Kobato . Episode 18
( いおり ょぎ ) ブルブル ブル … 寒 いっ 。
( こば と ) ハ ~ 。
見 まし た ? いおり ょぎ さん 。 えっ ? 何 を ?
もう 一 回 いき ます よ 。 ス ~ ッ 。
ハ ~ ッ 。
ほら ほら すごい です ! 冬 だ な 。
ス ~ ッ 。
ハ ~ ッ 。
アハッ ! 大きい です !
ス ~ ッ 。
ガ ~ ! キャ ~ !
ヘッ 。 すっかり 冬 だ な 。
どう だ ? あったかく なった か ? ひどい です 。
あれ ?
わ ~ !
・~ ( オープニング ・ テーマ )
・ 「 どう すれ ば いい ん だ っけ 」
・ 「 あたりまえ の こと って いつも 難しい な 」
・ 「 嬉しい とき 笑って 」
・ 「 好き な とき に 歌い たい だけ な のに 」
・ 「 いつか 願い は 叶う と 」
・ 「 でも いつ かって どれ くらい ? 」
・ 「 待ち きれ ない よ 」
・ 「 123 ! の 合図 で 両手 広げ て 」
・ 「 全身 に ひかり を 集め て 」
・ 「 どこ に ある の 教え て 私 に できる こと 」
・ 「 めいっぱい 傷 つい て せい いっぱい 走って 」
・ 「 何 十 回 転 ん で 泣 い て 」
・ 「 それ でも また あきれる ぐらい 」
・ 「 明日 を 信じ てる 」
・~
・~
わ ぁ ~ !
おい こば と 。 何 でしょう ? いおり ょぎ さん 。
冬 の 次 は 何 だ ?
春 です ! そうだ 。 春 まで 時間 が ねえ !
春 まで に この ビン を コンペイトウ で いっぱい に する ん だ 。
はい … 。
急が ない と お前 は どこ に も 行け なく な っち まう ん だ ぞ 。
はい 。
( 満里奈 ) で ね 朝 起き たら お 父さん ったら お なか を 出し た まま で ね … 。
( 利香 子 ) そう な ん だ 。 うち は お 兄ちゃん が … 。
あ … 。 ( 利香 子 の 母 ) どう し た の ?
あの おじさん 今日 も 居る よ 。
え ? あ … 。
( 満里奈 の 母 ) ほら 。
今日 は お家 に 帰 ろ う ね 。 お 母さん ?
( プッシュ 音 )
( 藤本 ) おい 警察 呼ぶ ぞ 。
( 宮田 ) 中 に は 一 歩 も 入って ない ぜ 。 文句 言わ れる 筋合い は ない 。
嫌がらせ だ ろ う 。 ただ 立って る だけ だ 。
う っ … 。
( 宮田 ) こんな 保育 園 安心 し て 子供 預け られ ない よ な 。
う っ … 。
藤本 さん 。
あっ
こいつ … 。
あの 時 の 借金 取り か 。
行く ぞ 。 あ … 。
でも … 。 ほっとけ 。
ふん 。
あっ … 。
・ ( 清 花 ) はい よもぎ 保育 園 です 。 利香 子 ちゃん の お 母さん 。
今日 いらっしゃら なかった ので 心配 し て た ん です 。
えっ ? あの それ は … 。
( 扉 の 開閉 音 )
分かり まし た 。 では 正式 な 書類 は 郵送 し て 頂く と いう 事 で 。
ええ はい 。 それ で 大丈夫 です 。
では 利香 子 ちゃん に 元気 で ね と お 伝え 下さい 。
利香 子 ちゃん 保育 園 やめ ます って 。
えっ
あ … 。 ( 清 花 ) 今月 に 入って やめ た 子 →
もう 3 人 目 ね 。
ウフフ 。 こんな 状態 なら 親 御 さん も 心配 なる もの ね 。
あん いい わけ ねえ だ ろ う ! て め ぇ で 片 つけろ って ん だ !
えっ ? あん ?
( 大 歓声 )
( 俊彦 ) たくさん ある ~ !
ありがとう 堂 元 君 。 ( 堂 元 ) いいえ 。
家 に あった の と か 学園 祭 で 使った 残り物 な ん です けど 。
助かる わ 。 楽しい クリスマス 会 が 出来 そう 。
( 園児 ) これ 飾り たい !
清 花 先生 。 えっ ?
あまり 無理 し ない で 下さい ね 。
ウフッ 。 私 は 大丈夫 よ 。 あの … 。
藤本 君 と こば と ちゃん なら 屋上 よ 。 ( 堂 元 ) はい 。
清 花 先生 とても 寂しい そう で し た 。
いつも と 同じ 優しい 清 花 先生 で し た けど … 。
寂し そう で し た 。
ああ 。
あの 人 … 。
回想 ( 沖 浦 ) 期限 来 たら 保育 園 は ぶ っ つぶす って 。
そんな !
園児 が 居 て も だ 。 ケガ 人 出し たく なきゃ 早々 に 立ち退け って ね 。
どうして こんな ひどい 事 を する ん でしょ う ?
沖 浦 さん は 清 花 先生 の ご 主人 さん な ん です よ ね ?
何 が ご 主人 だ よ 。
わたし … N 私 あの 方 と お 話し て き ます 。
あん ?
やめろ !
でも あの 方 が あそこ に 居 たら 困る ん です よ ね 。
話し て 分かる 相手 じゃ ねえ よ 。
ちゃんと お 話 すれ ば きっと 分かって くれる と 思い ます 。
やめろ って 言って る だ ろ ! どうして です か ?
いい から お前 は かかわる な !
また 誰 か やめ て しまったら 清 花 先生 が 悲しみ ます !
そんな 事 は お前 が 心配 し なく て いい 。
いい な 何も する な よ ! でも … !
堂 元 さん ! どう し た の ?
あ … 。
何 か あった の ? あっ !
回想 今月 に 入って やめ た 子 もう 3 人 目 ね 。
こんな 状態 じゃ 親 御 さん も 心配 に なる もの ね 。
そう だった ん だ 。 何とか し ない と … 。
打つ手 が ある なら 清和 が とっくに やって る と 思う 。
気持ち は 分かる けど やめ た ほう が いい 。
でも やっぱり お 願い し て き ます 。 だけど … 。
このまま で は よもぎ 保育 園 が なくなって しまい ます 。
みんな 悲しみ ます 。
だから あの 方 の 所 に 行って お 話し て き ます !
あっ !
( 堂 元 ) こば と ちゃん !
( 俊彦 ) 雪 ! 雪 で いっぱい に しよ う !
すてき ね 。 真っ白 に なる かしら ?
( 満里奈 ) 清和 先生 !
これ 一緒 に 飾 ろ う !
ああ 。 円い の も 周り に ある から →
ち っ さ い ボール を くる ~ って 囲 ん で ね それ で ね … 。
あれ ?
何 やって ん だ ど ば と の ヤツ ?
う っ … 。
( 足音 ) えっ ?
何 だ お前 ? 花 戸 小 鳩 です 。
あん ? 今日 は 良い お 天気 です 。 は あ ?
こんな 日 は お 布団 が フカフカ に なって いい 気持ち です 。
いっぱい 遊 ん で フカフカ の お 布団 で お 昼寝 し て また 明日 ねって 。
また 明日 よもぎ 保育 園 で みんな に 会え る って 。
なに 訳 わかん ない 事 言って る ん だ !
遠足 に も 行き まし た ! 葉っぱ で お 絵描き も し まし た !
お イモ 堀 り も 楽しかった です ! バザー に も たくさん 来 て くれ まし た !
この 保育 園 は みんな の 思い出 が →
いっぱい … いっぱい 詰まった 保育 園 な ん です !
だから よもぎ 保育 園 を つぶさ ない で 下さい !
お 願い し ます !
そういう 事 は 借金 返し て から 言え 。 それ は 分かって ます 。
だから 少しずつ お返し し ます !
こば と ちゃん この 人 に 話し て も … 。
( 宮田 ) う っ … 。
どうか し た ん です か ? 何でも ねえ よ 。
その ニイ ちゃん の 言う とおり オレ に そんな 事 言わ れ て も … 。
じゃあ 沖 浦 さん と お 話 し ます 。 お前 の 話 なんか 聞く わけ ねえ よ 。
それ に … あの 人 の 親父 さん が 情け を かける なんて あり え ねぇ し 。
親父 さん … ?
今日 は 帰る 。 けど また 来る から な 。
お 願い です ! よもぎ 保育 園 を … 。
あ … 。 じゃあ な !
今日 は やめ て おこ う 。 はい … 。
( 物音 ) えっ ?
う う っ … 。
大丈夫 です か
おなか 痛い ん です か ? 近寄る ん じゃ ねぇ !
でも … 。 うる せ ぇ な 。 ほっとけ よ !
き ゃっ ! あ … 。
う う っ … 。 ほっとけ ませ ん !
( 苦しむ 声 )
大丈夫 です か ? どう し た ん です か ? ( プッシュ 音 )
大丈夫 です か !
・~
あれ こば と ちゃん だ 。 崇 に い ちゃん も 居る !
急に 倒れ て しまった ん です !
( サイレン )
こば と ちゃん 行っちゃ っ た ね 。 うん 。
・~
・~
( 寝息 )
清 花 先生 。 うん ?
救急 車 ピーポー ピーポー って 言って た よ ね 。
そう ね 。 さあ もう 寝 ま しょ う 。 うん … 。
・ はい ? よもぎ 保育 園 です 。 虫垂炎 。 そう か 。
ああ 清 花 先生 に も 伝え て おく 。
こば と ちゃん 。
手術 も 無事 済 ん だ し もう 大丈夫 だ そう だ よ 。
ホント です か ? ああ 心配 ない って 。
そう です か 。
じゃあ 行 こ う か 。 はい 。
ん ?
ふ ふ っ 。
( プッシュ 音 )
( 沖 浦 ) おや ?
どう し た の か な ?
あの 男 … N 保育 園 に 立って た ヤツ … 。
虫垂炎 で 倒れ た 。 虫垂炎 ?
中央 病院 に いる 。
手術 も 無事 終わった そう だ 。 そう か 迷惑 かけ た な 。
ああ いい 迷惑 だ 。
だったら さっさと 立ち退け 。 借金 返す あて な ん かない だ ろ う 。
分かった な 。
話し合い の 余地 は ない か ? 話し合い ?
ハハハハ … ! 何 が おかしい ?
どう した ん だい ? 君 らしく ない な 。
ああ 無理 か どう か 聞い てる ん だ !
ああ 無理 だ な 。 ともかく 知らせ て くれ て ありがとう 。
ああ それ と … 。 なん だ ?
いい加減 あきらめ て 清和 ちゃん も 保育 園 出 て いき な 。
( 切断 音 )
う っ !
く … 。
( 流水 音 )
なんで あいつ に 電話 なんか … ?
ちゃんと お 話 すれ ば 回想 きっと 分かって くれる と 思い ます 。
( 堂 元 ) ただいま 。 ああ 。
あの … あの 方 大丈夫 で し た 。
すぐに 元気 に なる そう です 。
そう か 。 あれ … ?
あ … 。
こば と ちゃん バイバイ ! は いっ バイバイ で ~ す !
お 母さん 。 利香 子 ちゃん 保育 園 やめ ちゃ った ん だ って 。
( お 母さん ) まあ そう な の … 。
こば と ちゃん 。 今日 は もう いい わ 。 でも まだ お 片づけ が … 。
今日 は 大変 な 1 日 だった もの 。 早く 帰って ゆっくり 休 ん で 。
明日 から また クリスマス 会 の 準備 で 忙しく なる し ねっ 。
はい 。
送って いく よ 。 ( 清 花 ) 堂 元 君 。
今日 は ありがとう 。
( 堂 元 ) いいえ 。 あんまり お 手伝い でき なく て 。
かばん 取って き ます 。
いおり ょぎ さん 。 お 待た せ し まし た 。
今日 も 1 つ も コンペイトウ 増え て ない な どう す ん だ よ !
でも あの 方 すぐ 元気 に なる そう で よかった です 。
いい わけ ねぇ だ ろ う ! あいつ が 治ったら また やって 来 て … 。
お前 な ~ ! ( 足音 ) へ っ
あっ !
・~
どう し た の ? 藤本 さん 怒って まし た 。
「 何も する な 」 って 言って い た のに 私 … 。
( 堂 元 ) こば と ちゃん は 悪く ない よ 気 に する 事 は ない よ 。
でも … 。 ( 堂 元 ) こば と ちゃん 。
ちょっと 座って いか ない ?
・~
どう し たら い い ん でしょ う か ?
よもぎ 保育 園 が なくなったら みんな 悲しく なって しまい ます 。
私 に 何 が 出来る ん でしょ う ?
( 堂 元 ) こば と ちゃん 。
いつも 周り の 誰 か の 事 を 心配 し てる ね 。
優しく て まっすぐ で …→
こば と ちゃん は いつも 一生懸命 。 あ … ?
こば と ちゃん 。
こば と ちゃん み たい な 女の子 好き だ よ 。
堂 元 さん ありがとう ござい ます !
えっ ?
おかげ で 少し 元気 に なり まし た !
どう いたし まして 。
ハ … クシュン !
ふ ~ 。
はい 。 あ … 。
わ ~ あったかい です 。
・~
( 子供 の 笑い声 )
・~
ありがとう ござい まし た 。
こば と ちゃん 。 はい 何 でしょう ?
クリスマス の 日 … 。
一緒 に … 。
あっ … 。 えっ ?
清和 … 。
あ … 。
今 帰り かい ? ああ 。
そう だ 。 クリスマス 会 で ほか に 何 か 必要 な もの が あれ ば 言って くれ 。
ああ 。
マフラー ありがとう ござい まし た 。 あ … うん 。
じゃあ また です 。 また ね 。
じゃあ 。 ああ 。
・~
・~ ( エンディング ・ テーマ ) 「 人 は み な 飛 ん で み たい の に 」
・ 「 重力 に 騙さ れ てる ん だ 」
・ 「 誰 も ほんと は 飛べ る ん だ よ 」
・ 「 あの コ が あんなに 哀し そう な の は 」
・ 「 自分 の 影 を どこ か に 忘れ てき ちゃ った から かも 」
・ 「 それ なら 」
・ 「 アリガトウ 、 って 君 に 言え たら 」
・ 「 アリガトウ 、 って 君 が 笑え ば 」
・ 「 行ったり 来たり うれしく なる 」
・ 「 君 が シアワセ に なる 」
・ 「 心配 なんて いら ない よ いっしょ に いる から 」
・ 「 うれしく って も 涙 が 出る なんて 不思議 だ 」