょっと スバル 何 する 気 な の ？ ||すばる|なん||き||

待って まって

（ スバル ） 初め まして 賢人 会 の 皆 々 様 すばる|はじめ||けんじん|かい||みな||さま

俺 の 名前 は ナツキ ･ スバル ロズワール 邸 の 下 男 に し て ― おれ||なまえ|||すばる||てい||した|おとこ|||

こちら に おわす 王 候補 ― |||おう|こうほ

エミリア 様 の １ の 騎士 ！ |さま|||きし

ふん … 騎士 です か |きし||

あー 少々 物 知ら ず な 子 で し て ね ー え |しょうしょう|ぶつ|しら|||こ|||||-|

話 の 途中 で 失礼 し ます はなし||とちゅう||しつれい||

ですが どう し て も 彼 に 聞か なく て は なら ない こと が |||||かれ||きか|||||||

君 が 真実 エミリア 様 の 騎士 を 自称 する の なら ね きみ||しんじつ||さま||きし||じしょう||||

そら どう いう 意味 で ？ |||いみ|

君 は たった 今 自分 が 騎士 で ある と 表明 し た きみ|||いま|じぶん||きし||||ひょうめい||

恐れ多く も ― おそれおおく|

ルグニカ 王国 の 近衛 騎士 団 が 勢ぞろい し て いる この 場 で ！ |おうこく||このえ|きし|だん||せいぞろい|||||じょう|

随分 そろった 動き だった な ずいぶん||うごき||

今日 の ため に 一生懸命 練習 し た の か よ きょう||||いっしょうけんめい|れんしゅう|||||

そう だ と も

王 国 の 威信 を 知ら しめる ため 我ら は 日々 自覚 と 意識 を 高く 持つ おう|くに||いしん||しら|||われら||ひび|じかく||いしき||たかく|もつ

君 に それ と 並ぶ 覚悟 が ある の か な きみ||||ならぶ|かくご|||||

俺 は エミリア 様 を 王 に し たい おれ|||さま||おう|||

いや 王 に する |おう||

（ ユリウス ） そう する だけ の 覚悟 が ― |||||かくご|

そう できる だけ の 力 が 自分 に ある と ？ ||||ちから||じぶん|||

覚悟 なんて たいそう な 代物 じゃ ね ー し ― かくご||||しろもの|||-|

力 不足 は 承知 の 上 だ けど ― ちから|ふそく||しょうち||うえ||

俺 が エミリア を 王様 に する おれ||||おうさま||

あの 子 の 願い は 俺 が かなえる ん だ |こ||ねがい||おれ||||

それ は あまり に も 傲慢 な 答え だ と 自分 で 思わ ない かい ？ |||||ごうまん||こたえ|||じぶん||おもわ||

弱い こと など 恥じる こと で あって 誇る こと で は ない よわい|||はじる||||ほこる||||

君 は この 場 に 立つ 資格 を 得る ため に 励 ん で き た の か ？ きみ|||じょう||たつ|しかく||える|||はげ||||||

我ら 近衛 騎士 団 の あり よう を おとしめ られる ほど ― われら|このえ|きし|だん|||||||

努めて き た の か ？ つとめて||||

（ スバル ） それ でも 俺 は エミリア を 王 に する すばる|||おれ||||おう||

（ ユリウス ） 分から ない な |わから||

これほど 否定 さ れ ― |ひてい||

なぜ それ でも 君 は この 場 に 立 と う と する |||きみ|||じょう||た||||

彼女 が 特別 だ から だ かのじょ||とくべつ|||

君 が そこ に 立つ 理由 に つい て は 納得 し た きみ||||たつ|りゆう|||||なっとく||

だが ―

やはり 私 は 君 を 騎士 と し て 認める わけ に は いか ない と 思う よ |わたくし||きみ||きし||||みとめる|||||||おもう|

何 を … なん|

（ ユリウス ） 隣 に 立ち たい と 望む 相手 に ― |となり||たち|||のぞむ|あいて|

そんな 顔 を さ せる の は 騎士 で は ない |かお||||||きし|||

（ スバル ） 騎士 が そんなに 偉い の か よ すばる|きし|||えらい|||

生まれ で 選ば れ た って だけ じゃ ねえ か うまれ||えらば|||||||

親 の 七光 り で かっこ つけ てん じゃ … おや||ななひかり||||||

ナツキ ･ スバル |すばる

それ は 美しく ない ||うつくしく|

もう いい でしょ スバル |||すばる

不要 な お 時間 を 取ら せ て 申し訳 あり ませ ん ふよう|||じかん||とら|||もうしわけ|||

すぐ に 下がら せ ます ||さがら||

エミリア 様 |さま

少なくとも 彼 は ― すくなくとも|かれ|

あなた が 世に 恐れ られる よう な 存在 で は ない と 皆 に 示し た ||よに|おそれ||||そんざい|||||みな||しめし|

よい 従者 を お 持ち です な |じゅうしゃ|||もち||

（ エミリア ） スバル は ― |すばる|

私 の 従者 なんか じゃ あり ませ ん わたくし||じゅうしゃ|||||

ナツキ ･ スバル 殿 退出 を |すばる|しんがり|たいしゅつ|

それでは ―

今後 の 王 選 の 進め 方 に つい て 改めて 話し合い を こんご||おう|せん||すすめ|かた||||あらためて|はなしあい|

何事 だ ！ なにごと|

（ フェルト ） 何 し や がる ！ ふぇると|なん|||

ロム 爺 ( じい ) |じい|

（ マー コス ） 何者 か は 知ら ん が ― ||なにもの|||しら||

王宮 に 忍び込 ん だ 以上 死罪 は 免れ ん ぞ おうきゅう||しのびこ|||いじょう|しざい||まぬがれ||

やめろ ロム 爺 を 放せ ！ ||じい||はなせ

残念 ながら 従い かね ます ざんねん||したがい||

フェルト 様 は ― ふぇると|さま|

自ら が 王 選 に 参加 さ れる 意思 が ない こと を 公言 さ れ まし た おのずから||おう|せん||さんか|||いし|||||こうげん||||

私 が フェルト 様 の 命令 に 従う 理由 は ござい ませ ん わたくし||ふぇると|さま||めいれい||したがう|りゆう||||

フッ

わ ー った よ |-||

やって やる よ 王 選 |||おう|せん

王様 って の を 目指しゃ い い ん だ ろ ！ おうさま||||めざしゃ|||||

な … 何 を 言 っと る フェルト |なん||げん|||ふぇると

（ フェルト ） その 爺さん は 私 の 家族 だ だ から 今 すぐ 放せ ふぇると||じいさん||わたくし||かぞく||||いま||はなせ

丁寧 に 扱 えよ ていねい||あつか|

御 意 ご|い

フェルト わし は … ふぇると||

また あと で な ロム 爺 |||||じい

おい ラインハルト ―

これ も 全部 お前 の 思惑 どおり って やつ か よ ||ぜんぶ|おまえ||おもわく|||||

と ん で も あり ませ ん それ 以上 の 運命 の 導き です ||||||||いじょう||うんめい||みちびき|

はっ あんた は 運命 の 奴隷 か よ |||うんめい||どれい||

（ ラインハルト ） いいえ

これ より 僕 は フェルト 様 の 騎士 です ||ぼく||ふぇると|さま||きし|

なら いい や こき使って やる よ |||こきつかって||

（ マイクロ トフ ） それ で は フェルト 様 騎士 ラインハルト |||||ふぇると|さま|きし|

お 二 人 に も 王 選 の 参加 の 意思 有り と ― |ふた|じん|||おう|せん||さんか||いし|あり|

判断 し て よろしい の です か な はんだん|||||||

ああ いい ぜ ただし これ だけ は 言わ せ て もらう |||||||いわ|||

私 は 貴族 が 嫌い だ わたくし||きぞく||きらい|

私 は 騎士 が 嫌い だ わたくし||きし||きらい|

私 は 王国 が 嫌い だ ！ わたくし||おうこく||きらい|

何もかも 全部 嫌い だ なにもかも|ぜんぶ|きらい|

だから 全部 ぶ っ 壊し て やろ う と 思って る |ぜんぶ|||こわし|||||おもって|

どう だ

な … 何 を 言って いる |なん||いって|

私 が 王 様 に なったら 全部 ぶ っ 壊し て やる わたくし||おう|さま|||ぜんぶ|||こわし||

お前 ら まとめ て たたき 落とし て ― おまえ|||||おとし|

この 国 の 風通し 少し は よくし て やろ う って ん だ ！ |くに||かぜとおし|すこし||||||||

御 身 の 主 ( あるじ ) は 苛烈 な お方 です な ご|み||おも|||かれつ||おかた||

いずれ フェルト 様 の お 言葉 は 誰しも に 届く よう に なり ます |ふぇると|さま|||ことば||だれしも||とどく||||

ともあれ ―

今度 こそ 全て の 候補 者 が 出そろった こんど||すべて||こうほ|もの||でそろった

これ より 王 選 を 開始 する ||おう|せん||かいし|

（ ラインハルト ） と いう わけ で めでたく 王 選 の 始まり だ よ スバル ||||||おう|せん||はじまり|||すばる

（ フェリックス ） スバル き ゅん て ば エミリア 様 の 騎士 に ゃ わけ でしょ ？ |すばる||||||さま||きし||||

お互い 頑張って い こ う よ ね ？ おたがい|がんばって|||||

（ ユリウス ） お 取り込み 中 失礼 する よ ||とりこみ|なか|しつれい||

（ フェリックス ） ん ？

（ スバル ） 何 だ て め え 何 し に 来 た すばる|なん|||||なん|||らい|

そう イヤ な 顔 を し ない で もらい たい もの だ ね |いや||かお|||||||||

歓迎 さ れる など と は 思って い なかった が ― かんげい||||||おもって|||

その よう な 態度 を 表 に 出し て は … |||たいど||ひょう||だし||

出し たら 何 でしょ う かね だし||なん|||

一緒に おら れる 方 の 品位 が 疑わ れる ゆめゆめ 気 を つけ た まえ いっしょに|||かた||ひんい||うたがわ|||き||||

さて 何 の ため に ここ に 来 た の か ― |なん||||||らい|||

と 君 は 私 に 聞い た ね |きみ||わたくし||ききい||

もちろん 君 に 会い に き た |きみ||あい|||

少し つきあって もらい たい 所 が あって ね すこし||||しょ|||

（ ラインハルト ） ユリウス こんな こと は やめる べき だ

君 らしく も ない きみ|||

彼 は 王 に 連なる 方々 の 前 で 騎士 たる 我ら を 侮辱 し ― かれ||おう||つらなる|ほうぼう||ぜん||きし||われら||ぶじょく|

そして その 騎士 道 まで も 軽んじ た 発言 を し た ||きし|どう|||かろんじ||はつげん|||

確か に 少し いき すぎ た 発言 が あった の は 僕 も 認める が ― たしか||すこし||||はつげん|||||ぼく||みとめる|

それ は 言い聞かせ て 直し て いけ ば いい 領分 に すぎ ない ||いいきかせ||なおし|||||りょうぶん|||

いや 事 は 私 だけ の 問題 で は ない |こと||わたくし|||もんだい|||

これ より ―

騎士 の 誇り を 穢 ( けが ) し た 不 逞 ( ふ てい ) の や から に 誅 ( ちゅう ) を 下す きし||ほこり||あい||||ふ|てい|||||||ちゅう|||くだす

（ 騎士 団 一同 ） おお ー っ ！ きし|だん|いちどう||-|

本来 なら ば 君 の 無礼 は 斬ら れ た とて 不思議 は ない ほんらい|||きみ||ぶれい||きら||||ふしぎ||

… が 君 は 不本意 ながら エミリア 様 の 従者 に あたる |きみ||ふほんい|||さま||じゅうしゃ||

故 に 相対 は 木 剣 で 行わ せ て もら お う こ||そうたい||き|けん||おこなわ|||||

では はじめよ う か

おう 遠慮 なく いか せ て もらう ぜ ！ |えんりょ||||||

お おっと

ああ … あっ

（ ユリウス ） 君 に は どうやら 本当 に 誇り が ない らしい |きみ||||ほんとう||ほこり|||

卑俗 で 実に 生き やすい こと だ ろ う ひぞく||じつに|いき|||||

（ 騎士 ） 報告 いたし ます きし|ほうこく||

練 兵 場 にて 騎士 ユリウス と ナツキ ･ スバル 殿 が ― ね|つわもの|じょう||きし||||すばる|しんがり|

木 剣 にて 模擬 戦 を 行って おり ます き|けん||もぎ|いくさ||おこなって||

どう し て そんな こと に すぐ に …

ちょっと 確認 し たい ん や けど ― |かくにん|||||

その 模擬 戦 て 持ちかけ た ん は どっち な ん か な ？ |もぎ|いくさ||もちかけ||||||||

（ 騎士 ） 騎士 ユリウス で ある と 聞い て おり ます きし|きし|||||ききい|||

ナツキ ･ スバル 殿 が それ を 受け入れ た こと から ― |すばる|しんがり||||うけいれ|||

現在 の 状況 が げんざい||じょうきょう|

そんな ら うち は 止める の は 反対 や な ||||とどめる|||はんたい||

あなた の 騎士 と 私 の … その … 友人 が ぶつかって る の よ ||きし||わたくし|||ゆうじん|||||

心配 に なら ない の ？ しんぱい||||

心配 ？ なんの ？ しんぱい|

ユリウス が やり すぎ て ―

そっち の 子 の 治療 費 を 払わ な なら ん こと ？ ||こ||ちりょう|ひ||はらわ||||

模擬 戦 の 是非 を 問う の で あれ ば 私 も 途中 で 止める の は 感心 し ない な もぎ|いくさ||ぜひ||とう|||||わたくし||とちゅう||とどめる|||かんしん|||

別に やり合って る だ けっ つ う なら あと で 結果 だけ 報告 すりゃ いい だ ろ べつに|やりあって|||||||||けっか||ほうこく||||

（ 騎士 ） は っ ！ しかし 模擬 戦 が その … きし||||もぎ|いくさ||

あまり に 一方的 過ぎる ため ||いっぽうてき|すぎる|

止め なきゃ ！ とどめ|

（ アルデバラン ） 俺 ら も 行 こ う ぜ 姫 さん も 好き だ ろ |おれ|||ぎょう||||ひめ|||すき||

弱い 生き物 が 猛獣 に いた ぶら れる ショー と か 見る の よわい|いきもの||もうじゅう|||||しょー|||みる|

（ プリシラ ） 勝手 な 想像 で 妾 を 見誤る で ない ぞ アル |かって||そうぞう||めかけ||みあやまる||||

まあ 大好き じゃ が |だいすき||

（ 木 剣 で たたく 音 ） き|けん|||おと

もう そろそろ 自身 の 限界 を 認め て は どう だ ||じしん||げんかい||みとめ||||

その 身 でも って 痛感 でき た はず だ |み|||つうかん||||

君 が 侮辱 し 軽んじ た 騎士 と いう もの が ― きみ||ぶじょく||かろんじ||きし||||

どう いう もの か を ！

これ 以上 は 命 に 関わる と 思う が |いじょう||いのち||かかわる||おもう|

（ スバル ） クッ ソー すばる||

あの 鼻っ柱 を ― |はなっぱしら|

へし折って やる へしおって|

たたき 潰し て やる |つぶし||

（ エミリア ） スバル ！ |すばる

（ スバル ） フッ すばる|

ダメ スバ ルー ！ だめ|すば|るー

（ スバル ） シャマク ！ すばる|

（ ユリウス ） これ が 君 の 切り札 と いう わけ か |||きみ||きりふだ||||

練 度 が 低 すぎる ね|たび||てい|

低級 の 魔法 など ― ていきゅう||まほう|

知能 の ない 獣 で も ない かぎり 通用 し ない ！ ちのう|||けだもの|||||つうよう||

君 は 無力 で 救い 難い きみ||むりょく||すくい|かたい

あの 方 の そば に いる べき で は ない |かた||||||||

（ エミリア ） スバル ！ |すばる

あっ

死 ん で ない って こと か し||||||

（ エミリア ） スバル |すばる

（ スバル ） 王 選 候補 の 話し合い って … すばる|おう|せん|こうほ||はなしあい|

（ エミリア ） スバル |すばる

（ スバル ） そ っか とにかく すぐ に 戻 ろ う すばる||||||もど||

王 選 の 今後 の 方策 も 練ら なきゃ … おう|せん||こんご||ほうさく||ねら|

（ エミリア ） スバル |すばる

話 を し ま しょ う はなし|||||

いろいろ と 聞き たい こと が ある の ||きき|||||

ホント に たくさん ほんと||

そう … だ ろ う ね

（ エミリア ） どう し て ユリウス と その … 戦う こと に なった の ？ |||||||たたかう||||

何 か きっと 理由 が あった ん でしょ なん|||りゆう||||

スバル の こと だ から きっと 大事 な … すばる||||||だいじ|

一 矢 報い て やり たかった ん だ よ ひと|や|むくい||||||

え ？

（ スバル ） 意地 … だった ん だ よ すばる|いじ||||

俺 は 無 様 ( ぶざま ) だ 無力 だ ふさわしく ない って ― おれ||む|さま|||むりょく||||

俺 を 君 から 遠ざけよ う と する あいつ が 憎たらしく て ― おれ||きみ||とおざけよ||||||にくたらしく|

だから 挑 ん だ |いど||

そんな こと の ため に ？

エミリア たん に は …

エミリア に は 分から ねえ よ |||わから||

（ エミリア ） そう

私 と ロズワール は 明日 に でも 屋敷 に 戻る こと に なる わ わたくし||||あした|||やしき||もどる||||

スバル に は 王 都 に 残って 治療 に 専念 し て もらい ます すばる|||おう|と||のこって|ちりょう||せんねん||||

ちょっと 待て … は ？ |まて|

もともと その 約束 だった でしょ う ||やくそく|||

（ スバル ） だ から 待て って … すばる|||まて|

スバル が 王 都 に 来 た の は ― すばる||おう|と||らい|||

疲弊 し た ゲート を フェリス に 治療 し て もらう ため ひへい|||げーと||||ちりょう||||

（ スバル ） いや ちょっと 待て どう し て そんな 急 に 俺 は … すばる|||まて|||||きゅう||おれ|

だって ―

スバル は 私 が いる と そう やって 無理 を する ん でしょ すばる||わたくし||||||むり||||

俺 が 言い たい の は そう いう ん じゃ ない ん だ よ おれ||いい|||||||||||

俺 は ただ … おれ||

（ エミリア ） ただ ？

俺 は ただ 君 の ため に ― おれ|||きみ|||

何 か し て あげ たい って そう やって … なん||||||||

私 の … ため に わたくし|||

（ スバル ） うん すばる|

（ エミリア ） 自分 の … ため でしょ |じぶん|||

（ スバル ） 違う … 俺 は ただ 君 の ため に … すばる|ちがう|おれ|||きみ|||

そう やって 何もかも ― ||なにもかも

私 の ため だって ウソ を つく の は やめ て よ ！ わたくし||||うそ|||||||

お 城 に 来 た の も ユリウス と 戦った の も ― |しろ||らい||||||たたかった||

魔法 を 使った の も ― まほう||つかった||

全部 が わたし の ため だって いう の ？ ぜんぶ|||||||

私 は そんな こと １ 度 だって お 願い し て ない ！ わたくし||||たび|||ねがい|||

ねえ 覚え てる ？ 私 が スバル に お 願い し た こと |おぼえ||わたくし||すばる|||ねがい|||

お っ 俺 は … ||おれ|

私 は スバル に ― わたくし||すばる|

レム と 一緒に 宿 で 待って てって お 願い し た の ||いっしょに|やど||まって|||ねがい|||

これ 以上 魔法 を 使ったら 大変 な こと に なる から ― |いじょう|まほう||つかったら|たいへん|||||

魔法 を 使わ ない で って お 願い し た の まほう||つかわ|||||ねがい|||

言う こと を 聞か なかった の は 悪かった と 思って る いう|||きか||||わるかった||おもって|

でも 違う 違う ん だ よ |ちがう|ちがう|||

俺 は 俺 の ため に なんか じゃ なく て … おれ||おれ|||||||

エミリア は 俺 を 信じ て くれ ない … の か ？ ||おれ||しんじ|||||

信じ たい よ 私 は スバル を 信じ たい しんじ|||わたくし||すばる||しんじ|

信じ たい のに ― しんじ||

信じ させ て くれ なかった の は ― しんじ|さ せ|||||

スバル の ほう じゃ ない ！ すばる||||

約束 し た のに やくそく|||

それ を 全部 簡単 に 破り 捨て て ― ||ぜんぶ|かんたん||やぶり|すて|

こんな ところ まで き ちゃ った の は スバル じゃ ない ！ ||||||||すばる||

私 と の 約束 は 守って くれ ない のに ― わたくし|||やくそく||まもって|||

それ でも 自分 の こと は 信じ て ほしい って ― ||じぶん||||しんじ|||

そんな こと 言わ れ た って でき ない でき ない よ ！ ||いわ||||||||

ねえ スバル |すばる

どう し て スバル は そんなに 私 を 助け て くれよ う と する の ？ |||すばる|||わたくし||たすけ||||||

（ スバル ） 君 が 俺 を 助け て くれ た から だ すばる|きみ||おれ||たすけ|||||

（ エミリア ） 私 が … スバル を ？ |わたくし||すばる|

（ スバル ） そう だ よ すばる|||

君 が 俺 に し て くれ た こと が ― きみ||おれ|||||||

どれ だけ 俺 の 救い に なって くれ た か 分から ない ||おれ||すくい||||||わから|

分から ない よ スバル わから|||すばる

分から ない の も しかたない わから||||

でも 本当 だ 俺 は 君 に 救わ れ た |ほんとう||おれ||きみ||すくわ||

だから 俺 が し て いる こと は 救わ れ た こと の 恩返し で … |おれ|||||||すくわ|||||おんがえし|

分から ない って 言って る の ！ わから|||いって||

分から ない かも しれ ない けど それ でも 聞い て くれ わから||||||||ききい||

本当 の 話 な ん だ よ ほんとう||はなし||||

俺 は 君 に ― おれ||きみ|

この 世界 に き て 初めて 君 に … |せかい||||はじめて|きみ|

あ …

♪ ～

♪ ～

また 何 も 言って くれ ない の ね |なん||いって||||

♪ ～

どう し て 分かって くれ ない ん だ よ … |||わかって|||||

俺 は エミリア なら ― おれ|||

君 なら 分かって くれる って … 思って きみ||わかって|||おもって

（ エミリア ） スバル の 中 の 私 は すごい ね |すばる||なか||わたくし|||

何もかも 全部 全て ― なにもかも|ぜんぶ|すべて

聞か さ れ なく て も 分かって あげ られる きか||||||わかって||

スバル の 苦しみ も 悲しみ も 怒り も ― すばる||くるしみ||かなしみ||いかり|

自分 の こと み たい に 思って あげ られる じぶん||||||おもって||

言って くれ なきゃ 分から ない よ スバル いって|||わから|||すばる

（ スバル ） 俺 の … すばる|おれ|

（ エミリア ） あ …

これ まで 全部 … ||ぜんぶ

俺 の おかげ で どう に か なって き た だ ろ ！ おれ|||||||||||

徽章 ( きしょう ) が 盗 ら れ た 盗品 蔵 で だって ― きしょう|||ぬす||||とうひん|くら||

クソ 危 ねえ 殺人 鬼 から 助け た ！ くそ|き||さつじん|おに||たすけ|

体 張った ！ からだ|はった

全部 君 が 大事 だった から だ ぜんぶ|きみ||だいじ|||

屋敷 で の こと だって そう だ やしき||||||

俺 が い た から どう に かなった おれ|||||||

俺 が い なけりゃ もっと ひどい こと に なって た おれ|||||||||

全部 全部 全部 ― ぜんぶ|ぜんぶ|ぜんぶ

みんな 俺 が 俺 が い た おかげ だ ！ |おれ||おれ|||||

お前 は 俺 に ― おまえ||おれ|

返し き れ ない だけ の 借 り が ある はず だ ！ かえし||||||かり|||||

（ エミリア ） そう … よね

私 は スバル に すごい ― わたくし||すばる||

いっぱい たくさん の 借 り が ある から |||かり||||

ああ そう だ よ だ から 俺 は … ||||||おれ|

～ ♪

～ ♪ だ から それ を 全部 返し て ― ||||ぜんぶ|かえし|

～ ♪

終わり に し ま しょ う おわり|||||

もう いい よ

ナツキ ･ スバル |すばる

私 ね 期待 し て た の わたくし||きたい||||

ひょっとしたら スバル は 私 を ― |すばる||わたくし|

スバル だけ は 私 を 特別 扱い し ない ん じゃ ない か って すばる|||わたくし||とくべつ|あつかい|||||||

ほか の 普通 の 人 と 同じ ように ― ||ふつう||じん||おなじ|

区別 し ない で 見 て くれる ん じゃ ない か って くべつ||||み|||||||

そんな の 無理 だ ||むり|

君 だけ は ― きみ||

ほか の 人間 と 同じ 目 で 見る こと なんて ― ||にんげん||おなじ|め||みる||

でき っこ ない

（ 扉 が 閉まる 音 ） とびら||しまる|おと

くっ …