Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 07
♪〜
〜♪
( ロッド ) ようやく 誰 も い なく なった ようだ
( クリスタ ) お 父さん
( ロッド ) 待た せて 悪かった
いい かい ヒストリア
おかしな 話 に 聞こえる だろう が フリーダ は まだ 死んで い ない んだ
え ?
フリーダ の 記憶 は まだ 生きて いる
お前 は 姉さん に 会い たい か ?
うん
( グリシャ ) いい か エレン
( エレン ) う っ
( グリシャ ) 母さん の 敵 ( かたき ) は お前 が 討つ んだ
( エレン の 叫び声 )
( カーフェン ) あ ? ( 隊員 たち ) ん ?
( カーフェン ) 入って きた か
( 物音 ) ( カーフェン ) はっ
あれ は …
一体 何 を ?
( カーフェン ) 火 矢 ?
( 爆発 音 )
( 隊員 ) う っ
火薬 !
そして あの 燃え 方
油 の 入った 袋 が 飛散 して いる
これ は マズ い
( 隊員 ) 突破 さ れる ぞ
( 隊員 ) 撃ち落とせ ( 発砲 音 )
(2 人 ) あ !
信 煙 弾 !
ち っ
煙 が 邪魔で 的 が 絞れ ない
( リヴァイ )24 32
敵 数 35! 手前 の 柱 に 固まって いる
作戦 続行 ! 全て の 敵 を ここ で たたく
総員 散 開 ! 複数 で 1 人 ずつ 囲め
また 煙 だ ゲホッ
クソ 敵 は どこ だ ?
( ジャン ) う っ
( アルミン ) 対人 立体 機動 装置 の 弱点 の ひと つ は
散 弾 の 射 線 と アンカー の 射 出 装置 が 同じ 方向 を 向いて いる こと に ある
つまり 敵 の 背面 側 は 完全に 射程 外 だ
あっ
( ジャン ) う 〜 っ !
あ …
うりゃ !
( 隊員 ) はっ あそこ だ 撃て !
( 隊員 ) う う っ ! ( 銃声 )
外した
どこ だ ?
( コニー ) う あ ! ( 切り裂く 音 )
ぐ あ …
こいつ !
はっ
う っ
サシャ
コニー ! 煙 に 隠れ ながら 戦う んだ
( 隊員 ) くらえ !
( ハンジ ) あっ
( 銃声 )
クソ 〜
( アルミン ) 何より の 弱点 は 2 発 撃た せて しまえば
次の 装填 ( そうてん ) まで 時間 が かかる こと
( カーフェン ) マズ いね これ は
( 隊員 ) なんだ この 女
( 隊員 ) が あっ
( 隊員 ) う っ
( 隊員 ) うわ っ …
( カーフェン ) ここ まで 接近 さ れたら 白 刃 戦 の ほう が 有利
( 隊員 ) うりゃ 〜!
( ミカサ ) えい !
( カーフェン ) ヤツ を 止め なければ
( 切り裂く 音 )
( 隊員 たち ) ぐ わ っ
( カーフェン ) はっ
( カーフェン ) これ で は 全滅 する !
( ケニー ) ひ ゃっ ほ 〜 い
( 銃声 )
( リヴァイ ) くっ
( ケニー ) よ お リヴァイ
ホント は お め え に 構って る 暇な ん ざ ねえ んだ が
ここ を 突破 さ れちゃ 元 も 子 も ない んで な
しかた ねえ 遊んで やる よ
おら !
ベロベロバア 〜
お ?
( リヴァイ ) う お 〜!
元気だ な おい
( リヴァイ ) ち っ
ち っ
あっ
( カーフェン ) ん ? ( ミカサ ) う 〜!
まだ 遊び 足り ねえ の か よ った く
( リヴァイ ) はっ
( ケニー ) 教えて やった な
敵 を 追う とき は 前 ばかり 見る なって
くっ … う っ
( ケニー ) こっち だ うす の ろ !
ち っ
( 爆発 音 )
( ケニー ) おう ?
( リヴァイ ) う お 〜!
ぐ お 〜!
( ケニー ) ぐ わ っ
バカ 野郎 …
痛 ( い ) って え じゃ ねえ か
( カーフェン ) せめて 1 人 敵 に 穴 が 空けば …
ん ?
え ? 2 発 と も 大 外れ だ が ?
君 も 生き 急ぐ タイプ かな ?
ひ っ
う っ 痛 った
う あ 〜!
( ハンジ ) う っ
ぐ わ っ
( リヴァイ ) う っ ( ミカサ ) はっ
(2 人 ) あっ ( コニー ) はっ
( ジャン ) は っ … ハンジ さ 〜 ん !
今 だ ! 総員 最終 防衛 地点 まで 後退
守り を 立て直す
ち っ えい
もう 邪魔 す んな よ ど チビ
痛 って え
落とせ
( 隊員 ) う っ
( カーフェン ) 隊長 は 儀式 の 間 へ
ああ そう さ せて もらう ぜ
( ロッド ) 敵 が 近づき つつ ある ようだ 急ごう ヒストリア
うん
( エレン ) う っ う う っ !
(2 人 ) ん ?
( エレン の 叫び声 )
なに よ エレン そんなに にらんで
彼 は 自分 の 運命 を 悟った のだ よ
彼 に 奪わ れた 力 は あるべき 場所 へ 帰る だろう
ヒストリア お前 の 中 へ と な
( クリスタ ) え ?
( エレン の 叫び声 )
この 洞窟 は 今 から 約 100 年 前 ある 巨人 の 力 で 造ら れた
あの 三重 の 壁 も その 巨人 の 力 だ
巨大な 壁 を 築く こと で 人類 を 守った のだ
そして その 巨人 の 力 は 人々 の 心 に まで 影響 を 与え
記憶 を 改ざん した
それ は いく つ か の 血族 を 除いて だ が
その 末 裔 ( まつ えい ) も ほか の 人類 も
100 年 前 の 世界 の 歴史 を 誰 も 覚えて い ない
ただ 一 人 フリーダ ・ レイス を 除いて は
フリーダ が 持って いた もの は 巨人 の 力 だけ で は ない
この 世界 の 成り立ち と その 経緯 の 全て を 知っていた のだ
彼女 が それ を 手 に した の は 15 歳 の とき
今 から 8 年 前 の この 場所 で
彼女 の 叔父 に あたる 私 の 弟 を 食べた とき から だ
( ロッド ) フリーダ は “ 始祖 の 巨人 の 力 ” と 世界 の 記憶 を 継承 した
同じ こと が 100 年 何 代 に も わたり 繰り返さ れて きた
お 父さん
ああ
要は フリーダ が 巨人 の 力 を 使えれば 何も 問題 は なかった のだ
この世 の 巨人 を 駆逐 する こと も できた であろう な
彼 の 父親 が 奪ったり する こと が なければ …
( エレン ) はっ
( ロッド ) 今 その 力 は エレン の 中 に ある
しかし その 力 は
レイス 王家 の 血 を 引く 者 で ない と 真 の 力 が 発揮 さ れ ない
彼 が その 器 で あり 続ける かぎり この 地獄 は 続く のだ
( クリスタ ) えっ じゃあ …
( ケニー ) おいおい おいおい おいおい !
( ロッド ) ケニー
( ケニー ) それ じゃ レイス 家 が エレン を 食わ なきゃ
真 の 王 に は なれ ねえ の か よ
そう だ が ?
じゃ … じゃあ 俺 が 巨人 に なって エレン を 食って も
意味 ねえ の か よ
何 を 言って …
う お っ
お 父さん !
私 が ウソ を 言って る と 思う か ?
いい や
この 継承 の 儀式 の 瞬間 だけ は ウソ を つか ねえ はずだ と 思った から
この 日 を 待った
まったく 俺 の 気持ち に 気付いて おき ながら
散々 ( さんざん ) 利用 して くれた もん だ なあ この 色 男 が よ
感謝 する
お前 の ような 野良犬 を 引き入れた とち 狂った 弟 の 気まぐれに
それ 以上 ウーリ を 侮辱 すれば て め え の 頭 が 半分 減る ぜ
( クリスタ ) やめろ
父 を 放せ
( うめき声 )
ハ 〜 ア
お め え は なんて 哀れな んだ ヒストリア
もう 分かった だ ろ
この 親父 ( おやじ ) は お め え を 化け物 に 変えて
エレン を 食わせよう と して んだ と よ
う っ
それ が 私 の 使命 でしょ
う …
( クリスタ ) そう 私 は エレン を 食って 姉さん を 取り返す
そして 世界 の 歴史 を 継承 し この世 から 巨人 を 駆逐 する
それ が 私 の 使命 よ
おいおい ヒストリア
この 親父 が お め え に した 仕打ち を 忘れた の か ?
こいつ は ただ お め え の 血 に 用 が あった だけ だ
おまけに 自分 が 巨人 に なり たく ねえ から
弟 や 娘 に なすりつける ような クズ
それ が お め え の 父親 だ
う っ
( ケニー ) お ?
違う ぞ ヒストリア
私 が 巨人 に なる わけに は いか ない んだ
ほか の 者 を 信用 して は いけない
( ケニー ) へえ そう な の かい
( クリスタ ) お 父さん
( ロッド ) ゲホッ
ケニー 今 まで よく やって くれた
お前 は 自由だ
ほか の 生きがい を 探して 長生き しろ
それ じゃあ つま ん ねえ んだ よ
ケニー 何 を する つもりだ ?
巨人 に なれば いい もう 邪魔 は しね えよ
( ケニー ) ただし 用意 ドン で だ
( エレン ) ぐ わ っ
( ケニー ) お互い が 巨人 に なって 殺し 合う
ヒストリア が 勝てば 平和 が 訪れる
エレン に 負ければ 状況 は 変わら ねえ
寿命 が 尽きる まで 息 して ろ って ? それ が 生きて いる と いえる の か
ヒストリア !
この 注射 なら 強力な 巨人 に なれる
食う と いって も 正確に は
背骨 を かみ砕き 脊髄 液 を 体 内 に 入れれば よい のだ
あっ …
( ケニー ) おっと 離れ ねえ と な
急げ ヒストリア
はっ
なんで よ エレン なんで 巨人 化 し ない の ?
私 が 巨人 に なれば 食べ られる んだ よ そのまま だ と
( すすり泣く 声 )
あっ
やる んだ ! ヒストリア
いら なかった んだ よ
え ?
俺 も 俺 の 親父 も
親父 が 5 年 前 に ここ で こんな こと を し なければ
お前 の 姉ちゃん が
全て なんとか して くれる はずだった んだ ろ ?
親父 が 巨人 の 力 を あるべき ところ から 盗んだ せい で
一体 どれ だけ 人 が 死んだ ?
アルミン の じいちゃん
トーマス ナック ミーナ ミリウス マルコ
リヴァイ 班 の みんな
ストヘス 区 の 住人
俺 を 助けよう と した 兵士
ハンネス さん
とても 俺 は 償い きれ ない
いら なかった んだ よ
あの 訓練 の 日々 も 壁 の 外 へ の 夢 も
( 鼻 を すする 音 )
俺 は いら なかった んだ
( エレン ) だ から せめて お前 の 手 で 終わら せて くれ
俺 を 食って 人類 を 救って くれ
う う っ
あと は 任せた
エレン あの とき は
私 の こと を 普通の ヤツ だって 言って くれて
うれしかった よ
( ユミル ) お前 いい こと しよう と して る だ ろ
ああ …
どうした ヒストリア 怖い か ?
中 の 液 を 体 内 に 押し込む だけ で いい んだ ぞ
( クリスタ ) お 父さん
どうして … どうして レイス 家 は
100 年 も の 間 巨人 を 駆逐 して 人類 を 解放 して あげ なかった の ?
全て の 巨人 を 支配 する 力 を 持って おき ながら
( ロッド ) それ は この 壁 の 世界 を 創った 初代 レイス の 王 が
巨人 に 支配 さ れる 世界 を 望んだ から だ
初代 王 は それ こそ が 真 の 平和だ と 信じて いる
なぜ か は 分から ない
世界 の 記憶 を 見た 者 に しか
私 も かつて 弟 と 共に 人類 を 巨人 から 解放 する こと を 願い
何度 も 父 に 訴えた
しかし それ が かなう こと は なかった
やがて 父 が その 役目 を 託す とき が 来た
私 は 巨人 の 力 を 受け継いだ 弟 の 目 を 見て
その 意味 を 理解 した
この 世界 を 創り この世 の 理 ( ことわり ) を つかさどる —
全知全能 に して 唯一 の 存在 へ と 弟 は なった のだ
それ を 何と 呼ぶ か 分かる か ?
神 だ
我々 は それ を 神 と 呼ぶ
私 の 使命 は 神 を この 世界 に 呼び戻し
祈り を ささげる こと に ある
祈って いる よ ヒストリア
神 は 人類 を 導いて くれる と
( ユミル ) クリスタ
お前 の 生き 方 に 口出し する 権利 は 私 に は ない
だから これ は ただ の … 私 の 願望 なんだ が な
お前 胸 張って 生きろ よ
あ 〜!
ヒストリア 〜!
( クリスタ ) うりゃ !
ぐ わ あっ
( クリスタ ) なに が 神 だ !
都合 の いい 逃げ道 作って 都合 よく 人 を 扇動 して
もう これ 以上 私 を 殺して たまる か
はっ
ハッ ハハハ いい ぞ お め えら 面白 ( お も しれ ) え
何 やって る ヒストリア !
エレン 逃げる よ
おい ! やめろ
俺 が このまま 生きて たら みんな が 困る んだ
早く 俺 を 食って くれ もう つらい んだ よ 生きて たって
うるさい バカ ! 泣き虫 黙れ !
( エレン ) へ ?
巨人 を 駆逐 する って 誰 が そんな 面倒な こと やる もんか
むしろ 人類 なんて 嫌いだ 巨人 に 滅ぼさ れたら いい んだ
つまり 私 は 人類 の 敵 分かる ? 最低 最悪の 超 悪い 子
エレン を ここ から 逃がす そんで 全部 ぶ っ 壊して やる
ハア ハア …
父さん … ウーリ フリーダ
待って て 僕 が 今 …
♪〜
〜♪
( アルミン ) 巨人 に なった ロッド ・ レイス
崩落 する 岩 から ミカサ たち を 守る ため
エレン は 再び 選択 を 迫ら れる
次回 「 オルブド 区 外壁 」