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逃げるは恥だが役に立つ, 逃げるは恥だが役に立つ#09

逃げる は 恥 だ が 役 に 立つ #09

( みくり ) これ から 303 号室 に 帰ろう と 思い ます

このまま 終わり なんて 中途半端 だ し

もう 一度 会って ちゃんと 話 を …

( 津崎 ) 会え ます ! 今 い ます すぐ 近く に

( 栃男 ) 津崎 君 みくり さん は ?

私 今 マンション の 前 です

いただきます

< 平匡 さん は 帰って こ ない > < なぜなら > < うち の 両親 に 引き止め られ 一泊 した あと > < 会社 で 緊急 の トラブル が 発生 > < 呼び出さ れて そのまま 現在 に 至る > 新しい バグ ? また !?

バグ の 日 か !

( 日野 ) 津崎 さん が 感情 的 に

( 携帯 着信 )

< 文面 は さほど 変わら ない が > < 日に日に 切迫感 が 増して いる > < 帰り たい 気持ち が とても 伝わる > < それ で 十分 > ( 目覚まし )

「 用意 して あった 夕食 」

「 会社 で 食べる の に 持って行き ます 」

「 今日 こそ 必ず 」

「 必ず 帰り ます 」

このまま 一生 会え なかったり して

ごちそうさま でした

( 風見 ) 早い です ね

今日 こそ は 定時 で 帰り たい ので

どうぞ

《 津崎 さん より 僕 の 方 が 彼女 の こと 知って る かも しれ ない ➡》

《 見えて いる と いう べき か 》

正直 に 告白 し ます が

僕 は みくり さん が 好き です

だけど

津崎 さん の 好き と は 違う と 思い ます

僕 は 津崎 さん も 好き です

この 前 は すいません でした

あの

この間

百合 さん の 車 の 中 で

実は 起きて て

《 向こう は 僕 の 気持ち なんか 考え ちゃい ない のに 》

《 自分 ばかり 見て いる 彼女 に 》

《 何 を 言えば よかった ん でしょう 》

風見 さん の 話 を 聞いて

とっても 大事 な こと に 気づく こと が でき ました

ありがとう ございました

たぬき寝入り で 人 の 話 を 聞く なんて

悪趣味 だ な

すいません

ハハッ な ~ ん て

気づいて ました 気づいて て あの 話 を ?

僕 は 性格 が 悪い んです フフッ

エピナル から 新しい 美容 液 が 発売 に なり ました

( 百合 ) エピナル から 新商品 です お 願い し ます

どうぞ お 試し ください

お 願い し ます どうも

これ も 一緒に 配って

あッ みくり 百合 ちゃん

私 の 姪

自慢 の 部下 お 噂 は かねがね

( ナツキ ) ろくな 噂 じゃない です よ ね ( 柚 ) ねえ

そんな こと は

あッ あそこ

( 英語 で 質問 して いる )

行って き ます

May I help you ? Yes , sure .

( 柚 が 英語 で 説明 する )

あッ 僕 も あっち 行って き ます

よろしく

アンケート … お 願い し ます 次の 方 どうぞ ➡

お待たせしました 今日 入って いただく と

あちら の 商品 一式 抽選 で 当たり ます ので

どうした ?

ううん 楽し そうに 働いて る な と 思って

みくり も 働けば ? え ッ ?

子供 が いる わけじゃない んだ し 仕事 した って いい ん じゃない ?

そう だ ね 考えて みる

あッ アンケート 書いて って うん

じゃあ ね は~い

< 実は 今 家事 で お 給料 を もらって いる んです > < 仕事 な んです > < と は 言える わけ も ない > < はたから 見れば 私 は > < 無職 な ん だろう か ?> ( 杏奈 ) 風見 さん ? お 久しぶり です

え~… 五十嵐 です 去年 合コン した

ああ 渡辺 君 に 無理やり 連れて 行か れた

今晩 飲み 行き ません ? いきなり です ね

興味 ある んで 僕 が 君 に 興味 ない と は 考え ない ?

じゃあ 何で 興味 ない の か 飲み ながら 聞か せて ください

今度 で いい んで

みんな お疲れ ( 一同 ) お疲れさま です

これ 終わったら 直帰 で いい わ よ ( 一同 ) はい

お疲れ ( 一同 ) お疲れさま でした

≪( 男の子 ) 帰ら ない 買って ≪( 父親 ) 今日 は ダメ だって

やだ 買って 買って

( 田島 ) 今度 買って やる から 行く ぞ よッ

《 ハメ を 外して み ない ?》

( 田島 ) 離婚 成立 して 父 一 人 子 一 人 ➡

「 クレイマー 、 クレイマー 」 やって る 親権 は いら ない って 言わ れて

土屋 さん と 飲んだ とき は 財産 分与 だ なん だって モメてた

一番 最悪の とき

言って くれたら よかった のに

言え ない よ かっこ悪い

昔 の よしみ で 話 ぐらい 聞いた わ よ

じゃあ 今度

デート して くれる ?

昼間 の 健全な

( 笑う 二人 )

( 玄関 の ドア の 開閉 音 )

疲れた

お疲れさま でした

前 に 言ってた こと 分かり ます

癒や される

臭い

すいません お 風呂 … 焦げ 臭い

今日 こそ おいしい もの 食べて もらい たかった のに

気持ち だけ で 十分 です

いただきます

いただきます

館山 まで 迎え に きて くれて

嬉しかった です

会え ません でした が

はい 帰り ました

お帰りなさい ただいま 帰り ました

言って ません でした ね 言って ません でした

帰る なり し ちゃい ました もん ね

先週 分 の ハグ

今日 も 火曜 です

今日 の 分 は 食後 に …

食後 も いい です が

貯金 は どう でしょう 貯金 ?

前借り が アリ なら 貯金 も アリ じゃない か と

貯めて おいて 癒や され たい とき に 払い 出す

私 は 常備 薬 です か

みくり さん が 癒や され たい とき も ある と 思う ので そこ は 応相談 で

いずれ に せよ システム の 再構築 が 必要 です

システム の 再構築 ?

♬~

( 安恵 ) システム の … 何 ?

要するに 契約 内容 の 改訂 って こと

《 以前 恋人 が できた 場合 の 項目 は つくり ました が 》

《 恋人 が 雇用主 だった 場合 を 想定 して い ません でした 》

《 まずは ここ から 再定義 する 必要 が ある と 思い ます 》

彼氏 面倒くさッ

もと は 私 が ハグ を システム と して 導入 し ちゃった んだ よ ね

それ を 今さら 「 そんな システム チェック に なら なくて も 気持ち の まま に 」

「 ハグ すれば よく ない です か ? 毎日 で も いい 」 と は 言え なくて

言えば いい のに

もう 痛恨 の ミス は し たく ない

ふ~ん

よく 分かんない んだ よ ね

こう なし崩し で ここ まで き ちゃって

向こう は 私 の こと ホントに 好きな の か なって

えッ ? 好き って 言わ れて ない の ? 言わ れて ない

一度も ? 言わ れて ない

向こう は 彼女 いた こと ない 人 な の

だから 私 の こと が 好きで 盛り上がって る って いう より も

初めて の 彼女 らしき 相手 に 盛り上がって る だけ かも しれ ない

同居 して 家事 して くれて

ハグ が できる 女 なら

誰でも いい ん じゃない か って いう 可能性 が

ありえる な

やっぱり ?

貯金 です か ? ( 沼田 ) どの くらい 資産 持って る ?

なぜ そんな こと を

実は 恐ろしい ところ から 金 を 借りて しまって

「 カウカウ ファイナンス 」… それ 漫画 です よ ね

いや 知り合い の ブロガー が

SE の 平均 貯蓄 額 を まとめて 記事 に し たい と 言って る んだ ➡

この 表 で いう と どの 辺り かな ?

どうも ありがとう 参考 に なった

工藤 君 一つ 聞き たい こと が ある んだ が ➡

実は 恐ろしい ところ に 金 を 借りて しまって ね

食品 衛生 責任者 の 資格 ご 両親 が 持って て よかった ね

私 車 の 免許 しか 持って ない

あれ ? 公務員 資格 は ? 県庁 で 働いて た とき の

ああ あれ は 親父 の コネ の 契約 社員 枠

知ら なかった あの 頃 会って なかった じゃん

みくり は 大学 の 友達 と 遊んで て

世界 が 違った そう ?

私 が デキ婚 して 専業 主婦 に なるっ つった とき も

何か 下 に 見られて る 感じ した な

やっ さん の 人生 それ で いい んだ ~ って

ごめん

今 なら 分かる 主婦 の ありがたみ えッ ?

私 は 今 お 給料 もらえて る から

仕事 と して 完璧な 家事 を やろう って 思えて る けど

そう じゃ なきゃ ここ まで 頑張れる か 分かんない

みんな すごい よ

働き ながら と か 子育て し ながら と か

誰も 褒めて くれ ない し ね

そんな の 当たり前 だろ って

( 客 ) すいません これ 一つ ください ( 安恵 ) は~い

< 主婦 と いう 仕事 > < 本来 労働 の 対価 は 賃金 と して 支払わ れる > < 主婦 の 価値 と は 一体 …> ( ネコ の 鳴き声 )

< 主婦 は 賃金 と いう 形 で は 報酬 を 得て は い ない > < しかし 一家 の 生活 を 支える > < 立派な 職業 である ように 思う > オープン ザ プライス

一 十 百 千万

十万 百万

< 主婦 と いう 職業 の 報酬 は > < 何で 支払わ れる の か ?> < 生活 費 に よって 対価 と される の か > < それとも …> 俺 もう やだ

( 竹中 ) 沼田 さん が 言い出した んでしょ ➡

リストラ する なら 余裕 が ある 人 から だって

みんな ホントの こと 話して る か 分かんない し さ

何なら 全員 見栄 張って 答えて る ように も 思える し さ

はあ~ 社長 の 言う とおり

総合 評価 が 下 の 人 から 順当 に 切って いき ましょう よ ➡

この 七人 で いい じゃない です か

うち 今日 お 祝い な んだ

家 の ローン 10 年分 完済 記念

おめでとう ございます 残り あと 25 年 ある けど ね

終わる 頃 俺 65 歳 しびれ ます ね

ていうか 震え ます ね フフフッ

津崎 さん 家 買わ ない の ? 子供 できたら 狭い じゃん

子供 ? うん

うん ? 何で 赤く なる ?

何でも あり ません 何でも

< 実は 籍 も 入れて い なければ > < 子 づくり に 相当 する 行為 すら できて い ない 段階 だ と > < 言える わけ も ない > さあ 今日 も 定時 で 帰る ぞ

すいません よし

子 づくり 中 な んです か ? 違い ます よ

いっそ ホントに 籍 を 入れて は ?

考えた こと が あり ません でした

自分 に は 一生 縁 の ない 話 だ と 思って いた ので

まあ 今 の まま が 気楽 です よ ね

賃金 が 発生 する 契約 結婚 だ から こそ ➡

お互いに 気 を 使った 生活 が できる

そう … です ね 確かに

先週 から パッタリ 更新 が 途絶えて る んです

沼田 さん の クックパッド

ああ … 最近 何 か 忙し そうで

周囲 の 人 に 貯蓄 は ある の か 聞いて 回ったり

ベンチャービジネス を 始める ん じゃない です か ?

えッ ? 起業 の ため の 資金 集め です

何 か 料理 に 関する ビジネス と か

もし そう なったら

八百 安 の 野菜 ジャム を 一 枚 噛ま せて もらって

百合 ちゃん に ブランディング の アイディア を もらって

主婦 から 独身 オシャレ 層 に まで 訴求 できる ビジネス を …

あッ すいません

妄想 を 垂れ流して しまい ました

一瞬 で そこ まで 広げ られる の に 感心 し ます

何 に 生かさ れる わけで も あり ません が

館山 に 行った とき みくり さん の お 父さん に

津崎 君 の 実家 に 蔵 は ある の か と 聞かれ ました

うん ? 祖父 の 家 に あり ます と 答えたら

お 宝 は 眠って い ない の か 何なら 僕 が 探し に 行く から

めぼしい もの が 見つかった 暁 に は

お 宝 鑑定 の 番組 に 応募 させて くれ ない か と

うち の 父 昔 から 好きな んです

お 宝 の 価値 が ゼロ だった 場合 と

高額 だった 場合 の リアクション まで 見せて ください ました

色々 すいません

感心 し ました

森山 家 は 何て イマジネーション が 豊かな んだろう って

物 は 言い よう です ね

でも みくり さん が 契約 結婚 を 言い出さ なければ

今 は なかった わけ です し

どんなに 突拍子 が なかろう と

イマジネーション は 現実 を 変える 力 が ある と 思い ます

いただき ます

いただき ます

< 平匡 さん に かかれば > < 私 の 突拍子 の な さ も > < しょうもない 妄想 も > < 現実 を 変える 力 に 変化 する > < 好き だ と 言われ なくて も > < このまま で 十分 > < 幸せ かも しれ ない > ある 人 に ね デート に 誘わ れた

相手 は ? 大学 の 同期

広告 代理 店 の 営業 部長 ( 山 さん ) エリート だ

バツイチ 子持ち だ けど ね

≪( 山 さん ) 百合 さん 母 に なる の ? なら ない よ

そんな 簡単な もん じゃない だろう し

ただ ね 子持ち の 人 と 結婚 すれば

今 から でも 子供 が 持てる んだ って 新しい 発見 だった

子供 ほしい です か ? う~ん

私 の 場合 は みくり が いた から ね

娘 が いる 気分 を 味わえ ちゃった の よ ね

最高 よ 責任 とら ないで ひたすら かわいがる だけ

ハハハッ おいしい とこ どり そう

でも その 代わり 深い 喜び は 知ら ない の かも しれ ない

深い 喜び を 知り たかった です か ?

残酷な こと を 聞く の ね

すいません

誰も が すべて の こと を 深く 知る の って 無理 だ と 思わ ない ?

誰か が 知っている こと を 誰か は 知ら なくて

そう やって 世界 は 回って る ん じゃない かしら

ときに 知ら ない 世界 を 教え 合ったり

そう そういう の も 悪く ない

< この 契約書 を つくった とき に は > < 想像 も し なかった > <「 雇用主 が 恋人 に なった 場合 」> < みくり さん は 以前 > 《 いい です よ 私 は 》

《 そういう こと を して も 》

< しかし 僕 が とっさに 断った こと で > < 契約 は 不成立 > < そもそも あの 「 して も いい 」 と いう > < 言葉 の 真意 は 何 だった の か > < まさか > みくり さん は 好きで も ない 男 と でも

そういう こと を いた せる 女性 ?

< いや そう は 思え ない 思い たく ない > < ずうずうしい が ひとまず > < みくり さん が 僕 の こと を 好き だ と 仮定 しよう > < みくり さん は すべて 取っ払って 考えた 結果 > < あれ は 何 を 取っ払い 何 を 残した の か > < 雇用主 として の 津崎 平匡 に 価値 を 見いだした の か > < それとも 恋人 と して の 津崎 平匡 に > < 価値 を 見いだした の か > < 津崎 平匡 の 価値 と は 一体 …> オープン ザ プライス

一 十 百 千万

十万 百万 千万

一億 十億

はあ ~

< いけない 僕 の ような 人間 が 慣れ ない 妄想 を して も > < ネガティブ な こと しか イメージ でき ず 逆効果 > < 自分 の マイナス ばかり を 考える の は やめ よう と 決めた のに > すいません 声 は かけた んです が

お茶 を 入れた ので ついでに

あ … ありがとう ございます

失礼 し ます

< 声 に 出して > < なかった よ な ?> < うっかり 部屋 に 入って しまった ばっかり に > < えらい こと を 聞いた ような > 《 みくり さん は 》

《 好きで も ない 男 と でも 》

《 そういう こと を いた せる 女性 ?》

< 軽い 女 だ と 思わ れて いる > < 平匡 さん だ から > < いたして も いい と 思った のに > 季語 が ない

みくり さん

ごちそうさま でした あッ はい

置い といて ください あッ はい

あッ 破り やすい この 紙

すごい 破れる

うわ

うち の 会社 ここ です ➡

打ち合わせ 終わったら 食事 行き ません か ?

穴場 の お そば 屋 さん が ある んです

津崎 さん と 三人 なら 行って も いい です よ

どう です か ? 打ち合わせ 終わった あと 三人 で

僕 は うち で 待って る 人 が いる ので

はい 残念 チームワーク いい んだ

そう いう わけで は

社長 どんな 人 ? う~ん

できる 男 です チャレンジ 精神 旺盛 で

( 携帯 着信 )

≪( 柚 ) ダサッ

≪( ナツキ ) 全然 違う し いい んです か 勝手に

各 支社 の 予算 で 独自 に 出稿 する 広告 に ついて は

自由 裁量 が 認め られて る

ただし 出稿 の 際 は 要 連絡

( 高木 ) 聞いて ません よ ね 聞いて たら 許可 し ない わ よ

どういう こと か と 思って 中部 の 広報 部長 に 電話 したら

首都圏 本部長 の 許可 を 得た ので 問題 ない って 開き直ら れた

( 吉田 ) 本部長 が 許可 した なら 仕方ない …

( 森本 ) 掲出 は 今月 いっぱい 見なかった こと に

そう し たい の は やまやま だ けど

そう いう わけに は いか ない わ ね

( 里中 ) 土屋 本部長 に 直談判 に 行った って ?

見て よ これ

また 土屋 さん の 同期 ? そう コンプラ 部 の 人

あの 頃 の 亡霊 が よみがえる と は ね

亡霊 ?

うち も 以前 は こういう 広告 打って た の

でも 何 か 違う よね って

平 の 女子 社員 で 集まって 話したり して

でも いくら 上 に 言って も いつまでも 変わん なく って

土屋 が 本部 広報 の チーフ に なって

やっと 変える こと が できた の

土屋 の 仕事 は 私達 の 希望 が 詰まって ん の よ

≪( 加茂中 ) そんなに 目くじら を 立て なく たって ➡

異性 に モテ たい って いう の は 人間 の 自然な 感情 でしょう

この 広告 で 新規 の 顧客 が 開拓 できる かも しれ ない って …

そうした コンセプト の メーカー が ある の も 構わ ない し

それ を 否定 する 気 は あり ません です が

それ を うち が やる 必要 ある の か と 言って いる んです

私達 が この 10 年 守って きた イメージ は これ です

「 自由に 生きる ため に 美しく なる 」

現 ユーザー の 9 割 が この イメージ を 支持 して い ます

この 広告 を 彼女 達 が 見たら どう 思う でしょう か ?

ゴダール の 価値 を ゴダール が 否定 する

これ が 目くじら を 立てる 問題 で は ない と

本気 で おっしゃる んです か ?

( ドア が 開く )

全部 通して きた

( 大歓声 )

さすが さすが つっちー

お疲れさま です

本部長 何か 言われ なかった ?

ううん 大した こと ないない

こんにちは

( ペッパー 君 ) こんにちは

あなた の お 仕事 は ?

ペッパー 君 は 何 が できる の ?

あなた を 笑顔 に し ます

寂しい とき は そば に いて 楽しませる よ ~

< 私 より 有能 だったり して > でも 食事 は 作れ ない よ ね ? はい

誕生日 に お 祝い の ケーキ を 作る こと も

掃除 に 洗濯 に 買い物 も でき ない し

ハグ だって でき ない

< 何 を 張り合って いる の か > ちょっと 疲れて る ん じゃない ?

僕 の 前 で は 無理 する こと は あり ません から ね

< コミュニケーション が とれる 上 に > < 家事 まで できる ロボット が 開発 され たら > < みんな 幸せに なれ そう > < そう なったら 私 は > < 職 を 失う けど > それにしても 風見 さん 消える の 早い です ね

まあ いい です 二人 で 行き ましょ

すいません こういう 日 も あり ます

メール を 一本 はい

( 携帯 着信 )

( 携帯 着信 )

今 ?

行き ましょ あッ はい

( 携帯 着信 )

< なぜ 嘘 を > < 今 の 私 完全に エツコ ・ イチハラ > < 家政婦 は 見た !> ≪( 杏奈 ) ここ です

ここ が ホントに おいしい んです よ へえ~

《 分かり ました じゃあ そういう こと に し ましょう 》

《 ご 理解 いただき ありがとう ございます 》

《 ああ 》

《≪( 加茂中 ) 融通 が 利か ない よ な 土屋 は 》

《( 重森 ) いまだに 独身 な の が 分かる 気 が し ます 》

《 それ も あって 必死な んだ よ 》

百合 さん ああ

飲んで いか ない んです か ? やめ とく 沼 ちゃん と ?

だった んです けど なかなか 来ない んで エスケープ

そう あッ あれ

百合 さん が 作って る んです よ ね ?

そう よ かっこよくて 好き です

男 の 人 に そう 言って もらえる と 嬉しい

分かって くれる 人 も いる ん だって

勇気 が 出る

与え られた 価値 に 押しつぶさ れ そうな 女性 達 が

自由に なる

自由 だ から こそ の 美しさ

例えば 私 みたいな アラフィフ の 独身 女 だって

社会 に は 必要で 誰 か に 勇気 を 与える こと が できる

あの 人 が 頑張って る なら

自分 も もう 少し やれる って

今 一人 で いる 子 や

一人 で 生きる の が 怖い って いう 若い 女の子 達 に

「 ほら あの 人 が いる じゃない 」

「 結構 楽し そう よ 」 って 思えたら

少し は 安心 できる でしょ

だから 私 は

かっこよく 生き なきゃ って 思う の よ

うん ?

そんな こと 言わ ないで ください

やだ 何で 私 …

< 妄想 は する くせ に > < こんな 日 が 来る こと は > < 想像 も して い なかった > < 曖昧だ から 成り立つ 幸せ は > < 曖昧な 幸せ > < システム で つくら れた 関係 は > < システム から 逃れ られ ない > システム の 再構築 って

何 だ よ

< いつか の ように 叫んだら すっきり する かしら ?> < あッ そうだ 百合 ちゃん も 叫んで た > 平匡 の バカ 野郎 !

面倒くさい んだ お前 は ~!

バカ バカ バーカ バーカ !

はあッ

< ちっとも すっきり し ない > < 夕飯 の 支度 を して ご飯 を 食べ よう > < 一人 だ けど > みくり さん

みくり さん !

すいません 勝手に 触ったり して

触って いい んです

平匡 さん だ から いい って 思って る のに

どうして 分かって くれ ない んです か ?

また 言っ ちゃった もう 嫌な のに

嫌な んです こういう の

それ は 僕 と の 生活 が 嫌だ と いう ?

そう です

困り ます

僕 に とって みくり さん は もう 簡単に 手放せる 人 じゃない んです

ですから … ずるい

はい ? なぜ そういう こと 言う んです か

どんどん 好き に なっ ちゃう じゃない です か

だから 嫌な んです 私 ばっかり 好きで

平匡 さん も 私 の こと 好き なら いい のに

好き … です よ ?

私 今 渋々 言わ せた ような 渋々 で なく

従業員 と して じゃない です よ ? はい

私 じゃない 他 の 女の子 に 先 に 会って たら ?

会って ない ので 何とも 言え ません が

さっき 会って た じゃ ないで す か 髪 が 長い かわいい 子 と

ああ

二人 で お 店 に 入る の 見 ました

生 そば みくり さん へ の お土産 です

取引先 の 担当 の 女性 が オススメ の お そば 屋 さん が ある から

奥様 に お土産 どう です か って それ で 買った だけ で

メール で 「 今 会社 だ 」 って 嘘 を

急いで いた ので 大差 ない か と

大違い です 嘘 ついて 女の子 と 歩いて たら

誰 だって … すいません

一つ 確認 して も いい です か ?

もし 違ったら すいません 調子 に 乗って いる わけで は なく

嫉妬

して くれた んです か ?

バカ !

決まって る じゃない です か

平匡 さん ホントに バカ

何 笑って る んです か

かわいい な と 思って

ずっと

みくり さん が 僕 の こと 好き なら いい のに なって

思って ました

ずっと ?

ずっと です

考え ない ように して ました

今日

火曜日 です よ

これ から は

火曜 じゃなくて も

みくり さん を 抱きしめて いい です か ?

何 曜日 でも

何時でも

何時でも ?

朝 まで だって

すいません 私 また …

一緒に い ます か ?

朝 まで

うん

< 必要 だった の は > < システム の 再構築 じゃない > < 気持ち を > < 本当 の 気持ち を > < 伝え 合う こと だった > ( 神原 ) はい 分かり ました ➡

M 社 の 買収 決まった って さ

リストラ 候補 は ? これ です

沼田 さん チョイス ?

選び たく なかった よ

お邪魔 して も …

あッ お 邪 …

ああ お邪魔 あッ ど … どうぞ

♬~


逃げる は 恥 だ が 役 に 立つ #09 にげる||はじ|||やく||たつ

( みくり ) これ から 303 号室 に 帰ろう と 思い ます み くり|||ごう しつ||かえろう||おもい|

このまま 終わり なんて 中途半端 だ し |おわり||ちゅうとはんぱ||

もう 一度 会って ちゃんと 話 を … |ひと ど|あって||はなし|

( 津崎 ) 会え ます ! 今 い ます すぐ 近く に つ さき|あえ||いま||||ちかく|

( 栃男 ) 津崎 君 みくり さん は ? とち おとこ|つ さき|きみ|み くり||

私 今 マンション の 前 です わたくし|いま|まんしょん||ぜん|

いただきます

< 平匡 さん は 帰って こ ない > ひら きよう|||かえって|| < なぜなら > < うち の 両親 に 引き止め られ 一泊 した あと > ||りょうしん||ひきとめ||ひと はく|| < 会社 で 緊急 の トラブル が 発生 > かいしゃ||きんきゅう||とらぶる||はっせい < 呼び出さ れて そのまま 現在 に 至る > よびださ|||げんざい||いたる <Called and continues to the present> 新しい バグ ? また !? あたらしい||

バグ の 日 か ! ||ひ|

( 日野 ) 津崎 さん が 感情 的 に ひの|つ さき|||かんじょう|てき|

( 携帯 着信 ) けいたい|ちゃくしん

< 文面 は さほど 変わら ない が > ぶんめん|||かわら|| < 日に日に 切迫感 が 増して いる > ひにひに|せっぱく かん||まして| < 帰り たい 気持ち が とても 伝わる > かえり||きもち|||つたわる < それ で 十分 > ||じゅうぶん ( 目覚まし ) めざまし

「 用意 して あった 夕食 」 ようい|||ゆうしょく

「 会社 で 食べる の に 持って行き ます 」 かいしゃ||たべる|||もっていき|

「 今日 こそ 必ず 」 きょう||かならず

「 必ず 帰り ます 」 かならず|かえり|

このまま 一生 会え なかったり して |いっしょう|あえ|| I couldn't meet you for the rest of my life

ごちそうさま でした

( 風見 ) 早い です ね かざみ|はやい||

今日 こそ は 定時 で 帰り たい ので きょう|||ていじ||かえり||

どうぞ

《 津崎 さん より 僕 の 方 が 彼女 の こと 知って る かも しれ ない ➡》 つ さき|||ぼく||かた||かのじょ|||しって||||

《 見えて いる と いう べき か 》 みえて||||| 《Should I say I can see it》

正直 に 告白 し ます が しょうじき||こくはく|||

僕 は みくり さん が 好き です ぼく||み くり|||すき|

だけど

津崎 さん の 好き と は 違う と 思い ます つ さき|||すき|||ちがう||おもい|

僕 は 津崎 さん も 好き です ぼく||つ さき|||すき|

この 前 は すいません でした |ぜん|||

あの

この間 この あいだ

百合 さん の 車 の 中 で ゆり|||くるま||なか|

実は 起きて て じつは|おきて|

《 向こう は 僕 の 気持ち なんか 考え ちゃい ない のに 》 むこう||ぼく||きもち||かんがえ|ちゃ い||

《 自分 ばかり 見て いる 彼女 に 》 じぶん||みて||かのじょ|

《 何 を 言えば よかった ん でしょう 》 なん||いえば|||

風見 さん の 話 を 聞いて かざみ|||はなし||きいて

とっても 大事 な こと に 気づく こと が でき ました |だいじ||||きづく||||

ありがとう ございました

たぬき寝入り で 人 の 話 を 聞く なんて たぬきねいり||じん||はなし||きく|

悪趣味 だ な あく しゅみ||

すいません

ハハッ な ~ ん て

気づいて ました 気づいて て あの 話 を ? きづいて||きづいて|||はなし|

僕 は 性格 が 悪い んです フフッ ぼく||せいかく||わるい|ん です|

エピナル から 新しい 美容 液 が 発売 に なり ました ||あたらしい|びよう|えき||はつばい|||

( 百合 ) エピナル から 新商品 です お 願い し ます ゆり|||しん しょうひん|||ねがい||

どうぞ お 試し ください ||ためし|

お 願い し ます どうも |ねがい|||

これ も 一緒に 配って ||いっしょに|くばって

あッ みくり 百合 ちゃん あ ッ|み くり|ゆり|

私 の 姪 わたくし||めい

自慢 の 部下 お 噂 は かねがね じまん||ぶか||うわさ||

( ナツキ ) ろくな 噂 じゃない です よ ね ( 柚 ) ねえ ||うわさ|じゃ ない||||ゆず|

そんな こと は

あッ あそこ あ ッ|

( 英語 で 質問 して いる ) えいご||しつもん||

行って き ます おこなって||

May I help you ? Yes , sure .

( 柚 が 英語 で 説明 する ) ゆず||えいご||せつめい|

あッ 僕 も あっち 行って き ます あ ッ|ぼく|||おこなって||

よろしく

アンケート … お 願い し ます 次の 方 どうぞ ➡ あんけーと||ねがい|||つぎの|かた|

お待たせしました 今日 入って いただく と お また せ しました|きょう|はいって||

あちら の 商品 一式 抽選 で 当たり ます ので ||しょうひん|いっしき|ちゅうせん||あたり||

どうした ?

ううん 楽し そうに 働いて る な と 思って う うん|たのし|そう に|はたらいて||||おもって

みくり も 働けば ? え ッ ? み くり||はたらけば||

子供 が いる わけじゃない んだ し 仕事 した って いい ん じゃない ? こども|||わけじゃ ない|||しごと|||||じゃ ない

そう だ ね 考えて みる |||かんがえて|

あッ アンケート 書いて って うん あ ッ|あんけーと|かいて||

じゃあ ね は~い

< 実は 今 家事 で お 給料 を もらって いる んです > じつは|いま|かじ|||きゅうりょう||||ん です < 仕事 な んです > しごと||ん です < と は 言える わけ も ない > ||いえる||| < はたから 見れば 私 は > はた から|みれば|わたくし| < 無職 な ん だろう か ?> むしょく|||| ( 杏奈 ) 風見 さん ? お 久しぶり です あんず な|かざみ|||ひさしぶり|

え~… 五十嵐 です 去年 合コン した |いがらし||きょねん|ごう コン|

ああ 渡辺 君 に 無理やり 連れて 行か れた |わたなべ|きみ||むりやり|つれて|いか|

今晩 飲み 行き ません ? いきなり です ね こんばん|のみ|いき|ませ ん|||

興味 ある んで 僕 が 君 に 興味 ない と は 考え ない ? きょうみ|||ぼく||きみ||きょうみ||||かんがえ|

じゃあ 何で 興味 ない の か 飲み ながら 聞か せて ください |なんで|きょうみ||||のみ||きか||

今度 で いい んで こんど|||

みんな お疲れ ( 一同 ) お疲れさま です |お つかれ|いちどう|お つかれ さま|

これ 終わったら 直帰 で いい わ よ ( 一同 ) はい |おわったら|すなお き|||||いちどう|

お疲れ ( 一同 ) お疲れさま でした お つかれ|いちどう|お つかれ さま|

≪( 男の子 ) 帰ら ない 買って ≪( 父親 ) 今日 は ダメ だって おとこのこ|かえら||かって|ちちおや|きょう||だめ|

やだ 買って 買って や だ|かって|かって

( 田島 ) 今度 買って やる から 行く ぞ よッ たしま|こんど|かって|||いく||よ ッ

《 ハメ を 外して み ない ?》 ||はずして||

( 田島 ) 離婚 成立 して 父 一 人 子 一 人 ➡ たしま|りこん|せいりつ||ちち|ひと|じん|こ|ひと|じん

「 クレイマー 、 クレイマー 」 やって る 親権 は いら ない って 言わ れて ||||しんけん|||||いわ|

土屋 さん と 飲んだ とき は 財産 分与 だ なん だって モメてた つちや|||のんだ|||ざいさん|ぶんよ||||モメ て た

一番 最悪の とき ひと ばん|さいあくの|

言って くれたら よかった のに いって|||

言え ない よ かっこ悪い いえ|||かっこわるい

昔 の よしみ で 話 ぐらい 聞いた わ よ むかし||||はなし||きいた||

じゃあ 今度 |こんど

デート して くれる ? でーと||

昼間 の 健全な ひるま||けんぜんな

( 笑う 二人 ) わらう|ふた り

( 玄関 の ドア の 開閉 音 ) げんかん||どあ||かいへい|おと

疲れた つかれた

お疲れさま でした お つかれ さま|

前 に 言ってた こと 分かり ます ぜん||いって た||わかり|

癒や される いや や|さ れる

臭い くさい

すいません お 風呂 … 焦げ 臭い ||ふろ|こげ|くさい

今日 こそ おいしい もの 食べて もらい たかった のに きょう||||たべて|||

気持ち だけ で 十分 です きもち|||じゅうぶん|

いただきます

いただきます

館山 まで 迎え に きて くれて たてやま||むかえ|||

嬉しかった です うれしかった|

会え ません でした が あえ|ませ ん|| I couldn't meet you

はい 帰り ました |かえり|

お帰りなさい ただいま 帰り ました お かえり なさい||かえり|

言って ません でした ね 言って ません でした いって|ませ ん|||いって|ませ ん|

帰る なり し ちゃい ました もん ね かえる|||ちゃ い|||

先週 分 の ハグ せんしゅう|ぶん||

今日 も 火曜 です きょう||かよう|

今日 の 分 は 食後 に … きょう||ぶん||しょくご|

食後 も いい です が しょくご||||

貯金 は どう でしょう 貯金 ? ちょきん||||ちょきん

前借り が アリ なら 貯金 も アリ じゃない か と まえがり||あり||ちょきん||あり|じゃ ない||

貯めて おいて 癒や され たい とき に 払い 出す ちょ め て||いや や|さ れ||||はらい|だす

私 は 常備 薬 です か わたくし||じょうび|くすり||

みくり さん が 癒や され たい とき も ある と 思う ので そこ は 応相談 で み くり|||いや や|さ れ||||||おもう||||おう そうだん|

いずれ に せよ システム の 再構築 が 必要 です |||しすてむ||さい こうちく||ひつよう|

システム の 再構築 ? しすてむ||さい こうちく

♬~

( 安恵 ) システム の … 何 ? やす けい|しすてむ||なん

要するに 契約 内容 の 改訂 って こと ようするに|けいやく|ないよう||かいてい||

《 以前 恋人 が できた 場合 の 項目 は つくり ました が 》 いぜん|こいびと|||ばあい||こうもく||||

《 恋人 が 雇用主 だった 場合 を 想定 して い ません でした 》 こいびと||こよう あるじ||ばあい||そうてい|||ませ ん|

《 まずは ここ から 再定義 する 必要 が ある と 思い ます 》 |||さい ていぎ||ひつよう||||おもい|

彼氏 面倒くさッ かれ し|めんどうくさ ッ

もと は 私 が ハグ を システム と して 導入 し ちゃった んだ よ ね ||わたくし||||しすてむ|||どうにゅう|||||

それ を 今さら 「 そんな システム チェック に なら なくて も 気持ち の まま に 」 ||いまさら||しすてむ|ちぇっく|||||きもち||| Now, "Keep feeling even if you don't have to do such a system check."

「 ハグ すれば よく ない です か ? 毎日 で も いい 」 と は 言え なくて ||||||まいにち||||||いえ| I can't say, "Isn't it okay to hug? It's okay every day."

言えば いい のに いえば|| I should say

もう 痛恨 の ミス は し たく ない |つうこん||みす||||

ふ~ん

よく 分かんない んだ よ ね |わか ん ない|||

こう なし崩し で ここ まで き ちゃって |なしくずし|||||

向こう は 私 の こと ホントに 好きな の か なって むこう||わたくし|||ほんとに|すきな|||

えッ ? 好き って 言わ れて ない の ? 言わ れて ない え ッ|すき||いわ||||いわ||

一度も ? 言わ れて ない ひと ど も|いわ||

向こう は 彼女 いた こと ない 人 な の むこう||かのじょ||||じん|| The other side is a person who has never been her

だから 私 の こと が 好きで 盛り上がって る って いう より も |わたくし||||すきで|もりあがって||||| That's why I'm more excited than I like it

初めて の 彼女 らしき 相手 に 盛り上がって る だけ かも しれ ない はじめて||かのじょ||あいて||もりあがって||||| Maybe it's just the first time she's excited about her partner

同居 して 家事 して くれて どうきょ||かじ||

ハグ が できる 女 なら |||おんな|

誰でも いい ん じゃない か って いう 可能性 が だれ でも|||じゃ ない||||かのう せい| There is a possibility that anyone can do it

ありえる な あり える|

やっぱり ?

貯金 です か ? ( 沼田 ) どの くらい 資産 持って る ? ちょきん|||ぬまた|||しさん|もって|

なぜ そんな こと を Why do you do that

実は 恐ろしい ところ から 金 を 借りて しまって じつは|おそろしい|||きむ||かりて|

「 カウカウ ファイナンス 」… それ 漫画 です よ ね |||まんが|||

いや 知り合い の ブロガー が |しりあい|||

SE の 平均 貯蓄 額 を まとめて 記事 に し たい と 言って る んだ ➡ ||へいきん|ちょちく|がく|||きじ|||||いって||

この 表 で いう と どの 辺り かな ? |ひょう|||||あたり|

どうも ありがとう 参考 に なった ||さんこう||

工藤 君 一つ 聞き たい こと が ある んだ が ➡ くどう|きみ|ひと つ|きき||||||

実は 恐ろしい ところ に 金 を 借りて しまって ね じつは|おそろしい|||きむ||かりて||

食品 衛生 責任者 の 資格 ご 両親 が 持って て よかった ね しょくひん|えいせい|せきにん しゃ||しかく||りょうしん||もって|||

私 車 の 免許 しか 持って ない わたくし|くるま||めんきょ||もって| I only have a private car license

あれ ? 公務員 資格 は ? 県庁 で 働いて た とき の |こうむ いん|しかく||けんちょう||はたらいて|||

ああ あれ は 親父 の コネ の 契約 社員 枠 |||おやじ||こね||けいやく|しゃいん|わく

知ら なかった あの 頃 会って なかった じゃん しら|||ころ|あって||じゃ ん

みくり は 大学 の 友達 と 遊んで て み くり||だいがく||ともだち||あそんで|

世界 が 違った そう ? せかい||ちがった|

私 が デキ婚 して 専業 主婦 に なるっ つった とき も わたくし||デキ こん||せんぎょう|しゅふ|||||

何か 下 に 見られて る 感じ した な なん か|した||みられて||かんじ||

やっ さん の 人生 それ で いい んだ ~ って |||じんせい|||||

ごめん

今 なら 分かる 主婦 の ありがたみ えッ ? いま||わかる|しゅふ||ありがた み|え ッ

私 は 今 お 給料 もらえて る から わたくし||いま||きゅうりょう|||

仕事 と して 完璧な 家事 を やろう って 思えて る けど しごと|||かんぺきな|かじ||||おもえて||

そう じゃ なきゃ ここ まで 頑張れる か 分かんない |||||がんばれる||わか ん ない

みんな すごい よ

働き ながら と か 子育て し ながら と か はたらき||||こそだて||||

誰も 褒めて くれ ない し ね だれ も|ほめて||||

そんな の 当たり前 だろ って ||あたりまえ|だ ろ|

( 客 ) すいません これ 一つ ください ( 安恵 ) は~い きゃく|||ひと つ||やす けい||

< 主婦 と いう 仕事 > しゅふ|||しごと < 本来 労働 の 対価 は 賃金 と して 支払わ れる > ほんらい|ろうどう||たいか||ちんぎん|||しはらわ| < 主婦 の 価値 と は 一体 …> しゅふ||かち|||いったい ( ネコ の 鳴き声 ) ねこ||なきごえ

< 主婦 は 賃金 と いう 形 で は 報酬 を 得て は い ない > しゅふ||ちんぎん|||かた|||ほうしゅう||えて||| < しかし 一家 の 生活 を 支える > |いっか||せいかつ||ささえる < 立派な 職業 である ように 思う > りっぱな|しょくぎょう||よう に|おもう オープン ザ プライス おーぷん||

一 十 百 千万 ひと|じゅう|ひゃく|せんまん

十万 百万 じゅうまん|ひゃくまん

< 主婦 と いう 職業 の 報酬 は > しゅふ|||しょくぎょう||ほうしゅう| < 何で 支払わ れる の か ?> なんで|しはらわ||| < 生活 費 に よって 対価 と される の か > せいかつ|ひ|||たいか||さ れる|| < それとも …> 俺 もう やだ おれ||や だ

( 竹中 ) 沼田 さん が 言い出した んでしょ ➡ たけなか|ぬまた|||いいだした|

リストラ する なら 余裕 が ある 人 から だって りすとら|||よゆう|||じん|| Even from people who can afford to restructure

みんな ホントの こと 話して る か 分かんない し さ |ほんとの||はなして|||わか ん ない|| I don't know if everyone is really talking about it

何なら 全員 見栄 張って 答えて る ように も 思える し さ なんなら|ぜんいん|みえ|はって|こたえて||よう に||おもえる|| It seems like everyone is looking good and answering.

はあ~ 社長 の 言う とおり は あ|しゃちょう||いう|

総合 評価 が 下 の 人 から 順当 に 切って いき ましょう よ ➡ そうごう|ひょうか||した||じん||じゅんとう||きって|||

この 七人 で いい じゃない です か |なな り|||じゃ ない||

うち 今日 お 祝い な んだ |きょう||いわい||

家 の ローン 10 年分 完済 記念 いえ||ろーん|とし ふん|かんさい|きねん

おめでとう ございます 残り あと 25 年 ある けど ね ||のこり||とし|||

終わる 頃 俺 65 歳 しびれ ます ね おわる|ころ|おれ|さい|||

ていうか 震え ます ね フフフッ てい うか|ふるえ|||

津崎 さん 家 買わ ない の ? 子供 できたら 狭い じゃん つ さき||いえ|かわ|||こども||せまい|じゃ ん

子供 ? うん こども|

うん ? 何で 赤く なる ? |なんで|あかく|

何でも あり ません 何でも なんでも||ませ ん|なんでも

< 実は 籍 も 入れて い なければ > じつは|せき||いれて|| < 子 づくり に 相当 する 行為 すら できて い ない 段階 だ と > こ|||そうとう||こうい|||||だんかい|| <At the stage where you haven't even been able to do something equivalent to making a child> < 言える わけ も ない > いえる||| <I can't say> さあ 今日 も 定時 で 帰る ぞ |きょう||ていじ||かえる|

すいません よし

子 づくり 中 な んです か ? 違い ます よ こ||なか||ん です||ちがい||

いっそ ホントに 籍 を 入れて は ? |ほんとに|せき||いれて|

考えた こと が あり ません でした かんがえた||||ませ ん|

自分 に は 一生 縁 の ない 話 だ と 思って いた ので じぶん|||いっしょう|えん|||はなし|||おもって||

まあ 今 の まま が 気楽 です よ ね |いま||||きらく|||

賃金 が 発生 する 契約 結婚 だ から こそ ➡ ちんぎん||はっせい||けいやく|けっこん|||

お互いに 気 を 使った 生活 が できる おたがいに|き||つかった|せいかつ||

そう … です ね 確かに |||たしかに

先週 から パッタリ 更新 が 途絶えて る んです せんしゅう||ぱったり|こうしん||とだえて||ん です

沼田 さん の クックパッド ぬまた|||

ああ … 最近 何 か 忙し そうで |さいきん|なん||いそがし|そう で

周囲 の 人 に 貯蓄 は ある の か 聞いて 回ったり しゅうい||じん||ちょちく|||||きいて|まわったり

ベンチャービジネス を 始める ん じゃない です か ? ||はじめる||じゃ ない||

えッ ? 起業 の ため の 資金 集め です え ッ|きぎょう||||しきん|あつめ|

何 か 料理 に 関する ビジネス と か なん||りょうり||かんする|びじねす||

もし そう なったら

八百 安 の 野菜 ジャム を 一 枚 噛ま せて もらって はっぴゃく|やす||やさい|じゃむ||ひと|まい|かま||

百合 ちゃん に ブランディング の アイディア を もらって ゆり|||||あいでぃあ||

主婦 から 独身 オシャレ 層 に まで 訴求 できる ビジネス を … しゅふ||どくしん||そう|||そきゅう||びじねす|

あッ すいません あ ッ|

妄想 を 垂れ流して しまい ました もうそう||たれながして||

一瞬 で そこ まで 広げ られる の に 感心 し ます いっしゅん||||ひろげ||||かんしん|| I'm impressed that it can be expanded to that extent in an instant.

何 に 生かさ れる わけで も あり ません が なん||いかさ|||||ませ ん| It ’s not used for anything,

館山 に 行った とき みくり さん の お 父さん に たてやま||おこなった||み くり||||とうさん|

津崎 君 の 実家 に 蔵 は ある の か と 聞かれ ました つ さき|きみ||じっか||くら||||||きか れ|

うん ? 祖父 の 家 に あり ます と 答えたら |そふ||いえ|||||こたえたら

お 宝 は 眠って い ない の か 何なら 僕 が 探し に 行く から |たから||ねむって|||||なんなら|ぼく||さがし||いく|

めぼしい もの が 見つかった 暁 に は |||みつかった|あかつき||

お 宝 鑑定 の 番組 に 応募 させて くれ ない か と |たから|かんてい||ばんぐみ||おうぼ|さ せて|||| Will you let me apply for the treasure appraisal program?

うち の 父 昔 から 好きな んです ||ちち|むかし||すきな|ん です

お 宝 の 価値 が ゼロ だった 場合 と |たから||かち||||ばあい|

高額 だった 場合 の リアクション まで 見せて ください ました こうがく||ばあい||||みせて||

色々 すいません いろいろ|

感心 し ました かんしん||

森山 家 は 何て イマジネーション が 豊かな んだろう って もりやま|いえ||なんて|||ゆたかな||

物 は 言い よう です ね ぶつ||いい||| I can say things

でも みくり さん が 契約 結婚 を 言い出さ なければ |み くり|||けいやく|けっこん||いいださ|

今 は なかった わけ です し いま|||||

どんなに 突拍子 が なかろう と |つ ひょうし||| No matter how crazy it is

イマジネーション は 現実 を 変える 力 が ある と 思い ます ||げんじつ||かえる|ちから||||おもい|

いただき ます

いただき ます

< 平匡 さん に かかれば > ひら きよう||| < 私 の 突拍子 の な さ も > わたくし||つ ひょうし|||| < しょうもない 妄想 も > しょう も ない|もうそう| < 現実 を 変える 力 に 変化 する > げんじつ||かえる|ちから||へんか| < 好き だ と 言われ なくて も > すき|||いわ れ|| < このまま で 十分 > ||じゅうぶん < 幸せ かも しれ ない > しあわせ||| ある 人 に ね デート に 誘わ れた |じん|||でーと||さそわ|

相手 は ? 大学 の 同期 あいて||だいがく||どうき

広告 代理 店 の 営業 部長 ( 山 さん ) エリート だ こうこく|だいり|てん||えいぎょう|ぶちょう|やま||えりーと|

バツイチ 子持ち だ けど ね |こもち|||

≪( 山 さん ) 百合 さん 母 に なる の ? なら ない よ やま||ゆり||はは||||||

そんな 簡単な もん じゃない だろう し |かんたんな||じゃ ない||

ただ ね 子持ち の 人 と 結婚 すれば ||こもち||じん||けっこん|

今 から でも 子供 が 持てる んだ って 新しい 発見 だった いま|||こども||もてる|||あたらしい|はっけん| It was a new discovery that children can still have it from now on.

子供 ほしい です か ? う~ん こども|||||

私 の 場合 は みくり が いた から ね わたくし||ばあい||み くり||||

娘 が いる 気分 を 味わえ ちゃった の よ ね むすめ|||きぶん||あじわえ||||

最高 よ 責任 とら ないで ひたすら かわいがる だけ さいこう||せきにん|||||

ハハハッ おいしい とこ どり そう |||ど り| Hahaha It looks delicious

でも その 代わり 深い 喜び は 知ら ない の かも しれ ない ||かわり|ふかい|よろこび||しら|||||

深い 喜び を 知り たかった です か ? ふかい|よろこび||しり|||

残酷な こと を 聞く の ね ざんこくな|||きく||

すいません

誰も が すべて の こと を 深く 知る の って 無理 だ と 思わ ない ? だれ も||||||ふかく|しる|||むり|||おもわ| Don't you think it's impossible for everyone to know everything in depth?

誰か が 知っている こと を 誰か は 知ら なくて だれ か||しっている|||だれ か||しら| Someone doesn't know what someone knows

そう やって 世界 は 回って る ん じゃない かしら ||せかい||まわって|||じゃ ない|

ときに 知ら ない 世界 を 教え 合ったり |しら||せかい||おしえ|あったり Sometimes we teach each other a world we don't know

そう そういう の も 悪く ない ||||わるく|

< この 契約書 を つくった とき に は > |けいやく しょ||||| < 想像 も し なかった > そうぞう||| <「 雇用主 が 恋人 に なった 場合 」> こよう あるじ||こいびと|||ばあい < みくり さん は 以前 > み くり|||いぜん 《 いい です よ 私 は 》 |||わたくし|

《 そういう こと を して も 》 《Even if you do that》

< しかし 僕 が とっさに 断った こと で > |ぼく|||たった|| < 契約 は 不成立 > けいやく||ふ せいりつ < そもそも あの 「 して も いい 」 と いう > < 言葉 の 真意 は 何 だった の か > ことば||しんい||なん||| < まさか > みくり さん は 好きで も ない 男 と でも み くり|||すきで|||おとこ|| Mikuri-san, even with a man who doesn't like it

そういう こと を いた せる 女性 ? |||||じょせい

< いや そう は 思え ない 思い たく ない > |||おもえ||おもい|| < ずうずうしい が ひとまず > < みくり さん が 僕 の こと を 好き だ と 仮定 しよう > み くり|||ぼく||||すき|||かてい| < みくり さん は すべて 取っ払って 考えた 結果 > み くり||||とっはらって|かんがえた|けっか < あれ は 何 を 取っ払い 何 を 残した の か > ||なん||とっはらい|なん||のこした|| < 雇用主 として の 津崎 平匡 に 価値 を 見いだした の か > こよう あるじ|と して||つ さき|ひら きよう||かち||みいだした|| < それとも 恋人 と して の 津崎 平匡 に > |こいびと||||つ さき|ひら きよう| < 価値 を 見いだした の か > かち||みいだした|| < 津崎 平匡 の 価値 と は 一体 …> つ さき|ひら きよう||かち|||いったい オープン ザ プライス おーぷん||

一 十 百 千万 ひと|じゅう|ひゃく|せんまん

十万 百万 千万 じゅうまん|ひゃくまん|せんまん

一億 十億 いちおく|じゅうおく

はあ ~ は あ

< いけない 僕 の ような 人間 が 慣れ ない 妄想 を して も > |ぼく|||にんげん||なれ||もうそう||| < ネガティブ な こと しか イメージ でき ず 逆効果 > ねがてぃぶ||||いめーじ|||ぎゃく こうか < 自分 の マイナス ばかり を 考える の は やめ よう と 決めた のに > じぶん||まいなす|||かんがえる||||||きめた| すいません 声 は かけた んです が |こえ|||ん です|

お茶 を 入れた ので ついでに おちゃ||いれた||

あ … ありがとう ございます

失礼 し ます しつれい||

< 声 に 出して > こえ||だして < なかった よ な ?> < うっかり 部屋 に 入って しまった ばっかり に > |へや||はいって||| < えらい こと を 聞いた ような > |||きいた| 《 みくり さん は 》 み くり||

《 好きで も ない 男 と でも 》 すきで|||おとこ||

《 そういう こと を いた せる 女性 ?》 |||||じょせい

< 軽い 女 だ と 思わ れて いる > かるい|おんな|||おもわ|| < 平匡 さん だ から > ひら きよう||| < いたして も いい と 思った のに > ||||おもった| 季語 が ない きご||

みくり さん み くり|

ごちそうさま でした あッ はい ||あ ッ|

置い といて ください あッ はい お い|||あ ッ|

あッ 破り やすい この 紙 あ ッ|やぶり|||かみ

すごい 破れる |やぶれる

うわ

うち の 会社 ここ です ➡ ||かいしゃ||

打ち合わせ 終わったら 食事 行き ません か ? うちあわせ|おわったら|しょくじ|いき|ませ ん|

穴場 の お そば 屋 さん が ある んです あなば||||や||||ん です

津崎 さん と 三人 なら 行って も いい です よ つ さき|||みっり||おこなって||||

どう です か ? 打ち合わせ 終わった あと 三人 で |||うちあわせ|おわった||みっり|

僕 は うち で 待って る 人 が いる ので ぼく||||まって||じん|||

はい 残念 チームワーク いい んだ |ざんねん|||

そう いう わけで は

社長 どんな 人 ? う~ん しゃちょう||じん||

できる 男 です チャレンジ 精神 旺盛 で |おとこ||ちゃれんじ|せいしん|おうせい|

( 携帯 着信 ) けいたい|ちゃくしん

≪( 柚 ) ダサッ ゆず|

≪( ナツキ ) 全然 違う し いい んです か 勝手に |ぜんぜん|ちがう|||ん です||かってに ≪ (Natsuki) Is it okay if it's completely different?

各 支社 の 予算 で 独自 に 出稿 する 広告 に ついて は かく|ししゃ||よさん||どくじ||しゅっこう||こうこく||| For advertisements that are independently placed on the budget of each branch office

自由 裁量 が 認め られて る じゆう|さいりょう||みとめ|| Free discretion is allowed

ただし 出稿 の 際 は 要 連絡 |しゅっこう||さい||かなめ|れんらく

( 高木 ) 聞いて ません よ ね 聞いて たら 許可 し ない わ よ たかぎ|きいて|ませ ん|||きいて||きょか||||

どういう こと か と 思って 中部 の 広報 部長 に 電話 したら ||||おもって|ちゅうぶ||こうほう|ぶちょう||でんわ| I wondered what it was, and when I called the director of the public relations department in Chubu

首都圏 本部長 の 許可 を 得た ので 問題 ない って 開き直ら れた しゅと けん|ほん ぶちょう||きょか||えた||もんだい|||ひらきなおら|

( 吉田 ) 本部長 が 許可 した なら 仕方ない … よしだ|ほん ぶちょう||きょか|||しかたない

( 森本 ) 掲出 は 今月 いっぱい 見なかった こと に もりもと|けいしゅつ||こんげつ||み なかった|| (Morimoto) I didn't see the bulletin board this month

そう し たい の は やまやま だ けど

そう いう わけに は いか ない わ ね

( 里中 ) 土屋 本部長 に 直談判 に 行った って ? さと ちゅう|つちや|ほん ぶちょう||じかだんぱん||おこなった|

見て よ これ みて||

また 土屋 さん の 同期 ? そう コンプラ 部 の 人 |つちや|||どうき|||ぶ||じん

あの 頃 の 亡霊 が よみがえる と は ね |ころ||ぼうれい|||||

亡霊 ? ぼうれい

うち も 以前 は こういう 広告 打って た の ||いぜん|||こうこく|うって||

でも 何 か 違う よね って |なん||ちがう||

平 の 女子 社員 で 集まって 話したり して ひら||じょし|しゃいん||あつまって|はなしたり|

でも いくら 上 に 言って も いつまでも 変わん なく って ||うえ||いって|||かわ ん||

土屋 が 本部 広報 の チーフ に なって つちや||ほんぶ|こうほう||ちーふ||

やっと 変える こと が できた の |かえる||||

土屋 の 仕事 は 私達 の 希望 が 詰まって ん の よ つちや||しごと||わたくし たち||きぼう||つまって|||

≪( 加茂中 ) そんなに 目くじら を 立て なく たって ➡ かも ちゅう||めくじら||たて||

異性 に モテ たい って いう の は 人間 の 自然な 感情 でしょう いせい||||||||にんげん||しぜんな|かんじょう|

この 広告 で 新規 の 顧客 が 開拓 できる かも しれ ない って … |こうこく||しんき||こきゃく||かいたく|||||

そうした コンセプト の メーカー が ある の も 構わ ない し |こんせぷと||めーかー|||||かまわ||

それ を 否定 する 気 は あり ません です が ||ひてい||き|||ませ ん||

それ を うち が やる 必要 ある の か と 言って いる んです |||||ひつよう|||||いって||ん です

私達 が この 10 年 守って きた イメージ は これ です わたくし たち|||とし|まもって||いめーじ|||

「 自由に 生きる ため に 美しく なる 」 じゆうに|いきる|||うつくしく|

現 ユーザー の 9 割 が この イメージ を 支持 して い ます げん|ゆーざー||わり|||いめーじ||しじ|||

この 広告 を 彼女 達 が 見たら どう 思う でしょう か ? |こうこく||かのじょ|さとる||みたら||おもう||

ゴダール の 価値 を ゴダール が 否定 する ||かち||||ひてい| Godard denies the value of Godard

これ が 目くじら を 立てる 問題 で は ない と ||めくじら||たてる|もんだい||||

本気 で おっしゃる んです か ? ほんき|||ん です|

( ドア が 開く ) どあ||あく

全部 通して きた ぜんぶ|とおして|

( 大歓声 ) だい かんせい

さすが さすが つっちー ||つっち -

お疲れさま です お つかれ さま|

本部長 何か 言われ なかった ? ほん ぶちょう|なん か|いわ れ|

ううん 大した こと ないない う うん|たいした||

こんにちは

( ペッパー 君 ) こんにちは |きみ|

あなた の お 仕事 は ? |||しごと|

ペッパー 君 は 何 が できる の ? |きみ||なん|||

あなた を 笑顔 に し ます ||えがお|||

寂しい とき は そば に いて 楽しませる よ ~ さびしい||||||たのしま せる|

< 私 より 有能 だったり して > わたくし||ゆうのう|| でも 食事 は 作れ ない よ ね ? はい |しょくじ||つくれ||||

誕生日 に お 祝い の ケーキ を 作る こと も たんじょうび|||いわい||けーき||つくる||

掃除 に 洗濯 に 買い物 も でき ない し そうじ||せんたく||かいもの||||

ハグ だって でき ない

< 何 を 張り合って いる の か > なん||はりあって||| ちょっと 疲れて る ん じゃない ? |つかれて|||じゃ ない

僕 の 前 で は 無理 する こと は あり ません から ね ぼく||ぜん|||むり|||||ませ ん|| You can't overdo it in front of me.

< コミュニケーション が とれる 上 に > こみゅにけーしょん|||うえ| <On top of being able to communicate> < 家事 まで できる ロボット が 開発 され たら > かじ|||ろぼっと||かいはつ|さ れ| < みんな 幸せに なれ そう > |しあわせに|| < そう なったら 私 は > ||わたくし| < 職 を 失う けど > しょく||うしなう| それにしても 風見 さん 消える の 早い です ね |かざみ||きえる||はやい||

まあ いい です 二人 で 行き ましょ |||ふた り||いき|ま しょ

すいません こういう 日 も あり ます ||ひ|||

メール を 一本 はい めーる||ひと ほん|

( 携帯 着信 ) けいたい|ちゃくしん

( 携帯 着信 ) けいたい|ちゃくしん

今 ? いま

行き ましょ あッ はい いき|ま しょ|あ ッ|

( 携帯 着信 ) けいたい|ちゃくしん

< なぜ 嘘 を > |うそ| < 今 の 私 完全に エツコ ・ イチハラ > いま||わたくし|かんぜんに|| < 家政婦 は 見た !> かせい ふ||みた ≪( 杏奈 ) ここ です あんず な||

ここ が ホントに おいしい んです よ へえ~ ||ほんとに||ん です||

《 分かり ました じゃあ そういう こと に し ましょう 》 わかり|||||||

《 ご 理解 いただき ありがとう ございます 》 |りかい|||

《 ああ 》

《≪( 加茂中 ) 融通 が 利か ない よ な 土屋 は 》 かも ちゅう|ゆうずう||きか||||つちや|

《( 重森 ) いまだに 独身 な の が 分かる 気 が し ます 》 じゅう もり||どくしん||||わかる|き||| 《(Shigemori) I feel like I'm still single》

《 それ も あって 必死な んだ よ 》 |||ひっしな||

百合 さん ああ ゆり||

飲んで いか ない んです か ? やめ とく 沼 ちゃん と ? のんで|||ん です||||ぬま||

だった んです けど なかなか 来ない んで エスケープ |ん です|||こ ない||

そう あッ あれ |あ ッ|

百合 さん が 作って る んです よ ね ? ゆり|||つくって||ん です||

そう よ かっこよくて 好き です |||すき|

男 の 人 に そう 言って もらえる と 嬉しい おとこ||じん|||いって|||うれしい

分かって くれる 人 も いる ん だって わかって||じん||||

勇気 が 出る ゆうき||でる

与え られた 価値 に 押しつぶさ れ そうな 女性 達 が あたえ||かち||おしつぶさ||そう な|じょせい|さとる|

自由に なる じゆうに|

自由 だ から こそ の 美しさ じゆう|||||うつくし さ

例えば 私 みたいな アラフィフ の 独身 女 だって たとえば|わたくし||||どくしん|おんな|

社会 に は 必要で 誰 か に 勇気 を 与える こと が できる しゃかい|||ひつようで|だれ|||ゆうき||あたえる|||

あの 人 が 頑張って る なら |じん||がんばって||

自分 も もう 少し やれる って じぶん|||すこし||

今 一人 で いる 子 や いま|ひとり|||こ|

一人 で 生きる の が 怖い って いう 若い 女の子 達 に ひとり||いきる|||こわい|||わかい|おんなのこ|さとる|

「 ほら あの 人 が いる じゃない 」 ||じん|||じゃ ない

「 結構 楽し そう よ 」 って 思えたら けっこう|たのし||||おもえたら

少し は 安心 できる でしょ すこし||あんしん||

だから 私 は |わたくし|

かっこよく 生き なきゃ って 思う の よ |いき|||おもう||

うん ?

そんな こと 言わ ないで ください ||いわ||

やだ 何で 私 … や だ|なんで|わたくし

< 妄想 は する くせ に > もうそう|||| < こんな 日 が 来る こと は > |ひ||くる|| < 想像 も して い なかった > そうぞう|||| <I never imagined> < 曖昧だ から 成り立つ 幸せ は > あいまいだ||なりたつ|しあわせ| <Happiness that consists of ambiguity> < 曖昧な 幸せ > あいまいな|しあわせ < システム で つくら れた 関係 は > しすてむ||||かんけい| < システム から 逃れ られ ない > しすてむ||のがれ|| システム の 再構築 って しすてむ||さい こうちく|

何 だ よ なん||

< いつか の ように 叫んだら すっきり する かしら ?> ||よう に|さけんだら||| <I wonder if it will be refreshing if I scream like someday? > < あッ そうだ 百合 ちゃん も 叫んで た > あ ッ|そう だ|ゆり|||さけんで| 平匡 の バカ 野郎 ! ひら きよう||ばか|やろう

面倒くさい んだ お前 は ~! めんどうくさい||おまえ|

バカ バカ バーカ バーカ ! ばか|ばか||

はあッ は あ ッ

< ちっとも すっきり し ない > < 夕飯 の 支度 を して ご飯 を 食べ よう > ゆうはん||したく|||ごはん||たべ| < 一人 だ けど > ひとり|| みくり さん み くり|

みくり さん ! み くり|

すいません 勝手に 触ったり して |かってに|さわったり|

触って いい んです さわって||ん です

平匡 さん だ から いい って 思って る のに ひら きよう||||||おもって||

どうして 分かって くれ ない んです か ? |わかって|||ん です|

また 言っ ちゃった もう 嫌な のに |げんっ|||いやな|

嫌な んです こういう の いやな|ん です||

それ は 僕 と の 生活 が 嫌だ と いう ? ||ぼく|||せいかつ||いやだ||

そう です

困り ます こまり|

僕 に とって みくり さん は もう 簡単に 手放せる 人 じゃない んです ぼく|||み くり||||かんたんに|てばなせる|じん|じゃ ない|ん です

ですから … ずるい

はい ? なぜ そういう こと 言う んです か ||||いう|ん です|

どんどん 好き に なっ ちゃう じゃない です か |すき|||ちゃ う|じゃ ない||

だから 嫌な んです 私 ばっかり 好きで |いやな|ん です|わたくし||すきで

平匡 さん も 私 の こと 好き なら いい のに ひら きよう|||わたくし|||すき|||

好き … です よ ? すき||

私 今 渋々 言わ せた ような 渋々 で なく わたくし|いま|しぶしぶ|いわ|||しぶしぶ||

従業員 と して じゃない です よ ? はい じゅうぎょう いん|||じゃ ない|||

私 じゃない 他 の 女の子 に 先 に 会って たら ? わたくし|じゃ ない|た||おんなのこ||さき||あって|

会って ない ので 何とも 言え ません が あって|||なんとも|いえ|ませ ん|

さっき 会って た じゃ ないで す か 髪 が 長い かわいい 子 と |あって||||||かみ||ながい||こ|

ああ

二人 で お 店 に 入る の 見 ました ふた り|||てん||はいる||み|

生 そば みくり さん へ の お土産 です せい||み くり||||おみやげ|

取引先 の 担当 の 女性 が オススメ の お そば 屋 さん が ある から とりひきさき||たんとう||じょせい||||||や||||

奥様 に お土産 どう です か って それ で 買った だけ で おくさま||おみやげ|||||||かった||

メール で 「 今 会社 だ 」 って 嘘 を めーる||いま|かいしゃ|||うそ|

急いで いた ので 大差 ない か と いそいで|||たいさ|||

大違い です 嘘 ついて 女の子 と 歩いて たら だい ちがい||うそ||おんなのこ||あるいて|

誰 だって … すいません だれ||

一つ 確認 して も いい です か ? ひと つ|かくにん|||||

もし 違ったら すいません 調子 に 乗って いる わけで は なく |ちがったら||ちょうし||のって|||| I'm sorry if it's different, I'm not on the right track

嫉妬 しっと

して くれた んです か ? ||ん です|

バカ ! ばか

決まって る じゃない です か きまって||じゃ ない||

平匡 さん ホントに バカ ひら きよう||ほんとに|ばか

何 笑って る んです か なん|わらって||ん です|

かわいい な と 思って |||おもって

ずっと

みくり さん が 僕 の こと 好き なら いい のに なって み くり|||ぼく|||すき||||

思って ました おもって|

ずっと ?

ずっと です

考え ない ように して ました かんがえ||よう に|| I tried not to think

今日 きょう

火曜日 です よ かようび||

これ から は

火曜 じゃなくて も かよう|じゃ なくて|

みくり さん を 抱きしめて いい です か ? み くり|||だきしめて|||

何 曜日 でも なん|ようび|

何時でも いつでも

何時でも ? いつでも

朝 まで だって あさ||

すいません 私 また … |わたくし|

一緒に い ます か ? いっしょに|||

朝 まで あさ|

うん

< 必要 だった の は > ひつよう||| < システム の 再構築 じゃない > しすてむ||さい こうちく|じゃ ない < 気持ち を > きもち| < 本当 の 気持ち を > ほんとう||きもち| < 伝え 合う こと だった > つたえ|あう|| ( 神原 ) はい 分かり ました ➡ かみはら||わかり|

M 社 の 買収 決まった って さ |しゃ||ばいしゅう|きまった||

リストラ 候補 は ? これ です りすとら|こうほ|||

沼田 さん チョイス ? ぬまた||

選び たく なかった よ えらび|||

お邪魔 して も … おじゃま||

あッ お 邪 … あ ッ||じゃ

ああ お邪魔 あッ ど … どうぞ |おじゃま|あ ッ||

♬~