×

Używamy ciasteczek, aby ulepszyć LingQ. Odwiedzając stronę wyrażasz zgodę na nasze polityka Cookie.


image

盾の勇者成りがり02, 盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 02

盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 02

二 話 命 の 御礼

さて 、 これ から どう する か 。

そう 考えた ところ で 波 で 余った 回復 薬 を 思い出す 。 念の為 に 常備 して いた んだ が 、 使わ ない のだ から 薬屋 に 売った 方 が 金 に なる 。

「 薬屋 に 行って 、 それ から 武器 屋 に 行く 」

「 ナオフミ 様 、 財布 の 紐 ひも は きつく 結んで いて ください ね 。 今回 の ような 事 は ご 自身 の 首 を 絞めます 」 「 わかって いる 」 「 今 の ところ 装備 に 困って は おりません 。 必要に なって から 購入 を お 考え ください 」

「……」

ふむ 、 これ も 理 に 適って は いる 。 しかし 、 俺 達 が 持って いる 装備 は 他の 勇者 達 に 比べれば 安物 だ 。 この際 、 より 強い 敵 と 戦う ため に 良い 武器 を ラフタリア に 持た せる の が 得策 だ と 思う のだ が ……。

「 それ に 武器 を 新調 して から まだ 数 日 です よ ? 親父 さん が どんな 顔 を する か 考えて ください 」

「 うーん ……」

確かに 武器 屋 の 親父 に は 色々 と サービス して もらって いる 。 下 取り を 込み で サービス して くれて いる のだ から 今 の 所持 金 で は あまり 強 さ に 差 が 出る と は 思え ない か 。

武器 屋 の 親父 は 俺 が 冤罪 の 嫌疑 を 掛けられて も 力 を 貸して くれた 唯一 の 人 で 、 気 の 良い 親父 さん だ 。 俺 の 持って いる 装備 品 や ラフタリア の 武器 、 鎧 よろい は 全部 武器 屋 で 購入 した 物 である 。

できれば 贔屓 に したい し 、 恩 に 報いたい 。 「 わかった 。 今 は 貯金 して おこう 」

「 はい ! ある 程度 、 金 に 余裕 が できて から 買い 揃える の も 悪い 考え で は ない 。

「 じゃあ 薬屋 に 行く ぞ 」

薬屋 に 顔 を 出す と 店主 が 俺 の 顔 を 見る なり 、 親し げ に 微笑む 。

「 なんだ ? どうした ん だ ? いつも は 渋い 顔 を し ながら 薬 を 買い取る はずな のに 、 笑み を 浮かべられる と 背筋 に 寒気 が 走る 。 「 いや ね 。 アンタ が 来たら 礼 を 言って おこう と 思って ね 」

「 は ? 俺 も ラフタリア も 首 を 傾げる 。

「 リユート 村 の 親戚 が アンタ に 助けて もらった 。 できれば 力 に なって くれ と 言われて いる んだ 」 「 ああ …… なるほど 」 昨日 起こった 波 は 俺 が 拠点 に して いた リユート 村 周辺 で 起こった 。 そこ で 俺 達 は 住民 の 避難 誘導 を 優先 して 行った 。 お陰 で 被害 を 最小 限 に 留める こと が できた 。 波 が 終わった 時 、 リユート 村 の 連中 は 揃って 俺 に 礼 を 述べて いた が 、 あの 中 に 薬屋 の 親戚 が いた らしい 。

「 だから 今回 は その 礼 に ──」

薬屋 の 店主 は 戸棚 から 一 冊 の 本 を 取り出して 俺 に 渡す 。

「 なんだ ? 「 お前 さん が 作って くる 初級 の 薬 より 高位 の レシピ を 集めた 中級 レシピ の 本 だ 。 そろそろ 挑戦 する に は 良い 頃合 だ と 思って ね 」

「……」

俺 は 徐に 中級 レシピ の 本 を 広げて みる 。 やや ボロ く 、 ちょっと 古びた 装丁 で は ある が 文字 が 書かれて いる の が わかる 。 うん 。 読め ない 。

「 か 、 感謝 する 。 頑張って みよう 」

せっかく の 好意 な のだ から お 礼 を 言わ ねば 悪い だろう 。 たぶん 、 この 中 に は 高値 で 売れる 薬 だって ある はずな のだ 。

「 そう 言って もらえて 嬉しい よ 」

う …… 人 の 善意 に 応えられ ない プレッシャー が 俺 を 刺激 する 。 この 世界 の 文字 は 読め ない から と 諦めて いた けど …… 覚えた 方 が 良い んだろう なぁ 。

「 魔法 屋 の 奴 も 来い と 言って おった ぞ 」

「 魔法 屋 ? 「 ナオフミ 様 、 魔法 を 覚える ため の 書物 を 扱って いる 店 です よ 」

「 ああ 、 なるほど 」

本屋 だ と 思って いた あそこ は 魔法 屋 か …… 思い出して みれば 水晶 玉 が 店 の 奥 に あった 。

「 どこ の 店 だ ? 「 表通り の 大きな 所 だ よ 」

…… ああ 、 城下町 で 一 番 か 二 番 に 大きい 本屋 ね 。 じゃ なくて 魔法 屋 か 。

「 で 、 今日 は 何の 用 だ ? 「 ああ 、 今回 は ──」

回復 薬 を いつも より 高く 買い取って くれた 。

その お 金 で 機材 を 新調 し 、 言わ れた 通り 魔法 屋 に 顔 を 出す 。

「 ああ 、 盾 の 勇者 様 ね 。 うち の 孫 が お 世話に なり まして 」

「 は ぁ ……」

誰 の 事 を 言って いる か わから ない けど リユート 村 の 住民 な のだろう 。 魔法 屋 の おばさん は 俺 達 を 丁重に 出迎えて くれた 。

おばさん は なんて いう か 、 小 太り で 魔女 みたいな 衣装 を 着て いる 。

「 で 、 俺 に 何の 用 だ ? 本屋 だ と 思って いた 魔法 屋 の 店 内 を 見る 。 古臭い 本 が 並び 、 カウンター の 奥 に は 水晶 玉 が 沢山 置いて ある 。 他 に 杖 と か 、 なんて いう か 確かに 魔法 を 扱って いる 雰囲気 が あった 。

そう いえば 魔法って どう やって 覚える んだ ? 「 その 前 に 、 盾 の 勇者 様 の お 仲間 は 、 この お 嬢ちゃん だけ で 良い の かい ? 「 ん ? ああ 」

ラフタリア と 顔 を 合わせて から 頷く 。

「 じゃあ ちょっと 待って ておくれ 」

おばさん は そう 言う と カウンター から 水晶 玉 を 持ち出して 、 なにやら 呪文 を 唱え だした 。

「 よし 、 じゃあ 盾 の 勇者 様 、 水晶 玉 を 覗いて みて くれる かい 」

「 あ 、 ああ 」

一体 な んだ と いう んだ ? と 、 俺 は 思い つつ 水晶 玉 を 覗き込む 。

…… なんか 光って る けど 、 特に 何 か 見える わけじゃ ない な 。

「 そう だ ね …… 盾 の 勇者 様 は 回復 と 援護 の 魔法 に 適性 が ある ようだ ね 」

「 え ? 魔法 の 適性 診断 して くれて た の か !?

早く 教えて くれれば 理解 できた と いう のに …… まあ 、 文句 を 言う の は 間違って いる が 、 説明 が 飛んで る ぞ 。

「 次 は 後ろ の お 嬢ちゃん ね 」

「 あ 、 はい 」

俺 は 横 に 退いて 今度 は ラフタリア が 水晶 玉 を 覗き込む 。

「 うーん 。 やっぱり ラクーン 種 の お 嬢ちゃん は 光 と 闇 の 魔法 に 適性 が 出て いる よう ね 」

「 やっぱり と いう 事 は 常識 な の か ? 「 そう ねぇ …… 光 の 屈折 と 闇 の あやふや さ を 利用 した 幻 を 使う 魔法 が 得意な 種族 だ から 」

なるほど 、 ラクーン 種 は タヌキ や アライグマ 辺り に 似て いる 。 俺 の 世界 の 日本 でも タヌキ は 人 を 化かす 妖怪 だ と 信じられて いた 。 そういう 点 は 、 この 世界 でも 似通って いる の かも しれ ない 。

「 で 、 結局 な んな んだ ? 「 はい 。 これ が 魔法 屋 の おばちゃん が 渡し たかった 物 よ 」

と 、 おばちゃん が 俺 達 に くれた の は 三 冊 の 本 だった 。

また 本 か ! 俺 は 読め ない と いう のに 、 どうして こう も 親切 心 で 本 を くれる か な 。

「 本当 は 水晶 玉 を あげたい のだ けど 、 そう なる と おばちゃん の 生活 が 大変で ね 」 「 どういう 意味 だ ? 「 盾 の 勇者 様 は 知ら ない の かい ? 水晶 玉 に 封じた 魔法 を 解放 すれば 対応 した 魔法 を 一 つ 覚えられる んだ よ 」 何 !? じゃあ 文字 が 読め なくて も 魔法 が 使える と いう の か ? 「 随分 前 に 国 が 勇者 様 用 に …… 大量 発注 して 、 それなり の 数 を 出荷 した のだ けど 、 盾 の 勇者 様 は 知ら ない の かい ? 「 知ら ない な 」

あの クズ の 事 だ 。 大方 、 俺 以外 の 勇者 に 後 で 渡して いた のだろう 。

まったく 、 意図 的に 仲間外れ に する と は …… 殺意 が 湧いて くる な 。

「 魔法 書 は かなり 大変だ けど 、 真面目に 取り組めば 結果 的に 多く の 魔法 が 覚えられる よ 」 水晶 玉 は 一 つ 、 魔法 書 は もっと 多い と いった ところ か 。 読めれば の 話 な んだろう が 。

「 ごめん ねぇ 」

「 いえ 、 タダ で 魔法 書 を 譲って くださる だけ で 十分です よ 」

ラフタリア が 微笑んで 対応 し 、 俺 も 頷く 。

「 大体 どれ くらい の 魔法 まで が 使える んだ ? 「 どれ も 初級 の 魔法 だ ね 。 これ より 高位 は …… お 金 を 出して 買って くれ ない かい ? 「 あ 、 ああ 」

「 教えて あげられれば 良い んだろう けど 盾 の 勇者 様 は 忙しい でしょ ? ずっと 城下町 に は いない わ よ ね 」 「 そう だ な 」 あっち も 商売 だ 。 身 を 切る 思い で 俺 達 に 本 を 譲って くれて いる のだ から 我 侭 は 言え ない 。

「 感謝 する 」

難しい 言い 方 を して しまった けど 、 俺 達 は 魔法 屋 から 魔法 書 を 貰った 。

「 は ぁ ……」

思わず 溜息 が 出る 。 あんまり 勉強 が 好きじゃ なかった 俺 は どう したら 良い んだろう 。

わかって いる 。 この 書物 を 必死に 解読 して レシピ や 魔法 を 覚えた 方 が 良い と いう 事 くらい 。

なんて いう んだろう 。

スキル の 中 に 『 異 世界 文字 翻訳 』 と か ない か と 思って しまう 。 薬 の 方 の レシピ と か は 盾 に ある 可能 性 は 高い 。 探せば 見つかる と も 思う 。 だけど 、 対応 する 盾 を 探す 労力 と 、 文字 を 覚え 、 本 を 読んで 作れる ように なる の と で は 、 どちら に 軍配 が 上がる こと やら ……。

後者 は 値段 が 安い 事 も 然ること ながら 、 別の 物 に も 挑戦 できる 利点 が ある 。

だけど なぁ …… やっぱ 異 世界 文字 翻訳 と か が 存在 する 可能 性 を 考えて しまう と 、 無駄な 労力 に なり そうで 覚える 気力 が 萎 なえる 。 「 一緒に 魔法 を 覚えましょう 」 ラフタリア が 元気に 俺 に 話しかけて くる 。 「 俺 は この 世界 の 文字 が 読め ない んだ よ ……」

「 ええ 、 ですから 一緒に 覚えて いきましょう よ 」 「 まあ …… そうなる よ な 」 薬 作り の 合間 に 覚えて おいて 損 は ない 、 か 。 「 そう いえば 次の 波 は いつ 来る のでしょう ? 「 ん ? ああ 、 ちょっと 待って ろ 」

視界 の 隅 に ある アイコン を 表示 さ せる 。

これ は ステータス 魔法 と 言う らしく 、 この 世界 の 連中 なら 誰 でも 使える 。

俺 の 場合 、 攻撃 を 司る ステータス が 極端に 低く 、 逆に 防御 力 が 高い 。

その 中 に 、 勇者 に しか 表示 さ れ ない アイコン が あり 、 それ に 意識 を 集中 さ せる 。 そうして 出て きた アイコン から 波 の 襲来 時期 を 呼び出す 。

── あと 、 四五 日 と 一四 時間 。

「 四五 日 も ある ぞ ! 一 ヶ月 毎 じゃ なかった の か !

いや 、 まあ 、 二 ヶ月 分 で は ない けど ……って よく 考えたら 波 が 起こって から 俺 達 を 召喚 した んだ よ な 、 この 国 は 。 と なる と 周期 は 思いのほか 長い の かも しれ ない 。 ラフタリア が 奴隷 に なって 俺 に 会う まで の 日数 と かも 考える と 自然な 結果 か 。

ひと 月 後 と は …… 大きい 範囲 で 言った もの だ 。

「 まあ 、 時間 が ある の は 良い 事 だ けど さ 」

その 間 に できる 限り の 事 を して いく と 考える と 、 少ない の かも しれ ない 。

「 とりあえず 、 ここ で の 用事 は 済んだ の か ? 「 そう です ねぇ …… 奴隷 紋 の 再 登録 と 薬 の 処分 、 そして 本 も 貰いました し 、 当面 は ありません ね 」 ラフタリア に 確認 を 取る 。 何 か 忘れ物 を して 戻って くる の は タイムロス だ から な 。

「 じゃあ 、 飯 でも 食って から Lv 上げ に 行く か 」

「 はい 」

今日 の 朝食 に は 驚いた 。 味覚 が 回復 して いた から な 。

飯 が 美味 と いう の は 活力 を 与えて くれる 。

乳 鉢 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 ビーカー の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 薬 研 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 乳 鉢 の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 新 入り 調合

ビーカー の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 液体 調合 ボーナス

薬 研 の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 採取 技能 2

食事 を 終えた 俺 達 は 、 その 足 で 城下町 を 後 に し 、 リユート 村 の 方 へ 行く 。 あの 辺り から 先 の 場所 に 手頃な 魔物 が 生息 して いる から だ 。 俺 は 他の 勇者 が 知っている ような 穴場 の 狩場 は 知ら ない 。 だから 、 この 世界 の 住人 から 聞く か 、 自分 の 足 で 探す しか ない 。

地図 を 広げて 、 手頃な 場所 を 見つける と いう の も なかなか 難しい が 、 それ だけ やり 応え が ある と も 言える 。 競って いる わけじゃ ない が 、 あの 勇者 共に 遅れて いる の は 若干 悔しい 。 だが 、 知ら ない 魔物 と 戦って 勝てば 盾 が 成長 する ので 悪い 話 で は ない 。

結構 説明 を 省いて いる が 、 色々な 能力 を 持つ 盾 が 出て いる のだ 。 大体 が 能力 上昇 系 な の が 困る 点 で は ある 。

防御 力 アップ が 多い の は 盾 だ から だろう 。 他 に 敏捷 性 や スタミナ 、 魔力 、 SP と 攻撃 以外 の ステータス は 上がって いる 。 この お陰 で 前回 の 波 で は 殆ど 無傷で 済んだ わけだ し な 。

その 道中 ……。

「…… そう いえば 波 の 敵 は 盾 で 吸え る の か ? 何も せ ず 帰って きた から 忘れて いた けど 、 盾 の 成長 の ため に も ぜひ 試して みたい と 思う 。 で 、 リユート 村 が 見えて きた 辺り で 、 波 の 化け物 の 死骸 を かなり 見つけた 。

次元 ノイナゴ の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 次元 ノ 下級 バチ の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 次元 ノ 屍 食 鬼 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 次元 ノイナゴ の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 防御 力 6

次元 ノ 下級 バチ の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 敏捷 6

次元 ノ 屍 食 鬼 の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 所持 物 腐敗 防止 ( 小 )

ついでに 分解 して 他の 盾 が 出 ない か 挑戦 して みた 。

が 、 どうも この シリーズ で は 満た せる もの は 殆ど 無い ようで 一 つ しか 解放 でき なかった 。

ビーニードルシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ビーニードルシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 攻撃 力 1

専用 効果 針 の 盾 ( 小 ) ハチ の 毒 ( 麻痺 )

まあ 、 こんな もの だろう と 歩いて 行く と 、 キメラ の 死骸 を 村人 達 が 撤去 中 だった 。

「 よ 」

「 あ 、 盾 の 勇者 様 」

昨日 の 影響 か 、 村 の 連中 は 俺 を 見る と 快く 歓迎 して くれる 。

「 波 の ボス だった か 、 コイツ は 」

キメラ の 死骸 を 見て 俺 は ポツリ と 零す 。

なんて いう か …… よく 見る と キメラ と は いう が 、 この 世界 の 魔物 と は 何 か 違う ような 印象 が ある 。 色合い な の か 、 それとも 生物 的 特徴 な の か を 具体 的に 説明 する の は 難しい けど 。

「 恐ろしい もの です 」

「…… そう だ な 」

村人 の 声 に 俺 も 同意 する 。 というのも 、 他の 勇者 や 騎士 団 が 素材 を 剥いで いった のだろう 。 原形 こそ 留めて いる が 皮 や 肉 が ごっそり と 切り取られて いる 。 「 俺 も 少し 貰って 良い か ? 「 どうぞ どうぞ 、 処分 に 困って いた ところ です から 、 なんなら 村 で 加工 して 装備 に します か ? 「 それ も 悪く は ない けど …… 使え そうな 所 は あんまり 無い ぞ 」

皮 は 剥がさ れ 、 鎧 など に は でき ない 。 肉 と 骨 …… 後 は 尻尾 の 蛇 の 部分 くらい か 。

頭 の 部分 は 切り取られて 無かった 。 見た 感じ 、 三 つ くらい は 生えて いた と 思わ れる が ……。

まあ いい や 。 俺 は ラフタリア と 一緒に キメラ の 死骸 を 分解 して 盾 に 吸わ せて みた 。

キメラミートシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 キメラボーンシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 キメラレザーシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 キメラヴァイパーシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 キメラミートシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 料理 品質 向上

キメラボーンシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 闇 耐性 ( 中 )

キメラレザーシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 防御 力 10

キメラヴァイパーシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 スキル 「 チェンジシールド 」 解毒 調合 向上 毒 耐性 ( 中 )

専用 効果 蛇 の 毒 牙 ( 中 ) フック

最後 の は なんか 色々 と 便利な ボーナス が 付いて いる 。 防御 力 も かなり 高い 。

ただ 、 変化 さ せる に は 必要 Lv が かなり 高く 、 しかも キメラシリーズ を 何 個 か 解放 し ない と でき ない みたいだ 。 後回し で 良い だろう けど 、 次の 波 で の メイン の 盾 に なる 可能 性 が 高い 。

「 残り は どう する んだ ? 「 どうせ 埋める だけ です から ご 自由に お 使い ください 」

「 う ー む ……」

些 いささか もったいない 気 も する けど 、 残った 部分 は 殆ど 肉 と 骨 しか ない 。 骨 は まあ 、 日持ち が 良い けど 、 肉 は 干し 肉 に する と か しか 考え が 浮かば ない 。 食用 と は 思え ない けど 。

あれ だ 。 魔法 薬 の 材料 と か に なり そうな イメージ が ある 。 …… と は いえ 、 どこ で 誰 が 買い取って くれる か わから ない から なぁ …… 腐る と 困る し 、 下手に 保存 して 再生 と かさ れたら 恐ろしい 。

骨 でも 同じ 事 が 言える けど 、 肉 より は 安心 でき そうな イメージ が ある 。 だけど …… さすが に そんなに 警戒 する の も どう か と 思う 。

「 じゃ 、 できる 限り 頂いて おこう 」

「 え 、 ですが かなり の 量 に なります よ ? 「 この 村 で 預かって くれる だ ろ ? 「 え ? 盾 の 勇者 様 が そう 言う のでしたら ……」

「 まあ 、 肉 は 干し 肉 に して 、 少し 残して くれれば 買いたい 奴 に 売って 良い 。 復興 費 くらい に は なる だろう 。 波 の 大物 の 肉 と でも 言えば 研究 材料 目的 で 買う 奴 も いる だ ろ 」

「 確かに それ なら 買う 方 も いらっしゃる かも 」

村人 も 復興 資金 が 欲しい らしく 、 俺 の 提案 を 受け入れる 。

内臓 と か 腐り やす そうな 部分 は 盾 に 吸わ せて 処分 し 、 俺 達 が リユート 村 に 辿り着いた 頃 に は 日 も 落ち かけて いた 。

村 は 半壊 して いて 、 生き残った 人 達 は 比較的 破損 が 少なかった 家 に 纏まって 生活 して いる 。 俺 達 は 割と 安全だった 宿屋 の 一室 を 店主 が 空けて くれた おかげ で 、 その 日 は ゆっくり と 休む こと が できた 。

「…… 復興 の 手伝い と か は して やりたい が 、 人 の 事 を 考えて いる 余裕 は ない な 」 今日 は リユート 村 の 連中 に 甘えっぱなし だった 。 キメラ の 死骸 を 肉 や 骨 と して 処分 した の は 感謝 さ れた が 、 食事 と 宿 を 無償 で 提供 さ れる と いう の は どう だろう 。

「 そう です ね 。 私 達 も 得 を して 村 の 方々 に も 得に なる 事 が できれば 良い のです が 」

村 の 連中 で 読み書き が できる 奴 に この 世界 の 文字 を 読む ため の 表 を 書いて もらった 。

わかり やすく 言う なら 、 あい うえ お 表 みたいな 奴 。 英語 で 言う と アルファベット 表 。

後 は 少し だけ 文字 が 読める ラフタリア に どの 文字 が 俺 の 世界 の 文字 で いう 何 に 当たる か を 発音 して もらって 解読 表 に 置き換える 。

おそらく これ に 単語 と かも 合わさる のだ から 解読 は 困難 を 要する だろう 。 だけど 一応 …… 覚えて おく に 越した こと は ない 。

薬 を 作る 合間 に 、 俺 は 文字 を 覚えよう と 四苦八苦 する のだった 。


盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 02 たて の ゆうしゃ の なり あがり|chapter

二 話 命 の 御礼 ふた|はなし|いのち||おれい

さて 、 これ から どう する か 。

そう 考えた ところ で 波 で 余った 回復 薬 を 思い出す 。 |かんがえた|||なみ||あまった|かいふく|くすり||おもいだす 念の為 に 常備 して いた んだ が 、 使わ ない のだ から 薬屋 に 売った 方 が 金 に なる 。 ねんのため||じょうび|||||つかわ||||くすりや||うった|かた||きむ||

「 薬屋 に 行って 、 それ から 武器 屋 に 行く 」 くすりや||おこなって|||ぶき|や||いく

「 ナオフミ 様 、 財布 の 紐 ひも は きつく 結んで いて ください ね 。 |さま|さいふ||ひも||||むすんで||| 今回 の ような 事 は ご 自身 の 首 を 絞めます 」 「 わかって いる 」 「 今 の ところ 装備 に 困って は おりません 。 こんかい|||こと|||じしん||くび||しめ ます|||いま|||そうび||こまって||おり ませ ん 必要に なって から 購入 を お 考え ください 」 ひつように|||こうにゅう|||かんがえ|

「……」

ふむ 、 これ も 理 に 適って は いる 。 |||り||てき って|| しかし 、 俺 達 が 持って いる 装備 は 他の 勇者 達 に 比べれば 安物 だ 。 |おれ|さとる||もって||そうび||たの|ゆうしゃ|さとる||くらべれば|やすもの| この際 、 より 強い 敵 と 戦う ため に 良い 武器 を ラフタリア に 持た せる の が 得策 だ と 思う のだ が ……。 このさい||つよい|てき||たたかう|||よい|ぶき||||もた||||とくさく|||おもう||

「 それ に 武器 を 新調 して から まだ 数 日 です よ ? ||ぶき||しんちょう||||すう|ひ|| 親父 さん が どんな 顔 を する か 考えて ください 」 おやじ||||かお||||かんがえて|

「 うーん ……」

確かに 武器 屋 の 親父 に は 色々 と サービス して もらって いる 。 たしかに|ぶき|や||おやじ|||いろいろ||さーびす||| 下 取り を 込み で サービス して くれて いる のだ から 今 の 所持 金 で は あまり 強 さ に 差 が 出る と は 思え ない か 。 した|とり||こみ||さーびす||||||いま||しょじ|きむ||||つよ|||さ||でる|||おもえ||

武器 屋 の 親父 は 俺 が 冤罪 の 嫌疑 を 掛けられて も 力 を 貸して くれた 唯一 の 人 で 、 気 の 良い 親父 さん だ 。 ぶき|や||おやじ||おれ||えんざい||けんぎ||かけ られて||ちから||かして||ゆいいつ||じん||き||よい|おやじ|| 俺 の 持って いる 装備 品 や ラフタリア の 武器 、 鎧 よろい は 全部 武器 屋 で 購入 した 物 である 。 おれ||もって||そうび|しな||||ぶき|よろい|||ぜんぶ|ぶき|や||こうにゅう||ぶつ| All of my equipment, raftalia weapons, and armor armor were purchased from a weapon shop.

できれば 贔屓 に したい し 、 恩 に 報いたい 。 |ひいき||し たい||おん||むくい たい 「 わかった 。 今 は 貯金 して おこう 」 いま||ちょきん||

「 はい ! ある 程度 、 金 に 余裕 が できて から 買い 揃える の も 悪い 考え で は ない 。 |ていど|きむ||よゆう||||かい|そろえる|||わるい|かんがえ|||

「 じゃあ 薬屋 に 行く ぞ 」 |くすりや||いく|

薬屋 に 顔 を 出す と 店主 が 俺 の 顔 を 見る なり 、 親し げ に 微笑む 。 くすりや||かお||だす||てんしゅ||おれ||かお||みる||したし|||ほおえむ

「 なんだ ? どうした ん だ ? いつも は 渋い 顔 を し ながら 薬 を 買い取る はずな のに 、 笑み を 浮かべられる と 背筋 に 寒気 が 走る 。 ||しぶい|かお||||くすり||かいとる|||えみ||うかべ られる||せすじ||かんき||はしる 「 いや ね 。 "No, no. アンタ が 来たら 礼 を 言って おこう と 思って ね 」 ||きたら|れい||いって|||おもって|

「 は ? 俺 も ラフタリア も 首 を 傾げる 。 おれ||||くび||かしげる

「 リユート 村 の 親戚 が アンタ に 助けて もらった 。 |むら||しんせき||||たすけて| できれば 力 に なって くれ と 言われて いる んだ 」 「 ああ …… なるほど 」 昨日 起こった 波 は 俺 が 拠点 に して いた リユート 村 周辺 で 起こった 。 |ちから|||||いわ れて|||||きのう|おこった|なみ||おれ||きょてん|||||むら|しゅうへん||おこった I'm told to help you if you can. "" Oh ... I see. "The waves that happened yesterday happened around Reute village where I was based. そこ で 俺 達 は 住民 の 避難 誘導 を 優先 して 行った 。 ||おれ|さとる||じゅうみん||ひなん|ゆうどう||ゆうせん||おこなった お陰 で 被害 を 最小 限 に 留める こと が できた 。 おかげ||ひがい||さいしょう|げん||とどめる||| 波 が 終わった 時 、 リユート 村 の 連中 は 揃って 俺 に 礼 を 述べて いた が 、 あの 中 に 薬屋 の 親戚 が いた らしい 。 なみ||おわった|じ||むら||れんちゅう||そろって|おれ||れい||のべて||||なか||くすりや||しんせき|||

「 だから 今回 は その 礼 に ──」 |こんかい|||れい|

薬屋 の 店主 は 戸棚 から 一 冊 の 本 を 取り出して 俺 に 渡す 。 くすりや||てんしゅ||とだな||ひと|さつ||ほん||とりだして|おれ||わたす

「 なんだ ? 「 お前 さん が 作って くる 初級 の 薬 より 高位 の レシピ を 集めた 中級 レシピ の 本 だ 。 おまえ|||つくって||しょきゅう||くすり||こうい||れしぴ||あつめた|ちゅうきゅう|れしぴ||ほん| そろそろ 挑戦 する に は 良い 頃合 だ と 思って ね 」 |ちょうせん||||よい|ころあい|||おもって|

「……」

俺 は 徐に 中級 レシピ の 本 を 広げて みる 。 おれ||おもむろに|ちゅうきゅう|れしぴ||ほん||ひろげて| やや ボロ く 、 ちょっと 古びた 装丁 で は ある が 文字 が 書かれて いる の が わかる 。 ||||ふるびた|そうてい|||||もじ||かか れて|||| うん 。 読め ない 。 よめ|

「 か 、 感謝 する 。 |かんしゃ| 頑張って みよう 」 がんばって|

せっかく の 好意 な のだ から お 礼 を 言わ ねば 悪い だろう 。 ||こうい|||||れい||いわ||わるい| たぶん 、 この 中 に は 高値 で 売れる 薬 だって ある はずな のだ 。 ||なか|||たかね||うれる|くすり||||

「 そう 言って もらえて 嬉しい よ 」 |いって||うれしい|

う …… 人 の 善意 に 応えられ ない プレッシャー が 俺 を 刺激 する 。 |じん||ぜんい||こたえ られ||ぷれっしゃー||おれ||しげき| この 世界 の 文字 は 読め ない から と 諦めて いた けど …… 覚えた 方 が 良い んだろう なぁ 。 |せかい||もじ||よめ||||あきらめて|||おぼえた|かた||よい||

「 魔法 屋 の 奴 も 来い と 言って おった ぞ 」 まほう|や||やつ||こい||いって||

「 魔法 屋 ? まほう|や 「 ナオフミ 様 、 魔法 を 覚える ため の 書物 を 扱って いる 店 です よ 」 |さま|まほう||おぼえる|||しょもつ||あつかって||てん||

「 ああ 、 なるほど 」

本屋 だ と 思って いた あそこ は 魔法 屋 か …… 思い出して みれば 水晶 玉 が 店 の 奥 に あった 。 ほんや|||おもって||||まほう|や||おもいだして||すいしょう|たま||てん||おく||

「 どこ の 店 だ ? ||てん| 「 表通り の 大きな 所 だ よ 」 おもてどおり||おおきな|しょ||

…… ああ 、 城下町 で 一 番 か 二 番 に 大きい 本屋 ね 。 |じょうかまち||ひと|ばん||ふた|ばん||おおきい|ほんや| じゃ なくて 魔法 屋 か 。 ||まほう|や|

「 で 、 今日 は 何の 用 だ ? |きょう||なんの|よう| 「 ああ 、 今回 は ──」 |こんかい|

回復 薬 を いつも より 高く 買い取って くれた 。 かいふく|くすり||||たかく|かいとって|

その お 金 で 機材 を 新調 し 、 言わ れた 通り 魔法 屋 に 顔 を 出す 。 ||きむ||きざい||しんちょう||いわ||とおり|まほう|や||かお||だす

「 ああ 、 盾 の 勇者 様 ね 。 |たて||ゆうしゃ|さま| うち の 孫 が お 世話に なり まして 」 ||まご|||せわに||

「 は ぁ ……」

誰 の 事 を 言って いる か わから ない けど リユート 村 の 住民 な のだろう 。 だれ||こと||いって|||||||むら||じゅうみん|| 魔法 屋 の おばさん は 俺 達 を 丁重に 出迎えて くれた 。 まほう|や||||おれ|さとる||ていちょうに|でむかえて|

おばさん は なんて いう か 、 小 太り で 魔女 みたいな 衣装 を 着て いる 。 |||||しょう|ふとり||まじょ||いしょう||きて|

「 で 、 俺 に 何の 用 だ ? |おれ||なんの|よう| 本屋 だ と 思って いた 魔法 屋 の 店 内 を 見る 。 ほんや|||おもって||まほう|や||てん|うち||みる 古臭い 本 が 並び 、 カウンター の 奥 に は 水晶 玉 が 沢山 置いて ある 。 ふるくさい|ほん||ならび|かうんたー||おく|||すいしょう|たま||たくさん|おいて| 他 に 杖 と か 、 なんて いう か 確かに 魔法 を 扱って いる 雰囲気 が あった 。 た||つえ||||||たしかに|まほう||あつかって||ふんいき||

そう いえば 魔法って どう やって 覚える んだ ? ||まほう って|||おぼえる| 「 その 前 に 、 盾 の 勇者 様 の お 仲間 は 、 この お 嬢ちゃん だけ で 良い の かい ? |ぜん||たて||ゆうしゃ|さま|||なかま||||じょうちゃん|||よい|| 「 ん ? ああ 」

ラフタリア と 顔 を 合わせて から 頷く 。 ||かお||あわせて||うなずく

「 じゃあ ちょっと 待って ておくれ 」 ||まって|

おばさん は そう 言う と カウンター から 水晶 玉 を 持ち出して 、 なにやら 呪文 を 唱え だした 。 |||いう||かうんたー||すいしょう|たま||もちだして||じゅもん||となえ|

「 よし 、 じゃあ 盾 の 勇者 様 、 水晶 玉 を 覗いて みて くれる かい 」 ||たて||ゆうしゃ|さま|すいしょう|たま||のぞいて|||

「 あ 、 ああ 」

一体 な んだ と いう んだ ? いったい||||| と 、 俺 は 思い つつ 水晶 玉 を 覗き込む 。 |おれ||おもい||すいしょう|たま||のぞきこむ

…… なんか 光って る けど 、 特に 何 か 見える わけじゃ ない な 。 |ひかって|||とくに|なん||みえる|||

「 そう だ ね …… 盾 の 勇者 様 は 回復 と 援護 の 魔法 に 適性 が ある ようだ ね 」 |||たて||ゆうしゃ|さま||かいふく||えんご||まほう||てきせい||||

「 え ? 魔法 の 適性 診断 して くれて た の か !? まほう||てきせい|しんだん|||||

早く 教えて くれれば 理解 できた と いう のに …… まあ 、 文句 を 言う の は 間違って いる が 、 説明 が 飛んで る ぞ 。 はやく|おしえて||りかい||||||もんく||いう|||まちがって|||せつめい||とんで||

「 次 は 後ろ の お 嬢ちゃん ね 」 つぎ||うしろ|||じょうちゃん|

「 あ 、 はい 」

俺 は 横 に 退いて 今度 は ラフタリア が 水晶 玉 を 覗き込む 。 おれ||よこ||しりぞいて|こんど||||すいしょう|たま||のぞきこむ

「 うーん 。 やっぱり ラクーン 種 の お 嬢ちゃん は 光 と 闇 の 魔法 に 適性 が 出て いる よう ね 」 ||しゅ|||じょうちゃん||ひかり||やみ||まほう||てきせい||でて|||

「 やっぱり と いう 事 は 常識 な の か ? |||こと||じょうしき||| 「 そう ねぇ …… 光 の 屈折 と 闇 の あやふや さ を 利用 した 幻 を 使う 魔法 が 得意な 種族 だ から 」 ||ひかり||くっせつ||やみ|||||りよう||まぼろし||つかう|まほう||とくいな|しゅぞく||

なるほど 、 ラクーン 種 は タヌキ や アライグマ 辺り に 似て いる 。 ||しゅ||たぬき|||あたり||にて| 俺 の 世界 の 日本 でも タヌキ は 人 を 化かす 妖怪 だ と 信じられて いた 。 おれ||せかい||にっぽん||たぬき||じん||ばかす|ようかい|||しんじ られて| そういう 点 は 、 この 世界 でも 似通って いる の かも しれ ない 。 |てん|||せかい||にかよって|||||

「 で 、 結局 な んな んだ ? |けっきょく||| 「 はい 。 これ が 魔法 屋 の おばちゃん が 渡し たかった 物 よ 」 ||まほう|や||||わたし||ぶつ|

と 、 おばちゃん が 俺 達 に くれた の は 三 冊 の 本 だった 。 |||おれ|さとる|||||みっ|さつ||ほん|

また 本 か ! |ほん| 俺 は 読め ない と いう のに 、 どうして こう も 親切 心 で 本 を くれる か な 。 おれ||よめ||||||||しんせつ|こころ||ほん||||

「 本当 は 水晶 玉 を あげたい のだ けど 、 そう なる と おばちゃん の 生活 が 大変で ね 」 「 どういう 意味 だ ? ほんとう||すいしょう|たま||あげ たい||||||||せいかつ||たいへんで|||いみ| 「 盾 の 勇者 様 は 知ら ない の かい ? たて||ゆうしゃ|さま||しら||| 水晶 玉 に 封じた 魔法 を 解放 すれば 対応 した 魔法 を 一 つ 覚えられる んだ よ 」 何 !? じゃあ 文字 が 読め なくて も 魔法 が 使える と いう の か ? すいしょう|たま||ほうじた|まほう||かいほう||たいおう||まほう||ひと||おぼえ られる|||なん||もじ||よめ|||まほう||つかえる|||| 「 随分 前 に 国 が 勇者 様 用 に …… 大量 発注 して 、 それなり の 数 を 出荷 した のだ けど 、 盾 の 勇者 様 は 知ら ない の かい ? ずいぶん|ぜん||くに||ゆうしゃ|さま|よう||たいりょう|はっちゅう||||すう||しゅっか||||たて||ゆうしゃ|さま||しら||| 「 知ら ない な 」 しら||

あの クズ の 事 だ 。 |くず||こと| 大方 、 俺 以外 の 勇者 に 後 で 渡して いた のだろう 。 おおかた|おれ|いがい||ゆうしゃ||あと||わたして||

まったく 、 意図 的に 仲間外れ に する と は …… 殺意 が 湧いて くる な 。 |いと|てきに|なかまはずれ|||||さつい||わいて||

「 魔法 書 は かなり 大変だ けど 、 真面目に 取り組めば 結果 的に 多く の 魔法 が 覚えられる よ 」 水晶 玉 は 一 つ 、 魔法 書 は もっと 多い と いった ところ か 。 まほう|しょ|||たいへんだ||まじめに|とりくめば|けっか|てきに|おおく||まほう||おぼえ られる||すいしょう|たま||ひと||まほう|しょ|||おおい|||| 読めれば の 話 な んだろう が 。 よめれば||はなし|||

「 ごめん ねぇ 」

「 いえ 、 タダ で 魔法 書 を 譲って くださる だけ で 十分です よ 」 |ただ||まほう|しょ||ゆずって||||じゅうぶんです|

ラフタリア が 微笑んで 対応 し 、 俺 も 頷く 。 ||ほおえんで|たいおう||おれ||うなずく

「 大体 どれ くらい の 魔法 まで が 使える んだ ? だいたい||||まほう|||つかえる| 「 どれ も 初級 の 魔法 だ ね 。 ||しょきゅう||まほう|| これ より 高位 は …… お 金 を 出して 買って くれ ない かい ? ||こうい|||きむ||だして|かって||| 「 あ 、 ああ 」

「 教えて あげられれば 良い んだろう けど 盾 の 勇者 様 は 忙しい でしょ ? おしえて|あげ られれば|よい|||たて||ゆうしゃ|さま||いそがしい| ずっと 城下町 に は いない わ よ ね 」 「 そう だ な 」 あっち も 商売 だ 。 |じょうかまち||||||||||あっ ち||しょうばい| You've never been in a castle town, don't you? "" That's right. " 身 を 切る 思い で 俺 達 に 本 を 譲って くれて いる のだ から 我 侭 は 言え ない 。 み||きる|おもい||おれ|さとる||ほん||ゆずって|||||われ|まま||いえ|

「 感謝 する 」 かんしゃ|

難しい 言い 方 を して しまった けど 、 俺 達 は 魔法 屋 から 魔法 書 を 貰った 。 むずかしい|いい|かた|||||おれ|さとる||まほう|や||まほう|しょ||もらった

「 は ぁ ……」

思わず 溜息 が 出る 。 おもわず|ためいき||でる あんまり 勉強 が 好きじゃ なかった 俺 は どう したら 良い んだろう 。 |べんきょう||すきじゃ||おれ||||よい|

わかって いる 。 この 書物 を 必死に 解読 して レシピ や 魔法 を 覚えた 方 が 良い と いう 事 くらい 。 |しょもつ||ひっしに|かいどく||れしぴ||まほう||おぼえた|かた||よい|||こと|

なんて いう んだろう 。

スキル の 中 に 『 異 世界 文字 翻訳 』 と か ない か と 思って しまう 。 ||なか||い|せかい|もじ|ほんやく||||||おもって| 薬 の 方 の レシピ と か は 盾 に ある 可能 性 は 高い 。 くすり||かた||れしぴ||||たて|||かのう|せい||たかい 探せば 見つかる と も 思う 。 さがせば|みつかる|||おもう だけど 、 対応 する 盾 を 探す 労力 と 、 文字 を 覚え 、 本 を 読んで 作れる ように なる の と で は 、 どちら に 軍配 が 上がる こと やら ……。 |たいおう||たて||さがす|ろうりょく||もじ||おぼえ|ほん||よんで|つくれる|||||||||ぐんばい||あがる||

後者 は 値段 が 安い 事 も 然ること ながら 、 別の 物 に も 挑戦 できる 利点 が ある 。 こうしゃ||ねだん||やすい|こと||さること||べつの|ぶつ|||ちょうせん||りてん||

だけど なぁ …… やっぱ 異 世界 文字 翻訳 と か が 存在 する 可能 性 を 考えて しまう と 、 無駄な 労力 に なり そうで 覚える 気力 が 萎 なえる 。 ||や っぱ|い|せかい|もじ|ほんやく||||そんざい||かのう|せい||かんがえて|||むだな|ろうりょく|||そう で|おぼえる|きりょく||なえ| 「 一緒に 魔法 を 覚えましょう 」 ラフタリア が 元気に 俺 に 話しかけて くる 。 いっしょに|まほう||おぼえ ましょう|||げんきに|おれ||はなしかけて| 「 俺 は この 世界 の 文字 が 読め ない んだ よ ……」 おれ|||せかい||もじ||よめ|||

「 ええ 、 ですから 一緒に 覚えて いきましょう よ 」 「 まあ …… そうなる よ な 」 薬 作り の 合間 に 覚えて おいて 損 は ない 、 か 。 ||いっしょに|おぼえて|いき ましょう|||そう なる|||くすり|つくり||あいま||おぼえて||そん||| 「 そう いえば 次の 波 は いつ 来る のでしょう ? ||つぎの|なみ|||くる| 「 ん ? ああ 、 ちょっと 待って ろ 」 ||まって|

視界 の 隅 に ある アイコン を 表示 さ せる 。 しかい||すみ|||||ひょうじ||

これ は ステータス 魔法 と 言う らしく 、 この 世界 の 連中 なら 誰 でも 使える 。 |||まほう||いう|||せかい||れんちゅう||だれ||つかえる

俺 の 場合 、 攻撃 を 司る ステータス が 極端に 低く 、 逆に 防御 力 が 高い 。 おれ||ばあい|こうげき||つかさどる|||きょくたんに|ひくく|ぎゃくに|ぼうぎょ|ちから||たかい

その 中 に 、 勇者 に しか 表示 さ れ ない アイコン が あり 、 それ に 意識 を 集中 さ せる 。 |なか||ゆうしゃ|||ひょうじ|||||||||いしき||しゅうちゅう|| そうして 出て きた アイコン から 波 の 襲来 時期 を 呼び出す 。 |でて||||なみ||しゅうらい|じき||よびだす

── あと 、 四五 日 と 一四 時間 。 |しご|ひ||いちし|じかん ── Also, 45 days and 14 hours.

「 四五 日 も ある ぞ ! しご|ひ||| 一 ヶ月 毎 じゃ なかった の か ! ひと|かげつ|まい||||

いや 、 まあ 、 二 ヶ月 分 で は ない けど ……って よく 考えたら 波 が 起こって から 俺 達 を 召喚 した んだ よ な 、 この 国 は 。 ||ふた|かげつ|ぶん|||||||かんがえたら|なみ||おこって||おれ|さとる||しょうかん||||||くに| と なる と 周期 は 思いのほか 長い の かも しれ ない 。 |||しゅうき||おもいのほか|ながい|||| ラフタリア が 奴隷 に なって 俺 に 会う まで の 日数 と かも 考える と 自然な 結果 か 。 ||どれい|||おれ||あう|||にっすう|||かんがえる||しぜんな|けっか|

ひと 月 後 と は …… 大きい 範囲 で 言った もの だ 。 |つき|あと|||おおきい|はんい||いった||

「 まあ 、 時間 が ある の は 良い 事 だ けど さ 」 |じかん|||||よい|こと|||

その 間 に できる 限り の 事 を して いく と 考える と 、 少ない の かも しれ ない 。 |あいだ|||かぎり||こと|||||かんがえる||すくない||||

「 とりあえず 、 ここ で の 用事 は 済んだ の か ? ||||ようじ||すんだ|| 「 そう です ねぇ …… 奴隷 紋 の 再 登録 と 薬 の 処分 、 そして 本 も 貰いました し 、 当面 は ありません ね 」 ラフタリア に 確認 を 取る 。 |||どれい|もん||さい|とうろく||くすり||しょぶん||ほん||もらい ました||とうめん||あり ませ ん||||かくにん||とる 何 か 忘れ物 を して 戻って くる の は タイムロス だ から な 。 なん||わすれもの|||もどって|||||||

「 じゃあ 、 飯 でも 食って から Lv 上げ に 行く か 」 |めし||くって||lv|あげ||いく|

「 はい 」

今日 の 朝食 に は 驚いた 。 きょう||ちょうしょく|||おどろいた 味覚 が 回復 して いた から な 。 みかく||かいふく||||

飯 が 美味 と いう の は 活力 を 与えて くれる 。 めし||びみ|||||かつりょく||あたえて|

乳 鉢 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 ちち|はち||たて||じょうけん||かいほう||れ ました ビーカー の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 びーかー||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 薬 研 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 くすり|けん||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 乳 鉢 の 盾 ちち|はち||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 新 入り 調合 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|しん|はいり|ちょうごう

ビーカー の 盾 びーかー||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 液体 調合 ボーナス のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|えきたい|ちょうごう|ぼーなす

薬 研 の 盾 くすり|けん||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 採取 技能 2 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|さいしゅ|ぎのう

食事 を 終えた 俺 達 は 、 その 足 で 城下町 を 後 に し 、 リユート 村 の 方 へ 行く 。 しょくじ||おえた|おれ|さとる|||あし||じょうかまち||あと||||むら||かた||いく あの 辺り から 先 の 場所 に 手頃な 魔物 が 生息 して いる から だ 。 |あたり||さき||ばしょ||てごろな|まもの||せいそく|||| 俺 は 他の 勇者 が 知っている ような 穴場 の 狩場 は 知ら ない 。 おれ||たの|ゆうしゃ||しっている||あなば||かりば||しら| だから 、 この 世界 の 住人 から 聞く か 、 自分 の 足 で 探す しか ない 。 ||せかい||じゅうにん||きく||じぶん||あし||さがす||

地図 を 広げて 、 手頃な 場所 を 見つける と いう の も なかなか 難しい が 、 それ だけ やり 応え が ある と も 言える 。 ちず||ひろげて|てごろな|ばしょ||みつける||||||むずかしい|||||こたえ|||||いえる 競って いる わけじゃ ない が 、 あの 勇者 共に 遅れて いる の は 若干 悔しい 。 きそって||||||ゆうしゃ|ともに|おくれて||||じゃっかん|くやしい だが 、 知ら ない 魔物 と 戦って 勝てば 盾 が 成長 する ので 悪い 話 で は ない 。 |しら||まもの||たたかって|かてば|たて||せいちょう|||わるい|はなし|||

結構 説明 を 省いて いる が 、 色々な 能力 を 持つ 盾 が 出て いる のだ 。 けっこう|せつめい||はぶいて|||いろいろな|のうりょく||もつ|たて||でて|| 大体 が 能力 上昇 系 な の が 困る 点 で は ある 。 だいたい||のうりょく|じょうしょう|けい||||こまる|てん|||

防御 力 アップ が 多い の は 盾 だ から だろう 。 ぼうぎょ|ちから|あっぷ||おおい|||たて||| 他 に 敏捷 性 や スタミナ 、 魔力 、 SP と 攻撃 以外 の ステータス は 上がって いる 。 た||びんしょう|せい||すたみな|まりょく|sp||こうげき|いがい||||あがって| この お陰 で 前回 の 波 で は 殆ど 無傷で 済んだ わけだ し な 。 |おかげ||ぜんかい||なみ|||ほとんど|むきずで|すんだ|||

その 道中 ……。 |どうちゅう

「…… そう いえば 波 の 敵 は 盾 で 吸え る の か ? ||なみ||てき||たて||すえ||| 何も せ ず 帰って きた から 忘れて いた けど 、 盾 の 成長 の ため に も ぜひ 試して みたい と 思う 。 なにも|||かえって|||わすれて|||たて||せいちょう||||||ためして|||おもう で 、 リユート 村 が 見えて きた 辺り で 、 波 の 化け物 の 死骸 を かなり 見つけた 。 ||むら||みえて||あたり||なみ||ばけもの||しがい|||みつけた

次元 ノイナゴ の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 じげん|||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 次元 ノ 下級 バチ の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 じげん||かきゅう|||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 次元 ノ 屍 食 鬼 の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 じげん||しかばね|しょく|おに||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 次元 ノイナゴ の 盾 じげん|||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 防御 力 6 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|ぼうぎょ|ちから

次元 ノ 下級 バチ の 盾 じげん||かきゅう|||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 敏捷 6 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|びんしょう

次元 ノ 屍 食 鬼 の 盾 じげん||しかばね|しょく|おに||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 所持 物 腐敗 防止 ( 小 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|しょじ|ぶつ|ふはい|ぼうし|しょう

ついでに 分解 して 他の 盾 が 出 ない か 挑戦 して みた 。 |ぶんかい||たの|たて||だ|||ちょうせん||

が 、 どうも この シリーズ で は 満た せる もの は 殆ど 無い ようで 一 つ しか 解放 でき なかった 。 |||しりーず|||みた||||ほとんど|ない||ひと|||かいほう||

ビーニードルシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ||じょうけん||かいほう||れ ました ビーニードルシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 攻撃 力 1 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|こうげき|ちから

専用 効果 針 の 盾 ( 小 ) ハチ の 毒 ( 麻痺 ) せんよう|こうか|はり||たて|しょう|はち||どく|まひ

まあ 、 こんな もの だろう と 歩いて 行く と 、 キメラ の 死骸 を 村人 達 が 撤去 中 だった 。 |||||あるいて|いく||||しがい||むらびと|さとる||てっきょ|なか|

「 よ 」

「 あ 、 盾 の 勇者 様 」 |たて||ゆうしゃ|さま

昨日 の 影響 か 、 村 の 連中 は 俺 を 見る と 快く 歓迎 して くれる 。 きのう||えいきょう||むら||れんちゅう||おれ||みる||こころよく|かんげい||

「 波 の ボス だった か 、 コイツ は 」 なみ||ぼす||||

キメラ の 死骸 を 見て 俺 は ポツリ と 零す 。 ||しがい||みて|おれ||ぽつり||こぼす

なんて いう か …… よく 見る と キメラ と は いう が 、 この 世界 の 魔物 と は 何 か 違う ような 印象 が ある 。 ||||みる||||||||せかい||まもの|||なん||ちがう||いんしょう|| 色合い な の か 、 それとも 生物 的 特徴 な の か を 具体 的に 説明 する の は 難しい けど 。 いろあい|||||せいぶつ|てき|とくちょう|||||ぐたい|てきに|せつめい||||むずかしい|

「 恐ろしい もの です 」 おそろしい||

「…… そう だ な 」

村人 の 声 に 俺 も 同意 する 。 むらびと||こえ||おれ||どうい| というのも 、 他の 勇者 や 騎士 団 が 素材 を 剥いで いった のだろう 。 |たの|ゆうしゃ||きし|だん||そざい||はいで|| 原形 こそ 留めて いる が 皮 や 肉 が ごっそり と 切り取られて いる 。 げんけい||とどめて|||かわ||にく||||きりとら れて| 「 俺 も 少し 貰って 良い か ? おれ||すこし|もらって|よい| 「 どうぞ どうぞ 、 処分 に 困って いた ところ です から 、 なんなら 村 で 加工 して 装備 に します か ? ||しょぶん||こまって||||||むら||かこう||そうび||し ます| 「 それ も 悪く は ない けど …… 使え そうな 所 は あんまり 無い ぞ 」 ||わるく||||つかえ|そう な|しょ|||ない|

皮 は 剥がさ れ 、 鎧 など に は でき ない 。 かわ||はがさ||よろい||||| 肉 と 骨 …… 後 は 尻尾 の 蛇 の 部分 くらい か 。 にく||こつ|あと||しっぽ||へび||ぶぶん||

頭 の 部分 は 切り取られて 無かった 。 あたま||ぶぶん||きりとら れて|なかった 見た 感じ 、 三 つ くらい は 生えて いた と 思わ れる が ……。 みた|かんじ|みっ||||はえて|||おもわ||

まあ いい や 。 俺 は ラフタリア と 一緒に キメラ の 死骸 を 分解 して 盾 に 吸わ せて みた 。 おれ||||いっしょに|||しがい||ぶんかい||たて||すわ||

キメラミートシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ||じょうけん||かいほう||れ ました キメラボーンシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ||じょうけん||かいほう||れ ました キメラレザーシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ||じょうけん||かいほう||れ ました キメラヴァイパーシールド の 条件 が 解放 さ れました 。 ||じょうけん||かいほう||れ ました キメラミートシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 料理 品質 向上 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|りょうり|ひんしつ|こうじょう

キメラボーンシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 闇 耐性 ( 中 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|やみ|たいせい|なか

キメラレザーシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 防御 力 10 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|ぼうぎょ|ちから

キメラヴァイパーシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 スキル 「 チェンジシールド 」 解毒 調合 向上 毒 耐性 ( 中 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|||げどく|ちょうごう|こうじょう|どく|たいせい|なか

専用 効果 蛇 の 毒 牙 ( 中 ) フック せんよう|こうか|へび||どく|きば|なか|

最後 の は なんか 色々 と 便利な ボーナス が 付いて いる 。 さいご||||いろいろ||べんりな|ぼーなす||ついて| 防御 力 も かなり 高い 。 ぼうぎょ|ちから|||たかい

ただ 、 変化 さ せる に は 必要 Lv が かなり 高く 、 しかも キメラシリーズ を 何 個 か 解放 し ない と でき ない みたいだ 。 |へんか|||||ひつよう|lv|||たかく||||なん|こ||かいほう|||||| 後回し で 良い だろう けど 、 次の 波 で の メイン の 盾 に なる 可能 性 が 高い 。 あとまわし||よい|||つぎの|なみ|||||たて|||かのう|せい||たかい

「 残り は どう する んだ ? のこり|||| 「 どうせ 埋める だけ です から ご 自由に お 使い ください 」 |うずめる|||||じゆうに||つかい|

「 う ー む ……」 |-|

些 いささか もったいない 気 も する けど 、 残った 部分 は 殆ど 肉 と 骨 しか ない 。 さ|||き||||のこった|ぶぶん||ほとんど|にく||こつ|| 骨 は まあ 、 日持ち が 良い けど 、 肉 は 干し 肉 に する と か しか 考え が 浮かば ない 。 こつ|||ひもち||よい||にく||ほし|にく||||||かんがえ||うかば| 食用 と は 思え ない けど 。 しょくよう|||おもえ||

あれ だ 。 魔法 薬 の 材料 と か に なり そうな イメージ が ある 。 まほう|くすり||ざいりょう|||||そう な|いめーじ|| …… と は いえ 、 どこ で 誰 が 買い取って くれる か わから ない から なぁ …… 腐る と 困る し 、 下手に 保存 して 再生 と かさ れたら 恐ろしい 。 |||||だれ||かいとって|||||||くさる||こまる||へたに|ほぞん||さいせい||||おそろしい

骨 でも 同じ 事 が 言える けど 、 肉 より は 安心 でき そうな イメージ が ある 。 こつ||おなじ|こと||いえる||にく|||あんしん||そう な|いめーじ|| だけど …… さすが に そんなに 警戒 する の も どう か と 思う 。 ||||けいかい|||||||おもう

「 じゃ 、 できる 限り 頂いて おこう 」 ||かぎり|いただいて|

「 え 、 ですが かなり の 量 に なります よ ? ||||りょう||なり ます| 「 この 村 で 預かって くれる だ ろ ? |むら||あずかって||| 「 え ? 盾 の 勇者 様 が そう 言う のでしたら ……」 たて||ゆうしゃ|さま|||いう|

「 まあ 、 肉 は 干し 肉 に して 、 少し 残して くれれば 買いたい 奴 に 売って 良い 。 |にく||ほし|にく|||すこし|のこして||かい たい|やつ||うって|よい 復興 費 くらい に は なる だろう 。 ふっこう|ひ||||| 波 の 大物 の 肉 と でも 言えば 研究 材料 目的 で 買う 奴 も いる だ ろ 」 なみ||おおもの||にく|||いえば|けんきゅう|ざいりょう|もくてき||かう|やつ||||

「 確かに それ なら 買う 方 も いらっしゃる かも 」 たしかに|||かう|かた|||

村人 も 復興 資金 が 欲しい らしく 、 俺 の 提案 を 受け入れる 。 むらびと||ふっこう|しきん||ほしい||おれ||ていあん||うけいれる

内臓 と か 腐り やす そうな 部分 は 盾 に 吸わ せて 処分 し 、 俺 達 が リユート 村 に 辿り着いた 頃 に は 日 も 落ち かけて いた 。 ないぞう|||くさり||そう な|ぶぶん||たて||すわ||しょぶん||おれ|さとる|||むら||たどりついた|ころ|||ひ||おち||

村 は 半壊 して いて 、 生き残った 人 達 は 比較的 破損 が 少なかった 家 に 纏まって 生活 して いる 。 むら||はんかい|||いきのこった|じん|さとる||ひかくてき|はそん||すくなかった|いえ||まとまって|せいかつ|| 俺 達 は 割と 安全だった 宿屋 の 一室 を 店主 が 空けて くれた おかげ で 、 その 日 は ゆっくり と 休む こと が できた 。 おれ|さとる||わりと|あんぜんだった|やどや||いっしつ||てんしゅ||あけて|||||ひ||||やすむ|||

「…… 復興 の 手伝い と か は して やりたい が 、 人 の 事 を 考えて いる 余裕 は ない な 」 今日 は リユート 村 の 連中 に 甘えっぱなし だった 。 ふっこう||てつだい|||||やり たい||じん||こと||かんがえて||よゆう||||きょう|||むら||れんちゅう||あまえ っぱなし| キメラ の 死骸 を 肉 や 骨 と して 処分 した の は 感謝 さ れた が 、 食事 と 宿 を 無償 で 提供 さ れる と いう の は どう だろう 。 ||しがい||にく||こつ|||しょぶん||||かんしゃ||||しょくじ||やど||むしょう||ていきょう||||||||

「 そう です ね 。 私 達 も 得 を して 村 の 方々 に も 得に なる 事 が できれば 良い のです が 」 わたくし|さとる||とく|||むら||ほうぼう|||とくに||こと|||よい||

村 の 連中 で 読み書き が できる 奴 に この 世界 の 文字 を 読む ため の 表 を 書いて もらった 。 むら||れんちゅう||よみかき|||やつ|||せかい||もじ||よむ|||ひょう||かいて|

わかり やすく 言う なら 、 あい うえ お 表 みたいな 奴 。 ||いう|||||ひょう||やつ 英語 で 言う と アルファベット 表 。 えいご||いう||あるふぁべっと|ひょう

後 は 少し だけ 文字 が 読める ラフタリア に どの 文字 が 俺 の 世界 の 文字 で いう 何 に 当たる か を 発音 して もらって 解読 表 に 置き換える 。 あと||すこし||もじ||よめる||||もじ||おれ||せかい||もじ|||なん||あたる|||はつおん|||かいどく|ひょう||おきかえる

おそらく これ に 単語 と かも 合わさる のだ から 解読 は 困難 を 要する だろう 。 |||たんご|||あわさる|||かいどく||こんなん||ようする| だけど 一応 …… 覚えて おく に 越した こと は ない 。 |いちおう|おぼえて|||こした|||

薬 を 作る 合間 に 、 俺 は 文字 を 覚えよう と 四苦八苦 する のだった 。 くすり||つくる|あいま||おれ||もじ||おぼえよう||しくはっく||