Outbreak Company Episode 8
≪ ( メイド ) 陛下 この 後 の ご 予定 です が →
許 認可 に 関 する 案件 が 27 件 →
外交 案件 が 15 件 その 他 の …
( ペトラルカ ) つまら ん ! ≪ ( メイド ) え ッ ! ?
( ぺ トラルカ ) お前 の 話 は つまら ん !
( メイド ) す … すみ ませ ん 陛下
( ぺ トラルカ ) 仕事 の 話 は もう よい →
何 か もっと 楽しい 話 を いたせ
そ … そんな 畏れ多い
もう よい →
全員 下がれ は … はい !
は あ … つまら ん
♪♪~
( エル ビア ) お ~ ッ ! これ 私 っす か ?
( ミュセル ) で は ご 一緒 に
おいしく な ~ れ おいしく な ~ れ
萌 え 萌 え キューン !
( 美 埜 里 ) 慎一 君
君 は どういう 意図 で こんな こと を 教え てる の か な
( 慎一 ) どういう って 正しい メイド の 姿 を
ある が まま に 教え た つもり です が 何 か ?
わ … 私 間違って まし た でしょ う か
あなた は いい の 間違って る の は
偏った 知識 を 他人 に 推奨 する 人 の 方
人 の こと 言え ない でしょ
最初 の おまじない は よく 分か ん なかった っす けど
とにかく うまい っす
( ブルーク ) うむ …→
ウチ の 嫁 に も 食わし て やり て え な
え ~ ッ 嫁 いる の ! ?
ペトラルカ ?
ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ
( ザハール ) 陛下 いかが なさい まし た ? →
陛下
( ノック )
≪ ( ザハール ) 失礼 し ます 陛下 →
ああ ?
陛下 ! 陛下 !
あ ッ …
≪ ( ガリウス ) 陛下 が お 逃げ に なった ! ?
≪ ( ザハール ) 「 執務 に 嫌 気 が さし た 」 と 置き手紙 が
( ガリウス ) まだ 遠く へ は 行って い ない はず
急 い で 捜す の だ ! ( 兵士 達 ) は ッ !
陛下 ! 陛下 !
陛下 !
ザザッ … こちら スネーク
現在 倉庫 を 調査 中
なんて ね … うん ?
あ ッ
ターゲット 発見
見つけ た よ ペトラルカ
うん …
そりゃ 逃げ たく も なる よ ね
ああ … 父上
母上 …
( 足音 )
≪ ( ガリウス ) シン イチ
ガリウス さん
君 が こっち に 行く の が 見え た ので ね
陛下 陛下 →
陛下 ああ …
≪ ( ペトラルカ ) ガリウス シン イチ …
あ ッ …
お 戻り ください 陛下
≪ ( ペトラルカ ) 分かって おる ただ の 気分 転換 じゃ
ペトラル … N 行く ぞ
フン
陛下 を 見つけ て くれ た こ と 礼 を 言う
いや … その 何 だ ?
あの … 今日 だけ 今日 だけ でも 皇帝 陛下 を
お 休み する こと は でき ない ん です か ?
さすが に それ は 無理 な 相談 だ な
陛下 で なけ れ ば こなせ ない 公務 が 山 の よう に ある
今日 も 明日 も そう … です よ ね
ま … また これ ?
旦那 様 どう し た ん です か ?
うん … みんな それぞれ 苦労 が ある ん だ なって
うん ?
当たり前 でしょ 働 い てれ ば 多少 なり と も
何かしら の 苦労 は ある もの よ
働 い てれ ば … ね
≪ ( ザハール ) シン イチ 殿 ! →
陛下 が ! 陛下 が ~ !
( ガリウス ) そんな わけ で 陛下 は →
今朝 から 全て の 職務 を 放棄 さ れ →
この 部屋 に 閉じこもって しまわ れ た
≪ ( ザハール ) 扉 に は 結 界 が 張ら れ →
我々 エル ダント に 住む 者 は 入室 でき ない の です →
あ ッ イタッ あ ッ …
僕ら なら 大丈夫 な の か
頼む 力 を 貸し て くれ
( 的場 ) これ は もし かして …
もし か し なく て も あれ です ね
な … 何 な の だ どういう こと だ ?
これ は エリート のみ が 発症 する 病気
引きこもり です !
ヒキコモリ ! ?
ええ 引きこもり と は 仕事 や 勉強 人間 関係 など
日常 生活 から 自発 的 に 退避 し 長 期間 に 及ぶ 自宅
もしくは 自室 へ の 閉じこもり と いう 形 を もって
社会 と の 関係 を 断って いる 状態 です
≪ ( ガリウス ) バカ な ≪ ( ザハール ) 何と 恐ろしい
では どう すれ ば いい の だ このまま で は 陛下 が …
お 任せ ください
引きこもり に 関し て 彼 は 我が国 でも
トップ クラス の エキスパート です は あ ?
と いう わけ だ 慎一 君 頼 ん だ よ
え ッ ?
引きこもり と いえ ば 君 君 と いえ ば 引きこもり だ
自分 の こと なら 対処 法 は 心得 た もの だ ろ う
ひどい いわ れよ う だ
まあ 頑張って み ます
とりあえず 僕 一 人 に し て ください
引きこもり は 大勢 で の 説得 を 特に 嫌がる ので
なるほど さすが は トップ クラス の エキスパート です な
ハハハ …
≪ ( ガリウス ) すまない →
全て は 我々 の 不徳 が 招 い た こと な の だ
陛下 に … N ペトラルカ 一 人 に
全て を 抱え させ て しまった
「 ペトラルカ 」 って
彼女 は 私 の いとこ な の だ →
先代 の 皇帝 が 亡くなった とき
皇位 継承 権 第 一 位 が ペトラルカ
二 位 が 私 だった ので 彼女 は 皇帝 に
私 は その 補佐 役 に なった の だ →
本来 なら 皇帝 は ペトラルカ の 両親 が 継ぐ べき だった が →
二 人 は 彼女 が 幼い 頃 に →
皇位 継承 権 を 争って 亡くなった →
いや … 殺さ れ た の だ
殺さ れ た って … まさか !
ペトラルカ の 両親 を 殺し た の は …
私 の 両親 だ
しかし 間 の 抜け た 話 さ
兄弟 で 毒 を 盛り 合って 双方 死亡 と は
それ を 知った 先代 皇帝 も 悲嘆 に 暮れ て 亡くなった
その こと を ペトラルカ は …
むろん 知って いる →
だからこそ 二 度 と 同じ 愚行 を 繰り返さ ない ため に も →
ことさら に 立派 な 皇帝 たら ん と して →
いつも 張りつめ て い た の だ と 思う
そんな ペトラルカ の 気持ち に
我々 大人 は 甘え て い た の だ
分かり まし た できる だけ の こと は し て み ます
頼む !
ただ 一 つ だけ 約束 し て ください
何 が あって も 手 を 出さ ない で 全て 僕 に
任せ て ください !
ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ
≪ ( ペトラルカ ) 話す こと など 何も ない ! →
妾 は 絶対 ここ から 出 ん ぞ ! 説得 など 無駄 な の じゃ
そんな こと し ない よ
ただ そば に い て ちょっと 話 を し たい だけ さ
≪ ( ペトラルカ ) 本当 に それ だけ か ?
ああ 約束 する
う ~ ん … シン イチ だけ じゃ ぞ
ありがとう
( 扉 が 閉まる )
≪ ( ペトラルカ ) 毎日 毎日 執務 執務 →
もう うんざり じゃ
妾 は 今日 から ここ に 引きこも る
この 部屋 は ?
日本 の 本 で 調べ た の じゃ
引きこもり と は こういう 感じ の 部屋 に 住む の じゃ ろ ?
妾 は ず ~ っと ここ で
マンガ や アニメ を 見 て 暮らす の じゃ
なるほど
でも 甘い 甘い な ペトラルカ え ッ ! ?
これ じゃ まだ 50 点 だ 何 じゃ と ! ?
見せ て やろ う !
日本 が 誇る 本物 の 引きこもり 部屋 を !
こ … これ は ! ?
まず 引きこもり 部屋 は こんなに 広く ない
動く 範囲 は 極力 狭く
そして マンガ や ゲーム は 全て 手 の 届く 範囲 に 積む
リモコン 類 も 全部 手元 !
これ が 正しい 引きこもり 部屋 だ !
な … 何と
確かに 妾 の 見 た 引きこもり 部屋 は
まさしく これ じゃ ~ !
フフフ … 引きこもり の こと なら
全て この 僕 に 聞い て くれ た まえ !
シン イチ ! フッ
ずいぶん 心配 そう です ね
シン イチ を 信じ て は いる が
扉 に 触れる こと も でき ない の は
何とも もどかしい ガリウス さん
愛 と は 信じる こと です よ
ミノリ … N フフッ …
し … しかし
まあ 私 は 愛 が ない ので の ぞい ちゃ い ます けど ね
ええ ッ ! ?
≪ ( ペトラルカ ) お お ッ ! また レベル アップ
経験 値 稼ぎ の よう な 単調 で 退屈 な 作業 は
時間 が 無限 に 余って る 引きこもり に は
うってつけ だ
( ペトラルカ ) なるほど 食事 は ジャンク フード で OK
動か ない から これ くらい で 問題 なし
う ~ ん うまい !
ゲーム に 飽き たら マンガ を 読む の も よし
何でも 自由 だ
おお ~
そして 眠く なったら 寝る 誰 に も 文句 を 言わ れ な ~ い
あ あ ~ 何という 解放 感
な … 何 ? これ
それでは 「 引きこもり 同盟 心得 の 条 」 !
「 ひと つ 」 「 ひと つ 」
「 ひと つ 悪い の は 世間 だ 自分 は 悪く ない 」
「 ひと つ 自分 は まだ 本気 を 出し て い ない だけ 」
なお 死 し て しかばね 拾う 者 なし !
さあ これ を 忘れ ず 心ゆくまで
引きこもり ライフ を 満喫 しよ う !
了解 師匠 !
うん 確かに ミノリ の 言う とおり だ な
ここ は 信じ て 待つ と しよ う
ガリウス さん うん ?
これ は ダメ かも しれ ませ ん ええ ッ ! ?
え ッ 旦那 様 は お 帰り に なら ない の です か ?
今夜 は 陛下 の 部屋 に 泊まる って
え ッ ! ?
う わ ッ ! ?
陛下 が !
≪ ( ペトラルカ ) 好き な とき に ゲーム を し 好き な だけ マンガ が 読める
やはり 引きこもり は 最高 じゃ な ~
自由 と は 何と 素晴らしい こと か
≪ ( ペトラルカ ) ところ で シン イチ うん ?
≪ ( ペトラルカ ) 風呂 に 入り たい の じゃ が え ッ ! ?
ホント の 引きこもり は
風呂 なんか めったに 入ら ない けど な
なるほど 奥 が 深い の じゃ な
妾 も まだまだ 甘い のう →
あ ッ …
≪ ( ペトラルカ ) 衛兵 か …
見つかれ ば 確保 さ れる や も し れ ん
了解 ここ は 任せ て
( 物音 )
( 兵士 ) うん ?
おお ~ ッ !
≪ ( ペトラルカ ) あ ~ 気持ち いい のう →
シン イチ も 入れ ば よい で は ない か
いえ 結構 です 各 方面 が うるさい ので
< とはいえ すぐ そば で >
< 美 少女 が 入浴 し てる の に 見 ない の も >
< それ に ここ で ムラムラ すれ ば >
< 巨乳 好き と いう 誤解 も 解ける の で は >
< どう する 慎一 ! >
ところで シン イチ は … はい !
そ なた 本当 に 妾 を 説得 せ ん で も よい の か ?
ま … まあ 一応 みんな から 頼ま れ て は いる けど
説得 さ れ て 折れる 程度 なら
そもそも こんな こと に は なって ない だ ろ
当然 じゃ ! 固い 決意 の もと
妾 は 引きこもり に なった の じゃ !
だったら 気長 に 待つ よ
同じ 引きこもり 同士 気持ち は 分かる から ね
さすが は 師匠 じゃ !
城 の 者 ども は 妾 の こと など さっぱり 分かって おら ぬ →
もう 絶対 に 執務 など せ ん ぞ !
腹 減った ~ N ご飯 まだ っす か ?
すみません もう 少々 お 待ち ください
≪ ( ブルーク ) あれ そう いや 旦那 様 は ?
≪ ( エル ビア ) 皇帝 陛下 と 一 夜 を 共に する らしい っす
うん ? ミュセル 何 か 変 な ニオイ し ない ?
すみません もう 少々 お 待ち ください
何 作って る ん だ ?
すみません もう 少々 お 待ち ください
うん ? ミュセル ?
すみません もう 少々 お 待ち ください
あ ッ !
≪ ( エル ビア ) 空 鍋 ! ? →
しっかり する っす ~ !
≪ ( ブルーク ) 水 水 !
すみません もう 少々 お 待ち ください
は あ ~ さっぱり し た の じゃ
さあ 部屋 に 戻って ゲーム の 続き じゃ ~
うん … また ここ を 通る の か
シン イチ もう 1 冊 ない の か ?
ちょっと 待って
≪ ( 兵士 A ) それにしても 陛下 は 大丈夫 だ ろ う か ?
( B ) ずいぶん と お 疲れ の ご 様子 だった から な
( A ) お 元気 に な られ れ ば よい が …
ああ …
( 物音 )
≪ ( 兵士 達 ) おお ~ ッ !
( ゲーム 音 )
( ボリューム が 下がる )
あ ッ ! 何 じゃ なぜ 音 を 小さく する
まだ プレイ 中 じゃ ぞ
引きこもり は 家 の 者 に 遠慮 し て
極力 物音 を 立て ない よう に する ん だ
遠慮 ? なぜ 妾 が 遠慮 せ ね ば なら ん の だ
だって 働 い て ない から ね
う ッ 何 が 自由 を 手 に 入れた 勝者 の 証し じゃ
これ で は 日陰 者 の 負け 犬 で は ない か
まあ 世間 で は そう 言わ れ てるよ ね
な ろ う と 思って なる 人 は 少ない よ
そう な の か ? で は なぜ
シン イチ は 引きこもり に なった の じゃ ?
きっかけ は 本当 に くだらない 話 だ よ
幼なじみ に コク って フラ れ て
悔し さ と 恥ずかし さ で 何 日 か 学校 を サボって たら
その うち 同級 生 に 会う の も 気まずく なって
誰 に も 会わ ず に すむ 場所 に 逃げ込 ん だ ら
家族 と も 顔 を 合わせ られ なく なって
あっという間 に 引きこもり の 一 丁 あがり って わけ
まあ 引きこもり の 大半 は
ペトラルカ ほど の 決意 も なく
いつの間にか そう なって た って
感じ だ と 思う よ
逃げ込 ん だ … N 自分 の 部屋 に …
扉 が ね … N 重く なって いく ん だ
どんどん どんどん
引きこもり が 長く なる ほど ね
最後 は 自分 で は 開け られ ない くらい に
あ ッ …
妾 は 皇帝 失格 か ? え ッ ?
己 の ワガママ で 執務 を 投げ出し
臣下 や 国民 に 多大 な 迷惑 を かけ て いる
最低 で は ない か そんな こと …
それ だけ で は ない !
思いどおり に なら ぬ いらだち を
周囲 に ぶつけ て ばかり じゃ !
ガリウス や ザハール それ に ミュセル に も !
ああ ッ …
気 に し て た ん だ ね あの とき の こと
う … うるさい ! 何でもない の じゃ
僕 に は 皇帝 の こと は よく 分から ない けど
ペトラルカ は ペトラルカ の まま で いい と 思う よ
妾 の まま で ?
うん
そう か …
( ゲーム 音 )
切り裂 い て み たい …
うん …
うん ?
あれ ペトラルカ ? あ ッ …
扉 か … 確かに 重い な
ガリウス 達 の 顔 を 思い出す と
憂鬱 じゃ じゃ が …
う ッ …
≪ ( ガリウス ) おはよう ございます 陛下
お 戻り いただき ありがとう ござい ます
ガリウス … ザハール
うむ … すま なかった 行く ぞ
は ッ !
うん ?
よかった
ご飯 … まだ ? すみません
もう 少々 お 待ち ください
う う ッ … N すみません
もう 少々 お 待ち ください
すみません もう 少々 お 待ち ください
すみません もう 少々 お 待ち ください
慎一 君 … 帰って き て
♪♪~
( ペトラルカ ) 見る な こんな 予告 許さ ん どう し た の ?
( ペトラルカ ) どうも こう も ない 密 偵 の 報告 に よれ ば →
次回 は 妾 が 恥ずかしい 姿 に なる と いう
確かに 水着 回 でも 恥ずかしい 姿 どころ か
ペトラルカ は 一切 出 て ない よ
( ペトラルカ ) そう か 妾 に は 胸 が ない から 需要 なし と →
いや 待て 密 偵 に よれ ば 9 話 に も →
渕上 舞 の スケジュール は 入って おる
渕上 さん ペトラルカ は 出 ない ので
水着 の 娘 B で お 願い し ます と か
( 渕上 ) そんな の ヤダ ~ !