Kami nomi zo Shiru Sekai II ( The World God Only Knows II ) Episode 12
（ ゆう ） あっ
フッ
遠回り し ちゃ った ね 私 たち
今度 は あなた から 言って くれる ？ “ 好き ” って
うれしい
（ 桂 馬 ( け いま ) ） 続編 も よかった
う っ う ～ ん
さて と … 次 の ゲーム 次 の ゲーム
ん ？
うーん
安売り の 勢い で 買った は いい が ―
キャラクター は ゲーム の 顔 だ ぞ いい の か ？ これ で
クソゲー 確定 だ な これ は
何 を し て いる の ？
（ 四葉 ( よ つば ) ） クローバー を 探し て いる の
ああ
あっ
ほら 四 つ 葉 の クローバー あった よ
（ 四葉 ） う うん 違う の （ 桂 馬 ） え ？
（ 四葉 ） 私 が 探し て いる の は 五 つ 葉っぱ が ある クローバー
四 つ 葉 は もう 持って る から
あなた 私 の 葉っぱ に なって くれる ？
私 の 名前 は 杉本 ( すぎ もと ) 四葉
あ … ハッ
♪ ～
～ ♪
♪ “ ウラハラブ ”
♪ （ か の ん の 歌声 ）
♪ （ エルシィ の 歌声 ）
（ 麻里 ( まり ) ） おはよう
（ エルシィ ） あっ おはよう ございます お 母 様
エル ちゃん 後 は 私 が やっと く から 桂 馬 の 様子 見 て き て くれ ない ？
え ？ 神 に ー さ まで す か ？
お 風呂 入った 形跡 と か ない の よ
きっと また ゲーム で 徹夜 し てる ん だ わ
ああ 見 たく ない
かわいく ない とき の あの 子 は 見 たく ない わ ～
エ へ ッ
（ エルシィ ） 神様 ～
朝 です よ ～ ごはん です よ
ん ？
神様 ？
あの ～
（ 桂 馬 ） 見つけ た ぞ （ エルシィ ） え ？ 何 を です か ？
運命 を
は あ ？
フッ ハハ ハハハ …
待って くださ ～ い ！
ちょっと ２ 人 と も ごはん は ～ ？
（ 桂 馬 ） なぜ だ ？ なぜ 僕 は 今 まで この ゲーム に 出会わ なかった ん だ
（ 桂 馬 ） おはよう
おはよう 桂木 ( かつらぎ ) 君
え ～ 知ら なかった 桂木 君 も この 道 だった ん だ
（ 桂木 ） うん
私 は 今日 目覚まし が 鳴ら なく て 少し 遅く なっちゃ っ た ん だ けど
そう だった ん だ
（ 四葉 ） でも … （ 桂 馬 ） え ？
あした も 目覚まし 鳴ら ない と いい な
あっ ああ …
（ エルシィ ） あ ～ こんな とこ で 止まっちゃ ダメ です よ
う っ ぐ ぐ っ ぐ っ
行 こ う ！ 桂木 君
（ 桂木 ） うん ！ （ エルシィ ） あっ
（ ため息 ）
う ？ え ？ あ あ ～ あっ あ あ ～
ハァ ハァ ハァ ちょ … ちょっと 待って くださ ～ い
（ 桂木 ） 運命 の 出会い なんて ない って 思って た
ウフ
（ 桂木 ） で も 今 なら 信じ られる
その しぐさ 憂い を 帯び た 瞳 ―
全て が 完璧
完璧 だ ～ ！
（ ざわめき ）
（ 二階堂 ( に かいどう ) ） 外 で やれ ！
が っ う う ウフ ウフフ …
桂木 妹 ！
（ エルシィ ） はい ！
（ 二階堂 ） 兄 の 管理 は しっかり し とけ ！
（ エルシィ ） すみ ませ ～ ん
（ ちひろ ） 相変わらず オタ メガ キモッ
（ 歩美 ( あゆみ ) ） でも もう あれ で こそ 桂木 って 感じ だ し
言 え てる ～
（ 桂 馬 ） う う クソ 興奮 し 過ぎ た
まあ いい これ で むしろ ゆっくり 続き が できる
ねえ 桂木 君
ん ？ 何 ？
今度 から 桂 馬 君 って 呼 ん で いい ？
え ？ うん じゃあ 僕 も …
（ 桂木 ） う ～ ん
よっ き ゅん って 呼 ん で いい ？
よっ き ゅん ？
うん それ で いい よ 桂 馬 君
（ 桂 馬 ） よっ き ゅん （ 四葉 ） なあ に ？ 桂 馬 君
（ 桂 馬 ） よっ き ゅん （ 四葉 ） なあ に ？ 桂 馬 君
よっ き ゅ ～ ん ！
（ 女性 店員 ） オム そば パン 残り ２ つ だ よ ！
神様 どこ 行っちゃ っ た ん だ ろ う ？
（ ＰＦＰ の 操作 音 ）
（ カラス の 鳴き声 ）
ああ … あ ～ ！
神様 ～ 捜し まし た よ
（ 桂 馬 ） なん だ お前 か
（ エルシィ ） だっ 誰 です か ～ ？
（ エルシィ ） ずいぶん その ゲーム が お気に入り みたい です ね
まだ 途中 だ が 今 まで プレー し て き た ゲーム の 中 で ―
最も 僕 の 理想 に 近い
でも それ に し て は 攻略 に 時間 かかって ませ ん か ？
（ 桂 馬 ） いい 言葉 を 教え て やろ う
ハッ ハッ ハッ …
（ 桂 馬 ） 正確 に は 時 を かけ られる 少女 だ が な
どう いう 意味 です か ？
（ 桂 馬 ） いい ゲーム だ から こそ 少し でも 長く 楽しみ たい
ヒロイン と より 長い 時間 一緒に 過ごし たい
そう 思う の は 当然 だ ろ
あ ～
（ 桂 馬 ） よっ き ゅ ～ ん ！ ウフ ウフ ～ ン ウウ ～ ン
（ ハクア ） ええ ？ 何 それ ？
ゲーム やって る から 出 て こ れ ない って 言う の ？
神様 夢中 に なる と 引き 籠もっちゃ う から
もう せっかく 私 が わざわざ 来 て やった って いう のに
今回 は 特に 夢中 みたい
全然 興味 なんか ない けど それ って どんな ゲーム な の ？
えっ と ね
こんな 感じ の 子 が 出 て くる やつ
お前 絵 ヘタ すぎ
そう か なあ ？ 似 てる と 思う ん だ けど
ある わけない じゃ ない そんな 落書き み たい な ゲーム
桂 馬 君 私 の こと 好き ？
（ 桂 馬 ） 好き だ よ （ 四葉 ） どんな ところ が ？
そんな の わから ない よ … ごめん
う うん わから ない の に 好き って ―
何だか うれしい
（ 泣き声 ）
（ 桂 馬 ） どこ まで いい 子 な ん だ もう やめ て くれよ
ある ん だ こんな ヘタ クソ な 絵 の ゲーム
むっ
（ エルシィ ･ ハクア ） う っ
（ 桂 馬 ） よっ き ゅん を バカ に する な ～ ！
まったく ！
よっ き ゅん
う わ っ
（ ＰＦＰ : メル 子 ） メール だ よ
何 だ よ 今 それ どころ じゃ … ん ？
B ' s ware ( ビーズ ウェア ) ？
（ 桂 馬 ） NB ' s ware ！
（ 桂 馬 ） “ 落とし 神様 へ ”
“ この 度 我々 の 会社 で は ― ”
“ ギャルゲー の 新作 を 製作 中 で あり ます ”
“ そこ で 日頃 より ギャルゲー に ― ”
“ 高い 志 を お 持ち の 落とし 神様 に ご 意見 を 伺い それ を ― ”
“ 100 パーセント 取り入れ た ― ”
“ 究極 理想 の ギャルゲー を 作り たい と 思って い ます ” ？
よっ き ゅん を 生み出し た 会社 が ―
僕 の 意見 を 100 パーセント 取り入れ た ギャルゲー を …
（ ハイジ : 桂 馬 ） わ ～ い わ ～ い
理想 の ギャルゲー 理想 の ギャルゲー ！
おら の 言う とおり に 作って もら える だ か ？
（ 鳴き声 ）
どんな ゲーム が いい か な ～ 原 画家 は ？ ライター は ？
ハァ まあ でも ―
かわいい 女の子 が 出 て れ ば それ だけ で おら は ええ よ
（ 作家 : 桂 馬 ） 冗談 じゃ ない
は ？
（ 作家 : 桂 馬 ） せっかく の 機会 だ とことん 志 の 高い もの を 作って もら お う
重厚 な ストーリー が 必要 だ 深遠 で 緻密 な 設定 と ストーリー が
女の子 を より 輝か せる ん だ
ほ へ ～
（ 学者 : 桂 馬 ） それ より ゲーム 性 だ よ
（ 学者 : 桂 馬 ） ギャルゲー と 名乗る 以上 ゲーム 的 な 面白 さ こそ 大切 だ
ゲーム 性 ？
（ 作家 ） 女の子 に 会う だけ の ゲーム で ―
パラメーター と か 何 の 意 味 が あん だ よ ！
（ 学者 ） ほ ざ け ！
10 時間 も 文章 だけ が 続く なんて ゲーム じゃ ねえ ！ 新聞 だ ！
お … お ～ い ケンカ は やめる だ よ ～
（ 鳴き声 ）
（ 小心 者 : 桂 馬 ） 属性 を 忘れる な よ ～
（ ３ 人 ） お ？ （ 小心 者 ） 属性 こそ 理想 化 の 極致 ～
（ 笛 の 音 ） （ ４ 人 ） ん ？
（ 笛吹き : 桂 馬 ） 待て 待て 今 の ギャルゲー は 結局 音楽 だ ろ
（ 学者 ） じゃあ サウンド ノベル でも やっと け ～ ！
（ 作家 ） 難 しけれ ば いい って もん じゃ ない ぞ ！
この フラグ マニア ！
（ 小心 者 ） ランドセル ランドセル ランドセル …
（ 小心 者 ） ランドセル ランドセル ランドセル …
（ ハイジ の 泣き声 ）
（ ハイジ の 泣き声 ）
（ ハイジ の 泣き声 ）
（ 笛吹き ） そんなに 泣き たきゃ タマネギ 切れ ～ ！
（ 桂 馬 ） おかしい
理想 の ゲーム は 頭 の 中 で とっくに 出来 て い た はず な の に
考え れ ば 考える ほど まとまら ない
う う ～ ん 落ち着け ！ 集中 しろ ！
（ 桂 馬 ） 理想 の ゲーム と は …
（ 野党 ･･ 桂 馬 ） 諸君 ！ 今 こそ 変革 の とき だ ！
我々 は ギャルゲー の 腐敗 に メス を 入れる ！
（ 歓声 ）
（ 野党 ） 毎朝 主人公 を 起こし に 来る 幼なじみ
やたら 事情 通 の クラス の 男子
そして 出会い 頭 の パンチラ
これ ら の 廃止 を 提言 する ！
（ 歓声 ）
先人 が 残し た 良き 理想 の 伝統 を 守れ ！
（ 野党 ） 何 ～ ！ （ 与党 ） テンプレ 最高 ！
（ 長老 : 桂 馬 ） 争い を やめる の じゃ 皆 の 衆 ！
（ 与党 : 桂 馬 ） 長老 ！
我々 は 皆 ―
ギャルゲー を 愛する 同志 じゃ ない か
なぜ 争う 必要 が ある ？
（ 歓声 ）
（ 青年 : 桂 馬 ） で も 長老 …
何 ～ ！
それ は なら ～ ん ！ う が っ
（ 爆発 音 ） （ 聴衆 ） う わ ～ ！
（ 桂 馬 ） う ～ ん
（ エルシィ の あくび ）
寝る 前 に お 水 飲み過ぎ ちゃ い まし た
あっ
神 に ー さ ま ？
神 に ー さ ま あんな 所 で 何 し て た ん だ ろ う ？
悲しい 顔 し て た
（ 発砲 音 ）
（ 爆発 音 ）
（ ナレーション : 桂 馬 ） ギャルゲ 世紀 ダブルオー セブン ティ ナイン
オンリー ヒロイン 軍 と マルチ ヒロイン 軍 の 戦い が ―
今 ここ に 最終 局面 を 迎えよ う と し て い た
（ オペレーター Ａ : 桂 馬 ） 属性 破壊 ビーム 敵 艦 を 直撃 ！
（ オペレーター Ｂ : 桂 馬 ） マルチ ヒロイン 艦隊 15 パーセント を 殲滅 ( せん め つ ) ！
（ 副 官 : 桂 馬 ） マルチ 側 の 兵器 は バグ で 動か ん よう です な
（ 将軍 : 桂 馬 ） フッ 連中 め ！
（ 将軍 : 桂 馬 ） フラグ 管理 の 難し さ を 思い知った か
じき マルチ 派 も オンリー ヒロイン 支持 に 下る だ ろ う
数 世紀 続 い た 戦い も これ で 終わる
しかし 悲しむ べき こと だ
元 は 同じ 志 を 持って い た 者 同士 が 争う と は …
これ だけ 多く の 理想 が 存在 する 今 で は ―
もはや １ つ に なる こと は 不可能 です
（ 将軍 ） 所詮 理想 も 現実 の 一 要素 で しか ない の か
（ 剣 を 交える 音 ）
（ アムロ : 桂 馬 ） ヒロイン は １ 人 で 十 分 な ん だ ！
（ アムロ : 桂 馬 ） たくさん の ヒロイン で は ヒロイン の 絶対 性 を 薄める ん だ よ ！
（ シャア : 桂 馬 ） ヒロイン が １ 人 で は 多様 な 属性 に 対応 でき ん
そんな 理屈 ！
しかも ライバル ヒロイン が い て こそ 輝く 展開 も ある ！
なぜ それ が わから ん ！
それ は 詭弁 ( き べ ん ) だ ！
だが 正しい もの の 見方 だ ！
う う っ
そ … それ は …
よっ き ゅん ！
なぜ お前 が その 名 を ？
（ シャア ） 実は 私 も … その ペンダント を 持って いる の だ ！
（ 四葉 ） やめ て ～ ！ 争う の は やめ て ！
今 よっ き ゅん が 言った
“ ギャル ゲーマー は みんな 仲間 だ ” って
そう いえ ば どう し て 私 たち は 戦って いる の だ ろ う ？
（ オンリー 兵士 : 桂 馬 ） 考え て み れ ば 最初 の くだり 以来 …
（ マルチ 兵士 : 桂 馬 ） ストーリー や ゲーム 性 インターフェース ―
属性 音楽 フィギュア 限定 版 の 話 は し た けど …
（ ザク パイロット : 桂 馬 ） 女の子 の 話 は し て ない ！
（ アムロ ） そう だ （ シャア ） そう だった
（ ２ 人 ） そう だ よ
（ アムロ ･ シャア ） 争う 必要 なかった ん だ
みんな ―
ギャルゲー が 好き な ん だ ！
（ 桂 馬 ） 理想 は １ つ じゃ ない
だから みんな の 理想 を みんな で 共有 しよ う
みんな の 理想 が 集まった 大きな 理想 の 木 の 下 で ―
君 と 僕 が 暮らし てる
♪ ～
（ 桂 馬 ） 理想 ―
現実 を はるか に 超える 絶対 的 事象
そんな もの が ある と すれ ば ―
それ は …
（ エルシィ ） 神様 ～ 大変 です ！
昨日 ハクア に 聞い た ん です けど ―
この 近く に 新しい 駆け 魂 ( たま ) が ―
いっぱい 来 てる みたい な ん です
どう し ま しょ う ？
（ 桂 馬 ） リアル 世界 は クソゲー だ
理想 世界 は ゲーム に 求める しか ない
そう 思って い た が ―
クソゲー の 中 に 理想 が あった よう に ―
リアル に も 理想 へ の ―
ルート が ある の かも しれ ない
僕 なら それ を …
～ ♪
（ 桂 馬 ） 見え た ぞ エンディング が
