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世界の昔話, ウサギのお嫁さん

ウサギ の お 嫁 さん

ウサギ の お 嫁 さん

むかし むかし 、 ウサギ が キャベツ 畑 に 、 ピョンピョンピョン と 、 はね ながら やって 来 ました 。 「 しっ 、 しっ 。 キャベツ を 食べて は だめ よ 」 女の子 が 手 を 振る と 、 ウサギ は 短い 尻尾 を 振って 言い ました 。 「 おい で 、 かわいい 女の子 。 わたし の 尻尾 へ 乗って 、 わたし の お家 へ いらっしゃい 」 「 尻尾 に 、 乗って い い の ? 」 「 もちろん 、 さあ 、 しっかり つかまり な よ 」 女の子 が 尻尾 に つかまる と 、 ウサギ は ピョンピョンピョン と 畑 を よこぎって 、 ウサギ の 家 に やって 来 ました 。 そして ウサギ は 、 女の子 を 台所 へ 入れ ました 。 「 かわいい わたし の お 嫁 さん 。 キャベツ で 、 お 料理 を つくって おくれ 。 わたし は 、 友だち 呼んで くる から 」 ウサギ は うれし そうに 、 長い 耳 を 振り ながら 出て いき ました 。

間もなく ウサギ は 、 大勢 の 友だち を 連れて き ました 。 カラス の 牧師 ( ぼくし ) さん も 、 黒い 服 を 着て 来 ました 。 ウサギ が 、 女の子 を 呼び ました 。 「 かわいい わたし の お 嫁 さん 。 お 客 さま が 、 お そろい だ よ 。 出 ておい で 」 それ を 聞いた 女の子 は 、 シクシク と 泣き 出し ました 。 ウサギ の お 嫁 さん に なる の が 、 嫌だ から です 。 ウサギ が 、 また 女の子 を 呼び ました 。 「 お 嫁 さん 、 お 嫁 さん 。 お 客 さま が 待って いる よ 。 はやく 出 ておい で 」 女の子 は 小さな イス に 、 自分 の ボウシ を かぶせ ました 。 そして 自分 の 服 も 、 着せ ました 。 自分 の クツ した も 、 はか せ ました 。 女の子 は 、 自分 の 身代わり を 作った のです 。 そして 女の子 は 、 裏口 から コッソリ と 逃げ 出し ました 。 ウサギ が 、 また 呼び ました 。 「 お 嫁 さん 、 お 嫁 さん 。 あんまり おそい と 、 お 客 さま は お 帰り だ よ 」 「・・・・・・」 返事 が 、 あり ませ ん 。 ウサギ は 、 台所 へ 行き ました 。 「 は やくし な よ 。 はやく し ない と 、 だめだ よ 」 ウサギ は トントントン と 、 お 嫁 さん の ボウシ を たたき ました 。 すると ボウシ が 、 ポトン と 落ち ました 。 服 も 、 スルリ と 脱げ ました 。 そこ に あった の は 、 女の子 の クツ した を はいた イス だけ です 。 「 や やっ 。 お 嫁 さん に 、 逃げ られて しまった よ 」 ウサギ は 結婚 式 に 来て いた 友だち に 、 笑われて しまい ました 。

おしまい

ウサギ の お 嫁 さん うさぎ|||よめ| The Rabbit's Wife Жена кролика.

ウサギ の お 嫁 さん うさぎ|||よめ| Rabbit bride 兔新娘

むかし むかし 、 ウサギ が キャベツ 畑 に 、 ピョンピョンピョン と 、 はね ながら やって 来 ました 。 ||うさぎ||きゃべつ|はたけ|||||||らい| Once upon a time, a rabbit came to the cabbage field, splattering with pyeongpyongpyong. 「 しっ 、 しっ 。 "Shhh, shhh. キャベツ を 食べて は だめ よ 」   女の子 が 手 を 振る と 、 ウサギ は 短い 尻尾 を 振って 言い ました 。 きゃべつ||たべて||||おんなのこ||て||ふる||うさぎ||みじかい|しっぽ||ふって|いい| Don't eat cabbage, "said the girl, waving her hand, the rabbit waving a short tail. 「 おい で 、 かわいい 女の子 。 |||おんなのこ "Come on, cute girl. わたし の 尻尾 へ 乗って 、 わたし の お家 へ いらっしゃい 」 「 尻尾 に 、 乗って い い の ? ||しっぽ||のって|||おいえ|||しっぽ||のって||| Ride on my tail, come to my house. "" Are you on your tail? 」 「 もちろん 、 さあ 、 しっかり つかまり な よ 」   女の子 が 尻尾 に つかまる と 、 ウサギ は ピョンピョンピョン と 畑 を よこぎって 、 ウサギ の 家 に やって 来 ました 。 ||||||おんなのこ||しっぽ||||うさぎ||||はたけ|||うさぎ||いえ|||らい| "Of course, come on, hold on firmly." When the girl grabbed her tail, the rabbit crossed the field with Pyonpyeongpyeong and came to the rabbit's house. そして ウサギ は 、 女の子 を 台所 へ 入れ ました 。 |うさぎ||おんなのこ||だいどころ||いれ| And the rabbit put the girl into the kitchen. 「 かわいい わたし の お 嫁 さん 。 ||||よめ| "Cute my wife. キャベツ で 、 お 料理 を つくって おくれ 。 きゃべつ|||りょうり||| Please cook with cabbage. わたし は 、 友だち 呼んで くる から 」   ウサギ は うれし そうに 、 長い 耳 を 振り ながら 出て いき ました 。 ||ともだち|よんで|||うさぎ|||そう に|ながい|みみ||ふり||でて|| I'll call my friend. "The rabbit went out happily, waving his long ears.

間もなく ウサギ は 、 大勢 の 友だち を 連れて き ました 。 まもなく|うさぎ||おおぜい||ともだち||つれて|| Soon the rabbit brought a bunch of friends. カラス の 牧師 ( ぼくし ) さん も 、 黒い 服 を 着て 来 ました 。 からす||ぼくし||||くろい|ふく||きて|らい| The crow's pastor, too, was wearing black clothes. ウサギ が 、 女の子 を 呼び ました 。 うさぎ||おんなのこ||よび| The rabbit called the girl. 「 かわいい わたし の お 嫁 さん 。 ||||よめ| "Cute my bride. お 客 さま が 、 お そろい だ よ 。 |きゃく|||||| The customers are all together. 出 ておい で 」   それ を 聞いた 女の子 は 、 シクシク と 泣き 出し ました 。 だ|||||きいた|おんなのこ||しくしく||なき|だし| Come out. "The girl who heard it began to weep. ウサギ の お 嫁 さん に なる の が 、 嫌だ から です 。 うさぎ|||よめ||||||いやだ|| I don't want to be a rabbit. ウサギ が 、 また 女の子 を 呼び ました 。 うさぎ|||おんなのこ||よび| The rabbit called the girl again. 「 お 嫁 さん 、 お 嫁 さん 。 |よめ|||よめ| "Bride, bride. お 客 さま が 待って いる よ 。 |きゃく|||まって|| はやく 出 ておい で 」   女の子 は 小さな イス に 、 自分 の ボウシ を かぶせ ました 。 |だ|||おんなのこ||ちいさな|いす||じぶん||||| Get out early. "The girl put her own cow on the little chair. そして 自分 の 服 も 、 着せ ました 。 |じぶん||ふく||ちゃくせ| And I dressed them in their own clothes. 自分 の クツ した も 、 はか せ ました 。 じぶん||くつ||||| I even let them tell me how to wear my shoes. 女の子 は 、 自分 の 身代わり を 作った のです 。 おんなのこ||じぶん||みがわり||つくった| The girl made a substitute for herself. そして 女の子 は 、 裏口 から コッソリ と 逃げ 出し ました 。 |おんなのこ||うらぐち||こっそり||にげ|だし| And the girl sneaked away from the back door. ウサギ が 、 また 呼び ました 。 うさぎ|||よび| The rabbit called again. 「 お 嫁 さん 、 お 嫁 さん 。 |よめ|||よめ| あんまり おそい と 、 お 客 さま は お 帰り だ よ 」 「・・・・・・」   返事 が 、 あり ませ ん 。 ||||きゃく||||かえり|||へんじ|||| It's too late, and the customers are on their way home. "" ... "" There is no reply. ウサギ は 、 台所 へ 行き ました 。 うさぎ||だいどころ||いき| 「 は やくし な よ 。 "It 's fast. はやく し ない と 、 だめだ よ 」   ウサギ は トントントン と 、 お 嫁 さん の ボウシ を たたき ました 。 ||||||うさぎ||とんとん とん|||よめ|||||| If you don't do that quickly, it 's no good. すると ボウシ が 、 ポトン と 落ち ました 。 |||||おち| Then the bow fell down. 服 も 、 スルリ と 脱げ ました 。 ふく||||ぬげ| I also took off my clothes. そこ に あった の は 、 女の子 の クツ した を はいた イス だけ です 。 |||||おんなのこ||くつ||||いす|| The only thing there was was a girl's chair. 「 や やっ 。 "Yeah. お 嫁 さん に 、 逃げ られて しまった よ 」   ウサギ は 結婚 式 に 来て いた 友だち に 、 笑われて しまい ました 。 |よめ|||にげ||||うさぎ||けっこん|しき||きて||ともだち||わらわ れて|| The bride has run away. "The rabbit was laughed at by a friend who had come to the marriage ceremony.

おしまい