「縁 」を 大切に する 生き 方
「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう
その こと に よって 新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです
ペンネーム は まさ ん
36 歳 男性 から いただいた ご 相談 です
10 月 の 下旬 に
従妹
長男 長女 二女 の 3 人 の うち の 長女 が 結婚 する こと に なりました 招待 状 も 家族 全員 の 名 で 来て おりました しかし 私 は 従妹 と は あまり 話した こと が なく
小さい 頃 遊んだ 思い出 しか ありません そういった こと も あり 、 つき合い が 薄い のに 結婚 式 に 参加 する こと に 気 が 進みません でした ただ 両親 は 「 参加 する の が 常識 だ 」 と 言いました また
「 姓 も 変わり 今後 本当に いつ 会える か 分から ない し 」
「 もしかしたら 会う こと は ない だろう 親戚 に いちばん 近い の が 我々 だ し ここ は 会う べきだ 」
「 どうしても 行け ない と いう 理由 が ある なら 正当な 理由 が いる 」
と も 言いました 会社 が 忙しい から と か 個人 の 都合 と か で は ダメ の ようです
従妹って な んな んでしょう ね 私 に は 従妹 の 存在 の 意味 が 分かりません 単に 「 両親 の 兄弟 の 子供 だ から 関係ない 」 と も 思って います ただ 参加 し ない と 気まずい と いう の は ある ので 結局 、 参加 する こと に なりました が どうも 納得 が いきま せ ん なぜ 行か なければ なら ない の か 理由 を 教えて ほしい です
仏教 の 言葉 の なか に
「 縁起 」 と いう 教え が あります 縁起 これ は 、 私 たち は
さまざまな
関係 を 生きて いる と
いう 意味 です
「 私 」 と いう 絶対 的な
存在 と いう もの は
この 世の中 に は 存在 し ない と いう の が 仏教 の
科学 的な 分析 です
「 私 」 と いう もの は 常に
誰 か と の 、 なにかと の 、 関係 の なか に おいて
存在 する
それ が 仏教 の 存在 論 です
少し 難しい もの の 言い 方 かも しれません が 考えて みて ください もし 、 はま さん が
「 自分 の 自己 紹介 を して ください 」 と 言わ れた とき に
はま さん は
どう 自分 を 紹介 する でしょう ?
おそらく
私 の 名前 は ○○×× で
そして 、 どこ どこ の 会社 に 勤めて
どこ どこ の 大学 を 出て
どこ どこ の 学校 を 出て
そして 趣味 は ○○ で
子供 は 3 人 いて
乗って いる 車 は ○○ で
休み の 日 は どういう こと を して いて
と 、 延々と いろいろな 説明 を たぶん する と 思う んです けれども
それ は なにひとつ 、 はま さん と いう 存在 を
証明 する もの で は ない
はま さん の 関係 を 述べて いる だけ
と いう こと が 分かります か ? 私 が 私 の 自己 紹介 を 簡単に して みます 私 は 愛知 県 小牧 市 と いう ところ に 540 年 続く 福 厳 寺 と いう お 寺 の 第 31 代 目 の 住職 で
今 私 が 語った こと は 全部
私 と 私 の お 寺 の 関係 を
話して いる だけ であって
私 の こと で は ない
私 、 大 愚 元 勝 と いう 人間 は
両親 の 間 に 生まれて
3 人 兄弟 の 、 私 、 次男 な んです けれども
2 番 目 で
そう やって 今 の フレーズ も そう です
私 の こと で は なくて 、 私 の 外 に ある 私 と なにかと の 関係 を 語って いる だけ
私 が 乗って いる クルマ は 軽 トラック で
「 軽 トラック で 」 と いう と ちょっと カッコ悪い ので 仮に メルセデスベンツ で
これ も そう 、 私 と 関係 が ない で すね
私 の 持って いる もの を 言って いる だけ
私 の 家内 は どこ どこ で 生まれて 、 どこ どこ で …
これ も 私 で は ない 、 私 以外 の もの を 話して いる
はま さん 、 自分 の 自己 紹介 を 書いて みて ください
おそらく 10 ページ 分
原稿 用紙 10 ページ 分 書こう が 、30 ページ 分 書こう が
100 ページ 分 書こう が 、10000 ページ 分 書こう が
書いて も 書いて も それ は すべて 全部 は まさ ん 自身 の こと で は なくて
はま さん と はま さん が
つくって いる 関係 の こと を 書いて いる はずです
仏教 で は これ を 「 縁起 」 と いいます 人間 は 、 誰ひとり 、 なにひとつ 、 それ 単体 で それ も ひと つ で
絶対 的に 存在 して いる と いう もの は ない
時々刻々 と 変化 する 時間 の なか を
さまざまな もの と の
関係 性 を 生きて いる
それ が 仏教 で の 存在 論 です
ちょっと 難しい 話 に なった かも しれません なに が 言いたい か ? と いう と はま さん の 問題 は
「 縁 」 と いう もの の なか に 自分 が 生きて いる んだ と いう こと が
分かって いない と いう こと 私 たち は 生まれて から さまざまな 縁 に 守ら れ
縁 に
それ を 意識 する 、 して いない は 別 と して も 縁 に 育まれて きました オギャー と 生まれたら その 両親 と の 縁 は 血縁 と 言わ れます そして 、 生まれ育った 生まれた その 地域 、 大概 は そこ で 育ち
そして 、 その 地域 の 学校 に 行きます その 地域 の 幼稚園 であったり 保育 園 であったり 学校 に 行く そこ で また 新たな 関係 が できる わけです
その
学校 で の 関係 あるいは 地域 と の 関係
近所 の おばさん であったり
それ を 、 地域 の 関係 の こと を 地縁 と 言います 学校 に 行って 友達 が できたり すれば それ を 学 縁 と 言って いい の かも しれません 学ぶ と いう こと を きっかけ に 学校 に 行った こと を きっかけ に できた さまざまな ご 縁
学校 を 卒業 して 今度 、 会社 に 就職 を すれば
その 会社 で また
新たな 人間 関係 が 会社 の コミュニティ の なか で できます これ を 社 縁 と 言って も いい かも しれません あまり 意識 して いません が 私 たち は 日本 国 と いう ところ に 住んで います から 日本 の 国 に 対して 税金 を 納め 義務 を 果たす こと に よって 国 から 守られて います ね 海外 に 行く と パスポート と いう もの が いかに 重要 か 分かります 財布 より も パスポート です パスポート が なければ あなた は どこ の ○○ だ と いう こと を
証明 する もの が ない わけです 日本 国 に よって 担保 されて いる んです それ が そのように 私 たち は それ を 望んで いて も 望んで い なくて も
さまざまな 縁 と いう もの の なか で 生きて いる と いう こと
はま さん が 今回
その 従妹 の 結婚 式 に 出る か 出 ない か
これ は
もう 結婚 式 、 お 答え して いる タイミング で 終わって しまって いる かも しれません が どう なさった か 分かりません が 同じ ような お 悩み を 持って いらっしゃる 方 が いれば ぜひ 自分 事 と して 聞いて いただきたい んです けれども 結婚 式 と いう こと に よって 初めて 「 自分 に 従妹 が いる 」 と いう こと が より はっきり した わけです
小さい とき は そんな 経験 が ある と いう こと な んです けれど
これ は 、 ひと つ の 血縁 です
はま さん の 問題 は
縁 と いう もの を
あまり 認識 して いない と いう か 縁 と いう もの に 私 たち は 生きて いる んだ すべて 縁 と いう 関係 を 生きて いる んだ と いう こと を
理解 して いない 、 ここ が 問題 な んです 冠婚 葬祭 の とき に 親戚 が 集まる 理由 は 冠婚 葬祭 な んです
だから な んです
裏を返せば 冠婚 葬祭 でも なければ
血縁 関係 に ある 人 たち は あまり 集まら ないで す よ ね
家族 だって そう です よ 、 下手 すれば
家族 だって
子供 が 、 自分 の 子供 が 自分 と 一緒に いる と いう 年齢 は
10 歳 ぐらい まで で は ないで す か ? あと 子供 たち 、 ほとんど 家 に いないで すよ お 父さん も 、 子供 たち も 会社 に 勤めて みえる 人 は
家庭 より も 外 に いる 時間 の ほう が 長い はずな んです
下手 すれば ね
それ で 、 家 に いる 間 は ほとんど 寝て います から です から 実は 私 たち は その 冠婚 葬祭
お 葬式 であったり と か 結婚 式 であったり と いう とき に 初めて
「 あ 、 この 人 が 」
「 お 父さん と お母さん の 親戚 な んだ 」 と か 血縁 、 こういう つながり が ある んだ と いう こと を 認識 して いく わけです
私 、 お 寺 に います でしょ ? 小さい とき から ずっと お 寺 で 育って います この お 寺 に ずっと いて 感じる こと は お 坊さん と いう の は 面白い 仕事 な んです よ
お 坊さん と は 面白い 仕事 で なに が 面白い の か ? と いったら
人 の 亡くなった 行事
人 が 亡くなった と いう こと に 関する 行事 と か きっかけ で
みなさん と 接する んです よ 、 今 の 現状 を いう と
お 葬式 が あった と か 法事 が あった と か
お 通夜 が あった と か そういう きっかけ で 普段 は あまり
菩提寺 の 住職 と して あまり みなさん と 普段 から かかわり が
しょっちゅう ある わけで は ない んです けれど
そういった 冠婚 葬祭 と いう こと を きっかけ に
私 は 皆さん 一般 の 家 の 人 たち と
お 檀 家 さん たち と いいます か 会員 さん たち と 関わる ので よけい 思う んです けれども この お 坊さん が
冠婚 葬祭 の とき に 出かけて いって とくに 葬儀 と か 法事 と か あった とき に 出かけて いって
そして
家 と いう もの を 客観 的に なか に 入り込んで 見る こと が できる んです
そう です ね
たとえば お 通夜 に いく 、 お 葬式 に いく 、 法事 に いく
そう する と 普段 お 会い した こと が ない
たとえば
梶田 さん であれば 梶田 さん と いう お家 の
家 の お 父さん 、 お母さん お じいちゃん 、 おばあ ちゃん 、 孫 たち 、 親戚 一同 を 会して 見る わけです そう する と 家 と いう もの の つながり と いう もの が はっきり 見えます 「 ああ 、 これ は 親戚 の おじさん と あまり よく ない な 」 と か 、 いろいろな こと が 見える わけです そう やってこ れ まで 何 千 と いう 家 に 上がり こんで
見せて いただく わけです よ ね
そこ で 、 その 家 の 状況 と か
その 家 の 関係 と いう もの を
もう
第三者 と して 見る ので 、 冷静に
いろんな こと が 見える んです 、 そこ から
それ で 、 確実に 言える こと は なに か ? と いったら
普段 から 交流 が ある とかい ない と か
そういう こと で は なく
家 と いう もの の つながり
ファミリー の つながり を
たまに 会った とき に 冠婚 葬祭 ぐらい の とき に しか 会わ ない んです けれども
でも たまに 会った とき に
とても 大切 に でも その 縁 を 育もう と して いる 家 と いう の は
家 が 栄えて います そして この 縁 を 「 普段 会う こと が ねえ 、 うる せ え 親戚 の おじさん 」 と か 「 めん どくせ え 」 と 思って いる
そういう 家 は 繁栄 しません どちら か と いう と 衰退 して いきます これ も 間違い ないで す 私 、 何 十 年 も 見て います から 不思議な んです けれど 縁 を ぶち 切り に する 人 と いう の は
その 縁 が 普段 つき合い が ある と か ない と か よく 知っている と か
そんな こと は どちら でも いいん です
でも 両親 の 兄弟
その 兄弟 、 たまたま 両親 の 兄弟 であった と いう 関係 が できる わけです
この 関係 と いう もの を
「 お 父さん の 兄弟 の 子供 な んだ 」 と
まったく 知ら ない 人 で は 、 その 段階 で ない んだ
まったく 関係ない 人 で は ない んだ
血縁 と は 濃い です から ね
無意識 の なか で 同じ DNA を 受け継ぎ あって いる わけです から
でも 、 それ を
意識 づけ あう
「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう
その こと に よって
新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです
これ を ぶち 切り に 自分 から ぶち 切り に する と いう こと は
徳 を 損じます これ 、 決して 日本 だけ に 限ら ず 世界中 の 家 を 見て いて も 同じです
中国 に 行って も イタリア に 行って も アメリカ に 行って も
アメリカ 人 なんか とくに そう です ね
すごく 血縁 を 大事に します よ だって バラバラ に 新 天地 に 渡って きた 人 たち な ので よけい ファミリー と いう もの を ものすごく 大事に します アメリカ に おいて クリスマス は 大切です よ ね なぜ です か ? ファミリー が みんな 、 なに を おいて も 集まって きて
自分 たち の 関係 性 と いう もの を 確認 し あう んです
結婚 式 に 行ったら 分かる と 思います 親族 紹介 と いう もの が あります よ ね ? 結婚 式 に おいて 親族 の 役割 は なに か ?
結婚 する 本人 が ただ ハッピー と いう だけ で は ない んです よ
結婚 式 を やる と いう 理由 は 、 その 結婚 式 に おいて
「 これ が 新郎 の おば です 、 新郎 の おじ です 」 紹介 して 挨拶 する わけで は ないで す か
あれ が 大事な んです
人間 は ひと り で 生きて いく こと が できません 人 と 人 と の 関係 に おいて 生きて いく そういう 存在 です 人 と 人 と の 関係 に おいて 初めて 生きて いく こと が できる 存在 な んです
ですから それ が どんな ご 縁 であれ
縁 あった 人 を 大切に して いく
縁 の あった 人 を 大切に して いく
これ が 幸せに なって いく 人 の 生き 方 です
多く の 人 と の 関係 と いう もの を 持とう と 思ったら
自分 の わがまま も 抑え なければ いけない
ほか の 人 の 話 も 上手に 聞いて あげ なければ いけない
そして ほか の 人 が 喜んで もらえる ような 発言 を しなければ いけない 面倒くさい で すよ 、 大変です よ でも それ が 関係 です でも そう やって
関係 を 、 より 良い 関係 を 自分 の まわり に いろいろ と 築いて いく と いう こと が 上手な 人 は
必ず ビジネス も うまく いきます そう です よ ね ? ビジネス も 人様 と の 関係 づくり です
家庭 も うまく いきます 、 そう です よ ね ? 私 が 言いたい こと は なに か ? 処方箋 は なに か ? と いう と
ぜひ 、 その
結婚 式 に
「 どうしても 行け ない 」 と いう 理由 が ある んだったら 別
「 どうしても 行き たく ない 」 と いう 理由 が ある んだったら
それ も また 一考 だ と 思います が 「 とくに 関係 を 感じ ない から 」 と いって 行か ない と いう の は これ 、 人間 の ご 縁 を 自分 から ぶち 切り に して いる と いう
私 から 言えば 自分 で 自分 から 自分 の 徳 を 損じて いる 行為 だ と
言わ ざる を 得 ないで す
もったいない
私 たち は 今 日本 で 、 とても 平和な 時代 を 生きてます でも どこ で 震災 が 起きる か 分から ない 戦争 が 起きる か 分から ない
こういった とき に 縁 を ぶち 切り に して きた 人 と いう の は
人 から 助けられる こと が ありません それ は 歴史 が 証明 して います でも それ が 血縁 であれ 地縁 であれ 学 縁 であれ 社 縁 であれ どんな もの であって も いい
そういう 関係 を 大切に して きた 人 は
もし なに か いざ こと が 起きた とき に
必ず 自分 が 大切に して きた ご 縁 から 助けられます お 寺 に いる と 本当に その こと を 感じます 私 も 何度 も そういう 話 を して いる から
ひょっとしたら ご存知 かも しれません が 私 は お 寺 で 育ちました この 福 厳 寺 と いう お 寺 で 育ちました でも 思春期 に おいて 自分 の 進路 を 選択 して いく 時期 に おいて
自分 が 絶対 に なり たく ない もの が あった それ は お 坊さん です
お 寺 に 絶対 に 戻って き たく なかった
だから 外 へ 出て 行って いろいろな こと を やりました よ いろんな こと を やりました でも 、 行った 先々 で
縁 と いう もの の 力 を 感じ
感ぜ ざる を 得 なかった と いう 出来事
その 縁 に 助けられた ものすごく たくさんの 縁 に 助けられました 私 も 昔 、 若き 頃 は
縁 と いう もの を う ざった く 感じて
親 の 縁
友達 の 縁 、 学校 の 縁 、 先生 の 縁
とにかく 私 、 若い 頃 誰 も 知ら ない ところ に 行き たかった んです
小さい とき から 「 お 寺 の 子 」 と いって
お 寺 の 子だから 勉強 も でき なければ いけない
お 寺 の 子だから 素行 も 良く なければ いけない
「 お 寺 の 子 な のに これ を やって いる の ? 「 お 寺 の 子 な のに そんなに 髪 の 毛 を 伸ばして いる の ? 」 と か
どうでも いい こと まで いろんな こと を いろんな 人 が 言う んです よ
狭い 地域 です から
それ が 嫌で しょうがなかった
だから それ を 全部 切って
誰 も 私 の こと を 知ら ない 土地 に 行って 宇宙 に まで 行って
誰 も 知ら ない ところ で 生きて いきたい と いう こと を 思春期 の とき に ずっと 思って いました だから 外国 まで 飛び出して 行って
よそ で いろんな 誰 も 知ら ない ところ で
誰 に も なにも 言わ ず に ひと り で 出て 行って
自分 ひと り で 生きよう と 思って いました でも
出て 行った 先 で
自分 が 育って きた さまざまな 縁 に こんなに も 助けられて 私 は 今 まで 生きて いた の か と いう こと を 思い知った 出来事 が
とにかく たくさん あった んです
たとえば
私 、 東京 に 出て 行って 、 大学 に 出て 行った とき に
とても お 金 が なかったり
それ から 自分 が 学校 の 勉強 と いう もの が つまらなかったり
なに を して いい か 分から ない と 迷って いた 時期 が あった んです
その とき に
たまたま ね
授業
ふらふら と いろいろな 授業 ほか の 学部 の 授業 と かも 出て
なに か 自分 が 興味 を ひか れる こと を 探して いた 時期 が あった んです けれども
その 時期 に ある 先生 の 講義 が 面白い と 思って
その 先生 の ところ に 出かけて いった んです
そ したら
その 先生 と 話 を して 「 先生 の 講義 、 すごく 面白かった ので 」 と いう こと で
ちょっと お 話さ せて いただいて
そう したら その 先生 は
私 の 師匠 が 昔
東京 で 駒沢 大学 の 先生 を して いた 時期 が ある んです けれど
講師 を して いた 時期 が 、 その とき に
私 の 師匠 の 授業 を とって いた 人だった んです よ
その 人 が 今 、 教授 に なって おら れた んです
それ で
「 ああ 、 息子 さん でした か 」 と 言われて 「 あの 、 本当に 先生 に は いろいろ と お 世話に なりました 」 と いう こと で ものすごく 喜んで いただいて
「 ああ 、 ここ へ 来て まで 」
「 親父 の 、 師匠 の 影響 が ある んだ 」 と いう こと で びっくり した んです けれど
その 先生 から
「 こういう 研究 会 に 出て み なさい 」 と か
なんか 、 その 先生 から 電話 が かかって きて アパート に
「 今日 、 な に やって る んだ ? 」 と
「 もし 時間 が あれば お 昼 に 私 の 研究 室 に 来 なさい 」
と 呼んで いただいて
行って 、 そして
カツ 丼 を ご馳走 に なったり と か
ものすごく その 先生 から いろいろな ヒント を いただいたり
その 先生 に
自分 の 担当 教授 ゼミ の 担当 教授 に は 聞け ない こと を
相談 さ せて もらって り 、 教えて もらったり
本当に 可愛がって いただいた と いう 思い が あったり
まあ でも 、 とにかく それ も
私 が 絶対 逃れたい と 思って いた 師匠 の 縁 と いう か 親 の 縁 と いう か そういう もの から 逃れた はずな のに 、 その先 に かつて 何 十 年 前 に 師匠 が つくった
縁 に 助けられた と いう ひと つ の 例 な んです けれども
本当に
世の中 どんどん 出て 行けば 出て 行く ほど
そういった 、 どこ で どういう ご 縁 に 自分 が 助けられる の か 分から ない と いう こと が 本当に たくさん ある んです ですから
これ は
なに か そういった 研究 が ある わけで は ない んです けれど
これ まで の 私 の 人生 経験 も 含めて
それ から また 僧侶 と いう 立場 で
多く の 家 と いう もの を 見て
家 の 繁栄 、 興隆
それ から 、 いろいろな 人生 と いう もの を やっぱり お 寺 に いる と 見 させて いただける んです
この 福 厳 寺 の
お 檀 家 さん と いう か 会員 さん の なか に は
日本 の 長者 番付 に のって いる ような 大 富豪 の 家 も あれば
某 ○○ 組 系 の
裏 社会 の
人 の お 檀 家 さん まで あります でも 、 そういった いろんな 家 、 いろんな 人生
いろんな 人間 ドラマ と いう もの を 見 させて いただく なか で
確実に 共通 して 言える こと が ある 、 それ は
自分 の いただいた 縁 と いう もの を
自分 から
なに か の 致し方ない 理由 が あって であれば それ は 仕方 が ない と 思う んです
でも 、 そう で なく
自分 から 「 よく 知ら ない 」 と いう 理由 だけ で
自分 から 縁 を 切って いく
そういう 生き 方 を して いる 人 が
将来 に おいて
得 を する こと は ない
それ は 事実 です
な ので ぜひ
「 なんか 、 従妹 の 結婚 式 なんて よく 知ら ない の に なんで ? 」 と いう んです けれども
行って みたら そこ で
昔 懐かしき 、 遊んだ とき の こと を 思って くれたり
逆に
小さい とき 自分 が 忘れて しまった ような 姿 と か
「 こう じゃ ない ? 」 と
「 昔 こう だった じゃ ない こんな ところ あった じゃ ない 」 と
「 昔 、 俺 そんな ん だった の か な ? 」 と いう こと を 教えて いただいて
あるいは 、 そういった ところ で また いろいろな 関係 が できて
そして 自分 の 子ども を 助けて もらったり
逆に 自分 の 子供 が いざというとき に そちら を 助けたり
どこ で 、 どういう 縁 が ある か 分から ない んです よ
「 それ を 自分 から 切って いく と いう こと は もったいない 」 と いう こと です
ですから どう か
これ は なに か そういう 科学 的な 根拠 が ある わけで は ない んです けども
私 の これ まで の 経験 から 言わ せて いただく と
縁 を ぶち 切り に して 生きる と いう 生き 方 に
自分 から 縁 を 切って いく と いう 生き 方 に
幸せな
喜び が ある か ? と いったら
そう で は ない と いう こと
ですから どう か
冠婚 葬祭 が ある から
血縁 と いう もの を 改めて 認識 する んです
ですから どう か この きっかけ に
ご 両親 の 話 に 乗って
「 常識 だ 」 と か 「 常識 で は ない 」 と か いう 話 で は なくて
やっぱり そこ へ ご 両親 の
「 なんだか 分から ない けれども 親戚 な んだ から 」 と いう 、 そこ の 言葉 に 乗って
ぜひ の この こ 出かけて いって みる
そして 「 おめでとう 」 と 拍手 して みて ください
きっと 、 そういった なか で
血 の つながって いる
こういう ご 縁 が
自分 に も ある んだ と いう こと が
悪い こと で は ない と 思える と
そういう 体験 が きっと できる と 思います 従妹 に 限ら ず 親戚 に 限ら ず 自分 が 放っておいたって 、 ひとりぼっち の 自分 が なに か で いただいた ご 縁 が ある この 「 ご 縁 を 大切に する 生き 方 」 を する 人 の 方 が
人生 は 幸せに なって いく と いう の が この世 の 法則 の ようです
どうぞ ご 縁 を 大事に 生きて いく
自分 から ぶち 切り に し ない
その ほう が 徳 の ある 生き 方 が できる と いう こと を
知っていた だきたい と 思います 頑張って 従妹 の 結婚 式 、 祝福 して あげて ください