S01E02 GeGeGe no Kitarō
ちち
かって
(父 )ふざける な ! 勝手に
るす
あいだ
あ
こ
留守 の 間 に うち へ 上がり 込んで・
あ
こんな メチャクチャ 荒らした くせ に
うえ
しゃれ いき ん
その 上 謝礼 金 だ と!?
ま
待って ください!
たし
おとこ
い
確かに ねずみ 男 の 言った こと は
ゆる
許せません。
ぼく
でも 僕たち は…。
ようかい
だれ
しん
妖怪 か ? 誰 が 信じる。
あね
(姉 )ホント よ パパ!
ようかい
ウソ じゃ ない 妖怪 が いたんだ!
ちち
(父 )ああ もう いい!
まえ
お前たち は だまされて る んだ。
おれ
べっそう
た
俺 が 別荘 を 建てたって
か
ウワサ を 嗅ぎつけて
ようかい さぎ
こいつ ら は 妖怪 詐欺 で
かね
と
金 を だまし 取ろう と して る んだ ぞ。
べっそう
別荘?
ながねん
ゆめ
ああ わし の 長年 の 夢 だった。
ああ?
めだま
おとこ
(目玉 おやじ ・ねずみ 男 )うん?
ゆめ
べっそう
ほら これ が 夢 の 別荘 だ!
もくれん
さ と
これ は 木蓮 の 里 じゃ!
もくれん
なん
し
木蓮 だ か 何か知ら ん が
き
ひら
ここ い ら を 切り開く のに
み つ
いじょう
かね
見積もり した 以上 の 金 が
かかった んだ。
まえ
はら
かね
お前 ら に 払う 金 なんか
いちもん
びた一文 ない!
わ
もくもく れ ん
分かった ぞ 。 目 目 連 は
じぶん
さ と
あ
自分 の 里 を 荒らされて
す
住む ところ が
なくなって しまった んだ。
それ で この うち に
し かえ
き
仕返し に 来た んだ。
わけ
き
お
はら
訳 も 聞か ず に 追い払って
わる
悪い こと を した のう。
ね が
お 願い です。
いま
おそ
今 から でも 遅く ありません。
もくもく れ ん
もくれん
さ と
目 目 連 の ため に 木蓮 の 里 を
もと
元どおりに して やって ください。
い
バカ を 言っちゃ いか ん。
ながねん
ちょきん
こ
長年 の 貯金 を つぎ込んで
た
べっそう
建てた 別荘 な んだ ぞ。
でも そうして あげ ない と
もくもく れ ん
いつ また 目 目 連 が やってくる か
わ
分かりません。
ようかい ば なし
だから そんな 妖怪 話 なんか・
しん
信じ ないって
い
言ってる だろう が もう!
で
出てって くれ。
は は
(母 )あなた!
あね
(姉 )やめて パパ!
きたろう
鬼 太郎 さん は
わたし
たす
私 たち を 助けて くれた の よ!
わたし
し
そんな こと 私 は 知ら ん!
いじょう
はな
これ 以上 話して も
ムダ の ようじゃ。
もくもく れ ん
もくれん
き
(目 目 連 )ああ 木蓮 の 木 だ!
たか
チクショー 高かった のに な…。
わ
や
パパ の 分からず屋!
ちち
(父 )えっ?
たす
き
せっかく 助け に 来て くれた
きたろう
鬼 太郎 さん を
お
かえ
なんで 追い返しちゃった の よ!
ようかい ば なし
あんな ヤツ ら の 妖怪 話 なんか
しん
まち が
信じる ほう が 間違って いる んだ!
もくもく れ ん
ほんとう
目 目 連 は 本当に いたんだ!
おそ
きっと また 襲って くるわ。
し
知ら ない から ね!
そし たら パパ が ズドン だ。
こ
あなた 子ども に
おそ
い
そんな 恐ろしい こと 言わ ないで!
ね が
パパ お 願い!
もくもく れ ん
あやま
パパ 目 目 連 に 謝って
もくれん
さ と
もと
もど
木蓮 の 里 を 元 に 戻して あげて よ。
ああ もう いいかげんに しろ!
は は
(母 )あなた!
とう
父さん
もくもく れ ん
いまごろ
にんげん かい
目 目 連 今頃 は まだ 人間 界 を
さまよって いる んでしょう ね。
うん そうじゃ な。
お
やけ を 起こさ なきゃ
いいん です が…。
もくもく れ ん
ご え
(目 目 連 の うめき声)
もくもく れ ん
(目 目 連 )ハァ…。
もくもく れ ん
ご え
(目 目 連 の うめき声)
(クラクション)
もくもく れ ん
ご え
(目 目 連 の うめき声)
だんせい
くちぶえ
(男性 の 口笛)
だんせい
なん
(男性 )な … 何 だ?・
なん
な … 何 な んだ こりゃ。・
まえ
み
ま … 前 が 見え ねえ!・
ああっ…
たす
た … 助けて くれ ー!
まあ こんな もん じゃ ろ。
おんせん
やっと 温泉 に つかれる な。
ありゃ…。
むすめ
たいへん
きたろう
(ねこ 娘 )大変 よ 鬼 太郎!
まち
あ
街 が メチャクチャ 荒らされて て
さわ
すごい 騒ぎ よ。
いったん
(一 反 もめん)
もくもく れ ん
しわざ
目 目 連 の 仕業 で ご わす。
なん
何 だって?
あらわ
とうとう 現れた か。
いったん
まち
いそ
一 反 もめん 街 へ 急いで くれ。
いったん
わ
(一 反 もめん )分かり も した。
むすめ
すな
ばば あ
し
ねこ 娘 は 砂 かけ 婆 に 知らせて
ようかい
も
妖怪 カメラ を 持ってきて くれ。
ようかい
妖怪 カメラ?
ようかい
妖怪 カメラ で どう する ん です か?
いま
わ
今に 分かる。
いそ
とにかく 急ぐ んじゃ!
はい よ!
たの
いったん
頼んだ ぞ 一 反 もめん。
いったん
(一 反 もめん )うん?・
ああ あれ で ご わす!
うん ? ああっ!
とう
父さん…。
こりゃ あ ひどい。
なん
何て こと じゃ…。
きたろう
鬼 太郎 あれ じゃ!
うん?
しわざ
あの トラック の 仕業 じゃ。
なんで トラック が
ぼうそう
暴走 した んだろう?
はや
もくもく れ ん
さ が
とにかく 早く 目 目 連 を 捜さ ない と。
もくもく れ ん
目 目 連!
もくもく れ ん
どこ に いる んだ ? 目 目 連!
はなうた
(鼻歌)
おとこ
ねずみ 男 だ。
まぎ
あいつ め どさくさ に 紛れて…。
おとこ
こら ねずみ 男!
きたろう
ゲッ … 鬼 太郎!
せいぎ
みかた
正義 の 味方 に なった んじゃ
なかった の か?
せいぎ
みかた
正義 の 味方?
ああ あれ は さっき で やめ やめ。
て
と
ば や
こっち の ほう が 手っ取り早く
お まん ま に ありつける もん ね。
まえ
お前って ヤツ は…。
おれ
せっきょう
まえ
ケッ 俺 に 説教 する 前 に よ
せいぎ
ようかい
おめでたい 正義 の 妖怪 は
あの トラック を なんとか し なきゃ
いけ ね えんじゃ ねえ の か?
えっ?
ま
あっ待て!
(クラクション)
うんてんしゅ
どうした ん だ ? 運転手 は。
だれ
なに ? 誰 も いない!
もくもく れ ん
あっ目 目 連 だ!
なぜ じゃ?
や さ
もくもく れ ん
あの 優しい はずの 目 目 連 が
こんな ひどい こと を
し なきゃ なら ん のじゃ。
とう
もくもく れ ん
め
父さん 目 目 連 の 目 が
じゅうけつ
ひどく 充血 して います。
なに
わけ
ち が
きっと 何 か 訳 が ある に 違いない。
うわ あっ!
おこ
すごい 怒ってる!
もくもく れ ん
おこ
目 目 連 が カンカン に 怒って いる。
きたろう
はや
鬼 太郎 早く
と
あの トラック を 止める んじゃ。
いそ
いったん
急げ 一 反 もめん!
いったん
がって ん
(一 反 もめん )合点 で ご わす!
うわ あっ!
いったん
(一 反 もめん )す まん で ご わす。
あ
あんなに スピード を 上げて
い
どこ へ 行く つもりじゃ?
がっこう
うわっ学校 が!
たいへん
大変だ ! このまま だ と
がっこう
つ
こ
学校 に 突っ込んで しまう…。
なん
何て こと じゃ。
もくもく れ ん
やめろ 目 目 連!
と
トラック を 止める んだ!
と
もくもく れ ん
トラック を 止めろ 目 目 連!
うわっ。
(ぬり かべ )ぬり かべ!
やった ぞ ぬり かべ!
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆)
むすめ
ねこ 娘 チャンス じゃ。・
ようかい
妖怪 カメラ で
もくもく れ ん
しゃしん
と
目 目 連 を 写真 に 閉じこめろ!
はい よ 。 ぬり かべ!
(ぬり かべ )ぬり かべ…。
おん
(シャッター 音)
き
トラック が 消えた。
もくもく れ ん
いっしょ
ようかい
目 目 連 と 一緒に この 妖怪 カメラ の
しゃしん
と
写真 に 閉じこめた の よ。・
あれ~!?
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆 )おかしい…。
もくもく れ ん
すがた
目 目 連 の 姿 が ない。
そんな バカな…。
うん?
むすめ
すな
ばば あ
(ねこ 娘 ・砂 かけ 婆 )うん?
なん
な … 何 じゃ あれ は?
じしん
地震 で も ない のに
ゆ
あの ビル だけ が 揺れて いる ぞ。
もくもく れ ん
ハッ 目 目 連 じゃ!
ああっ!
もくもく れ ん
目 目 連!
かんいっぱつ
間一髪 で トラック から
ぬ
だ
抜け出した んだ な。
ひとびと
ひめい
(人々 の 悲鳴)
じょせい
たす
(女性 1)助けて ー!
じょせい
こわ
(女性 2)怖い よ。
じょせい
めだま
(女性 1)目玉 の おばけ だ ー!・
たす
助けて ー!
むすめ
はや
しゃしん
ねこ 娘 早く 写真 を!
むすめ
(ねこ 娘 )よし!
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆 )ダメじゃ!
むすめ
(ねこ 娘 )えっ?
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆)
いま
ようかい
つか
今 妖怪 カメラ を 使う と・
のこ
ビル に 残って いる
かんけい
にんげん
関係ない 人間 たち まで・
ま
ぞ
しゃしん
なか
巻き添え に して 写真 の 中 に
と
閉じこめて しまう こと に なる ぞ。
むすめ
(ねこ 娘 )でも このまま だ と
たお
あの ビル 倒れちゃ うわ よ!
クソッ しかたがない。
い
いったん
行く ぞ 一 反 もめん!
いったん
(一 反 もめん )は いなっ!
もくもく れ ん
め
あっ目 目 連 の 目 が
あか
ますます 赤く なって いる。
かわいそうじゃ が
ここ は とにかく
しず
ヤツ を 鎮める しか ない ぞ
きたろう
鬼 太郎。
とう
はい 父さん。
これ で どう だ!
ゆる
もくもく れ ん
許せよ 目 目 連。
はなし
き
話 は あと で 聞いて やる!
もくもく れ ん
ご え
(目 目 連 の うめき声)
き
おおっ消えた ぞ。
もくもく れ ん
き
目 目 連 どこ へ 消えた?
むすめ
きたろう
・(ねこ 娘 )鬼 太郎!
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆 )あそこ じゃ!
えっ… あっ!
もくもく れ ん
な
ご え
(目 目 連 の 泣き声)
もくもく れ ん
目 目 連…。
いったん
きたろう
こうげき
(一 反 もめん )鬼 太郎 の 攻撃 で
そうとう
よわ
相当 弱った ようで ご わす。
もくもく れ ん
な
ご え
(目 目 連 の 泣き声)
もくもく れ ん
い
き
目 目 連 どこ へ 行く 気 だろう?
さき
なに
あ
ち
この先 は 何も ない 荒れ地 じゃ。
もくもく れ ん
の
うつ
目 目 連 が 乗り 移れる もの は
なん
何にも ない ぞ。
か
おと
(に おい を 嗅ぐ 音)
の
うつ
いや まだ 乗り 移れる もの が
あった わ。
なん
え えっ何 じゃ と!?
た
おと
(食べる 音)
うーん…。
むすめ
よくば
おとこ
(ねこ 娘 )この 欲張り ねずみ 男!
だれ
おれ
よ
だ … 誰 か 俺 の こと 呼んだ か?
シェ~!
なん
おど
何 だ 脅かし や がって!
ようかい
マヌケ な 妖怪 さん たち かい。
いちどう
(一同 )う う…。
ああっと と と と … ダメだ よ。
おれ さま
まえ
なかま
俺 様 は お前 ら の 仲間 じゃ
ねえ んだから
み
ふくろ
そんなに 見つめたって この 袋 の
なかみ
わ
中身 は 分けて やら ねえ から な。
いちどう
(一同 )む う…。
なん
何 だ よ。
おれ
かお
なん
つ
俺 の 顔 に 何 か 付いて ん の か よ!
かお
顔 じゃ ない。
まえ
からだ
もくもく れ ん
お前 の 体 は 目 目 連 だらけ だ ぞ。
なに!?
あら ら…。
くる
フンッ … く … 苦しい
たす
た … 助けて…。
こりゃ ちょうど い いわい。
あいて
おとこ
相手 は ねずみ 男 じゃ。
もくもく れ ん
えんりょ
い
目 目 連 遠慮 は 要らん。
さい
この際 ついでに
おとこ
ねずみ 男 を とっちめて やれ!
くる
たす
く ぅ … 苦しい 助けて くれ!
ね が
お … お 願い だ…。
おれ
なんで 俺 ばっかり…。
(ぬり かべ )ぬり かべ!
すな
砂 かけ!
ああっああっ…。
もくもく れ ん
ご え
(目 目 連 の うめき声)
むすめ
(ねこ 娘 )これ は おまけ よ!
ひ ゃ ーっや … やめて くれ!
おれ
なかま
俺 たち 仲間 じゃ ねえ かよ。
ちょうし
おとこ
調子 いい ぞ ねずみ 男。
しばらく
ようかい
なか
はんせい
この 妖怪 カメラ の 中 で 反省 しろ!
いっけん らくちゃく
とう
これ で 一 件 落着 で すね 父さん。
ほら。
え えっ? どれ どれ?
なん
おとこ
かっこう
何 じゃ この ねずみ 男 の 格好 は。
いちどう
わら
ご え
(一同 の 笑い声)
かえ
じゃ 帰る と する か。
あね
ま
きたろう
・(姉 )待って 鬼 太郎 さん!
んっ。
アハハハ…。
おとうと
もくもく れ ん
(弟 )パパ が 目 目 連 さん に
あやま
謝りたいって。
あの あと
こ
しか
子ども たち に 叱ら れ まして ね。
ほんとう
まさか 本当に
ようかい
す
妖怪 が 住んで いた と は
おも
思わ なかった ん です。・
いま
さわ
わ
今 の 騒ぎ で 分かりました。
もくもく れ ん
おとなしい 目 目 連 さん は
もくれん
さ と
こわ
木蓮 の 里 が 壊された こと を
かな
こんなに も 悲しんで いた ん です ね。
やくそく
パパ が 約束 して くれた の。
もくれん
さ と
木蓮 の 里 を すっかり
もと
元どおりに して くれるって。
よかった。
とう
よかった ね 父さん。
はなし
き
もくもく れ ん
この 話 を 聞いたら 目 目 連
わる
もう 悪 さ は し ない でしょう。
ここ から
もくもく れ ん
だ
目 目 連 を 出して あげよう よ。
うん それ が いい。
ああっ…。
あね
もくもく れ ん
(姉 )目 目 連 さん が!
ちち
(父 )えっえ えっ…。
もくもく れ ん
はなし
き
(目 目 連 )話 は 聞いて たよ。