Trinity Seven Episode 9

（ 偽 聖 ( ひじり ) ） また 会い ま しょ う ウフ ぎ|せい|||あい||||

（ アラタ ） お っ おい ！ 待って くれ ||||まって|

聖 じゃ ない なら お前 は … せい||||おまえ|

何 な ん だ ？ 一体 … なん||||いったい

（ ソラ ） あいつ は イー リアス 断 章 |||||だん|しょう

私 と 同じ 魔 道 書 だ わたくし||おなじ|ま|どう|しょ|

（ アラタ ） 身代わり ？ |みがわり

（ ソラ ） 本当 の 聖 が 家 を 空け て いる 間 |ほんとう||せい||いえ||あけ|||あいだ

お前 さん の 料理 やら 掃除 やら を し て い た の は あいつ だ おまえ|||りょうり||そうじ||||||||||

一応 久しぶり で は あった わけ だ よ いちおう|ひさしぶり||||||

（ ミラ ） 消滅 し た はず の 学園 に 春日 ( かす が ) 聖 の 契約 魔 道 書 が 現れ た |しょうめつ|||||がくえん||かすが|||せい||けいやく|ま|どう|しょ||あらわれ|

（ アラタ ） お … おい 待て よ ！ |||まて|

調査 は 私 １ 人 で でき ます ちょうさ||わたくし|じん|||

あなた は 彼女 でも 捜し て は いかが です か ？ ||かのじょ||さがし|||||

なんか 怒って ない か ？ |いかって||

そりゃ 昔 の 女 が 出 て き て ジェラシ って る ん だ ろ う さ |むかし||おんな||だ|||||||||||

そんな ん じゃ あり ませ ん ！

♪～

～♪

この 学園 って 消滅 し た と か 言って なかった っけ か ？ |がくえん||しょうめつ|||||いって|||

ええ その 報告 も 来 て い まし た ||ほうこく||らい||||

でも 消え て ない |きえ||

てこ と は これ も 世界 構築 って やつ だ な |||||せかい|こうちく||||

世界 構築 なんて できる の は 魔 王 か その 候補 ぐらい な もん だ せかい|こうちく|||||ま|おう|||こうほ||||

この 学園 は 消滅 し た わけ じゃ なく て だ な … |がくえん||しょうめつ||||||||

（ アラタ ） 結 界 ？ |けつ|かい

（ ソラ ） そう 本物 の 学園 ごと 異 次元 に 隔離 さ れ た って こと さ ||ほんもの||がくえん||い|じげん||かくり||||||

ここ は 今 デッカ い 結 界 に 包ま れ て ||いま|||けつ|かい||つつま||

並行 多元 宇宙 の はざま を 浮遊 し て いる へいこう|たげん|うちゅう||||ふゆう|||

つまり マスター たち は この 学園 しか ない 世界 に |ますたー||||がくえん|||せかい|

ワープ さ せ られ 閉じ込め られ た って こと だ な ||||とじこめ||||||

もしかしたら リリス 先生 や アキオ と 合流 できる か と 思った の です が ||せんせい||||ごうりゅう||||おもった|||

誰 も い ねえ し 何も ない な だれ|||||なにも||

そう で も ない ぜ マスター |||||ますたー

この 不 浄 な 気配 退治 し ます ！ |ふ|きよし||けはい|たいじ||

スペル ビア の アーカイブ に 接続 テーマ を 実行 し ます ！ |||||せつぞく|てーま||じっこう||

えっ ？

お っ おお …

（ ミラ ） き ゃ ～ ！

（ アラタ ） ご … ごちそう さま と か 言え る 状況 じゃ ねえ な ||||||いえ||じょうきょう|||

どういう こと だ ？ ソラ

この 学園 内 じゃ メイ ガス モード が 封じ られ てる って 感じ らしい な |がくえん|うち|||がす|もーど||ほうじ||||かんじ||

つまり 戦え ない って こと か ？ |たたかえ||||

私 み たい に 純粋 な 魔力 存在 なら 何と でも できる が … わたくし||||じゅんすい||まりょく|そんざい||なんと|||

し ゃ あ ない な ここ は 私 に 任せ て |||||||わたくし||まかせ|

マスター は 裸 娘 を 連れ て 外 に 逃げろ よ ますたー||はだか|むすめ||つれ||がい||にげろ|

いい の か ？

うまい もん でも 食わせろ よ |||くわせろ|

よし 行く ぞ ミラ |いく||

う わ っ

あと で いくら でも 殴って くれ て いい から ||||なぐって||||

今 は 逃げる ぞ いま||にげる|

なるべく 見 ない よう に 走る から しがみつ い て て くれよ |み||||はしる||||||

（ ミラ ） わ … 分かり まし た （ アラタ ） うん ||わかり||||

（ アラタ ） ああ いか ん 興奮 する （ ミラ ） ふざけ ない で ください ！ ||||こうふん||||||

やれやれ

さて と

（ 指 を 鳴らす 音 ） ゆび||ならす|おと

（ イリア ） フフフ 相変わらず 魔力 の 強 さ は さすが です ね ||あいかわらず|まりょく||つよ|||||

アス ティル の 写本 |||しゃほん

そっち こそ 相変わらず こざかしい 技 は さすが じゃ ない か ||あいかわらず||わざ|||||

イー リアス 断 章 ||だん|しょう

あなた が いくら 強く て も ここ は 私 の 領域 です |||つよく|||||わたくし||りょういき|

どう だ か な … やって み ない と 分から ない ん じゃ ない か ？ ||||||||わから|||||

開か なく なって や がる あか||||

閉じ込め られ た と いう こと かも しれ ませ ん ね とじこめ||||||||||

（ アラタ ） ほら （ ミラ ） えっ

お前 が しおらしい と 調子 狂う ん だ って おまえ||||ちょうし|くるう|||

（ ミラ ） はい

うん かなり 色っぽい ぞ ||いろっぽい|

からかわ ない で ください ！

（ アラタ ） さて まずは 原因 の 調査 と この 状況 の 打破 だ な |||げんいん||ちょうさ|||じょうきょう||だは||

こういう 場合 結 界 を 生み出し て いる 当人 を |ばあい|けつ|かい||うみだし|||とうにん|

倒す 以外 の 方法 って の が あった よう な … たおす|いがい||ほうほう||||||

結 界 の 要 ( かなめ ) み たい な もの を 壊せ ば いい ん だ っけ か ？ けつ|かい||かなめ|||||||こわせ||||||

確かに そういう 考え も あり ます たしかに||かんがえ|||

（ アラタ ） だ と し たら この 学園 の どこ に それ を 置く ん だ ろ う な ||||||がくえん||||||おく|||||

それ は えっ と …

中心 部 に １ つ で 済ます か ちゅうしん|ぶ||||すます|

魔法 陣 を 描く よう に 複数 の 点 を 置く か です ね まほう|じん||えがく|||ふくすう||てん||おく|||

（ アラタ ） なるほど なら まずは この 学園 の 中心 を 目指し て みる |||||がくえん||ちゅうしん||まなざし||

ミラ は ここ で 休 ん で て くれ ||||きゅう||||

えっ ？

もしかしたら 魔力 も 戻る かも しれ ん |まりょく||もどる|||

そう すりゃ 服 だって 元どおり に なる だ ろ ||ふく||もとどおり||||

（ ミラ ） １ 人 で 行く 気 です か ？ （ アラタ ） まあ な |じん||いく|き|||||

魔物 に 襲わ れ たら スタコラ 逃げる と する よ まもの||おそわ||||にげる|||

危険 です きけん|

だ ろ う けど やら ない と 何とも なら ない だ ろ |||||||なんとも||||

ん ？

あなた は この 学園 の 内部 に 詳しく ない でしょ う から |||がくえん||ないぶ||くわしく||||

私 も ついていき ます わたくし|||

あなた に これ 以上 借り を 作り たく あり ませ ん |||いじょう|かり||つくり||||

フフッ 分かった よ |わかった|

一緒 に 行 こ う ぜ ミラ いっしょ||ぎょう||||

あっ はい

（ アラタ ） よし じゃあ 行く か |||いく|

や あ ！

フフッ

（ ソラ ） 魔物 たち を 使い捨て の 盾 に する と は な |まもの|||つかいすて||たて|||||

これ じゃあ 悪い 魔 道 士 み たい じゃ ない か ||わるい|ま|どう|し|||||

そい つ ら は もともと この 学校 の 生徒 だった ん だ ろ ？ ||||||がっこう||せいと||||

こう なって しまって は

彼ら に は もう 意思 なんて あり ませ ん から かれら||||いし|||||

違いない なら もう 遠慮 は いら ない な ちがいない|||えんりょ||||

へえ ～ また 魔力 を 高め まし た ね ||まりょく||たかめ|||

今 の マスター が やんちゃ で ね どんどん 強く なる ん だ いま||ますたー||||||つよく|||

さすが は 私 たち の 聖 が 選 ん だ 魔 王 候補 です ね ||わたくし|||せい||せん|||ま|おう|こうほ||

（ 指 を 鳴らす 音 ） ゆび||ならす|おと

（ ソラ ） フウ やっつけ た か ん ？

げ っ ヤベ え

（ イリア ） あら あら 大きな 魔術 の あと は 隙 が 出 ます よって |||おおきな|まじゅつ||||すき||だ||

何度 も 聖 に 言わ れ て まし た のに なんど||せい||いわ|||||

待って い て ください ね アラタ さん まって||||||

もう 逃げ られ ませ ん よ |にげ||||

（ アラタ ） これ が 学園 の 中心 って こと か |||がくえん||ちゅうしん|||

（ ミラ ） はい

時計 塔 なら ば 結 界 柱 と して も 結 界 芯 と して も とけい|とう|||けつ|かい|ちゅう||||けつ|かい|しん|||

問題 なく 機能 し ます もんだい||きのう||

高い 場所 の ほう が いい と か ある の か ？ たかい|ばしょ|||||||||

はい より 多く の 範囲 を 結 界 で 包み込む こと も できる か と ||おおく||はんい||けつ|かい||つつみこむ|||||

だ と し たら 登って みる しか ない な ||||のぼって||||

（ ミラ ） そうです ね |そう です|

それ じゃあ

（ 風 の 音 ） かぜ||おと

う っ

ん ？ どうか し た の か ？

えっ … あ あっ

あの 風 が 吹 い て … その |かぜ||ふ|||

（ アラタ ） ああ

でも そういう エッチ っぽい の 苦手 な ん だ ろ ？ お前 |||||にがて|||||おまえ

（ ミラ ） えっ はい

だったら まあ 見 ない よう 気 を つける よ ||み|||き|||

そ … そう な の です か ？

そりゃ 見えりゃ うれしい し 見 たい の は 確か だ けど な |みえりゃ|||み||||たしか|||

もう 不 浄 な 男 な ん です から ！ |ふ|きよし||おとこ||||

それとも 俺 が 先 に 登る か ？ |おれ||さき||のぼる|

ワナ が あった 場合 見抜け ます か ？ わな|||ばあい|みぬけ||

そりゃ 無理 だ な |むり||

じゃあ おんぶ する しか ない か

えっ

別に 見える わけ で も ある まい し かまわ ん だ ろ べつに|みえる||||||||||

（ アラタ ） ほれ （ ミラ ） え えっ ！ えっ

なあ ミラ

はい

お前 さん って さ 魔力 が 強い から 検閲 官 の トップ な ん だ っけ ？ おまえ||||まりょく||つよい||けんえつ|かん||とっぷ||||

そう です ね その 理由 も あり ます ||||りゆう|||

ほか に も ある の か ？

私 の テーマ は ユース ティ ティア … 正義 わたくし||てーま||ゆーす|||せいぎ

正しい 道 を 貫く こと です から ただしい|どう||つらぬく|||

（ アラタ ） テーマ って 自分 の 反対 と か じゃ なかった か ？ |てーま||じぶん||はんたい|||||

もともと は 不良 で し た み たい な ？ ||ふりょう||||||

（ ミラ ） 違い ます ！ |ちがい|

（ アラタ ） じゃあ どんな ヤツ だった ん だ ？ もともと の ミラ って の は |||やつ|||||||||

それ は …

ねえ ミラ さん ミラ さん って す っ ごい 魔力 持って る ん でしょ ？ |||||||||まりょく|もって|||

こんなに かわいい の に 意外 いい なあ ||||いがい||

やっぱり 生まれつき ？ それとも 何 か 訓練 と か し た の ？ |うまれつき||なん||くんれん|||||

（ ミラ ） 私 は できる だけ 他人 に 近寄ら ない よう に し て い まし た |わたくし||||たにん||ちかよら||||||||

魔力 が 高 すぎる せい で 暴走 する 可能 性 が あった から です まりょく||たか||||ぼうそう||かのう|せい||||

（ ミラ ） ごめんなさい

（ ミラ ） です から 当然 友達 なんか でき ませ ん で し た |||とうぜん|ともだち|||||||

そんな とき …

（ アキオ ） よう 新入 生 ||しんにゅう|せい

（ アキオ ） 暇 し て ん なら 私 の 魔 道 研究 を 手伝っちゃ くれ ない か ？ |いとま|||||わたくし||ま|どう|けんきゅう||てつだっちゃ|||

えっ でも …

私 は トリニティ セブン だ から な 大きな 魔力 なら 望む ところ だ よ わたくし|||||||おおきな|まりょく||のぞむ|||

（ ミラ ） 私 の 手 を アキオ が 取って くれ た ん です |わたくし||て||||とって||||

アキオ は 魔 道 の 研究 と 称し て 私 を あちこち 連れ出し ||ま|どう||けんきゅう||そやし||わたくし|||つれだし

学園 に なじま せ て くれ まし た そして … がくえん||||||||

はっ

き ゃ あ ！

あっ

あっ

ミラ ！

せ っ 先輩 ！ ||せんぱい

起き た か ？ ミラ 心配 し た ぞ おき||||しんぱい|||

ご っ ごめんなさい 先輩 私 実験 に 失敗 し て … |||せんぱい|わたくし|じっけん||しっぱい||

人 に 迷惑 を かけ ない よう に １ 人 きり で こっそり と … か ？ じん||めいわく||||||じん|||||

なあ ミラ よ

せっかく デッカ い 魔力 を 持って る なら |||まりょく||もって||

それ で ビシッと し ち まう の も 手 な ん じゃ ない の か ？ ||びしっと||||||て||||||

（ ミラ ） その とき の アキオ の 言葉 は 私 の 中 に ストン と 落ち て ||||||ことば||わたくし||なか||すとん||おち|

私 も ストレート に かっこよく なれ たら いい なって わたくし||すとれーと||||||

だから 私 は 自分 も |わたくし||じぶん|

自分 の 力 に 責任 を 持つ 人 正義 の 味方 に なり たい じぶん||ちから||せきにん||もつ|じん|せいぎ||みかた|||

そう 思った ん です |おもった||

（ アラタ ） なるほど な

私 は なぜ あなた み たい な 男 に こんな 話 を ？ わたくし|||||||おとこ|||はなし|

なん だ いい 話 じゃ ない か |||はなし|||

こ … こういう 理由 な の で ||りゆう|||

あなた みたい な 不 浄 な 男 は 許せ ない ん です |||ふ|きよし||おとこ||ゆるせ|||

（ アラタ ） フフッ （ ミラ ） 何 が おかしい ん です か ？ |||なん|||||

（ アラタ ） いや ようやく いつも の お前 らしく なった と 思って さ |||||おまえ||||おもって|

純粋 に お前 の こと に 興味 が あった って の も ある が じゅんすい||おまえ||||きょうみ|||||||

何 か 話し て お前 の 気 が 紛れ れ ば いい な と 思って た ん だ よ なん||はなし||おまえ||き||まぎれ||||||おもって||||

はっ ！

不 浄 な 男 の くせ に 生意気 な ！ ふ|きよし||おとこ||||なまいき|

苦しい … 苦しい くるしい|くるしい

まったく

人 の 心配 など せ ず 今 は この 学園 を 抜け出す こと を 考え て ください じん||しんぱい||||いま|||がくえん||ぬけだす|||かんがえ||

あなた は 今 は その … ||いま||

検閲 官 の 仮 セカンド な ん です から けんえつ|かん||かり|せかんど||||

（ アラタ ） ああ 任せ て くれよ リーダー 様 ||まかせ|||りーだー|さま

（ アラタ ） どう だ ？ ワナ は |||わな|

見 た ところ 大丈夫 そうです が … み|||だいじょうぶ|そう です|

あっ

（ アラタ ） あっ （ ミラ ） これ は ！

（ アラタ ） ソラ

おい ソラ ！ おい ！

（ イリア ） ウッフフフフッ

お 待ち し て い まし た よ アラタ さん |まち||||||||

聖 ！ せい

いえ あれ は イー リアス 断 章 です |||||だん|しょう|

（ イリア ） さあ アラタ さん

あなた の 魔 道 書 の 魔力 は こうして 封印 し まし た ||ま|どう|しょ||まりょく|||ふういん|||

あと は そこ の 女 を 排除 すれ ば 私 と あなた の ２ 人 だけ ||||おんな||はいじょ|||わたくし||||じん|

時間 も 空間 も 全て 止まった この 地 で じかん||くうかん||すべて|とまった||ち|

聖 が この 世界 全て を 滅ぼす その 日 まで せい|||せかい|すべて||ほろぼす||ひ|

私 と 共に 過ごし ま しょ う わたくし||ともに|すごし|||

（ ミラ ） あっ

この 不 浄 な 気配 かなり の 強 さ です |ふ|きよし||けはい|||つよ||

これ は ウワサ に 聞く 大 ピンチ って やつ な ん じゃ ない か ？ ||||きく|だい|ぴんち|||||||

（ イリア ） そんな こと あり ませ ん よ

アラタ さん は 私 に とって も 聖 に とって も 大切 な 方 です から |||わたくし||||せい||||たいせつ||かた||

大 ピンチ な の は そこ の 女 魔 道 士 だけ です だい|ぴんち||||||おんな|ま|どう|し||

（ ソラ ） おい マスター ||ますたー

おっと 反応 する な よ |はんのう|||

バレ な いよ う こっそり 話しかけ てる ん だ |||||はなしかけ|||

私 を 捉え てる の が ここ の 結 界 の 要 だ わたくし||とらえ||||||けつ|かい||かなめ|

で こいつ は この 空間 と この 学園 を 構成 する 要 に なって いる らしい ||||くうかん|||がくえん||こうせい||かなめ||||

（ アラタ ） って こと は …

（ ソラ ） ここ を ぶち壊せ ば この 学園 も 崩壊 する の さ |||ぶちこわせ|||がくえん||ほうかい|||

（ アラタ ） なるほど な

（ ソラ ） 私 が 内側 から いろいろ やって みる 時間 を 稼 い で くれ |わたくし||うちがわ|||||じかん||かせ|||

（ アラタ ） ああ 分かった やって みる ぜ ||わかった|||

（ アラタ ） なあ イー リアス 断 章 ||||だん|しょう

（ イリア ） イリア で かまい ませ ん 聖 は そう 呼 ん で い まし た ||||||せい|||よ|||||

じゃあ イリア 俺 は ここ に 残る ||おれ||||のこる

だが こいつ は 外 に 出し て くれ ない か ？ |||がい||だし||||

ちょ っ 何 を 言って る ん です か ？ ||なん||いって||||

ふ ～ ん そう き まし た か

お前 さん が 必要 な の は 俺 な ん だ ろ ？ おまえ|||ひつよう||||おれ||||

だったら ミラ は い なく て も いい ん じゃ ない か ？

確かに 私 たち ２ 人 だけ の 世界 に その 女 は いり ませ ん ね たしかに|わたくし||じん|||せかい|||おんな|||||

分かり まし た で は アラタ さん 私 の 近く に 来 て いただけ ます か ？ わかり|||||||わたくし||ちかく||らい||||

（ アラタ ） ああ

いけ ませ ん ！ そんな 自己 犠牲 み たい な 方法 は … ||||じこ|ぎせい||||ほうほう|

（ アラタ ） いや だ けど セカンド と し ちゃ ||||せかんど|||

まず 大将 を 外 に 出す ところ から かな っと |たいしょう||がい||だす||||

そういう 判断 は 私 が 下し ます あなた は 仮 セカンド な ん です から |はんだん||わたくし||くだし||||かり|せかんど||||

すま ん うまく 出 られ たら |||だ||

外 から 助け に 来 られる か どう か 試し て み て くれよ がい||たすけ||らい|||||ためし||||

なあ ほっとく と 死 ん だ り する の か ？ |||し||||||

魔 道 書 に 死 は あり ませ ん よ ま|どう|しょ||し|||||

死ぬ と し たら 永遠 に 忘れ られる それ だけ です しぬ||||えいえん||わすれ||||

そい つ は 寂しい な |||さびしい|

でも こんな 元気 な ヤツ 忘れる ほう が 大変 そう だ ||げんき||やつ|わすれる|||たいへん||

（ イリア ） フフッ アラタ さん は お 優しい ん です ね ||||||やさしい|||

私 たち み たい な 道具 に まで そんな 気持ち を 持って くれる なんて わたくし|||||どうぐ||||きもち||もって||

聖 が 世界 の 全て を 滅ぼす って 言って た の は 確か な の か ？ せい||せかい||すべて||ほろぼす||いって||||たしか|||

はい

今 の 聖 は いま||せい|

もう アラタ さん の 知って る あの 聖 で は ない ん です ||||しって|||せい|||||

あ ？ どういう こと だ ？

それ は …

世界 を 終わら せ て せかい||おわら||

この 世界 の 偽り を 全て 完全 に 消し去って |せかい||いつわり||すべて|かんぜん||けしさって

そして 全て が 終わったら |すべて||おわったら

その とき に 直接 尋ねる の が いい と 思い ます よ アラタ さん |||ちょくせつ|たずねる|||||おもい||||

では あの 魔 道 士 を … ||ま|どう|し|

あっ

おい ！

（ イリア ） すみません アラタ さん

彼女 だけ を 外 に 出す なんて 方法 は ない ん です かのじょ|||がい||だす||ほうほう||||

だから あっさり と 殺し て しまう こと に し ます ね |||ころし|||||||

この …

どういう こと だ ？ イリア

予防 策 です よ よぼう|さく||

アラタ さん が アス ティル の 写本 と 何 か 念 話 を する だ ろ う と ||||||しゃほん||なん||ねん|はなし||||||

予測 でき て い まし た から よそく||||||

アラタ さん は 恋 する 乙女 を 甘く 見 まし た ね |||こい||おとめ||あまく|み|||

好き な 人 の こと は 全部 知り たい すき||じん||||ぜんぶ|しり|

好き な 人 の こと を 縛りつけ たい すき||じん||||しばりつけ|

好き な 人 に 近づく 女 を 許さ ない すき||じん||ちかづく|おんな||ゆるさ|

それ が 本当 に 恋 する 乙女 な ん です ||ほんとう||こい||おとめ|||

（ ソラ ） ぐ っ これ は …

私 の 魔力 を 吸い上げる 装置 で も あった の か ！ わたくし||まりょく||すいあげる|そうち|||||

その とおり です アス ティル の 写本 ||||||しゃほん

あなた は 永遠 に 私 の 動力 源 と なる ため ||えいえん||わたくし||どうりょく|げん|||

ここ に いる の です よ

う う っ マスター ごと 私 を 招 い て 魔力 を 封じ なかった の も |||ますたー||わたくし||まね|||まりょく||ほうじ|||

全部 ワナ だった の か ！ ぜんぶ|わな|||

卑劣 な 魔 道 書 ！ ひれつ||ま|どう|しょ

う っ う っ ！

何と 言わ れ て も かまい ませ ん あなた は ここ で 死ぬ ん です なんと|いわ|||||||||||しぬ||

う っ ！

ミラ ！

あっ

（ イリア ） あまり ほか の 女の子 の ため に 必死 に なら ない で ください ||||おんなのこ||||ひっし|||||

アラタ さん

聖 が きっと 嫉妬 し て しまい ます よ せい|||しっと|||||

そこ で 見て い て ください ||みて|||

あなた と 仲良く なる 女性 を 聖 が どうして しまい たい の か ||なかよく||じょせい||せい||||||

そして あなた の 魔 道 書 が その 意義 すら なくし て |||ま|どう|しょ|||いぎ|||

ただ の 物 に なる 瞬間 を ||ぶつ|||しゅんかん|

よっ よせ ！

あ あっ

う わ ～ ！

イリア ～ ！

（ イリア ） アラタ … さん ？

どうして そんな 顔 を する の です か ？ ||かお|||||

俺 は さ おれ||

俺 を 気 に 入って る ヤツ が のびのび 笑って られる の が おれ||き||はいって||やつ|||わらって|||

大好き な ん だ だいすき|||

ただ 友達 が 笑って 過ごし てる ただ それ だけ で いい のに |ともだち||わらって|すごし|||||||

な っ 何 を 言って … ||なん||いって

（ アラタ ） また 繰り返す の か ？ ||くりかえす||

（ アラタ ） 理不尽 な 魔 道 と か いう 力 に つかまって |りふじん||ま|どう||||ちから||

やり たい こと を さ せ られ ない まま

そんな の 支配 でも 何でもない じゃ ない か よ ||しはい||なんでもない||||

アラタ さん …

イー リアス 断 章 ！ マスター を 止めろ ！ ||だん|しょう|ますたー||とどめろ

あっ

あっ あっ …

あっ あっ あ あっ ！

こいつ が 真 の 魔 王 候補 春日 アラタ に 秘め られ た 存在 ||まこと||ま|おう|こうほ|かすが|||ひめ|||そんざい

アストラル ･ トリニティ

♪～

～♪

（ ソラ ） マスター の 魔力 の 暴走 は 止まら ない |ますたー||まりょく||ぼうそう||とまら|

ボヤボヤ し てる と この 世界 崩壊 し ち まう ぜ ぼやぼや|||||せかい|ほうかい||||

次回 「 ゲーム マスター と セイ タンス レイヴ 」 じかい|げーむ|ますたー||せい|たんす|

さて と そろそろ 本気 出す と する か |||ほんき|だす|||