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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 6

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 6

( 公生 の 泣き声 )

( 椿 ) 《 ちょっと 公生 ! 》 →

《 膝 擦りむ い た くらい で 泣く な ! 》 →

《 あんた 男 でしょ ! あたし な ん か →

足 が ぐ き って なった ん だ ぞ ! ぐ き って ! う っ う わ … 》

( 公生 ) 《 椿 が 土手 で 大 車輪 なんて さ せる から ! 》

( 椿 ) 《 うるさい ! ハァ … 》

《 でも 公生 の ケガ 脚 で よかった 》

《 もし 手 に ケガ さ せ て たら →

公生 ママ に 殺さ れ ちゃ う ところ だった 》

( 泣き声 )

《 泣く な ! バカ 公生 ! あたし まで … 》

( 公生 と 椿 の 泣き声 )

♪♪~

( 公生 ) あっ はい 。 タオル と 着替え 。 →

制服 乾燥 機 に かけ とく から !

( かをり ) ありがとう 。 家 の 人 は ?

( 公生 ) 父さん は 仕事 で 家 を 空ける こと が 多い ん だ 。

( かをり ) へえ ~ N 思った より 大きい な 。

( 足音 )

あっ … 。

( 公生 ) こんな 所 に い た 。 コーヒー で いい ?

温かい 牛乳 も … 。 う おりゃ ー !

なな な … 何 を ! ?

あっ … 。

ごめん ね ごめん ね … 。

う う っ !

健全 な 演奏 は 健全 な 環境 から ! まずは 掃除 だ ! 換気 ー !

( 椿 ) うん ?

お 隣 だ 。 椿 ちゃ ー ん 。 違う ぞ ! これ に は 訳 が … !

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん ? 公生 の 服 ? 》 →

《 ぬれ た 髪 ? 》 ひ い ー ! !

( 椿 ) ぬ お ー ! う おりゃ ー !

( 椿 ) おら おら おら … ! ( 部員 ) 気合 入って る な 椿 の やつ 。

( 部員 ) 荒れ てる だけ じゃ ない ?

( 柏木 ) 空 元気 で も ない より まし ね 。

≪ [ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 )

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 )

これ 僕 ?

そう ! たった 今 君 が 弾 い た ピアノ の 録音 。

選択 課題 曲 ショパン エチュード 作品 25 - 5 。

嘘 だ ー ! テンポ も 音 も バラバラ !

こんな の 僕 じゃ な ー い !

下手くそ ね 。 ( 渡 ) 下手くそ 。

( 椿 ) けっ ! あっ !

《 こんな ん で コンクール ! ? 》

《 やめよ う 。 そうだ 今 なら まだ … 》

もう 書類 出し とい た 。 僕 の 財布 !

で どんな もん な の ? その 大会 ?

毎 報 音楽 コンクール 。

名だたる 演奏 家 を 輩出 し た 全国 規模 の コンクール 。

その 全国 大会 で 優勝 すれ ば 海外 進出 の チャンス も !

へえ ー 。 ( 渡 ) すげ え 。

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん たち の 話 は →

私 たち と は 遠い 別 世界 の 話 に 聞こえる 》

誰 か 先生 に 師事 し なきゃ 。

覚悟 を 決めろ ! これ は 挑戦 よ 。

音 が 聞こえ なく て も 弾ける って こと を →

証明 する の だ ! ( 渡 ・ 柏木 ) おお ー 。

海図 に ない 海 を 帆走 する に は 勇気 が いる の よ !

誰 の 言葉 ? スヌーピー 。

犬 ? ワン !

大切 な の は イメージ 。 ( 3 人 ) うん うん 。

「 あなた の 指 が 鍵 に 触れる 前 に その 曲 を どう 弾く か →

心 の 中 で 考え て おか なけ れ ば なら ない 」

アントン ・ ルービン シュタイン 。

君 は 何の ため に ピアノ を 弾く の ?

自分 の ため ? 誰 か の ため ?

君 は この 曲 を どう 弾き たい ?

本当 の 君 は ショパン を どう 弾き たい ?

あっ !

そういう こと で よろしく 。 後 は 2 人 で 頑張って ! と う っ !

ハハハ 汗 臭い ! ( 渡 ) 俺 頑張る !

( 柏木 ) 休憩 終わっちゃ う 。 ( 椿 ) 死ね !

《 そう か … 》

《 また お前 と 二 人 ぼっ ちか 》

≪♪♪ ( 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 の 演奏 )

( 椿 の 母 ) ショパン … 。 この ピアノ コー ちゃん ?

( 椿 ) うん 。 ( 椿 の 母 ) そう 弾き はじめ た の ね 。

( 椿 ) うん 。

( 椿 の 母 ) 差し入れ でも 持って い こ う かしら 。

イメージ は ?

ヨーロッパ の 石畳 を 馬車 が … 。 ありきたり ! イメージ 貧困 !

イメージ 。 朝食 に 目玉焼き を … 。

庶民 的 ! ノー ロマンチック !

イメージ 。

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 )

《 イメージ イメージ イメージ 》

《 イメージ って 何 だ ? 》

《 曲 の 解釈 と は 違う の か ? 》

《 君 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》

《 僕 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》

天使 みたい だ 。 おとなしく し てれ ば 。

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』

地区 総体 は どう ? ( 椿 ) 準備 ばっ ちし 。 →

怖い の は ケガ だけ か な 。 そっち は ?

この 前 有馬 君 頭 から 煙 出 て た 。

もう ちょっと で 見え て くる と 思う ん だ けど 。

( 椿 ) 根 詰め 過ぎ じゃ ない か な 。 廊下 で フラフラ し て た し 公生 。

ピアノ は 弾 い て ほしい 。

でも 苦し ん で ほしく ない 。

今 有馬 君 は →

その 苦し み を 音 に しよ う と して いる 。

痛み も 苦しみ も →

あが い た 自分 さえ も さらけ出し て →

音 に 自分 が 宿る 。

そう やって 私 たち は 生き た 音 を 奏でる 。

有馬 君 は その 最中 。 きっと … 。

《 「 私 たち 」 》

か を ちゃ ん は どうして そんなに 公生 に 肩入れ する の ?

うーん 何て いう か やっぱり … 。

ダメダメ な 弟 って 感じ かな ?

公生 は 駄目 なんか じゃ ない よ … 。

じゃあ 。

うん また あした 。

[ TEL ]

あっ … 。

( 斉藤 ) よっ よう 。 今 部活 帰り で さ 。

何 し てっ かな っ と 思って 。

私 も 今 帰る ところ です 。

最近 帰る 時間 かぶり ます ね 私 たち 。 あっ … 。

[ TEL ] ( 斉藤 ) 椿 ?

( 椿 ) 私 たち に 私 は い ない … 。

[ TEL ] えっ ? 何 ?

先輩 … 。 [ TEL ] うん ?

( 椿 ) 私 たち 付き合い ま しょ う か ?

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 )

《 僕 は この 曲 を どう 弾き たい の だ ろ う ? 》

《 何の ため に … 》 お 疲れ 。

《 誰 の ため に 弾き たい の だ ろ う 》

今日 は もう やめ たら ? 外 真っ暗 。 月 が 奇麗 だ よ 。

もう ちょっと … 。

私 を 恨 ん でる ? えっ ?

椿 ちゃん が 言って た 。

公生 は 苦し ん でる って 。

私 も 知って た 。

君 の 部屋 を 見 て 分かって た 。

音 が 聞こえ なく なって ピアノ を 捨てよ う と する 君 。

ピアノ を よりどころ と する 君 。

だから 目 を 背ける よう に →

ほこり や 本 で 覆い隠 そ う と して いる 。

いとしい けれど 近づけ ない 。

恋しい けれど 触れ られ ない 。

悲しい の に 痛い のに 。

私 は それ に 気付か ない ふり 。

「 ピアノ を 弾 い て 」 「 頑張って 」 なんて →

無責任 な こと ばかり 。

私 の せい で 苦し ん でる … 。

ごめん ね ごめん ね … 。

( 泣き声 )

その ほこり を 取り払って くれ た の は 君 だ よ 。

苦し そう か 困った な 。

苦しい の は 当たり前 な ん だ けど な 。

僕 は 海図 の ない 航路 を 行く ん だ ろ ?

挑戦 する の も 生み出す の も 苦しい よ 。

でも 充実 し てる 。 だから ありがとう 。

《 もう ずっと 前 から 僕 の 世界 は 変わって い た 》

《 ただ 気付か なかった だけ 》

僕 の 体 に 積もった ほこり を 払って くれ て ありがとう 。

《 僕 と 出会って くれ て … 》

《 あの 日 から 僕 の 世界 は 鍵盤 で さえ →

カラフル に なって いた ん だ 》

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 )

下手くそ 。

《 友達 を 好き な 女の子 》

《 銀色 の 月 から 隠れる よう に →

音楽 室 に 2 人 夜 の 中 に 僕ら 2 人 しか い ない みたい だ 》

[ マイク ] ( 生徒 ) ただ今 より 地区 総体 壮行 会 を 始め ます 。

それでは 最初 に サッカー 部 の … 。

( 渡 ) フッ この 時代 に 生まれ た お 前 ら は →

とんだ ラッキー ボーイ だ ぜ 。

渡 亮太 って いう スター の 誕生 に 立ち 会え る の だ から !

( 女子 生徒 たち ) キャー ! ( 渡 ) 俺 カッコイイ ! →

ハハハハ ! お前 ら に いい もの 見せ て やる よ 。 →

ハハハハ !

[ マイク ] ( 生徒 ) え ー 仕切り直し て 次 は … 。

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) ぎ ゃ あー !

だ さっ 。 面白く ない 。

平均 的 。 普通 。

でも 課題 曲 は 完全 に 入った みたい ね 。

完璧 に 譜面 を 弾け た って 何も 変わら ない 。

ショパン が ささやく ん だ 。

「 ここ の どこ に 君 が いる ん だい ? 」 って 。

ねえ 地区 総体 の 応援 行 こ う か ? 気晴らし が てら 。

僕 は いい よ 。 このまま じゃ 前 の まん ま 。

僕 は 完璧 を 超える ん だ 。

《 君 の よう に 》

駄目 ー 。 応援 行く の 。

引きこもって たら 息 詰まっちゃ う よ 。

演奏 家 は 空 を 見る 時間 が 必要 な の !

( 声援 )

( 部員 ) しっかり 守って こ ー ! ( 部員 ) 三遊間 もっと 絞って !

( 柏木 ) 頼む よ 椿 。 最悪 タイ まで 持ちこま ない と 。

分かって る 。 あっ … 。

いけ ー 椿 。

公生 。 あっ … 。

( 主審 ) プレー !

《 有名 な バイオリニスト が 言って た の 》

《 「 音楽 は 言葉 を 超える 」 って 》

( 主審 ) ストライク ! ( 柏木 ) 椿 !

《 音 を 交わす こと で お互い を 知り お互い を 理解 する 》

( 主審 ) ボール 。 ( 部員 ) いけ ! 三 冠 王 !

《 まるで 魂 が 結び付き →

心 を 重ねる よう に 。 それ は 楽器 を 通じ て の 対話 》

《 ハーモニー の 生み出す 奇跡 》

( ボール を 打つ 音 ) 《 その 瞬間 →

音楽 は 言葉 を 超える の です 》

( 椿 ) ひどい と 思い ませ ん ? 女の子 に おんぶ さ せる なんて 。

( 斉藤 ) 子供 の ころ は 女の子 の 方 が 体 が 大きい から 。

そんな 問題 じゃ ない です ! 乙女 心 の 問題 です 。

でも 普段 は ダメダメ な の に ピアノ 弾か せ たら すごく て →

この 前 なんて お 客 さん 総立ち で … 。

( 斉藤 ) フフ フフ … 。

おかしな こ と 言い まし た ?

いつも 同じ だ 。

椿 は 有馬 君 の 話 ばかり する 。

よっ しゃ ! 抜け た ! あー ! 椿 ちゃ ー ん !

( 椿 ) 《 や だ よ や だ よ や だ よ … 》 →

《 分かって る 》 →

《 こんな こと 思う 資格 なんて ない って こと 》 →

《 だけど やっぱり や だ 》 →

《 や な もん は や だ 》 →

《 いつも 一緒 。 いつも そば に い た 》 →

《 うれしい とき 悲しい とき も 》 →

《 でも いつの間にか 遠く に いる 》 →

《 私 は そば に い ない 。 他の 誰 か が いる 》

( 部員 ) ちょ っ 椿 ! ( 柏木 ) 椿 ? ストップ ストップ !

( 椿 ) 《 や だ よ 。 私 を 見 て 。 私 を 見 て よ ! 》 →

《 そんな 目 で 誰 か を 見 ない で 》

( 主審 ) アウト !

( 主審 ) ゲーム セット !

( 柏木 ) あっ … 。 →

椿 。 私 こっち から 帰る わ 。

( 椿 ) こっち じゃ ん 柏木 。

彼 氏 に なぐさめ て もらい な よ 。 ( 椿 ) は あ ? 彼 氏 ?

( 椿 ) 先輩 … 。 →

公生 ?

お っす 。

お っす 。

ひ い ! ぎ ゃ ー !

( 椿 ) 公生 恥ずかしい 。

誰 も 見 て ない よ 。

( 椿 ) 誰 に も バレ なかった のに 。 何 年 の 付き合い だ と 思って ん だ よ 。

( 椿 ) か を ちゃ ん は ? 帰った よ 。

一 人 で 椿 ちゃん の とこ に 行け って 。

大 車輪 の とき も →

ケガ し てる のに こんな ふう に 僕 を お ぶって さ 。

結局 自分 も 足 を ハンドボール み たい に 腫 らし ちゃ って 。

( 椿 ) そうだ っけ ?

子供 の ころ と ちっとも 変わら ない ん だ から 。

変わった よ 。

《 心 が よく 揺れる 》

無理 無理 。 全部 お 見通し 。

だから 僕 に は 我慢 なんか し なく て いい ん だ から ね 。

椿 に は 心配 かけ て ばかり だった から →

たまに は 僕 に 心配 さ せ て ほしい な 。

頼りない 弟 かも しれ ない けど 僕 頑張る から 。

頑張る から 。 だから … 。

元気 な 椿 に 見 て て ほしい ん だ 。

いつ まで も 椿 に おんぶ に 抱っこ じゃ →

カッコ悪い もん ね 。

それにしても 椿 って 見た目 より 軽い ね 。

な っ ! 椿 は 女の子 な ん だ な 。

な っ 何 よ それ ! 変 な の ! そうだ ね 。 変な こと 言った 。

季節 が 変わる から かも しれ ない 。

《 音楽 が 何 よ 言葉 が 何 よ 》

《 私 たち に は 一緒 に い た 長い 長い 時間 が あって →

ちっぽけ で 大切 な 思い出 が たくさん ある 》

( 公生 ) 《 今度 は … 。 今度 は 僕 が 椿 を お ぶって あげる ね 》

負け ちゃ った 。 私 の せい で 負け ちゃ った よ … 。

う う っ … N みんな で 頑張った の に 悔しい よ 。

悔しい よ … !

《 負け て 悔しい のに →

落ち込 ん でる のに →

足 が 痛い のに →

目 が 涙 で ぐし ょぐ しょ な の に →

最悪 な の に →

どうして 星 が こんなに きらきら し てる ん だ ろ う 》

《 髪 から 音楽 室 の におい 》

《 少し 荒い 息遣い が 聞こえる 》

《 涙 で ぬれ た 肩 口 が 温かい 》

《 私 は そば に いる 》

《 このまま 時間 が 止まれ ば いい のに 》

( 武士 ) おはよう ございます 先生 。

( 高柳 ) 毎 報 コン の 出場 者 名簿 だ 。 付箋 の ところ 見 て みな よ 。

( 高柳 ) 気合 入る ぞ 。

( 武士 ) ふん っ ! ( 高柳 ) あ あっ 。

( 武士 ) 待って た ぜ 2 年間 。

( 武士 ) 《 積年 の 屈辱 を 晴らす とき が 来 た ぜ ! 》

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』

( 落合 ) もう 知って る よう ね 。 ( 絵 見 ) 何 が です か ?

( 落合 ) と ぼけ た って 駄目 よ 。 音 が 躍って る わ 。

( 絵 見 ) 気のせい です よ 。

( 絵 見 ) 《 何 し てる の か と 思ったら やっと 出 て き た 》 →

《 今度 こそ ギタギタ に ぶち の めし て やる わ ! 》 →

《 有馬 公生 》

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 6 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 6

( 公生 の 泣き声 ) きみお||なきごえ

( 椿 ) 《 ちょっと 公生 ! 》 → つばき||きみお Come on, Kousei! Don't cry over a skinned knee!

《 膝 擦りむ い た くらい で 泣く な ! 》 → ひざ|すりむ|||||なく|

《 あんた 男 でしょ ! あたし な ん か → |おとこ||||| You're a man, aren't you?

足 が ぐ き って なった ん だ ぞ ! ぐ き って ! う っ う わ … 》 あし|||||||||||||||

( 公生 ) 《 椿 が 土手 で 大 車輪 なんて さ せる から ! 》 きみお|つばき||どて||だい|しゃりん|||| It's your fault for making me do the...

( 椿 ) 《 うるさい ! ハァ … 》 つばき||

《 でも 公生 の ケガ 脚 で よかった 》 |きみお||けが|あし|| But thank goodness you only hurt your leg.

《 もし 手 に ケガ さ せ て たら → |て||けが|||| If I'd gotten your hands hurt, I would've gotten killed by your mom.

公生 ママ に 殺さ れ ちゃ う ところ だった 》 きみお|まま||ころさ||||| I was about to be killed by Kousei Mama .

( 泣き声 ) なきごえ

《 泣く な ! バカ 公生 ! あたし まで … 》 なく||ばか|きみお||

( 公生 と 椿 の 泣き声 ) きみお||つばき||なきごえ

♪♪~

( 公生 ) あっ はい 。 タオル と 着替え 。 → きみお|||たおる||きがえ Here. A towel and a change of clothes.

制服 乾燥 機 に かけ とく から ! せいふく|かんそう|き|||| I'll put your uniform in the dryer.

( かをり ) ありがとう 。 家 の 人 は ? かおり||いえ||じん| Thanks.

( 公生 ) 父さん は 仕事 で 家 を 空ける こと が 多い ん だ 。 きみお|とうさん||しごと||いえ||あける|||おおい|| My dad's away on business a lot.

( かをり ) へえ ~\ N 思った より 大きい な 。 かおり||n|おもった||おおきい| Hey, it's bigger than I thought.

( 足音 ) あしおと

あっ … 。

( 公生 ) こんな 所 に い た 。 コーヒー で いい ? きみお||しょ||||こーひー||

温かい 牛乳 も … 。 う おりゃ ー ! あたたかい|ぎゅうにゅう||||-

なな な … 何 を ! ? ||なん| Wh-Wh-What...what the heck?

あっ … 。

ごめん ね ごめん ね … 。

う う っ !

健全 な 演奏 は 健全 な 環境 から ! まずは 掃除 だ ! 換気 ー ! けんぜん||えんそう||けんぜん||かんきょう|||そうじ||かんき|- Wholesome playing starts with a wholesome environment!

( 椿 ) うん ? つばき|

お 隣 だ 。 椿 ちゃ ー ん 。 違う ぞ ! これ に は 訳 が … ! |となり||つばき||-||ちがう|||||やく| Hey, you're next door, Tsubaki-chan!

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん ? 公生 の 服 ? 》 → つばき|||||きみお||ふく Kao-chan? There's a good reason for this!

《 ぬれ た 髪 ? 》 ひ い ー ! ! ||かみ|||-

( 椿 ) ぬ お ー ! う おりゃ ー ! つばき|||-|||-

( 椿 ) おら おら おら … ! ( 部員 ) 気合 入って る な 椿 の やつ 。 つばき||||ぶいん|きあい|はいって|||つばき|| She sure is fired up, that Tsubaki.

( 部員 ) 荒れ てる だけ じゃ ない ? ぶいん|あれ|||| Isn't she just on a rampage?

( 柏木 ) 空 元気 で も ない より まし ね 。 かしわぎ|から|げんき|||||| I guess false cheer is better than none at all.

≪ [ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) |||||たんちょう|さくひん

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) |||||たんちょう|さくひん

これ 僕 ? |ぼく Is that me?

そう ! たった 今 君 が 弾 い た ピアノ の 録音 。 ||いま|きみ||たま|||ぴあの||ろくおん Yup! What you just played - on tape!

選択 課題 曲 ショパン エチュード 作品 25 - 5 。 せんたく|かだい|きょく|||さくひん Your set piece is Chopin's Étude Op. 25 No. 5.

嘘 だ ー ! テンポ も 音 も バラバラ ! うそ||-|てんぽ||おと||ばらばら No way!

こんな の 僕 じゃ な ー い ! ||ぼく|||-|

下手くそ ね 。 ( 渡 ) 下手くそ 。 へたくそ||と|へたくそ He sucks, huh?

( 椿 ) けっ ! あっ ! つばき|| Huh!

《 こんな ん で コンクール ! ? 》 |||こんくーる Competing like this? I'm backing out! That's right, if I act now I can still...

《 やめよ う 。 そうだ 今 なら まだ … 》 ||そう だ|いま||

もう 書類 出し とい た 。 僕 の 財布 ! |しょるい|だし|||ぼく||さいふ I've already sent in your submission.

で どんな もん な の ? その 大会 ? ||||||たいかい So what kind of competition is this?

毎 報 音楽 コンクール 。 まい|ほう|おんがく|こんくーる It's the Maihou Music Competition.

名だたる 演奏 家 を 輩出 し た 全国 規模 の コンクール 。 なだたる|えんそう|いえ||はいしゅつ|||ぜんこく|きぼ||こんくーる A national-level contest that's spawned many a renowned musician.

その 全国 大会 で 優勝 すれ ば 海外 進出 の チャンス も ! |ぜんこく|たいかい||ゆうしょう|||かいがい|しんしゅつ||ちゃんす| If you win Nationals, you might even get the chance to perform overseas!

へえ ー 。 ( 渡 ) すげ え 。 |-|と||

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん たち の 話 は → つばき|||||||はなし|

私 たち と は 遠い 別 世界 の 話 に 聞こえる 》 わたくし||||とおい|べつ|せかい||はなし||きこえる

誰 か 先生 に 師事 し なきゃ 。 だれ||せんせい||しじ|| I've got to study under some teacher!

覚悟 を 決めろ ! これ は 挑戦 よ 。 かくご||きめろ|||ちょうせん| Face it. This is a challenge!

音 が 聞こえ なく て も 弾ける って こと を → おと||きこえ||||はじける||| You're gonna prove that you can play even if you can't hear the notes!

証明 する の だ ! ( 渡 ・ 柏木 ) おお ー 。 しょうめい||||と|かしわぎ||-

海図 に ない 海 を 帆走 する に は 勇気 が いる の よ ! かいず|||うみ||はんそう||||ゆうき|||| "It takes courage to sail in uncharted waters!"

誰 の 言葉 ? スヌーピー 。 だれ||ことば| Who said that?

犬 ? ワン ! いぬ|わん A dog?

大切 な の は イメージ 。 ( 3 人 ) うん うん 。 たいせつ||||いめーじ|じん|| The important thing is your imagery.

「 あなた の 指 が 鍵 に 触れる 前 に その 曲 を どう 弾く か → ||ゆび||かぎ||ふれる|ぜん|||きょく|||はじく| "Before your fingers touch the keys,

心 の 中 で 考え て おか なけ れ ば なら ない 」 こころ||なか||かんがえ||||||| You have to think about it in your heart."

アントン ・ ルービン シュタイン 。 Anton Rubinstein.

君 は 何の ため に ピアノ を 弾く の ? きみ||なんの|||ぴあの||はじく|

自分 の ため ? 誰 か の ため ? じぶん|||だれ||| Is it for your own sake? For someone else's sake?

君 は この 曲 を どう 弾き たい ? きみ|||きょく|||はじき| How do you want to play this piece?

本当 の 君 は ショパン を どう 弾き たい ? ほんとう||きみ|||||はじき| How does the real you want to play Chopin?

あっ !

そういう こと で よろしく 。 後 は 2 人 で 頑張って ! と う っ ! ||||あと||じん||がんばって||| So anyway, I'm counting on you.

ハハハ 汗 臭い ! ( 渡 ) 俺 頑張る ! |あせ|くさい|と|おれ|がんばる Oh! You stink of sweat!

( 柏木 ) 休憩 終わっちゃ う 。 ( 椿 ) 死ね ! かしわぎ|きゅうけい|おわっちゃ||つばき|しね Our break will be over soon.

《 そう か … 》 I see...

《 また お前 と 二 人 ぼっ ちか 》 |おまえ||ふた|じん|| So it's just you and me again, huh?

≪♪♪ ( 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 の 演奏 ) ||たんちょう|さくひん||えんそう

( 椿 の 母 ) ショパン … 。 この ピアノ コー ちゃん ? つばき||はは|||ぴあの|| Chopin... Is that Kou-chan playing?

( 椿 ) うん 。 ( 椿 の 母 ) そう 弾き はじめ た の ね 。 つばき||つばき||はは||はじき||||

( 椿 ) うん 。 つばき|

( 椿 の 母 ) 差し入れ でも 持って い こ う かしら 。 つばき||はは|さしいれ||もって|||| Should I take a snack over to him, maybe?

イメージ は ? いめーじ|

ヨーロッパ の 石畳 を 馬車 が … 。 ありきたり ! イメージ 貧困 ! よーろっぱ||いしだたみ||ばしゃ|||いめーじ|ひんこん A horse-drawn carriage

イメージ 。 朝食 に 目玉焼き を … 。 いめーじ|ちょうしょく||めだまやき| Image?

庶民 的 ! ノー ロマンチック ! しょみん|てき|のー|ろまんちっく Mundane! Unromantic! Sunny-side up eggs for breakfast...

イメージ 。 いめーじ Image!

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) |||||たんちょう|さくひん

《 イメージ イメージ イメージ 》 いめーじ|いめーじ|いめーじ Image.

《 イメージ って 何 だ ? 》 いめーじ||なん|

《 曲 の 解釈 と は 違う の か ? 》 きょく||かいしゃく|||ちがう|| Is it different than how you interpret the music?

《 君 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》 きみ|||きょく|||はじき| How do you want to play this piece?

《 僕 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》 ぼく|||きょく|||はじき|

天使 みたい だ 。 おとなしく し てれ ば 。 てんし|||||| She looks like an angel.

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ||たんちょう|さくひん

地区 総体 は どう ? ( 椿 ) 準備 ばっ ちし 。 → ちく|そうたい|||つばき|じゅんび|| How are Regionals going?

怖い の は ケガ だけ か な 。 そっち は ? こわい|||けが|||||

この 前 有馬 君 頭 から 煙 出 て た 。 |ぜん|ありま|きみ|あたま||けむり|だ|| The other day Arima-kun had smoke coming out of his ears.

もう ちょっと で 見え て くる と 思う ん だ けど 。 |||みえ||||おもう||| I think it'll actually be visible soon.

( 椿 ) 根 詰め 過ぎ じゃ ない か な 。 廊下 で フラフラ し て た し 公生 。 つばき|ね|つめ|すぎ|||||ろうか||ふらふら|||||きみお

ピアノ は 弾 い て ほしい 。 ぴあの||たま||| I do want him to play the piano. But I don't want him to suffer.

でも 苦し ん で ほしく ない 。 |にがし||||

今 有馬 君 は → いま|ありま|きみ|

その 苦し み を 音 に しよ う と して いる 。 |にがし|||おと||||||

痛み も 苦しみ も → いたみ||くるしみ|

あが い た 自分 さえ も さらけ出し て → |||じぶん|||さらけだし|

音 に 自分 が 宿る 。 おと||じぶん||やどる

そう やって 私 たち は 生き た 音 を 奏でる 。 ||わたくし|||いき||おと||かなでる That's how we play music that's alive.

有馬 君 は その 最中 。 きっと … 。 ありま|きみ|||さい なか|

《 「 私 たち 」 》 わたくし| We...

か を ちゃ ん は どうして そんなに 公生 に 肩入れ する の ? |||||||きみお||かたいれ|| Why are you so supportive of Kousei, Kao-chan?

うーん 何て いう か やっぱり … 。 |なんて||| Hmm, how should I put it...

ダメダメ な 弟 って 感じ かな ? ||おとうと||かんじ|

公生 は 駄目 なんか じゃ ない よ … 。 きみお||だめ|||| Kousei...

じゃあ 。

うん また あした 。 Yeah, see you tomorrow.

[ TEL ] tel

あっ … 。

( 斉藤 ) よっ よう 。 今 部活 帰り で さ 。 さいとう|||いま|ぶかつ|かえり|| Hey there.

何 し てっ かな っ と 思って 。 なん||||||おもって I was wondering what you were up to.

私 も 今 帰る ところ です 。 わたくし||いま|かえる||

最近 帰る 時間 かぶり ます ね 私 たち 。 あっ … 。 さいきん|かえる|じかん||||わたくし|| We're always heading home at the same time these days, huh?

[ TEL ] ( 斉藤 ) 椿 ? tel|さいとう|つばき

( 椿 ) 私 たち に 私 は い ない … 。 つばき|わたくし|||わたくし||| In that we...

[ TEL ] えっ ? 何 ? tel||なん Huh? What's that?

先輩 … 。 [ TEL ] うん ? せんぱい|tel| Senpai?

( 椿 ) 私 たち 付き合い ま しょ う か ? つばき|わたくし||つきあい|||| Why don't we... go out?

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) |||||たんちょう|さくひん Music Preparation Room

《 僕 は この 曲 を どう 弾き たい の だ ろ う ? 》 ぼく|||きょく|||はじき||||| How do I want to play this piece of music, I wonder?

《 何の ため に … 》 お 疲れ 。 なんの||||つかれ For what?

《 誰 の ため に 弾き たい の だ ろ う 》 だれ||||はじき|||||

今日 は もう やめ たら ? 外 真っ暗 。 月 が 奇麗 だ よ 。 きょう|||||がい|まっくら|つき||きれい|| Why don't you pack it in for today?

もう ちょっと … 。 Just a little longer.

私 を 恨 ん でる ? えっ ? わたくし||うら||| Do you resent me?

椿 ちゃん が 言って た 。 つばき|||いって| Tsubaki-chan said.

公生 は 苦し ん でる って 。 きみお||にがし|||

私 も 知って た 。 わたくし||しって| I've known that as well.

君 の 部屋 を 見 て 分かって た 。 きみ||へや||み||わかって| I realized it when I saw your room.

音 が 聞こえ なく なって ピアノ を 捨てよ う と する 君 。 おと||きこえ|||ぴあの||すてよ||||きみ

ピアノ を よりどころ と する 君 。 ぴあの||より どころ|||きみ

だから 目 を 背ける よう に → |め||そむける|| That's why, as if you're turning your back on it,

ほこり や 本 で 覆い隠 そ う と して いる 。 ||ほん||おおいかく||||| you try to hide it under dust and books.

いとしい けれど 近づけ ない 。 ||ちかづけ| You love it, but you can't go near it. You miss it, but you can't touch it.

恋しい けれど 触れ られ ない 。 こいしい||ふれ||

悲しい の に 痛い のに 。 かなしい|||いたい| Even though you're grieving, though you're hurting.

私 は それ に 気付か ない ふり 。 わたくし||||きづか|| And I pretend that I don't see that.

「 ピアノ を 弾 い て 」 「 頑張って 」 なんて → ぴあの||たま|||がんばって| "Play the piano!" "Work hard at it!" Irresponsible things like that - that's all I say.

無責任 な こと ばかり 。 むせきにん|||

私 の せい で 苦し ん でる … 。 わたくし||||にがし||

ごめん ね ごめん ね … 。 I'm sorry... I'm sorry...

( 泣き声 ) なきごえ

その ほこり を 取り払って くれ た の は 君 だ よ 。 |||とりはらって|||||きみ|| It was you who swept away all that dust.

苦し そう か 困った な 。 にがし|||こまった| I look like I'm suffering, huh? That's not good...

苦しい の は 当たり前 な ん だ けど な 。 くるしい|||あたりまえ||||| But of course I'd be suffering.

僕 は 海図 の ない 航路 を 行く ん だ ろ ? ぼく||かいず|||こうろ||いく||| I mean, I'm gonna sail in uncharted waters, right?

挑戦 する の も 生み出す の も 苦しい よ 。 ちょうせん||||うみだす|||くるしい| Both taking on a challenge, and creating something, is painful.

でも 充実 し てる 。 だから ありがとう 。 |じゅうじつ||||

《 もう ずっと 前 から 僕 の 世界 は 変わって い た 》 ||ぜん||ぼく||せかい||かわって|| My world had already changed long ago.

《 ただ 気付か なかった だけ 》 |きづか||

僕 の 体 に 積もった ほこり を 払って くれ て ありがとう 。 ぼく||からだ||つもった|||はらって||| For sweeping away the dust that had collected on my body...

《 僕 と 出会って くれ て … 》 ぼく||であって|| For encountering me...

《 あの 日 から 僕 の 世界 は 鍵盤 で さえ → |ひ||ぼく||せかい||けんばん|| Ever since that day, my world... even the keyboard...

カラフル に なって いた ん だ 》 からふる|||||

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) |||||たんちょう|さくひん

下手くそ 。 へたくそ You stink...

《 友達 を 好き な 女の子 》 ともだち||すき||おんなのこ

《 銀色 の 月 から 隠れる よう に → ぎんいろ||つき||かくれる||

音楽 室 に 2 人 夜 の 中 に 僕ら 2 人 しか い ない みたい だ 》 おんがく|しつ||じん|よ||なか||ぼくら|じん||||| the two of us in this music room, in the middle of the night...

[ マイク ] ( 生徒 ) ただ今 より 地区 総体 壮行 会 を 始め ます 。 |せいと|ただいま||ちく|そうたい|そうこう|かい||はじめ|

それでは 最初 に サッカー 部 の … 。 |さいしょ||さっかー|ぶ| Now then, let's hear how pumped up—

( 渡 ) フッ この 時代 に 生まれ た お 前 ら は → と|||じだい||うまれ|||ぜん||

とんだ ラッキー ボーイ だ ぜ 。 |らっきー|ぼーい||

渡 亮太 って いう スター の 誕生 に 立ち 会え る の だ から ! と|りょうた|||すたー||たんじょう||たち|あえ|||| After all, you're going to be there when a star named Ryota Watari is born!

( 女子 生徒 たち ) キャー ! ( 渡 ) 俺 カッコイイ ! → じょし|せいと|||と|おれ| Man, I'm cool!

ハハハハ ! お前 ら に いい もの 見せ て やる よ 。 → |おまえ|||||みせ||| Hahahaha! I'll show you something good. →

ハハハハ !

[ マイク ] ( 生徒 ) え ー 仕切り直し て 次 は … 。 |せいと||-|しきりなおし||つぎ| Uh, let's start over. Next...

[ テ ー プ ] ( ♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ) ぎ ゃ あー ! |||||たんちょう|さくひん|||

だ さっ 。 面白く ない 。 ||おもしろく| Lame.

平均 的 。 普通 。 へいきん|てき|ふつう Average.

でも 課題 曲 は 完全 に 入った みたい ね 。 |かだい|きょく||かんぜん||はいった|| But I can see you've got the set piece down pat.

完璧 に 譜面 を 弾け た って 何も 変わら ない 。 かんぺき||ふめん||はじけ|||なにも|かわら| Even if I can play the sheet music perfectly, it doesn't change anything.

ショパン が ささやく ん だ 。 Chopin's whispering to me.

「 ここ の どこ に 君 が いる ん だい ? 」 って 。 ||||きみ||||| "Where are you in all this?"

ねえ 地区 総体 の 応援 行 こ う か ? 気晴らし が てら 。 |ちく|そうたい||おうえん|ぎょう||||きばらし|| Hey.

僕 は いい よ 。 このまま じゃ 前 の まん ま 。 ぼく||||||ぜん||| I'll pass on that. I'll only be the same as before if I leave it like this.

僕 は 完璧 を 超える ん だ 。 ぼく||かんぺき||こえる|| I am beyond perfection.

《 君 の よう に 》 きみ||| Like you.

駄目 ー 。 応援 行く の 。 だめ|-|おうえん|いく| Nothing doing. We're gonna go cheer!

引きこもって たら 息 詰まっちゃ う よ 。 ひきこもって||いき|つまっちゃ|| If you shut yourself up in here, you'll suffocate.

演奏 家 は 空 を 見る 時間 が 必要 な の ! えんそう|いえ||から||みる|じかん||ひつよう|| Musicians need time to gaze up at the sky!

( 声援 ) せいえん

( 部員 ) しっかり 守って こ ー ! ( 部員 ) 三遊間 もっと 絞って ! ぶいん||まもって||-|ぶいん|さんゆうかん||しぼって (Member) Protect yourself! (Member) Squeeze more between Sanyu!

( 柏木 ) 頼む よ 椿 。 最悪 タイ まで 持ちこま ない と 。 かしわぎ|たのむ||つばき|さいあく|たい||もちこま|| We're counting on you, Tsubaki. If we don't at least tie it up...

分かって る 。 あっ … 。 わかって|| I know.

いけ ー 椿 。 |-|つばき Let's go, Tsubaki!

公生 。 あっ … 。 きみお| Kousei...

( 主審 ) プレー ! しゅしん|ぷれー

《 有名 な バイオリニスト が 言って た の 》 ゆうめい||||いって|| A famous violinist once said...

《 「 音楽 は 言葉 を 超える 」 って 》 おんがく||ことば||こえる| "Music goes beyond words"

( 主審 ) ストライク ! ( 柏木 ) 椿 ! しゅしん|すとらいく|かしわぎ|つばき Strike!

《 音 を 交わす こと で お互い を 知り お互い を 理解 する 》 おと||かわす|||おたがい||しり|おたがい||りかい| By exchanging notes, you get to know one another,

( 主審 ) ボール 。 ( 部員 ) いけ ! 三 冠 王 ! しゅしん|ぼーる|ぶいん||みっ|かん|おう Ball!

《 まるで 魂 が 結び付き → |たましい||むすびつき Don't miss any meatballs! As if your souls were connected, and your hearts were overlapping.

心 を 重ねる よう に 。 それ は 楽器 を 通じ て の 対話 》 こころ||かさねる|||||がっき||つうじ|||たいわ Like overlapping hearts. It's a dialogue through musical instruments

《 ハーモニー の 生み出す 奇跡 》 はーもにー||うみだす|きせき

( ボール を 打つ 音 ) 《 その 瞬間 → ぼーる||うつ|おと||しゅんかん

音楽 は 言葉 を 超える の です 》 おんがく||ことば||こえる||

( 椿 ) ひどい と 思い ませ ん ? 女の子 に おんぶ さ せる なんて 。 つばき|||おもい|||おんなのこ||||| Don't you think that's awful?

( 斉藤 ) 子供 の ころ は 女の子 の 方 が 体 が 大きい から 。 さいとう|こども||||おんなのこ||かた||からだ||おおきい| Well, but girls are bigger during childhood.

そんな 問題 じゃ ない です ! 乙女 心 の 問題 です 。 |もんだい||||おとめ|こころ||もんだい| That's not the point! I'm talking about a maiden's heart.

でも 普段 は ダメダメ な の に ピアノ 弾か せ たら すごく て → |ふだん||||||ぴあの|はじか|||| But even though he's normally hopeless,

この 前 なんて お 客 さん 総立ち で … 。 |ぜん|||きゃく||そうだち| I mean, the other day he got a standing ovation...

( 斉藤 ) フフ フフ … 。 さいとう||

おかしな こ と 言い まし た ? |||いい|| Did I say something funny?

いつも 同じ だ 。 |おなじ| It's always the same.

椿 は 有馬 君 の 話 ばかり する 。 つばき||ありま|きみ||はなし|| You're always going on and on about Arima-kun.

よっ しゃ ! 抜け た ! あー ! 椿 ちゃ ー ん ! ||ぬけ|||つばき||-| All right! Through the gap!

( 椿 ) 《 や だ よ や だ よ や だ よ … 》 → つばき||||||||| I don't like this, I don't like this, I don't like this.

《 分かって る 》 → わかって| Sure, I know. That I have no right to be feeling this way.

《 こんな こと 思う 資格 なんて ない って こと 》 → ||おもう|しかく||||

《 だけど やっぱり や だ 》 →

《 や な もん は や だ 》 → I just don't like it.

《 いつも 一緒 。 いつも そば に い た 》 → |いっしょ||||| We were always together. I was always by his side.

《 うれしい とき 悲しい とき も 》 → ||かなしい||

《 でも いつの間にか 遠く に いる 》 → |いつのまにか|とおく|| But...

《 私 は そば に い ない 。 他の 誰 か が いる 》 わたくし||||||たの|だれ||| I'm not by his side... There's somebody else there...

( 部員 ) ちょ っ 椿 ! ( 柏木 ) 椿 ? ストップ ストップ ! ぶいん|||つばき|かしわぎ|つばき|すとっぷ|すとっぷ (Member) Hey Tsubaki! (Kashiwagi) Camellia? Stop stop!

( 椿 ) 《 や だ よ 。 私 を 見 て 。 私 を 見 て よ ! 》 → つばき||||わたくし||み||わたくし||み|| I don't like this! Look at me! Look at me, will you?

《 そんな 目 で 誰 か を 見 ない で 》 |め||だれ|||み|| 《 Don't look at someone like that 》

( 主審 ) アウト ! しゅしん|あうと Out!

( 主審 ) ゲーム セット ! しゅしん|げーむ|せっと Ballgame!

( 柏木 ) あっ … 。 → かしわぎ|

椿 。 私 こっち から 帰る わ 。 つばき|わたくし|||かえる| Tsubaki, I'm going home this way.

( 椿 ) こっち じゃ ん 柏木 。 つばき||||かしわぎ But you live over there, Kashiwagi.

彼 氏 に なぐさめ て もらい な よ 。 ( 椿 ) は あ ? 彼 氏 ? かれ|うじ|||||||つばき|||かれ|うじ Let your boyfriend console you.

( 椿 ) 先輩 … 。 → つばき|せんぱい Sen...pai?

公生 ? きみお Kousei?

お っす 。 Yo.

お っす 。 Yo...

ひ い ! ぎ ゃ ー ! ||||- Hi! Gyaa!

( 椿 ) 公生 恥ずかしい 。 つばき|きみお|はずかしい Kousei... this is embarrassing!

誰 も 見 て ない よ 。 だれ||み||| Well, no one's looking.

( 椿 ) 誰 に も バレ なかった のに 。 何 年 の 付き合い だ と 思って ん だ よ 。 つばき|だれ||||||なん|とし||つきあい|||おもって||| But nobody else was onto me!

( 椿 ) か を ちゃ ん は ? 帰った よ 。 つばき||||||かえった| Where's Kao-chan?

一 人 で 椿 ちゃん の とこ に 行け って 。 ひと|じん||つばき|||||いけ|

大 車輪 の とき も → だい|しゃりん||| After that roll down the hill, you carried me like this, even though you were hurt.

ケガ し てる のに こんな ふう に 僕 を お ぶって さ 。 けが|||||||ぼく||||

結局 自分 も 足 を ハンドボール み たい に 腫 らし ちゃ って 。 けっきょく|じぶん||あし||はんどぼーる||||しゅ||| And then your own ankle swelled up like a handball, too.

( 椿 ) そうだ っけ ? つばき|そう だ| Really?

子供 の ころ と ちっとも 変わら ない ん だ から 。 こども|||||かわら|||| It's not the same as when I was a kid.

変わった よ 。 かわった| Oh, I've changed.

《 心 が よく 揺れる 》 こころ|||ゆれる 《 My heart often shakes 》

無理 無理 。 全部 お 見通し 。 むり|むり|ぜんぶ||みとおし Nice try. But I know everything about you.

だから 僕 に は 我慢 なんか し なく て いい ん だ から ね 。 |ぼく|||がまん||||||||| So you never have to hold back with me, all right?

椿 に は 心配 かけ て ばかり だった から → つばき|||しんぱい||||| I was always worried about Tsubaki.

たまに は 僕 に 心配 さ せ て ほしい な 。 ||ぼく||しんぱい||||| so I wish you'd let me worry about you once in a while.

頼りない 弟 かも しれ ない けど 僕 頑張る から 。 たよりない|おとうと|||||ぼく|がんばる| I may be an unreliable little brother, but I'll do my best.

頑張る から 。 だから … 。 がんばる|| I'm gonna try hard. So... I want the happy Tsubaki to watch me.

元気 な 椿 に 見 て て ほしい ん だ 。 げんき||つばき||み||||| I want the cheerful Tsubaki to look at me.

いつ まで も 椿 に おんぶ に 抱っこ じゃ → |||つばき||||だっこ| Because it would be too lame to ride on your shoulders forever.

カッコ悪い もん ね 。 かっこわるい||

それにしても 椿 って 見た目 より 軽い ね 。 |つばき||みため||かるい| Still, I gotta say...

な っ ! 椿 は 女の子 な ん だ な 。 ||つばき||おんなのこ|||| No! Tsubaki is a girl.

な っ 何 よ それ ! 変 な の ! そうだ ね 。 変な こと 言った 。 ||なん|||へん|||そう だ||へんな||いった What the hell is that! strange thing ! I agree . I said something strange.

季節 が 変わる から かも しれ ない 。 きせつ||かわる|||| The seasons... might be about to change...

《 音楽 が 何 よ 言葉 が 何 よ 》 おんがく||なん||ことば||なん| Who cares about music? Who cares about words?

《 私 たち に は 一緒 に い た 長い 長い 時間 が あって → わたくし||||いっしょ||||ながい|ながい|じかん|| We have the long, long time that we've spent together,

ちっぽけ で 大切 な 思い出 が たくさん ある 》 ||たいせつ||おもいで||| and we have so many tiny, precious memories.

( 公生 ) 《 今度 は … 。 今度 は 僕 が 椿 を お ぶって あげる ね 》 きみお|こんど||こんど||ぼく||つばき||||| Next time...

負け ちゃ った 。 私 の せい で 負け ちゃ った よ … 。 まけ|||わたくし||||まけ||| We lost! We freakin' lost because of me...

う う っ …\ N みんな で 頑張った の に 悔しい よ 。 |||n|||がんばった|||くやしい| Ugh...\ N It's frustrating because we all worked so hard.

悔しい よ … ! くやしい|

《 負け て 悔しい のに → まけ||くやしい| Even though I'm bitter over losing, even though I'm depressed,

落ち込 ん でる のに → おちこ||| I'm depressed →

足 が 痛い のに → あし||いたい| My ankle's killing me! We lost the game...

目 が 涙 で ぐし ょぐ しょ な の に → め||なみだ||||||| even though my ankle hurts, and my eyes are smeared with tears...

最悪 な の に → さいあく||| Even though I've never felt worse..

どうして 星 が こんなに きらきら し てる ん だ ろ う 》 |ほし||||||||| I wonder why the stars are sparkling like this.

《 髪 から 音楽 室 の におい 》 かみ||おんがく|しつ|| The scent of the music room in his hair.

《 少し 荒い 息遣い が 聞こえる 》 すこし|あらい|いきづかい||きこえる I can hear his slightly ragged breathing.

《 涙 で ぬれ た 肩 口 が 温かい 》 なみだ||||かた|くち||あたたかい 《 My tear-stained shoulders are warm 》

《 私 は そば に いる 》 わたくし|||| I am by his side.

《 このまま 時間 が 止まれ ば いい のに 》 |じかん||とどまれ|||

( 武士 ) おはよう ございます 先生 。 ぶし|||せんせい

( 高柳 ) 毎 報 コン の 出場 者 名簿 だ 。 付箋 の ところ 見 て みな よ 。 たかやなぎ|まい|ほう|||しゅつじょう|もの|めいぼ||ふせん|||み||| This is the list of Maihou contestants. Check out the flagged name.

( 高柳 ) 気合 入る ぞ 。 たかやなぎ|きあい|はいる| It'll get you fired up.

( 武士 ) ふん っ ! ( 高柳 ) あ あっ 。 ぶし|||たかやなぎ||

( 武士 ) 待って た ぜ 2 年間 。 ぶし|まって|||ねんかん I've been waiting for two whole years.

( 武士 ) 《 積年 の 屈辱 を 晴らす とき が 来 た ぜ ! 》 ぶし|せきねん||くつじょく||はらす|||らい|| Now it's time for me to get revenge for all those years of humiliation!

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』 ||たんちょう|さくひん|こがらし||

( 落合 ) もう 知って る よう ね 。 ( 絵 見 ) 何 が です か ? おちあい||しって||||え|み|なん||| I see you already know.

( 落合 ) と ぼけ た って 駄目 よ 。 音 が 躍って る わ 。 おちあい|||||だめ||おと||おどって|| No use playing dumb. You sound so animated.

( 絵 見 ) 気のせい です よ 。 え|み|きのせい|| You're just imagining things.

( 絵 見 ) 《 何 し てる の か と 思ったら やっと 出 て き た 》 → え|み|なん||||||おもったら||だ||| I've been wondering what you were up to, and now you've finally shown up.

《 今度 こそ ギタギタ に ぶち の めし て やる わ ! 》 → こんど||||||||| Just you wait, I'm gonna wipe up the floor with you next time!

《 有馬 公生 》 ありま|きみお Kousei Arima! Kousei Arima Sumitani Junior Highschool

♪♪~