イタズラ な Kiss 〜Love in TOKYO#5 (2)
おー わ あー そう よ それ よ それ すてき ー
パンくず 付いて る ぞ
お ー
( シャッター 音 )
♪~
最後 だ し 一緒に 行こう よ
あっ ん ー フフ しかし
あ … 月日 の 流れる の は 早い です よ ね
今日 で 高校 生活 終わっ ちゃう なんて さ
ん ー でも
私 3 年間 で この 1 年 が いちばん 楽しかった な ー
俺 は 18 年間 で この 1 年 が いちばん つらかった
♪~
( 銀太郎 ) あいつ ら 今日 も 一緒 です ぜ ―
いい んです か ? 兄貴 あの 野郎 ―
琴子 姉さん の ため に 東大 を 諦めた と か
琴子 が そん だけ ええ 女 やって こと や
入江 も なかなか やる や ない か
まっ そっち の 方 が こっち の 腕 も 鳴る っちゅう もん や
俺 に は な 壮大 な 計画 が ある ん や
(2 人 ) 計画 ?
今日 の 謝恩会 の 後 俺 と 琴子 は …
( 銅蔵 ) はい ?
( 金之助 ) フフフ ―
チュッチュ す ん ねん
(2 人 ) チュッチュ ? チュ チュ チュ …―
キス する !?―
キス する !?―
( 金之助 ) 声 が でかい 声 が
( 金之助 ) 声 が でかい 声 が
( 金之助 ) 声 が でかい 声 が
すいません
すいません
すいません
( 男子 生徒 ) キス ?
( 男子 生徒 ) キス ?
( 男子 生徒 ) キス ?
うるさい シャー シャー
うるさい シャー シャー
シッシッ シッシッ
シッシッ シッシッ
( 金之助 ) うるさい
シッシッ シッシッ
ほら 来い
ほら 来い
( 銀太郎 ) あっ はい すいません
( 銀太郎 ) あっ はい すいません
お前 ら この 学校 の 伝説 知って る か ?
(2 人 ) 伝説 ?
卒業 式 の 日 に キス した カップル は
永遠 に 結ばれる っちゅう
はい はい はい はい
はい はい はい はい
それ で 兄貴 も その 日 に キス を ?
それ で 兄貴 も その 日 に キス を ?
せや
俺 は 琴子 と 永遠 を 誓い合う 仲 に なる ん や
えー でも あの どう やって ? 無理やり ? 無理やり は …
( 銀太郎 ) 無理 に ? 無理やり は ちょっと …
そんな やぼ な こと する か !
( 銅蔵 ) 声 でかい
( 銅蔵 ) 声 でかい
( 銀太郎 ) シーッ ちょっと
( 銀太郎 ) シーッ ちょっと
俺 に は な 取って置き の 作戦 が ある ん や
(2 人 ) 作戦 ?
(2 人 ) 作戦 ?
ン フフ … アハハ …―
ン フフ … アハハ …―
ン フフ … アハハ …―
( 銅蔵 ) え ? 何 ? ラブ 注入 ?
琴子 に 愛 の ラブソング !
(2 人 ) 兄貴 声 が でかい ちょっと 待って 兄貴 待って !
(2 人 ) 兄貴 声 が でかい ちょっと 待って 兄貴 待って !
( 金之助 ) おはよう おはよう
( 金之助 ) おはよう おはよう
( 司会 ) 卒業 証書 授与
( 校長 ) 卒業 証書 入江 直樹 右 の 者 は 本校 に おいて
高等 学校 普通科 の 課程 を 修了 した こと を 証する
おめでとう
( 生徒 たち )♪ 仰げば 尊し
( 生徒 たち )♪ 仰げば 尊し
( 校長 ) 相原 琴子 ―
( 生徒 たち )♪ 仰げば 尊し
♪ わが 師 の 恩
小森 じんこ ―
小森 じんこ ―
♪ 教え の 庭 に も
♪ 教え の 庭 に も
♪ 教え の 庭 に も
石川 理美 ―
♪ 教え の 庭 に も
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
池沢 金之助
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
( 女子 生徒 たち ) 金之助 ! 金 ちゃん
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
♪ はや 幾年 ( いくとせ )
( 男子 生徒 たち ) 兄貴 ! 金 ちゃん !
( 男子 生徒 たち ) 兄貴 ! 金 ちゃん !
♪ 思えば いと 疾し ( とし)
♪ 思えば いと 疾し ( とし)
( 生徒 たち の 歓声 )
♪ 思えば いと 疾し ( とし)
♪ この 年月 ( としつき )
♪ 今 こそ
♪ 別れ め
♪ いざ さらば
いよいよ 私 たち の 高校 生活 も 終わり な の ね
( 紀子 ) 琴子 ちゃん
( じんこ ) 琴子 入江 君 ち の おばさん じゃない ?
お ! おば 様
あーほっ ! おば 様
今日 は ありがとう ございます
( 紀子 ) 卒業 おめでとう ―
お 父さん たち も 来て た んだ けど 仕事 だ から って 先 に 帰った わ
ちょうど よかった です
きっと お 父さん すごく 泣いて た でしょ
それ 見たら 私 また 泣い ちゃい そうで
( 紀子 ) だって 一人 娘 の 卒業 式 です も の 当たり前 よ
私 も 涙 が
何か 琴子 って 入江 家 の 本当 の 家族 みたい
もちろん よ 私 は 琴子 ちゃん が うち の 嫁 に なる こと ―
まだ 諦めて ない んです から ね
( じんこ ) ちょっと あれ 見て
( 琴子 ) キャー
( シャッター 音 )
あー 卒業 式 って 感じ
さすが おば 様 分かって らっしゃる
( 理美 ) ああ 恋 が ある 人生 って すてき
お ー 見て あっち も !
( じんこ ) わあ !
俺 の で よかったら
第2 ボタン !
( 紀子 ) まあ ー 青春 時代 思い出し ちゃう わ
まあ うち の 制服 の ボタン 2つ しか ない けど ね
でも 人 から ボタン もらって うれしい の なんて
人生 で 卒業 式 くらい だ よ
みんな うらやましい
憧れる
( 紀子 ) ちょっと 琴子 ちゃん そんな のんき な こと 言って る 場合 ?
あなた だって 卒業生 な の よ
思い切って お 兄ちゃん に アタック し ない と !
お ?
そう だ よ 入江 君 の お母様 から の 許可 が 出て る んだ から
こんな 心強い こと な いっしょ
あー ハハ いやあ でも ねえ
( 女子 生徒 ) 先輩 お 願い し ます !
( 理美 ) うわさ を すれば 何と やら
でも 何か 大変 な こと に なって る わ あんた の 思い 人
( 女子 生徒 ) 入江 先輩 第2 ボタン ください
断る
( 女子 生徒 ) 入江 先輩 一緒に お 写真 撮って ください
断る
ごめん ね ごめん ね ごめん ねえ 本当に
入江 君 の ファン って こんな いっぱい いた んだ ね
琴子 と 違って みんな 身の程 知ら ず じゃない から
告白 なんて むちゃ な まね し ない だけ よ
今日 が 最後 だ から この 子 たち も 思い が 爆発 し ちゃった んだ ね
フフ … 私 の 思った とおり だ わ
( 琴子 ) ん ?
お 兄ちゃん やっぱり 琴子 ちゃん に 気持ち が ある の ね
だから 第2 ボタン を ―
琴子 ちゃん の ため に 死守 して る の よ
あっ いやいや まさか おば 様
私 は あの 子 の 母親 です よ
あの 子 の 気持ち は 手 に 取る ように 分かる わ
琴子 行け
うん ?
高校 最後 な んだ よ
そう だ よ 最後 の 思い出 だ よ
おお ?
行け !
行け !
行け ー !
( 琴子 ) う ほ ? お ー !
( 琴子 ) う ほ ? お ー !
行け ー !
( 琴子 ) うほ ? お ー !
♪~
( 琴子 ) もしも ここ で 入江 君 の 第2 ボタン を もらえたら …
あの … 入江 君
卒業 おめでとう
あの … もし よかったら 第2 ボタン を …
いい よ
え ?
( じんこ ・ 理美 ) ヒュー やるう !
♪~
( 琴子 ) これ って ―
私 は 入江 君 の 特別 な 人 って こと ?
( 女子 生徒 たち の 歓声 )
( 女子 生徒 たち の 悲鳴 )
たっ 痛っ !
あ ! 入江 君
おお !? ボタン ! ボタン ボタン ボタン …
あっ フフ エヘ あの ー
あの 入江 君 もし よかったら 第2 ボタン …
断る
ごめん ね 琴子 ちゃん ごめん ね
( 理美 ) はぁ 高校 卒業 して も 女 嫌い は 相変わらず かあ
あんた の 恋路 まだまだ 苦難 に 満ちた もの に なり そう ね
うーっ うっ
兄貴 の 焼きそば は 天下一品 です から ね
琴子 姉さん の ハート を 捉える こと 間違い なし です よ
当たり前 や
( 銅蔵 ) 間違い ない
っしゃ ー ええ 感じ や
( 銅蔵 ) ん んっ ! これ 邪魔 です ね どかし ちゃい ます ?
( 金之助 ) あっ ああ そっち 側 別 の 団体 が 使う らしい わ
どこ も 混んでて それ しか オーケー もらえんかった ん や
卒業 式 シーズン です から ね
それ でも この 辺 やったら この 会場 が いちばん 広い ん や で
兄貴 の 焼きそば も あり ます し ね
ああ 焼きそば 真ん中 並べ え
ああ 焼きそば 真ん中 並べ え
( 銅蔵 ) え ?
( 銅蔵 ) え ?
( 銅蔵 ) え ?
真ん中 並べ え
真ん中 並べ え
真ん中 並べ え
ああ 真ん中 で はいはい よし よし よし
ああ 真ん中 で はいはい よし よし よし
ああ 真ん中 で はいはい よし よし よし
( 銀太郎 ) でも 最強 の 秘密 兵器 は あれ でしょ ?―
( 銀太郎 ) でも 最強 の 秘密 兵器 は あれ でしょ ?―
分かって ます ぜ この ステージ に 兄貴 の 本気 が 隠されて いる こと を
さすが 銀太郎 話 が 早い や ない か おい
( 銅蔵 ) え ? え ? え ? 何 です か 何 ? 何 ?
( 銅蔵 ) え ? え ? え ? 何 です か 何 ? 何 ?
( 金之助 ) え ?
( 銀太郎 ) お前 どんくさい な
例の 話 だ よ
兄貴 と 琴子 姉さん の …
ああ キス
え ? テンション 低っ
え ? テンション 低っ
( 銅蔵 ) ん ?
( 銅蔵 ) ん ?
( 銅蔵 ) ん ?
しかも 声 に 出して 言う な や 恥ずかしい
しかも 声 に 出して 言う な や 恥ずかしい
恥ずかし …
恥ずかし …
恥ずかし いて
恥ずかし いて
恥ずかし いて
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしい
恥ずかしい
どんなに 時代 が 変わって も 女 の 心 を 捉える もの は 変わら ない
それ は …
♪ う~た ~ ウォ ~ ウォ ~ イエ ~
♪ う~た ~ ん !
テス マイク テスト
( せき払い )
俺 が 最高 に 熱い 愛 の 歌 を 琴子 に ささげる ん や
そ したら 琴子 は 俺 に イチコロ や
金 ちゃん !
今 まで ごめん や で
金 ちゃん の 愛 に 気い付かんで
あんな 嫌 な やつ が 好き やった なんて
私 あほ やった わ
♪~
泣く な
( 金之助 ) ん ~
( 銅蔵 ) 何 ? どうした ? どうした ?
( 銀太郎 ) 歌 ?
う ~
金 ちゃん お待たせ !
えっ ? はっ ハハ もう ええ とこ やった のに
(3 人 ) わあー
( 琴子 ) あー
( 理美 ) わあ !
( じんこ ) 焼きそば も おいし そう
( 琴子 ) みんな ありがとう
( 理美 ) ありがとう ねえ ねえ 金 ちゃん もう 食べて いい ?
( 金之助 ) え ? おう たんと 食い や 最高 の 夜 を 用意 した で
( 理美 ) えー ありがとう いただきまーす
( 理美 ) えー ありがとう いただき まーす
( 金之助 ) おう 食え 食え
( 金之助 ) おう 食え 食え
( 琴子 ) じゃあ 焼きそば いただきまーす
お 肉 うまい
金 ちゃん の 焼きそば 最高 !
せや ろ ?
( 琴子 ) うん
でも 琴子 顔 に 青のり 付いて んで
( 琴子 ) ん ?
( 金之助 ) 全然 取れ ん ―
全然 取れ へん
全然 取れ へん
( 琴子 ) アハハ
( 琴子 ) アハハ
入江 君 !
( A 組 の 男子 生徒 ) F 組 か ?
( A 組 の 女子 生徒 ) 何で F 組 が いる の ?
( ざわめき )
( 金之助 ) え ?
そっち の 会場 お前 ら やった ん かい !
( 金之助 の 叫び声 )
( 金之助 ) はよ 行け や
( 金之助 の せき払い )
えー 皆さん
改め まして 斗南 高校 3 年 F 組 の 謝恩 会 を 始め ます
( 生徒 たち の 歓声 )
飲み物 食べ物 金 ちゃん も 腕 を 振るい ました
えー ふんだん に 皆さん の 前 に あり ます ので
どうぞ しばし ご 歓談 を
( 生徒 たち の 歓声 )
( 理美 ) おお !
おいし そう
( じんこ ) キラキラ して る 宝石 箱 や
( じんこ ) キラキラ して る 宝石 箱 や
( 銅蔵 ) キラキラ して る ―
( じんこ ) キラキラ して る 宝石 箱 や
ねえ あれ 何 料理 ?
うま そう
何 料理 ?
何 料理 ?
( 銅蔵 ) え ? 何 料理 ?
( 銅蔵 ) え ? 何 料理 ?
あれ は 中華 料理 じゃない ?
( 銀太郎 ・ じんこ ) 中華
え ? えっ 何 ?
え 何 ? 何 ? 何 ?
( 男子 生徒 ) うわ おいしい ね これ
恵比寿 の ロブンション の お 料理 です って
ロブンション って あの 有名 な ?
うん !
( 渡辺 ) うち の 父 が シェフ と 懇意 に して いて ね
へえ ー すごい !
さすが だ な 渡辺
( 渡辺 ) そう でもない よ
( じんこ ) こんな ところ に も A 組 と F 組 の 差 が 出る なんて
( 理美 ) ほんと
( じんこ ) はぁ うう …
ん ー この 焼きそば おいしい !
うん ん ! この ソーセージ も おいしい ! ねえ みんな
あっ この 焼き鳥 いっ ちゃおう かな
( 男子 生徒 ) おう そうだ な
( 男子 生徒 ) そうだ よ 食おう ぜ 食おう ぜ
これ いっ ちゃおう たこ焼き !
金 ちゃん 最高 !
( 女子 生徒 ) うま !
( 女子 生徒 ) うまーい
まあ あの ―
あの …―
今回 の 謝恩 会 の 主役 は うち ら でも 料理 で も ない
先生 や ―
渋川 先生
3 年間 本当に お 世話に なり ました ―
どうか ひと言 ご挨拶 を
( 男子 生徒 ) よっ !
いい よ いい よ
あ えー F 組 の 皆さん 卒業 おめでとう
F 組 である ゆえ に 君 たち を 差別 する 者 も いた だろう ―
だが しかし 君 たち は 負け なかった
君 たち と ともに 戦い ながら 過ごした 3 年間 を
私 は 誇り に 思う
( 富田 ) この 3 年 頭脳 優秀 な 君 たち を 担当 できて ―
私 は ラッキー でした ―
早稲田 慶応 上智 ―
名門 大学 に 合格 した 者 は 数え きれ ません
私 は 鼻 が 高い
私 たち が 優秀 な 成績 を 修め られた の は
優秀 な 先生 の ご 指導 が あった から こそ です わ
( 富田 ) フフフ … お世辞 が うまい ね