泥棒 の 泥棒 どろぼう||どろぼう

泥棒 の 泥棒 どろぼう||どろぼう

一仕事 を 終えた 泥棒 が 、 隠れ家 に 帰って き ました 。 ひとしごと||おえた|どろぼう||かくれが||かえって|| 「 今日 は 、 うまく いった ぞ 」 「 おれ も 、 すっかり 腕前 が あがった わ い 」 　 めいめい が じまん 話 など して い ます と 、 親分 が 言い ました 。 きょう||||||||うでまえ||||||||はなし||||||おやぶん||いい| 「 これ から 、 分け前 を 決める ぞ 。 ||わけまえ||きめる| それぞれ 、 盗んだ 物 を ここ に 出す んだ 」 「 へい ！ |ぬすんだ|ぶつ||||だす|| 」 　 泥棒 たち は 、 盗んで きた 品物 を 残ら ず 親分 の 前 に 出し ました 。 どろぼう|||ぬすんで||しなもの||のこら||おやぶん||ぜん||だし| ところが 、 親分 が ちょっと 目 を はなした すきに 、 さっき まで 確かに あった 立派な 財布 が なくなって いる のです 。 |おやぶん|||め||||||たしかに||りっぱな|さいふ||||の です 誰 か が 、 素早く 取った のです 。 だれ|||すばやく|とった|の です 親分 は 、 子分 の 泥棒 たち に 怒り ました 。 おやぶん||こぶん||どろぼう|||いかり| 「 さては 、 この 中 に 泥棒 が いる な ！ ||なか||どろぼう||| 泥棒 の 物 を 泥棒 する と は 、 とんでもない やつ だ ！ どろぼう||ぶつ||どろぼう|||||| 誰 が 取った か 、 正直に 言え ！ だれ||とった||しょうじきに|いえ 」 　 泥棒 たち は 、 顔 を 見合わせる と 、 「 あっし じゃ 、 あり ませ ん 」 「 おれ も 、 ちがい ます 」 「 わたし じゃ 、 ないで す 」 「 おい ら は 、 知ら ないで す 」 と 、 みんな が 口々に 言い ます 。 どろぼう|||かお||みあわせる||||||||||||||||||しら||||||くちぐちに|いい| する と 親分 は 、 ますます 怒って 言い ました 。 ||おやぶん|||いかって|いい| 「 うそ を つく な ！ うそ を つく の は 、 泥棒 の 始まり だ ぞ ！ |||||どろぼう||はじまり|| おしまい