Koutetsujou no Kabaneri (Kabaneri of the Iron Fortress ) Episode 2
貴 様 ! 人 か カバネ か ! ?
( 生駒 ) どちら でも ない ! 俺 は カバ ネリ だ !
♪~
( 女性 ) 《 助け て … 》
《 グア ! 》
( 生駒 ) ハァ … ハァ … ハァ …。
( 生駒 ) やった … やった ん だ 。
( 生駒 ) 俺 は 踏みとどまった 。
( 生駒 ) カバネ に なら なかった ー !
≪ ( 逞 生 ) 生駒 ! そこ に い ん の か ! ?
えっ … こ … こりゃ …。
逞 生 ! 成功 し た ぞ ! ツラヌキ 筒 !
( 逞 生 ) う わ っ !
生駒 ? 何 ?
成功 し た ん だ よ ! 炸薬 の 量 を 増やし たら
ちゃんと 金属 蒸気 が 針 状 に とがった 。
お前 の 言う とおり だった 。 N えっ じゃあ そこ の カバネ は ?
そう だ 俺 が 倒し た !
う お ー っ ! う お ー っ !
じゃあ お前 は 無事 に …。
いや 。 カバネ に かま れ た 。
えっ ! ?
かま れ た 。 N え えっ ! ?
いや 全然 大丈夫 だった ん だ 。
首 の 所 で ウイルス は 止め た から 。
それ も 俺 たち が 調べ た とおり だった ん だ よ 。
これ から は かま れ た 人 だって 救え る かも しれ ない 。
逞 生 ! やった ん だ よ 俺 たち は !
( 男性 ) 外 は どう なって る ん だ 。 N ( 女性 ) 娘 を 見 ませ ん でし た か ?
( 男性 ) がき を 泣か せ ん な ! ( 男の子 ) お うち に 帰り たい よ ~。
( 男性 ) 誰 だ ? どこ から 来 た ?
( 無名 ) 甲 鉄 城 まで 目算 二 里 八 町 。
残り 時間 は 四 半 刻 。
なら いける か ?
( うめき声 )
( 百 矢 ) うわ ー っ ! ( 菖蒲 ) 百 矢 !
( 百 矢 ) 菖蒲 さ ま ~ !
あ あっ … あっ …。 N ( 百 矢 ) ああ あ ~ !
( 阿 幸 地 ) 菖蒲 殿 !
( 阿 幸 地 ) いつまで こうして おら れる の か 。
早く 甲 鉄 城 に 向かわ ん と 間に合わ ん ぞ !
( 菖蒲 ) し … しかし お 父 さま は 合図 を 待て と 。
( 萬 鬼 ) 合図 など もう 来る もの か !
( 来栖 ) お 館 さま が ご 不在 で ある 以上
ここ は 菖蒲 さま に 従って いた だ こ う 。
( 阿 幸 地 ) お前 ら 若 造 で は 話 に なら ん !
( 萬 鬼 ) もう 待て ん ! われら だけ で 勝手 に やらせ て もらう ぞ !
( 無名 ) その おしゃべり まだ 続く の ?
ん ? ( 2 人 ) ん ?
待って たら 夜 が 明け ちゃ う よ まったく 。
無名 さん その 格好 …。
( 修蔵 ) 子供 の 出る 幕 で は ない !
う っ ! う っ ! う わ っ !
えっ ? ( 阿 幸 地 ) 何 ?
う う う …。
( 無名 ) 気 安く 触 ん ない で よ ね 。
この 中 に 駿 城 を 動かせ る 人 は いる の ?
( ざわめき ) ( 侑 那 ) いる よ 。 見習い だ けど ね 。
線路 の 上 を 走る だけ でしょ 。
道 は 私 が 開く から つい て き て 。
開く ? あっ 。
無名 さん !
圧力 … よし 。
装填 … よし 。
風向き 。
ちょっと 向かい風 ?
ま いっか 。 N 距離 を 詰め 気味 に すれ ば 。
危ない ! ( 無名 ) それ じゃ 100 秒 目標 で 。
う おお …。 N ( 無名 ) 六 魂 清浄 !
( カバネ たち ) う おお おお … !
( 阿 幸 地 ) 道 が 開 い た ぞ 。 N 甲 鉄 城 へ 急げ ~ !
( 男性 ) 逃げよ う ! ここ は もう 駄目 だ !
( 男性 ) カバネ が 来 ない うち に 逃げる ん だ !
皆さん 待って ください !
あっ あっ …。
( カバネ たち の うなり 声 )
怒って る 怒って る 。
ま ~ だ だ よっ !
( 無名 ) はっ !
( 悲鳴 )
( 無名 ) おら っ !
( 悲鳴 )
( 悲鳴 )
( 樵 人 ) おい 見ろ 。 カバネ を …。
これ で 最後 !
ん ? 違う か 。
ウウァガァッ !
お じいちゃん が い た よ ね !
( 悲鳴 )
110 秒 。
10 秒 遅れ た 。
菖蒲 さま ここ は …。
( 菖蒲 ) え … ええ 。
ツラヌキ 筒 を 量産 でき れ ば 人 は カバ ネ と 戦え る 。
分かった よ 生駒 。
まずは みんな と 合流 し て から だ 。
( 男性 ) 押す な 俺 が 先 だ ! ( 男性 ) 荷物 より まず 人 だ ろ う が 。
( 女性 ) まだ 乗れ ない ん です か ? ( 武士 ) 騒ぐ な 反対 側 に 回れ !
甲 鉄 城 だ !
検問 だ ! そこ で 服 を 脱げ !
大丈夫 ! 俺 たち は 人間 だ !
( 男性 ) なら 傷痕 が ない か 見せ て みろ !
チッ 。
( 逞 生 ) 待て よ 。 N その 体 じゃ 信じ て もらえ ない 。
説明 する 。 N 無理 だって 。
( カバネ ) グオ オオ …。
( 女性 ) キャー !
カバネ だ ! カバネ が 来 た ぞ !
( 女性 ) さっさと 行き なさい よ !
生駒 何 し てる ! ?
カバネ を 倒し て みせ れ ば みんな 俺 を 認め ざる を 得 ない 。
バカ 言う な !
グオ オオ …。
( 2 人 ) あっ 。
よっ と 。
ふん っ ! ふん っ ! ( カバネ の うめき声 )
あの 子 は …。
ふう …。
は あ …。
お … おい 君 。
ん ? ん ! ?
ああ !
や あ 何 か 感じ 変わった ?
そっち こそ その … 強い ん だ 。
ん ~ 少し は ね 。
ん ?
( に おい を 嗅ぐ 音 )
何 ? ふ ~ ん 。
やっぱり あんた 普通 じゃ ない ね 。
( 人々 の 歓声 )
( 男性 ) カバネ は い ない ぞ ! ( 男性 ) 甲 鉄 城 だ !
( 男性 ) 助かった ! ( 男性 ) 待て ! 俺 が 先 だ !
客車 は 車庫 の 中 です !
皆さん が 乗る まで 出発 は し ませ ん から !
慌て ない で ! ( 来栖 ) ん ?
みんな を 連れ て き た の か !
( 無名 ) う うん 。 N 勝手 に つい て き た だけ 。
ふ あ …。 N 乗る ん でしょ ? あんた も 。
あ … ああ 。
( 来栖 ) 貴 様 !
( 来栖 ) 閉じ込め て おい た はず だ が !
おかげ で 死ぬ ところ だった よ 。
( 来栖 ) 本当 は もう 死 ん でる ん じゃ ない の か ?
だから ろう から も 出 られ た 。
( 無名 ) 違う よ 。 N そ いつ は カバネ じゃ ない 。
( 来栖 ) 何 だ と ? だ から 言って る だ ろ !
カバネ じゃ ない って !
うん カバネ じゃ ない 。
( ざわめき )
( 男性 ) どけ ! 俺 が 先 だ ! ( 男性 ) 押す な よ !
( 女性 ) うち の 子 は どこ ?
( 逞 生 ) 何で 一 番 後ろ に 。 N ボイラー の ある 所 が いい 。
( 柄 巻 ) 準備 状態 に なったら 次に 火 入れ を 。
はい 。 N 菖蒲 さま お 願い し ます 。
えっ … ええ 。
( 侑 那 ) 親 鍵 を 確認 。
( 矢作 ) ボイラー 点火 !
ちゃんと 動 い た みたい だ ね 。
無名 さん 先ほど は 助かり まし た 。
( 無名 ) 菖蒲 さん 戦 が 下手 だ ね 。 N ( 菖蒲 ) えっ ?
だから いっぱい 死ぬ ん だ よ 。
そんな …。
無名 と 言った か 。 N 手 が 足り ない 。
お前 は 後部 車両 の 警護 に 回って もらう 。
ん ? それ は 予定 の 外 だ から 。
何 ?
ここ から 先 は そっち で やって よ 。
私 は もう 時間切れ 。
( 無名 の 寝息 ) ( 来栖 ) あっ …。
寝 てる ? ( 来栖 ) いい気 な もの だ な 。
あれほど の 戦い ぶり で し た もの 。 N 疲れ た の でしょ う 。
ハァ … ハァ … ハァ …。
♪~
( 柄 巻 ) うまい じゃ ない か 。
( 菖蒲 ) お 父 さま の 姿 は まだ 見え ませ ん か ?
( 服部 ) それ が まだ …。
≪ ( 武士 ) カバネ だ ! カバネ が 来る ぞ ー !
( カバネ たち ) アァァ !
扉 を 閉めろ !
( 武士 ) う っ う わ ああ !
回転 を 確認 ! ボイラー 再 臨界 !
相 転移 開始 !
速度 は 上げ られ ない の か ! ?
手順 どおり の 出発 じゃ ない ん です 。
急げ ば 釜 が 壊れ ます 。 N ( 来栖 ) くっ 。
来る な ! 六 魂 清浄 !
ウガウ ! ( 武士 ) あ あっ !
大丈夫 です か ! ? ( 侑 那 ) どう でしょ う ね 。
≪ ( 激突 音 ) ( 菖蒲 ) あ あっ !
何 ! ?
( 阿 幸 地 ) 武士 は 何 を やって る ん だ 。
( 巣 刈 ) こいつ は 使え ない の か よ !
知る か よ ! 俺 だって 代理 な ん だ !
( 女性 ) カバネ が 来 てる って 。 N ( 男性 ) 大丈夫 な の か ?
( 小 夜 ) お 外 行く 。 N ( 鰍 ) 駄目 よ 。
≪ ( 激突 音 )
( 鰍 ) 危ない !
あっ 。
生駒 … 君 ?
大丈夫 か ? くそ っ カバネ め !
生駒 !
あ ち っ ! ん ?
≪ ( 激突 音 )
( 人々 の 悲鳴 )
見 て ろ 俺 が ! お … おい !
う う う っ !
う ああ あ !
ハア … ハア … ハア …。
どう だ みんな !
この ツラヌキ 筒 が あれ ば カバ ネ と …。
い … 生駒 それ …。
ん ?
な っ … そんな …。
ウイルス は 止め た はず だ !
どうして ! ?
逞 生 。 N ウイルス が 頭 に 回ら なけ れ ば
大丈夫 な はず だ よ な ?
ほら 俺 たち カバネ の 死体 を 調べ て さ …。
逞 生 …。
( 来栖 ) 下がれ ! ( 仁助 ) カバネ は どこ だ !
( 樵 人 ) かま れ た 者 は いる か ! ?
あっ …。 N ( 来栖 ) また 貴 様 か 。
やはり さっき 殺し て おく べき だった な 。
やめろ ! 俺 は カバネ じゃ …。 N カバネ が 人 が ま しく しゃべる な !
待 っ …。
扉 を ふさぐ ん だ ! 急げ !
生駒 !
( 逞 生 ) あっ ちょっと …。
( 逞 生 ) 生駒 ~ !
( 逞 生 ) ごめん … 生駒 …。
≪ ( 服部 ) 来栖 さま ! 前方 に カバネ です !
( 来栖 ) 数 は ! ? ( 服部 ) 12 体 です が
線路 上 に … その …。
どう し た ? ん ?
( 菖蒲 ) 来栖 敵 は 多い の です か ?
いけ ませ ん 。 N 菖蒲 さま は 下 に …。
いえ 私 も …。
あれ は …。
ああ … まさか …。
( 来栖 ) 違い ます 。 N ( 菖蒲 ) 来栖 でも あれ は …。
お 父 さ …。 N ( 来栖 ) 違い ます !
あれ は ただ の カバネ です 。
そんな …。
( 菖蒲 の 泣き声 )
止まる な ! 前方 の カバネ を ひき つぶせ !
( 侑 那 ) 信号 灯 確認 。 走行 停止 。
切り替え 棒 を 連結 。
ん ? ( 吉備 土 ) どう し た ?
切り替え 作動 し ませ ん 。
何 だって ! ? ( 侑 那 ) 何 か が 挟まって る 。
( 侑 那 ) このまま で は 跳ね 橋 が 下り ませ ん !
≪ ( 激突 音 ) ( 吉備 土 ) カバネ か ここ まで き て 。
ワワワッ !
( 巣 刈 ) ヤベ え ぞ 。
水槽 を やら れ た !
冷却 水 が 漏れ てる !
水 が なくなったら 甲 鉄 城 は 動け ない 。
待て ! どう する ん だ 来栖 。
( 来栖 ) 線路 脇 に 手動 の レバー が ある 。
それ で 橋 を 下ろす 。
( 樵 人 ) 外 に 出る の か ? ( 吉備 土 ) 無 茶 だ !
外 は カバネ だらけ だ ぞ !
俺 たち は 侍 だ ! この 命 今 捨て ず し て いつ 捨てる !
( 服部 ) 見 て ください !
カバネ の 中 に 人 が !
くっ …。
( 男性 ) あいつ カバネ の …。 N ( 男性 ) ああ 間 違いない 。
( 男性 ) でも どうして カバ ネ と 戦って る ん だ ?
《 見ろ 。 俺 を 見ろ 》
《 お前 ら が さげ す ん だ 男 が
血 を 流し て 死ぬ ところ を よく 見て いろ 》
( 菖蒲 ) 加勢 し ま しょ う 。 N 見殺し に は でき ませ ん 。
( 吉備 土 ) 危険 です ! 扉 を 開け ば カバネ が !
( 来栖 ) あれ は 共食い です 。 N ( 菖蒲 ) そんな …。
《 俺 が お前 ら を 助け て やる 》
《 見捨て た やつ に 助け られ た 記憶 を
ずっと 抱え て 生き て ゆけ ! 》
あっ 。 N ( 鰍 ) う っ 。
《 それ を … N 俺 は あの世 から 笑って やる 》
ざま あ 見ろ って な !
う おお おお !
やった !
( 男性 ) 跳ね 橋 が …。 N ( 男性 ) 下りる ぞ 。
( 女性 ) 助かる の ね !
発車 し ます 。
( 泣き声 )
つかめ 生駒 !
( 男性 ) やめろ ! 何 考え て ん だ ! ( 男性 ) カバネ を 助ける なんて !
あそこ に いる の は カバネ なんか じゃ ない !
俺 の 友達 だ ー !
生駒 !
生駒 ~ !
( 無名 ) よっ と 。
あんた 泣 い て ん の ?
バカ みたい 。
ん ?
お … おい お前 。
( 無名 ) 引 い て !
あっ … くっ … あ あっ …。
や … やめろ !
あ あっ !
ぐ あっ !
余計 な こと する な !
俺 は カバネ に なって しまった ん だ !
うるさい な ー 。 N もう 乗っちゃ っ た ん だ から さ 。
ん ?
貴 様 に 救わ れ た こ と 恥 と は 思わ ん ぞ 。
少し でも 人 の 心 が 残って いる なら 皆 の ため に 自決 しろ !
( 無名 ) こいつ は カバネ じゃ ない よ 。
人 で も ない けど 。 N ん ?
私 たち は カバ ネリ 。
人 と カバネ の はざま に ある 者 。
♪~