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世界の昔話, 獲物を取られたキツネ

獲物 を 取られた キツネ

獲物 を 取ら れた キツネ

むかし むかし 、 ある 森 に 、 イタズラ 好き の ウサギ が い ました 。 ある 日 の 事 、 キツネ は 狩り に 出かけ ました 。 一 日 中 、 野原 や 山 を かけ回って 、 袋 に いっぱいの 獲物 を 捕まえ ました 。 ♪ おてん と さま は 、 ピッカピカ ♪ 野原 の 風 は 、 そ ー よそ よ ♪ おい ら の 袋 は 、 いっぱいの ぱい キツネ は 、 とても ごきげんです 。 それ を 見た ウサギ は 、 ニヤリ と 笑い ました 。 「 しめ しめ 、 あの 袋 の 獲物 を 横取り して やろう 」 ウサギ は ピョンピョン と 飛び出して 、 道 の 真ん中 に ゴロリ と 寝 ころがる と 、 死んだ ふり を して い ました 。 「 うん ? ・・・ ありゃ 、 こんな 所 に ウサギ が 死んで る 」 ウサギ を 見つけた キツネ は 、 舌 を ペロリ と 出し ました 。 「 まるまる 太って いて 、 うま そうな ウサギ だ な 。 でも 、 今日 は 袋 に いっぱい 獲物 が あった し 、 死んだ ウサギ なんか いら ない や 」 キツネ は ウサギ を 転がした まま 、 スタスタ と 行って しまい ました 。 ウサギ は ヒョッコリ 起きあがる と 、 大急ぎで 森 の 中 を 先回り して キツネ の 先 へ 出 ました 。 「 よいしょ 」 ウサギ は 、 また 死んだ ふり を して 、 道 の 真ん中 へ 寝ころ がり ました 。 しばらく して 、 キツネ が やって 来 ました 。 「 おや ? またまた ウサギ を 見つけた ぞ 」 キツネ は 舌 を ペロリ と 出す と 、 しばらく 考え ました 。 「 今日 は 、 いっぱい 獲物 が ある けど 、 この ウサギ を 置いて 帰る の も もったいない な 。 これ は 明日 の 晩 ご飯 に しよう か な 。 ・・・ そうだ ! さっき の ウサギ は 、 あさって の 晩 ご飯 に しよう 」 そう 思い つく と 、 キツネ は 獲物 の 入った 袋 を 地面 に 置き ました 。 「 引き 返して 、 さっき の ウサギ も 拾って 来る と しよう 」 袋 を 置いた まま キツネ が 走って 行った の を 見て 、 ウサギ は ヒョッコリ と 起きあがり ました 。 「 うまく いった な 。 では キツネ くん 。 これ は ありがたく ちょうだい する よ 」 ウサギ は 獲物 の 入った 袋 を かついで 、 家 へ 帰り ました 。 さて 、 キツネ は と いう と 、 「 おかしい な 。 死んだ ウサギ が 二 匹 と も い なく なった ぞ 。 それ に 、 獲物 の 入った 袋 も 消え ちまった 」 キツネ は 首 を 傾げる と 、 トボトボ と 家 に 帰って 行き ました 。

おしまい


獲物 を 取られた キツネ えもの||とられた|きつね Foxes with prey taken

獲物 を 取ら れた キツネ えもの||とら||きつね

むかし むかし 、 ある 森 に 、 イタズラ 好き の ウサギ が い ました 。 |||しげる||いたずら|すき||うさぎ||| ある 日 の 事 、 キツネ は 狩り に 出かけ ました 。 |ひ||こと|きつね||かり||でかけ| 一 日 中 、 野原 や 山 を かけ回って 、 袋 に いっぱいの 獲物 を 捕まえ ました 。 ひと|ひ|なか|のはら||やま||かけまわって|ふくろ|||えもの||つかまえ| ♪ おてん と さま は 、 ピッカピカ ♪ 野原 の 風 は 、 そ ー よそ よ ♪ おい ら の 袋 は 、 いっぱいの ぱい   キツネ は 、 とても ごきげんです 。 |||||のはら||かぜ|||-||||||ふくろ||||きつね|||ごきげん です ♪ Otento-sama, shiny ♪ The wind in the field is so different ♪ My bag is full of foxes, and it's very nice. それ を 見た ウサギ は 、 ニヤリ と 笑い ました 。 ||みた|うさぎ||||わらい| 「 しめ しめ 、 あの 袋 の 獲物 を 横取り して やろう 」   ウサギ は ピョンピョン と 飛び出して 、 道 の 真ん中 に ゴロリ と 寝 ころがる と 、 死んだ ふり を して い ました 。 |||ふくろ||えもの||よこどり|||うさぎ||||とびだして|どう||まんなか||ごろり||ね|||しんだ||||| 「 うん ? ・・・ ありゃ 、 こんな 所 に ウサギ が 死んで る 」   ウサギ を 見つけた キツネ は 、 舌 を ペロリ と 出し ました 。 ||しょ||うさぎ||しんで||うさぎ||みつけた|きつね||した||ぺろり||だし| 「 まるまる 太って いて 、 うま そうな ウサギ だ な 。 |ふとって|||そう な|うさぎ|| でも 、 今日 は 袋 に いっぱい 獲物 が あった し 、 死んだ ウサギ なんか いら ない や 」   キツネ は ウサギ を 転がした まま 、 スタスタ と 行って しまい ました 。 |きょう||ふくろ|||えもの||||しんだ|うさぎ|||||きつね||うさぎ||ころがした||すたすた||おこなって|| But today there was a lot of prey in the bag and I don't need a dead rabbit. ”The fox went with Stasta with the rabbit rolling. ウサギ は ヒョッコリ 起きあがる と 、 大急ぎで 森 の 中 を 先回り して キツネ の 先 へ 出 ました 。 うさぎ|||おきあがる||おおいそぎで|しげる||なか||さきまわり||きつね||さき||だ| When the rabbit got up, he hurried ahead of the woods and out to the tip of the fox. 「 よいしょ 」   ウサギ は 、 また 死んだ ふり を して 、 道 の 真ん中 へ 寝ころ がり ました 。 よい しょ|うさぎ|||しんだ||||どう||まんなか||ねころ|| しばらく して 、 キツネ が やって 来 ました 。 ||きつね|||らい| 「 おや ? またまた ウサギ を 見つけた ぞ 」   キツネ は 舌 を ペロリ と 出す と 、 しばらく 考え ました 。 |うさぎ||みつけた||きつね||した||ぺろり||だす|||かんがえ| 「 今日 は 、 いっぱい 獲物 が ある けど 、 この ウサギ を 置いて 帰る の も もったいない な 。 きょう|||えもの|||||うさぎ||おいて|かえる|||| これ は 明日 の 晩 ご飯 に しよう か な 。 ||あした||ばん|ごはん|||| ・・・ そうだ ! そう だ さっき の ウサギ は 、 あさって の 晩 ご飯 に しよう 」   そう 思い つく と 、 キツネ は 獲物 の 入った 袋 を 地面 に 置き ました 。 ||うさぎ||||ばん|ごはん||||おもい|||きつね||えもの||はいった|ふくろ||じめん||おき| 「 引き 返して 、 さっき の ウサギ も 拾って 来る と しよう 」   袋 を 置いた まま キツネ が 走って 行った の を 見て 、 ウサギ は ヒョッコリ と 起きあがり ました 。 ひき|かえして|||うさぎ||ひろって|くる|||ふくろ||おいた||きつね||はしって|おこなった|||みて|うさぎ||||おきあがり| 「 うまく いった な 。 では キツネ くん 。 |きつね| これ は ありがたく ちょうだい する よ 」   ウサギ は 獲物 の 入った 袋 を かついで 、 家 へ 帰り ました 。 ||||||うさぎ||えもの||はいった|ふくろ|||いえ||かえり| さて 、 キツネ は と いう と 、 「 おかしい な 。 |きつね|||||| 死んだ ウサギ が 二 匹 と も い なく なった ぞ 。 しんだ|うさぎ||ふた|ひき|||||| There are no more than two dead rabbits. それ に 、 獲物 の 入った 袋 も 消え ちまった 」   キツネ は 首 を 傾げる と 、 トボトボ と 家 に 帰って 行き ました 。 ||えもの||はいった|ふくろ||きえ|ち まった|きつね||くび||かしげる||とぼとぼ||いえ||かえって|いき|

おしまい