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2 - Harry Potter, 16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets

16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets

その 日 は 、 ハリー の 生涯 で 最悪の 日 だった かも しれ ない 。

ロン 、 フレッド 、 ジョージ たち と グリフィンドール の 談話 室 の 片隅 に 腰掛け 、 互いに 押し 黙って いた 。

パーシー は そこ に は い なかった 。 ウィーズリー おじさん 、 おばさん に ふり ろう 便 を 飛ばし に 行った あと 、 自分 の 部屋 に 閉じこもって しまった 。

午後 の 時間 が 、 こんなに 長かった こと は いまだかつて なく 、 これほど 混 み合って いる グリ フィンドール の 談話 室 が 、 こんなに 静かだった こと も 、 いまだかつて なかった 。

日没 近く 、 フレッド と ジョージ は 、 そこ に じっと して いる こと が たまら なり なって 、 寝室 に 上がって 行った 。

「 ジニー は 何 か 知っていた んだ よ 、 ハリー 」

職員 室 の 洋服 掛け に 隠れて 以来 、 初めて ロン が 口 を きいた 。

「 だ から 連れて 行か れた んだ 。 パーシー の バカバカしい 何 か の 話 じゃ なかった んだ 。 何 か 『 秘密の 部屋 』 に 関する こと を 見つけた んだ 。 きっと その せい で ジニー は ――」

ロン は 激しく 目 を こすった 。

「 だって 、 ジニー は 純血 だ 。 他 に 理由 が ある はず が ない 」 ハリー は 夕日 を 眺めた 。 地平 線 の 下 に 血 の ように 赤い 太陽 が 沈んで いく ―― 最悪だ 。 こんなに 落ち込んだ こと は ない 。 何 か でき ない の か ...... なんでも いい ―― 「 ハリー 」 ロン が 話しかけた 。 「 ほんの わずか でも 可能 性 が ある だろう か 。 つまり ―― ジニー が まだ ――」 ハリー は なんと 答えて よい か わから なかった 。 ジニー が まだ 生きて いる と は 到底 思え ない 。 「 そうだ ! ロックハート に 会い に 行く べきじゃ ない か な ?」 ロン が 言った 。

「 僕たち の 知っている こと を 教えて やる んだ 。 ロック ハート は なんとか して 『 秘密の 部屋 』 に 入ろう と して いる んだ 。 それ が どこ に ある か 、 僕たち の 考え を 話して 、 バジリスク が そこ に いるって 、 教えて あげよう 」 他 に いい 考え も 思いつか なかった し 、 とにかく 何 か したい と いう 思い で 、 ハリー は 、 ロン の 考え に 賛成 した 。 談話 室 に いた グリフィンドール 生 は 、 すっかり 落ち込み 、 ウィーズリー 兄弟 が 気の毒で 何も 言え ず 、 二 人 が 立ち上がって も 止めよう と し なかった し 、 二 人 が 談話 室 を 横切り 、 肖僕 画 の 出入 口 から 出て 行く の を 、 誰 も 止め は し なかった 。

ロック ハート の 部屋 に 向かって 歩く うち に あたり が 闇 に 包ま れ はじめた 。

ロック ハート の 部屋 の 中 は 取り込み 中 らしい 。 カリカリ 、 ゴツンゴツン に 加えて 慌 しい 足音 が 聞こえた 。

ハリー が ノック する と 、 中 が 急に 静かに なった 。 それ から ドア が ほんの 尐 し だけ 開き 、 ロッ クハート の 目 が 覗いた 。

「 あぁ ...... ポッター 君 ...... ウィーズリー 君 ......」 ドア が また ほんの わずか 開いた 。

「 私 は 今 、 尐々 取り込み 中 な ので 、 急いで くれる と ......」

「 先生 、 僕たち 、 お 知らせ したい こと が ある んです 」 と ハリー が 言った 。 「 先生 の お 役 に 立つ と 思う んです 」

「 あー ―― いや ―― 今 は あまり 都合 が ――」 やっと 見える 程度 の ロック ハート の 横顔 が 、 非 常に 迷惑 そうだった 。

「 つまり ―― いや ―― いい でしょう 」

ロック ハート は ドア を 開け 、 二 人 は 中 に 入った 。

部屋 の 中 は ほとんど すべて 取り かたづけられて いた 。 床 に は 大きな トランク が 二 個 置いて あり 、 片方 に は ローブ が 、 窮 翠 色 、 藤 色 、 群青色 など 、 慌てて たたんで 突っ込んで あり 、 もう 片方 に は 本 が ご ちゃ 混ぜ に 放り込まれて いた 。 壁 いっぱい に 飾られて いた 写真 は 、 今や 机 の 上 に いくつか 置か れた 箱 に 押し込まれて いた 。 「 どこ か へ いらっしゃる のです か ?」 ハリー が 聞いた 。

「 う ー 、 あー 、 そう 」 ロック ハート は ドア の 裏側 から 等身大 の 自分 の ポスター を 剥ぎ取り 、 丸め ながら しゃべった 。

「 緊急に 呼び出されて ...... しかたなく ...... 行か なければ ......」 「 僕 の 妹 は どう なる んです か ?」 ロン が 愕然と して 言った 。 「 そう 、 その こと だ が ―― まったく 気の毒な こと だ 」

ロック ハート は 二 人 の 目 を 見 ない ように し 、 引き出し を グイ と 開け 、 中 の もの を 引っくり返 して バッグ に 入れ ながら 言った 。

「 誰 より も わたし が 一 番 残念に 思って いる ――」 「『 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 』 の 先生 じゃ ありません か !」 ハリー が 言った 。 「 こんな とき に ここ から 出て 行け ない でしょう ! これ だけ の 闇 の 魔術 が ここ で 起こって いる と いう のに !」

「 いや 、 しかし です ね ...... 私 が この 仕事 を 引き受けた とき は ......」

ロック ハート は 今度 は ソックス を ロープ の 上 に 積み上げ ながら 、 も そ も そ 言った 。

「 職務 内容 に は 何も ...... こんな こと は 予想 だに ......」

「 先生 、 逃げ出すって おっしゃる んです か !」 ハリー は 信じられ なかった 。 「 本 に 書いて ある ように 、 あんなに いろいろな こと を なきった 先生 が !」 「 本 は 誤解 を 招く 」 ロック ハート は 微妙な 言い 方 を した 。 「 ご 自分 が 書か れた のに !」 ハリー が 叫んだ 。

「 まあまあ 坊や 」 ロック ハート が 背筋 を 伸ばし 、 顔 を しかめて ハリー を 見た 。

「 ちょっと 考えれば わかる こと だ 。

私 の 本 が あんなに 売れる の は 、 中 に 書かれて いる こと を 全部 私 が やった と 思う から で ね 。 もし アルメニア の 醜い 魔法 戦士 の 話 だったら 、 たとえ 狼 男 から 村 を 救った の が その 人 でも 、 本 は 半分 も 売れ なかった はずです 。

本人 が 表紙 を 飾ったら 、 とても 見られた もの じゃ ない 。 バンドン の 泣き 妖怪 を 追い払った 魔 女 は 兎口 ( みつ くち ) だった 。 ファッション 感覚 ゼロ だ 。 要するに そんな もの です よ ......」

「 それ じゃ 、 先生 は 、 他の たくさんの 人 たち の やった 仕事 を 、 自分 の 手柄 に なきった んです か ?」 ハリー は とても 信じる 気 に なれ なかった 。 「 ハリー よ 、 ハリー 」

ロック ハート は じれった そうに 首 を 振った 。

「 そんなに 単純な もの で は ない 。 仕事 は しました よ 。 まず そういう 人 たち を 探し出す 。 どう やって 仕事 を やり遂げた の か を 聞き出す 。 それ から 『 忘却 術 』 を かける 。 する と その 人 たち は 自分 が やった 仕事 の こと を 忘れる 。 私 が 自慢 できる もの が ある と すれば 、『 忘却 術 』 です ね 。 ハリー 、 大変な 仕事 です よ 。 本 に サイン を したり 、 広告 写真 を 撮ったり すれば すむ わけで は ない んです よ 。 有名に なり たければ 、 倦ま ず 弛ま ず 、 長く 幸い 道のり を 歩む 覚悟 が 要る 」

ロック ハート は トランク を 全部 バチン と 締め 、 鍵 を 掛けた 。

「 さて と 。 これ で 全部 でしょう 。 いや 、 一 つ だけ 残って いる 」

ロック ハート は 杖 を 取り出し 、 二 人 に 向けた 。

「 坊ちゃん たち に は 気の毒です が ね 、『 忘却 術 』 を かけ させて もらいます よ 。 私 の 秘密 を ベラベラ そこら 中 で しゃべったり さ れたら 、 もう 本 が 、 一 冊 も 売れ なく なります から ね ......」 ハリー は 自分 の 杖 に 手 を 掛けた 。 間一髪 、 ロックハート の 杖 が 振り上げられる 直前 に 、 ハ リー が 大声 で 叫んだ 。 「 エクスペリアームズ !< 武器 よ 去れ >」 ロックハート は 後ろ に 吹っ飛んで 、 トランク に 足 を すくわれ その 上 に 倒れた 。 杖 は 高々 と 空中 に 弧 を 描き 、 それ を ロン が キャッチ し 、 窓 から 外 に 放り投げた 。 「 スネイプ 先生 に この 術 を 教え させた の が 、 まちがい でした ね 」

ハリー は 、 ロックハート の トランク を 脇 の 方 に 蹴飛ばし ながら 、 激しい 口調 で 言った 。 ロッ クハート は 、 また 弱々しい 表情 に 戻って ハリー を 見上げて いた 。 ハリー は 、 ロックハート に 杖 を 突きつけた まま だった 。

「 私 に 何 を しろ と 言う の か ね ?」 ロックハート が 力なく 言った 。

「『 秘密の 部屋 』 が どこ に ある かも 知ら ない 。 私 に は 何も でき ない 」

「 運 の いい 人 だ 」 ハリー は 杖 を 突きつけて ロック ハート を 立た せ ながら 言った 。

「 僕たち は その ありか を 知っている と 思う 。 中 に 何 が いる かも 。 さあ 、 行こう 」

ロック ハート を 退いた てる ように して 部屋 を 出て 、 一 番 近い 階段 を 下り 、 例の 文字 が 闇 の 中 に 光る 、 暗い 廊下 を 通り 、 三 人 は 「 嘆き の マートル 」 の 女子 トイレ の 入口 に たどり着いた 。

まず ロック ハート を 先 に 人 ら せた 。

ロック ハート が 震えて いる の を 、 ハリー は いい 気味だ と 思った 。

「 嘆き の マートル 」 は 、 一 番 奥 の 小 部屋 の トイレ の 水槽 に 座って いた 。

「 アラ 、 あんた だった の 」 ハリー を 見る なり マートル が 言った 。

「 今度 は なんの 用 ?」

「 君 が 死んだ とき の 様子 を 聞きたい んだ 」 マートル は たちまち 顔つき が 変わった 。 こんなに 誇らしく 、 嬉しい 質問 を さ れた こと が ない と いう 顔 を した 。

「 オォォォゥ 、 怖かった わ 」 マートル は たっぷり 味わう ように 言った 。

「 まさに ここ だった の 。 この 小 部屋 で 死んだ の よ 。 よく 覚えて る わ 。 オリーブ ・ ホーンピー が わたし の メガネ の こと を からかった もの だ から 、 ここ に 隠れた の 。 鍵 を 掛けて 泣いて いた ら 、 誰 か が 入って きた わ 。 何 か 変な こと を 言って た 。 外国 語 だった と 思う わ 。 とにかく 、 いや だった の は 、 しゃべって る の が 男子 だったって こと 。 だ から 、 出て いけ 、 男子 トイレ を 使えって 言う つもりで 、 鍵 を 開けて 、 そして ――」 マートル は 偉 そうに そっくり返って 、 顔 を 輝か せた 。 「 死んだ の 」

「 どう やって ?」 ハリー が 聞いた 。

「 わから ない 」 マートル が ヒソヒソ 声 に なった 。

「 覚えて る の は 大きな 黄色い 目玉 が 二 つ 。 体 全体 が ギュッと 金縛り に あった みたいで 、 それ から ふ ーっと 浮いて ......」 マートル は 夢見る ように ハリー を 見た 。 「 そして 、 また 戻って きた の 。 だって 、 オリーブ ・ ホーンピー に 取っ 想いて やるって 固く 決めて た から 。 あぁ 、 オリーブったら 、 わたし の メガネ を 笑った こと 後悔 して た わ 」 「 その 目玉 、 正確に いう と どこ で 見た の ?」 と ハリー が 聞いた 。 「 あの あたり 」 マートル は 小 部屋 の 前 の 、 手洗い 台 の あたり を 漠然と 指差した 。

ハリー と ロン は 急いで 手洗い 台 に 近寄った 。

ロック ハート は 顔 中 に 恐怖 の 色 を 浮かべて 、 ずっと 後ろ の 方 に 下がって いた 。

普通の 手洗い 台 と 変わら ない ように 見えた 。 二 人 は 隅々 まで 調べた 。

内側 、 外側 、 下 の パイプ の 果て まで 。 そして 、 ハリー の 目 に 入った の は ―― 鋼 製 の 蛇口 の 脇 の ところ に 、 引っ掻いた ような 小さな へビ の 形 が 彫って ある 。

「 その 蛇口 、 壊れっぱなし よ 」 ハリー が 蛇口 を 捻ろう と する と 、 マートル が 機嫌 よく 言った 。

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16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets ひみつの へや|the|chamber||secrets Geheime Kammer|||| secret room|||| 16.2.1 The Chamber of Secrets 16.2.1 Komnata tajemnic - Komnata tajemnic 16.2.1 Тайная комната - The Chamber of Secrets 16.2.1 Hemligheternas kammare - Hemligheternas kammare

その 日 は 、 ハリー の 生涯 で 最悪の 日 だった かも しれ ない 。 |ひ||||しょうがい||さいあくの|ひ|||| |||||vie||pire||||| that|||||life||worst||||| That day may have been the worst day of Harry's life.

ロン 、 フレッド 、 ジョージ たち と グリフィンドール の 談話 室 の 片隅 に 腰掛け 、 互いに 押し 黙って いた 。 ||じょーじ|||||だんわ|しつ||かたすみ||こしかけ|たがいに|おし|だまって| ||||||||||||||推|| |||||||discussion||||||||silencieusement| ||||||||||corner||bench|each other|pushed|silently|sitting Ron, Fred, George, and the others were sitting in a corner of the Gryffindor common room, silent with each other.

パーシー は そこ に は い なかった 。 Percy was not there. ウィーズリー おじさん 、 おばさん に ふり ろう 便 を 飛ばし に 行った あと 、 自分 の 部屋 に 閉じこもって しまった 。 ||||||びん||とばし||おこなった||じぶん||へや||とじこもって| ||||delivery|to|mail||skipped||||||||shut himself in| After going to send a letter to Uncle Weasley and Aunt, he locked himself in his room.

午後 の 時間 が 、 こんなに 長かった こと は いまだかつて なく 、 これほど 混 み合って いる グリ フィンドール の 談話 室 が 、 こんなに 静かだった こと も 、 いまだかつて なかった 。 ごご||じかん|||ながかった||||||こん|みあって|||||だんわ|しつ|||しずかだった|||| afternoon||time|||long|||never||this much|mixed|mixed|||||||||quiet|||never| The afternoon time has never been so long, and the lounge of Gryffindor, which is so crowded, has never been so quiet.

日没 近く 、 フレッド と ジョージ は 、 そこ に じっと して いる こと が たまら なり なって 、 寝室 に 上がって 行った 。 にちぼつ|ちかく|||じょーじ||||||||||||しんしつ||あがって|おこなった sunset|||||||||||||たまらなく|||bedroom||| Near sunset, Fred and George went up to the bedroom, eager to stay there.

「 ジニー は 何 か 知っていた んだ よ 、 ハリー 」 ||なん||しっていた||| "Ginny knew what it was, Harry."

職員 室 の 洋服 掛け に 隠れて 以来 、 初めて ロン が 口 を きいた 。 しょくいん|しつ||ようふく|かけ||かくれて|いらい|はじめて|||くち|| staff|||clothes|hanger||hiding|since|||||| Since he hid behind the staff room's clothes rack, Ron spoke for the first time.

「 だ から 連れて 行か れた んだ 。 ||つれて|いか|| ||brought||| That's why he was taken. パーシー の バカバカしい 何 か の 話 じゃ なかった んだ 。 ||ばかばかしい|なん|||はなし||| ||silly||||story||| It wasn't some silly story from Percy. 何 か 『 秘密の 部屋 』 に 関する こと を 見つけた んだ 。 なん||ひみつの|へや||かんする|||みつけた| ||secret|||concerning|||| きっと その せい で ジニー は ――」

ロン は 激しく 目 を こすった 。 ||はげしく|め|| ||violently|||rubbed Ron rubbed his eyes vigorously.

「 だって 、 ジニー は 純血 だ 。 |||じゅんけつ| but|||pureblood|is "But, Ginny is pureblood." 他 に 理由 が ある はず が ない 」 ハリー は 夕日 を 眺めた 。 た||りゆう||||||||ゆうひ||ながめた other||reason||||||||setting sun||gazed at There shouldn't be any other reason," Harry gazed at the sunset. 地平 線 の 下 に 血 の ように 赤い 太陽 が 沈んで いく ―― 最悪だ 。 ちへい|せん||した||ち|||あかい|たいよう||しずんで||さいあくだ horizon|line||||blood||||sun||setting||the worst The sun, as red as blood, is setting below the horizon -- it's the worst. こんなに 落ち込んだ こと は ない 。 |おちこんだ||| |fallen||| I've never been this down. 何 か でき ない の か ...... なんでも いい ―― 「 ハリー 」 ロン が 話しかけた 。 なん|||||||||||はなしかけた |||||question particle|||||| Isn't there something we can do... anything will do -- 'Harry,' Ron spoke up. 「 ほんの わずか でも 可能 性 が ある だろう か 。 |||かのう|せい|||| just|just||possibility|||||question particle "Is there even a slight possibility? つまり ―― ジニー が まだ ――」 ハリー は なんと 答えて よい か わから なかった 。 |||||||こたえて|||| ||||||how|||||did not know In other words ―― Ginny is still ―― ジニー が まだ 生きて いる と は 到底 思え ない 。 |||いきて||||とうてい|おもえ| |||||||at all|think|not I can't possibly believe that Ginny is still alive. 「 そうだ ! ロックハート に 会い に 行く べきじゃ ない か な ?」 ロン が 言った 。 そう だ|||あい||いく|||||||いった "That's it! Shouldn't we go see Lockhart?" Ron said.

「 僕たち の 知っている こと を 教えて やる んだ 。 ぼくたち||しっている|||おしえて|| |||||teach|| I'll tell you what we know. ロック ハート は なんとか して 『 秘密の 部屋 』 に 入ろう と して いる んだ 。 ろっく|はーと||||ひみつの|へや||はいろう|||| Lockhart is somehow trying to get into the 'Secret Room'. それ が どこ に ある か 、 僕たち の 考え を 話して 、 バジリスク が そこ に いるって 、 教えて あげよう 」  他 に いい 考え も 思いつか なかった し 、 とにかく 何 か したい と いう 思い で 、 ハリー は 、 ロン の 考え に 賛成 した 。 ||||||ぼくたち||かんがえ||はなして|||||いる って|おしえて||た|||かんがえ||おもいつか||||なん||し たい|||おもい||||||かんがえ||さんせい| ||||||||idea|||basilisk|||||let|||||||thought of|||anyway||||||||||||||agreed| Let's talk about where it is and I'll tell you that the Basilisk is there.' Since he couldn't think of any better ideas and just wanted to do something, Harry agreed with Ron's idea. 談話 室 に いた グリフィンドール 生 は 、 すっかり 落ち込み 、 ウィーズリー 兄弟 が 気の毒で 何も 言え ず 、 二 人 が 立ち上がって も 止めよう と し なかった し 、 二 人 が 談話 室 を 横切り 、 肖僕 画 の 出入 口 から 出て 行く の を 、 誰 も 止め は し なかった 。 だんわ|しつ||||せい|||おちこみ||きょうだい||きのどくで|なにも|いえ||ふた|じん||たちあがって||とどめよう|||||ふた|じん||だんわ|しつ||よこぎり|しょうぼく|が||しゅつにゅう|くち||でて|いく|||だれ||とどめ||| common room||||Gryffindor|||completely|depressed||brothers||pitiful|||||||||let's not stop|||||||||||across|portrait|picture||exit|||||||no one|||||did not Gryffindor, who was in the lounge, was completely depressed, the Weasley brothers were sorry and couldn't say anything, they didn't try to stop when they stood up, and they crossed the lounge and entered and exited the lounge. No one stopped going out of.

ロック ハート の 部屋 に 向かって 歩く うち に あたり が 闇 に 包ま れ はじめた 。 ろっく|はーと||へや||むかって|あるく|||||やみ||つつま|| |||||||||||darkness||was enveloped|| As I walked toward Rockhart's room, the area began to be engulfed in darkness.

ロック ハート の 部屋 の 中 は 取り込み 中 らしい 。 ろっく|はーと||へや||なか||とりこみ|なか| lock|heart|possessive particle|||||importing|| It seems that the inside of Rock Heart's room is being taken in. カリカリ 、 ゴツンゴツン に 加えて 慌 しい 足音 が 聞こえた 。 |||くわえて|こう||あしおと||きこえた |stolpernd||||||| crunching|bumping||in addition to|hurried|||| In addition to crunchy and lumpy, I heard a hectic footsteps.

ハリー が ノック する と 、 中 が 急に 静かに なった 。 |||||なか||きゅうに|しずかに| |||||||suddenly|quietly| When Harry knocked, the inside suddenly became quiet. それ から ドア が ほんの 尐 し だけ 開き 、 ロッ クハート の 目 が 覗いた 。 ||どあ||||||あき||||め||のぞいた ||||just||||||||||peeked Then the door opened just a tiny bit, and Lockhart's eyes peeked through.

「 あぁ ...... ポッター 君 ...... ウィーズリー 君 ......」 ドア が また ほんの わずか 開いた 。 ||きみ||きみ|どあ|||||あいた ||||||||just|a little| "Ah... Mr. Potter... Mr. Weasley..." The door opened slightly again.

「 私 は 今 、 尐々 取り込み 中 な ので 、 急いで くれる と ......」 わたくし||いま||とりこみ|なか|||いそいで|| |||ein wenig||||||| I|||a little|taking care of||||quickly|| "I am currently a bit occupied, so if you could hurry..."

「 先生 、 僕たち 、 お 知らせ したい こと が ある んです 」 と ハリー が 言った 。 せんせい|ぼくたち||しらせ|し たい||||||||いった |||notice||||||||| Harry said, 'Teacher, we have something we want to inform you about.' 「 先生 の お 役 に 立つ と 思う んです 」 せんせい|||やく||たつ||おもう| |||role||||| 'I think it will be helpful to you, teacher.'

「 あー ―― いや ―― 今 は あまり 都合 が ――」 やっと 見える 程度 の ロック ハート の 横顔 が 、 非 常に 迷惑 そうだった 。 ||いま|||つごう|||みえる|ていど||ろっく|はーと||よこがお||ひ|とわに|めいわく|そう だった ||now|||circumstances|||can be seen|程度|||||profile|subject marker|not|very|troublesome|so 'Ah - no - I’m not really in a good position right now...' Lockhart's profile, barely visible, looked very troubled.

「 つまり ―― いや ―― いい でしょう 」 That is to say -- no -- that's fine, right?

ロック ハート は ドア を 開け 、 二 人 は 中 に 入った 。 ろっく|はーと||どあ||あけ|ふた|じん||なか||はいった Lockhart opened the door, and the two entered inside.

部屋 の 中 は ほとんど すべて 取り かたづけられて いた 。 へや||なか||||とり|かたづけ られて| |||||||aufgeräumt| ||||||taken|put away| Almost everything in the room was tidied up. 床 に は 大きな トランク が 二 個 置いて あり 、 片方 に は ローブ が 、 窮 翠 色 、 藤 色 、 群青色 など 、 慌てて たたんで 突っ込んで あり 、 もう 片方 に は 本 が ご ちゃ 混ぜ に 放り込まれて いた 。 とこ|||おおきな|とらんく||ふた|こ|おいて||かたほう|||||きゅう|みどり|いろ|ふじ|いろ|ぐんじょういろ||あわてて||つっこんで|||かたほう|||ほん||||まぜ||ほうりこま れて| |||||||||||||||||||||||gefaltet|||||||||||||hineingeworfen| floor|||||||two|placed||one side|||||suffocating|emerald||wisteria||ultramarine||in a hurry|folded|pushed in|||the other|||||||mixed||thrown in| There were two large trunks on the floor, one of which contained robes in colors like deep green, lavender, and ultramarine, hastily folded and stuffed inside, while the other was a jumble of books thrown in. 壁 いっぱい に 飾られて いた 写真 は 、 今や 机 の 上 に いくつか 置か れた 箱 に 押し込まれて いた 。 かべ|||かざら れて||しゃしん||いまや|つくえ||うえ||いく つ か|おか||はこ||おしこま れて| |||geschmückt||||||||||||||| wall|||decorated||photo|||||||several|placed||box||pushed into| The photos that had been decorating the wall were now crammed into several boxes placed on the desk. 「 どこ か へ いらっしゃる のです か ?」 ハリー が 聞いた 。 ||||||||きいた "Are you going somewhere?" Harry asked.

「 う ー 、 あー 、 そう 」 ロック ハート は ドア の 裏側 から 等身大 の 自分 の ポスター を 剥ぎ取り 、 丸め ながら しゃべった 。 |-|||ろっく|はーと||どあ||うらがわ||とう み だい||じぶん||ぽすたー||はぎとり|まるめ|| |||||||||||lebensgroß||||||abgerissen||| |||||||||back||life-size||I||poster||peeling off|rolling||spoke "Uuh, ahh, I see." Rock Heart peeled off a life-sized poster of himself from behind the door, rolling it up while he spoke.

「 緊急に 呼び出されて ...... しかたなく ...... 行か なければ ......」 「 僕 の 妹 は どう なる んです か ?」 ロン が 愕然と して 言った 。 きんきゅうに|よびださ れて||いか||ぼく||いもうと||||||||がくぜんと||いった dringend|gerufen werden|||||||||||||||| emergency|called|reluctantly|||||sister||||||||astonished|| "I was called in urgently... there's no helping it... I have to go..." "What will happen to my sister?" Ron said, taken aback. 「 そう 、 その こと だ が ―― まったく 気の毒な こと だ 」 ||||||きのどくな|| ||||||pitiful|| "Yes, that's the thing—it's truly unfortunate."

ロック ハート は 二 人 の 目 を 見 ない ように し 、 引き出し を グイ と 開け 、 中 の もの を 引っくり返 して バッグ に 入れ ながら 言った 。 ろっく|はーと||ふた|じん||め||み||||ひきだし||||あけ|なか||||ひっくりかえ||ばっぐ||いれ||いった |||||||||||||||||||||umgedreht|||||| ||||||||||||drawer||with a jerk||opened|||||flipped||bag|||| Lockhart avoided looking into the eyes of the two people, pulled open the drawer forcefully, and while turning the contents upside down and putting them into his bag, he said.

「 誰 より も わたし が 一 番 残念に 思って いる ――」 「『 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 』 の 先生 じゃ ありません か !」 ハリー が 言った 。 だれ|||||ひと|ばん|ざんねんに|おもって||やみ||まじゅつ||たいする|ぼうえい|じゅつ||せんせい||あり ませ ん||||いった |than|||||best|regrettably|||darkness||magic||against|defense|art|||||||| "I feel the most regret of anyone here--" "Isn't that the professor of 'Defense Against the Dark Arts'!" Harry said. 「 こんな とき に ここ から 出て 行け ない でしょう ! これ だけ の 闇 の 魔術 が ここ で 起こって いる と いう のに !」 |||||でて|いけ||||||やみ||まじゅつ||||おこって|||| ||||||||||||darkness||||||occurring|||| "At a time like this, we can’t just leave this place! There's so much dark magic occurring here!"

「 いや 、 しかし です ね ...... 私 が この 仕事 を 引き受けた とき は ......」 ||||わたくし|||しごと||ひきうけた|| |||||||work||took on|| "No, but ... when I took on this job ..."

ロック ハート は 今度 は ソックス を ロープ の 上 に 積み上げ ながら 、 も そ も そ 言った 。 ろっく|はーと||こんど||そっくす||ろーぷ||うえ||つみあげ||||||いった |||||socks||||||stack|||||also| Lockhart mumbled while stacking socks on top of a rope this time.

「 職務 内容 に は 何も ...... こんな こと は 予想 だに ......」 しょくむ|ないよう|||なにも||||よそう| duty|content|||nothing||||prediction|even "There was nothing in the job description... I never expected anything like this..."

「 先生 、 逃げ出すって おっしゃる んです か !」 ハリー は 信じられ なかった 。 せんせい|にげだす って||||||しんじ られ| |entkommen||||||| |to run away|you say|||||| "Doctor, are you saying you want to run away!" Harry couldn't believe it. 「 本 に 書いて ある ように 、 あんなに いろいろな こと を なきった 先生 が !」 「 本 は 誤解 を 招く 」 ロック ハート は 微妙な 言い 方 を した 。 ほん||かいて|||||||なき った|せんせい||ほん||ごかい||まねく|ろっく|はーと||びみょうな|いい|かた|| |||||||||聞き切った||||||||||||||| |||||||||cried|||book||misunderstanding||invites||||subtle|||| "As the book says, the teacher who did so many things!" "The book is misleading." Lockhart made a subtle statement. 「 ご 自分 が 書か れた のに !」 ハリー が 叫んだ 。 |じぶん||かか|||||さけんだ ||||||||shouted "I wrote it!" Harry shouted.

「 まあまあ 坊や 」 ロック ハート が 背筋 を 伸ばし 、 顔 を しかめて ハリー を 見た 。 |ぼうや|ろっく|はーと||せすじ||のばし|かお|||||みた well|boy||||back|||||grimaced||| Well, well, boy,” Rock Hart straightened his back and frowned at Harry.

「 ちょっと 考えれば わかる こと だ 。 |かんがえれば||| a little|if you think|understand|| You can understand this if you think about it for a bit.

私 の 本 が あんなに 売れる の は 、 中 に 書かれて いる こと を 全部 私 が やった と 思う から で ね 。 わたくし||ほん|||うれる|||なか||かか れて||||ぜんぶ|わたくし||||おもう||| |||||sells|||||||||all|I|||||||quotation particle The reason my book sells so well is because people think that everything written in it was done by me. もし アルメニア の 醜い 魔法 戦士 の 話 だったら 、 たとえ 狼 男 から 村 を 救った の が その 人 でも 、 本 は 半分 も 売れ なかった はずです 。 |あるめにあ||みにくい|まほう|せんし||はなし|||おおかみ|おとこ||むら||すくった||||じん||ほん||はんぶん||うれ|| |Armenien|||||||||||||||||||||||||| |Armenia||ugly|magic|warrior|||||wolf|||village||saved||||||||half||sold|| If it was the story of Armenia's ugly magical warrior, even if it was the one who saved the village from the werewolf, half of the book would not have sold.

本人 が 表紙 を 飾ったら 、 とても 見られた もの じゃ ない 。 ほんにん||ひょうし||かざったら||み られた||| ||||geschmückt||||| the person||cover||decorated||could be seen||| If he decorated the cover, it wouldn't have been seen very much. バンドン の 泣き 妖怪 を 追い払った 魔 女 は 兎口 ( みつ くち ) だった 。 ||なき|ようかい||おいはらった|ま|おんな||うさぎ くち||| Bandung|||||||||Mizuku||| Bandon|||yokai||driven away||||rabbit's mouth|Mitsu|mouth| The witch who drove away the weeping specter of Bandung was Usagi. ファッション 感覚 ゼロ だ 。 ふぁっしょん|かんかく|| fashion|sense|zero| Zero fashion sense. 要するに そんな もの です よ ......」 ようするに|||| in short||||you In short, that's what it is...

「 それ じゃ 、 先生 は 、 他の たくさんの 人 たち の やった 仕事 を 、 自分 の 手柄 に なきった んです か ?」 ハリー は とても 信じる 気 に なれ なかった 。 ||せんせい||たの||じん||||しごと||じぶん||てがら||なき った||||||しんじる|き||| |||||||||worked|||||credit||claimed||||||believe|||could| "So, does that mean you, Sensei, took credit for the work of many other people?" Harry couldn't bring himself to believe it. 「 ハリー よ 、 ハリー 」

ロック ハート は じれった そうに 首 を 振った 。 ろっく|はーと|||そう に|くび||ふった |||frustrating||neck||shook Lockheart shook his head in frustration.

「 そんなに 単純な もの で は ない 。 |たんじゅんな|||| |simple|||| It's not that simple. 仕事 は しました よ 。 しごと||し ました| work||| I did do the job. まず そういう 人 たち を 探し出す 。 ||じん|||さがしだす first|||||find First, find those kinds of people. どう やって 仕事 を やり遂げた の か を 聞き出す 。 ||しごと||やりとげた||||ききだす ||||completed||||to extract Ask how they accomplished their work. それ から 『 忘却 術 』 を かける 。 ||ぼうきゃく|じゅつ|| it||forgetting|technique||to cast Then cast the 'Oblivion Technique.' する と その 人 たち は 自分 が やった 仕事 の こと を 忘れる 。 |||じん|||じぶん|||しごと||||わすれる |||||||||||||forget When that happens, those people forget about the work they did. 私 が 自慢 できる もの が ある と すれば 、『 忘却 術 』 です ね 。 わたくし||じまん|||||||ぼうきゃく|じゅつ|| ||pride|||||||forgetting|technique|| If there's something I can brag about, it's 'the art of oblivion.' ハリー 、 大変な 仕事 です よ 。 |たいへんな|しごと|| |a lot of|work|| Harry, this is a difficult job. 本 に サイン を したり 、 広告 写真 を 撮ったり すれば すむ わけで は ない んです よ 。 ほん||さいん|||こうこく|しゃしん||とったり||||||| |||||advertisement|photo||taking||suffice||||| You don't have to sign a book or take an advertising photo. 有名に なり たければ 、 倦ま ず 弛ま ず 、 長く 幸い 道のり を 歩む 覚悟 が 要る 」 ゆうめいに|||あぐま||ち ま||ながく|さいわい|みちのり||あゆむ|かくご||いる |||müde werden||entspannen||||||||| famous||if you want|tiring||not relaxing|without|long|happily|way||walk|determination||必要がある If you want to become famous, you must have the determination to walk the long and happy road without getting tired or letting up.

ロック ハート は トランク を 全部 バチン と 締め 、 鍵 を 掛けた 。 ろっく|はーと||とらんく||ぜんぶ|||しめ|かぎ||かけた ||||||with a snap||closed|key||locked Lockhart closed the trunk with a bang and locked it.

「 さて と 。 Well then. これ で 全部 でしょう 。 ||ぜんぶ| ||all| This should be everything. いや 、 一 つ だけ 残って いる 」 |ひと|||のこって| ||||remaining| No, there is just one left.

ロック ハート は 杖 を 取り出し 、 二 人 に 向けた 。 ろっく|はーと||つえ||とりだし|ふた|じん||むけた |||||||||toward Rockheart took out his staff and pointed it at the two.

「 坊ちゃん たち に は 気の毒です が ね 、『 忘却 術 』 を かけ させて もらいます よ 。 ぼっちゃん||||きのどくです|||ぼうきゃく|じゅつ|||さ せて|もらい ます| young master||||I'm sorry|||oblivion|technique||||| I'm sorry about the boys, but I'm going to have to put the "forget-me-nots" on you. 私 の 秘密 を ベラベラ そこら 中 で しゃべったり さ れたら 、 もう 本 が 、 一 冊 も 売れ なく なります から ね ......」 ハリー は 自分 の 杖 に 手 を 掛けた 。 わたくし||ひみつ||べらべら||なか||||||ほん||ひと|さつ||うれ||なり ます|||||じぶん||つえ||て||かけた ||secret||chatter||||talked|||||||copy|||||||||||||||placed If you go and blabber my secret all over the place, then not a single book will sell anymore..." Harry placed his hand on his wand. 間一髪 、 ロックハート の 杖 が 振り上げられる 直前 に 、 ハ リー が 大声 で 叫んだ 。 かんいっぱつ|||つえ||ふりあげ られる|ちょくぜん|||||おおごえ||さけんだ |||||gehoben wird|||||||| just in time|||||raised|just before||||||| Just in the nick of time, just before Lockhart's wand was swung up, Harry shouted loudly. 「 エクスペリアームズ !< 武器 よ 去れ >」 ロックハート は 後ろ に 吹っ飛んで 、 トランク に 足 を すくわれ その 上 に 倒れた 。 |ぶき||され|||うしろ||ふっとんで|とらんく||あし||すくわ れ||うえ||たおれた Expelliarmus|||||||||||||gestoßen|||| expelliarmus|weapon||go|||||blown away|||foot||tripped||||fell "Expelliarmus! <Weapons, be gone>" Lockhart was blown backwards, tripped over a trunk, and fell on top of it. 杖 は 高々 と 空中 に 弧 を 描き 、 それ を ロン が キャッチ し 、 窓 から 外 に 放り投げた 。 つえ||たかだか||くうちゅう||こ||えがき|||||きゃっち||まど||がい||ほうりなげた ||highく||air||arc||arched|||||caught||||||threw The wand arched high into the air, which Ron caught and threw out the window. 「 スネイプ 先生 に この 術 を 教え させた の が 、 まちがい でした ね 」 |せんせい|||じゅつ||おしえ|さ せた||||| ||||magic||taught|made||||| "It was a mistake to have Professor Snape teach this spell,"

ハリー は 、 ロックハート の トランク を 脇 の 方 に 蹴飛ばし ながら 、 激しい 口調 で 言った 。 ||||とらんく||わき||かた||けとばし||はげしい|くちょう||いった ||||||||||kicked||||| ||||||||||kicked||intense|tone|| Harry said in an intense tone while kicking Lockhart's trunk to the side. ロッ クハート は 、 また 弱々しい 表情 に 戻って ハリー を 見上げて いた 。 ||||よわよわしい|ひょうじょう||もどって|||みあげて| ||||feeble|expression||returned|||looking up at| Lockhart was looking up at Harry again with a feeble expression. ハリー は 、 ロックハート に 杖 を 突きつけた まま だった 。 ||||つえ||つきつけた|| ||||||pointed at|| Harry kept his wand pointed at Lockhart.

「 私 に 何 を しろ と 言う の か ね ?」 ロックハート が 力なく 言った 。 わたくし||なん||||いう||||||ちからなく|いった ||||||||||||weakly| "What do you want me to do?" Lockhart said weakly.

「『 秘密の 部屋 』 が どこ に ある かも 知ら ない 。 ひみつの|へや||||||しら| I don't even know where the 'secret room' is. 私 に は 何も でき ない 」 わたくし|||なにも|| I||||| I can't do anything.

「 運 の いい 人 だ 」 ハリー は 杖 を 突きつけて ロック ハート を 立た せ ながら 言った 。 うん|||じん||||つえ||つきつけて|ろっく|はーと||たた|||いった luck||||is|||||pointing at||||||| You're a lucky person, said Harry, pointing his wand at Lockhart while making him stand.

「 僕たち は その ありか を 知っている と 思う 。 ぼくたち|||||しっている||おもう |||hiding place|||| I think we know where it is. 中 に 何 が いる かも 。 なか||なん||| さあ 、 行こう 」 |いこう

ロック ハート を 退いた てる ように して 部屋 を 出て 、 一 番 近い 階段 を 下り 、 例の 文字 が 闇 の 中 に 光る 、 暗い 廊下 を 通り 、 三 人 は 「 嘆き の マートル 」 の 女子 トイレ の 入口 に たどり着いた 。 ろっく|はーと||しりぞいた||||へや||でて|ひと|ばん|ちかい|かいだん||くだり|れいの|もじ||やみ||なか||ひかる|くらい|ろうか||とおり|みっ|じん||なげき||||じょし|といれ||いりぐち||たどりついた |||withdrew|ている||||||||closest|stairs||down|that|character||||||shines|dark|hall||street||||sorrow||||girl|||||arrived Rockheart pretended to step back and left the room, went down the nearest staircase, passed through the dark hallway where the letters glowed in the dark, and the three of them reached the entrance of the girls' restroom of 'Myrtle the Moaning'.

まず ロック ハート を 先 に 人 ら せた 。 |ろっく|はーと||さき||じん|| ||||first||||let First, they let Rockheart go ahead.

ロック ハート が 震えて いる の を 、 ハリー は いい 気味だ と 思った 。 ろっく|はーと||ふるえて|||||||ぎみだ||おもった ||||||||||gute Vorzeichen|| ||||||||||good feeling|| Harry thought it was quite fitting that Rockheart was shaking.

「 嘆き の マートル 」 は 、 一 番 奥 の 小 部屋 の トイレ の 水槽 に 座って いた 。 なげき||||ひと|ばん|おく||しょう|へや||といれ||すいそう||すわって| sorrow||||||deepest||small|||||tank||| "Myrtle the Moaning" was sitting in the water tank of the toilet in the innermost small room.

「 アラ 、 あんた だった の 」 ハリー を 見る なり マートル が 言った 。 ||||||みる||||いった oh|||||||||| "Oh, it was you," Myrtle said as soon as she saw Harry.

「 今度 は なんの 用 ?」 こんど|||よう next|||business "What do you want this time?"

「 君 が 死んだ とき の 様子 を 聞きたい んだ 」  マートル は たちまち 顔つき が 変わった 。 きみ||しんだ|||ようす||きき たい|||||かおつき||かわった |||||situation||||Myrtle||suddenly|expression||changed I want to hear about what it was like when you died," Myrtle's expression changed immediately. こんなに 誇らしく 、 嬉しい 質問 を さ れた こと が ない と いう 顔 を した 。 |ほこらしく|うれしい|しつもん|||||||||かお|| |stolz||||||||||||| |proudly|happy|question||||||||||| She had a face that said she had never been asked such a proud and happy question.

「 オォォォゥ 、 怖かった わ 」 マートル は たっぷり 味わう ように 言った 。 |こわかった|||||あじわう||いった ooh|||||||| oh|scary|||||to savor|| "Ohhh, it was scary," Myrtle said as if savoring it.

「 まさに ここ だった の 。 exactly||| This is exactly where it was. この 小 部屋 で 死んだ の よ 。 |しょう|へや||しんだ|| I died in this small room. よく 覚えて る わ 。 |おぼえて|| I remember it well. オリーブ ・ ホーンピー が わたし の メガネ の こと を からかった もの だ から 、 ここ に 隠れた の 。 おりーぶ|||||めがね||||||||||かくれた| |Hornpie||||||||||||||| olive|horned beetle||||glasses||||teased||||||hidden| Olive Hornpie teased me about my glasses, so I hid here. 鍵 を 掛けて 泣いて いた ら 、 誰 か が 入って きた わ 。 かぎ||かけて|ないて|||だれ|||はいって|| key||locked|||if|||||| I was crying with the door locked when someone came in. 何 か 変な こと を 言って た 。 なん||へんな|||いって| ||strange|||| They were saying something strange. 外国 語 だった と 思う わ 。 がいこく|ご|||おもう| foreign||||| とにかく 、 いや だった の は 、 しゃべって る の が 男子 だったって こと 。 |||||||||だんし|だった って| |||||talking||||boy|was| Anyway, I didn't like it because it was a boy who was talking. だ から 、 出て いけ 、 男子 トイレ を 使えって 言う つもりで 、 鍵 を 開けて 、 そして ――」 マートル は 偉 そうに そっくり返って 、 顔 を 輝か せた 。 ||でて||だんし|といれ||つかえ って|いう||かぎ||あけて||||えら|そう に|そっくりかえって|かお||かがやか| |||||||benutzen|||||||||||zurückgelehnt|||| |||||||use||intending|key||||||great||leaned|||sparkled|sparkled So get out, unlock it, with the intention of using the men's toilet, and-- "Myrtle turned over and made his face shine. 「 死んだ の 」 しんだ|

「 どう やって ?」 ハリー が 聞いた 。 ||||きいた Harry asked, 'How?'

「 わから ない 」 マートル が ヒソヒソ 声 に なった 。 ||||ひそひそ|こえ|| ||||whispering||| Myrtle whispered, 'I don't know.'

「 覚えて る の は 大きな 黄色い 目玉 が 二 つ 。 おぼえて||||おおきな|きいろい|めだま||ふた| |||||yellow|eyes||| What I remember is two large yellow eyeballs. 体 全体 が ギュッと 金縛り に あった みたいで 、 それ から ふ ーっと 浮いて ......」  マートル は 夢見る ように ハリー を 見た 。 からだ|ぜんたい||ぎゅっと|かなしばり|||||||- っと|ういて|||ゆめみる||||みた |whole||tight|paralysis||||||||floating|||dreaming|||| It felt like my whole body was tightly bound by a spell, and then I floated away... Myrtle looked at Harry dreamily. 「 そして 、 また 戻って きた の 。 ||もどって|| And then, I came back. だって 、 オリーブ ・ ホーンピー に 取っ 想いて やるって 固く 決めて た から 。 |おりーぶ|||と っ|おも いて|やる って|かたく|きめて|| ||||nehmen|Gedanken||||| ||horned beetle||picked|thinking|to do|firmly||| Because I was firmly decided to think about Olive Hornby. あぁ 、 オリーブったら 、 わたし の メガネ を 笑った こと 後悔 して た わ 」 「 その 目玉 、 正確に いう と どこ で 見た の ?」 と ハリー が 聞いた 。 |おりーぶ ったら|||めがね||わらった||こうかい|||||めだま|せいかくに|||||みた|||||きいた |Olive||||||||||||||||||||||| |olive|||||laughed||regret|||||eye|exactly||||||possessive particle|||| Ah, I regretted having laughed at my glasses when I got Olive. "" The highlight, to be exact, where did you see it? "Harry asked. 「 あの あたり 」 マートル は 小 部屋 の 前 の 、 手洗い 台 の あたり を 漠然と 指差した 。 ||||しょう|へや||ぜん||てあらい|だい||||ばくぜんと|ゆびさした |||||||||washbasin|||||vaguely|pointed Myrtle pointed vaguely at the hand-washing sink in front of the small room.

ハリー と ロン は 急いで 手洗い 台 に 近寄った 。 ||||いそいで|てあらい|だい||ちかよった ||||quickly|washing hands|table||approached Harry and Ron hurriedly approached the sink.

ロック ハート は 顔 中 に 恐怖 の 色 を 浮かべて 、 ずっと 後ろ の 方 に 下がって いた 。 ろっく|はーと||かお|なか||きょうふ||いろ||うかべて||うしろ||かた||さがって| |||face|middle||fear||||floating|ずっと|||||backed|was Lockhart had a look of fear across his face and was standing far back.

普通の 手洗い 台 と 変わら ない ように 見えた 。 ふつうの|てあらい|だい||かわら|||みえた ordinary|handwashing|||||| It looked no different from a regular sink. 二 人 は 隅々 まで 調べた 。 ふた|じん||すみずみ||しらべた |||everywhere||searched The two people examined every corner.

内側 、 外側 、 下 の パイプ の 果て まで 。 うちがわ|そとがわ|した||ぱいぷ||はて| inside|outside|||pipe||end| Inside, outside, and even to the end of the pipe below. そして 、 ハリー の 目 に 入った の は ―― 鋼 製 の 蛇口 の 脇 の ところ に 、 引っ掻いた ような 小さな へビ の 形 が 彫って ある 。 |||め||はいった|||はがね|せい||じゃぐち||わき||||ひっかいた||ちいさな|へ ビ||かた||ほって| |||||||||||||||||kratzte|||Schlange||||| ||||||||steel|steel||tap||beside||||scratched|||snake||||carved| And what caught Harry's eye was a small snake shape, as if scratched, carved beside the steel faucet.

「 その 蛇口 、 壊れっぱなし よ 」 ハリー が 蛇口 を 捻ろう と する と 、 マートル が 機嫌 よく 言った 。 |じゃぐち|こぼれ っぱなし||||じゃぐち||ねじろう||||||きげん||いった ||||||||drehen|||||||| |tap|broken||||tap||to twist||||||good||said "That faucet is still broken," Harry tried to twist the faucet, and Myrtle said in a good mood.