RDG : Red Data Girl Episode 5

鈴 原 さん こいつ が 真澄 すず|はら||||ますみ

こ こんばんは 真澄 君 |こんばん は|ますみ|きみ

よろしく ね

見える 人 に 見 て もらう の は いつ でも 大 歓迎 だ よ みえる|じん||み|||||||だい|かんげい||

おしゃれ し た 甲斐 が ある もん |||かい|||

それ が おしゃれ か よ

鳳城 に 来 て 鳳城 の 制服 を 着る の は 当たり前 じゃ ん おおとりしろ||らい||おおとりしろ||せいふく||きる|||あたりまえ||

当たり前 で どうして 女子 の 制服 な ん だ よ あたりまえ|||じょし||せいふく||||

真澄 って どんな ふう に 見える ますみ|||||みえる

こっち の ほう が かわいい から でしょう か

式 神 と 違う か しき|かみ||ちがう|

お前 な 俺 に 瓜二つ だって こと を 胆 に 銘じ て 考えろ よ おまえ||おれ||うりふたつ||||たん||めいじ||かんがえろ|

全然 違う ぜんぜん|ちがう

ここ で 待って れ ば いい から ||まって||||

呼び出し なら もう かけ て ある よびだし|||||

あちら が 格 下 だ もん 俺 が 来い って 言え ば 来る しか ない よ ||かく|した|||おれ||こい||いえ||くる|||

消え た ん じゃ なかった ん だ きえ||||||

つまらない 顔ぶれ だ ね |かおぶれ||

相楽 も 案外 利口 じゃ ない な さがら||あんがい|りこう|||

僕 の 優位 は 覆せ ない って 言い 置 い た のに ぼく||ゆうい||くつがえせ|||いい|お|||

今回 は ギャラリー だ から こんかい||ぎゃらりー||

話 が ある の は 宗 田 だ よ はなし|||||はじめ|た||

弟 君 か 宗 田 真 響 の こと は お 気の毒 だった ね おとうと|きみ||はじめ|た|まこと|ひび|||||きのどく||

だけど 勝手 に 手 を 出し た の は 彼女 の ほう だ |かって||て||だし||||かのじょ|||

あんた さ 人 に 呪い を かける の が 楽しい わけ ||じん||まじない|||||たのしい|

呪い まじない

影響 力 だ と 言って ほしい ね えいきょう|ちから|||いって||

アクシデント が あった の は 僕 へ の 害 意 が 跳ね返った もの だ ろ う |||||ぼく|||がい|い||はねかえった||||

笑わ せる わらわ|

真 響 が 傷 つい た から に は こちら も 黙って は い られ ない まこと|ひび||きず||||||||だまって||||

黙って い られ なかったら どう する って だまって||||||

君 ら 兄弟 に 式 神 の 相手 が 無理 だ きみ||きょうだい||しき|かみ||あいて||むり|

君 ら に つい て いる もの が いる こと は 僕 も 知って る きみ|||||||||||ぼく||しって|

けれども 式 の 縛り も なし に 使える 気 に なって いる ん じゃ ない だ ろ う ね |しき||しばり||||つかえる|き||||||||||

人間 の ほう は 食わ れる ぞ にんげん||||くわ||

使 お う なんて 思って ない よ つか||||おもって||

お前 み たい に 動物 を 殺し て その 念 を 縛る なんて 術 おまえ||||どうぶつ||ころし|||ねん||しばる||じゅつ

浅はか な ヒューマニズム だ な あさはか||||

違う 複雑 な こと が 嫌い な だけ だ ちがう|ふくざつ||||きらい|||

殴って やり たい 奴 が い たら 殴る だけ な ん だ よ なぐって|||やつ||||なぐる|||||

野蛮 だ な やばん||

知ら ない よ どう なって も しら|||||

急 急 如 律令 きゅう|きゅう|ごと|りつりょう

行け あいつ の 術 を 破って こい いけ|||じゅつ||やぶって|

バカ な 式 を 解 い た の か ばか||しき||かい||||

なんて こと を し た

いきなり 野放し に し たら 僕 に も 手 に 負えない ん だ ぞ |のばなし||||ぼく|||て||おえない|||

生き物 の 恨み を 無駄 に 作り出す な よ いきもの||うらみ||むだ||つくりだす||

いつか は 消せ ない 大き さ に なって ||けせ||おおき|||

使い 手 が 死 ん で も 残る こと に なる ぞ つかい|て||し||||のこる||||

死ぬ なら 君 だ しぬ||きみ|

あいつ ら は 式 を 解 い た 人物 を 狙う ん だ |||しき||かい|||じんぶつ||ねらう||

へえ そう な ん だ

こうしん し て くれ

頼む から たのむ|

俺 そんな の 知ら ない もん おれ|||しら||

勘弁 し て くれよ かんべん|||

食わ れ た ほう は こい つら の ため に も いい ん だ くわ|||||||||||||

人間 じゃ ない にんげん||

人間 じゃ ない の か 君 は にんげん|||||きみ|

今頃 気づ い た いまごろ|きづ||

言って おく けど これ は 真夏 の 意思 だ から いって|||||まなつ||いし||

ああ 俺 真澄 って 言う ん だ けど ね |おれ|ますみ||いう||||

俺 たち 兄弟 が 同じ 条件 で 俺 たち だって こと おれ||きょうだい||おなじ|じょうけん||おれ|||

体 で 覚え とい て ね からだ||おぼえ|||

あんた の 式 神 と 違う の は こういう ところ な ん だ よ ||しき|かみ||ちがう||||||||

おいしい ところ を 譲る の が あいつ と 付き合う コツ な ん だ |||ゆずる|||||つきあう|こつ|||

真澄 だって 怒って る ん だ ますみ||いかって|||

好き に やらせ と くさ すき||||

寝顔 を 見る だけ でも い い ん だ ねがお||みる||||||

包帯 取れ た ん だ ね ほうたい|とれ||||

ああ 大した 怪我 じゃ なかった し |たいした|けが|||

宗 田 に 詫び を 入れる か サイト の 閉鎖 か と 迫ったら はじめ|た||わび||いれる||さいと||へいさ|||せまったら

高柳 は サイト の 閉鎖 を 選 ん だ よ たかやなぎ||さいと||へいさ||せん|||

そう な ん だ

生徒 会 役員 選挙 は 信任 投票 だけ に なる だ ろ う な せいと|かい|やくいん|せんきょ||しんにん|とうひょう|||||||

今 副 会長 を やって る 如月 さん が 会長 に 立候補 する って 話 だ いま|ふく|かいちょう||||きさらぎ|||かいちょう||りっこうほ|||はなし|

立候補 を 諦め た ん だ 高柳 君 りっこうほ||あきらめ||||たかやなぎ|きみ

三 つ 子 の おかげ で 鼻っ柱 は 相当 折れ た だ ろ う みっ||こ||||はなっぱしら||そうとう|おれ||||

すごかった ね 宗 田 さん たち ||はじめ|た||

式 神 と 神霊 は 違う って しき|かみ||しんれい||ちがう|

私 に も よく 分かった と 思う わたくし||||わかった||おもう

どういう 風 に |かぜ|

神霊 は 清らか で 自由 な 感じ しんれい||きよらか||じゆう||かんじ

私 この 学園 に 来 て よかった わたくし||がくえん||らい||

自分 が 特別 おかしな 人間 じゃ ない か って ずっと つらかった けど じぶん||とくべつ||にんげん|||||||

真 響 さん たち の ほう が ずっと 特別 だった まこと|ひび|||||||とくべつ|

でも その こと で くよくよ 悩 ん だ り し て い ない し |||||なや||||||||

もっと 見習 お う と 思って いる の |みならい||||おもって||

仲良く なれ た ん だ な お前 たち なかよく||||||おまえ|

よかった じゃ ない か

前 から 友達 が ほしかった ん だ ろ う ぜん||ともだち||||||

宗 田 たち が 奥の手 を 見せ て も いい と 思った の は はじめ|た|||おくのて||みせ|||||おもった||

よくよく の こと だ な

その 友達 を なく し たく なかったら |ともだち|||||

絶対 に 姫 神 の 話し を する な よ ぜったい||ひめ|かみ||はなし||||

どうして

宗 田 は 俺 が 術 者 と して 大した こと ない の を 知って いる はじめ|た||おれ||じゅつ|もの|||たいした|||||しって|

だからこそ 仲間 に できる と 思って いる ん だ |なかま||||おもって|||

鈴 原 の こと も 俺 の パートナー 枠 だ と 思って いる よう に すず|はら||||おれ||ぱーとなー|わく|||おもって|||

でも 隠し 立て し たら いけない ん じゃ |かくし|たて|||||

別に いい ん じゃ ない か べつに|||||

俺 が 無能 だ から 有利 な 立場 に 立つ こと くらい おれ||むのう|||ゆうり||たちば||たつ||

つまり パートナー と 見 られ て も かまわ ない って こと |ぱーとなー||み|||||||

あれ って 深 行 君 って こと ある の か な ||ふか|ぎょう|きみ||||||

修行 し た くらい で 俺 に あいつ ら を 超え られる と は 思わ ない しゅぎょう|||||おれ|||||こえ||||おもわ|

それ に タイプ で 言う と 俺 は 宗 田 より も 高柳 の ほう に 近い ん だ よ ||たいぷ||いう||おれ||はじめ|た|||たかやなぎ||||ちかい|||

でも 高柳 の こと 確か |たかやなぎ|||たしか

そう だ よ むかつく

よく 分から ない |わから|

鈴 原 は わから なく て いい よ すず|はら||||||

私 わかり たい もん 相楽 君 が 何 を 考え て いる か わたくし||||さがら|きみ||なん||かんがえ|||

もっと 知り たい と 思って いる し |しり|||おもって||

今 考え て いる の は 消え た リカルド を 学園 が どう 扱う の か いま|かんがえ|||||きえ||||がくえん|||あつかう||

と いう こと かな

急 な 帰国 と か そんな 話 に なる ん だ ろ う が きゅう||きこく||||はなし|||||||

S М Ｆ

S М Ｆ って 聞い て いる か ||||ききい|||

う うん 知ら ない なん な の それ ||しら|||||

俺 も 詳しく は 知ら ない おれ||くわしく||しら|

だが

姫 と 小 姓 が お 揃い で 何 を し て いる ひめ||しょう|せい|||そろい||なん||||

秘密 会議 ひみつ|かいぎ

相楽 さん 学校 訪問 な ん です か さがら||がっこう|ほうもん||||

いや 今日 から 学校 関係 者 だ よ |きょう||がっこう|かんけい|もの||

非 常勤 講師 ひ|じょうきん|こうし

非 常勤 講師 ひ|じょうきん|こうし

ふざけ て どうして そこ まで 節操 の ない ま ね が できる ん だ |||||せっそう||||||||

まとも な 就職 も し ない で ||しゅうしょく||||

必要 と さ れる 場面 に いる だけ だ よ 私 は ひつよう||||ばめん||||||わたくし|

姫 を お守り する の は 本物 の 騎士 だ ひめ||おもり||||ほんもの||きし|

そこ に いる 小 姓 で は なく て ね |||しょう|せい|||||

ばかばかしい もう たくさん だ

俺 は 下 僕 じゃ ない し お前 を 見る の は まっぴら だ おれ||した|ぼく||||おまえ||みる||||

相楽 く … さがら|

マサチューセッツ 工科 大 に いたん だ って まさちゅーせっつ|こうか|だい||||

雑誌 モデル を した こと も ある ん だ って ざっし|もでる||||||||

大使 館 に 友達 が いる ん だ って たいし|かん||ともだち|||||

気 功 が できる ん だ って き|いさお|||||

相楽 君 さがら|きみ

あの ね 聞き たかった ん だ けど ||きき||||

相楽 先生 の こと 親子 って 知ら れ た とき に さがら|せんせい|||おやこ||しら||||

どう すれ ば いい か と か

先生 の こと は 先生 に 聞け よ せんせい||||せんせい||きけ|

なかなか 話す 機会 が ない し |はなす|きかい|||

姫 を 守る と 言って る ん だ から 遠慮 する こと ない じゃ ない か ひめ||まもる||いって|||||えんりょ||||||

相楽 君 に 聞い て いる の さがら|きみ||ききい|||

どう 思って いる か 知り たい から |おもって|||しり||

そんなに 聞き たけ れ ば 言う が |きき||||いう|

俺 に 話しかける なって 思って いる おれ||はなしかける||おもって|

ああいう やつ と 手 を 組 ん で いる と 思わ れる こと だけ は |||て||くみ|||||おもわ||||

免れ たい ん だ まぬがれ|||

鈴 原 と 一緒 に いる こと で 同じ 仲間 と は 見 られ たく ない すず|はら||いっしょ|||||おなじ|なかま|||み|||

ええ と

あっ 如月 さん |きさらぎ|

あら 相楽 くん ど ぅ し た の |さがら||||||

先日 の 話 俺 も 参加 さ せ て ください 生徒 会 執行 部 せんじつ||はなし|おれ||さんか|||||せいと|かい|しっこう|ぶ

それ は 嬉しい な ありがとう ||うれしい||

お 役 に 立てる か どう か はしり ませ ん が |やく||たてる|||||||

別に 何も 失 くし た わけ じゃ ない べつに|なにも|うしな|||||

同じ 立場 に なんて なれる はず も なかった おなじ|たちば||||||

一 人 だった 最初 から ひと|じん||さいしょ|

この 間 の 小 テスト を 返す よ |あいだ||しょう|てすと||かえす|

何の ため に 私 を 鳳城 学園 へ 入れ た ん です なんの|||わたくし||おおとりしろ|がくえん||いれ|||

相楽 さん も 先生 に なって まで ここ に いる の は どうして さがら|||せんせい|||||||||

一 つ の 試み な ん だ よ ひと|||こころみ||||

君 たち が 学園 に 集め られ て いる の は ね きみ|||がくえん||あつめ||||||

未来 の ため に みらい|||

真に 保護 する べき 人材 を 探す 試み しんに|ほご|||じんざい||さがす|こころみ

今 は その 準備 段階 で 人 的 世界 遺産 の 認定 の よう な もの だ いま|||じゅんび|だんかい||じん|てき|せかい|いさん||にんてい|||||

意味 が よく 分から ない ん です けど いみ|||わから||||

つまり ね 神霊 と 接 する こと の できる 人間 は ||しんれい||つ|||||にんげん|

今 で は 絶滅 危 倶 種 に なって いる と いう こと だ よ いま|||ぜつめつ|き|ぐ|しゅ||||||||

彼ら と の 直接 対話 を 人間 が 全く 持て なく なった 時 かれら|||ちょくせつ|たいわ||にんげん||まったく|もて|||じ

我々 は おそらく 地球 環境 から 弾き出さ れる われわれ|||ちきゅう|かんきょう||はじきださ|

それ を 未然 に 防ぐ ため の プロジェクト な ん だ よ ||みぜん||ふせぐ|||ぷろじぇくと||||

その 試み の 環境 に ストレス が なく |こころみ||かんきょう||すとれす||

公平 且つ 健全 に 保た れ て い れ ば こうへい|かつ|けんぜん||たもた|||||

私 は すぐに も 退散 する よ わたくし||||たいさん||

相楽 さん どうして 深 行く ん と 仲 が 悪い ん です さがら|||ふか|いく|||なか||わるい||

どうして と 言わ れ て も ね ||いわ||||

泉 水子 に 関する こと なら もう 何一つ 強制 し て ない よ いずみ|みずこ||かんする||||なにひとつ|きょうせい||||

でも 深 行く ん の こと を 小 姓 って |ふか|いく|||||しょう|せい|

ジョーク の 一 つ くらい 受け 流せ ない と じょーく||ひと|||うけ|ながせ||

あの 記念 写真 いい です か |きねん|しゃしん|||

いい です よ

何 よ それ 本気 ？ なん|||ほんき

どういう つもり で 誘って る の |||さそって||

宗 田 は 高等 部 に 名 が 響 い て い た し 周り へ の 影響 力 が 違う はじめ|た||こうとう|ぶ||な||ひび||||||まわり|||えいきょう|ちから||ちがう

そんな こと 言って 相楽 の 狙い は 何 ||いって|さがら||ねらい||なん

あっ 泉 水子 ちゃん |いずみ|みずこ|

今 生徒 会 執行 部 に 誘わ れ ちゃ って ちょっと 相談 に 乗って ほしい の いま|せいと|かい|しっこう|ぶ||さそわ|||||そうだん||のって||

私 これ 先生 に 届け ない と わたくし||せんせい||とどけ||

泉 水子 ちゃん いずみ|みずこ|

あっ 天気 雨 だ |てんき|あめ|

梓 弓 あずさ|ゆみ

引き み 緩 へ み ひき||ゆる||

一 人 で 気 を 取り 直す こと くらい できる ひと|じん||き||とり|なおす|||

自分 自身 の 声 を 聞こ う じぶん|じしん||こえ||ききこ|

誰 が どう 思って いる か と それ ばかり を 気 に せ ず に だれ|||おもって|||||||き||||

来 ず は 来 ず らい|||らい|

鈴 原 さん よ ね すず|はら|||

はい

新 生徒 会長 の 如月 * ジーン * 仄 香 です しん|せいと|かいちょう||きさらぎ||そく|かおり|

あの

今 ここ で 日 舞 の お 稽古 を し て い た ところ な の いま|||ひ|まい|||けいこ||||||||

よかったら 来 て み ない |らい|||

ちょうど あなた に 紹介 し たい 人 も いる し |||しょうかい|||じん|||

相楽 くん さがら|

神崎 先輩 何 です か かんざき|せんぱい|なん||

鈴 原 泉 水子 って 君 の パートナー 枠 で 入って き た 子 だ よ ね すず|はら|いずみ|みずこ||きみ||ぱーとなー|わく||はいって|||こ|||

どういう 子 |こ

見 た まん ま です み||||

前 生徒 会長 が 興味 を 持つ よう な 奴 じゃ ない です よ ぜん|せいと|かいちょう||きょうみ||もつ|||やつ||||

分か ん ない の よ ねぇ わか|||||

どうして 高柳 一条 や 宗 田 真 響 で なく 鈴 原 泉 水子 な の か |たかやなぎ|ひと じょう||はじめ|た|まこと|ひび|||すず|はら|いずみ|みずこ|||

こんにち は はじめ まして

村上 穂高 先輩 は ね 梨 園 歌舞伎 の お 家柄 な の むらかみ|ほたか|せんぱい|||なし|えん|かぶき|||いえがら||

それ で 出席 日数 不足 で 留年 し た の だ けれど ね ||しゅっせき|にっすう|ふそく||りゅうねん||||||

初代 生徒 会長 も 務め た の よ しょだい|せいと|かいちょう||つとめ|||

影 の 生徒 会長 が 興味 を 持って いる らしい の かげ||せいと|かいちょう||きょうみ||もって|||

影 の って かげ||

何者 な ん です か なにもの||||

さあ 大変 な 影響 力 を 持つ 人物 だ と いう こと は 確か ね |たいへん||えいきょう|ちから||もつ|じんぶつ||||||たしか|

実質 本当 の 生徒 会長 は 変わって は い ない の よ じっしつ|ほんとう||せいと|かいちょう||かわって|||||

お 神楽 が 舞え る ん でしょ う 鈴 原 さん |かぐら||まえ|||||すず|はら|

さわり だけ でも 見 て み たい な |||み||||

とんでもない とても 無理 です ||むり|

なぜ

笑わ れる から わらわ||

それとも 自分 を こういう 者 だ と 知り たい と は 思わ ない から |じぶん|||もの|||しり||||おもわ||

仄 香 と 君 は 同類 だ よ そく|かおり||きみ||どうるい||

踊り の 身振り に 込め られる もの を 内面 に 持って いる のに おどり||みぶり||こめ||||ないめん||もって||

なかなか 殻 を 破れ ない |から||やぶれ|

鈴 原 さん 化粧 した こと は ある すず|はら||けしょう||||

舞台 化粧 に は 意味 が ある ん だ よ ぶたい|けしょう|||いみ|||||

顔 を 彩る こと は 呪い に 近い ん だ かお||いろどる|||まじない||ちかい||

人 は 顔 が 違う と 違った 境地 に なれる ん だ よ じん||かお||ちがう||ちがった|きょうち|||||

気持ち を 自由 に し て ごらん きもち||じゆう||||

君 に は もう 見 られる ため の 顔 が ある ん だ から きみ||||み||||かお|||||

ごめんなさい ここ で は 舞え ない ||||まえ|

舞え る よう に なり たい の に まえ|||||||

髪 も 解 い て みる かみ||かい|||

何 してん だ こんな 所 で なん||||しょ|

相楽 さがら

村上 穂高 先輩 です ね むらかみ|ほたか|せんぱい||

執行 部 一 年 相楽 です しっこう|ぶ|ひと|とし|さがら|

先輩 鈴 原 の こと を 知って まし た ね せんぱい|すず|はら||||しって|||

いけない こと か な これ でも 判定 者 の 一 人 な んで ね ||||||はんてい|もの||ひと|じん|||

審 神 者 の 力 を 持って いる と いう こと だ よ しん|かみ|もの||ちから||もって||||||

やめ て もらえ ませ ん か 鈴 原 に おかしな 強制 を する の を ||||||すず|はら|||きょうせい||||

この 場 を 阻止 する 権利 など 君 に は ある の |じょう||そし||けんり||きみ||||

ある と 思い ます ||おもい|

うそ

パートナー 枠 だ ろ ぱーとなー|わく||

話しかける なって 言った くせ に はなしかける||いった||

仲間 だ と 見 られ たく ない って なかま|||み||||

ああ 言った よ |いった|

だから って どこ に 顔 を 突っ込 ん で いる ん だ よ ||||かお||つっこ||||||

まだ 魂胆 が 分かって いる ぶん 雪 政 の 方 が まし じゃ ない か |こんたん||わかって|||ゆき|まつりごと||かた|||||

深 行く ん が へそ曲がり だ から こういう こと に なって いる ん じゃ ない ふか|いく|||へそまがり||||||||||

何 よ あなた たち 痴話 喧嘩 なん||||ちわ|けんか

ち が っ

そう か 私 ずっと 深 行く ん に 言い たい こと が あって ||わたくし||ふか|いく|||いい||||

でも 言え なく て 今 やっと |いえ|||いま|

や ばい

ここ に は どうやら 結 界 も ない よう だ ||||けつ|かい||||

そ なた に は 遠い 過去 に 会った こと が ある ||||とおい|かこ||あった|||

何 百 年 か 前 今 でも 私 に 会い たかった の なん|ひゃく|とし||ぜん|いま||わたくし||あい||

芸能 の 神 は いつ の 時代 も 翁 で あって 私 で は ない げいのう||かみ||||じだい||おきな|||わたくし|||

それ に 判定 者 は そな た で は ない ||はんてい|もの||||||

選ぶ の は 泉 水子 だ えらぶ|||いずみ|みずこ|

相楽 深 行 今 で は 名 を 覚え た さがら|ふか|ぎょう|いま|||な||おぼえ|

この 手 を お 取り |て|||とり

そ なた に は し て ほしい こと が ある

私 を 生じ させ ない で わたくし||しょうじ|さ せ||

泉 水子 を 姫 神 に し て は なら ぬ いずみ|みずこ||ひめ|かみ||||||

どういう こと です

このまま で は 人 は 滅 ん で しまう だ ろ う |||じん||めつ||||||

私 が そう して しまう から わたくし|||||

誰 か が 私 を 呼ぶ の だれ|||わたくし||よぶ|

どこ か で 私 を 呼ぶ |||わたくし||よぶ

遠く から 近づ い てる とおく||ちかづ||

優しい 響き やさしい|ひびき

心 動き出し て こころ|うごきだし|

一 つ 教え て ひと||おしえ|

この 切ない 予感 の 前 で |せつない|よかん||ぜん|

まだ 知ら ず に い た |しら||||

思い が 広がり かけ てる の おもい||ひろがり|||

夢見 て い た 自由 に ゆめみ||||じゆう|

戸惑い がち の まま とまどい|||

小さな 声 で 願う ちいさな|こえ||ねがう

みんな と 一緒 に ||いっしょ|

笑い 合い たい ね わらい|あい||

では 協定 を 守って もらえ ます ね |きょうてい||まもって|||

その代わり 先輩 に は 何も 隠さ ない こと に し ます そのかわり|せんぱい|||なにも|かくさ|||||

分かった 確かに 秘匿 の し がい は あり そう だ わかった|たしかに|ひとく|||||||

それ じゃ 連れ て 帰り ます から ||つれ||かえり||

鈴 原 さん すず|はら|

私 に 相談 し たく なったら 遠慮 なく また 来 て いい ん だ よ わたくし||そうだん||||えんりょ|||らい|||||

ただし 君 一 人 で ね |きみ|ひと|じん||

私 何 を し た の わたくし|なん||||

お前 は 思い出す のに 時間 が 掛かる ん だ っけ おまえ||おもいだす||じかん||かかる|||

髪 を 編む から 先 に 行って かみ||あむ||さき||おこなって

俺 に 期待 する な よ 鈴 原 おれ||きたい||||すず|はら

自分 でも 分かって いる じぶん||わかって|

手 いっぱい で 誰 か を 支え られる 人間 に なれ て い ない こと くらい て|||だれ|||ささえ||にんげん|||||||

うん 知って る 期待 なんか し て ない |しって||きたい||||

この先 に 確信 が 持て ない ん だ このさき||かくしん||もて|||

自分 が どう すれ ば いい かも 何 に 向 い て いる の かも じぶん|||||||なん||むかい|||||

私 だって 先 の こと など 分から ない わたくし||さき||||わから|

誰 に も 頼ら ず 一 人 で 歩け たら いい と 思う だれ|||たよら||ひと|じん||あるけ||||おもう

だけど それ でも

来 て くれ た よ ね らい|||||

鈴 原 口 が 赤い すず|はら|くち||あかい