三 つ の 願い 事
みっ|||ねがい|こと
Three wishes
三 つ の 願い 事
みっ|||ねがい|こと
Three wishes
むかし むかし 、 イギリス の 小さな 村 の 小さな 家 に 、 ある 夫婦 が 暮らして い ました 。
||いぎりす||ちいさな|むら||ちいさな|いえ|||ふうふ||くらして||
Once upon a time, a couple lived in a small house in a small English village.
今日 の 晩 ご飯 は 、 いつも の ように 薄い スープ と 小さな パン だけ です 。
きょう||ばん|ごはん||||よう に|うすい|すーぷ||ちいさな|ぱん||
Today's supper is just a thin soup and a little bread as usual.
「 さあ 、 いただき ましょう 」 「 ああ 」 その 時 、 トン 、 トン トン 、 トン 、 トン 、 トン と 、 戸 を 叩く 音 が し ました 。
|||||じ|とん|とん|とん|とん|とん|とん||と||たたく|おと|||
"Let's have it." "Ah." At that time, there was a tapping sound, tons, tons tons, tons, tons, tons.
「 あら 、 誰 かしら ?
|だれ|
"Oh, who is it?
」 おかみ さん が 戸 を 開けて みる と 、 背 の 低い 男 が 立って い ました 。
|||と||あけて|||せ||ひくい|おとこ||たって||
When she opened the door, a short man was standing.
「 わたし は 旅 の 者 だ が 、 何 か 食べ物 を わけて もらえ ないで す か ?
||たび||もの|||なん||たべもの||||||
"I'm a traveler, can't I share some food?
」 ちょっと 怪しい 男 です が 、 おかみ さん は ニッコリ 笑って 言い ました 。
|あやしい|おとこ||||||にっこり|わらって|いい|
A little suspicious man, but Mr. Okami smiled and smiled.
「 ちょうど いま 、 ご飯 に する ところ な んです よ 。
||ごはん|||||ん です|
"I'm about to eat now.
と いって も 、 スープ と パン しか あり ませ ん けど 。
|||すーぷ||ぱん|||||
However, I only have soup and bread.
それ で よければ 一緒に どうぞ 」 「 スープ と パン です か 。
|||いっしょに||すーぷ||ぱん||
If so, please come with me." "Soup and bread?
それ は ありがたい 」 男 が 喜んで 家 に 入る と 、 おかみ さん は 自分 たち の スープ と パン を 少し づつ 分けて 男 に ごちそう し ました 。
|||おとこ||よろこんで|いえ||はいる|||||じぶん|||すーぷ||ぱん||すこし||わけて|おとこ||||
"Thanks." When the man gladly entered the house, the wolf feasted on the man with his soup and bread in small portions.
男 は 食べ 終える と 、 夫婦 に 言い ました 。
おとこ||たべ|おえる||ふうふ||いい|
The man told the couple that he had finished eating.
「 ごちそうさま 。
"Feast.
とても 助かり ました 。
|たすかり|
It was very helpful .
食事 の お 礼 に 、 三 つ の 願い 事 を かなえて あげ ましょう 。
しょくじ|||れい||みっ|||ねがい|こと||||
明日 の 朝 に なったら 、 どんな 事 でも 三 つ 願い 事 が かない ます よ 。
あした||あさ||||こと||みっ||ねがい|こと||か ない||
Tomorrow morning, I will make three wishes, whatever they may be.
それでは 、 さよなら 」 そして 男 は 、 出て 行って しまい ました 。
|||おとこ||でて|おこなって||
「 ねえ 、 あなた 。
願い 事 が かなう って 、 本当 かしら ?
ねがい|こと||||ほんとう|
Is it true that wishes come true?
」 「 さあ 、 どう だろう ね 。
" I don't know. I don't know.
まあ 、 朝 に なれば わかる さ 」 夫婦 は そう 言って 、 さっさと ベッド に 入って 寝る 事 に し ました 。
|あさ|||||ふうふ|||いって||べっど||はいって|ねる|こと|||
次の 日 の 朝 に なり ました 。
つぎの|ひ||あさ|||
だんな さん が テーブル に つく と 、 朝 ご飯 は また スープ と パン です 。
|||てーぶる||||あさ|ごはん|||すーぷ||ぱん|
When Danna was on the table, the breakfast was soup and bread again.
だんな さん は つい 、 一 人 言 を 言い ました 。
||||ひと|じん|げん||いい|
Danna finally said one person.
「 やれやれ 、 また スープ か 。
||すーぷ|
"Hey, is it soup again?
たまに は 、 うまい プディング が 食べ たい なあ 」 すると 不思議な 事 に 、 大きくて おいし そうな プディング が テーブル に 現れた のです 。
|||||たべ||||ふしぎな|こと||おおきくて||そう な|||てーぶる||あらわれた|の です
Occasionally, when I wanted to eat a good pudding, it was strange that a large and delicious pudding appeared on the table.
「 おお 、 これ は 素晴らしい 」 だんな さん は 喜び ました が 、 でも おかみ さん は かんかんに 怒り ました 。
|||すばらしい||||よろこび||||||||いかり|
「 何 を して いる の よ !
なん|||||
What are you doing?
まったく 、 あんた って 人 は 本当に 考え なし ね 。
|||じん||ほんとうに|かんがえ||
これ で 願い 事 が 一 つ 、 無駄に なった じゃ ない の !
||ねがい|こと||ひと||むだに||||
I guess my wish has been granted in vain!
」 「 何 を 言う 。
なん||いう
" What do you say?
無駄 なんか じゃ ない ぞ 。
むだ||||
ちゃんと プディング が 出て きた じゃ ない か 」 「 プディング が 何 よ !
|||でて|||||||なん|
I think I got the pudding right." What's with the pudding?
そんな もの 、 あんた の 頭 の 上 に 乗っかって いれば いい の よ !
||||あたま||うえ||のっかって||||
They should be on top of your head!
」 すると プディング が ピョコン と 跳び上がって 、 だんな さん の 頭 に 飛び乗り ました 。
|||||とびあがって||||あたま||とびのり|
「 あっ !
」 だんな さん は プディング を 取ろう と し ました が 、 どんなに 引っ張って も プディング は ぴったり と 頭 に くっついて 離れ ませ ん 。
|||||とろう||||||ひっぱって||||||あたま|||はなれ||
「 何 を やって いる んだ !
なん||||
お前 だって 考え なし だ 。
おまえ||かんがえ||
You have no idea.
せっかく の プディング が 食べ られ なく なった じゃ ない か 。
||||たべ||||||
しかも 願い 事 が 一 つ 無駄に なった じゃ ない か 」 だんな さん が 文句 を 言う と 、 おかみ さん も 言い 返し ました 。
|ねがい|こと||ひと||むだに||||||||もんく||いう|||||いい|かえし|
「 何 よ !
なん|
だいたい 、 あんた が 最初に 良い 願い 事 を し ない から いけない の よ 。
|||さいしょに|よい|ねがい|こと|||||||
It's usually a bad idea if you don't make a good wish first.
例えば 、 金貨 を 山ほど もらう と か 、 お 城 みたいな 家 を お 願い する と か 。
たとえば|きんか||やまほど|||||しろ||いえ|||ねがい|||
それ を たかが プディング だ なんて 。
How can you call it a mere pudding?
いい 、 三 つ 目 の 願い は わたし が 言う わ よ 。
|みっ||め||ねがい||||いう||
Okay, I'll make the third wish.
えー と 、 あたし が 一 番 欲しい 物 は ・・・」 おかみ さん が 願い 事 を 言おう と する と 、 だんな さん が あわてて 叫び ました 。
||||ひと|ばん|ほしい|ぶつ|||||ねがい|こと||いおう||||||||さけび|
Let's see, the thing I want most is... When the lady was about to make a wish, the master yelled out in panic.
「 三 つ 目 の 願い 事 は 、 おれ の 頭 から プディング が 取れる 事 だ !
みっ||め||ねがい|こと||||あたま||||とれる|こと|
The third thing I wish for is for the pudding to be removed from my head!
」 すると プディング は だんな さん の 頭 から 取れて 、 ふわり と テーブル の 上 に 戻り ました 。
||||||あたま||とれて|||てーぶる||うえ||もどり|
" The pudding was then removed from the master's head and fluttered back onto the table.
「 やれやれ 、 これ で プディング を 食べる 事 が 出来る ぞ 」 うれし そうに 言う だんな さん を 見て 、 おかみ さん は 頭 を かき ながら ニッコリ 微笑み ました 。
|||||たべる|こと||できる|||そう に|いう||||みて||||あたま||||にっこり|ほおえみ|
「 あなた って ば 、 本当に 欲 が ない んだ から 。
|||ほんとうに|よく||||
You really don't have any greed, do you?
・・・ でも 、 まあ いい わ 。
But that's okay.
お 金持ち に は なれ なかった けど 、 プディング が 食べ られる んだ から 。
|かねもち||||||||たべ|||
I may not have become rich, but I can still eat pudding.
さあ 、 これ で 朝 ごはん に し ましょう 」 二 人 が 食べた プディング は 、 今 まで 食べた 事 が ない ほど 、 とても おいしかった そうです 。
|||あさ|||||ふた|じん||たべた|||いま||たべた|こと||||||そう です
おしまい